JPH11190663A - 赤外線検知器リアルタイム感度補正方法及び赤外線撮像装置 - Google Patents

赤外線検知器リアルタイム感度補正方法及び赤外線撮像装置

Info

Publication number
JPH11190663A
JPH11190663A JP10098832A JP9883298A JPH11190663A JP H11190663 A JPH11190663 A JP H11190663A JP 10098832 A JP10098832 A JP 10098832A JP 9883298 A JP9883298 A JP 9883298A JP H11190663 A JPH11190663 A JP H11190663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitivity correction
scanning period
correction coefficient
infrared
temperature data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10098832A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Nakagawa
正洋 中川
Kenichi Tokuda
健一 徳田
Tamotsu Hajiki
保 櫨木
Hironori Nakamura
浩規 中村
Mitsuya Kawashita
光也 川下
Atsushi Yamaji
敦 山地
Shinji Miyazaki
伸司 宮崎
Kentaro Nakamura
中村  健太郎
Yuichi Matsuda
裕一 松田
Yasushi Matsumoto
保志 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP10098832A priority Critical patent/JPH11190663A/ja
Publication of JPH11190663A publication Critical patent/JPH11190663A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線検知器リアルタイム感度補正方法及び
赤外線撮像装置に関し、赤外線検知素子間の感度のばら
つきをリアルタイムに補正する。 【解決手段】 光学系1,2を介して目標物からの赤外
線を入射する赤外線検知器3と、基準熱源10,11
と、DSP21やRAM23等を含む感度補正回路6a
と、モニタ8と、感度補正シーケンスコントローラ13
とを含み、有効走査期間以外の無効走査期間に於いて、
高温と常温との基準熱源10,11からの赤外線を赤外
線検知器3に複数走査ラインに従って入射して得られた
検出出力信号の平均値の高温データと常温データとを求
め、この高温データと常温データとを基に感度補正係数
を求めて、有効走査期間に於ける目標物からの赤外線を
検出した検出出力信号の感度補正処理を行うものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線検知器リア
ルタイム感度補正方法及び赤外線撮像装置に関する。赤
外線撮像装置は、目標物から放射される赤外線を検出し
て赤外線画像を表示するものであり、目標物の温度分布
や目標物の形状の検出等の各種の分野に適用されてい
る。又赤外線検知素子としては、単一構成,一次元配列
構成,二次元配列構成等が知られており、一般的には一
次元配列構成が多く採用されている。このような一次元
配列構成及び二次元配列構成の場合、多素子構成である
から、検知素子間の赤外線の検出感度のばらつきが生じ
ることになる。そこで、検知素子間の検出感度のばらつ
きを補正する必要がある。
【0002】
【従来の技術】赤外線撮像装置は、検出波長域により、
例えば、3〜5μm帯と8〜10μm帯とに大別される
場合が一般的であり、又検知素子として、3〜5μm帯
ではP t i ,In n ,Hg d e 等、又8〜10
μm帯ではHg d e が主に使用されており、このH
g d e は、組成比を変更することにより、比較的広
い波長範囲に適用できるものである。
【0003】前述のように、検知素子を一次元配列構成
又は二次元配列構成とした場合、各検知素子の赤外線の
検出感度にばらつきが生じる。それにより、例えば、同
一温度部分に対する検知素子の赤外線検出出力信号が異
なるレベルとなり、異なる温度分布の赤外線画像として
表示されることとなる。そこで、検知素子間の赤外線の
検出感度のばらつきを補正する手段が知られている。
【0004】しかし、このような補正手段は、検知素子
の特性が不変であれば問題がないが、経年変化により各
検知素子の個々の特性が変化するから、長時間にわたる
検知素子間のばらつきの補正を正確に行うことができな
くなる。そこで、一定温度に制御された基準熱源を設
け、検知素子が検出した基準熱源の温度データから検知
素子間のばらつきを測定して、赤外線検知感度の補正を
行う手段が提案されている。
【0005】図26は従来例の赤外線撮像装置の説明図
であり、目標物からの赤外線は光学系101を介して入
射し、走査機能を有する光学系102を介して例えば一
次元配列構成の赤外線検知器103に入射し、赤外線検
知器103の赤外線検出出力信号を増幅器104により
増幅し、AD変換器(A/D)105によりディジタル
信号に変換し、信号処理回路106に於いて感度補正等
の処理を行い、DA変換器(D/A)107によりアナ
ログ信号に変換してモニタ108により赤外線画像を表
示する。
【0006】又前述の基準熱源を設けて検知素子間の検
出感度のばらつきを補正する場合を示し、それぞれ異な
る一定温度に設定した基準熱源110,111を設け、
目標物を撮像する為の有効走査期間以外の期間に於い
て、基準熱源110,111からの赤外線を光学系10
2を介して赤外線検知器103に入射し、一次元配列構
成の赤外線検知器103の各検知素子の基準熱源11
0,111による検出出力信号を信号処理回路106に
於いて処理し、各検知素子の赤外線検出感度のばらつき
の補正を行うものである。
【0007】図27は光学系の説明図であり、112,
113は光学系101を構成するレンズ、114,11
5は光学系102を構成するレンズ、116,118は
レンズによる基準熱源110,111の集光部、11
7,119は反射鏡であり、図26の光学系の概要構成
を示す。レンズ114,115による光学系102の後
段に一次元配列構成の赤外線検知器103を配置し、赤
外線検知器103を構成する検知素子の一次元配列方向
と直交する方向に光学系102によって走査し、目標物
を二次元走査するものである。光学系102の走査は、
モニタ108に於ける表示走査に対応して行う場合が一
般的であるが、例えば、インタレース走査(飛び越し走
査)を行い、2フィールドで1フレームを構成する場合
の第1フィールドは奇数番目のラインの走査を行い、第
2フィールドは偶数番目のラインの走査を行い、このイ
ンタレース走査による赤外線検出出力信号を信号処理回
路106に於いて全画面を描く走査変換方式も知られて
いる。
【0008】そして、その目標物を走査する有効走査期
間以外の期間に、基準熱源110,111を走査し、赤
外線検知器103に、一定温度に制御された基準熱源1
10,111からの赤外線を入射し、それによる赤外線
検出出力信号の各検知素子間のばらつきを測定し、有効
走査期間に於ける各検知素子の感度のばらつきを補正す
る。
【0009】基準熱源110,111は、例えば、ペル
チェ素子により構成し、それぞれ設定温度を維持するよ
うに印加電圧を制御し、集光部116,118により基
準熱源110,111からの赤外線を集光し、反射鏡1
17,119により赤外線検知器103側に反射させ
て、基準熱源110,111の配置構成の小型化を図っ
た場合を示す。又両側に基準熱源110,111を配置
した場合を示すが、一方の側に並べて配置する構成とす
ることができる。又基準熱源110,111の設定温度
は、例えば、検知素子の検出温度範囲に対応して所定の
温度間隔で高温,低温となるように制御されるものであ
り、従って、各検知素子の検出温度範囲の少なくとも2
点によってばらつきを補正することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】赤外線画像を表示する
モニタ108は、陰極線管を用いた構成を用いる場合が
一般的であり、NTSC(National Television Sys
tem Committee)方式を適用して、モニタ108に赤外
線画像を表示する場合、2フィールドで1フレームを構
成し、1フレームは1/30秒であるから、1フィール
ドは1/60秒となる。
【0011】モニタ108に表示される赤外線画像は、
赤外線検知器103の検知素子間の検出感度のばらつき
が存在すると、温度分布を有する目標物を正確に表示で
きないことになる。特に、目標物の温度分布が比較的高
速に変化するような場合には、その温度分布の変化を含
めて正確に表示することができなくなる。そこで、赤外
線検知器103の検知素子間の検出感度のばらつきを補
正する必要があるが、検出感度のばらつきが時間的にあ
まり変化しないような場合には、検出感度のばらつきを
複数画面毎に補正しても赤外線画像をほぼ正確に表示す
ることができるが、検出感度のばらつきが時間的に比較
的高速で変化するような場合には、検出感度の変化に補
正が間に合わなくなり、不正確な赤外線画像となる問題
がある。
【0012】本発明は、リアルタイムで赤外線検知器の
検知素子間の検出感度のばらつきの補正処理を行うこと
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線検知器リ
アルタイム感度補正方法は、(1)有効走査期間に目標
物を走査して該目標物からの赤外線を赤外線検知器に入
射し、有効走査期間以外の無効走査期間に基準熱源から
の赤外線を赤外線検知器に入射し、基準熱源からの赤外
線入射による検出出力信号を基に、目標物からの赤外線
入射による検出出力信号の補正を行う赤外線検出感度補
正方法に於いて、所定の温度間隔に設定し、且つそれぞ
れ一定温度に制御された高温の基準熱源と常温の基準熱
源とを設け、無効走査期間に於いて、高温の基準熱源及
び常温の基準熱源からの赤外線を赤外線検知器に複数回
入射して得られた検出出力信号の平均値による高温デー
タと常温データとを求め、この高温データと常温データ
とを基に感度補正係数を求め、この感度補正係数を用い
て、有効走査期間に於ける目標物からの赤外線を赤外線
検知器に入射して得られたデータを補正する過程を含む
ものである。
【0014】又(2)第N番目のフィールドの無効走査
期間に於いて、高温の基準熱源及び常温の基準熱源から
の赤外線を赤外線検知器に入射して得られた高温データ
と低温データとを基に、次の第N+1番目のフィールド
の無効走査期間に於いて感度補正係数を算出し、この感
度補正係数を用いて第N+1番目と次の第N+2番目と
のフィールドの有効走査期間に於いて目標物からの赤外
線を赤外線検知器に入射して得られたデータを補正する
過程を含むものである。この場合、1フレームおきに感
度補正係数が更新される。
【0015】又(3)第N番目のフィールドの無効走査
期間に於いて、高温の基準熱源及び常温の基準熱源から
の赤外線を前記赤外線検知器に入射して得られた高温デ
ータと低温データとを基に、この第N番目のフィールド
の有効走査期間に於いて感度補正係数の算出を行い、こ
の感度補正係数を用いて、次の第N+1番目のフィール
ドの有効走査期間に於いて目標物からの赤外線を赤外線
検知器に入射して得られたデータを補正する一方の処理
系と、第N+1番目のフィールドの無効走査期間に於い
て、高温の基準熱源及び常温の基準熱源からの赤外線を
前記赤外線検知器に入射して得られた高温データと低温
データとを基に、この第N+1番目のフィールドの有効
走査期間に於いて感度補正係数の算出を行い、この感度
補正係数を用いて、次の第N+2番目のフィールドの有
効走査期間に於いて目標物からの赤外線を赤外線検知器
に入射して得られたデータを補正する他方の処理系とに
より、フィールド毎に前記感度補正係数の更新を行う過
程を含むものである。この場合は、フィールド毎に感度
補正係数が更新される。
【0016】又(4)第N番目のフィールドの無効走査
期間に於いて、高温の基準熱源及び常温の基準熱源から
の赤外線を赤外線検知器に入射して得られた高温データ
と低温データとを基に感度補正係数の算出を行い、この
感度補正係数を用いて、第N番目のフィールドの有効走
査期間に於いて、目標物からの赤外線を赤外線検知器に
入射して得られたデータを補正する過程を含むものであ
る。この場合、フィールド毎に感度補正係数が更新され
ると共にそのフィールドの有効走査期間に於いて感度補
正処理が行われる。
【0017】又(5)第N番目のフィールドの無効走査
期間に於いて、高温の基準熱源及び常温の基準熱源から
の赤外線を赤外線検知器に入射して得られた高温データ
と低温データとを基に、第N番目のフィールドの有効走
査期間に於いて感度補正係数の算出を行い、該求めた感
度補正係数を次の第N+1番目のフィールドの無効走査
期間に於いてメモリに格納する一方の処理系と、第N+
1番目のフィールドの有効走査期間に於いて目標物から
の赤外線を赤外線検知器に入射して得られたデータを前
記メモリの感度補正係数を用いて補正する他方の処理系
とにより、フィールド毎に前記感度補正係数の更新を行
う過程を含むものである。この場合、フィールド毎に感
度補正係数が更新されると共に次のフィールドの有効走
査期間に於いて感度補正処理が行われる。
【0018】又(6)本発明の赤外線撮像装置は、図
1,図10,図14及び図18を参照すると、複数の検
知素子からなる赤外線検知器3と、所定の温度間隔に設
定し且つそれぞれ一定温度に制御される高温及び常温の
基準熱源10,11と、目標物を走査する有効走査期間
と該有効走査期間以外の前記基準熱源を走査する無効期
間とを有する光学系2と、赤外線画像を表示するモニタ
8とを含む赤外線撮像装置であって、無効走査期間に於
ける基準熱源10,11からの赤外線を赤外線検知器3
に入射して得られた高温データ及び常温データを格納す
るメモリ(図1では23、図10では43,53、図1
4では62,63、図18では83)と、高温データ及
び常温データを基に赤外線検知器の感度を補正する感度
補正係数を求め、この感度補正係数を用いて有効走査期
間に於いて、目標物を走査して得られたデータを補正処
理する演算部とを含む感度補正回路(図1では6a、図
10では6b、図14では6c、図18では6d)を備
えている。
【0019】又(7)赤外線撮像装置の感度補正回路
は、DSPとRAMとを含み、DSPは、第N番目のフ
ィールドの無効期間に於いて高温データと常温データと
を求め、次のN+1番目のフィールドの無効走査期間に
於いて高温データと常温データとを基に感度補正係数を
算出し、この感度補正係数を用いて第N+1番目と第N
+2番目との有効走査期間に於ける目標物を走査して得
られたデータを補正する機能を備えることができる。
【0020】又(8)赤外線撮像装置の感度補正回路
は、第1,第2のDSP1,DSP2と、第1,第2の
RAM1,RAM2とを含み、第1のDSP1は、第N
番目のフィールドの無効走査期間に於いて高温データと
常温データとを求めて、この第N番目のフィールドの有
効走査期間に於いて感度補正係数を算出し、この感度補
正係数を用いて第N+1番目のフィールドの有効走査期
間に於ける目標物を走査して得られたデータを補正する
機能を有し、又第2のDSP2は、第N+1番目のフィ
ールドの無効走査期間に於いて高温データと常温データ
とを求めて、この第N+1番目のフィールドの有効走査
期間に於いて感度補正係数を算出し、この感度補正係数
を用いて第N+2番目のフィールドの有効走査期間に於
ける目標物を走査して得られたデータを補正する機能を
有する構成とすることができる。
【0021】又(9)赤外線撮像装置の感度補正回路
は、加算器と乗算器とメモリとを含み、第N番目のフィ
ールドの無効走査期間に於いて高温データと常温データ
とを求め且つ感度補正係数を算出し、この感度補正係数
を用いて、第N番目のフィールドの有効走査期間に於け
る目標物を走査して得られたデータを補正する機能を備
えることができる。
【0022】又(10)赤外線撮像装置の感度補正回路
は、第N番目のフィールドの無効走査期間に於いて高温
の基準熱源及び常温の基準熱源からの赤外線を赤外線検
知器に入射して得られた高温データと低温データとを格
納する第1のメモリと、第N番目のフィールドの有効走
査期間に於いて前記第1のメモリの高温データと低温デ
ータとに基づき感度補正係数の算出を行い、該求めた感
度補正係数を次の第N+1番目のフィールドの無効走査
期間に於いて第2のメモリに格納するディジタル・シグ
ナル・プロセッサと、第N+1番目のフィールドの有効
走査期間に於いて目標物からの赤外線を赤外線検知器に
入射して得られたデータを前記第2のメモリの感度補正
係数を用いて補正する感度補正回路とを備える。
【0023】又(11)ディジタル・シグナル・プロセ
ッサは、過去の複数フィールドにつき得られた高温デー
タと低温データとに基づき感度補正係数の算出を行い、
これにより高温データ及び低温データの各S/Nを改善
して、感度補正係数の精度向上を図る。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
の構成の説明図であり、光学系1,2と赤外線検知器3
と増幅器4とAD変換器5と基準熱源10,11につい
ては、図26及び図27に示す光学系101,102と
赤外線検知器103と増幅器104とAD変換器105
と基準熱源110,111に相当する。又6aは感度補
正回路、7はDA変換器(D/A)、8はモニタ、12
は基準熱源制御回路、13は感度補正シーケンスコント
ローラである。
【0025】目標物からの赤外線は、光学系1,2を介
して赤外線検知器3に入射され、又目標物を走査する有
効期間以外の無効期間に於ける基準熱源10,11から
の赤外線は光学系2を介して赤外線検知器3に入射さ
れ、赤外線検知器3の検出出力信号は増幅器4により増
幅され、AD変換器5によりディジタル信号に変換され
て感度補正回路6aに入力される。この感度補正回路6
aに於いて、高温及び低温の基準熱源10,11による
検出出力信号を基に感度補正係数を求め、この感度補正
係数を用いて、目標物を走査した時の赤外線検知器3の
各検知素子間の感度のばらつきを補正し、DA変換器7
によりアナログ信号に変換してモニタ8に入力すること
により、赤外線画像が表示される。
【0026】感度補正回路6aは、演算部としてのディ
ジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)21とファー
ムウェア格納用のリードオンリメモリ(ROM)22と
温度補正データ格納用のランダムアクセスメモリ(RA
M)23とを含む構成を有し、DSP21は、Aレジス
タ(AR)24とBレジスタ(BR)25とCレジスタ
(CR)26と乗算器(MPY)27と演算器(AL
U)28とを含む要部のみを図示している。
【0027】又基準熱源制御回路12は、基準熱源1
0,11を例えばペルチェ素子により構成し、所定の温
度間隔となるように、一方を高温,他方を常温の一定温
度に制御するものである。又基準熱源制御回路12に、
AD変換器5の出力信号を入力して目標物の平均温度を
求め、この平均温度を基に基準熱源10,11の設定温
度を所定の温度間隔を維持してシフトするように調整す
ることもできる。
【0028】又感度補正シーケンスコントローラ13
は、光学系2による走査のタイミング信号を基にトリガ
信号を形成して感度補正回路6aに加えるもので、感度
補正回路6aは、トリガ信号を基に、目標物を走査する
有効走査期間以外の無効走査期間に於いて、赤外線検知
器3による基準熱源10,11からの赤外線の検出出力
信号の取込みや感度補正係数の算出及び有効走査期間に
於ける目標物からの赤外線の検出出力信号に対する感度
補正処理を行うものである。
【0029】例えば、赤外線検知器3を、200素子の
一次元配列構成とし、光学系2による走査によって30
0ラインの200(y方向)×300(x方向)(画
素)の赤外線画像を得る場合、1画面の画像データは図
2の(A)に示すものとなる。即ち、200個の検知素
子による縦方向に200画素、300ラインの画像デー
タにより横方向に300画素の赤外線画像となる。又感
度補正回路6aには、図2の(B)に示す順序で画像デ
ータが順次入力される。
【0030】図3は本発明の第1の実施の形態のシーケ
ンス説明図であり、光学系2による1走査期間を1/6
0秒とし、2フィールドで1フレームを構成する場合
に、フィールドN,N+1,N+2,・・・と、走査期
間と、感度補正シーケンスと、DSP21の動作とを示
す。即ち、走査期間は、目標物を走査する有効走査期間
と、それ以外の無効走査期間とを有し、Nフィールドの
無効走査期間に於いて基準熱源10,11を走査して得
られたデータ(AD変換器5によりディジタル信号に変
換されたデータ)を取込んで、高温,常温の複数回の基
準熱源10,11によるデータの平均値(No.1)を
求め、この平均値(No.1)を用いて次のN+1フィ
ールドの無効走査期間に於いて感度補正係数(No.
1)の算出を行い、この感度補正係数(No.1)を用
いて、N+1フィールドの有効走査期間と、次のN+2
フィールドとの有効走査期間とに於いて感度補正を行
う。
【0031】又N+2フィールドの無効走査期間に於い
て基準熱源10,11を走査して得られたデータを取込
んで平均値(No.2)を求め、次のN+3フィールド
の無効走査期間に於いてこの平均値(No.2)を基に
感度補正係数(No.2)の算出を行い、この感度補正
係数(No2)を用いて、N+3フィールドとN+4フ
ィールドとの有効走査期間に於いて感度補正を行う。
【0032】図4はデータ取込みと平均値算出のフロー
チャートであり、図3に於ける無効走査期間に於ける処
理の一例を示し、この無効走査期間に於いて高温の基準
熱源10及び常温の基準熱源11の走査をそれぞれ16
ラインとしてデータの取込みを行い、又データの有効ビ
ット数を12とし、DSP21は16ビットのデータを
処理する機能を有する場合を示す。
【0033】感度補正回路6aのDSP21は、無効走
査期間に於ける高温の基準熱源10を走査して得られた
200個の赤外線検知素子対応のデータを順次Aレジス
タ(AR)24に書込み(A1)、RAM23からBレ
ジスタ(BR)25にデータ(零等の一定値)を書込み
(A2)、演算部28によりAR←AR+BRの加算処
理を行い(A3)、このAレジスタ24からRAM23
へ加算結果を格納する(A4)。これを16ラインにつ
いて繰り返すことにより、各画素(検知素子)対応に1
6回検出したデータを加算した結果をRAM23に格納
する。
【0034】次に、RAM23からAレジスタ24に各
画素対応のデータを書込み、4ビット右シフトして1/
16の除算を行い(A5)、16回加算した結果を1/
16することにより平均値を求めることができる。その
除算結果の平均値を高温データとしてRAM23に格納
する(A6)。次に常温の基準熱源11についても同様
に無効走査期間に於いて走査して得られた200個の赤
外線検知素子対応のデータを順次Aレジスタ(AR)2
4に書込み(A7)、RAM23からBレジスタ(B
R)25にデータ(零等の一定値)を書込み(A8)、
演算部28によりAR←AR+BRの加算処理を行い
(A9)、このAレジスタ24からRAM23へ加算結
果を格納する(A10)。これを16ラインについて繰
り返し、各画素(検知素子)対応に16回検出したデー
タ加算結果をRAM23に格納する。
【0035】次に、RAM23からAレジスタ24に各
画素対応のデータを書込み、4ビット右シフトして、1
/16の除算を行い(A11)、16回加算した結果を
1/16することにより平均値を求めることができる。
その除算結果の平均値を常温データとしてRAM23に
格納する(A12)。前述のように、平均値を求めるこ
とにより、ノイズ等による影響を除去した高温データ及
び常温データを得ることができる。なお、各ステップ
(A1)〜(A12)はそれぞれDSP21に於いて1
サイクルで済み、画素(検知素子)対応に高温データは
6サイクル、常温データも6サイクルを要することにな
る。
【0036】図5は感度補正係数算出のフローチャート
であり、RAM23からAレジスタ(AR)24に高温
データを書込み(B1)、又RAM23からBレジスタ
(BR)25に常温データを書込み(B2)、AR←1
/(ARーBR)の逆数算出を行い(B3)、この逆数
算出結果のAレジスタ24の内容をRAM23に格納す
る。これを画素(検知素子)対応に繰り返す。即ち、画
素対応の感度補正係数は、1/(高温データ−常温デー
タ)とするものである。
【0037】図6はRAMの内容説明図であり、RAM
23には、前述の処理によって、200個の画素(検知
素子)対応に、16ビット(0〜F)構成の高温データ
と常温データ(オフセット補正係数)と感度補正係数と
が格納される。なお、前述のように、高温データ及び常
温データの平均値を求める為に、16回の加算を繰り返
すことから、16ビット幅とし、4ビットシフトにより
1/16として、有効ビット数を12ビットとするもの
である。
【0038】図7は感度補正のフローチャートであり、
有効走査期間に於けるAD変換器5によりディジタル信
号に変換された画像データを感度補正回路6aのDSP
21のAレジスタ(AR)24に書込み(C1)、RA
M23からBレジスタ(BR)25へ感度補正係数値を
書込み(C2)、RAM23からCレジスタ(CR)2
6へオフセット補正係数値(常温データ)を書込み(C
3)、AR←{(AR−CR)×BR}の演算により感
度補正を行い(C4)、Aレジスタ24からDA変換器
7側に出力する(C5)。そして、各画素(検知素子)
対応に前述のステップを繰り返すものである。又前述の
ステップ(C1)〜(C3),(C5)は1サイクル、
(C4)は10サイクルを要するものである。
【0039】図8は本発明の第1の実施の形態のフロー
チャートであり、図3のシーケンスを参照して説明す
る。初期値設定として各部のクリアや制御ワード(C
W)の設定等を行い(D1)、Nフィールドの無効走査
期間に於いてデータ取込み、平均値算出を行い(D
2)、そのNフィールドの有効走査期間に於いて前フィ
ールドの無効走査期間に於いて算出された感度補正係数
を用いて感度補正処理を行い(D3)、次のN+1フィ
ールドの無効走査期間に於いて前にNフィールドの無効
走査期間で取込んだデータを用いて感度補正係数の算出
を行い(D4)、その感度補正係数を用いてN+1フィ
ールドの有効走査期間に於いて感度補正を行う(D
5)。
【0040】次のN+2フィールドの無効走査期間に於
いてデータ取込み及び平均値算出を行い(D6)、その
N+2フィールドの有効走査期間に於ける感度補正を、
前のN+1フィールドの無効走査期間に於いて算出され
た感度補正係数を用いて感度補正を行う(D7)。以下
同様にして、N+3フィールドの無効走査期間に係数計
算(D8)、N+3フィールドの有効走査期間に感度補
正(D9)、N+4フィールドの無効走査期間にデータ
取込み及び平均値算出(D10)、N+4フィールドの
有効走査期間に感度補正(D11)、N+5フィールド
の無効走査期間に感度補正係数算出(D12)、N+5
フィールドの有効走査期間に感度補正(D13)を行う
ものである。
【0041】図9は本発明の第1の実施の形態の感度補
正シーケンスコントローラのタイムチャートであり、N
フィールドとN+1フィールドとに於けるシーケンスを
示し、30Hz毎に感度補正係数を更新し、60Hz毎
に感度補正処理を行う場合、走査効率を80%とする
と、有効走査期間は、(1/60)×0.8≒13.3
(ms)となり、この有効走査期間の13.3ms内で
感度補正計算を完了させ、無効走査期間の(1/60)
×0.2≒3.3(ms)内で感度補正係数計算を完了
させる必要がある。
【0042】そこで、走査同期信号を基にトリガ信号
1,2,3を、図1の光学系2から感度補正シーケンス
コントーラ13に入力する。Nフィールドに於いては、
無効走査期間の先頭のトリガ信号1により、DSP21
は、インストラクションINST1に従って高温の基準
熱源10によるデータを取込み、例えば、16ラインに
ついてのデータを検知素子対応に加算して1/16する
ことにより平均値を求める。次のトリガ信号2により、
DSP21はインストラクションINST2に従って常
温の基準熱源11によるデータを取込み、例えば、16
ラインについてのデータを検知素子対応に加算して1/
16することにより平均値を求める。次の有効走査期間
の先頭のトリガ信号3により、DSP21はインストラ
クションINST4に従って有効走査期間に目標物から
得られたデータに対する感度補正を行う。
【0043】N+1フィールドに於いては、トリガ信号
1によるインストラクションINST3に従ってDSP
21は感度補正係数の算出を行い、次のトリガ信号2に
よるインストラクションINST0は休止(NOP)と
し、次のトリガ信号3によるインストラクションINS
T4に従ってDSP21は、有効走査期間に目標物から
得られたデータに対して感度補正を行う。
【0044】汎用DSPを使用した場合の処理時間は、
1サイクル時間を20ns、取込サイクル数を4、取得
ライン数を16、ビットシフトを2サイクルとし、赤外
線検知器3の検知素子数を200とすると、高温データ
及び常温データの取込み、平均値算出に要する時間は、 20(ns)×〔(4(サイクル)×200(素子)×
16(ライン)+2(サイクル)×200(素子)〕=
264,000(ns) となる。即ち、約0.26msとなる。従って、高温デ
ータと常温データとを得る為の時間は0.52msとな
り、無効走査期間の3.3ms内で完了する。
【0045】又感度補正係数の計算時間は、1サイクル
時間を前述のように20nsとし、図5のステップ(B
3)に示すように逆数演算に60サイクルを要するとし
て、 20(ns)×〔60(サイクル)×200(素子)〕
=240,000(ns) となる。即ち0.24msとなり、無効走査期間の3.
3ms内に完了する。
【0046】又感度補正について、図7にステップ(C
4)に示すように10サイクルとすると、 20(ns)×〔10(サイクル)×200(素子)〕
×300(ライン)=12,000,000 となる。即ち、12msとなり、有効走査期間の13.
3ms内に完了する。
【0047】図10は本発明の第2の実施の形態の説明
図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、6bは感
度補正回路、41,51は演算部を構成する第1,第2
のディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP1,DS
P2)、42,52は第1,第2のリードオンリメモリ
(ROM)、43,53は第1,第2のランダムアクセ
スメモリ(RAM)であり、以下、一方のディジタル・
シグナル・プロセッサ41をDSP1、他方のディジタ
ル・シグナル・プロセッサ51をDSP2と略称する。
この実施の形態は、図1のDSP21とROM22とR
AM23とを2組設けた場合に相当する。
【0048】従って、一方のDSPが感度補正係数の算
出を行っている時に、他方のDSPにより感度補正処理
を行わせることができる。それによって、1/60秒の
フィールド毎に感度補正係数の更新が可能となって、モ
ニタ8に表示する赤外線画像の精度を向上することがで
きる。図11は本発明の第2の実施の形態のシーケンス
説明図であり、1/60秒の各フィールドN,N+1,
N+2,・・・と、無効,有効の走査期間と、感度補正
シーケンスと、DSP1,DSP2の動作とを示す。例
えば、Nフィールドの無効走査期間に於いて、DSP1
は、基準熱源10,11を走査して得られたデータ(A
D変換器5によりディジタル信号に変換されたデータ)
を取込んで、高温,常温の複数回の基準熱源10,11
によるデータの平均値(No.1)を求め、このNフィ
ールドの有効走査期間に於いて平均値(No.1)を用
いて感度補正係数(No.1)の算出を行う。
【0049】又DSP2は、Nフィールドの無効走査期
間は休止状態であり、有効走査期間は、前のN−1フィ
ールドで求めた感度補正係数を用いて感度補正処理を行
う。又次のN+1フィールドの無効走査期間に於いて、
DSP2がデータ取込み、平均値(No.2)算出を行
い、そのN+1フィールドの有効走査期間に於いて、そ
の平均値(No.2)を用いて感度補正係数(No.
2)を算出する。
【0050】又DSP1は、N+1フィールドの無効走
査期間は休止状態であり、有効走査期間は、前のNフィ
ールドの有効走査期間に於いて算出した感度補正係数
(No.1)を用いて感度補正処理を行う。以下同様に
して、DSP1,DSP2は交互に前のフィールドの有
効走査期間に於いて求めた感度補正係数を用いて、次の
フィールドの有効走査期間に於いて感度補正処理を行う
ものである。
【0051】図12は本発明の第2の実施の形態のフロ
ーチャートであり、DSP1はステップ(E1)〜(E
10)、DSP2はステップ(E11)〜(E20)
を、NフィールドからN+6フィールドにわたって実行
する場合を示す。DSP1,DSP2は、それぞれ初期
値設定(E1),(E11)により、メモリ等のクリア
や制御ワード(CW)の設定等を行う。
【0052】そして、DSP1は、Nフィールドの無効
走査期間に於いてデータ取込み、平均値算出を行い(E
2)、そのNフィールドの有効走査期間に於いて感度補
正係数の計算を行い(E3)、次のN+1フィールドの
有効走査期間に於いて感度補正処理を行う(E4)、そ
して、次のN+2フィールドの無効走査期間に於いてス
テップ(E2)と同様にデータ取込み、平均値算出を行
い(E5)、そのN+2フィールドの有効走査期間に於
いて感度補正係数の計算を行う(E6)。以下同様にし
て、DSP1は、Nフィールド(偶数フィールド)毎
に、その無効走査期間にデータ取込みと平均値算出とを
行い、その有効走査期間に感度補正係数算出を行い、N
+1フィールド(奇数フィールド)毎に、その有効走査
期間に於いてNフィールド(偶数フィールド)で算出し
た感度補正係数を用いて感度補正処理を行うものであ
る。
【0053】又DSP2は、N+1フィールドの無効走
査期間に於いてデータ取込みと平均値算出とを行い(E
12)、そのN+1フィールドの有効走査期間に於いて
感度補正係数の算出を行い(E13)、この感度補正係
数を用いて、次のN+2フィールドの有効走査期間に於
いて感度補正処理を行う(E14)。以下同様にして、
Nフィールド(偶数フィールド)毎に、その有効走査期
間に於いてN+1フィールド(奇数フィールド)に於い
て算出した感度補正係数を用いて感度補正処理を行い、
N+1フィールド(奇数フィールド)毎に、その無効走
査期間にデータ取込みと平均値算出とを行い、その有効
走査期間に感度補正係数の算出を行うものである。
【0054】図13は本発明の第2の実施の形態の感度
補正シーケンスコントローラのタイムチャートであり、
NフィールドとN+1フィールドとに於けるトリガ信号
1〜3と、DSP1,DSP2の動作及びインストラク
ションとを示す。図9に示す場合と同様な条件とする
と、有効走査期間は13.3ms、無効走査期間は3.
3msとなる。
【0055】Nフィールドに於ける無効走査期間の先頭
のトリガ信号1により、DSP1はインストラクション
INST1に従った高温の基準熱源10によるデータの
取込み及び平均値算出を行い、DSP2はインストラク
ションINST0に従った動作休止とし、次のトリガ信
号2により、DSP1はインストラクションINST2
に従った常温の基準熱源11によるデータの取込み及び
平均値算出を行い、DSP2はインストラクションIN
ST0に従った動作休止とし、次の有効走査期間の先頭
のトリガ信号3により、DSP1はインストラクション
INST3に従った感度補正係数の算出を行い、DSP
2はインストラクションINST4に従った感度補正の
処理を行う。
【0056】次のN+1フィールドに於ける無効走査期
間では、DSP1はインストラクションINST0に従
って動作休止とし、DSP2は、トリガ信号1により、
インストラクションINST1に従った高温の基準熱源
10によるデータの取込み及び平均値算出を行い、次の
トリガ信号2により、インストラクションINST2に
従った常温の基準熱源11によるデータの取込み及び平
均値算出を行い、次の有効走査期間の先頭のトリガ信号
3により、DSP1はインストラクションINST4に
従った感度補正の処理を行い、DSP2はインストラク
ションINST3に従った感度補正係数の算出を行う。
【0057】この場合も、高温データ及び常温データを
得る為に要する時間は、それぞれ前述の実施の形態の場
合と同様に、0.52msとなるから、無効走査期間の
半分の1.65ms内にそれぞれの処理が終了すること
ができる。又感度補正係数の算出に要する時間は、前述
の実施の形態の場合と同様に、0.24msとなるか
ら、有効走査期間内に於いて確実に終了することができ
る。
【0058】従って、1/60秒毎に感度補正係数を更
新して感度補正を行うことができるから、目標物の高速
移動や温度分布の急速変化等の場合に於いても、目標物
の正確な赤外線画像を表示することができる。図14は
本発明の第3の実施の形態の説明図であり、図1及び図
10と同一符号は同一部分を示し、6cは感度補正回
路、61,64,67は加算器、62は高温データ用R
AM、63は常温データ用RAM、65は感度テーブル
ROM、66は乗算器、68,69はスイッチ回路であ
る。
【0059】スイッチ回路68は、感度補正シーケンス
コントローラ13によって制御され、高温データ及び常
温データ取得時は図示状態、感度補正時は図示と反対側
に切替えられる。又スイッチ回路69は、常温データ取
得時は図示状態で、加算器61により常温の基準熱源1
1からのデータを例えば16回加算して、常温データ用
のRAM63に格納すると共に、4ビットシフトにより
1/16して平均値を求めることができる。又スイッチ
回路69を、図示と反対側に切替えることにより、加算
器61によって高温の基準熱源10からのデータを例え
ば16回加算して、高温データ用のRAM62に格納す
ると共に、4ビットシフトにより1/16して平均値を
求めることができる。
【0060】又スイッチ回路69を図示状態として、R
AM62から読出した高温データとRAM63から読出
した常温データとを加算器64に入力し、高温データか
ら常温データを減算し、感度テーブルROM65をアド
レスとし、この感度テーブルROM65から読出した感
度補正係数を乗算器66に入力する。即ち、感度補正を
行う時に、スイッチ回路68を図示と反対側に切替え
て、入力データを乗算器66に入力し、感度補正係数を
乗算し、加算器67に入力する。この加算器67に於い
て常温データをオフセット補正係数として、乗算出力か
ら減算し、感度補正回路6cの出力信号とし、DA変換
器7及びモニタ8に加えて、赤外線画像を表示すること
になる。
【0061】図15は感度補正回路の機能ブロック図で
あり、図14に於ける感度補正回路6cに対応し、31
は加算器、32は高温データ用のRAM、33は常温デ
ータ用のRAM、34は減算器、35は感度テーブルを
構成するROM、36は乗算器、37は減算器を示す。
RAM32,33は、図1のRAM23に相当し、感度
テーブルROM35は感度補正係数を格納したROMで
ある。又乗算器36は図1の乗算器27に相当し、加算
器31,減算器34,37は図1の演算器28に相当す
る。
【0062】又入力データはDA0〜11として示すよ
うにAD変換器5(図1参照)によりディジタル信号に
変換された12ビット構成のデータであり、10MHz
のクロック信号CLKと共に加算器31に入力する。こ
の加算器31から書込イネーブル信号WE、出力イネー
ブル信号OE、16ライン分の加算結果のデータDA0
〜15、減算クロック信号SUB CLK、乗算クロッ
ク信号MUL CLK等を出力する。
【0063】無効走査期間に得られた高温の基準熱源1
0によるデータDA0〜11を、加算器31により16
ライン分について加算し、加算結果の16ビット構成の
データDA0〜15を、書込イネーブル信号WEに従っ
てRAM32に書込み、RAM32に於いて4ビットシ
フトすることにより1/16の除算を行って平均値を求
め、平均化された高温データを格納する。又常温の基準
熱源11によるデータDA0〜11についても同様に加
算器31により16ライン分加算し、加算結果の16ビ
ット構成のデータDA0〜15を、書込イネーブル信号
WEに従ってRAM33に書込み、RAM33に於いて
4ビットシフトすることにより1/16の除算を行って
平均値を求め、平均化された常温データを格納する。
【0064】又出力イネーブル信号OEに従ってRAM
32から読出した有効12ビット構成の高温データDB
0〜11と、RAM33から読出した有効12ビット構
成の常温データDC0〜11とを減算器34に入力し、
高温データと常温データとの差分を感度テーブルROM
35のアドレス信号とする。この感度テーブルROM3
5には、1/〔(高温データ)−(常温データ)〕の値
を感度補正係数とし、(高温データ)−(常温データ)
の値をアドレスとして格納している。
【0065】又入力データDA0〜11は、感度テーブ
ルROM35からの感度補正係数と共に乗算器36に入
力される。そして、有効走査期間に得られた入力データ
DA0〜11に感度補正係数を乗算して画像データと
し、この画像データと、RAM33からの常温データD
C0〜11とを減算器37に入力して、常温データDC
0〜11を画像データから減算することにより、感度補
正結果の画像データを出力し、DA変換器D/Aに於い
てアナログ画像信号に変換し、モニタに於いて表示する
ことになる。
【0066】この場合、専用ハードウェアから構成され
た感度補正回路6cを10MHzのクロック信号により
動作させると、単位処理時間は100ns、赤外線検知
器3の検知素子数は200、取得ライン数は16とする
と、高温及び常温の基準熱源10,11によるデータの
取込みは、それぞれ、 100(ns)×〔200(素子)×16(ライン)〕
=320,000(ns) となる。即ち、0.32msの時間を要することにな
り、両方で0.64msとなり、平均値算出はRAM6
2,63に於けるシフト処理で済むから、高温データと
低温データとの取得にはほぼ0.64msで済むことに
なる。
【0067】又感度補正係数の算出は、200個の検知
素子について行うから、差分計算に0.02ms、感度
テーブルROM65のアクセスに0.02ms、RAM
63のアクセスに0.02msを要するから、合計で
0.06msとなる。従って、データ取込みと感度補正
係数算出とに要する時間は0.7msとなる。又乗算器
66に於ける感度補正処理は、 100(ns)×200(素子)×300(ライン)=
6,000,000(ns) となる。即ち、6msとなる。又加算器37に於けるオ
フセット補正係数の減算処理も同様に6msとなる。従
って、補正処理に要する時間は12msとなる。
【0068】図16は本発明の第3の実施の形態のシー
ケンス説明図であり、1/60秒の各フィールドN,N
+1,N+2,・・・と、無効,有効の走査期間と、感
度補正シーケンスとを示し、例えば、Nフィールドの無
効走査期間に於いてデータ取込みと感度補正係数(N
o.1)算出とを行い、次の有効走査期間に於いて感度
補正係数(No.1)を用いて感度補正を行う。次のN
+1フィールドの無効走査期間に於いても、データ取込
みと感度補正係数(No.2)算出とを行い、次の有効
走査期間に於いて感度補正係数(No.2)を用いて感
度補正を行う。以下同様に各フィールド毎に無効走査期
間に於いて感度補正係数を求め、その感度補正係数を用
いて有効走査期間に於ける感度補正を行うことができ
る。
【0069】図17は本発明の第3の実施の形態の感度
補正シーケンスコントローラのタイムチャートであり、
NフィールドとN+1フィールドとに於けるトリガ信号
1〜3と、動作と、インストラクションとを示す。図9
に示す場合と同様な条件とすると、有効走査期間は1
3.3ms、無効走査期間は3.3msとなる。Nフィ
ールドに於ける無効走査期間の先頭のトリガ信号1によ
り、インストラクションINST1に従った高温の基準
熱源10によるデータの取込み及び平均値算出を行う。
この場合の所要時間は0.8msで充分に完了する。又
次のトリガ信号2により、インストラクションINST
2に従った常温の基準熱源11によるデータの取込み及
び平均値算出を行うと共に、感度補正係数の算出を行
う。この場合も平均値算出までに要する時間は前述の場
合と同様に0.8msで完了し、感度補正係数算出に要
する時間は0.15msで完了する。従って、3.3m
sの無効走査期間内に於いて処理が完了する。
【0070】次の有効走査期間の先頭のトリガ信号3に
より、インストラクションINST3による感度補正処
理を行うことになり、前述のように、12msの処理時
間で済むから、13.3msの有効走査期間内に感度補
正処理を完了することができる。図18は本発明の第4
の実施の形態の説明図で、複雑な演算処理(感度補正係
数演算)を行うDSPと、高速な感度補正演算を行うハ
ードウエア回路とを効率よく組み合わせると共に、ハー
ドウェア規模を拡大することなく、SXGA(Super Ext
ended Video Graphics Arrey) 相当の高精細画像(例え
ば1000×1000画素)をリアルタイムで感度補正
可能な場合を示している。
【0071】図1,図10及び図14と同一符号は同一
又は相当部分を示し、6dは感度補正回路、81は熱源
データ取得部、82は熱源データの書込制御部(WCN
T)、83は熱源データ用RAM(以下、RAM1と呼
ぶ)、84は加算器、85はディジタル・シグナル・プ
ロセッサ(DSP)、86はDSP85のファームウェ
ア格納用のリードオンリメモリ(ROM)、87はDS
P85の共通バス、88は感度補正係数用RAM(以
下、RAM2と呼ぶ)、89はオフセットデータ用RA
M(以下、RAM3と呼ぶ)、90はFPGA(Field P
rogrammable GateArrey) 等によりハードウエア構成さ
れた感度補正部、91は感度補正係数及びオフセットデ
ータの読出制御部(RCNT)、92は乗算器、93は
加算器(減算器)である。
【0072】なお、RAM1〜RAM3に代えて高速動
作可能なレジスタアレイを使用しても良い。また本装置
の他の部分についても必要に応じて高速の回路(素子)
を使用する。目標物からの赤外線は、光学系1,2を介
して赤外線検知器3に入射され、又目標物を走査する有
効期間以外の無効期間に於ける基準熱源10,11から
の赤外線は光学系2を介して赤外線検知器3に入射さ
れ、赤外線検知器3の検出出力信号は増幅器4により増
幅され、AD変換器5によりディジタル信号に変換され
て感度補正回路6dに入力される。
【0073】感度補正回路6dに於いて、高温及び低温
の基準熱源10,11による検出出力信号を熱源データ
取得部81で取得し、これらを基にDSP85で感度補
正係数等を求め、この感度補正係数等を用いて、目標物
を走査した時の赤外線検知器3の各検知素子間の感度の
ばらつきを感度補正部90で補正し、DA変換器7によ
りアナログ信号に変換してモニタ8に入力することによ
り、赤外線画像が表示される。
【0074】図19はフィールドの説明図であり、例え
ば赤外線検知器3を500素子の一次元配列構成とし、
光学系2による走査によって、最初の1/60秒(Nフ
ィールド)では光学系2(又は1)の視野を縦方向にシ
フトしないで得られた500画素×1000ライン分の
画像データをモニタ8に表示し{図19(A)}、次の
1/60秒(N+1フィールド)では光学系2(又は
1)の視野を縦方向に僅かに(1画素分)シフトして得
られた500画素×1000ライン分の画像データをモ
ニタ8にインタレース表示する{図19(B)}。こう
して1/30秒(1フレーム)当たりに1000画素×
1000ライン分の赤外線画像が得られる。
【0075】又この例では、目標物を走査する有効走査
期間≒13.3ms、それ以外の無効走査期間≒3.3
msとなっており、この無効走査期間では夫々に500
画素×16ライン分の高温及び常温の基準熱源データが
読み取られる。因みに、1フィールドを通して1ライン
の許容読取時間は13.3μs、1画素の許容読取時間
は26.6nsとなる。
【0076】図20は本発明の第4の実施の形態のシー
ケンス説明図であり、光学系2による1走査期間を1/
60秒とし、2フィールドで1フレームを構成する場合
に、フィールドN,N+1,N+2,・・・と、無効/
有効の走査期間と、RAM1のデータ取込動作と、DS
P85の感度補正係数演算動作と、RAM2,3への補
正係数等格納動作と、感度補正部90による感度補正動
作との関係を示している。
【0077】第N番目のフィールドの無効走査期間で
は、熱源データ取得部81が、トリガ信号1に同期し
て、各検知素子が高温の基準熱源10を読み取った際の
各読取データを16ライン分取得すると共に、これらを
加算器84によりRAM1の検知素子別の記憶エリアに
夫々累積加算し、この加算結果を1/16した平均値
(高温データNo.1)を求める。またこの期間では、
熱源データ取得部81が、続くトリガ信号2に同期し
て、各検知素子が常温の基準熱源11を読み取った際の
各読取データを16ライン分取得すると共に、これらを
加算器84によりRAM1の上記とは異なる検知素子別
の記憶エリアに累積加算し、この加算結果を1/16し
た平均値(常温データNo.1)を求める。
【0078】なお、この例ではRAM1のデータ出力バ
スはDSP85の共通バス87に対して4ビット分下位
側にシフトした態様で接続されており、これにより、実
際にはRAM1の累積加算データがDSP85に取り込
まれる際にハードウエア的に平均化(1/16)される
こととなる。第N番目のフィールドの有効走査期間で
は、DSP85が、トリガ信号3に同期して、RAM1
から高温データ(No.1)及び常温データ(No.
1)を取り込むと共に、これらのデータに基づいて感度
補正係数(No.1)の算出を行う。
【0079】図21にDSP85による感度補正係数算
出のフローチャートを示す。ステップF1ではRAM1
から高温データをDSP内部のAレジスタ(AR)に取
り込み、ステップF2ではRAM1から常温データをD
SP内部のBレジスタ(BR)に取り込む。ステップF
3ではAR←1/(ARーBR)の演算により、感度補
正係数を求め、演算結果をARに格納する。
【0080】この感度補正係数は(高温データ−常温デ
ータ)の逆数となっており、検知素子の感度(高温デー
タ−常温データ)が大きいほど小さく、また検知素子の
感度(高温データ−常温データ)が小さいほど大きい値
となる。従って、後に目標物の読取データに対して検知
素子毎の感度補正係数を掛けることで、素子毎の補正後
の読取データを一定のダイナミックレンジ内に一様に配
分することが可能となる。即ち、感度補正できる。な
お、一般的にはAR←k/(ARーBR)の補正係数演
算を行い、ここでkは1,2,…等の定数である。
【0081】ステップF4ではAレジスタの感度補正係
数をDSP内部のRAMエリアに格納し、ステップF5
ではBレジスタのオフセットデータ(常温データ)をD
SP内部の上記とは異なるRAMエリアに格納する。こ
のオフセットデータは、例えば−180°C程度に冷却
されている検知素子の各読取データからその暗電流相当
成分(常温データ)を取り除くためのものであり、ここ
では常温(例えば20°C)の基準熱源11を読み取っ
た際の各読取データの平均値(常温データ)をもってオ
フセットデータとしている。
【0082】以上の各ステップを500画素分の検知素
子対応に繰り返す。図20に戻り、次の第N+1番目の
フィールドの無効走査期間では、DSP85が、トリガ
信号1に同期して、上記算出した感度補正係数(No.
1)及びオフセットデータ(No.1)をRAM2,3
に夫々格納する。また、この第N+1番目のフィールド
の有効走査期間では、感度補正部90が、トリガ信号3
に同期して、上記RAM2,3に格納された感度補正係
数(No.1)及びオフセットデータ(No.1)を使
用して目標物の読取データの感度補正等を行う。
【0083】これを具体的に言うと、目標物の読取デー
タがAD変換器5から次々と入力される場合に、感度補
正部90は、RAM2から当該検知素子に対応する感度
補正係数(No.1)を読み出してこれを該検知素子の
読取データに掛け合わせ、感度を補正する。また同時に
RAM3から当該検知素子に対応するオフセットデータ
(No.1)を読み出してこれを前記乗算結果より差し
引き、こうして感度補正後の画像データ(No.1)を
次々にDA変換器7に出力する。
【0084】また上記動作と並行して、第N+1番目の
フィールドの無効走査期間では、熱源データ取得部81
がトリガ信号1,2に同期して高温及び常温の各熱源デ
ータ(No.2)をRAM1に取り込み、またこの第N
+1番目のフィールドの有効走査期間では、DSP85
がトリガ信号3に同期してRAM1からの高温データ
(No.2)及び常温データ(No.2)に基づいて感
度補正係数(No.2)の算出を行い、次の第N+2番
目のフィールドの無効走査期間では、DSP85がトリ
ガ信号1に同期して上記算出した感度補正係数(No.
2)及びオフセットデータ(No.2)をRAM2,3
に夫々格納し、またこの第N+2番目のフィールドの有
効走査期間では、感度補正部90がトリガ信号3に同期
して上記RAM2,3に夫々格納された感度補正係数
(No.2)及びオフセットデータ(No.2)を使用
して目標物の各読取データの感度補正等を行う。以下、
同様のサイクル、位相で処理が行われる。このように、
感度補正係数を算出するDSP85と感度補正を行う感
度補正部90との間にRAM2,3を介在させることに
より、DSP85のトータルの処理負担が有効走査期間
と無効走査期間とに分散化され、よって全体として膨大
な量となるようなDSP処理を単一のDSP85で能率
良く処理できる。
【0085】図22は本発明の第4の実施の形態の感度
補正シーケンスコントローラのタイムチャートであり、
上記同様にしてNフィールドとN+1フィールドとに於
けるシーケンスを示している。第N番目のフィールドの
無効走査期間(3.3ms)では、まずトリガ信号1に
同期して16ライン分の高温データをRAM1の検知素
子毎の各記憶エリアに夫々累積加算し、また続くトリガ
信号2に同期して16ライン分の常温データをRAM1
の上記とは異なる検知素子毎の各記憶エリアに夫々累積
加算する。これらの処理はハードウエア回路(RAM8
3,加算器84)によって高速に行われる。
【0086】また第N番目のフィールドの有効走査期間
(13.3ms)では、DSP85がトリガ信号3に同
期してRAM1からの高温データ及び常温データを取得
すると共に、これらの各データに基づいて感度補正係数
の算出を行う。ここで、上記同様の汎用DSPを使用し
た場合の処理時間は、1サイクル時間を20ns、RA
M1からのデータ取込サイクル数を4、取得ライン数を
16、赤外線検知器3の検知素子数を500とすると、
高温データ及び常温データの取込み、平均値算出(但
し、ハード的に行われる)に要する時間は、 20(ns)×〔(4(サイクル)×500(素子)×
16(ライン)〕×2≒1.3(ms) となる。
【0087】又これに続く感度補正係数の計算時間は、
DSPの1サイクル時間を前述のように20nsとし、
図21のステップ(F3)に示すように逆数演算に60
サイクルを要するとして、 20(ns)×〔64(サイクル)×500(素子)〕
≒0.6ms となる。従って、上記高温データ及び常温データの取込
み、及び感度補正係数の計算時間のトータルでは、1.
3(ms)+0.6(ms)=1.9(ms)となり、
これは第N番目のフィールドの有効走査期間(13.3
ms)内で十分に処理できる。
【0088】また第N+1番目のフィールドの無効走査
期間(3.3ms)では、DSP85がトリガ信号1に
同期して上記算出した感度補正係数及びオフセットデー
タをRAM2,3に夫々格納する。DSPの1サイクル
時間を前述のように20nsとし、RAM2,3へのデ
ータ書込サイクル数を夫々4とすると、RAM2,3へ
のデータ転送時間は、 20(ns)×〔(4(サイクル)×500(素子)〕
×2≒0.08(ms) となる。これは無効走査期間(3.3ms)内に十分に
転送完了する。
【0089】かくして、本第4の実施の形態によれば、
複雑な演算処理(感度補正係数演算)を行うDSPと、
高速な感度補正演算を行うハードウエア回路(FPGA
等)とを効率よく組み合わせた構成により、比較的少な
いハードウエア規模で、SXGA相当の赤外線高精細画
像をリアルタイムで処理可能となる。また、感度補正回
路6dをDSP85や感度補正部(FPGA)90等の
プログラマブル・デバイスで構成する事により、種々の
画素数の赤外線検知システムに対してプログラムの変更
により容易に対応可能となる。
【0090】図23は本発明の第5の実施の形態のシー
ケンス説明図であり、過去の複数フィールド(例えば8
フィールド程度)に於いて夫々に取得された高温データ
及び常温データの各平均値を使用することにより高温デ
ータ及び常温データのS/N(即ち、感度補正係数及び
オフセットデータの精度)を改善した場合を示してい
る。なお、本発明の第5の実施の形態による装置構成は
上記図18に示したものと同様で良い。
【0091】図23は光学系2による1走査期間を1/
60秒とし、2フィールドで1フレームを構成する場合
に、フィールドN−7,N−6,N−5,・・・と、無
効/有効の走査期間と、RAM1のデータ取込動作と、
DSP85の感度補正係数演算動作と、感度補正部90
による感度補正動作との関係を示している。図におい
て、第N+1番目のフィールドの感度補正に使用する感
度補正係数は、例えば過去の第N−7〜第N番目の合計
8フィールド分の各無効走査期間で取得された高温デー
タ及び常温データの各平均値を基に、第N番目のフィー
ルドの有効走査期間でDSP85により求められたもの
である。また第N+2番目のフィールドの感度補正に使
用する感度補正係数は、過去の第N−6〜第N+1番目
の各無効走査期間で取得された高温データ及び常温デー
タの各平均値を基に、第N+1番目のフィールドの有効
走査期間でDSP85により求められたものである。以
下、同様である。
【0092】図24にDSP85による感度補正係数算
出のフローチャートを示す。ステップG1では高温デー
タ及び常温データが8フィールド分溜まったことを表す
フラグF、及び各フィールドにつき求められた感度補正
係数及びオフセットデータをDSPの内部RAMの異な
る記憶エリア{記憶エリアを図25の挿入図(a)に示
す}に格納するためのインデクスカウンタIを夫々初期
化する。そして、ステップG2ではトリガ信号3の発生
を待つ。
【0093】やがてトリガ信号3が発生すると、RAM
1から第Nフィールド(最初は第1フィールド)の基準
熱源データを取り込むサイクルである。ステップG3で
はRAM1から高温データをDSP内部のAレジスタ
(AR)に取り込み、ステップG4ではRAM1から常
温データをDSP内部のBレジスタ(BR)に取り込
む。ステップG5ではAR←1/(ARーBR)の演算
により、感度補正係数を求め、演算結果をARに格納す
る。ステップG6ではAレジスタの感度補正係数をDS
P内部のRAM(I)の記憶エリアに格納し、ステップ
G7ではBレジスタのオフセットデータ(常温データ)
をDSP内部のRAM(I)の上記とは異なる記憶エリ
アに格納する。なお、RAM(I)の記憶エリアとは、
RAMのインデクスカウンタIで修飾される記憶エリア
を表す。以上の各ステップを500画素分の検知素子対
応に繰り返す。
【0094】ステップG8ではカウンタIに+1し、D
SP内部のRAMの書込エリアを更新する。ステップG
9ではI=8か否かを判別し、I≠8の場合は、感度補
正係数及びオフセットデータ(即ち、高温データ及び常
温データ)につき未だ8フィールド分のデータが溜まっ
ていないので、ステップG2に戻って次のフィールドの
トリガ信号3の発生を待つ。またI=8の場合は、感度
補正係数及びオフセットデータにつきが8フィールド分
のデータ溜まったので、ステップG10でフラグFに1
をセットする。そして、ステップG11ではカウンタI
をリセットし、ステップS2に戻る。
【0095】以上の処理につき、図25(a)の記憶エ
リアを参照すると、各フィールドにおいて求められた感
度補正係数及びオフセットデータは、カウンタI=0〜
7の順で修飾される各記憶エリアに巡回的に記憶される
ことが分かる。図25にDSP85によるRAM2,3
への補正データ格納のフローチャートを示す。ステップ
H1ではトリガ信号1の発生を待ち、やがてトリガ信号
1が発生すると、DSP85からRAN2,3に夫々平
均化された感度補正係数及びオフセットデータを転送す
るサイクルである。ステップH2では内部RAM(0)
〜(7)の各補正係数を加算する。なお、補正データが
格納されていないエリアのデータは予め「0」に初期化
されている。ステップH3では過去の8フィールド分の
感度補正係数の平均値を算出する。
【0096】なお、図示しないが、この時DSP85は
フラグFを参照し、F=0の時は未だ実際に8フィール
ド分の感度補正係数が溜まっていないので、平均値=
(8フィールド分の加算値)/Iにより求める。例えば
補正データが3フィールド分蓄積された時はI=3にな
っているから、平均値=(実質3フィールド分の加算
値)/3となる。また、一旦F=1となった後は、内部
RAM(0)〜(7)には常に過去の8フィールド分の
感度補正係数が溜まっているので、平均値=(8フィー
ルド分の加算値)/8により求める。これは過去の8フ
ィールド分の移動平均値に他ならない。そして、ステッ
プH4では上記求めた補正係数の平均値をRAM2に格
納する。
【0097】以下、同様にして、ステップH5では内部
RAM(0)〜(7)の各オフセットデータを加算し、
ステップH6では過去の8フィールド分のオフセットデ
ータの平均値を算出し、ステップH7では求めたオフセ
ットデータの平均値をRAM3に格納する。以上の各ス
テップを500画素分の検知素子対応に繰り返し、やが
て処理終了するとステップH1に戻り、次のトリガ信号
1の発生を待つ。
【0098】このように、感度補正係数及びオフセット
データ(即ち、高温データ及び常温データ)のサンプル
数を8倍にする事により、高温データ及び常温データの
S/Nを約2.8(=√8)倍に改善でき、もって感度
補正係数及びオフセットデータの精度を格段に向上でき
る。但し、サンプル数をあまり多くし過ぎると検知素子
の感度特性の経時変化に応答できなくなる可能性がある
ので、精度と応答速度をトレードオフして決める必要が
ある。
【0099】なお、上記各実施の形態では目標物の走査
がNTSC方式による飛び越し走査の場合を述べたが、
本発明は1フレーム分を連続走査する方式に適用するこ
とも可能である。また、上記本発明に好適なる複数の実
施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で
各部の構成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が
行えることは言うまでも無い。
【0100】
【発明の効果】以上述べた如く本発明は、有効走査期間
に於ける目標物を走査して得られた赤外線検出出力信号
について、赤外線検知素子間の感度のばらつきを、無効
走査期間に於ける基準熱源10,11による高温データ
と常温データとを基にした感度補正係数によって補正す
るものであり、リアルタイムに検知素子間の感度のばら
つきを補正することが可能となり、赤外線画像を高精度
に表示することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図2】画像データの説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のシーケンス説明図
である。
【図4】データ取込みと平均値算出のフローチャートで
ある。
【図5】感度補正係数算出のフローチャートである。
【図6】RAMの内容説明図である。
【図7】感度補正のフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態のフローチャートで
ある。
【図9】本発明の第1の実施の形態の感度補正シーケン
スコントローラのタイムチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態のシーケンス説明
図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態のフローチャート
である。
【図13】本発明の第2の実施の形態の感度補正シーケ
ンスコントローラのタイムチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態の説明図である。
【図15】感度補正回路の機能ブロック図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態のシーケンス説明
図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態の感度補正シーケ
ンスコントローラのタイムチャートである。
【図18】本発明の第4の実施の形態の説明図である。
【図19】フィールドの説明図である。
【図20】本発明の第4の実施の形態のシーケンス説明
図である。
【図21】感度補正係数算出のフローチャートである。
【図22】本発明の第4の実施の形態の感度補正シーケ
ンスコントローラのタイムチャートである。
【図23】本発明の第5の実施の形態のシーケンス説明
図である。
【図24】感度補正係数算出のフローチャートである。
【図25】補正データ格納のフローチャートである。
【図26】従来例の赤外線撮像装置の説明図である。
【図27】光学系の説明図である。
【符号の説明】
1,2 光学系 3 赤外線検知器 4 増幅器 5 AD変換器(A/D) 6 感度補正回路 7 DA変換器(D/A) 8 モニタ 10,11 基準熱源 12 基準熱源制御回路 13 感度補正シーケンスコントローラ 21 ディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP) 22 リードオンリメモリ(ROM) 23 ランダムアクセスメモリ(RAM) 24 Aレジスタ(AR) 25 Bレジスタ(BR) 26 Cレジスタ(CR) 27 乗算器(MPY) 28 演算器(ALU)
フロントページの続き (72)発明者 櫨木 保 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 中村 浩規 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 川下 光也 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 山地 敦 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 宮崎 伸司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 健太郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 松田 裕一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 松本 保志 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効走査期間に目標物を走査して該目標
    物からの赤外線を赤外線検知器に入射し、前記有効走査
    期間以外の無効走査期間に基準熱源からの赤外線を前記
    赤外線検知器に入射し、前記基準熱源からの赤外線入射
    による検出出力信号を基に、前記目標物からの赤外線入
    射による検出出力信号の補正を行う赤外線検知器感度補
    正方法に於いて、 所定の温度間隔に設定し、且つそれぞれ一定温度に制御
    された高温の基準熱源と常温の基準熱源とを設け、前記
    無効走査期間に於いて前記高温の基準熱源及び前記常温
    の基準熱源からの赤外線を前記赤外線検知器に複数回入
    射して得られた検出出力信号の平均値による高温データ
    と常温データとを求め、該高温データと常温データとを
    基に感度補正係数を求め、 該感度補正係数を用いて前記有効走査期間に於ける前記
    目標物からの赤外線を前記赤外線検知器に入射して得ら
    れたデータを補正する過程を含むことを特徴とする赤外
    線検知器リアルタイム感度補正方法。
  2. 【請求項2】 第N番目のフィールドの無効走査期間に
    於いて前記高温の基準熱源及び常温の基準熱源からの赤
    外線を前記赤外線検知器に入射して得られた高温データ
    と低温データとを基に、次の第N+1番目のフィールド
    の無効走査期間に於いて感度補正係数を算出し、該感度
    補正係数を用いて第N+1番目と次の第N+2番目との
    フィールドの有効走査期間に於いて前記目標物からの赤
    外線を前記赤外線検知器に入射して得られたデータを補
    正する過程を含むことを特徴とする請求項1に記載の赤
    外線検知器リアルタイム感度補正方法。
  3. 【請求項3】 第N番目のフィールドの無効走査期間に
    於いて前記高温の基準熱源及び常温の基準熱源からの赤
    外線を前記赤外線検知器に入射して得られた高温データ
    と低温データとを基に、該第N番目のフィールドの有効
    走査期間に於いて感度補正係数の算出を行い、該感度補
    正係数を用いて、次の第N+1番目のフィールドの有効
    走査期間に於いて前記目標物からの赤外線を前記赤外線
    検知器に入射して得られたデータを補正する一方の処理
    系と、該第N+1番目のフィールドの無効走査期間に於
    いて前記高温の基準熱源及び常温の基準熱源からの赤外
    線を前記赤外線検知器に入射して得られた高温データと
    低温データとを基に、該第N+1番目のフィールドの有
    効走査期間に於いて感度補正係数の算出を行い、該感度
    補正係数を用いて、次の第N+2番目のフィールドの有
    効走査期間に於いて前記目標物からの赤外線を前記赤外
    線検知器に入射して得られたデータを補正する他方の処
    理系とにより、フィールド毎に前記感度補正係数の更新
    を行う過程を含むことを特徴とする請求項1に記載の赤
    外線検知器リアルタイム感度補正方法。
  4. 【請求項4】 第N番目のフィールドの無効走査期間に
    於いて、前記高温の基準熱源及び常温の基準熱源からの
    赤外線を前記赤外線検知器に入射して得られた高温デー
    タと低温データとを基に感度補正係数の算出を行い、該
    感度補正係数を用いて、該第N番目のフィールドの有効
    走査期間に於いて前記目標物からの赤外線を前記赤外線
    検知器に入射して得られたデータを補正する過程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線検知器リアル
    タイム感度補正方法。
  5. 【請求項5】 第N番目のフィールドの無効走査期間に
    於いて前記高温の基準熱源及び常温の基準熱源からの赤
    外線を前記赤外線検知器に入射して得られた高温データ
    と低温データとを基に、第N番目のフィールドの有効走
    査期間に於いて感度補正係数の算出を行い、該求めた感
    度補正係数を次の第N+1番目のフィールドの無効走査
    期間に於いてメモリに格納する一方の処理系と、第N+
    1番目のフィールドの有効走査期間に於いて前記目標物
    からの赤外線を前記赤外線検知器に入射して得られたデ
    ータを前記メモリの感度補正係数を用いて補正する他方
    の処理系とにより、フィールド毎に前記感度補正係数の
    更新を行う過程を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の赤外線検知器リアルタイム感度補正方法。
  6. 【請求項6】 複数の検知素子からなる赤外線検知器
    と、所定の温度間隔に設定し且つそれぞれ一定温度に制
    御される高温及び常温の基準熱源と、目標物を走査する
    有効走査期間と該有効走査期間以外の前記基準熱源を走
    査する無効期間とを有する光学系と、赤外線画像を表示
    するモニタとを含む赤外線撮像装置に於いて、 前記無効走査期間に於ける前記基準熱源からの赤外線を
    前記赤外線検知器に入射して得られた高温データ及び常
    温データを格納するメモリと、前記高温データ及び常温
    データを基に前記赤外線検知器の感度を補正する感度補
    正係数を求め、該感度補正係数を用いて前記有効走査期
    間に於いて前記目標物を走査して得られたデータを補正
    処理する演算部とを含む感度補正回路を設けたことを特
    徴とする赤外線撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記感度補正回路は、ディジタル・シグ
    ナル・プロセッサとランダムアクセスメモリとを含み、
    前記ディジタル・シグナル・プロセッサは、第N番目の
    フィールドの無効期間に於いて前記高温データと前記常
    温データとを求め、次のN+1番目のフィールドの無効
    走査期間に於いて前記高温データと前記常温データとを
    基に感度補正係数を算出し、該感度補正係数を用いて第
    N+1番目と第N+2番目との有効走査期間に於ける前
    記目標物を走査して得られたデータを補正する機能を備
    えたことを特徴とする請求項6に記載の赤外線撮像装
    置。
  8. 【請求項8】 前記感度補正回路は、第1,第2のディ
    ジタル・シグナル・プロセッサと、第1,第2のランダ
    ムアクセスメモリとを含み、前記第1のディジタル・シ
    グナル・プロセッサは、第N番目のフィールドの無効走
    査期間に於いて前記高温データと前記常温データとを求
    めて、該第N番目のフィールドの有効走査期間に於いて
    感度補正係数を算出し、該感度補正係数を用いて第N+
    1番目のフィールドの有効走査期間に於ける目標物を走
    査して得られたデータを補正する機能を有し、前記第2
    のディジタル・シグナル・プロセッサは、前記第N+1
    番目のフィールドの無効走査期間に於いて前記高温デー
    タと前記常温データとを求めて、該第N+1番目のフィ
    ールドの有効走査期間に於いて感度補正係数を算出し、
    該感度補正係数を用いて第N+2番目のフィールドの有
    効走査期間に於ける目標物を走査して得られたデータを
    補正する機能を有することを特徴とする請求項6に記載
    の赤外線撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記感度補正回路は、加算器と乗算器と
    メモリとを含み、第N番目のフィールドの無効走査期間
    に於いて前記高温データと前記常温データとを求め且つ
    感度補正係数を算出し、該感度補正係数を用いて該第N
    番目のフィールドの有効走査期間に於ける目標物を走査
    して得られたデータを補正する機能を備えたことを特徴
    とする請求項6に記載の赤外線撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記感度補正回路は、第N番目のフィ
    ールドの無効走査期間に於いて前記高温の基準熱源及び
    常温の基準熱源からの赤外線を前記赤外線検知器に入射
    して得られた高温データと低温データとを格納する第1
    のメモリと、第N番目のフィールドの有効走査期間に於
    いて前記第1のメモリの高温データと低温データとに基
    づき感度補正係数の算出を行い、該求めた感度補正係数
    を次の第N+1番目のフィールドの無効走査期間に於い
    て第2のメモリに格納するディジタル・シグナル・プロ
    セッサと、第N+1番目のフィールドの有効走査期間に
    於いて前記目標物からの赤外線を前記赤外線検知器に入
    射して得られたデータを前記第2のメモリの感度補正係
    数を用いて補正する感度補正回路とを備えることを特徴
    とする請求項6に記載の赤外線撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記ディジタル・シグナル・プロセッ
    サは、過去の複数フィールドにつき得られた高温データ
    と低温データとに基づき感度補正係数の算出を行うこと
    を特徴とする請求項10に記載の赤外線撮像装置。
JP10098832A 1997-10-23 1998-04-10 赤外線検知器リアルタイム感度補正方法及び赤外線撮像装置 Pending JPH11190663A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10098832A JPH11190663A (ja) 1997-10-23 1998-04-10 赤外線検知器リアルタイム感度補正方法及び赤外線撮像装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-290730 1997-10-23
JP29073097 1997-10-23
JP10098832A JPH11190663A (ja) 1997-10-23 1998-04-10 赤外線検知器リアルタイム感度補正方法及び赤外線撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11190663A true JPH11190663A (ja) 1999-07-13

Family

ID=26439937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10098832A Pending JPH11190663A (ja) 1997-10-23 1998-04-10 赤外線検知器リアルタイム感度補正方法及び赤外線撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11190663A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003259217A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Nissan Motor Co Ltd 赤外線カメラ
JP2005024436A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Ricoh Co Ltd 温度検知装置、定着装置、画像形成装置、および温度検知方法
JP2007226003A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003259217A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Nissan Motor Co Ltd 赤外線カメラ
JP2005024436A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Ricoh Co Ltd 温度検知装置、定着装置、画像形成装置、および温度検知方法
JP2007226003A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9143680B2 (en) Event-based image processing apparatus and method
US6961478B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and recording medium
US8885964B2 (en) Projector, projection transform processing device, and image processing method in projector
JPH09510068A (ja) 画像のサブ画像からの合成
JP6338385B2 (ja) 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法および撮像装置を有する撮影装置
JPH11190663A (ja) 赤外線検知器リアルタイム感度補正方法及び赤外線撮像装置
Toczek et al. Scene-based non-uniformity correction: from algorithm to implementation on a smart camera
JPH076228A (ja) X線検査装置
Patel GPU accelerated real time polarimetric image processing through the use of CUDA
US8000557B2 (en) Method for generating an image and an image generator
JP2752085B2 (ja) 画像表示装置
Zhou et al. A new real-time processing system for the IRFPA imaging signal based on DSP&FPGA
JPH0775633A (ja) 画像処理装置
Liu et al. A registration based nonuniformity correction algorithm for infrared line scanner
JPH0364279A (ja) 画像ブレ検知装置
Sui et al. Nonuniformity correction of infrared images based on infrared radiation and working time of thermal imager
WO2001084828A1 (en) Method and system for fusing images
Levy et al. LiveView: A new utility for real-time calibration of focal plane arrays using commodity hardware
Xu et al. Real-time correction of transverse dislocation and distortion in probe-based confocal laser endomicroscopy imaging
US5043930A (en) Digital simulation model for forward looking infrared (FLIR) sensors
JP4162101B2 (ja) 画像階調変換方法
CN112351226A (zh) 图像传感器
CN117849800B (zh) 多角度sar图像序列生成方法、装置、设备及存储介质
JP3318162B2 (ja) 赤外線熱画像装置
JP2024032354A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050419