JPH11191854A - ビデオカメラ用ワイヤレスレシーバー取り付けアダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤレスレシーバー４をビデオカメラ本体
に簡単に取り付けることができ、かつビデオカメラ本体
とワイヤレスレシーバー４との電気的接続を、ケーブル
を用いることなくワンタッチで確実に行なえるアダプタ
を提供する。 【解決手段】 本発明によるアダプタ３は、ワイヤレス
レシーバー４を収納するポケット部３ａを有するケース
で、ビデオカメラ本体に対し着脱自在であり、かつワイ
ヤレスレシーバー４をビデオカメラ本体に電気的に接続
するためのコネクタ１３及び１５が設けられて構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラにワ
イヤレスレシーバーを取り付けるためのアダプタに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＶＴＲ一体型のビデオカメラを使
った撮影においては、ビデオカメラにワイヤレスレシー
バーを取り付けて、ビデオカメラから遠く離れたところ
でワイヤレスマイクロホンによって集めた音声をワイヤ
レスレシーバーで受信してビデオカメラに入力するよう
にしたシステムが実用化されている。

【０００３】従来このようなシステムに用いられるビデ
オカメラにおいてワイヤレスレシーバーを取り付けるた
めの構造としては、ビデオカメラ本体に専用の取り付け
金具（ホルダ）を螺子等によって固定し、この取り付け
金具にワイヤレスレシーバーを取り付けるようにした構
造が一般的であった。そしてこの構造では、ビデオカメ
ラ本体とワイヤレスレシーバーとを専用のケーブルによ
って電気的に接続するようにしていた。また一方では、
ビデオカメラ本体にワイヤレスレシーバーを内蔵した構
造のものもあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の構造
では、次のような問題点がある。先ず、取り付け金具を
用いてビデオカメラ本体にワイヤレスレシーバーを取り
付ける構造では、ビデオカメラ本体とワイヤレスレシー
バーとを専用のケーブルによって電気的に接続しなけれ
ばならないので、この接続に手間がかかり、またケーブ
ルを紛失した場合には接続ができずワイヤレスレシーバ
ーが使用不能となってしまう。またワイヤレスレシーバ
ーを使用しないときには取り付け金具が不要となり、ビ
デオカメラを扱う上で邪魔なものとなる。

【０００５】一方、ビデオカメラ本体にワイヤレスレシ
ーバーを内蔵した構造では、ワイヤレスレシーバーの分
だけビデオカメラ全体が大きくなり、また重量も重くな
るが、ワイヤレスレシーバーを使用しないときには、こ
のワイヤレスレシーバーの大きさと重量分が全く余計な
ものとなってしまう。

【０００６】本発明はこのような問題点を解消すること
を目的としてなされたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するも
のとして本発明は、ビデオカメラにワイヤレスレシーバ
ーを取り付けるためのアダプタであって、ワイヤレスレ
シーバーを収納するポケット部を有するケースで、ビデ
オカメラ本体に対し着脱自在であり、かつワイヤレスレ
シーバーをビデオカメラ本体に電気的に接続するための
コネクタが設けられてなるビデオカメラ用ワイヤレスレ
シーバー取り付けアダプタを提供するものである。

【０００８】このように構成される本発明のアダプタを
用いることにより、ビデオカメラにワイヤレスレシーバ
ーを簡単に取り付けることができる。そして特にこのア
ダプタでは、ビデオカメラ本体とワイヤレスレシーバー
との電気的接続を、ケーブルを必要とすることなくワン
タッチで確実に行なうことができる。またこのアダプタ
は、ワイヤレスレシーバーを使用しないときには簡単に
取り外すことができるので、ビデオカメラを扱う上で邪
魔となることはなく、またビデオカメラの小型化・軽量
化にも有利となる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好適な実施の形態例について詳細に説明する。

【００１０】図１は本発明が適用されるシステム構成を
示している。図において１はＶＴＲ一体型のビデオカメ
ラを全体として示し、２はその本体で、このビデオカメ
ラ本体２の後面側に本発明によるアダプタ３が取り付け
られ、このアダプタ３にワイヤレスレシーバー４が収納
されるようになっている。

【００１１】５はワイヤレスマイクロホンで、このワイ
ヤレスマイクロホン５はビデオカメラ１から遠く離れた
ところで音声を集め、これを電波に変えてワイヤレスレ
シーバー４に送信する。そしてこのワイヤレスマイクロ
ホンからの電波をワイヤレスレシーバー４のアンテナ４
ａで受信し、ワイヤレスレシーバー４ではこの電波を音
声信号に戻してビデオカメラ本体２に入力することによ
り、ビデオカメラ１から遠く離れたところの音声をＶＴ
Ｒに記録することができる。

【００１２】さらにこのシステムにおいては、アダプタ
３の後面側に、ビデオカメラ本体２に電源を供給するた
めのバッテリー６が取り付けられるようになっている。

【００１３】以上の如きシステムにおいて用いられるア
ダプタ３の詳細な構造を図２以下を参照して説明する。
このアダプタ３は、図２及び図３で明らかなようにワイ
ヤレスレシーバー４を収納するポケット部３ａを有する
ケースであり、即ちこのアダプタ３のポケット部３ａに
ワイヤレスレシーバー４を上方から差し込むようにして
収納する構造となっている。尚、ここでは図示を省略し
てあるが、アダプタ３にワイヤレスレシーバー４を収納
した状態でワイヤレスレシーバー４の脱落を防止するた
めに、ワイヤレスレシーバー４をアダプタ３に螺子止め
して固定するようにしてもよい。

【００１４】そしてこのアダプタ３はビデオカメラ本体
２に対し着脱自在となされており、その具体的構造は次
のようになっている。即ち、ビデオカメラ本体２の後面
側には図２に示す如くＶ字形のアリ溝８ａを有するシュ
ー８が設けられ、これに対応してアダプタ３の前面側
（ビデオカメラ本体２との対向面側）には図３に示すよ
うに逆台形状のアリ板９が設けられており、このアリ板
９を上記シュー８のアリ溝８ａに上方から挿入係合させ
ることによってアダプタ３はビデオカメラ本体２に対し
ほぼ密着状態で取り付けられる。

【００１５】またビデオカメラ本体２のシュー８には、
アリ溝８ａ内に弾性的に突出するロック片１０が設けら
れており、ビデオカメラ本体２にアダプタ３を取り付け
た状態ではこのロック片１０がアダプタ３のアリ板９に
形成された切り欠き部１１と係合することにより、アダ
プタ３はビデオカメラ本体２から脱落することがないよ
うに確実にロックされる。

【００１６】ロック片１０はロック解除レバー１２と連
動して動くようになっており、即ちロック解除レバー１
２を押すと、これと連動してロック片１０が引込方向つ
まりアダプタ３のアリ板９の切り欠き部１１から外れる
方向に動き、これによってアダプタ３のロックが解除さ
れる状態となる。そしてこの状態でアダプタ３を上方へ
引き抜くことにより、簡単に取り外すことができる。
尚、上記構成においてビデオカメラ本体２のシュー８
は、従来からバッテリー６の取り付け用として設けられ
ているものである。

【００１７】以上の如き構成によれば、アダプタ３を用
いることでワイヤレスレシーバー４をビデオカメラ本体
２に簡単に取り付けることができる。またワイヤレスレ
シーバー４を使用しないときには、アダプタ３ごと簡単
に取り外すことができる。

【００１８】上記構成においてさらに本例のアダプタ３
では、ワイヤレスレシーバー４をビデオカメラ本体２に
電気的に接続するためのコネクタが設けられている。

【００１９】即ち、図３に示す如くアダプタ３のポケッ
ト部３ａの底部にはコネクタ１３が設けられており、ア
ダプタ３にワイヤレスレシーバー４が収納されるとこの
コネクタ１３に、ワイヤレスレシーバー４の下面側に設
けられたコネクタ１４が接続されるようになっている。
さらに図４に示す如くアダプタ３の下面側にはコネクタ
１５が設けられており、アダプタ３をビデオカメラ本体
２に取り付けたときにはこのコネクタ１５が、ビデオカ
メラ本体２側に設けられたコネクタ１６（図２参照）に
接続される構造となっている。

【００２０】上記コネクタ１３と１５とはアダプタ３の
内部において導線によって接続されており、即ちこのコ
ネクタ１３と１５を介してワイヤレスレシーバー４とビ
デオカメラ本体２とが電気的に接続され、つまりビデオ
カメラ本体２側からワイヤレスレシーバー４に電源が供
給されると共に、ワイヤレスレシーバー４側からビデオ
カメラ本体２に音声信号が入力される。

【００２１】このように本例のアダプタ３では、ビデオ
カメラ本体２とワイヤレスレシーバー４との電気的接続
を、ケーブルを必要とすることなくコネクタによりワン
タッチで確実に行なうことができる。

【００２２】上記構成に加えてさらに本例のアダプタ３
では、ビデオカメラ本体２に電源を供給するためのバッ
テリー６が取り付け可能となっている。

【００２３】即ちアダプタ３の後面側には図２に示す如
くＶ字形のアリ溝１８ａを有するシュー１８（ビデオカ
メラ本体２のシュー８と同じ形状のもの）が設けられ、
これに対応してバッテリー６側には図５に示すように逆
台形状のアリ板１９（アダプタ３の前面側のアリ板９と
同じ形状のもの）が設けられており、このアリ板１９を
上記シュー１８のアリ溝１８ａに上方から挿入係合させ
ることによってバッテリー６はアダプタ３に対しほぼ密
着状態で取り付けられる。

【００２４】またアダプタ３のシュー１８には、アリ溝
１８ａ内に弾性的に突出するロック片２０が設けられて
おり、アダプタ３にバッテリー６を取り付けた状態では
このロック片２０がバッテリー６のアリ板１９に形成さ
れた切り欠き部２１と係合することにより、バッテリー
６はアダプタ３から脱落することがないように確実にロ
ックされる。

【００２５】ロック片２０はロック解除レバー２２と連
動して動くようになっており、即ちロック解除レバー２
２を押すと、これと連動してロック片２０が引込方向つ
まりバッテリー６のアリ板１９の切り欠き部２１から外
れる方向に動き、これによってバッテリー６のロックが
解除される状態となる。そしてこの状態でバッテリー６
を上方へ引き抜くことにより、簡単に取り外すことがで
きる。

【００２６】さらに本例のアダプタ３においては、バッ
テリー６をビデオカメラ本体２に電気的に接続するため
のコネクタが設けられている。

【００２７】即ち、図２に示す如くアダプタ３の後面側
の下部にはコネクタ２３が設けられており、アダプタ３
にバッテリー６が取り付けられるとこのコネクタ２３
に、バッテリー６側に設けられたコネクタ２４（図５参
照）が接続されるようになっている。さらに図３に示す
如くアダプタ３の前面側の下部にはコネクタ２５が設け
られており、アダプタ３をビデオカメラ本体２に取り付
けたときにはこのコネクタ２５が、ビデオカメラ本体２
側に設けられたコネクタ２６（図２参照）に接続される
構造となっている。

【００２８】上記コネクタ２３と２５とはアダプタ３の
内部において導線によって接続されており、即ちこのコ
ネクタ２３と２５を介してバッテリー６とビデオカメラ
本体２とが電気的に接続され、つまりバッテリー６から
ビデオカメラ本体２に駆動用の電源が供給される。

【００２９】このように本例のアダプタ３ではバッテリ
ー６の取り付けが可能であり、このバッテリー６とビデ
オカメラ本体２との電気的接続も、ケーブルを必要とす
ることなくコネクタによりワンタッチで確実に行なうこ
とができる。

【００３０】図６は本例のアダプタの使用時の状態
（Ａ）と、不使用時の状態（Ｂ）とを示している。ここ
で（Ｂ）に示すようにアダプタを使用しないとき（即ち
ワイヤレスレバーを使用しないとき）には、ビデオカメ
ラ本体２のシュー８にバッテリー６のアリ板１９を挿入
係合してビデオカメラ本体２にバッテリー６を取り付け
ると共に、ビデオカメラ本体２のコネクタ２６にバッテ
リー６のコネクタ２４が直接的に接続されることでバッ
テリー６からビデオカメラ本体２に電源が供給される。
尚、これは従来一般のビデオカメラにおけるバッテリー
の取り付け構造と同じである。

【００３１】以上、本発明の実施の形態の一例について
説明したが、本発明はこの例に限定されることなく他に
も種々の実施形態を採り得るものであることは言うまで
もない。

【００３２】

【発明の効果】以上の説明で明らかな如く本発明のアダ
プタを用いることにより、ビデオカメラ本体にワイヤレ
スレシーバーを簡単に取り付けることができる。そして
特にこのアダプタでは、ビデオカメラ本体とワイヤレス
レシーバーとの電気的接続を、ケーブルを必要とするこ
となくワンタッチで確実に行なうことができる。またこ
のアダプタは、ワイヤレスレシーバーを使用しないとき
には簡単に取り外すことができるので、ビデオカメラを
扱う上で邪魔となることはなく、またビデオカメラの小
型化・軽量化にも有利となる。さらに本発明のアダプタ
は、ビデオカメラ本体に電源を供給するためのバッテリ
ーの取り付けが可能であり、このバッテリーとビデオカ
メラ本体との電気的接続も、ケーブルを必要とすること
なくワンタッチで確実に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるアダプタが適用されるビデオカメ
ラのシステム構成の説明図である。

【図２】同、要部の後方から見た分解斜視図である。

【図３】本発明によるアダプタの前方から見た斜視図で
ある。

【図４】同、前方下側から見た斜視図である。

【図５】バッテリーの前方から見た斜視図である。

【図６】本発明によるアダプタの使用時の状態（Ａ）と
不使用時の状態（Ｂ）の説明図である。

【符号の説明】

１‥‥ビデオカメラ、２‥‥ビデオカメラ本体、３‥‥
アダプタ、３ａ‥‥ポケット部、４‥‥ワイヤレスレシ
ーバー、６‥‥バッテリー、８‥‥シュー、８ａ‥‥ア
リ溝、９‥‥アリ板、１３，１５‥‥コネクタ、１８‥
‥シュー、１８ａ‥‥アリ溝、１９‥‥アリ板、２３，
２５‥‥コネクタ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビデオカメラにワイヤレスレシーバーを
   取り付けるためのアダプタであって、 上記ワイヤレスレシーバーを収納するポケット部を有す
   るケースで、ビデオカメラ本体に対し着脱自在であり、
   かつ上記ワイヤレスレシーバーを上記ビデオカメラ本体
   に電気的に接続するためのコネクタが設けられているこ
   とを特徴とするビデオカメラ用ワイヤレスレシーバー取
   り付けアダプタ。
2. 【請求項２】 上記ビデオカメラ本体に電源を供給する
   バッテリーが取り付け可能であり、このバッテリーを上
   記ビデオカメラ本体に電気的に接続するためのコネクタ
   が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のビ
   デオカメラ用ワイヤレスレシーバー取り付けアダプタ。