JPH1119215A - 酸素療法用酸素濃縮装置の加湿器 - Google Patents

酸素療法用酸素濃縮装置の加湿器

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JPH1119215A
JPH1119215A JP19519897A JP19519897A JPH1119215A JP H1119215 A JPH1119215 A JP H1119215A JP 19519897 A JP19519897 A JP 19519897A JP 19519897 A JP19519897 A JP 19519897A JP H1119215 A JPH1119215 A JP H1119215A
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gas
oxygen
humidifier
humidified
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JP19519897A
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Yoji Nakamura
洋司 中村
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FUKUDA SANGYO KK
Fukuda Sangyo Co Ltd
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FUKUDA SANGYO KK
Fukuda Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 所望の加湿度を設定することができ、かつ衛
生性、経済性に優れた加湿器を提供する。 【解決手段】 酸素療法用酸素濃縮装置の酸素濃縮ガス
を加湿するための加湿器であり、加湿器は上部が開口
し、かつ下部に加湿水を充填する有底筒体からなる本体
部1と本体部の開口に着脱可能なキャップ部2及びキャ
ップ部の上部より下に伸び、かつ酸素濃縮ガスを本体部
の加湿水へ導くためのガス取入部3、キャップ部から加
湿された酸素濃縮ガスを使用に供するために放出するガ
ス放出部4とから構成される。ガス取入部は、酸素濃縮
ガスを加湿水へ導かないでガス放出部4側へ放出する通
気孔31を有し、かつ、ガス取入部は、酸素濃縮ガスの
加湿水への流量を制限するオリフィス32を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、慢性の呼吸不全患
者など(以下、単に患者ということがある。)に対する
酸素療法として使用される濃縮酸素ガスの発生装置、即
ち酸素療法用の酸素濃縮装置(以下、単に酸素濃縮装置
ということがある。)に関する。
【0002】詳しくは、本発明は、酸素濃縮装置の重要
な構成要素である生成された酸濃縮ガスを加湿するため
の加湿器に関する。
【0003】更に詳しくは、本発明は、酸素濃縮装置の
重要な構成要素である加湿器において、酸素濃縮ガスの
加湿度(湿度)を所望のものに調整することができると
ともに、加湿器から放出される加湿された酸素濃縮ガス
が患者の使用に供するための供給管(ホースなど)内で
結露しないようにした加湿器に関するものである。
【0004】
【従来の技術】慢性呼吸器疾患に対する在宅酸素療法
(Home Oxygen Therapy;HOT)において、その重要
なツールとして酸素濃縮装置は広く使用されている。前
記HOTにおいて、酸素供給システムとして酸素ボン
ベ、液体酸素などを使用する方式と空気をゼオライトな
どの吸着体で処理し、濃縮酸素ガスを得る方式、いわゆ
る、吸着型ガス酸素濃縮装置を使用する方式とがある。
【0005】後者の酸素濃縮装置は、近年、めざましい
改良技術により安定した酸素供給が確保されるととも
に、簡便、軽量小型、かつ低騒音性などに優れているこ
とから広く普及している。
【0006】この種の吸着型酸素濃縮装置の概要は、本
発明の一実施態様を説明するために引用される図1に示
されている。図1において、吸着型酸素濃縮装置は参照
符号(5)で示されている。なお、本発明は加湿器に特
徴があるため、他の構成要素と区別するために、加湿器
はアルファベット記号の(A)で示されている。
【0007】図1に示されるように、この種の吸着型酸
素濃縮装置(5)は、(i).空気を取込むとともに、主に
空気中の窒素及び水分を吸着剤を利用して吸着すること
により酸素濃度が高く、かつ湿度の低い酸素濃縮ガスを
生成させる酸素濃縮ガス生成器(図1には図示されてい
ないが、前記生成器は装置(5)の内部に収容されてい
る。)、(ii).前記生成器からの酸素濃縮ガスを加湿す
るための加湿器(A)、及び、(iii).前記加湿器(A)
からの加湿された酸素濃縮ガスを使用に供するための酸
素供給口(6)、とから構成されるものである。
【0008】図1において、加湿器(A)から加湿され
た酸素濃縮ガスを酸素供給口(6)へ導く供給管(ホー
ス)(4b)、及び酸素供給口(6)から患者の鼻部ま
たはマスク(口部)へ導くカニューレ(61)も図示さ
れている。後述するように、本発明は、これらの加湿さ
れた酸素濃縮ガスの供給管(ホース、カニューレ)の内
部で起こる結露を防止するとともに、所望湿度の酸素濃
縮ガスを患者に供給することを大きな目的としている。
【0009】図1に示されるように、この種の吸着型酸
素濃縮装置(5)において、加湿器(A)は重要な構成
要素である。この種の吸着型酸素濃縮装置において、酸
素濃縮ガス生成器で乾燥した(低湿度)の酸素濃縮ガス
が得られるが、このまま患者に供給すると、患者の鼻腔
粘膜が乾燥し、苦痛を誘発させる欠点がある。このた
め、加湿器(A)は、酸素濃縮ガスの湿度調整のために
必要不可欠のものである。
【0010】前記した酸素濃縮装置の加湿器として、例
えば、酸素濃縮ガス生成器により生成された酸素濃縮ガ
スを加湿器に導き、加湿器内の精製水中でバブリングさ
せることにより加湿する、というタイプの単純構造のも
のが知られている。しかしながら、この種の単純構造の
加湿器においては、ガス生成器により生成された酸素濃
縮ガスは、バブリングにより過度に加湿されてしまう
(加湿過度)という欠点がある。例えば、加湿器内の酸
素は、湿度が90%以上に過度に加湿されてしまう。
【0011】このため、加湿器が、放出される過度に加
湿された酸素濃縮ガスは、前記酸素濃縮ガスを患者に供
給するための供給路において、例えば配管ホースやカニ
ューレ内部において、結露して水滴を発生する。そし
て、前記結露により生じた水滴は、患者の鼻孔内等に入
り込むため、患者に不快感を起したり、また不衛生でも
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の問題点に鑑み創案されたものである。本発明の
目的は、酸素療法用の酸素濃縮装置の重要な構成要素で
ある加湿器において、酸素濃縮ガス生成器により生成さ
れた酸素濃縮ガスを所望の加湿度(湿度)に加湿するこ
とができ、かつ加湿器から放出される加湿された酸素濃
縮ガスが、その後の配管(ホース、カニューレ等)の内
部で結露するのを防止するようにした加湿器を提供する
ことにある。
【0013】本発明により、従来の加湿器にみられる加
湿過度が解消され、適正な湿度を維持することができる
とともに、加湿器から放出される酸素濃縮ガスの配管
(ホース、カニューレ等)内部での結露を解消した高性
能の酸素療法用酸素濃縮装置の加湿器が提供される。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は、酸素療法用酸素濃縮装置の酸素濃縮ガスを加湿
するための加湿器であり、かつ、前記加湿器が、(i).上
部が開口し、かつ下部に加湿水を充填する有底筒体から
なる本体部(1)、(ii).前記本体部(1)の開口に着
脱可能なキャップ部(2)、(iii).前記キャップ部
(2)の上部より下に伸び、かつ酸素濃縮ガスを本体部
(1)の加湿水へ導くためのガス取入部(3)、(iv).
前記キャップ部(2)からかつ加湿された酸素濃縮ガス
を使用に供するために放出するガス放出部(4)、とか
ら構成される加湿器において、(v).前記ガス取入部
(3)は、酸素濃縮ガスを加湿水へ導かないでガス放出
部(4)側へ放出する通気孔(31)を有するもので構
成され、かつ、(vi).前記ガス取入部(3)は、酸素濃
縮ガスの加湿水への流量を制限するオリフィス(32)
を有するもので構成され、更に、(vii).前記ガス取入部
(3)とガス放出部(4)は、前記ガス取入部(3)の
通気孔(31)を介して非加湿の酸素濃縮ガスがガス放
出部(4)側へ放出される際に、周囲の加湿された酸素
濃縮ガスをガス放出部(4)側へ随伴するように構成さ
れること、を特徴とする酸素療法用酸素濃縮装置の加湿
器に関するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の技術的構成及び実
施態様を図面を参照にして詳しく説明する。なお、本発
明は図示のものに限定されないことはいうまでもないこ
とである。
【0016】図1〜図3は、本発明の第一実施態様の酸
素医療用酸素濃縮装置の加湿器(A)を説明する図であ
る。図1は、本発明の第一実施態様の加湿器(A)が装
着されている状態の酸素濃縮装置(5)の正面図であ
る。図2は、本発明の第一実施態様の加湿器(A)と酸
素濃縮装置(5)の本体(51)内部に配設されている
酸素濃縮ガス生成器(52)との接続関係を説明する図
である。図3は、図2に示される加湿器(A)の要部拡
大図である。なお、図3は、本発明の第一実施態様の加
湿器(A)の要部断面図でもある。
【0017】図1〜図3に示されるように、特に図2〜
図3に示されるように、本発明の第一実施態様の加湿器
(A)は、大きな構成要素として、以下の(i)〜(iv)の
構成要素から成るものである。即ち、本発明の第一実施
態様の加湿器(A)は、(i).上部が開口し、かつ下部に
加湿水を充填する有底筒体からなる本体部(1)、(i
i).前記本体部(1)の開口を着脱可能に施蓋するキャ
ップ部(2)、(iii).前記キャップ部(2)の上面略中
央部を貫通し、かつ酸素濃縮ガスを本体部(1)の加湿
水(w)へ導くためのガス取入部(3)、(iv).前記キ
ャップ部(2)の側部を貫通し、かつ加湿された酸素濃
縮ガスを使用に供するために放出するガス放出部
(4)、とから構成される。
【0018】そして、前記(i)〜(iv)の構成要素から成
る本発明の第一実施態様の加湿器(A)において、本発
明の加湿器(A)は、以下の構成の点に最大の特徴があ
る。 1.前記ガス取入部(3)は、その上部に酸素濃縮ガス
生成器(52)により生成された酸素濃縮ガスを加湿器
(A)の本体部(1)に収容されている精製水(w)へ
導かないでガス放出部(4)側へ放出する通気孔(3
1)を有するもので構成され、かつ、 2.前記ガス取入部(3)は、前記通気孔(31)より
も下流側でかつ内部に、酸素濃縮ガスの加湿水(w)へ
の流量を制限するオリフィス(32)を有するもので構
成され、更に、 3.前記ガス取入部とガス放出部(4)は、前記ガス取
入部の通気孔(31)とガス放出部(4)の管体(4
a)が同軸状に配設されるとともに、前記通気孔(3
1)とガス放出部(4)の一端部(41)が所望の間隔
(a)を置いて対向配置されて構成される。
【0019】本発明において、前記通気孔(31)とオ
リフィス(32)の孔径は、生成器(52)から供給さ
れるガスの一部をオリフィス(32)を通気させて精製
水(w)と接触させて加湿させるように設定すればよ
い。一般的には、オリフィス(32)の孔径は、通気孔
(31)の孔径よりも大きくなるように設定すればよ
い。より具体的にはオリフィス(32)の孔径は0.6
〜0.8mm、通気孔(31)の孔径は0.35〜0.
50mmに設定すればよい。
【0020】本発明において、前記ガス取入部(3)の
通気孔(31)とガス放出部(4)の一端部(4)との
間の間隔(a)は、所望の加湿度の酸素濃縮ガスが得ら
れるように設定すればよい。一般的には、間隔(a)
は、0.5〜10mmに設定すればよい。なお、前記間
隔(a)の大きさについては、後述する図4に示される
第二実施態様の加湿器(A)のところで詳述する。
【0021】図2に示されるように、前記ガス取入部
(3)は、管体(3a)と前記酸素濃縮ガス生成器(5
2)の端部(5a)に接続する接続端部(3b)からな
るものである。また、ガス取入部(3)の他の端部(3
c)には、酸素濃縮ガスと精製水(w)の接触を高め効
率的に加湿するようにフィルターが装着されている。ま
た、図2において、加湿器(A)の上部空間部(11)
は、バブリング処理により加湿された高湿度の酸素濃縮
ガスを収容する領域である。従って、高湿度の酸素濃縮
ガスは、前記ガス取入部(3)の通気孔(31)とガス
放出部(4)の一端部(41)の間の間隔(a)の部位
をも充満するものである。
【0022】図2に示されるように、ガス放出部(4)
の管体(4a)は、所望の湿度に加湿された酸素濃縮ガ
スを酸素供給口(6)(図1参照)へ導くための配管ホ
ース(4b)に接続されている。また、図2に示される
ように、ガス取入部(3)の接続端部(3b)は、酸素
濃縮ガス生成器(52)の接続端部(5a)とネジ止め
される。なお、本発明において、両部材(3b、5a)
接続は、ネジ止めに限定されない。
【0023】図2に示されるように、酸素濃縮ガス生成
器(52)とその端部(5a)の間の構成要素におい
て、参照符号(53)は生成された酸素濃縮ガスを加湿
器(A)に導くための配管ホースを示し、(54)は流
量調整弁を示す。なお、前記流量調整弁(54)は、図
1の流量調整用ノブ(5b)に連動するものである。
【0024】前記した構成の第一実施態様の加湿器
(A)において、生成器(52)により生成された所定
の流量の酸素濃縮ガスを加湿器(A)に導くと、酸素濃
縮ガスは、ガス取入部(3)の内部において通気孔(3
1)からガス放出部(4)へ流れる成分とオリフィス
(32)を通って加湿される成分に分流されることにな
る。そして、ガス放出部(4)のサイドから考察する
と、ガス放出部(4)には、(i).前記通気孔(31)か
ら直接ガス放出部(4)へ流入する非加湿状態のガス成
分、及び、(ii).前記(i)の成分に随伴される高度に加湿
されたガス成分、が流入することになり、前記随伴され
る加湿されたガス成分量をコントロールすることにより
所望に加湿された酸素濃縮ガスが流入することになる。
【0025】本発明において、前記随伴される加湿され
たガス成分の量は、ガス放出部(4)で得られるガスの
加湿度(湿度)や酸素濃縮装置の使用雰囲気下での露点
(結露温度)などを勘案して所望に設定すればよい。
【0026】図4は、本発明の第二実施態様の加湿器
(A)を説明する図であり、前記第一実施態様の加湿器
(A)に係わる図3に対応する図である。なお、図4
は、本発明の第二実施態様の加湿器(A)の要部断面図
である。
【0027】本発明の第二実施態様の加湿器(A)が前
記第一実施態様の加湿器(A)と大きく異なる点は、以
下の点であり、その他の構成は実質的に同じである。即
ち、第二実施態様の加湿器(A)において特徴的な点
は、ガス取入部(3)の通気孔(31)とガス放出部
(4)の一端部(41)の間の間隔(a)が可変タイプ
に構成されているという点にある。前記間隔(a)を可
変タイプとするために、ガス放出部(4)の本体(4
a)は、キャップ部(2)の側部壁面を貫通して配設さ
れ、かつ螺合(ネジ止め)される。これにより、間隔
(a)が自由に調整される。
【0028】第二実施態様の加湿器(A)において、所
定のガス流量下でクリアランス(間隔)(a)を変化さ
せた場合、クリアランス(間隔)(a)とガス放出部
(4)において得られる酸素濃縮ガスの湿度(%)との
関係は、下記の表1の通りである。なお、実験条件は、
次の通りである。 (i).連通孔(31)の径:0.4mm (ii).オリフィス(32)の径:0.8mm (iii).精製水(w)の温度:21.5℃ (iv).測定時の温度:室温(26.1℃) (v).測定時の湿度:50.5%
【0029】
【表1】
【0030】図5は、本発明の第三実施態様の加湿器
(A)を説明する図であり、前記第一実施態様の加湿器
(A)に係る図3に対応する図である。なお、図5は、
本発明の第三実施態様の加湿器(A)の要部断面図であ
る。
【0031】本発明の第三実施態様の加湿器(A)に前
記第一実施態様の加湿器(A)と大きく異なる点は、以
下の点であり、その他の構成は実質的に同じである。即
ち、第三の実施態様の加湿器(A)において特徴的な点
は、ガス取入部(3)に対する通気孔(31)の配設方
式にある。図示されるように、ガス取入部(3)の管体
(3a)に突出部(3a´)が配設されるとともに、前
記突出部(3a´)に管体(3a)に連通する通気孔
(31)が配設される。そして、突出部(3a´)が配
設された関係上、ガス放出部(4)は、前記第一実施態
様のものに比較して右側へ変位されて配設される。図示
されように、前記した構成のもとにおいて、クリアラン
ス(間隔)(a)は、突出部(3a´)の端部とガス放
出部(4)の一端部(41)の間に形成される。
【0032】図6は、本発明の第四実施態様の加湿器
(A)を説明する図であり、前記第一実施態様の加湿器
(A)に係る図3に対応する図である。なお、図6は、
本発明の第四実施態様の加湿器(A)の要部断面図であ
る。
【0033】本発明の第四実施大要の加湿器(A)が、
前記第一実施態様の加湿器(A)と大きく異なる点は、
以下の点であり、その他の構成は実質的に同じである。
即ち、第四実施態様の加湿器(A)において、特徴的な
点は、(i).ガス取入部(3)の通気孔(31)とガス放
出部(4)の一端部(41)が当接する構造のものであ
り、このため両部位(31、41)の間の間隔(a)の
部位において前記第一〜第三実施態様のように加湿され
た酸素濃縮ガスを随伴させることができないこと、(i
i).このため、ガス放出部(4)の本体(4a)の側部
に加湿された酸素濃縮ガスを随伴させる開口部(42)
を配設している。
【0034】前記第四実施態様の加湿器(A)におい
て、開口部(42)の孔径の大きさが、前記第一〜第三
実施態様のクリアランス(a)に相当することになる。
本発明において、前記開口部(42)の孔径は、所望に
設定すればよい。
【0035】図7〜図8は、本発明の第五実施態様の加
湿器(A)を説明する図である。図7は、前記第一実施
態様の加湿器(A)に係る図2の加湿器(A)の部位に
対応する図である。即ち、図7は、第五実施態様の加湿
器(A)の断面図である。なお、図7は、図示明確化の
ために、ハッチングが省略されている。図8は、本発明
の第五実施態様の加湿器(A)のキャップ部(2)の上
部からみた平面図である。なお、図8は、キャップ部
(2)の構造とキャップ部(2)と他の部材との接合関
係を説明する図であると理解されるべきである。
【0036】本発明の第五実施態様の加湿器(A)の構
成において特徴点は次の点にある。 (i).キャップ部(2)の上部肉厚部の内部において、ガ
ス取入部(3)とガス放出部(4)が、左右に所望の間
隔をおいて、かつ平行に配設される。従って、酸素療法
用酸素濃縮装置(5)の本体部(51)側には、前記キ
ャップ部(2)におけるガス取入部(3)とガス放出部
(4)の配設構造に対応して、図8に示されるように、
酸素濃縮ガス生成器(52)の接続端部(5a)と酸素
供給口(6)への配管ホース(4b)が配設される。 (ii).ガス取入部(3)の通気孔(31)は、平行に配
設されたガス取入部(3)とガス放出部(4)を連通す
るように配設される。 (iii).ガス取入部(3)のオリフィス(32)は、ガス
取入部(3)から垂直方向に伸びる管体(a)内に配設
される。 (iv).ガス放出部(4)は、前記ガス取入部(3)の通
気孔(31)から流入する非加湿状態の酸素濃縮ガス
が、ガス放出部(4)を介して酸素供給口(6)の配管
ホース(4b)側へ放出されるとき、加湿状態の酸素ガ
スを随伴する開口部(42)を有するもので構成され
る。前記開口部(42)は、図7に示されるように、加
湿器(A)の上部空間部(11)に連通するものであ
る。
【0037】本発明の加湿器(A)において、図示しな
いが、前記第五実施態様の変形例(第六実施態様)とし
て、キャップ部(2)の上部肉厚部を利用したガス取入
部(3)とガス放出部(4)の配設態様を、上下に所望
の間隔をおいて、かつ平行に配設してもよいことはいう
までもないことである。なお、この場合、ガス取入部
(3)とガス放出部(4)の構造は、前記第四実施態様
の加湿器(A)(図6参照)に近いものになる。即ち、
前記変形例(第六実施態様)の場合、そのガス取入部
(3)は、前記図6に示される前記第四実施態様の加湿
器(A)において、ガス取入部(3)の接続端部(3
b)をガス放出部(4)と同じ方向に倒した構造のもの
となる。
【0038】更にまた、本発明の加湿器(A)におい
て、図示しないが、前記第五実施態様の変形例として、
ガス取入部(3)とガス放出部(4)をキャップ部
(2)の上部肉厚部ではなく、キャップ部(2)の上部
に別個に配設してもよい。また、前記第六実施態様の変
形例として、ガス取入部(3)とガス放出部(4)とキ
ャップ部(2)の上部肉厚部ではなく、キャップ部
(2)の上部に別個に配設してもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明の酸素医療用酸素濃縮装置の重要
な構成要素である加湿器は、酸素濃縮ガス生成器により
生成された酸素濃縮ガスを、加湿器に配設されるガス取
入部とガス放出部の共働により所望の加湿度に加湿する
ことができる。
【0040】また、本発明の加湿器は、加湿器のガスの
流量(供給量)の変動に柔軟に対応して適度の加湿度を
維持することができる。即ち、本発明の加湿器におい
て、例えばガス取入部に配設された通気孔とオリフィス
の径の大きさは、後者を前者より大きく設定される。こ
のような場合、以下の態様により、加湿器のガスの流量
の変動に柔軟に対して適度の加湿度を維持することがで
きる。
【0041】(i).大流量の酸素濃縮ガスが加湿器に供給
される場合、ガス取入部に設けられたオリフィスにより
加湿水に吐出されるガスの流量を制限することができる
ため、加湿度の上昇を防止することができる。 (ii).小流量の酸素濃縮ガスが加湿器に供給される場
合、この場合でもオリフィスによって加湿水と接触する
ガスを確実に確保することができるとともに、通気孔の
存在により全体として所望の加湿度を維持することがで
きる。 (iii).ガスの流量の大小に合わせて、ガス取入部側の通
気孔とガス放出部側の前記通気孔に対向する一端部との
間の間隔(クリアランス)を調整することにより、所望
の加湿度を維持することができる。
【0042】また、本発明の加湿器において、加湿器に
供給される酸素濃縮ガスの一部はオリフィスを通して加
湿水中に放出されてバブリングするため、患者はガスの
流れを目視することができ、安心感を得ることができ
る。
【0043】前記したように、本発明の加湿器は、従来
技術の不具合、即ち配管ホースやカニューレなどの内部
での結露現象を効果的に防止することができるものであ
る。従って、本発明の加湿器は前記結露によって生じる
水滴に基づく欠点、即ち非衛生性や水滴の患者の鼻孔内
等への流入による不快感を解消することができる。ま
た、本発明の加湿器は、酸素濃縮ガス生成器から加湿器
に供給されるガスの流量に関係なく、適度に加湿度を設
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施態様の加湿器(A)を装着
した酸素療法用酸素濃縮装置の正面図である。
【図2】 本発明の第一実施態様の加湿器(A)を説明
する図である。
【図3】 本発明の第一実施態様の加湿器(A)の要部
断面図である。
【図4】 本発明の第二実施態様の加湿器(A)の要部
断面図である。
【図5】 本発明の第三実施態様の加湿器(A)の要部
断面図である。
【図6】 本発明の第四実施態様の加湿器(A)の要部
断面図である。
【図7】 本発明の第五実施態様の加湿器(A)の断面
図である。
【図8】 本発明の第五実施態様の平面図である。
【符号の説明】
A ……………… 加湿器 1 ……………… 本体部 11 …………… 上部空間部 2 ……………… キャップ部 3 ……………… ガス取入部 3a …………… 管体 3b …………… 接続端部 3c …………… 他端部 31 …………… 通気孔 32 …………… オリフィス 4 ……………… ガス放出部 4a …………… 管体 4b …………… 配管ホース 41 …………… 一端部 42 …………… 開口部 5 ……………… 酸素療法用酸素濃縮装置 51 …………… 本体部 52 …………… 酸素濃縮ガス生成器 53 …………… 配管ホース 5a …………… 接続端部 5b …………… 流量調整ノブ 6 ……………… 酸素供給口 61 …………… カニューレ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素療法用酸素濃縮装置の酸素濃縮ガス
    を加湿するための加湿器であり、かつ、前記加湿器が、
    (i).上部が開口し、かつ下部に加湿水を充填する有底筒
    体からなる本体部(1)、(ii).前記本体部(1)の開
    口に着脱可能なキャップ部(2)、(iii).前記キャップ
    部(2)の上部より下に伸び、かつ酸素濃縮ガスを本体
    部(1)の加湿水へ導くためのガス取入部(3)、(i
    v).前記キャップ部(2)から加湿された酸素濃縮ガス
    を使用に供するために放出するガス放出部(4)、とか
    ら構成される加湿器において、(v).前記ガス取入部
    (3)は、酸素濃縮ガスを加湿水へ導かないでガス放出
    部(4)側へ放出する通気孔(31)を有するもので構
    成され、かつ、(vi).前記ガス取入部(3)は、酸素濃
    縮ガスの加湿水への流量を制限するオリフィス(32)
    を有するもので構成され、更に、(vii).前記ガス取入部
    (3)とガス放出部(4)は、前記ガス取入部(3)の
    通気孔(31)を介して非加湿の酸素濃縮ガスがガス放
    出部(4)側へ放出される際に、周囲の加湿された酸素
    濃縮ガスをガス放出部(4)側へ随伴するように構成さ
    れること、を特徴とする酸素療法用酸素濃縮装置の加湿
    器。
  2. 【請求項2】 ガス放出部(4)の一端部(41)が、
    ガス取入部(3)の通気孔(31)に対して所望の間隔
    (a)をおいて対向配置されたものである請求項1に記
    載の酸素療法用酸素濃縮装置の加湿器。
  3. 【請求項3】 ガス取入部(3)の通気孔(31)とガ
    ス放出部(4)の一端部(41)との間の間隔(a)の
    部位において、周囲の加湿された酸素濃縮ガスがガス放
    出部(4)側へ随伴されるものである請求項2に記載の
    酸素療法用酸素濃縮装置の加湿器。
  4. 【請求項4】 ガス取入部(3)の通気孔(31)が、
    ガス取入部(3)の管体(3a)に穿設して配設された
    ものである請求項1に記載の酸素療法用酸素濃縮装置の
    加湿器。
  5. 【請求項5】 ガス取入部(3)の通気孔(31)が、
    ガス取入部(3)の管体(3a)の突出部(3a´)に
    配設されたものである請求項1に記載の酸素療法用酸素
    濃縮装置の加湿器。
  6. 【請求項6】 ガス放出部(4)が、ガス取入部(3)
    の通気孔(31)に連通するとともに、その本体(4
    a)の側部に周囲の加湿された酸素濃縮ガスをガス放出
    部(4)側へ随伴させる開口部(42)を有するもので
    ある請求項1に記載の酸素療法用酸素濃縮装置の加湿
    器。
  7. 【請求項7】 ガス取入部(3)の通気孔(31)とガ
    ス放出部(4)との間の間隔(a)が、調整可能に構成
    されたものである請求項2に記載の酸素療法用酸素濃縮
    装置の加湿器。
  8. 【請求項8】 間隔(a)の調整手段が、ガス放出部
    (4)の本体(4a)とキャップ部(2)が螺合されて
    構成されるものである請求項7に記載の酸素療法用酸素
    濃縮装置の加湿器。
  9. 【請求項9】 ガス取入部(3)とガス放出部(4)
    が、キャップ部(2)の上部肉厚部を利用して、左右方
    向または上下方向に所望の間隔をおいて平行に配設され
    たものである請求項1に記載の酸素療法用酸素濃縮装置
    の加湿器。
  10. 【請求項10】 ガス取入部(3)とガス放出部(4)
    が、キャップ部(2)の上面側の空間部を利用して、左
    右方向または上下方向に所望の間隔をおいて平行に配設
    されたものである請求項1に記載の酸素療法用酸素濃縮
    装置の加湿器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2401318A (en) * 2003-04-23 2004-11-10 Draeger Medical Ag Incubator with oxygen generator

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