JPH11190744A - 三軸加速度センサ - Google Patents

三軸加速度センサ

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JPH11190744A
JPH11190744A JP9358836A JP35883697A JPH11190744A JP H11190744 A JPH11190744 A JP H11190744A JP 9358836 A JP9358836 A JP 9358836A JP 35883697 A JP35883697 A JP 35883697A JP H11190744 A JPH11190744 A JP H11190744A
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JP
Japan
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light
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weight
receiving elements
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JP9358836A
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English (en)
Inventor
Koji Fukuhisa
孝治 福久
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一定加速度や静止重力加速度を簡単に検出する
ことができる三軸加速度センサを提供する。 【解決手段】 ダイアフラムを兼用する反射体27を台
座23に支持する。反射体27の裏面に重錘26を固定
する。反射体27の反射面27aとの間に間隔をあけて
回路基板29を配置する。回路基板29に発光源20
と、発光源20から反射面27aに照射され反射面27
aで反射された反射光を受光して受光量を電気信号に変
換する3つの受光素子30〜32を設ける。3つ受光素
子30〜32を、静止重力加速度のみが重錘26に作用
している状態において重錘26の中心を通る仮想垂直線
VLを中心とする仮想の正三角形を想定したときの仮想
の正三角形の頂点にそれぞれ配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の反射を利用し
てX軸方向加速度、Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度
を検出する光学式の三軸加速度センサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】三軸加速度センサには、種々の原理を利
用したものがある。例えば、国際公開WO93/023
42(PCT/JP92/00882)号には、圧電セ
ラミックス内に生じる自発分極電荷の変化に基づいてX
軸方向加速度、Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度を検
出する三軸加速度センサが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来開発されている多
くの三軸加速度センサでは、加速度が一定になっている
場合の加速度(即ち加速度が変化していない場合の加速
度)や静止重力加速度を測定することができない。これ
は、例えば圧電セラミックスを用いた三軸加速度センサ
の場合を例にとると、加速度の変化がないときには圧電
セラミックス内に自発分極電荷が発生しないからであ
る。
【0004】また従来の三軸加速度センサでは、微小な
加速度の変化を検出する場合の感度調整が難しいという
問題がある。
【0005】本発明の目的は、一定加速度や静止重力加
速度を簡単に検出することができる三軸加速度センサを
提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、光の反射を利用して
加速度を検出する場合において、少ない数の発光源と受
光素子によって三軸加速度を検出することができる三軸
加速度センサを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、光の反射を利用して
加速度を検出する場合において、検出精度が発光源の経
時的な変化の影響を受け難い三軸加速度センサを提供す
ることにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、光の反射を利用
して加速度を検出する場合において、微小な加速度の変
化を簡単に且つ確実に検出することができる三軸加速度
センサを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、光の反射を利
用して被検出物(三軸加速度センサが取付けられて加速
度の測定の対象となる物)に作用するX軸方向加速度、
Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度を検出する三軸加速
度センサを対象とする。光の反射を利用する場合には、
単に反射光を観測して加速度を検出する方法(以下反射
光観測法と言う)と、照射光と干渉した反射光を観測し
て加速度を検出する方法(以下干渉反射光観測法と言
う)とが考えられる。
【0010】いずれの観測法を採用する場合でも、本発
明の三軸加速度センサは、基本的な構成要件として、光
を反射する反射面を有する反射体と、反射体の反射面と
は反対側に位置する面に固定されて加速度を受ける重錘
と、重錘に加速度が作用して前記重錘に働く力で反射面
が変位するように反射体を被検出物に対して可動に支持
する可動支持構造を必要とする。可動支持構造は、重錘
の変位によって反射体の反射面が必要以上に歪んだりし
ない構造が好ましい。特に検出精度を上げる目的と、光
の干渉を生じさせて加速度を検出する目的のためには、
反射面が常時平板状で平面状態を維持することができる
反射体と可動支持構造を用いる。
【0011】単純に光の反射を利用して加速度を検出す
る反射光観測法を利用する場合には、反射体の反射面と
対向する位置に配置されて反射面に向かって光を照射す
る1以上の発光源を用いる。また干渉反射光観測法を利
用する場合には、反射面と対向する位置に配置されて反
射面に向かって光を照射する単一波長の1つの発光源を
用いる。このような単一波長の発光源としては、レーザ
光源を用いることができる。
【0012】そして反射光観測法を利用する場合には、
発光源から反射面に照射され反射面で反射された反射光
を受光して受光量を電気信号に変換し、該電気信号を所
定のゲインで増幅して出力する3つ以上の受光素子を設
ける。また干渉反射光観測法を利用する場合には、発光
源から反射面に照射された照射光が反射面で反射され照
射光と干渉を起こした反射光を受光して受光量を電気信
号に変換し、該電気信号を所定のゲインで増幅して出力
する3つ以上の受光素子を用いる。言い換えると、後者
の場合には、照射光と干渉を起こした反射光だけを検出
できる位置に3つ以上の受光素子が配置されることにな
る。
【0013】いずれの観測法を用いる場合においても、
3つ以上の受光素子は、静止重力加速度のみが重錘に作
用している状態において重錘の中心を通る仮想垂直線を
中心線としてその周囲に分散して配置する。そして3つ
以上の受光素子は、静止重力加速度のみが重錘に作用し
ている状態において各受光素子からの出力が実質的に等
しくなるように、反射面及び中心線からの距離(各受光
素子と反射面及び中心線との間の距離)と前述のゲイン
(電気信号を増幅するゲイン)を定める。
【0014】前者の反射光観測法を利用する三軸加速度
センサを用いて実際に加速度を検出する方法はいくつか
考えられる。その一例として、まず静止重力加速度のみ
が重錘に作用している状態において3つ以上の受光素子
から出力される電気信号に基づいてそのときの反射面の
状態を示す基準平面を規定し、重錘に加速度が作用して
反射面の状態が変化したときに3つ以上の受光素子から
出力される電気信号に基づいて加速度作用状態における
反射面の状態を示す検出平面を求め(または決定し、そ
して基準平面に対する検出平面の状態に基づいてX軸方
向加速度、Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度を演算す
る方法が考えられる。このような演算は、マイクロコン
ピュータを用いた演算手段を用いることにより簡単に実
行することができる。この場合に受光素子を3つ以上必
要とするのは、基準平面を規定するためである。この方
法を採用する場合、すべての受光素子から出力される電
気信号の強さが同じである場合(検出平面が基準平面に
対して平行移動している場合)には、重錘にZ軸方向の
加速度だけで加わっている場合である。検出平面の基準
平面からの移動量(各受光素子の受光量の変化また各受
光素子から出力される電気信号の大きさの変化)に応じ
てZ軸方向の加速度を決定する。そしてX軸方向及びY
軸方向の少なくとも一方の加速度が重錘に作用している
場合には、検出平面が基準平面に対して傾斜する。この
場合に、Z軸方向の加速度が無ければ、各受光素子から
出力される電気信号の和は常に同じである。すなわち受
光素子が3つあった場合に、静止重力加速度のみが重錘
に作用している状態において各受光素子からそれぞれV
の出力が出ているとすると、X軸方向及びY軸方向の少
なくとも一方の加速度が重錘に作用しているときに、3
つ受光素子の出力の和即ち合成出力は3V一定になるよ
うに検出平面が変化する。またこの状態で、Z軸方向加
速度が加わると、合成出力は増減する。この増減量がZ
軸方向加速度の変化量を示している。X軸方向加速度及
びY軸方向加速度は、X軸方向加速度及びY軸方向加速
度の変化に対する検出平面の変化の状態を予め測定して
データを採取しておき(検出平面の変化パターンを記憶
しておき)、このデータに基づいて演算により決定すれ
ばよい。
【0015】また基準平面を規定せずに、3つ以上の受
光素子から出力される電気信号の変化からX軸方向加速
度、Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度を演算してもよ
い。その場合でも、例えば受光素子が3つあった場合
に、静止重力加速度のみが重錘に作用している状態にお
いて各受光素子からそれぞれVの出力が出ているとする
と、X軸方向及びY軸方向の少なくとも一方の加速度が
重錘に作用しているときに、3つ受光素子の電気信号の
出力の和即ち合成出力が3V一定になることは変わりが
なく、また合成出力の3Vからの変化量がZ軸方向加速
度の変化量を示している点も変わりがない。したがって
これらの点を考慮して演算式をたてて、X軸方向加速
度、Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度を演算すればよ
い。
【0016】反射光観測法を利用する場合には、反射面
と対向する位置に配置されて反射面に向かって光を照射
する1つの発光源及び発光源から反射面に照射されて反
射面で反射された反射光を受光して受光量を電気信号に
変換し該電気信号を所定のゲインで増幅して出力する受
光素子を備えた3つの反射形フォトインターラプタを用
いてもよい。3つ反射形フォトインターラプタは、静止
重力加速度のみが重錘に作用している状態において重錘
の中心を通る仮想垂直線を中心線としてその周囲に分散
して配置され、また3つの反射形フォトインターラプタ
は、静止重力加速度のみが重錘に作用している状態にお
いて各受光素子からの出力が実質的に等しくなるように
反射面及び中心線からの距離並びに各受光素子のゲイン
が定められる。なお反射形フォトインターラプタを用い
る場合の最も単純な構成は次の通りである。すなわち静
止重力加速度のみが重錘に作用している状態における反
射面と実質的に平行になるように配置された基板の取付
面に3つの反射形フォトインターラプタを配置する。そ
して3つの反射形フォトインターラプタは取付面上に垂
直線を中心とする仮想の正三角形を想定したときの仮想
の正三角形の頂点にそれぞれ配置する。また3つの反射
形フォトインターラプタのそれぞれの受光素子のゲイン
を等しくする。なお反射形フォトインターラプタを用い
る場合、他の反射形フォトインターラプタの発光源から
光を受光しないようにするのが好ましいが、他の反射形
フォトインターラプタの発光源から光を受光してしまう
状態で、3つ反射形フォトインターラプタを設置する場
合には、他の反射形フォトインターラプタの発光源から
の受光量に基づく誤差を補正する必要がある。反射形フ
ォトインターラプタを用いない場合の最もシンプルな構
成は、静止重力加速度のみが重錘に作用している状態に
おいて重錘の中心を通る仮想垂直線上に1つの発光源を
配置し、3つ受光素子を前記仮想垂直線を中心線として
その周囲に分散して配置する構成である。なおこの場合
に、干渉反射光観測法を用いる場合には、発光源として
単一波長の1つの発光源を用い、3つの受光素子は照射
光と干渉を起こした反射光のみを受光する位置に配置す
る。
【0017】ここで干渉反射光観測法を用いる場合にお
ける加速度の演算について説明する。この方法は、光て
この原理に基づくものである。反射されて包絡波になっ
ている反射光は波長は変わらずに強度が変わる。この包
絡波の波長が反射光の反射の位相情報を含んでいる。す
なわち反射面でどのように光が反射したかの情報が含ま
れている。すなわち基準平面に対して反射面が斜めに傾
いたり、反射面が上下に移動すると、反射光の包絡波の
強度が変わる。干渉を起こさせずに光の反射光だけを観
測する反射観測法を用いる場合には、反射光の光のレベ
ルは大きくなったり小さくなたりするだけである。これ
に対して、干渉反射光の包絡波では光のうなりがあり、
この光のうなりの状況が変わる。包絡波をみれば反射面
がどれだけ動いたか、どれだけ近付いたか、またどれだ
け遠ざかっているのかを知ることができる。Z軸方向加
速度が重錘に作用して反射面がZ軸方向に変位すると、
干渉反射光の包絡波の周波数が変わる。即ちZ軸方向加
速度が+の極性で重錘に作用すると包絡波の波長が短く
なり、Z軸方向加速度が−の極性で重錘に作用すると包
絡波の波長は長くなる。したがってZ軸方向加速度の変
化は、包絡波の波長の変化から検出することができる。
具体的には、予めZ軸方向加速度と干渉反射光の包絡波
の波長との関係を測定しておき、この関係からZ軸方向
加速度を決定する。またZ軸方向加速度の変化が0で、
X軸方向加速度及びY軸方向加速度の少なくとも一方が
変化すると、各受光素子の出力を合成して得た包絡波の
周波数の変動はゼロであるが、干渉反射光の包絡波の強
度は変化する。したがって各受光素子の出力のピーク値
をピークホールドするかまたは出力の実効値を見ること
により、各受光素子における光の強度の差を検出し、こ
の光の強度の差に応じて反射面の状況を検出して、X軸
方向加速度及びY軸方向加速度を求めることができる。
例えば、反射面の50オングストロームの変位量を反射
光観測法により反射光の強弱だけで検出する場合には、
変化が僅かであるため直接検出することが難しい。そこ
で反射光の強弱の検出だけでは無理な微小な変化を見る
ため、光の干渉を利用するのである。反射光観測法を用
いる場合には、アンプを利用して受光素子の出力を大き
く増幅する。しかしながら干渉反射光の包絡波の強度の
変化は大きく、反射面が例えば50オングストローム変
位するような僅かな変位であっても、アンプを用いて増
幅しなくてもまたは僅かに増幅するだけで、その変位に
基づく包絡波の強度の変化を検出することが可能であ
る。したがって干渉反射光観測法を用いる場合には、各
受光素子の出力の増幅度をあまり大きくすることなく、
微小な加速度の変化を測定することが可能になる。
【0018】反射光観測法及び干渉反射光観測法を用い
る場合においても、受光素子を4つ用いるときには、次
のように構成する。すなわち4つの受光素子のうち2つ
の受光素子を、X軸方向加速度検出素子として、静止重
力加速度のみが重錘に作用している状態において重錘の
中心を通る仮想垂直線が延びる方向をZ軸方向とした場
合のX軸方向に延びる仮想X軸方向水平線上に仮想垂直
線を間に挟むように配置する。また残りの2つの受光素
子を、Y軸方向加速度検出素子として、仮想垂直線が延
びる方向をZ軸方向とした場合のY軸方向に延びる仮想
Y軸方向水平線上に仮想垂直線を間に挟むように配置す
る。そして2つの受光素子及び残りの2つの受光素子
は、それぞれ静止重力加速度のみが重錘に作用している
状態において2つの受光素子からの出力が実質的に等し
くなるように反射面及び中心線からの距離並びにゲイン
を定める。このように配置した場合でも、Z軸方向加速
度が無い場合には、4つの受光素子の出力の和即ち合成
出力は常に一定であり、Z軸方向加速度が加わると4つ
の受光素子の合成出力は変化する。X軸方向加速度のみ
が重錘に作用すると、X軸方向加速度検出素子を構成す
る2つの受光素子の出力には差が発生するが、Y軸方向
加速度検出素子を構成する2つの受光素子の出力には差
が発生しない。逆の場合も同じである。したがってこの
場合には、X軸方向加速度検出素子を構成する2つの受
光素子の出力とY軸方向加速度検出素子を構成する2つ
の受光素子の出力の変化と、4つの受光素子の合成出力
の変化から三軸の加速度を検出することができる。
【0019】発光源は、経時的に劣化し、発光強度は経
時的に低下する。そのためこの発光源の経時的な劣化を
補償する必要がある。反射光観測法を用いる場合には、
X軸方向加速度検出素子を構成する2つの受光素子の出
力を差動増幅してX軸加速度信号として出力する第1の
差動増幅器と、Y軸方向加速度検出素子を構成する2つ
の受光素子の出力を差動増幅してY軸加速度信号として
出力する第2の差動増幅器とを用いる。このような第1
及び第2の差動増幅器を用いて、2つの受光素子の出力
の差を取ることにより、発光源の経時的劣化に基づく出
力の変化分を相殺して、加速度の変化だけを検出するこ
とが可能になる。なおこの場合には、X軸方向加速度検
出素子を構成する2つの受光素子の出力とY軸方向加速
度検出素子を構成する2つの受光素子の出力の和をとっ
てZ軸加速度信号として出力する加算器とを用いる。
【0020】なお干渉反射光観測法を用いる場合には、
X軸方向加速度検出素子を構成する2つの受光素子のそ
れぞれの出力のピークホールド値または実効値を差動増
幅してX軸加速度信号として出力する第1の差動増幅器
と、Y軸方向加速度検出素子を構成する2つの受光素子
のそれぞれの出力のピークホールド値または実効値を出
力を差動増幅してY軸加速度信号として出力する第2の
差動増幅器と、X軸方向加速度検出素子を構成する2つ
の受光素子またはY軸方向加速度検出素子を構成する2
つの受光素子の出力の周波数の変化に基づいてZ軸加速
度信号を出力するZ軸加速度信号出力手段とを具備する
演算手段を用いれば、発光源の経時的劣化の影響を除去
できる。
【0021】受光素子を更に2個追加して全部で6個用
いる場合には、仮想垂直線が延びる方向をZ軸方向とし
た場合のX軸方向とY軸方向の間のX−Y方向に延びる
1以上の仮想X−Y方向水平線上に仮想垂直線を間に挟
むように追加する2つの受光素子をZ軸方向加速度検出
素子として配置する。そして追加する2つの受光素子に
ついても、それぞれ静止重力加速度のみが重錘に作用し
ている状態において2つの受光素子からの出力が実質的
に等しくなるように反射面及び中心線からの距離並びに
ゲインを定める。6個の受光素子を用いれば、X軸方向
加速度、Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度を個別に検
出することができる。そして発光源の経時的劣化を補償
するためには、X軸方向加速度検出素子を構成する前記
2つの受光素子の出力を差動増幅してX軸加速度信号と
して出力する第1の差動増幅器と、Y軸方向加速度検出
素子を構成する2つの受光素子の出力を差動増幅してY
軸加速度信号として出力する第2の差動増幅器と、Z軸
方向加速度検出素子を構成する2つ以上の前記受光素子
の出力を差動増幅してZ軸加速度信号として出力する第
3の差動増幅器とを具備する演算手段を用い、各差動増
幅器の出力に基づいて三軸の加速度を決定すればよい。
【0022】反射体を一方の面に反射面を有する金属製
ダイアフラムから構成する場合には、金属製ダイアフラ
ムの周縁部を被検出物に対して固定する支持体に支持し
て可動支持構造を構成すればよい。このようにすると反
射体を可動支持構造の一部として兼用することができ
る、構造が簡単になる。
【0023】また反射体を鏡板から構成する場合には、
可動支持構造は、被検出物に対して固定された支持体に
周縁部が支持され中心部に貫通孔を有する金属製ダイア
フラムを用い、金属製ダイアフラムの貫通孔に鏡板に固
定された重錘を嵌合させればよい。このようにすると、
反射面を歪ませることがなく検出精度が高くなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1(A)は、本発明の三軸
加速度センサ1の一実施の形態の概略構成図であり、図
1(B)は受光素子の配置状態を示す図である。これら
の図において、2は三軸加速度センサの台座3が固定さ
れる被検出物である。被検出物としては、自動車等を挙
げることができる。台座3は環状形状を有しており、図
示しない捩子等の取付手段を用いて被検出物2に取付け
られている。台座3には、中央部に貫通孔4が形成され
た金属製のダイアフラム5の外周部が接着または溶接等
の適宜の接合技術を用いて接合されている。ダイアフラ
ム5の貫通孔4には重錘6がきつく嵌合されている。そ
して重錘6の一端には反射板を構成する反射体7が固定
されており、重錘6の他端はダイアフラム5の裏面側に
突出している。重錘6は反射体7の裏面7b(反射面7
aと反対側の面)に接着材を用いて接合されている。こ
の例では、台座3とダイアフラム5とにより重錘6に加
速度が作用して重錘6に働く力で反射面7aが変位する
ように反射体7を被検出物2に対して可動に支持する可
動支持構造が構成されている。
【0025】また台座3に対しては、環状の支持フレー
ム8を介して回路基板9が固定されている。環状の支持
フレーム8は外部から光が内部には入り込まないように
構成されている。回路基板9の裏面には、3個の反射形
フォトインターラプタ10〜12が固定されており、回
路基板9の表面には反射形フォトインターラプタ10〜
12のための駆動回路及びその出力を処理する信号処理
回路を構成する電子部品13…が配置されている。反射
形フォトインターラプタ10〜12は、反射体7の反射
面7aと対向する位置に配置されて反射面7aに向かっ
て光を照射する1つの発光源及び発光源から反射面7a
に照射されて反射面7aで反射された反射光を受光して
受光量を電気信号に変換し該電気信号を所定のゲインで
増幅して出力する受光素子とを備えたものであり、一般
に1つのユニットまたは部品として販売されている。3
つ反射形フォトインターラプタ10〜12は、静止重力
加速度のみが重錘に作用している状態において重錘6の
中心を通る仮想垂直線VL−VLを中心線としてその周
囲に分散して配置される。また3つの反射形フォトイン
ターラプタ10〜12は、静止重力加速度のみが重錘6
に作用している状態において各受光素子からの出力が実
質的に等しくなるように反射面7aからの距離L11〜13
及び仮想垂直線VL−VLからの距離L21〜L23並びに
各受光素子の増幅器のゲインが定められる。この例で
は、静止重力加速度のみが重錘6に作用している状態に
おける反射面7aと実質的に平行になるように配置され
た基板9の取付面に3つの反射形フォトインターラプタ
10〜12が配置されている。そして3つの反射形フォ
トインターラプタ10〜12は取付面上に垂直線VL−
VLを中心とする仮想の正三角形を想定したときの仮想
の正三角形の頂点にそれぞれ配置されている。
【0026】反射体7は重錘6がダイアフラム5の貫通
孔4にきつく嵌合された状態で支持されており、重錘6
にZ軸方向の加速度が作用すると、その反射面7aはS
1またはS2に示すように上下に変位する。またX軸方
向またはY軸方向の加速度が重錘6に作用すると、反射
面7aはS3またはS4のように傾斜する。加速度が重
錘6に作用して反射体7の反射面7aが変位すると、反
射形フォトインターラプタ10〜12の受光素子で受光
する光の強度は変わる。反射形フォトインターラプタ1
0〜12の発光素子としては一般的に発光ダイオードが
用いられ、受光素子としてはフォトトランジスタが用い
られる。反射面と受光素子と間の距離(反射面の角度)
と受光素子の出力とは、図1(C)に示すようにイクス
ポネンシャル的に変化する。このことを理解しておけ
ば、各受光素子の出力を処理して加速度を検出すること
が可能になる。
【0027】この例の三軸加速度センサ1を用いて実際
に加速度を検出する方法はいくつか考えられる。その一
例として、まず静止重力加速度のみが重錘6に作用して
いる状態において3つの反射形フォトインターラプタ1
0〜12の各受光素子から出力される電気信号に基づい
てそのときの反射面の状態を示す基準平面を規定し、重
錘6に加速度が作用して反射面7aの状態が変化したと
きに3つの受光素子から出力される電気信号に基づいて
加速度作用状態における反射面7aの状態を示す検出平
面を求め(または決定し)、そして基準平面に対する検
出平面の状態に基づいてX軸方向加速度、Y軸方向加速
度及びZ軸方向加速度を演算する方法が考えられる。こ
のような演算は、マイクロコンピュータを用いた演算手
段を用いることにより簡単に実行することができる。例
えば、図1(D)に示すように、演算装置14は内部に
マイクロコンピュータを内蔵しており、ROMには予め
基準平面と検出平面との関係が記憶されている。そして
反射形フォトインターラプタ10〜12の受光素子から
の出力に基づいて判定した検出平面をROMに記憶した
基準平面と検出平面との関係に照らし合わせて、X軸方
向加速度、Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度を演算す
る。
【0028】この演算方法を具体的に採用する場合には
次のように考える。まずすべての反射形フォトインター
ラプタ10〜12の受光素子から出力される電気信号の
強さが同じである場合(検出平面が基準平面に対して平
行移動している場合)には、重錘6にZ軸方向の加速度
だけで加わっている場合である。検出平面の基準平面か
らの移動量(各受光素子の受光量の変化また各受光素子
から出力される電気信号の大きさの変化)に応じてZ軸
方向の加速度を決定する。そしてX軸方向及びY軸方向
の少なくとも一方の加速度が重錘6に作用している場合
には、検出平面が基準平面に対して傾斜する。この場合
に、Z軸方向の加速度が無ければ、各受光素子から出力
される電気信号の和は常に同じである。すなわち受光素
子が3つあった場合に、静止重力加速度のみが重錘6に
作用している状態において各受光素子からそれぞれVの
出力が出ているとすると、X軸方向及びY軸方向の少な
くとも一方の加速度が重錘に作用しているときに、3つ
受光素子の出力の和即ち合成出力は3V一定になるよう
に検出平面が変化する。またこの状態で、Z軸方向加速
度が加わると、合成出力は増減する。この増減量がZ軸
方向加速度の変化量を示している。X軸方向加速度及び
Y軸方向加速度の変化に対する検出平面の変化の態様を
予めROMに記憶させてあるので(すなわち検出平面の
変化パターンをROMに記憶してあるので)、このデー
タに基づいてX軸方向及びY軸方向の加速度を演算す
る。
【0029】また基準平面を規定せずに、3つの受光素
子から出力される電気信号の変化からX軸方向加速度、
Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度を演算してもよい。
その場合でも、次の条件を考慮する。ます受光素子が3
つあった場合に、静止重力加速度のみが重錘6に作用し
ている状態において各受光素子からそれぞれVの出力が
出ていると仮定すると、Z軸方向の加速度が重錘6に作
用しているときには、各受光素子の出力は変化するが、
各受光素子の出力はそれぞれ同じである。またZ軸方向
の加速度が重錘6に作用していない場合で、X軸方向及
びY軸方向の少なくとも一方の加速度が重錘6に作用し
ているときには、3つ受光素子の電気信号の出力はそれ
ぞれ異なるが、3つ受光素子の電気信号の出力の和即ち
合成出力は3V一定になる。またX軸方向、Y軸方向、
及びZ軸方向の加速度が加わると、3つ受光素子の電気
信号の出力はそれぞれ異なり、合成出力も3Vにはなら
ない。合成出力の3Vからの変化量がZ軸方向の加速度
の変化量を示している。これらの現象を考慮して演算式
をたてて、X軸方向加速度、Y軸方向加速度及びZ軸方
向加速度を演算すればよい。
【0030】図2(A)は、本発明の三軸加速度センサ
の第2の実施の形態の概略構成を示す断面図であり、図
2(B)は受光素子の配置状態を示す図である。この例
では、発光ダイオードからなる1つの発光源20とフォ
トトランジスタを含む3つの受光素子30〜32が回路
基板29に固定されている。また反射体27が一方の面
に反射面27aを有するダイアフラムによって構成され
ている。したがって反射体27の他方の面には重錘26
が直接接着剤等の接合手段を用いて固定されている。反
射体27の外周部は、環状の台座23に固定されてい
る。その他の点は、図1の実施例と同様であり、図1に
示した部材と同様の部材には、図1に付した符号に20
の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。
【0031】受光素子30〜32は、発光源20から反
射面27aに照射されて反射面27aで反射された反射
光を受光して受光量を電気信号に変換し該電気信号を所
定のゲインで増幅して出力するように構成されている。
そして受光素子30〜32は、静止重力加速度のみが重
錘26に作用している状態において重錘26の中心を通
る仮想垂直線VL−VLを中心線としてその周囲に分散
して配置されている。具体的には、静止重力加速度のみ
が重錘26に作用している状態において各受光素子30
〜32からの出力が実質的に等しくなるように反射面2
7aからの距離L31〜33及び仮想垂直線VL−VLから
の距離L41〜L43並びに各受光素子30〜32の増幅器
のゲインが定められている。この例では、静止重力加速
度のみが重錘26に作用している状態における反射面2
7aと実質的に平行になるように配置された回路基板2
9の取付面に3つの受光素子30〜32が配置されてい
る。そして受光素子30〜32は回路基板29の取付面
上に垂直線VL−VLを中心とする仮想の正三角形を想
定したときの仮想の正三角形の頂点にそれぞれ配置され
ており、発光源20はこの仮想の正三角形の中心に配置
されている。発光源20から照射された光は、反射体2
7の反射面27aで反射されて、各受光素子30〜32
で受光され電気信号に変換される。受光素子30〜32
から出力されるで電気信号からX軸方向加速度、Y軸方
向加速度及びZ軸方向加速度を演算する方法としては、
図1の実施例で説明した方法と同様の方法を用いること
ができる。この例では、反射体とダイアフラムとが兼用
されているため部品点数は少なくなるが、重錘26に作
用する加速度で変化する反射体27の反射面27aは常
に平面ではなく、湾曲する部分も存在することになるた
め、加速度の検出精度が多少悪くなる。したがってこの
例のセンサは、あまり検出精度を要求されない用途に適
している。
【0032】図1及び図2の例は、単に反射光を観測し
て加速度を検出する方法(反射光観測法)を用いて加速
度を検出しているが、照射光と干渉した反射光を観測し
て加速度を検出する方法(干渉反射光観測法)を用いて
加速度を検出してもよい。図3(A)は、干渉反射光観
測法を用いる場合の実施の形態の一例の概略断面構成図
であり、図3(B)は受光素子の配置状態を示す図であ
る。図3(A)の構成は、図1(A)の構成と図2
(A)の構成を合わせた構成である。すなわち反射体4
7とダイアフラム45とを別個に有し、1つの発光源4
0を3つの受光素子50〜52の中心に配置した構成を
有している。その他の構成は図1及び図2に示した実施
の形態と同様であるので、図1の実施の形態に付した符
号に40を加えた符号を付して説明を省略する。但し1
つの発光源40は、単一波長の発光源である。このよう
な単一波長の発光源としては、レーザ光源を用いること
ができる。
【0033】干渉反射光観測法を利用する場合、受光素
子50〜52は、発光源40から反射面47aに照射さ
れた照射光が反射面で反射され照射光と干渉を起こした
反射光を受光して受光量を電気信号に変換し、この電気
信号を所定のゲインで増幅して出力する。言い換える
と、照射光と干渉を起こした反射光だけを検出できる位
置に3つ以上の受光素子50〜52が配置されている。
干渉反射光観測法を利用する場合でも、3つの受光素子
50〜52は、静止重力加速度のみが重錘46に作用し
ている状態において重錘46の中心を通る仮想垂直線V
Lを中心線としてその周囲に分散して配置されている。
そして3つの受光素子50〜52は、静止重力加速度の
みが重錘46に作用している状態において各受光素子か
らの出力が実質的に等しくなるように、反射面47a及
び中心線VLからの距離L51〜L53と距離L61〜L63と
が定められており、また同様に前述のゲイン(電気信号
を増幅するゲイン)も定められている。
【0034】図3の例のように、干渉反射光観測法を用
いる場合における加速度の演算について説明する。各受
光素子50〜52に受光される干渉反射光は、図3
(B)に概略的に示すように振幅が変化しており、破線
で示した包絡波状になっている。この包絡波状の反射光
は波長は変わらず、振幅が変わっている(即ち強度が逐
次変わっている)。この破線で示した包絡波の波長は、
反射光の反射の位相情報を含んでいる。すなわち反射面
47aでどのように光が反射したかの情報を含んでい
る。すなわち重錘46に静止加速度以外の加速度が作用
していない状態の反射面47aを基準平面とすると、重
錘46に加速度が作用して反射面47aが斜めに傾いた
り、反射面47aが上下に移動すると、反射光の包絡波
の強度が変わるのである。干渉を起こさせずに光の反射
光だけを観測する反射観測法を用いる場合には、反射光
の光のレベルは大きくなったり小さくなたりするだけで
ある。これに対して、干渉反射光の包絡波では光のうね
りがあり、この光のうねりの状況が変わる。包絡波をみ
れば反射面がどれだけ動いたか、どれだけ近付いたか、
またどれだけ遠ざかっているのかを知ることができる。
Z軸方向加速度が重錘46に作用して反射面47aがZ
軸方向に変位すると、干渉反射光の包絡波の周波数が変
わる。即ちZ軸方向加速度が+の極性で重錘46に作用
すると包絡波の波長が短くなり、Z軸方向加速度が−の
極性で重錘46に作用すると包絡波の波長は長くなる。
したがってZ軸方向加速度の変化は、包絡波の波長の変
化から検出することができる。具体的には、予めZ軸方
向加速度と干渉反射光の包絡波の波長との関係を測定し
ておき、この関係からZ軸方向加速度を決定する。また
Z軸方向加速度の変化が0で、X軸方向加速度及びY軸
方向加速度の少なくとも一方が変化すると、各受光素子
50〜52の出力を合成して得た合成包絡波の周波数の
変動はゼロであるが、合成包絡波の強度は変化する。し
たがって各受光素子50〜52の出力のピーク値をピー
クホールドするかまたは出力の実効値を見ることによ
り、各受光素子50〜52における光の強度の差を検出
し、この光の強度の差に応じて反射面47aの状況を検
出して、X軸方向加速度及びY軸方向加速度を求めるこ
とができる。例えば、反射体47の反射面47aの50
オングストロームの変位量を反射光観測法により反射光
の強弱だけで検出する場合には、変化が僅かであるため
直接検出することが難しい。しかしこの例のように、干
渉反射光を検出すると、単なる反射光の強弱の検出だけ
では無理な微小な変化を検出することができる。すなわ
ち干渉反射光の包絡波の強度の変化が大きいため、反射
面が例えば50オングストローム変位するような僅かな
変位であっても、受光素子から出力される電気信号をア
ンプを用いて増幅しなくてもまたは僅かに増幅するだけ
で、わずかな変位に基づく包絡波の強度の変化を検出す
ることが可能である。したがって干渉反射光観測法を用
いる場合には、各受光素子50〜52の出力の増幅度を
あまり大きくすることなく(または増幅せずに)、微小
な加速度の変化を測定することができる。
【0035】3つの受光素子50〜52の出力(干渉反
射光波を電気信号に変換したもの)に基づいて、X軸方
向加速度、Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度を演算に
より求める場合には、例えば図3(D)に示すような構
成を用いる。この構成では、まずピークホールド回路5
4により、各受光素子50〜52から出力される干渉反
射光のピーク値をピークホールドする。演算手段55
は、ピークホールド回路54の出力から、各受光素子5
0〜52から出力される干渉反射光の合成包絡波の周波
数及び各干渉反射光の強度を検出する。そして演算手段
55は、検出した周波数とROMに記憶したデータに基
づいて、加速度を演算する。Z軸方向加速度は、前述の
ように前記周波数の変化から加速度を演算し、X軸方向
加速度及びY軸方向加速度については、ピークホールド
回路54から出力される各受光素子50〜52から出力
される干渉反射光のピークホールド値の平均値または最
高値と最小値との差を求め、更にこれらの値の差から反
射面47aの傾斜状況を表す検出平面を決定する。そし
て静止重力加速度のみが加わっている状態における反射
面47aの状態を基準平面として予め求めた基準平面と
検出平面との関係(この関係はROMに記憶されてい
る)からX軸方向加速度及びY軸方向加速度を演算す
る。
【0036】図1〜図3の例では、受光素子を3つ用い
ている。しかしながら受光素子の数は更に多くてもよ
い。その場合には、図1の例のように反射体とダイアフ
ラムを別にしてもよいし、図2の例のように反射体とダ
イアフラムを1つで兼用してもよい。反射光観測法及び
干渉反射光観測法のいずれを用いる場合においても、受
光素子を4つ用いるときには、図4(A)のように受光
素子70〜73と発光源60とを配置する。すなわち4
つの受光素子70〜73のうち2つの受光素子71及び
73を、X軸方向加速度検出素子として、静止重力加速
度のみが重錘に作用している状態において重錘の中心を
通る仮想垂直線VLが延びる方向をZ軸方向とした場合
のX軸方向に延びる仮想X軸方向水平線XL上に仮想垂
直線VLを間に挟むように配置する。また残りの2つの
受光素子70及び72を、Y軸方向加速度検出素子とし
て、仮想垂直線VLが延びる方向をZ軸方向とした場合
のY軸方向に延びる仮想Y軸方向水平線YL上に仮想垂
直線VLを間に挟むように配置する。そして2つの受光
素子71及び73及び残りの2つの受光素子70及び7
2は、それぞれ静止重力加速度のみが重錘に作用してい
る状態において2つの受光素子71及び73と2つの受
光素子70及び72からの出力が実質的に等しくなるよ
うに反射体の反射面と各受光素子との間の距離(図示し
ないが図1の距離L11,L12及びL13に対応)と、中心
線VLと各受光素子70〜73との間の距離L71〜L74
と、各受光素子70〜73のゲインを定める。
【0037】例えば反射観測法を用いる場合、このよう
に配置した場合でも、Z軸方向加速度が無い場合には、
4つの受光素子の出力の和即ち合成出力は常に一定であ
り、Z軸方向加速度が加わると4つの受光素子の合成出
力は変化する。またX軸方向加速度のみが重錘に作用す
ると、X軸方向加速度検出素子を構成する2つの受光素
子71及び73の出力には差が発生するが、Y軸方向加
速度検出素子を構成する2つの受光素子70及び72の
出力には差が発生しない。逆の場合も同じである。した
がってこの場合には、X軸方向加速度検出素子を構成す
る2つの受光素子71及び73の出力とY軸方向加速度
検出素子を構成する2つの受光素子70及び72の出力
の変化と、4つの受光素子70〜73の合成出力の変化
から三軸の加速度を検出することができる。
【0038】発光源60は、経時的に劣化し、発光強度
は経時的に低下する。そのためこの発光源60の経時的
な劣化を補償する必要がある。例えば、反射光観測法を
用いる場合には、図5(A)に示すようにX軸方向加速
度検出素子を構成する2つの受光素子71及び73の出
力を差動増幅してX軸加速度信号として出力する第1の
差動増幅器75と、Y軸方向加速度検出素子を構成する
2つの受光素子70及び72の出力を差動増幅してY軸
加速度信号として出力する第2の差動増幅器74とを用
いる。図5(B)は、差動増幅器74及び75の具体的
な回路構成の一例である。このような第1及び第2の差
動増幅器74及び75を用いて、2つの受光素子71及
び73と70及び72の出力の差を取ることにより、発
光源60の経時的劣化に基づく出力の変化分を相殺し
て、加速度の変化だけを検出することが可能になる。な
おこの場合には、X軸方向加速度検出素子を構成する2
つの受光素子71及び73の出力とY軸方向加速度検出
素子を構成する2つの受光素子70及び72の出力の和
をとってZ軸加速度信号として出力する加算器を演算手
段76に包含して、X軸方向加速度、Y軸方向加速度及
びZ軸方向加速度を演算手段76で求める。
【0039】なお干渉反射光観測法を用いる場合には、
X軸方向加速度検出素子を構成する2つの受光素子71
及び73のそれぞれの出力のピークホールド値または実
効値を差動増幅してX軸加速度信号として出力する第1
の差動増幅器と、Y軸方向加速度検出素子を構成する2
つの受光素子70及び72のそれぞれの出力のピークホ
ールド値または実効値を出力を差動増幅してY軸加速度
信号として出力する第2の差動増幅器と、X軸方向加速
度検出素子を構成する2つの受光素子71及び73また
はY軸方向加速度検出素子を構成する2つの受光素子7
0及び72の出力の周波数の変化に基づいてZ軸加速度
信号を出力するZ軸加速度信号出力手段とを具備する演
算手段を用いれば、発光源の経時的劣化の影響を除去で
きる。
【0040】図4(B)に示すように、受光素子を更に
2個追加して全部で6個の受光素子90〜95を用いる
場合には、仮想垂直線VLが延びる方向をZ軸方向とし
た場合のX軸方向とY軸方向の間のX−Y方向に延びる
1以上の仮想X−Y方向水平線XYL上に仮想垂直線V
Lを間に挟むように追加する2つの受光素子92及び9
5をZ軸方向加速度検出素子として配置する。そして追
加する2つの受光素子92及び95についても、それぞ
れ静止重力加速度のみが重錘に作用している状態におい
て2つの受光素子92及び95からの出力が実質的に等
しくなるように反射面と各受光素子との距離(図示せ
ず)と各受光素子90〜95と中心線VLとの間の距離
(L81〜L86)と、各受光素子90〜95のゲインを定
める。6個の受光素子90〜95を用いれば、X軸方向
加速度、Y軸方向加速度及びZ軸方向加速度を個別に検
出することができる。そして発光源80の経時的劣化を
補償するためには、X軸方向加速度検出素子を構成する
2つの受光素子91及び94の出力を差動増幅してX軸
加速度信号として出力する第1の差動増幅器と、Y軸方
向加速度検出素子を構成する2つの受光素子90及び9
3の出力を差動増幅してY軸加速度信号として出力する
第2の差動増幅器と、Z軸方向加速度検出素子を構成す
る2つの受光素子92及び95の出力を差動増幅してZ
軸加速度信号として出力する第3の差動増幅器とを具備
する演算手段を用い、各差動増幅器の出力に基づいて三
軸の加速度を決定すればよい。なおZ軸方向加速度検出
素子を構成する受光素子は更に増やしてもよい。この場
合には、受光素子90と受光素子91の間と受光素子9
3及び94の間に追加の受光素子を配置すればよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、常時光を発生する発光
源とこの発光源からの光を受光する受光素子を用いて加
速度を検出するため、一定加速度や静止重力加速度を簡
単に検出することができる三軸加速度センサを得ること
ができる。
【0042】特に本発明において、1つの発光源の周囲
に分散して受光素子を配置する構成を採用すると、少な
い数の発光源と受光素子により三軸の加速度を検出する
ことができる。
【0043】また2以上の受光素子の差を取ってその差
に基づいて演算をすれば、検出精度が発光源の経時的な
変化の影響を受けなることがない利点がある。
【0044】更に干渉反射光観測法を用いて加速度を検
出する場合には、微小な加速度の変化を簡単に且つ確実
に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の三軸加速度センサの一実施の
形態の概略構成図であり、(B)は受光素子の配置状態
を示す図であり、(C)は受光素子で受光した反射光の
強度と反射面と受光素子との間の距離の関係を示す図で
あり、(D)は図1(A)の例からの出力に基づいて三
軸加速度を演算する装置の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図2】(A)は本発明の三軸加速度センサの第2の実
施の形態の概略構成を示す断面図であり、(B)は受光
素子の配置状態を示す図である。
【図3】(A)は干渉反射光観測法を用いる場合の実施
の形態の一例の概略断面構成図である、(B)は受光素
子の配置状態を示す図であり、(C)は受光素子の出力
の変化の一例を説明するために用いる波形図であり、
(D)は図3(A)の三軸加速度センサの出力を処理し
て三軸加速度を演算する装置の一例のブロック図であ
る。
【図4】(A)及び(B)は、受光素子の異なる配置例
をそれぞれ示す図である。
【図5】(A)は図4(A)の受光素子の配置例を用い
た場合に用いる三軸加速度を演算する装置の一例のブロ
ック図であり、(B)は図5(A)で用いる差動増幅器
の具体的な回路例を示す図である。
【符号の説明】
1 三軸加速度センサ 2 被検出物 3 台座 4 貫通孔 5,45 ダイアフラム 6,26,46 重錘 7,27,47 反射体 7a,27a,47a 反射面 8,28,48 支持フレーム 9,29,49 回路基板 10〜12 反射形フォトインターラプタ 20,40,60,80 発光源 30〜32,50〜52,70〜73,90〜95 受
光素子

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出物に作用するX軸方向加速度、Y
    軸方向加速度及びZ軸方向加速度を検出するための三軸
    加速度センサであって、 光を反射する反射面を有する反射体と、 前記反射体の前記反射面とは反対側に位置する面に固定
    されて加速度を受ける重錘と、 前記重錘に加速度が作用して前記重錘に働く力で前記反
    射面が変位するように前記反射体を前記被検出物に対し
    て可動に支持する可動支持構造と、 前記反射面と対向する位置に配置されて前記反射面に向
    かって光を照射する1以上の発光源と、 前記発光源から前記反射面に照射され前記反射面で反射
    された反射光を受光して受光量を電気信号に変換し、該
    電気信号を所定のゲインで増幅して出力する3つ以上の
    受光素子とを具備し、 前記3つ以上の受光素子は、静止重力加速度のみが前記
    重錘に作用している状態において前記重錘の中心を通る
    仮想垂直線を中心線としてその周囲に分散して配置さ
    れ、 前記3つ以上の受光素子は、静止重力加速度のみが前記
    重錘に作用している状態において各受光素子からの出力
    が実質的に等しくなるように前記反射面及び前記中心線
    からの距離及び前記ゲインが定められていることを特徴
    とする三軸加速度センサ。
  2. 【請求項2】 被検出物に作用するX軸方向加速度、Y
    軸方向加速度及びZ軸方向加速度を検出するための三軸
    加速度センサであって、 光を反射する常に平板状の反射面を有する反射体と、 前記反射体の前記反射面とは反対側に位置する面に固定
    されて加速度を受ける重錘と、 前記重錘に加速度が作用して前記重錘に働く力で前記反
    射面が変位するように前記反射体を前記被検出物に対し
    て可動に支持する可動支持構造と、 前記反射面と対向する位置に配置されて前記反射面に向
    かって光を照射する単一波長の1つの発光源と、 前記発光源から前記反射面に照射された照射光が前記反
    射面で反射され前記照射光と干渉を起こした反射光を受
    光して受光量を電気信号に変換し、該電気信号を所定の
    ゲインで増幅して出力する3つ以上の受光素子とを具備
    し、 前記3つ以上の受光素子は、静止重力加速度のみが前記
    重錘に作用している状態において前記重錘の中心を通る
    仮想垂直線を中心線としてその周囲に分散して配置さ
    れ、 前記3つ以上の受光素子は、静止重力加速度のみが前記
    重錘に作用している状態において各受光素子からの出力
    が実質的に等しくなるように前記反射面及び前記中心線
    からの距離及び前記ゲインが定められていることを特徴
    とする三軸加速度センサ。
  3. 【請求項3】 静止重力加速度のみが前記重錘に作用し
    ている状態において前記3つ以上の受光素子から出力さ
    れる電気信号に基づいてそのときの前記反射面の状態を
    示す基準平面を規定し、前記重錘に加速度が作用して前
    記反射面の状態が変化したときに前記3つ以上の受光素
    子から出力される電気信号に基づいて加速度作用状態に
    おける前記反射面の状態を示す検出平面を求めて、前記
    基準平面に対する前記検出平面の状態に基づいて前記X
    軸方向加速度、前記Y軸方向加速度及び前記Z軸方向加
    速度を演算する演算手段を更に備えていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の三軸加速度センサ。
  4. 【請求項4】 被検出物に作用するX軸方向加速度、Y
    軸方向加速度及びZ軸方向加速度を検出するための三軸
    加速度センサであって、 光を反射する反射面を有する反射体と、 前記反射体の前記反射面とは反対側に位置する面に固定
    されて加速度を受ける重錘と、 前記重錘に加速度が作用して前記重錘に働く力で前記反
    射面が変位するように前記反射体を前記被検出物に対し
    て可動に支持する可動支持構造と、 前記反射面と対向する位置に配置されて前記反射面に向
    かって光を照射する1つの発光源及び前記発光源から前
    記反射面に照射されて前記反射面で反射された反射光を
    受光して受光量を電気信号に変換し該電気信号を所定の
    ゲインで増幅して出力する受光素子とを備えてなる3つ
    の反射形フォトインターラプタとを具備し、 前記3つ反射形フォトインターラプタは、静止重力加速
    度のみが前記重錘に作用している状態において前記重錘
    の中心を通る仮想垂直線を中心線としてその周囲に分散
    して配置され、 前記3つの反射形フォトインターラプタは、静止重力加
    速度のみが前記重錘に作用している状態において前記各
    受光素子からの出力が実質的に等しくなるように前記反
    射面及び前記中心線からの距離並びに前記各受光素子の
    ゲインが定められていることを特徴とする三軸加速度セ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 静止重力加速度のみが前記重錘に作用し
    ている状態における前記反射面と実質的に平行になるよ
    うに配置された基板の取付面に前記3つの反射形フォト
    インターラプタは配置され、 前記3つの反射形フォトインターラプタは前記取付面上
    に前記垂直線を中心とする仮想の正三角形を想定したと
    きの前記仮想の正三角形の頂点にそれぞれ配置され、 前記3つの反射形フォトインターラプタのそれぞれの前
    記受光素子のゲインは等しく定められている請求項4に
    記載の三軸加速度センサ。
  6. 【請求項6】 被検出物に作用するX軸方向加速度、Y
    軸方向加速度及びZ軸方向加速度を検出するための三軸
    加速度センサであって、 光を反射する反射面を有する反射体と、 前記反射体の前記反射面とは反対側に位置する面に固定
    されて加速度を受ける重錘と、 前記重錘に加速度が作用して前記重錘に働く力で前記反
    射面が変位するように前記反射体を前記被検出物に対し
    て可動に支持する可動支持構造と、 前記反射面と対向する位置に配置されて前記反射面に向
    かって光を照射する1つの発光源と、 前記発光源から前記反射面に照射されて前記反射面で反
    射された反射光を受光して受光量を電気信号に変換し該
    電気信号を所定のゲインで増幅して出力する3つの受光
    素子とを具備し、 前記発光源は、静止重力加速度のみが前記重錘に作用し
    ている状態において前記重錘の中心を通る仮想垂直線上
    に位置し、 前記3つ受光素子は前記仮想垂直線を中心線としてその
    周囲に分散して配置され、 前記3つの受光素子は、静止重力加速度のみが前記重錘
    に作用している状態において前記各受光素子からの出力
    が実質的に等しくなるように前記反射面及び前記中心線
    からの距離並びに前記ゲインが定められていることを特
    徴とする三軸加速度センサ。
  7. 【請求項7】 被検出物に作用するX軸方向加速度、Y
    軸方向加速度及びZ軸方向加速度を検出するための三軸
    加速度センサであって、 光を反射する常に平板状の反射面を有する反射体と、 前記反射体の前記反射面とは反対側に位置する面に固定
    されて加速度を受ける重錘と、 前記重錘に加速度が作用して前記重錘に働く力で前記反
    射面が変位するように前記反射体を前記被検出物に対し
    て可動に支持する可動支持構造と、 前記反射面と対向する位置に配置されて前記反射面に向
    かって光を照射する単一波長の1つの発光源と、 前記発光源から前記反射面に照射された照射光が前記反
    射面で反射され前記照射光と干渉を起こした反射光を受
    光して受光量を電気信号に変換し該電気信号を所定のゲ
    インで増幅して出力する3つの受光素子とを具備し、 前記発光源は、静止重力加速度のみが前記重錘に作用し
    ている状態において前記重錘の中心を通る仮想垂直線上
    に位置し、 前記3つ受光素子は、前記仮想垂直線を中心線としてそ
    の周囲に分散して配置され、 前記3つの受光素子は、静止重力加速度のみが前記重錘
    に作用している状態において前記各受光素子からの出力
    が実質的に等しくなるように前記反射面及び前記中心線
    からの距離並びに前記ゲインが定められていることを特
    徴とする三軸加速度センサ。
  8. 【請求項8】 静止重力加速度のみが前記重錘に作用し
    ている状態における前記反射面と実質的に平行になるよ
    うに配置された基板の取付面に前記3つの受光素子が配
    置され、 前記3つの受光素子は前記取付面上に前記垂直線を中心
    とする仮想の正三角形を想定したときの前記仮想の正三
    角形の頂点にそれぞれ配置され、 前記3つの受光素子のゲインは等しく定められている請
    求項6または7に記載の三軸加速度センサ。
  9. 【請求項9】 被検出物に作用するX軸方向の加速度、
    Y軸方向の加速度及びZ軸方向の加速度を検出するため
    の三軸加速度センサであって、 光を反射する反射面を有する反射体と、 前記反射体の前記反射面とは反対側に位置する面に固定
    されて加速度を受ける重錘と、 前記重錘に加速度が作用して前記重錘に働く力で前記反
    射面が変位するように前記反射体を前記被検出物に対し
    て可動に支持する可動支持構造と、 前記反射面と対向する位置に配置されて前記反射面に向
    かって光を照射する1以上の発光源と、 前記発光源から前記反射面に照射されて前記反射面で反
    射された反射光を受光して受光量を電気信号に変換し、
    該電気信号を所定のゲインで増幅して出力する4つの受
    光素子とを具備し、 前記4つの受光素子のうち2つの受光素子が、X軸方向
    加速度検出素子として、静止重力加速度のみが前記重錘
    に作用している状態において前記重錘の中心を通る仮想
    垂直線が延びる方向を前記Z軸方向とした場合のX軸方
    向に延びる仮想X軸方向水平線上に前記仮想垂直線を間
    に挟むように配置され、 前記4つの受光素子のうち残りの2つの受光素子が、Y
    軸方向加速度検出素子として、前記仮想垂直線が延びる
    方向を前記Z軸方向とした場合のY軸方向に延びる仮想
    Y軸方向水平線上に前記仮想垂直線を間に挟むように配
    置され、 前記2つの受光素子及び前記残りの2つの受光素子は、
    それぞれ静止重力加速度のみが前記重錘に作用している
    状態において2つの受光素子からの出力が実質的に等し
    くなるように前記反射面及び前記中心線からの距離並び
    に前記ゲインが定められていることを特徴とする三軸加
    速度センサ。
  10. 【請求項10】 被検出物に作用するX軸方向の加速
    度、Y軸方向の加速度及びZ軸方向の加速度を検出する
    ための三軸加速度センサであって、 光を反射する常に平板状の反射面を有する反射体と、 前記反射体の前記反射面とは反対側に位置する面に固定
    されて加速度を受ける重錘と、 前記重錘に加速度が作用して前記重錘に働く力で前記反
    射面が変位するように前記反射体を前記被検出物に対し
    て可動に支持する可動支持構造と、 前記反射面と対向する位置に配置されて前記反射面に向
    かって光を照射する単一波長の1つの発光源と、 前記発光源から前記反射面に照射された照射光が前記反
    射面で反射され前記照射光と干渉を起こした反射光を受
    光して受光量を電気信号に変換し、該電気信号を所定の
    ゲインで増幅して出力する4つの受光素子とを具備し、 前記4つの受光素子のうち2つの受光素子が、X軸方向
    加速度検出素子として、静止重力加速度のみが前記重錘
    に作用している状態において前記重錘の中心を通る仮想
    垂直線が延びる方向を前記Z軸方向とした場合のX軸方
    向に延びる仮想X軸方向水平線上に前記仮想垂直線を間
    に挟むように配置され、 前記4つの受光素子のうち残りの2つの受光素子が、Y
    軸方向加速度検出素子として、前記仮想垂直線が延びる
    方向を前記Z軸方向とした場合のY軸方向に延びる仮想
    Y軸方向水平線上に前記仮想垂直線を間に挟むように配
    置され、 前記2つの受光素子及び前記残りの2つの受光素子は、
    それぞれ静止重力加速度のみが前記重錘に作用している
    状態において2つの受光素子からの出力が実質的に等し
    くなるように前記反射面及び前記中心線からの距離並び
    に前記ゲインが定められていることを特徴とする三軸加
    速度センサ。
  11. 【請求項11】 前記X軸方向加速度検出素子を構成す
    る前記2つの受光素子の出力を差動増幅してX軸加速度
    信号として出力する第1の差動増幅器と、 前記Y軸方向加速度検出素子を構成する前記2つの受光
    素子の出力を差動増幅してY軸加速度信号として出力す
    る第2の差動増幅器と、 前記X軸方向加速度検出素子を構成する前記2つの受光
    素子の出力と前記Y軸方向加速度検出素子を構成する前
    記2つの受光素子の出力の和をとってZ軸加速度信号と
    して出力する加算器とを具備する演算手段を更に備えて
    いる請求項9に記載の三軸加速度センサ。
  12. 【請求項12】 前記X軸方向加速度検出素子を構成す
    る前記2つの受光素子のそれぞれの出力のピークホール
    ド値または実効値を差動増幅してX軸加速度信号として
    出力する第1の差動増幅器と、 前記Y軸方向加速度検出素子を構成する前記2つの受光
    素子のそれぞれの出力のピークホールド値または実効値
    を出力を差動増幅してY軸加速度信号として出力する第
    2の差動増幅器と、 前記X軸方向加速度検出素子を構成する前記2つの受光
    素子または前記Y軸方向加速度検出素子を構成する前記
    2つの受光素子の出力の周波数の変化に基づいてZ軸加
    速度信号を出力するZ軸加速度信号出力手段とを具備す
    る演算手段を更に備えている請求項10に記載の三軸加
    速度センサ。
  13. 【請求項13】 前記仮想垂直線が延びる方向を前記Z
    軸方向とした場合のX軸方向とY軸方向の間のX−Y方
    向に延びる1以上の仮想X−Y方向水平線上に前記仮想
    垂直線を間に挟むように2つの受光素子がZ軸方向加速
    度検出素子として配置され、 前記2つの受光素子は、それぞれ静止重力加速度のみが
    前記重錘に作用している状態において前記2つの受光素
    子からの出力が実質的に等しくなるように前記反射面及
    び前記中心線からの距離並びに前記ゲインが定められて
    いることを特徴とする請求項9に記載の三軸加速度セン
    サ。
  14. 【請求項14】 前記X軸方向加速度検出素子を構成す
    る前記2つの受光素子の出力を差動増幅してX軸加速度
    信号として出力する第1の差動増幅器と、 前記Y軸方向加速度検出素子を構成する前記2つの受光
    素子の出力を差動増幅してY軸加速度信号として出力す
    る第2の差動増幅器と、 前記Z軸方向加速度検出素子を構成する前記2つの受光
    素子の出力を差動増幅してZ軸加速度信号として出力す
    る第3の差動増幅器とを具備する演算手段を更に備えて
    いる請求項13に記載の三軸加速度センサ。
  15. 【請求項15】 前記反射体は一方の面に前記反射面を
    有する金属製ダイアフラムからなり、 前記金属製ダイアフラムの周縁部が前記被検出物に対し
    て固定される支持体に支持されて前記可動支持構造が構
    成されている請求項1、4、6または9に記載の三軸加
    速度センサ。
  16. 【請求項16】 前記反射体は鏡板からなり、 前記可動支持構造は、前記被検出物に対して固定された
    支持体に周縁部が支持され中心部に貫通孔を有する前記
    金属製ダイアフラムを備えており、 前記金属製ダイアフラムの前記貫通孔に前記鏡板に固定
    された前記重錘が嵌合されていることを特徴とする請求
    項1、3、4、6、7、9または10に記載の三軸加速
    度センサ。
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