JPH11191237A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JPH11191237A
JPH11191237A JP9359236A JP35923697A JPH11191237A JP H11191237 A JPH11191237 A JP H11191237A JP 9359236 A JP9359236 A JP 9359236A JP 35923697 A JP35923697 A JP 35923697A JP H11191237 A JPH11191237 A JP H11191237A
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JP
Japan
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light
laser light
lens
astigmatism
reflected
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Withdrawn
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JP9359236A
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Inventor
Hiroshi Tomita
博 冨田
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ピックアップにおける収差補正機能を簡単な
構造で、また容易に製造できるように実現することを課
題とする。 【解決手段】レーザ光の発光部と光ディスクの情報記録
面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受光する
受光部とからなる発光受光ユニットと、発光受光ユニッ
トから発射されたレーザ光と光ディスクから反射された
レーザ光を反射する全反射ミラーと、全反射ミラーで反
射された発光受光ユニットからの反射レーザ光を光ディ
スクの情報記録面に収束させる対物レンズと、レーザ光
の非点収差を補正する非点収差発生部材と、レーザ光を
平行光に修正するコリメートレンズと、筒形状をなし筒
内部に非点収差発生部材とコリメートレンズとを固定す
る固定手段が一体に形成された鏡筒とからなり、非点収
差発生部材とコリメートレンズとが鏡筒と一体に構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの記録
信号を読み取る際に光源から出射されたレーザー光を、
対物レンズにて光ディスクの情報記録面上でレーザース
ポットに収束させ、さらにその反射光を光検出部に導く
光学系に発生する非点収差を補正する非点収差発生手段
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクを記録媒体とする光学ディス
クプレーヤには、該光ディスクに記録された情報信号の
読み取り再生手段として光ピックアップが用いられてい
る。該光ピックアップは、レーザ光源から射出されたレ
ーザビームを対物レンズを介して光ディスクの信号記録
面に形成された微小な凹凸であるピット列にビームスポ
ット(1μm程度の径)として集光させ、前記ピット列
から反射された反射ビームの状態をフォトディテクタで
検出することによって情報信号の読み取り再生を行うも
のである。
【0003】ところで、レーザビームが対物レンズを介
してビームスポットとして光ディスクの前記ピット列に
集光されるとき、レーザビームに不必要な収差がある
と、読み取り再生される情報信号にノイズ成分が重畳さ
れ再生特性が劣化したり、程度により情報信号の読み取
り再生が不能となることがある。そこで、光学ディスク
プレーヤや光学式の記録再生装置に用いられる光ピック
アップには、このようなレーザビームの収差を補正する
機能が必要となり、従来の光ピックアップでは次の様な
収差の補正が行われている。例えば、レーザダイオード
(以下LDという)の非点収差を補正するのにLDのカ
バーガラスに傾斜を付けて補正したり、また、対物レン
ズに発生する非点収差を利用したり、あるいは、LDの
出射直後の位置に平行平板を傾けて配置して非点収差を
補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の光ピッ
クアップの非点収差の補正では、LDの非点収差を補正
するのにLDのカバーガラス光軸に対して斜めに傾けて
行う補正は、基本的に一枚の平行平板での対策となるた
めにコマの発生やビームシフトが発生する。また、対物
レンズの非点収差を利用する補正では、基本的に非点収
差のばらつきが非常に大きいのに加え、もともと非点収
差だけが発生していないレンズで非点収差を発生させよ
うとすると、コマも発生してしまいそのコマを補正しよ
うとレンズをチルト調整すると、非点収差は発散してし
まい効果が期待できなくなる。また、LDの発散光中に
平行平板を傾けて配置する補正では、平行平板を固定す
るための部品点数が増加するために部材費の増加、組立
工数の増加および調整工数等が増加する等の問題があ
る。
【0005】本発明は上述の問題を解決するもので、光
ピックアップにおける収差補正機能を簡単な構造で、ま
た容易に製造できるように実現することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するもので、レーザ光の発光部と光ディスクの情報
記録面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受光
する受光部とからなる発光受光ユニットと、前記発光受
光ユニットから発射されたレーザ光と前記光ディスクか
ら反射されたレーザ光を反射する全反射ミラーと、前記
全反射ミラーで反射された前記発光受光ユニットからの
反射レーザ光を光ディスクの情報記録面に収束させる対
物レンズと、レーザ光の非点収差を補正する非点収差発
生部材と、レーザ光を平行光に修正するコリメートレン
ズと、筒形状をなし筒内部に前記非点収差発生部材と前
記コリメートレンズとを固定する固定手段が一体に形成
された鏡筒とからなり、前記非点収差発生部材と前記コ
リメートレンズとが前記鏡筒と一体に構成されてなるこ
とを特徴とするものである。
【0007】また、前記鏡筒が前記発光受光ユニットと
前記対物レンズ間に設置されてなることを特徴とするも
のである。また、前記鏡筒内の非点収差発生部材を前記
コリメートレンズより前記発光受光ユニット側に近くな
るように配置してあることを特徴とするものである。ま
た、前記鏡筒内のコリメートレンズは光源側の曲率半径
が対物レンズ側の曲率半径より大きいことを特徴とする
ものである。
【0008】また、複数の前記非点収差発生部材が光透
過性の平行平板からなることを特徴とするものである。
また、前記複数の平行平板は収差補正特性が同じ特性で
あると共に前記コリメートレンズの中心軸に対して垂直
な平面に対して互いに対象で該平面に対して傾くように
設置されていることを特徴とするものである。
【0009】また、レーザ光の発光部と光ディスクの情
報記録面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受
光する受光部とからなる発光受光ユニットと、前記発光
受光ユニットから発射されたレーザ光と前記光ディスク
から反射されたレーザ光を反射する全反射ミラーと、前
記全反射ミラーで反射された前記発光受光ユニットから
の反射レーザ光を光ディスクの情報記録面に収束させる
対物レンズと、レーザ光の非点収差を補正する非点収差
発生部材と、レーザ光を平行光に修正するコリメートレ
ンズと、筒形状をなし筒内部に前記非点収差発生部材と
前記コリメートレンズとを固定する固定手段が一体に形
成された鏡筒と、筒形状をなし該筒内部に前記鏡筒を回
動可能に保持する円孔が形成された保持手段とからな
り、前記鏡筒が前記レーザ光の主光軸の廻りを回動可能
に保持されてなることを特徴とするものである。
【0010】また、前記鏡筒の外形形状は回転対称の多
角形に形成され、前記保持手段には該外形形状に係合す
る孔が形成されており、前記鏡筒と前記保持手段の抜き
差しにより回転方向の位置替えが可能であることを特徴
とするものである。また、前記鏡筒は前記保持手段によ
り前記レーザ光の主光軸と平行な方向へ移動可能に保持
されてなることを特徴とするものである。
【0011】また、レーザ光の発光部と光ディスクの情
報記録面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受
光する受光部とからなる発光受光ユニットと、前記発光
受光ユニットから発射されたレーザ光と前記光ディスク
から反射されたレーザ光を反射する全反射ミラーと、前
記全反射ミラーで反射された前記発光受光ユニットから
の反射レーザ光を光ディスクの情報記録面に収束させる
対物レンズと、レーザ光の非点収差を補正する非点収差
発生部材と、レーザ光を平行光に修正するコリメートレ
ンズと、円筒の一端が回転対称の多角形に形成され該筒
内部に前記非点収差発生部材と前記コリメートレンズと
を固定する固定手段が形成された鏡筒と、筒形状をなし
前記円筒部に係合する孔と該孔に接続して前記多角形部
に係合する多角形の穴が形成された保持手段とからな
り、前記保持手段と前記鏡筒との係合が前記多角形部の
抜き差しにより前記レーザ光の主光軸を中心に回転方向
の位置替えが可能であることを特徴とするものである。
【0012】また、レーザ光の発光部と光ディスクの情
報記録面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受
光する受光部とからなる発光受光ユニットと、前記発光
受光ユニットから発射されたレーザ光と前記光ディスク
から反射されたレーザ光を反射する全反射ミラーと、前
記全反射ミラーで反射された前記発光受光ユニットから
の反射レーザ光を光ディスクの情報記録面に収束させる
対物レンズと、レーザ光の非点収差を補正する非点収差
発生部材と、レーザ光を平行光に修正するコリメートレ
ンズと、円筒の一端が該円筒に外接し回転対称の多角形
に形成され該筒内部に前記非点収差発生部材と前記コリ
メートレンズとを固定する固定手段が形成された鏡筒
と、筒形状をなし前記多角形部に係合する多角形の穴が
形成された保持手段とからなり、前記保持手段と前記鏡
筒との係合が前記多角形部の抜き差しにより前記レーザ
光の主光軸を中心に回転方向の位置替えが可能であるこ
とを特徴とするものである。
【0013】また、レーザ光の発光部と光ディスクの情
報記録面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受
光する受光部とからなる発光受光ユニットと、前記発光
受光ユニットから発射されたレーザ光と前記光ディスク
から反射されたレーザ光を反射する全反射ミラーと、前
記全反射ミラーで反射された前記発光受光ユニットから
の反射レーザ光を光ディスクの情報記録面に収束させる
対物レンズと、レーザ光の非点収差を補正する非点収差
発生部材と、レーザ光を平行光に修正するコリメートレ
ンズと、小径円筒部と大径円筒部の段付きの円筒形状を
しており、大径円筒部の外周部に回転対称形状の凸部が
形成され該筒内部に前記非点収差発生部材と前記コリメ
ートレンズとを固定する固定手段が形成された鏡筒と、
筒形状をなし前記小径円筒部に係合する孔と該孔に接続
して前記凸部に係合する凹部が形成された保持手段とか
らなり、前記保持手段と前記鏡筒との係合が前記凸部の
抜き差しにより前記レーザ光の主光軸を中心に回転方向
の位置替えが可能であることを特徴とするものである。
【0014】また、前記凸部と隣接する凸部との中心角
度が72度以下に形成されてなることを特徴とするもの
である。
【0015】
【実施例】本発明の第1実施例を図1を用いて説明す
る。図1は本発明の第1実施例の光ピックアップの要部
を示す概略構成図で、(a)は正面図(非点収差発生部
垂直方向に断面)、(b)は非点収差発生部の垂直方向
断面拡大図、(c)はA矢視図である。
【0016】10は光ピックアップの要部で、可動部1
3,サスペンションワイヤ15,基板16,レーザホロ
グラムユニット(発光受光ユニットに相当))17,全
反射ミラー18および非点収差発生部20等により構成
されている。可動部13は対物レンズ14,レンズホル
ダ,フォーカス(上下)方向の調整コイルおよびトラッ
キング(左右)方向の調整コイル(いずれも図示省略)
等により構成されている。可動部13の側部には上下に
それぞれ2本づつ4本の極小径の弾性体(例えば、ベリ
リュウム銅,燐青銅,ばね用ステンレス等)のサスペン
ションワイヤ15が固定されており、上下のサスペンシ
ョンワイヤ15のもう一方の端は基板16のランド部に
それぞれはんだ付け固定され、基板16は基板支持部
(図示省略)に固定されているので、対物レンズ14を
含む可動部13はサスペンションワイヤ15により弾性
支持されている。そして、上下のサスペンションワイヤ
15の基板に近い部分は弾性体の樹脂材、例えばシリコ
ン樹脂等で固めたダンパー部が形成される。尚、可動部
13の追従性の向上及び不要共振(ピッチング、ローリ
ング、ヨーイング等)を防ぐために、可動部13の全体
重量を軽減するような形状および材料の選択が行われて
いる。
【0017】対物レンズ14はレーザ光源から出射され
たレーザビームを光ディスク12の信号記録面に収束さ
せるレンズで、レンズホルダに保持されている。レンズ
ホルダは対物レンズ14とフォーカス方向の調整コイル
およびトラッキング方向の調整コイル等を保持する部材
で、樹脂材が用いられ成形加工により形成される。レー
ザホログラムユニット17は、半導体レーザチップ,信
号検出用フォトダイオード,モニタ用フォトダイオード
およびホログラム等が同一のパッケージに収まりユニッ
ト化されている。レーザホログラムユニット17は、半
導体レーザチップからレーザビームの発射と、光ディス
ク12の信号記録面のピット列から反射して戻ってきた
反射ビームを信号検出用フォトダイオードにて検出し電
気信号に変換して取り出される。
【0018】全反射ミラー18は、ビーム入射角方向に
対して45度傾斜した反射面が形成されている。非点収
差発生部20は、レーザホログラムユニット17(光
源)から出射されたレーザー光が対物レンズ14にて光
ディスク12の情報記録面上でレーザースポットに収束
させ、さらにその反射光を光検出部に導く光学系に発生
する非点収差を補正するものである。非点収差発生部2
0は、前記非点収差を補正する非点収差発生部材(例え
ばシリンドリカルレンズ21と22)、発散光の光路を
平行光に変えるコリメートレンズ23、シリンドリカル
レンズ21,22とコリメートレンズ23とを保持する
鏡筒24、シリンドリカルレンズ21,22とコリメー
トレンズ23とを位置決凸部25に押しつけ固定する保
持部品27,28等により構成されている。尚、非点収
差発生部20は、複数のシリンドリカルレンズ21,2
2とコリメートレンズ23とが鏡筒24に組み込まれ保
持部品27,28,29により一体にユニット化されて
いる。もし、組み込まれるコリメートレンズ23のレン
ズ面の曲率半径が異なる場合には曲率半径の大きい方の
レンズ面をシリンドリカルレンズ21,22側になるよ
うに組み込む。尚、非点収差発生部20はレーザホログ
ラムユニット17と全反射ミラー18との間にシリンド
リカルレンズ21と22とがレーザホログラムユニット
17側になるように設置する。また、シリンドリカルレ
ンズ26,27の数量は必要により増減してもよい。
【0019】鏡筒24は円筒形状(角筒形状でもよい)
をなし、円筒内部に角孔が形成され角孔の途中にはシリ
ンドリカルレンズ22とコリメートレンズ23が当接す
る位置決凸部25が形成されている。また、円筒の外周
部の一部は取付け易いように取付面(平取部)26と取
付ねじ孔(図示省略)等が形成されている。保持部品2
7,28,29はシリンドリカルレンズ21,22とコ
リメートレンズ23を位置決凸部25に押しつけ固定す
る部品で、円筒形状(角筒形状でもよい)をなし外周は
鏡筒24の角孔に係合するように形成されている。
【0020】次に、光ピックアップの光学系の動作につ
いて説明する。レーザホログラムユニット17内の半導
体レーザチップから発射されたレーザビームがホログラ
ムを通過し、非点収差発生部20のシリンドリカルレン
ズ21と22にてレーザビームの収差が補正される。補
正されたレーザビームがコリメートレンズ23により平
行ビームに修正される。修正された平行ビームは全反射
ミラー18で直角方向(対物レンズ14方向)へ反射す
る。そして、反射したレーザビームは対物レンズ14で
1μm程度の径のビームスポットに収束され、光ディス
ク12の信号記録面に形成された微小な凹凸であるピッ
ト列に集光する。集光したレーザビームは前記ピット列
で反射し、信号をもったレーザビームとなり同じ光路を
通ってレーザホログラムユニット17に戻ってくる。そ
して、戻ってきたレーザビームはホログラムによって所
定の方向へ曲げられ検出用フォトダイオードに達し電気
信号に変換されて取り出される。
【0021】以上説明したように本実施例によれば、非
点収差を補正するシリンドリカルレンズ21,22と発
散光の光路を平行光に修正するコリメートレンズ23と
が鏡筒24に組み込まれ保持部品27,28,29によ
り一体にユニット化されるので、部品点数が削減され光
ピックアップ10の組立および調整が容易になり組立お
よび調整工数が低減される。その他に、シリンドリカル
レンズ21,22をレーザホログラムユニット17側に
なるように組立てることにより非点収差の減衰量を低減
することができる。また、コリメートレンズ23の 曲
率半径の大きい方をシリンドリカルレンズ21,22側
になるように組立てることによりコリメートレンズ23
による収差の発生が低減される。
【0022】次に、本発明の第2実施例を図2を用いて
説明する。図2は本発明の第2実施例の光ピックアップ
の要部を示す概略構成図で、(a)は非点収差発生部の
垂直方向断面拡大図、(b)はB矢視図である。尚、第
2実施例は第1実施例の非点収差発生部を除きその他に
ついては第1実施例と略同じであるので、第1実施例と
同じ構成については同じ符号を付し説明を省略する。
【0023】非点収差発生部30は、レーザホログラム
ユニット17(光源)から出射されたレーザー光が対物
レンズ14にて光ディスク12の情報記録面上でレーザ
ースポットに収束させ、さらにその反射光を光検出部に
導く光学系に発生する非点収差を補正するものである。
非点収差発生部30は、前記非点収差を補正する非点収
差発生部材(例えば光透過部材を用いた平行平板31と
32),発散光の光路を平行光に変えるコリメートレン
ズ23,平行平板31,32とコリメートレンズ23と
を保持する鏡筒33,平行平板31,32とコリメート
レンズ23とを位置決凸部34に押しつけ固定する保持
部品37,38,39および鏡筒33を回動自在に保持
する保持筒40等により構成されている。非点収差発生
部30は、複数の平行平板31,32とコリメートレン
ズ23とが鏡筒33内に組み込まれ、保持部品37,3
8,39により一体にユニット化されている。但し、平
行平板31,32の法線e,fがコリメートレンズ23
の主光軸dに対して略同じ角度で、しかも反対方向へ傾
いた状態に組み込まれる。尚、非点収差発生部30は、
レーザホログラムユニット17と全反射ミラー18との
間に設置(平行平板31と32がレーザホログラムユニ
ット17に近い方向になるように設置)されている。平
行平板31と32は、収差補正特性が同じ特性のもの
(例えば同一硝種を用い厚みを同じ厚みに統一する)を
用いる。尚、平行平板31と32の枚数は必要により増
減してもよい。また、平行平板31と32の設置角度、
平行平板31と32の材質および厚み等は必要によりそ
れぞれ異ったものを用いてもよい。
【0024】鏡筒33は円筒形状をなし円筒には4角孔
35が形成され4角孔35の途中には平行平板31と3
2とが当接する位置決凸部34(平行平板31と32の
取付け角度と同じ角度に形成)が形成されており、外径
は保持筒40の内径に係合し外周部の一部には鏡筒33
を回動させるための工具掛け用の穴36等が形成されて
いる。
【0025】保持部品37,38,39は平行平板3
1,32とコリメートレンズ23とを位置決凸部34に
押しつけ固定する部品で、保持部品37と38は円筒形
状(角筒形状でもよい)をなし押圧端面部(平行平板3
1,32との当接面)は平行平板31と32の取付け角
度(位置決凸部34の角度)と同じ角度に形成され外径
は鏡筒33の4角孔35に係合するように形成されてい
る。また、保持部品39は円筒形状(角筒形状でもよ
い)をなし外径は鏡筒33の4角孔35に係合するよう
に形成されている。
【0026】保持筒40は、円筒形状(外形角形状でも
よい)をなし円筒の円孔41は鏡筒33の外径と回動可
能に形成され、円筒の外周部には鏡筒33を回動させる
ための調整用の孔42と保持筒40を取付け易いように
取付面(平取部)43(外形角形状の場合には不要)と
取付ねじ孔等が形成されている。次に、光ピックアップ
の光学系の動作について説明する。
【0027】レーザホログラムユニット17内の半導体
レーザチップから発射されたレーザビームがホログラム
を通過し、非点収差発生部30の平行平板31と32に
てにてレーザビームの収差が補正される。補正されたレ
ーザビームがコリメートレンズ23により平行ビームに
修正される。修正された平行ビームは全反射ミラー18
で直角方向(対物レンズ14方向)へ反射する。そし
て、反射したレーザビームは対物レンズ14で1μm程
度の径のビームスポットに収束され、光ディスク12の
信号記録面に形成された微小な凹凸であるピット列に集
光する。集光したレーザビームは前記ピット列で反射
し、信号をもったレーザビームとなり同じ光路を通って
レーザホログラムユニット17に戻ってくる。そして、
戻ってきたレーザビームはホログラムによって所定の方
向へ曲げられ検出用フォトダイオードに達し電気信号に
変換されて取り出される。
【0028】以上説明したように本実施例においても、
第1実施例と同じようにレーザビームの収差を補正する
平行平板31,32とコリメートレンズ23とが鏡筒3
3内に一体にユニット化されているので、部品点数が削
減され光ピックアップ10の組立および調整が容易にな
り、組立および調整に要する工数の低減と部材費の節減
が図れる。また、平行平板31と32の法線e,fがコ
リメートレンズ23の主光軸dに対して略同じ角度で、
しかも反対方向へ傾けることによりビームシフト量とコ
マ量の低減が図れる。その他に鏡筒33がレーザ光の主
光軸を中心に回動可能となるので、非点収差の調整(補
正)が可能となる。また、平行平板31と32に、収差
補正特性が同じ特性のもの用いることによりコスト低減
を図ることができる。
【0029】次に、本発明の第3実施例を図3を用いて
説明する。図3は本発明の第3実施例の光ピックアップ
の要部を示す概略構成図で、(a)は非点収差発生部の
垂直方向断面拡大図、(b)はC矢視図である。尚、第
3実施例は第2実施例の一部を除きその他については第
2実施例と略同じであるので、第2実施例と同じ構成に
ついては同じ符号を付し説明を省略する。
【0030】45は非点収差発生部で、レーザホログラ
ムユニット17(光源)から出射されたレーザー光が対
物レンズ14にて光ディスク12の情報記録面上でレー
ザースポットに収束させ、さらにその反射光を光検出部
に導く光学系に発生する非点収差を補正するものであ
る。非点収差発生部45は、前記非点収差を補正する非
点収差発生部材(例えば光透過部材を用いた平行平板3
1と32),発散光の光路を平行光に変えるコリメート
レンズ23,平行平板31,32とコリメートレンズ2
3とを保持する鏡筒46,平行平板31,32とコリメ
ートレンズ23とを位置決凸部34に押しつけ固定する
保持部品37,38,39および鏡筒46を回動自在に
保持する保持筒50等により構成されている。非点収差
発生部45は、複数の平行平板31,32とコリメート
レンズ23とが鏡筒46内に組み込まれ、保持部品3
7,38,39により一体にユニット化されている。但
し、平行平板31,32の法線e,fがコリメートレン
ズ23の主光軸dに対して略同じ角度で、しかも反対方
向へ傾いた状態に組み込まれる。尚、非点収差発生部4
5はレーザホログラムユニット17と全反射ミラー18
との間に設置(平行平板31と32がレーザホログラム
ユニット17に近い方向になるように設置)されてい
る。平行平板31と32は、収差補正特性が同じ特性の
もの(材質および厚み等が同一)を用いる。尚、平行平
板31と32の枚数は必要により増減してもよい。ま
た、平行平板31と32の設置角度、平行平板31と3
2の材質および厚み等は必要によりそれぞれ異ったもの
を用いてもよい。
【0031】鏡筒46は断面が4角筒形状をなし4角孔
47の途中には平行平板31と32とが当接する位置決
凸部48(平行平板31と32の取付け角度と同じ角度
に形成)が形成されており、鏡筒46(4角筒の外形)
は保持筒50の4角孔51に係合し摺動可能に形成され
ている。保持筒50は、4角筒形状をなし4角孔51は
鏡筒46の外形と摺動可能に形成され、保持筒50の図
示下面(取付面)には保持筒50を取付けるための取付
ねじ孔(図示省略)等が形成されている。
【0032】次に、光ピックアップの光学系の動作につ
いて説明する。レーザホログラムユニット17内の半導
体レーザチップから発射されたレーザビームがホログラ
ムを通過し、平行平板31と32にてレーザビームの収
差が補正される。もし、補正が不十分の場合には保持筒
50に係合している鏡筒46を保持筒50から引き出
し、鏡筒46と保持筒50の係合位置を90度づつ差し
変えて最も収差が補正された箇所で固定する。平行平板
31と32にて補正されたレーザビームは全反射ミラー
で直角方向(対物レンズ21方向)へ反射する。そし
て、反射したレーザビームは対物レンズ21で1μm程
度の径のビームスポットに収束され、光ディスク12の
信号記録面に形成されたピット列に集光する。集光した
レーザビームは前記ピット列で反射し、信号をもったレ
ーザビームとなり同じ光道を通ってレーザホログラムユ
ニット25に戻ってくる。そして、戻ってきたレーザビ
ームはホログラムによって所定の方向へ曲げられ検出用
フォトダイオードに達し電気信号に変換されて取り出さ
れる。
【0033】以上説明したように本実施例においても、
第2実施例と同じようにレーザビームの収差を補正する
平行平板31,32とコリメートレンズ23とが鏡筒4
6内に一体にユニット化されているので、部品点数が削
減され光ピックアップ10の組立および調整が容易にな
り、組立および調整に要する工数の低減と部材費の節減
が図れる。また、鏡筒46を90度単位で回動させるこ
とにより、非点収差発生部45の非点収差補正量を階段
状に調整することが可能となり、光ピックアップ10の
品質の安定向上が図れる。尚、本実施例では鏡筒46の
外形を4角形状に形成したがこれを多角形状(回転対
称)に形成し、保持筒50の4角孔51の形状を前記鏡
筒の多角形状と係合するように形成することにより、前
記鏡筒と前記保持筒との係合位置(角度)の組み合わせ
が増えるので、非点収差補正量の分解能の向上を図るこ
とができる。従って、よりきめ細かな非点収差補正が可
能となる。
【0034】次に、本発明の第4実施例を説明する。本
発明は第1実施例、第2実施例および第3実施例で説明
したレーザビームの収差を補正する非点収差発生部材
(シリンドリカルレンズ,平行平板)に関するもので、
非点収差発生部で発生する非点収差量が少なくとも補正
するレーザホログラムユニット25のばらつきを含めた
光学系全体の非点収差量よりも大きくなるように構成さ
れている。尚、非点収差発生部材の非点収差量を大きく
するには、屈折率の大きい硝種材の採用、非点収差発生
部材の厚みを厚くする、設置角度(主光軸に対する非点
収差発生部材の法線の角度)を大きくする等により非点
収差量を大きくすることができる。
【0035】以上説明したように本実施例によれば、非
点収差発生部で発生する非点収差量が大きくなることに
よりレーザホログラムユニット25の非点収差量のばら
つき総てを補正することができる。従って、光ピックア
ップ10の品質の安定向上が図れる。次に、本発明の第
5実施例を図4を用いて説明する。
【0036】図4は本発明の第5実施例の光ピックアッ
プの要部を示す概略構成図で、(a)は非点収差発生部
の垂直方向断面拡大図、(b)はD矢視図、(c)はE
矢視図である。尚、第5実施例は第3実施例の一部を除
きその他については第3実施例と略同じであるので、第
3実施例と同じ構成については同じ符号を付し説明を省
略する。
【0037】53は非点収差発生部で、非点収差を補正
する非点収差発生部材(例えば光透過部材を用いた平行
平板31と32),発散光の光路を平行光に変えるコリ
メートレンズ23,平行平板31,32とコリメートレ
ンズ23とを保持する鏡筒54,平行平板31,32と
コリメートレンズ23とを位置決凸部56に押しつけ固
定する保持部品37,38,39および鏡筒54を保持
する保持筒60等により構成されている。
【0038】鏡筒54の外形形状は円筒部58の一方の
端部に長さL寸法の4角形状部57が形成されている。
孔は4角孔55があいており4角孔55の途中には平行
平板31と32とが当接する位置決凸部56(平行平板
31と32の取付け角度と同じ角度に形成)が形成され
ている。尚、鏡筒54の外形形状は保持筒60の内径6
1,62に係合するように形成されている。
【0039】保持筒60の外形形状は4角形状をしてお
り、孔は鏡筒54の外形形状に係合する丸孔部62と4
角孔部61が形成されている。また、保持筒60の図示
下面(取付面)には保持筒60を取付けるための取付ね
じ孔(図示省略)等が形成されている。次に、光ピック
アップの光学系の動作について説明する。
【0040】レーザホログラムユニット17内の半導体
レーザチップから発射されたレーザビームがホログラム
を通過し、平行平板31と32にてレーザビームの収差
が補正される。もし、補正が不十分の場合には保持筒6
0に係合している鏡筒54を保持筒60から4角形状部
57をL寸法相当長さ引き出し、鏡筒54と保持筒60
の係合位置を90度づつ差し変えて最も収差が補正され
た箇所で固定する。平行平板31と32にて補正された
レーザビームは全反射ミラーで直角方向(対物レンズ2
1方向)へ反射する。そして、反射したレーザビームは
対物レンズ21で1μm程度の径のビームスポットに収
束され、光ディスク12の信号記録面に形成されたピッ
ト列に集光する。集光したレーザビームは前記ピット列
で反射し、信号をもったレーザビームとなり同じ光道を
通ってレーザホログラムユニット25に戻ってくる。そ
して、戻ってきたレーザビームはホログラムによって所
定の方向へ曲げられ検出用フォトダイオードに達し電気
信号に変換されて取り出される。
【0041】以上説明したように本実施例においても、
第3実施例と同じようにレーザビームの収差を補正する
平行平板31,32とコリメートレンズ23とが鏡筒5
4内に一体にユニット化されているので、部品点数が削
減され光ピックアップ10の組立および調整が容易にな
り、組立および調整に要する工数の低減と部材費の節減
が図れる。また、鏡筒54を90度単位で回動させるこ
とにより、非点収差発生部53の非点収差補正量を階段
状に調整することが可能となり、光ピックアップ10の
品質の安定向上が図れる。また、鏡筒54の4角形状部
57の長さを全体の長さに対しL寸法に形成したことに
より、鏡筒54と保持筒60の係合位置を変える時にL
寸法相当長さのみ引き出すことにより係合位置を変える
ことができる。尚、本実施例では鏡筒54の端部のL寸
法部を4角形状に形成したがこれを多角形状(回転対
称)に形成し、保持筒60の4角孔61の形状を前記鏡
筒の多角形状と係合するように形成することにより、前
記鏡筒と前記保持筒との係合位置(角度)の組み合わせ
が増えるので、非点収差補正量の分解能の向上を図るこ
とができる。従って、よりきめ細かな非点収差補正が可
能となる。
【0042】次に、本発明の第6実施例を図5を用いて
説明する。本発明の第6実施例の光ピックアップの要部
を示す概略構成図で、(a)は非点収差発生部の垂直方
向断面拡大図、(b)はF矢視図である。尚、第6実施
例は第3実施例の一部を除きその他については第3実施
例と略同じであるので、第3実施例と同じ構成について
は同じ符号を付し説明を省略する。
【0043】65は非点収差発生部で、非点収差を補正
する非点収差発生部材(例えば光透過部材を用いた平行
平板31と32),発散光の光路を平行光に変えるコリ
メートレンズ23,平行平板31,32とコリメートレ
ンズ23とを保持する鏡筒66,平行平板31,32と
コリメートレンズ23とを位置決凸部70に押しつけ固
定する保持部品37,38,39および鏡筒66を保持
する保持筒75等により構成されている。
【0044】鏡筒66の外形形状は円筒部67の一方の
端部に円筒部67に外接する4角形状部68がL寸法の
長さ形成されている。孔は4角孔69があいており4角
孔69の途中には平行平板31と32とが当接する位置
決凸部70(平行平板31と32の取付け角度と同じ角
度に形成)が形成されている。尚、鏡筒66の外形形状
は保持筒75の内径76に係合するように形成されてい
る。
【0045】保持筒75は、4角筒形状をなし4角孔7
6は鏡筒66の外形(4角形状部68と同じ形状)と摺
動可能に形成され、保持筒75の図示下面(取付面)に
は保持筒75を取付けるための取付ねじ孔(図示省略)
等が形成されている。以上説明したように本実施例にお
いても、第3実施例と同じようにレーザビームの収差を
補正する平行平板31,32とコリメートレンズ23と
が鏡筒66内に一体にユニット化されているので、部品
点数が削減され光ピックアップ10の組立および調整が
容易になり、組立および調整に要する工数の低減と部材
費の節減が図れる。また、鏡筒66を90度単位で回動
させることにより、非点収差発生部65の非点収差補正
量を階段状に調整することが可能となり、光ピックアッ
プ10の品質の安定向上が図れる。また、鏡筒66の4
角形状部68の長さを全体の長さに対しL寸法に形成し
たことにより、鏡筒66と保持筒75の係合位置を変え
る時にL寸法相当の長さのみ引き出すことにより係合位
置を変えることができる。その他に、鏡筒66の4角形
状部68を円筒部67に外接する大きさに形成すること
により、保持筒75の4角孔76をストレートに簡略化
できるのでコスト低減が図れる。尚、本実施例では鏡筒
66の端部のL寸法部を4角形状に形成したがこれを多
角形状(回転対称)に形成し、保持筒75の4角孔76
の形状を前記鏡筒の多角形状と係合するように形成する
ことにより、前記鏡筒と前記保持筒との係合位置(角
度)の組み合わせが増えるので、非点収差補正量の分解
能の向上を図ることができる。従って、よりきめ細かな
非点収差補正が可能となる。
【0046】次に、本発明の第7実施例を図6を用いて
説明する。本発明の第7実施例の光ピックアップの要部
を示す概略構成図で、(a)は非点収差発生部の垂直方
向断面拡大図、(b)はG矢視図である。尚、第7実施
例は第5実施例の一部を除きその他については第5実施
例と略同じであるので、第5実施例と同じ構成について
は同じ符号を付し説明を省略する。
【0047】80は非点収差発生部で、非点収差を補正
する非点収差発生部材(例えば光透過部材を用いた平行
平板31と32),発散光の光路を平行光に変えるコリ
メートレンズ23,平行平板31,32とコリメートレ
ンズ23とを保持する鏡筒81,平行平板31,32と
コリメートレンズ23とを位置決凸部86に押しつけ固
定する保持部品37,38,39および鏡筒81を保持
する保持筒90等により構成されている。
【0048】鏡筒81は、小径円筒部82と大径円筒部
83の段付きの円筒形状をしており、大径円筒部83の
外周部には長さ方向に回転対称形状の3角凸部84が形
成されている。また、鏡筒81の孔は4角孔85が形成
されており4角孔85の途中には平行平板31と32と
が当接する位置決凸部86(平行平板31と32の取付
け角度と同じ角度に形成)が形成されている。尚、3角
凸部84と隣接する3角凸部84との位置(中心からの
割付け角度)は72度以下(できるだけ小さく)にする
と調整値の分解能が向上する。
【0049】保持筒90は、外形形状が4角形状をして
おり、孔は鏡筒81の小径円筒部82に係合する丸孔部
91と、大径円筒部83の外周部に形成された3角凸部
84と係合する3角凹部92とが形成されている。ま
た、保持筒90の図示下面(取付面)には保持筒90を
取付けるための取付ねじ孔(図示省略)等が形成されて
いる。
【0050】以上説明したように本実施例においても、
第5実施例と同じようにレーザビームの収差を補正する
平行平板31,32とコリメートレンズ23とが鏡筒8
1内に一体にユニット化されているので、部品点数が削
減され光ピックアップ10の組立および調整が容易にな
り、組立および調整に要する工数の低減と部材費の節減
が図れる。また、鏡筒81を3角凸部84の形成ピッチ
単位で回動させることにより、非点収差発生部80の非
点収差補正量を階段状に調整することが可能となり、光
ピックアップ10の品質の安定向上が図れる。また、鏡
筒81の3角凸部84の長さを全体の長さに対しL寸法
に形成したことにより、鏡筒81と保持筒90との回転
方向の係合位置を変える時にL寸法相当の長さのみ引き
出すことにより係合位置を変えることができる。その他
に、3角凸部84と隣接する3角凸部84との位置(中
心からの割付け角度)を72度以下(できるだけ小さ
く)にすることにより、鏡筒81と保持筒90との係合
位置(角度)の組み合わせが増えるので、非点収差補正
量の分解能の向上を図ることができる。従って、よりき
め細かな非点収差の補正が可能となる。尚、本実施例で
は大径円筒部83の外周部に3角凸部84を形成した
が、3角凸部84の形状を根元部と先端部との幅が同じ
幅の凸部に形成し、保持筒90の形状(3角凹部92に
相当位置)を鏡筒の凸部の形状と同じ形状に形成しても
よい。また、鏡筒81の外形形状を小径円筒部82に形
成し小径円筒部82の端部(L寸法相当部の位置)に保
持筒90の溝に係合する凸部(丸ピンを立設してもよ
い)を一箇所だけ形成し、保持筒90に形成した溝に係
合させるようしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
ピックアップにおけるレーザビームの収差補正機能が簡
単な構造で、しかも容易に製造することができる。従っ
て、光ピックアップの組立および調整が容易なり、組立
および調整工数の低減が図れる。その他に光ピックアッ
プの品質の安定向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光ピックアップの要部を
示す概略構成図で、(a)は正面図(非点収差発生部垂
直方向に断面)、(b)は非点収差発生部の垂直方向断
面拡大図、(c)はA矢視図である。
【図2】本発明の第2実施例の光ピックアップの要部を
示す概略構成図で、(a)は非点収差発生部の垂直方向
断面拡大図、(b)はB矢視図である。
【図3】本発明の第3実施例の光ピックアップの要部を
示す概略構成図で、(a)は非点収差発生部の垂直方向
断面拡大図、(b)はC矢視図である。
【図4】本発明の第5実施例の光ピックアップの要部を
示す概略構成図で、(a)は非点収差発生部の垂直方向
断面拡大図、(b)はD矢視図、(c)はE矢視図であ
る。
【図5】本発明の第6実施例の光ピックアップの要部を
示す概略構成図で、(a)は非点収差発生部の垂直方向
断面拡大図、(b)はF矢視図である。
【図6】本発明の第7実施例の光ピックアップの要部を
示す概略構成図で、(a)は非点収差発生部の垂直方向
断面拡大図、(b)はG矢視図である。
【符号の説明】
10・・・・・光ピックアップ 12・・・・・光ディスク 13・・・・・可動部 14・・・・・対物レンズ 15・・・・・サスペンションワイヤ 16・・・・・ダンパ・ヨーク部 17・・・・・レーザホログラムユニット 18・・・・・全反射ミラー 20,30,45,53,65,80・・・・非点収差
発生部 21,22・・シリンドリカルレンズ 23・・・・・コリメートレンズ 24,33,46,54,66,81・・・・鏡筒 25,34,48,56,70,86・・・・位置決凸
部 26,43・・取付面 27,28,29,37,38,39・・・・保持部品 31,32・・平行平板 35,47,51,55,69,76,85・4角孔 36・・・・・穴 40,50,60,75,90・・・・・・・保持筒 41・・・・・円孔 42・・・・・調整用孔 57,68・・4角形状部 58,67・・円筒部 61・・・・・4角孔部 62,91・・丸孔部 82・・・・・小径円筒部 83・・・・・大径円筒部 84・・・・・3角凸部 83・・・・・大径円筒部 92・・・・・3角凹部 e,f・・・・法線 g・・・・・・主光軸

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光の発光部と光ディスクの情報記
    録面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受光す
    る受光部とからなる発光受光ユニットと、 前記発光受光ユニットから発射されたレーザ光と前記光
    ディスクから反射されたレーザ光を反射する全反射ミラ
    ーと、 前記全反射ミラーで反射された前記発光受光ユニットか
    らの反射レーザ光を光ディスクの情報記録面に収束させ
    る対物レンズと、 レーザ光の非点収差を補正する非点収差発生部材と、 レーザ光を平行光に修正するコリメートレンズと、 筒形状をなし筒内部に前記非点収差発生部材と前記コリ
    メートレンズとを固定する固定手段が一体に形成された
    鏡筒とからなり、 前記非点収差発生部材と前記コリメートレンズとが前記
    鏡筒と一体に構成されてなることを特徴とする光ピック
    アップ。
  2. 【請求項2】 前記鏡筒が前記発光受光ユニットと前記
    対物レンズ間に設置されてなることを特徴とする請求項
    1記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記鏡筒内の非点収差発生部材を前記コ
    リメートレンズより前記発光受光ユニット側に近くなる
    ように配置してあることを特徴とする請求項1記載の光
    ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記鏡筒内のコリメートレンズは光源側
    の曲率半径が対物レンズ側の曲率半径より大きいことを
    特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 複数の前記非点収差発生部材が光透過性
    の平行平板からなることを特徴とする請求項1記載の光
    ピックアップ。
  6. 【請求項6】 前記複数の平行平板は収差補正特性が同
    じ特性であると共に前記コリメートレンズの中心軸に対
    して垂直な平面に対して互いに対象で該平面に対して傾
    くように設置されていることを特徴とする請求項4記載
    の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】 レーザ光の発光部と光ディスクの情報記
    録面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受光す
    る受光部とからなる発光受光ユニットと、 前記発光受光ユニットから発射されたレーザ光と前記光
    ディスクから反射されたレーザ光を反射する全反射ミラ
    ーと、 前記全反射ミラーで反射された前記発光受光ユニットか
    らの反射レーザ光を光ディスクの情報記録面に収束させ
    る対物レンズと、 レーザ光の非点収差を補正する非点収差発生部材と、 レーザ光を平行光に修正するコリメートレンズと、 筒形状をなし筒内部に前記非点収差発生部材と前記コリ
    メートレンズとを固定する固定手段が一体に形成された
    鏡筒と、 筒形状をなし該筒内部に前記鏡筒を回動可能に保持する
    円孔が形成された保持手段とからなり、 前記鏡筒が前記レーザ光の主光軸の廻りを回動可能に保
    持されてなることを特徴とする光ピックアップ。
  8. 【請求項8】 前記鏡筒の外形形状は回転対称の多角形
    に形成され、 前記保持手段には該外形形状に係合する孔が形成されて
    おり、 前記鏡筒と前記保持手段の抜き差しにより回転方向の位
    置替えが可能であることを特徴とする請求項7記載の光
    ピックアップ。
  9. 【請求項9】 前記鏡筒は前記保持手段により前記レー
    ザ光の主光軸と平行な方向へ移動可能に保持されてなる
    ことを特徴とする請求項7および請求項8記載の光ピッ
    クアップ。
  10. 【請求項10】 レーザ光の発光部と光ディスクの情報
    記録面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受光
    する受光部とからなる発光受光ユニットと、 前記発光受光ユニットから発射されたレーザ光と前記光
    ディスクから反射されたレーザ光を反射する全反射ミラ
    ーと、 前記全反射ミラーで反射された前記発光受光ユニットか
    らの反射レーザ光を光ディスクの情報記録面に収束させ
    る対物レンズと、 レーザ光の非点収差を補正する非点収差発生部材と、 レーザ光を平行光に修正するコリメートレンズと、 円筒の一端が回転対称の多角形に形成され該筒内部に前
    記非点収差発生部材と前記コリメートレンズとを固定す
    る固定手段が形成された鏡筒と、 筒形状をなし前記円筒部に係合する孔と該孔に接続して
    前記多角形部に係合する多角形の穴が形成された保持手
    段とからなり、 前記保持手段と前記鏡筒との係合が前記多角形部の抜き
    差しにより前記レーザ光の主光軸を中心に回転方向の位
    置替えが可能であることを特徴とする光ピックアップ。
  11. 【請求項11】 レーザ光の発光部と光ディスクの情報
    記録面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受光
    する受光部とからなる発光受光ユニットと、 前記発光受光ユニットから発射されたレーザ光と前記光
    ディスクから反射されたレーザ光を反射する全反射ミラ
    ーと、 前記全反射ミラーで反射された前記発光受光ユニットか
    らの反射レーザ光を光ディスクの情報記録面に収束させ
    る対物レンズと、 レーザ光の非点収差を補正する非点収差発生部材と、 レーザ光を平行光に修正するコリメートレンズと、 円筒の一端が該円筒に外接し回転対称の多角形に形成さ
    れ該筒内部に前記非点収差発生部材と前記コリメートレ
    ンズとを固定する固定手段が形成された鏡筒と、 筒形状をなし前記多角形部に係合する多角形の穴が形成
    された保持手段とからなり、 前記保持手段と前記鏡筒との係合が前記多角形部の抜き
    差しにより前記レーザ光の主光軸を中心に回転方向の位
    置替えが可能であることを特徴とする光ピックアップ。
  12. 【請求項12】 レーザ光の発光部と光ディスクの情報
    記録面に収束され記録情報を持った反射レーザ光を受光
    する受光部とからなる発光受光ユニットと、 前記発光受光ユニットから発射されたレーザ光と前記光
    ディスクから反射されたレーザ光を反射する全反射ミラ
    ーと、 前記全反射ミラーで反射された前記発光受光ユニットか
    らの反射レーザ光を光ディスクの情報記録面に収束させ
    る対物レンズと、 レーザ光の非点収差を補正する非点収差発生部材と、 レーザ光を平行光に修正するコリメートレンズと、 小径円筒部と大径円筒部の段付きの円筒形状をしてお
    り、大径円筒部の外周部に回転対称形状の凸部が形成さ
    れ該筒内部に前記非点収差発生部材と前記コリメートレ
    ンズとを固定する固定手段が形成された鏡筒と、 筒形状をなし前記小径円筒部に係合する孔と該孔に接続
    して前記凸部に係合する凹部が形成された保持手段とか
    らなり、 前記保持手段と前記鏡筒との係合が前記凸部の抜き差し
    により前記レーザ光の主光軸を中心に回転方向の位置替
    えが可能であることを特徴とする光ピックアップ。
  13. 【請求項13】 前記凸部と隣接する凸部との中心角度
    が72度以下に形成されてなることを特徴とする請求項
    12記載の光ピックアップ。
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KR20010054955A (ko) * 1999-12-08 2001-07-02 구자홍 광픽업 장치
US7088330B2 (en) 2000-12-25 2006-08-08 Sharp Kabushiki Kaisha Active matrix substrate, display device and method for driving the display device
US7889220B2 (en) * 2006-10-31 2011-02-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Device and method for maintaining optical energy density on a medium
JP2015143739A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 コニカミノルタ株式会社 レンズ鏡胴

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