JPH1119238A - 抗菌効果を有するマスク - Google Patents

抗菌効果を有するマスク

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JPH1119238A
JPH1119238A JP9173963A JP17396397A JPH1119238A JP H1119238 A JPH1119238 A JP H1119238A JP 9173963 A JP9173963 A JP 9173963A JP 17396397 A JP17396397 A JP 17396397A JP H1119238 A JPH1119238 A JP H1119238A
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mask
fiber
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nose
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JP9173963A
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Hisashi Furumiko
寿 古神子
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KOKAGO CORP KK
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    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D13/00Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches
    • A41D13/05Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches protecting only a particular body part
    • A41D13/11Protective face masks, e.g. for surgical use, or for use in foul atmospheres
    • A41D13/1192Protective face masks, e.g. for surgical use, or for use in foul atmospheres with antimicrobial agent
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D31/00Materials specially adapted for outerwear
    • A41D31/04Materials specially adapted for outerwear characterised by special function or use
    • A41D31/30Antimicrobial, e.g. antibacterial

Abstract

(57)【要約】 【課題】抗菌効果の高い金属を高い利用率にて使用し
て、一旦付着した細菌の繁殖を防ぎ、常に衛生的な状態
を保つことができ、マスク側部に生ずる隙間を少なくす
ることが可能なマスク10を提供すること。 【解決手段】合成繊維の表面に銀をメッキする、又は蒸
着してなる銀付繊維14を備えた抗菌効果を有するマス
ク10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌効果を有するマ
スクに関し、より詳細には、比較的安価に製造すること
が可能で、外科医の手術用マスクのように、特に細菌の
遮断効果が要求されるものにも応用可能な抗菌効果を有
するマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】マスクは、主に風邪等による呼吸器感染
症等に際して日常よく用いられるものであり、くしゃみ
や咳、又は談話の際に唾液や痰が飛散するのを防いだ
り、低温、低湿度の空気を加温、加湿して刺激を和らげ
て感染を防いだりするのに有効であるとされている。通
常、前記した目的に用いられるマスクは、ガーゼや木綿
等で作られており、内側にガーゼを折り畳んで用いるも
のや、不織布を内部に配置したもの等、様々の形態のも
のが考えられている。
【0003】このようにマスクは鼻孔や口と外気との間
にフィルターとして介在させるものであり、一旦付着し
た細菌等はマスク表面又は内部に止まることとなり、例
えば風邪等をひいている際には、鼻孔や口から排出され
た細菌やウイルスが次々とマスク内に堆積するため衛生
上よくない。また、病院内の医療関係者等が身につける
マスクにおいては、病室内で付着した細菌やウイルス
を、他室への移動の際に同時に持ち歩く結果となり、院
内感染の原因となるおそれがある。
【0004】これに対し、合成ゼオライトに抗菌効果の
高い金属を付与した微粒子を練混んだポリエステル不織
布を使用したマスクが開発されているが、こうしたマス
クにあっては、前記微粒子のうち、繊維表面に露出して
いるものによってのみ抗菌効果が得られ、繊維内部に位
置する微粒子は、実際には繊維表面が削り取られない限
りその抗菌効果を発揮することはできないため、コスト
的には非常に無駄な構成となっている。
【0005】さらに、通常のマスクは凹凸のある顔面上
に平面な布状体を被せる形態であるため、どうしてもマ
スク側部に隙間が生じ、マスクを介した呼吸よりも前記
隙間を介する呼吸が優先されてしまって、前記隙間から
細菌やウイルスの流入、流出を許してしまうといった問
題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題に鑑
み発明されたものであり、抗菌効果の高い金属を高い利
用率にて使用して、一旦付着した細菌の繁殖を防ぎ、常
に衛生的な状態を保つことができ、マスク側部に生ずる
隙間を少なくすることが可能なマスクを提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意研究を重ねた結果、合成繊維の表面に
銀をメッキする、又は蒸着してなる銀付繊維を備えたマ
スクとし、前記銀付繊維として、ソーコイト・インダス
トリーズ社(Sauquoit Industries
Inc:米国)にて生産されているX−static
(同社の登録商標)という銀メッキナイロン高機能繊維
を用いることによって、前記した課題を解決し得ること
を発見し、本発明を発明するに至った。
【0008】すなわち本発明に係る抗菌効果を有するマ
スクは、合成繊維の表面に銀をメッキする、又は蒸着し
てなる銀付繊維を備えていることを特徴としている。銀
の抗菌効果については、次の2つの解釈が一般に示され
ている。 銀の触媒作用で空気中の酸素あるいは水中の溶存酸
素が活性酸素に変わり、菌体表面構造に損傷を与える。 微量の銀イオンが、菌体内に取り込まれ、酸素障害
を起こす。銀の抗菌は、銀イオン(Ag+ )によるもの
であり、Ag+ イオンは微生物(細菌、菌類、ウイル
ス)などの下等生物に対して毒性を示す。なお、Ag+
イオンは抗菌性能が高い割には人体に害がなく、安全性
は確認されている。従って、銀付繊維を備えたマスクを
使用することにより、マスク表面又は内部に付着した細
菌やウイルス等の繁殖を防ぐことができ、長時間使用し
ても何ら人体に害を与えることなく衛生的な状態を保こ
とができるのである。
【0009】こうした効果は、マスクの少なくとも鼻・
口当接部やその近傍に前記銀付繊維を備えることによっ
て十分発揮することができ、マスクに備える銀付繊維
は、その表面に銀が付着されているため、繊維内部に銀
を練混む場合と違って付着させた銀から効率的にAg+
イオンを放出することができ、銀付繊維を備えた部位の
単位面積当たりの銀の含有率を5〜10%程度に設定す
ることによって確実な抗菌効果を発揮することができ
る。
【0010】また、前記した銀付繊維は、繊維表面に金
属がコーティングされていることから、通常の繊維より
も形状保持性が良好となり、マスクの少なくとも鼻・口
当接部やその近傍における単位面積当たりの銀の含有率
をその他の部分における銀の含有率よりも高くした場合
には、最も凹凸の激しい鼻・口当接部やその近傍におい
て特に形状保持性を良好とすることができる。よって、
指先等にてマスクを顔面上に押しつければ、鼻の凹凸に
沿って顔面に伏したマスク形態とすることができ、マス
ク側部に隙間が生じにくい状態とすることができる。こ
れにより、くしゃみや咳、又は談話の際に唾液や痰がマ
スク側部から飛散するのを確実に防ぐことができ、低
温、低湿度の空気を加温、加湿して刺激を和らげて感染
を防ぐといった本来のマスクの機能を十分に発揮させる
ことができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
抗菌効果を有するマスクについて、図面を基に説明す
る。図1は、従来から汎用されている、ガーゼ等の生地
を幾重にも折り重ねてマスク本体11を構成したマスク
において、例えば顔面当接側12に銀付繊維が備えられ
たマスク10を示している。図2は顔面当接側12の部
分拡大図であり、図例のように綿単糸13と銀付繊維1
4とが平組織に織られている。銀付繊維14は例えばソ
ーコイト・インダストリー社製であり、この銀付繊維
は、ナイロン(タイプ6又は66)繊維の表面に銀を無
電解メッキしたもの、又は、真空中で銀を加熱、蒸発さ
せ、これを繊維表面に接着させる蒸着方法によって蒸着
させたものである。この銀付繊維は、単糸又は複数本捩
った撚糸の表面に銀を付着させてなる繊維であっても、
又、銀を付着させた糸に銀を付着させない糸を縒り合わ
せて成る繊維であってもよい。銀を付着させる対象とな
る繊維は、一般に前記したタイプのナイロン繊維が好ま
しいとされているが、ポリエステル繊維等、他の合成繊
維を用いてもよい。
【0012】銀付繊維14の織り込み状態としては、図
2に示す如く経緯糸の双方に綿単糸13と銀付繊維14
とをそれぞれ所定本数おきに織り込んだ状態であっても
よいし、経糸又は緯糸の一方が綿単糸13のみであって
他方が綿単糸13と銀付繊維14とをそれぞれ所定本数
おきに織り込んだ状態であってもよい。この時、銀付繊
維14が単位面積あたり5〜10%織り込まれていれ
ば、銀による抗菌効果を十分に発揮させることができ
る。マスク10が図例のように複数枚の布状体からなる
場合であって、顔面当接側12のみに銀付繊維が備えら
れている場合は、顔面当接側12の布状体に5〜10%
の含有量で銀付繊維14が織り込まれていれば十分な効
果が得られるのである。
【0013】単位面積当たりの銀の含有量は、単位面積
当たりの銀付繊維の織り込み割合から換算することが可
能である。例えば経糸、緯糸ともに綿単糸13を2本お
きに銀付繊維14を織り込んだ状態の場合、銀付繊維1
4の単位面積当たりの含有率は約33%となり、これに
1本の銀付繊維14当たりの銀の含有量を掛けることに
より単位面積当たりの銀の含有量が算出できる。
【0014】図3は、このように構成されたマスク10
を実際に装着した状態を示した模式図であり、マスク本
体12で鼻孔や口を覆い、マスク本体12の両端に環状
に取り付けられた紐部15を耳に掛けて保持する。マス
ク10(図1)の顔面当接側12には、銀付繊維14
(図2)が備えられており、特に鼻・口当接部及びその
近傍16においては、銀付繊維14の含有量、ひいては
銀の含有量が他部よりも多くなっている。このように、
鼻・口当接部及びその近傍16における銀の含有量を他
部よりも多くするには、銀付繊維1本当たりに付着させ
る銀量を部分的に増加させる方法と、銀付繊維の織り込
み量を部分的に増加させる方法とが考えられるが、例え
ば後者の方法を採用する場合は、鼻・口当接部及びその
近傍16における経緯糸双方における銀付繊維の織り込
み量を増加させればよく、図4の平面図に例示するよう
に、例えばA´よりもAの範囲の経糸又は緯糸中に配す
る銀付繊維14の量を多くすることにより、容易に実現
することができる。
【0015】顔面においては、鼻の部分が特に起伏が激
しいため、上記したように鼻・口当接部及びその近傍1
6における銀の含有量を他部よりも多くした場合は、銀
付繊維表面にメッキ又は蒸着された銀が形状保持性を有
するため、鼻の起伏に沿ってマスク10を顔面に密着さ
せることが可能となる。よって、マスク10による抗菌
効果、唾液等の飛散防止効果、呼吸する空気の加温、加
湿効果等を一層効率よく発揮することができる。前記し
た形状保持性は、マスク10内に別途金属含有線を備え
ることによって補強することができるのは勿論である。
【0016】実施の形態においては、複数枚の布状体か
らなるマスク10に関して示したが、何らこれに限定さ
れるものでなく、別の実施の形態では、単数枚の布状体
からなるマスクであってもよい。また、織物でなく不織
布等からなるマスクであっても、綿糸を主体としたマス
クでなく紙パルプ等からなるシート体を主体とするマス
クであってもよい。さらに、マスク本体11に前記した
銀付繊維14が備えられているに限定されるものではな
く、ガーゼ等の別布体又は不織布又はシート体に銀付繊
維14が備えられ、これをマスク本体11内に備えるこ
とによって前記した効果を発揮させることもできる。こ
の場合、前記した別布体又はマスク本体11はそれぞれ
個別に洗濯したり新しいものと交換することが容易であ
り、これにより抗菌性能のさらに長期間の存続が図れ
る。また、前記別布体等をマスク本体11内に備えれ
ば、特別な添付具を用いることなく確実に装備すること
ができ、前記別布体等が知らぬ間に紛失するといった事
態を避けることができる。さらに、マスク本体11とし
て市販のものを用いた場合であっても、容易に抗菌効果
を付与することができる。また、紐部15は特に手で頻
繁に触れる可能性があるため、この紐部15に銀付繊維
14を備えれば、紐部15においても抗菌効果を発揮さ
せることができる。
【0017】
【実施例及び比較例】非処理のナイロンと、ナイロンに
銀コーティング処理した銀付繊維とを混合させてなる綿
状塊サンプル(銀付繊維の混合率:0%、5.5%、
8.6%、25%)(重量0.25g)を用意し、これ
ら各サンプルを食塩水に浸して1時間空気攪拌を行いな
がら銀イオンを抽出させ、攪拌終了後に前記サンプルを
取り除いた残液と、これと等量の培養液とを混合した
後、37℃にて保管しながら生菌数の経時的変化を測定
した。
【0018】前記銀付繊維としては、24時間で、37
℃の食塩水中に2.15μg/ml(2.15ppm)
の銀イオンが溶出し、このうち75%は最初の1時間で
放出され、その後は徐々に放出される銀付繊維であっ
て、イオン状態のとき、大腸菌に対しては5〜10pp
bという極微量濃度で死滅させる効果を有する銀付繊維
を用いた。前記培養液としてはLuria broth
(トリプトン10g、イースト抽出体5g、食塩0.5
gを水1リットルに溶解したもの)を培養基として、E
scherichia Coli(大腸菌)(WU36
−10)を使用し、37℃にて空気を吹き込みながら1
ミリリットル当たりの菌数を108 個の濃度まで培養し
た溶液を用い、生菌数の経時的変化としては、1ミリリ
ットル当たりのCFU(Colony Forming
unit)数の変化を測定した。
【0019】測定結果を図5のグラフに示す。図中実線
aは銀付繊維の混合率が0%のサンプルによる結果であ
り、一点鎖線bは前記混合率が5.5%のサンプルによ
る結果であり、二点鎖線cは前記混合率が8.6%のサ
ンプルによる結果であり、破線dは混合率25%のサン
プルによる結果である。図5から明らかなように、銀付
繊維の混合率が高くなるほど抗菌性能が増し、特に混合
率が5.5%以上で実用的な抗菌性があると評価でき
る。しかしながら混合率を8.6%以上に増やしてもあ
まり効率は良くないことがわかる。また、銀付繊維の混
合率が0%の場合は、抗菌効果はなく、時間が経過する
ほど菌数の増加が見られる。
【0020】尚、サンプル重量0.25g中における銀
付繊維の混合率が8.6%である場合の銀付繊維重量は
約22mgであり、この重量の銀付繊維に含まれている
銀イオンの量は2.64mgであった。よって、銀付繊
維には12.3%程度の銀イオンがコーティングされて
おり、この値は銀付繊維の混合率が8.6%であるサン
プルにおいて約1%に相当する。これらの結果から、銀
付繊維の混合率は5〜10%程度の場合に効率的に抗菌
効果を得ることができ、銀イオンに換算すると、サンプ
ル重量に対して0.98〜1.23%程度の割合で十分
効率的に抗菌効果を得ることができる。
【0021】本発明に係る抗菌マスクの場合も上記した
銀付繊維を備えることにより抗菌効果を発揮することが
できる。特に、前記銀付繊維が、合成繊維の表面に銀を
メッキする、又は蒸着してなるものであるため、極微量
な銀量で効率的に高い抗菌性能を有することができる。
特にマスクは人の顔面を覆い、呼吸時の息を通過させる
ものであるため、少なくとも鼻孔や口付近での表面温度
は37℃付近の温度となり、さらに吐く息によってマス
ク内湿度も高くなる。前記した銀付繊維は温度が高い程
抗菌性能が増し、湿度が高い程Ag+ イオンが溶出し易
く抗菌性能が増すため、マスクに前記銀付繊維を応用す
ることは銀による抗菌効果を得る上で非常に効率的であ
ると言える。
【0022】実施例では銀付繊維の大腸菌に関する抗菌
効果について示したが、緑膿菌、黄色ブドウ状球菌、カ
ンジダ菌、肺炎桿菌、MRSA等の菌体に対しても抗菌
効果を発揮することができることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る抗
菌効果を有するマスクによれば、合成繊維の表面に銀を
メッキする、又は蒸着してなる銀付繊維を備えているた
め、従来のマスク装着による効果に加えて、マスク表面
又はマスク内に付着した細菌又はウイルスの繁殖を抑
え、常にマスクの衛生状態を良好に保つことができる。
また、合成繊維内に銀が練り込まれている場合と比較し
て、銀がイオン化し易い状態で配されていることとな
り、比較的少量の銀によって効率的に抗菌効果を発揮さ
せることができる。
【0024】請求項2に係るマスクによれば、マスクの
少なくとも鼻・口当接部及び/又はその近傍に前記銀付
繊維を備えているため、顔面で最も起伏の激しい鼻近傍
の凹凸に沿って顔面に略密着した状態にマスク形状を保
持することができ、マスク側部に生じやすい隙間を少な
くすることができる。よって、マスク10による抗菌効
果、唾液等の飛散防止効果、呼吸する空気の加温、加湿
効果等を一層効率よく発揮することができる。
【0025】請求項3に係るマスクによれば、マスク本
体内の少なくとも鼻・口当接部及び/又はその近傍に前
記銀付繊維を備えたシート体を配してなるため、このシ
ート体又はマスク本体をそれぞれ別個に洗濯又は交換す
ることが容易であり、抗菌性能のさらに長期間の存続が
図れる。また、前記シート体をマスク本体内に備えるた
め、特別な添付具を用いることなく確実に装備すること
ができ、前記別布体等が知らぬ間に紛失するといった事
態を避けることができる。さらに、マスク本体として市
販のものを用いた場合であっても容易に抗菌効果を付与
することができる。請求項4に係るマスクによれば、マ
スクの少なくとも鼻・口当接部及び/又はその近傍にお
ける単位体積当たりの銀の含有率がその他の部分におけ
る銀の含有率よりも高いため、最も抗菌効果の発揮が期
待される鼻・口当接部において、他部よりも高い抗菌性
能を有することができる。さらに鼻・口当接部は温度、
湿度の双方が他部よりも高くなる傾向があり、温度、湿
度が高いほど銀による抗菌性能は向上するため、実用上
効率的であるといえる。
【0026】請求項4に係るマスクによれば、単位面積
当たりの銀付繊維の含有率を5〜10%の範囲に設定し
てなるため、少ない含有率で効率的に抗菌効果を発揮す
ることができる。銀付繊維とは銀をメッキ又は蒸着して
なる繊維であり、銀の含有量にすれば極微量で抗菌効果
を発揮できることとなり、コストを削減することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る抗菌効果を有するマスクを示
した正面図である。
【図2】実施の形態に係るマスクの顔面当接側を示した
模式的部分拡大図である。
【図3】実施の形態に係るマスクを装着した状態を示し
た模式的斜視図である。
【図4】実施の形態に係るマスクを示した平面図であ
る。
【図5】各種サンプルの菌数の変化を時間経過とともに
示すグラフである。
【符号の説明】
10 マスク 11 マスク本体 12 顔面当接側 13 綿糸 14 銀付繊維 15 紐部 16 鼻・口当接部及びその近傍

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維の表面に銀をメッキする、又は
    蒸着してなる銀付繊維を備えた抗菌効果を有するマス
    ク。
  2. 【請求項2】 マスクの少なくとも鼻・口当接部及び/
    又はその近傍に前記銀付繊維を備えた請求項1記載の抗
    菌効果を有するマスク。
  3. 【請求項3】 マスク本体内の少なくとも鼻・口当接部
    及び/又はその近傍に前記銀付繊維を備えたシート体を
    配してなる請求項1又は請求項2記載の抗菌効果を有す
    るマスク。
  4. 【請求項4】 マスクの少なくとも鼻・口当接部及び/
    又はその近傍における銀付繊維の含有率がその他の部分
    における銀の含有率よりも高いことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかの項に記載の抗菌効果を有するマス
    ク。
  5. 【請求項5】 銀付繊維を備えた部位における単位面積
    当たりの銀付繊維の含有率を5〜10%の範囲に設定し
    てなる請求項1〜4のいずれかの項に記載の抗菌効果を
    有するマスク。
JP9173963A 1997-06-30 1997-06-30 抗菌効果を有するマスク Pending JPH1119238A (ja)

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