JPH11190229A - ガスタービン翼の冷却方法及び装置 - Google Patents

ガスタービン翼の冷却方法及び装置

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JPH11190229A
JPH11190229A JP35950697A JP35950697A JPH11190229A JP H11190229 A JPH11190229 A JP H11190229A JP 35950697 A JP35950697 A JP 35950697A JP 35950697 A JP35950697 A JP 35950697A JP H11190229 A JPH11190229 A JP H11190229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
gas turbine
steam
air
blades
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP35950697A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Torimitsu
慎一 鳥光
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH11190229A publication Critical patent/JPH11190229A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスタービンの翼を冷却するとともに廃熱回収
ボイラを持つ設備で、蒸気をガスタービン翼の冷却に使
用すると、全体効率が向上するが、起動時は蒸気が発生
していないため、別の蒸気発生設備を必要とし、また停
止時にドレンが生じ、冷却系路に腐食が発生する。 【解決手段】ガスタービン1の起動及び停止時は冷却空
気16を使用し、ガスタービン1の負荷が一定のレベル
になった時点で、蒸気タービン3の中間段から冷却用蒸
気23を抽気し、冷却用に使用し、ガスタービン翼冷却
空気16を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却翼を有するガ
スタービン翼の冷却方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンは入口ガス温度の上昇によ
り効率が向上するため、入口ガスの高温化が図られてい
る。入口ガスの高温化に伴いガスタービン翼の温度を翼
材料の耐熱温度以下に保つため冷却が必要となってい
る。通常、ガスタービン翼の冷却媒体としては空気が使
用され、空気圧縮機の出口から分岐管を設けて一部の空
気を冷却翼に供給し、冷却に使用した空気はガスタービ
ン内に放出されるようになっている。冷却用の空気の量
が多ければ多いほどガスタービン内のガス温度は低下
し、入口ガス温度の上昇の効果を減殺するため、より少
ない空気により効率的に冷却する構造の開発が進められ
ている。効率的な冷却が可能となれば、同じ入口ガス温
度でも冷却用空気流量が減少し、空気圧縮機軸動力が減
少してガスタービン出力が増加し全体効率が向上するた
め、各社とも研究開発を進めているが、冷却空気量の削
減には限界がある。
【0003】一方、廃熱回収ボイラを持つ設備では蒸気
を得ることが可能である。蒸気をガスタービン翼の冷却
に使用することができれば、空気と比べ熱伝達率が高い
ため少量の蒸気で効率的な冷却が可能である。従って、
ガスタービンの熱効率の向上が可能であるとともに、冷
却用の圧縮空気を必要としなくなるためガスタービンプ
ラント全体の出力が増加する。特開平8−270408
号公報には蒸気を用いてガスタービン翼を冷却する技術
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、蒸気を
ガスタービン翼の冷却に使用すると、ガスタービン出力
の増加、全体効率の向上等の効果があるが、しかし、蒸
気を用いてガスタービン翼を冷却するには、ガスタービ
ン起動時は蒸気が発生していないため、別の蒸気発生設
備を必要とし、また蒸気を使用したままガスタービンを
停止し冷却するとドレンが生じ、冷却系路に腐食が発生
する等の問題がある。
【0005】本発明はこのような問題点を解決したガス
タービン翼の冷却方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術手段は、ガスタービン翼を冷却するガス
タービンにおいて、冷却流体として空気と蒸気を切替え
て使用することを特徴とするガスタービン翼の冷却方法
を提供する。空気及び蒸気を切替えて使用する時期は、
蒸気の需給関係に応じて定めることができる。
【0007】また、ガスタービンの起動停止に際して切
替えるとよく、本発明の別の発明は、冷却翼を有するガ
スタービンにおいて、ガスタービン起動時には空気を冷
却翼の冷却流体として用い、定常運転時には蒸気を冷却
翼の冷却流体として切替えて使用することを特徴とする
ガスタービン翼の冷却方法であり、前記ガスタービンの
停止時には冷却翼の冷却流体である蒸気の供給を停止し
て空気を導入し、冷却系路の水分を除去することを特徴
とするガスタービン翼の冷却方法を提供するものであ
る。この発明では、ガスタービンの起動・停止等のター
ビン低負荷時には、ガスタービン翼の冷却に空気を使用
し、高負荷運転時に蒸気を使用することによって全体の
出力増加を図ることができる。
【0008】上記本発明を好適に実施することができる
本発明の装置は、冷却翼を有するガスタービンにおい
て、冷却翼の冷却系路に空気配管及び蒸気配管を接続
し、これらの空気配管及び蒸気配管にそれぞれバルブを
設け、ガスタービンの操業情報に応じてこれらのバルブ
を切替えるシーケンス制御装置を備えたことを特徴とす
るガスタービン翼の冷却装置である。ガスタービンの操
業情報としては、蒸気の需給関係の変化情報、ガスター
ビンの起動停止及び起動停止のシーケンスタイミング情
報等がある。
【0009】
【発明の実施の形態】コンバインドサイクルガスタービ
ンにおける実施例について説明する。図1は本発明の一
実施例のフロー図である。ガスタービン1、空気圧縮機
2、蒸気タービン3、発電機4は同軸に配置されてい
る。空気圧縮機2で圧縮された空気5は燃焼器6に供給
され、図示しないガス燃料を燃焼し、その燃焼ガスはガ
スタービン1に供給される。ガス燃料としては例えばコ
ークス炉ガス、高炉ガス、転炉ガスの混合ガス等を使用
することができる。燃焼ガスの温度は高いほどガスター
ビンの熱効率が高くなるが、ガスタービンの固定翼1
1、回転翼13の材質の耐久性の面から1300℃程度
に限定される。従って、燃焼器6から出た燃焼ガスは空
気過剰率が高いものである。ガスタービン1は固定翼1
1、ロータ12に取付けた回転翼13を備え、前記燃焼
ガスは、固定翼及び回転翼に作用して仕事をし、温度及
び圧力を低下させてガスタービンの排気口から排出され
る。このガスタービンから排出された排出ガスは、60
0℃程度の温度を有するので、廃熱回収ボイラ7で熱回
収し蒸気を発生させる。発生蒸気21は蒸気タービン3
に供給され、ここで蒸気タービン3にエネルギーを与え
た後、復水管22から図示しないコンデンサに送られ減
圧下で冷却され復水として回収される。
【0010】圧縮空気5の一部は、冷却空気16として
用いられ、この冷却空気16はガスタービン1の入口側
のガスタービン翼11、13に冷却配管14、15を経
由して供給され、ガスタービン翼11、13を耐熱限度
(約800℃程度)以下に冷却するようになっている。
冷却後の空気はガスタービン内の作動ガス中に放出され
る。
【0011】この実施例では、蒸気タービン3の中間段
から抽気した冷却用蒸気23の配管24がバルブ25を
介して冷却配管14、15に連結されている。バルブ2
6はドレン弁である。冷却配管14、15に冷却空気1
6を供給するか、冷却用蒸気23を供給するかは、シー
ケンス制御装置30が操業情報入力31に基づいて出力
信号32、33を出力し、バルブ17、25を切替えて
行う。ガスタービンの起動停止時のみバルブ17、25
の切替を行う場合には、シーケンス制御装置はマニュア
ルでも良い。
【0012】
【実施例】ガスタービンの起動停止時のみ冷却流体の切
替を行う例について説明する。ガスタービン1の起動時
はガスタービン翼11、13の冷却に冷却空気16を使
用する。ガスタービン1の出力が増加し、排ガス温度8
が上昇すると廃熱回収ボイラ7から発生蒸気21が蒸気
タービン3に供給されこれを駆動する。ガスタービン1
の負荷が一定のレベルになった時点で、蒸気タービン3
の中間段からタービン翼冷却用蒸気23を抽気し、抽出
した冷却用蒸気23をガスタービン翼11、13の冷却
用に使用し、ガスタービン翼冷却空気16を停止する。
この時に蒸気23は過熱蒸気であるためドレンの発生は
ない。ガスタービン1を停止する時は、ガスタービン1
が低負荷運転になった時点で、ガスタービン翼11、1
3を冷却する冷却用蒸気23を停止し、冷却空気16に
よる冷却に切替える。
【0013】この実施例のコンバインドサイクルガスタ
ービンでは、上記操作により定格負荷での空気圧縮機軸
動力は75MWから69MWに減少した結果、ガスター
ビン出力は87MWから93MWに上昇した。一方、冷
却用の蒸気の抽気により蒸気タービン出力は58MWか
ら55MWに減少した。この結果コンバインド発電装置
全体の出力は145MWから148MWに増加した。
【0014】
【発明の効果】蒸気をガスタービン翼の冷却に使用する
ことにより、空気圧縮機の軸動力が減少しガスタービン
出力を増加することができる。また、空気圧縮機の容量
が小さくて済むため設備をコンパクトにかつ安価にする
ことができる。本発明では、コンバインドサイクルガス
タービン発電設備において、蒸気が必要な時は圧縮空気
をガスタービン翼冷却に使用し、蒸気が不要な時は蒸気
により冷却を実施して蒸気負荷変動を吸収することも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のフロー図である。
【符号の説明】
1 ガスタービン 2 空気圧縮機 3 蒸気タービン 4 発電機 5 圧縮空気 6 燃焼器 7 廃熱ボイラ 8 排出ガス 11 固定翼(ガスタービン翼) 12 ロータ 13 回転翼(ガスタービン翼) 14、15 冷却配管 16 冷却空気 17 バルブ 21 発生蒸気 22 復水管 23 冷却用蒸気 24 配管 25 バルブ 26 ドレン弁 30 シーケンス制御装置 31 操業情報 32、33 出力信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン翼を冷却するガスタービン
    において、冷却流体として空気及び蒸気を切替えて使用
    することを特徴とするガスタービン翼の冷却方法。
  2. 【請求項2】 ガスタービン起動時には空気を冷却翼の
    冷却流体として用い、定常運転時には蒸気を冷却翼の冷
    却流体として使用することを特徴とする請求項1記載の
    ガスタービン翼の冷却方法。
  3. 【請求項3】 前記ガスタービンの停止時には冷却翼の
    冷却流体である蒸気の供給を停止して空気を導入し、冷
    却系路の水分を除去することを特徴とする請求項1又は
    2記載のガスタービン翼の冷却方法。
  4. 【請求項4】 冷却翼を有するガスタービンにおいて、
    冷却翼の冷却系路に空気配管及び蒸気配管を接続し、該
    空気配管及び蒸気配管にそれぞれバルブを設け、ガスタ
    ービンの操業情報に応じて該バルブを切替えるシーケン
    ス制御装置を備えたことを特徴とするガスタービン翼の
    冷却装置。
JP35950697A 1997-12-26 1997-12-26 ガスタービン翼の冷却方法及び装置 Withdrawn JPH11190229A (ja)

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JP35950697A JPH11190229A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 ガスタービン翼の冷却方法及び装置

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JP (1) JPH11190229A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001234703A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン動翼
US11913341B2 (en) 2020-09-08 2024-02-27 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Clearance control system for gas turbine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001234703A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン動翼
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Effective date: 20050301