JPH11192945A - 電動車体の自動運転システム． - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】電動車体が自動運転できる。 【解決手段】コンピューター２の指示通りの運行とその
他の作業とを行う電動車体３の感知ローラー４が軌条１
に平行状の通電ケーブルＡＢの外周頂部に回転接触し、
感知ローラー４が通電ケーブルＡＢの外周頂部の一定間
隔で交互に並ぶ通電電極と絶縁体部との交互配列から受
ける電気的な断続の電気信号をコンピューター２に伝
え、通電ケーブルＡＢの全長にわたる断続の電気信号回
数、及びどの信号箇所で電動車体３にどの作業を行わせ
るかを記憶するコンピューター２が電動車体３の刻々の
現在位置の把握し、その位置その位置での電動車体３の
行うべき運行又はその他の作業の適確な指示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、同一出願人の出願にな
る平成８年特許願第３００７５３号の「鉄塔・架線・パ
ンタグラフを使用しない電車の受電構造。」の改良に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】該出願の鉄塔・架線・パンタグラフを使
用しない電車の受電構造は、軌条に平行状に設置した通
電チューブの外同頂部上を押付け転がり接触する電車下
部の電気的に絶縁された予・後圧ローラーを前後に有す
る複数の受電ローラーによって電車が断続的に電力の供
給を受けて走行することができ、しかも複数の受電ロー
ラーに先がけまたその後を追う予・後圧ローラーの予後
圧作用によって通電チューブ内の各電極間のスパークの
発生を防止した電車の受電構造で、電車或はその他の電
動車体の自動運転を可能にするものではなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、それ
らの電動車体が該出願の通電チューブや本発明の通電ケ
ーブルと感知ローラーとの組合わせによって自動運転で
きるよう図ったものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明を図面について説
明すると、図１は本発明を施した電動車体の正面略説明
図であり、図２は通電ケーブルとそれに回転接触する感
知ローラーとを表わした側面断面図であり、図３図４は
上記通電ケーブルの夫々部分断面図であり、図５図６は
別類例通電ケーブルの夫々部分断面図であり、図７はそ
の別類例通電ケーブルの接続状態を示す詳細側面断面図
である．

【０００５】図１図２に示す如くコンピューター２を搭
載しその指示通りの運行やその他の諸作業を行う電動車
体３より出る感知ローラー４が、軌条１に平行状に設置
した図３図４、図５図６の部分断面図に示す通電ケーブ
ルＡＢの外周頂部に回転接触し、その感知ローラー４が
通電ケーブルＡＢの外周頂部に図２図７に示す如く夫々
一定間隔で交互に並ぶ通電可能な金属の通電電極５、８
と、ゴム或はビニール等の電気絶縁体の絶縁体部６、１
０との交互配列から受ける電気的な断続の電気信号をコ
ンピューター２に伝え、通電ケーブルＡＢの全長にわた
る断続の電気信号回数と、どの信号の位置で電動車体３
にどの作業を行わせるかとを記憶するコンピューター２
が、軌条１上の電動車体３の正確な刻々の現在位置の把
握と、その位置その位置での電動車体３に行わせるべき
運行或はその他の諸作業の適確な指示とが与えられるよ
うにした電動車体３の自動運転システムである。

【０００６】こゝで、通電ケーブルＡＢの本体自体も電
気絶縁体のゴム或はビニール等よりなるものであり、通
電ケーブルＡの各通電電極５への電力の供給は図２に示
す如く本体内部を貫通する長辺電極７によって行われ、
また通電ケーブルＢの各通電電極８への電力の供給は図
７に示す如く本体内部の挟持円筒空間１２の底面部に挿
入した偏平長辺電極１３によって行われるものである。

【０００７】また、図５図６図７に示す如く通電ケーブ
ルＢ頂部の各通電電極８と各絶縁体部１０とは夫々同質
材で下方に連設する各円筒脚部９、１１が、本体内部の
挟持円筒空間１２内の偏平長辺電極１３を円周底部に押
付けながら自からも夫々挟持円筒空間１２内に挟持さ
れ、各通電電極８を偏平長辺電極１３に電気的にも連結
すると共に各絶縁体部１０と共々図７に示す接続状態で
通電ケーブルＢ本体の頂部に交互配列になるよう密着さ
せている。

【０００８】

【作用及び効果】このように構成した本発明システム
は、電車等では搭載するコンピューターに模範運転マニ
ュアルを習得・記憶させておけば、とかく天候やその日
の体調等に左右されやすい人間の運転と異り安全で確実
な運行を図ることができる。

【０００９】また、本発明システムは、無人化した倉庫
での物品の収・出納に、またオフィスでの各部局間の重
要書類の回送や大病院での各診療科間の患者カルテの搬
送等広汎な利用が見込まれる。

【００１０】また、本発明システムは、逆にコンピュー
ターを基地に置き、電動車体の感知ローラーから通電ケ
ーブルＡＢに電気を送り続ければ通電電極と絶縁体部と
の交互配列により、基地に居ながらにして電動車体の現
在位置や運行速度等をコンピューターを介し知ることが
できる。

【００１１】また、本発明システムの通電ケーブルＡ
は、持ち運びに便利な定尺加工品にして連結するように
すればどこまでも延長できる利点があり、また通電ケー
ブルＢは、損耗箇所の通電電極や絶縁体部を部分的に簡
単に入替えできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を施した電動車体の正面略説明図であ
る。

【図２】通電ケーブルとそれに回転接触する感知ローラ
ーとを表わした側面断面図である。

【図３】

【図４】上記通電ケーブルの夫々部分断面図である。

【図５】

【図６】別類例通電ケーブルの夫々部分断面図である。

【図７】その別類例通電ケーブルの接続状態を示す詳細
側面断面図である。

【符号の説明】 Ａ、Ｂ 通電ケーブル １ 軌条 ２ コンピューター ３ 電動車体 ４ 感知ローラー ５、８ 通電電極 ７ 長辺電極 ６、１０ 絶縁体部 ９、１１ 円筒脚部 １２ 挟持円筒空間 １３ 偏平長辺電極

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピューター（２）を搭載しその指示
   通りの運行とその他の作業とを行う電動車体（３）の感
   知ローラー（４）が軌条（１）に平行状の通電ケーブル
   （Ａ）（Ｂ）の外周頂部に回転接触し、感知ローラー
   （４）が通電ケーブル（Ａ）（Ｂ）の外周頂部の一定間
   隔で交互に並ぶ通電電極（５）（８）と絶縁体部（６）
   （１０）との交互配列から受ける電気的な断続の電気信
   号をコンピューター（２）に伝え、通電ケーブル（Ａ）
   （Ｂ）の全長にわたる断続の電気信号回数と、どの信号
   箇所で電動車体（３）にどの作業を行わせるかとを記憶
   するコンピューター（２）が、軌条（１）上の電動車体
   （３）の刻々の現在位置の把握と、その位置その位置で
   の電動車体（３）の行うべき運行或はその他の作業の適
   確な指示とを与えうるようにした電動車体（３）の自動
   運転システム。