JPH11190599A - 高低圧燃焼方式の火薬類装填ケースにおける火薬類挿入カプセル - Google Patents

高低圧燃焼方式の火薬類装填ケースにおける火薬類挿入カプセル

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JPH11190599A
JPH11190599A JP35999197A JP35999197A JPH11190599A JP H11190599 A JPH11190599 A JP H11190599A JP 35999197 A JP35999197 A JP 35999197A JP 35999197 A JP35999197 A JP 35999197A JP H11190599 A JPH11190599 A JP H11190599A
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裕 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高低圧燃焼方式の火薬類装填ケースに対し、
火薬類装填室への火薬類の装填作業を、雷管による起爆
を招くことなく容易に行って火薬類装填作業の作業性を
向上させる。 【解決手段】 後側に開口するカプセル前部22と、前
側に開口しかつ後面に孔部24を有するカプセル後部2
3とを、各々の開口部を対向させ、かつカプセル前部2
2の開口部周縁のフランジ22aをカプセル後部23の
開口部周縁のフランジ23aを挟むように折り曲げてか
しめることで、一体に接合してなる略密閉状の火薬類挿
入カプセル21を設け、この火薬類挿入カプセル21内
に火薬類20を充填して火薬類装填ケース1内の火薬類
装填室10に装填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高低圧燃焼方式の
火薬類装填ケースにおける火薬類挿入カプセルに関する
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の火薬類装填ケース構
造として、火薬類装填ケース後面に形成された凹部の開
口を、雷管を装着する雷管装着孔が貫通形成された閉塞
栓で閉塞して、火薬類装填ケース内後部に高圧室(火薬
類装填室)を形成するとともに、火薬類装填ケース内の
前部に上記高圧室と隔壁を介して区画される低圧室を形
成し、上記隔壁に、高圧室及び低圧室を連通する連通孔
を設け、この連通孔を高圧室内で薄肉のクロージングカ
ップで閉じておき、雷管による火薬類の起爆燃焼により
高圧室に燃焼ガスが発生すると、その燃焼ガスをクロー
ジングカップが破断するまで高圧室に溜めておいて高圧
室の圧力を上昇させ、クロージングカップが破断する
と、高圧室内の高圧燃焼ガスを隔壁の連通孔から一気に
低圧室に噴出させてその内部に拡散させ、その低圧室内
のガスで飛翔体を発射させるようにすることにより、火
薬類装填ケース内の小さいスペースで火薬類の効率的な
燃焼状態が得られるようにした高低圧燃焼方式と呼ばれ
るものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、高圧室内に火薬類を装填する場合、火薬類装
填ケース後面の凹部の開口を閉塞栓により閉塞した状態
で、閉塞栓の雷管装着孔から高圧室内に火薬類を充填す
るようになされている。そのとき、上記閉塞栓の雷管装
着孔の孔径が小さいので、火薬類をスムーズに高圧室内
に装填することが難しく、火薬類がもれることもあり、
その作業性が極めて悪く、火薬類装填ケースの組立作業
性が低いという問題がある。
【0004】また、このように火薬類を閉塞栓の雷管装
着孔により装填した後、その雷管装填孔を雷管の圧入に
より塞いで高圧室を密閉するが、火薬類が装填された状
態で雷管を圧入することとなり、その雷管の作動により
火薬類が起爆されるおそれがある。
【0005】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上記のように火薬類
装填ケース後面の凹部の開口が閉塞栓により閉塞されて
火薬類装填室が区画形成された高低圧燃焼方式の火薬類
装填ケース構造に改良を加えることで、その火薬類の装
填作業を、雷管による起爆を招くことなく、容易にかつ
正確に行い得るようにして、火薬類装填作業及び火薬類
装填ケース組立作業の作業性を向上させるようにするこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、火薬類を火薬類挿入カプセルに充填
する構造とし、その火薬類挿入カプセルに火薬類を装填
した後、その火薬類を火薬類挿入カプセルごと火薬類装
填ケース内の火薬類装填室に装填し、その後に火薬類装
填ケース後面の凹部の開口を閉塞栓で閉塞するようにし
た。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、後面に
形成された凹部と、この凹部の開口を凹部内に火薬類装
填室が形成されるように閉塞し、雷管を装着する雷管装
着孔が貫通形成された閉塞栓と、上記火薬類装填室に装
填され、飛翔体を発射させる火薬類とを備えた高低圧燃
焼方式の火薬類装填ケースが前提である。
【0008】そして、この発明では、上記高低圧燃焼方
式の火薬類装填ケースにおける火薬類を挿入するための
火薬類挿入カプセルが対象であって、この火薬類挿入カ
プセルは、略密閉状のカプセルとされ、その後面に上記
火薬類装填ケースの閉塞栓の雷管装着孔に対応して開口
する孔部が設けられており、かつ、内部に上記火薬類が
充填(挿入)された状態で上記火薬類装填ケースの火薬
類装填室に装填可能とされていることを特徴としてい
る。
【0009】上記の構成により、火薬類の装填時、火薬
類挿入カプセル内にその孔部から火薬類を充填(挿入)
し、次いで、その火薬類挿入カプセルを火薬類装填ケー
ス後面の凹部に挿入した後、この凹部の開口を閉塞栓で
閉塞して火薬類を火薬類挿入カプセルごと火薬類装填室
内に装填すればよい。
【0010】このとき、火薬類が火薬類挿入カプセル内
に充填された状態で火薬類装填ケースの火薬類装填室に
装填されるので、火薬類を火薬類装填ケースへの装填工
程とは別の工程で火薬類挿入カプセル内に充填してから
火薬類装填ケースに装填すればよく、この火薬類挿入カ
プセル内への充填により、火薬類を火薬類装填ケース内
に直接装填する場合のように火薬類が火薬類装填ケース
周りにもれることはなく、火薬類をスムーズに火薬類装
填ケースの火薬類装填室に装填することができ、火薬類
の装填作業を容易に行うことができる。
【0011】また、こうして火薬類を火薬類挿入カプセ
ルに充填して火薬類装填ケースに装填するので、火薬類
を火薬類挿入カプセル内に充填する前にその量を計量
し、その後、火薬類を火薬類挿入カプセルに充填して該
火薬類挿入カプセルごと火薬類を計量すれば、火薬類の
計量を二重にチェックすることができ、その計量ミスを
防止して、正確な量の火薬類を火薬類装填ケースの火薬
類装填室に装填することができる。
【0012】さらに、火薬類挿入カプセルに充填された
火薬類を火薬類挿入カプセルごと火薬類装填ケースの凹
部に挿入した後、凹部の開口を閉塞栓により閉塞して火
薬類装填室を密閉するので、予め、この閉塞栓の雷管装
着孔に雷管を装着しておけば、火薬類装填ケースに対す
る雷管の装着作業を火薬類の装填作業とは別の工程で行
って、火薬類の装填前に雷管を装着しておくことがで
き、火薬類の装填作業時に雷管による起爆を招くことは
ない。よって、以上により、火薬類装填ケースへの火薬
類の装填作業性、ひいては火薬類装填ケースの組立作業
性を高めることができる。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の発明の高
低圧燃焼方式の火薬類装填ケースにおける火薬類挿入カ
プセルにおいて、その火薬類挿入カプセルは、後側に開
口する略カップ状のカプセル前部と、前側に開口しかつ
後面に孔部を有する略カップ状のカプセル後部とを各々
の開口部を対向させて一体に接合してなるものとする。
こうすれば、カプセル前部及びカプセル後部を各開口部
を対向させて接合することで、略密閉状の火薬類挿入カ
プセルを形成でき、火薬類挿入カプセルを容易に製造す
ることができる。
【0014】請求項3の発明では、請求項2の発明の高
低圧燃焼方式の火薬類装填ケースにおける火薬類挿入カ
プセルにおいて、上記カプセル前部及びカプセル後部の
各開口部周縁にそれぞれフランジを形成し、カプセル前
部又はカプセル後部の一方のフランジを他方のフランジ
を挟むように折り曲げてかしめる構造とする。
【0015】この構造によると、カプセル前部及びカプ
セル後部の各開口部同士が各々のフレンジでのかしめ結
合により接合されるので、カプセル前部及びカプセル後
部同士の接合作業を容易に行うことができる。しかも、
例えばカプセル前部又はカプセル後部の一方の開口部に
他方の開口部を圧入して接合する圧入構造のように寸法
精度が低下することはなく、またカプセル前部及びカプ
セル後部の開口部同士を接着剤により接合する接着構造
のように、火薬類と接着剤の揮発成分との化学反応によ
り火薬類の燃焼状態が不安定になるのを防止して、飛翔
体の初速を安定させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係る高
低圧燃焼方式の火薬類装填ケース構造を示し、1は飛翔
体Bを装着する火薬類装填ケースで、この火薬類装填ケ
ース1の後面中心部には有底円筒状の凹部2が形成さ
れ、この凹部2の底面は略半球状に凹陥する円弧凹面と
され、凹部2の周囲壁部には雌ねじ部3が形成されてい
る。
【0017】上記凹部2の開口は閉塞栓6によって閉塞
されている。この閉塞栓6は略円柱状のもので、その先
端面は略半球状に凹陥する円弧凹面とされている。ま
た、閉塞栓6の外周面には上記凹部2の雌ねじ部3に螺
合する雄ねじ部7が形成されており、この雄ねじ部7の
雌ねじ部3との螺合により閉塞栓6で凹部2の開口を気
密状に閉塞して、この凹部2内に、その底面と閉塞栓6
の先端面との間で略球状の空間からなる火薬類装填室1
0を形成するようにしている。
【0018】また、閉塞栓6の中心部には閉塞栓6の前
面(火薬類装填室10)及び後面を連通する雷管装着孔
8が貫通形成され、この雷管装着孔8に後述の火薬類2
0を起爆させるための雷管11が圧入により装着されて
いる。尚、9は閉塞栓6の後面に閉塞栓6を螺合回転さ
せるために設けられた工具係止穴である。
【0019】一方、火薬類装填ケース1の前面には飛翔
体装着用の凹部13が形成され、この凹部13の底面は
略半球状に突出する円弧凸面とされている。そして、こ
の凹部13内に飛翔体Bがその後端部を嵌合した状態で
装着されており、この凹部13内に飛翔体B後部とで囲
まれる低圧室14が形成されている。
【0020】上記低圧室14は上記火薬類装填室10に
対し隔壁16を介して区画されている。すなわち、上記
火薬類装填ケース1後面の凹部2及び前面の凹部13の
各底面間の部分が隔壁16とされており、この隔壁16
は火薬類装填ケース1後面の凹部2の底面形状と同様に
断面円弧形状とされている。また、上記隔壁16には、
火薬類装填室10の中心位置から放射状に向かう方向に
延びる複数の連通孔17,17,…が貫通形成され、こ
れら連通孔17,17,…により火薬類装填室10と低
圧室14とが連通されている。
【0021】上記火薬類装填室10内には、火薬類装填
ケース1前面の凹部13に装着した飛翔体Bを発射させ
る火薬類20が薄肉の銅材料からなる中空密閉球状の火
薬類挿入カプセル21に充填された状態で装填されてい
る。すなわち、この火薬類挿入カプセル21は、本発明
の特徴とするもので、カプセル前部22及びカプセル後
部23を接合一体化してなる。上記カプセル前部22
は、図6に詳示するように、後側に開口する略半球カッ
プ状のもので、その外周面は上記火薬類装填ケース1後
面の凹部2底面に密接するように彎曲している。また、
カプセル前部22の開口部周縁にはフランジ22aが形
成され、このフランジ22aはカプセル前部22の開口
部周縁から半径方向外側に突出する突出部22bと、こ
の突出部22bの周縁から後側(カプセル前部22の内
奥部から開口側に向かう方向)に折れ曲がって延びる筒
状部22cとからなる。
【0022】一方、カプセル後部23は、図5に詳示す
るように、前側に開口する略半球カップ状のもので、そ
の底部外周面は上記閉塞栓6の先端面に密接するように
彎曲し、この底部(カプセル後部23の後面)には上記
閉塞栓6の雷管装着孔8に対応して開口する孔部24が
貫通形成されている。また、カプセル後部23の開口部
周縁にはその開口部周縁から半径方向外側に突出するフ
ランジ23aが形成され、このフランジ23aは上記カ
プセル前部22におけるフランジ22aの筒状部22c
内に嵌挿可能とされている。そして、カプセル前部22
及びカプセル後部23を各々の開口部を対向させて、カ
プセル後部23のフランジ23aをカプセル前部22の
フランジ22aにおける筒状部22c内に突出部22b
に当接するまで嵌挿し(図4参照)、その状態で、筒状
部22cの先端部を半径方向内側に折り曲げて、その折
曲げ部分と突出部22bとの間にカプセル後部23のフ
ランジ23aを挟み込むようにかしめる(図2及び図3
参照)ことにより、カプセル前部22及びカプセル後部
23を一体的に接合してなる中空密閉球状の火薬類挿入
カプセル21が形成されている。
【0023】次に、上記実施形態の作用を説明する。火
薬類装填ケース1に火薬類20を装填する場合、予め、
火薬類装填ケース1に閉塞栓6を装着していない状態
で、その閉塞栓6の雷管装着孔8に雷管11を圧入によ
り取り付けておく。
【0024】また、これと並行して、図4に示す如く、
カプセル前部22及びカプセル後部23を各々の開口部
が対向するように配置し、カプセル後部23の開口部周
縁のフランジ23aをカプセル前部22の開口部周縁の
フランジ22aにおける筒状部22c内に突出部22b
に当接するまで嵌挿し、次いで、その状態で、図2及び
図3に示すように、上記カプセル前部22のフランジ2
2aにおける筒状部22cの先端部を半径方向内側に折
り曲げて、その折曲げ部分と突出部22bとの間にカプ
セル後部23のフランジ23aを挟み込むようにかしめ
る。このことにより、カプセル前部22及びカプセル後
部23が一体的に接合されて中空密閉球状の火薬類挿入
カプセル21が形成される。そして、図2に示すよう
に、この火薬類挿入カプセル21の内部にカプセル後部
23の孔部24から設定量の火薬類20を充填する。
【0025】そのとき、火薬類20を火薬類挿入カプセ
ル21内に充填する前にその量を計量し、次いで、火薬
類20を火薬類挿入カプセル21に充填した後に該火薬
類挿入カプセル21ごと火薬類20を再度計量する。こ
うすれば、火薬類20の計量を二重にチェックすること
ができ、その計量ミスを防止して、正確な量の火薬類2
0を火薬類装填ケース1の火薬類装填室10に装填する
ことができる。
【0026】また、上記火薬類挿入カプセル21はカプ
セル前部22及びカプセル後部23を各々の開口部を対
向させて接合してなるものであるので、略密閉状の火薬
類挿入カプセル21を容易に製造することができる。
【0027】しかも、上記カプセル前部22及びカプセ
ル後部23は、カプセル前部22の開口部周縁のフラン
ジ22aにおける筒状部22cを、カプセル後部23の
開口部周縁のフランジ23aを突出部22bとの間に挟
むように折り曲げてかしめることで一体に接合させてい
るので、カプセル前部22及びカプセル後部23同士の
接合作業を各々のフランジ22a,23aのかしめ結合
により容易に行うことができる。また、このフランジ2
2a,23aでのかしめ結合の採用により、例えばカプ
セル前部22又はカプセル後部23の一方の開口部に他
方の開口部を圧入接合する圧入構造のように寸法精度が
低下することもなく、カプセル前部22及びカプセル後
部23の開口部同士を接着剤により接合する接着構造の
ように、火薬類20と接着剤の揮発成分との化学反応に
より火薬類20の燃焼状態が不安定になって飛翔体Bの
初速が不安定になるのも防止することができる。
【0028】このように火薬類挿入カプセル21内に火
薬類20を充填した後、その火薬類20の充填した火薬
類挿入カプセル21を火薬類装填ケース1後面の凹部2
にカプセル前部22の外周面が凹部2の底面に密接する
ように挿入する。しかる後、この凹部2の雌ねじ部3に
上記閉塞栓6の雄ねじ部7を螺合しかつその螺合部を封
泥することで、凹部2の開口を閉塞栓6で閉塞して火薬
類装填室10を区画形成し、この火薬類装填室10内に
火薬類20を火薬類挿入カプセル21ごと装填する。
尚、このようにして火薬類20を火薬類装填ケース1に
装填した後、火薬類装填ケース1前面の凹部13に飛翔
体Bを装着して飛翔体付き火薬類装填ケースが組み立て
られる。
【0029】したがって、この実施形態では、火薬類2
0が火薬類挿入カプセル21に充填されて火薬類装填ケ
ース1内の火薬類装填室10に装填されるので、上記の
ように、火薬類20を火薬類挿入カプセル21内に充填
してから火薬類装填ケース1に装填すればよく、火薬類
20を火薬類装填ケース1内に閉塞栓6の雷管装着孔8
を介して直接装填する場合のように火薬類20が火薬類
装填ケース1周りにもれることもなく、火薬類20をス
ムーズに火薬類装填ケース1の火薬類装填室10に装填
することができ、火薬類20の装填作業が容易になる。
【0030】さらに、火薬類挿入カプセル21に充填さ
れた火薬類20を火薬類挿入カプセル21ごと火薬類装
填ケース1後面の凹部2に挿入した後、凹部2の開口
を、雷管装着孔8に雷管11を装着した閉塞栓6により
閉塞して火薬類装填室10内に火薬類20を封じ込める
ので、火薬類装填ケース1に対する雷管11の装着作業
及び火薬類20の装填作業を互いに別の工程で行うこと
ができ、火薬類20の装填作業時に雷管11による起爆
を招くことはない。よって火薬類装填ケース1への火薬
類20の装填作業性、ひいては火薬類装填ケース1の組
立作業性を高めることができる。
【0031】また、上記のようにして組み立てられた飛
翔体付き火薬類装填ケースを使用するときには、火薬類
装填ケース1後面の雷管11により火薬類挿入カプセル
21の孔部24を経てその内部の火薬類20が起爆さ
れ、この火薬類20の燃焼により火薬類装填室10に燃
焼ガスが発生する。そして、上記火薬類挿入カプセル2
1のカプセル前部22は、隔壁16の連通孔17,1
7,…を塞ぐように火薬類装填室10に配置されている
ので、上記火薬類20の燃焼ガスはカプセル前部22が
破断するまで火薬類装填室10に溜められて火薬類装填
室10の圧力が上昇し、上記カプセル前部22が破断す
ると、火薬類装填室10内の高圧燃焼ガスが隔壁16の
連通孔17,17,…から一気に低圧室14に噴出して
その内部に拡散し、その低圧室14内のガスにより飛翔
体Bが発射され、このことで小さいスペースで火薬類2
0の効率的な燃焼状態が得られる。よって、この実施形
態では、上記カプセル前部22をクロージングカップと
して機能させることができる。
【0032】尚、上記実施形態は、カプセル前部22の
開口部周縁のフランジ22aにおける筒状部22cを、
カプセル後部23の開口部周縁のフランジ23aを突出
部22bとの間に挟むように折り曲げてかしめるように
しているが、逆に、カプセル後部23の開口部周縁のフ
ランジに突出部及び筒状部を設け、この筒状部を、カプ
セル前部22の開口部周縁のフランジを突出部との間に
挟むように折り曲げてかしめるようにしてもよく、要
は、カプセル前部22及びカプセル後部23の各々のフ
ランジでかしめにより接合するようにすればよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
ると、火薬類装填ケース後面に開口する凹部が形成さ
れ、この凹部の開口が雷管装着孔を有する閉塞栓で閉塞
されて火薬類装填室が設けられた高低圧燃焼方式の火薬
類装填ケースに対し、火薬類装填室に火薬類を装填する
場合において、火薬類を火薬類挿入カプセルに充填して
火薬類挿入カプセルごと火薬類装填ケース内の火薬類装
填室に装填するようにしたことにより、火薬類を火薬類
装填ケースへの装填工程とは別の工程で火薬類挿入カプ
セル内に充填してから火薬類装填ケースに装填すればよ
く、火薬類装填ケースへの火薬類の装填作業を容易に行
うことができるとともに、火薬類の計量を二重にチェッ
クしてその計量ミスを防止でき、正確な量の火薬類を火
薬類装填ケースの火薬類装填室に装填することができ
る。さらには、火薬類装填ケースに対する雷管の装着作
業及び火薬類の装填作業を互いに別の工程で行って、火
薬類の装填前に雷管を装着しておくことができ、火薬類
の装填作業時に雷管による起爆を防止でき、よって火薬
類装填ケースへの火薬類の装填作業性、ひいては火薬類
装填ケースの組立作業性の向上を図ることができる。
【0034】また、請求項2の発明によると、火薬類挿
入カプセルを、後側に開口するカプセル前部と、前側に
開口しかつ後面に孔部を有するカプセル後部とを各々の
開口部を対向させて接合してなるものとしたことによ
り、火薬類挿入カプセルの製造の容易化を図ることがで
きる。
【0035】請求項3の発明によると、上記カプセル前
部及びカプセル後部の各開口部周縁にそれぞれフランジ
を形成し、カプセル前部又はカプセル後部の一方のフラ
ンジを他方のフランジを挟むように折り曲げてかしめる
ようにしたことにより、カプセル前部及びカプセル後部
同士の接合作業を容易に行って、その作業性の向上を図
ることができるとともに、カプセル前部及びカプセル後
部同士を圧入により接合する構造や接着剤により接合す
る構造に比べ、火薬類挿入カプセルの寸法精度の向上を
図り、火薬類の接着剤の揮発成分との化学反応による燃
焼状態の不安定になるのを防止して飛翔体初速の安定化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る火薬類装填ケース構造
を示す断面図である。
【図2】火薬類を装填する状態を示す火薬類挿入カプセ
ルの断面図である。
【図3】カプセル前部及びカプセル後部のかしめによる
接合部の構造を示す拡大断面図である。
【図4】カプセル前部にカプセル後部を組み付けた途中
の状態を示す断面図である。
【図5】カプセル後部の断面図である。
【図6】カプセル前部の断面図である。
【符号の説明】
1 火薬類装填ケース 2 凹部 6 閉塞栓 8 雷管装着孔 10 火薬類装填室 11 雷管 14 低圧室 16 隔壁 17 連通孔 20 火薬類 21 火薬類挿入カプセル 22 カプセル前部 22a フランジ 23 カプセル後部 23a フランジ 24 孔部 B 飛翔体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 憲一 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社特機事業部第一研究設計部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後面に形成された凹部と、 上記凹部の開口を凹部内に火薬類装填室が形成されるよ
    うに閉塞し、雷管を装着する雷管装着孔が貫通形成され
    た閉塞栓と、 上記火薬類装填室に装填され、飛翔体を発射させる火薬
    類とを備えた高低圧燃焼方式の火薬類装填ケースにおけ
    る上記火薬類を挿入するための略密閉状のカプセルであ
    って、 後面に上記閉塞栓の雷管装着孔に対応して開口する孔部
    が設けられ、 内部に上記火薬類が充填された状態で上記火薬類装填室
    に装填可能とされていることを特徴とする高低圧燃焼方
    式の火薬類装填ケースにおける火薬類挿入カプセル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高低圧燃焼方式の火薬類
    装填ケースにおける火薬類挿入カプセルにおいて、 後側に開口する略カップ状のカプセル前部と、前側に開
    口しかつ後面に孔部を有する略カップ状のカプセル後部
    とを各々の開口部を対向させて一体に接合してなること
    を特徴とする高低圧燃焼方式の火薬類装填ケースにおけ
    る火薬類挿入カプセル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の高低圧燃焼方式の火薬類
    装填ケースにおける火薬類挿入カプセルにおいて、 カプセル前部及びカプセル後部の各開口部周縁にそれぞ
    れフランジが形成され、 上記カプセル前部又はカプセル後部の一方のフランジが
    他方のフランジを挟むように折り曲げられてかしめられ
    ていることを特徴とする高低圧燃焼方式の火薬類装填ケ
    ースにおける火薬類挿入カプセル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101110687B1 (ko) 2010-01-18 2012-02-24 국방과학연구소 진공흡착장치와 그것을 이용한 추진제의 충전방법

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