JPH11186922A - 高感度無線受信機 - Google Patents

高感度無線受信機

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JPH11186922A
JPH11186922A JP34916297A JP34916297A JPH11186922A JP H11186922 A JPH11186922 A JP H11186922A JP 34916297 A JP34916297 A JP 34916297A JP 34916297 A JP34916297 A JP 34916297A JP H11186922 A JPH11186922 A JP H11186922A
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JP
Japan
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reception
stage
sensitivity
amplifier
cooling
Prior art date
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Application number
JP34916297A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Mimura
哲也 三村
Shoichi Narahashi
祥一 楢橋
Kei Sato
圭 佐藤
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NTT Docomo Inc
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Mobile Communications Networks Inc
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Publication date
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  • Structure Of Receivers (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信帯域フィルタの中心周波数のズレを小さ
く抑えると共に、受信機の雑音指数の改善を図る。 【解決手段】 高感度無線受信機ではアンテナよりの受
信信号を受信帯域フィルタ2に入力し、その出力を受信
低雑音増幅器3で増幅して外部に出力する。フィルタ2
及び増幅器3は冷却ステージに取付けられた状態で熱遮
蔽函5に封入され、熱遮蔽函5外に設置された冷却手段
本体7により冷却ステージを介して冷却される。この発
明では特に、冷却ステージが第1冷却ステージ6aと、
第1冷却ステージ6aよりさらに低い温度に冷却される
第2冷却ステージ6bより成り、その第1,第2冷却ス
テージ6a,6bに受信帯域フィルタ2及び受信低雑音
増幅器3がそれぞれ取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば移動通信や
衛星通信等の基地局受信装置に適用され、高周波受信部
を冷却して所望の信号を受信する高感度無線受信機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の高感度無線受信機の基本構成を図
10に示す。この従来の高感度無線受信機は、アンテナ
端子1と、アンテナ端子1から入力された受信信号から
所望の帯域の信号を選択する受信帯域フィルタ2と、受
信帯域フィルタ2の出力を所望のレベルまで低雑音で増
幅する受信低雑音増幅器3と、受信低雑音増幅器3で増
幅された受信信号を出力するための受信信号出力端子4
とを備えている。また、受信帯域フィルタ2及び受信低
雑音増幅器3は熱遮蔽函5に封入され、外部と断熱され
ると共に、冷却ステージ6に固定され、冷却手段7によ
り冷却される。さらに受信低雑音増幅器3に動作電力を
供給するための第1電源端子8と冷却手段7に動作電力
を供給するための第2電源端子9がそれぞれ設けられ
る。熱遮蔽函5及び冷却手段7は筐体10に収容され
る。
【0003】熱遮蔽函5は例えば真空断熱により外部か
らの熱侵入を遮断する構造となっており、熱遮蔽函5の
内部に封入された受信帯域フィルタ2及び受信低雑音増
幅器3は冷却手段7により、例えば液体窒素温度(77
K程度)といった極めて低い温度に冷却される。ここで
冷却手段7は、ヘリウムガス等の圧縮・膨張による熱交
換サイクルを利用することより、77Kといった極めて
低い温度を維持できる極低温冷凍機で構成される。
【0004】このように、受信帯域フィルタ2及び受信
低雑音増幅器3を極低温に冷却することにより、受信帯
域フィルタ2及び受信低雑音増幅器3で発生する熱雑音
を極限的に低減することができる。その結果、図10に
示した受信機の雑音指数は大幅に改善され、受信感度が
大幅に改善される。従って、図10に示した高感度無線
受信機を用いることにより、低いレベルの受信信号に対
しても例えば規定されたC/N(搬送波電力/雑音電
力)の受信出力を得ることができる。また、規定された
C/Nの受信出力を得るのに必要な送信側の送信電力が
小さくて済む効果を得ることができる。
【0005】ここで、極低温用の受信帯域フィルタ2及
び受信低雑音増幅器3としては、液体窒素を用いて簡便
かつ比較的短時間に調整を行うことができることから、
77K程度で動作するように設計されるものが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す従来の高
感度無線受信機において、77Kで動作するように設計
されている受信低雑音増幅器3,受信帯域フィルタ2の
各種温度特性の一例をそれぞれ図11A,B,Cに示
す。受信低雑音増幅器3は図11Aに示すように温度が
低くなるほど雑音指数が低減し、利得が増加する。ま
た、受信帯域フィルタ2も図11Bに示すように温度が
低くなるほど挿入損失が低減し、雑音指数が改善され
る。
【0007】ところが、図11Cに示すように受信帯域
フィルタ2の通過帯域の中心周波数は温度が低くなるほ
ど高くなり、この例では50Kの温度変化に対して2M
Hz変動してしまうため、受信機として機能しなくなると
いう問題があった。また、図10の構成で雑音指数をさ
らに低減しようとすると、受信帯域フィルタ2を例えば
20Kで動作するように設計しなければならないが、こ
れは77Kでの設計と比較して煩雑であり、かつ長時間
を要するという問題があった。
【0008】本発明の目的は、受信帯域フィルタ2の中
心周波数のズレを小さく抑えると共に、従来例と比較し
てさらに雑音指数を改善することができる高感度無線受
信機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、冷
却ステージが、第1冷却ステージと、その第1冷却ステ
ージよりさらに低い温度に冷却される第2冷却ステージ
より構成され、上記受信帯域フィルタを上記第1冷却ス
テージで冷却し、上記受信低雑音増幅器を上記第2冷却
ステージで冷却する。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記受信帯域フィルタを上記冷却された温度で超電
導状態となる超電導材料で構成する。請求項3の発明
は、請求項1の発明において、上記第1冷却ステージが
第1温度調節手段により温度調節される。請求項4の発
明は、請求項1の発明において、上記第2冷却ステージ
が第2温度調節手段により温度調節される。
【0011】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、上記受信低雑音増幅器を縦続接続された複数段の増
幅回路で構成し、該複数段の増幅回路のうち、上記受信
低雑音増幅器の入力端から数えて少なくとも1段以上を
高電子移動度トランジスタ(HEMT)で構成し、残り
を電界効果トランジスタ(FET)で構成する。請求項
6の発明は、請求項5の発明において、上記受信低雑音
増幅器を構成する上記複数段の増幅回路のうち少なくと
も1段以上を複数の増幅素子を並列に接続した並列増幅
回路で構成する。
【0012】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、上記受信低雑音増幅器を構成する上記複数段の増幅
回路のうち、上記受信低雑音増幅器の出力端から数えて
少なくとも1段以上の増幅回路の増幅素子をスイッチン
グ動作させる。請求項8の発明は、請求項7の発明にお
いて、上記スイッチング動作を実現する手段としてF級
動作モードを使用する。
【0013】請求項9の発明は、請求項7の発明におい
て、上記スイッチング動作を実現する手段として高調波
整合反射形増幅器(HMRA)の回路構成を用いる。請
求項10の発明は、請求項7の発明において、上記スイ
ッチング動作を実現する手段として高調波リアクション
形増幅器(HRA)の回路構成を用いる。請求項11の
発明は、請求項1の発明において、上記受信低雑音増幅
器をn段(n≧2)の増幅回路を縦続接続して構成し、
該n段の増幅回路を入力側よりp段、q段、r段(1≦
p≦n−1,0≦q≦n−p,r=n−p−q)に分割
し、p段を上記第2冷却ステージで冷却し、q段を上記
第1冷却ステージで冷却し、r段を第1,第2冷却ステ
ージの外部に配置する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に請求項1の発明による高感
度無線受信機の実施例を、図10と対応する部分には同
一の符号を付けて示す。この実施例では、冷却ステージ
は第1冷却ステージ6aと、第1冷却ステージ6aより
更に低い温度に冷却される第2冷却ステージ6bで構成
され、受信帯域フィルタ2が第1冷却ステージ6aに固
定され、受信低雑音増幅器3が第2冷却ステージ6bに
固定されて、各々が別々に冷却される点が図10と異な
る。連結部材7bは第1冷却ステージ6aを冷媒路7a
に連結させる部材である。受信帯域フィルタ2は例えば
誘電体共振器を用いて構成される。
【0015】ここで、受信帯域フィルタ2は第1冷却ス
テージ6aで、77K程度に冷却される。一方、受信低
雑音増幅器3は第2冷却ステージ6bで例えば20K以
下に冷却される。受信低雑音増幅器3のみを20K以下
に冷却することにより、受信帯域フィルタ2に対する設
計上の温度とは独立に、受信低雑音増幅器3を極限的に
冷却し雑音指数を改善することができる。
【0016】図1において、受信帯域フィルタ2を、第
1冷却ステージ6aで冷却された温度で超電導状態とな
る超電導材料を用いて構成したのが請求項2の発明であ
る。受信帯域フィルタ2は例えばマイクロストリップラ
インで構成され、そのマイクロストリップラインを構成
するグランド層と信号線とが共に超電導材料で構成され
る。受信帯域フィルタ2を超電導材料を用いて構成する
ことにより、受信帯域フィルタ2の損失を著しく小さく
し、受信機の雑音指数を大幅に改善することができ、結
果として受信機の感度を大幅に改善することができる。
超電導材料を用いたフィルタは特に温度の変化に対する
周波数の変動が大きいため、本発明を適用することによ
り、受信帯域フィルタ2に対する設計上の温度とは独立
に、受信低雑音増幅器3を極限的に冷却し雑音指数を改
善することができる。
【0017】図2に請求項3の発明による高感度無線受
信機の実施例を示す。この実施例では、図1の実施例と
比較して第1冷却ステージ6aで冷却される受信帯域フ
ィルタ2の温度を安定化させる第1温度調節手段11を
設けた点が異なる。第1温度調節手段11は第1温度検
出器11aで第1冷却ステージ6aの温度を観測して、
その温度が予め設定した値となるように第1ヒータ11
bへの電流出力を増減して温度調節を行う。第1温度調
節手段11により、受信帯域フィルタ2の温度を高精度
に制御できるため、高感度無線受信機の通過帯域を安定
化することができる。なお、この実施例では温度の調節
に第1ヒータ11bを用いたが、冷却手段7への供給電
力を増減し、冷却能力を変化させて温度調節を行うこと
も可能である。
【0018】図3に請求項4の発明による高感度無線受
信機の実施例を示す。この実施例では、図1の実施例と
比較して第2冷却ステージ6bで冷却される受信低雑音
増幅器3の温度を安定化させる第2温度調節手段12を
設けた点が異なる。第2温度調節手段12は第2温度検
出器12aで第2冷却ステージ6bの温度を観測して、
その温度が予め設定した値となるように第2ヒータ12
bへの電流出力を増減して温度調節を行う。第2温度調
節手段12により、受信低雑音増幅器3の温度を高精度
に制御できるため、高感度無線受信機の利得を一定に保
持できる。なお、冷却手段7への供給電力を増減し、冷
却能力を変化させて温度調節を行うことも図2の実施例
と同様に可能である。
【0019】図4に請求項5の発明による高感度無線受
信機の実施例を示す。この実施例では受信低雑音増幅器
3を2段構成とし、1段目の増幅回路3aでは高電子移
動度トランジスタ(HEMT)を、2段目の増幅回路3
bでは電界効果トランジスタ(FET)をそれぞれ増幅
素子として用いている。HEMTは非常に低い雑音指数
特性を得られる増幅素子であり、従来より極低温で動作
する増幅器にも広く使われている。しかし、移動通信用
基地局受信装置で用いられる受信低雑音増幅器には、エ
リアの端にいる移動局から出力された微弱な受信信号か
ら、基地局の直近にいる移動局から出力された強い受信
信号まで入力されるため、高いダイナミックレンジ特性
が要求され、従ってバックオフ(実動作レベルと飽和レ
ベルとの差)を十分にとるために増幅器の飽和出力を大
きくとる必要がある。HEMTは扱うことのできる電力
が小さいため、飽和出力を高くできず、受信低雑音増幅
器3を構成する全ての増幅回路をHEMTを用いて構成
することは難しい。一方、FETは、雑音指数はHEM
Tに比べて大きくなるが飽和出力として20dBm〜30
dBm近いものが得られる。増幅回路を縦続接続した場
合、1段目の増幅回路3aの雑音指数及び利得をそれぞ
れF1 ,G1 とし、2段目の増幅回路3bの雑音指数を
2 とすると、総合の雑音指数Fは F=F1 +(F2 −1)/G1 ………(1) と表され、2段目の増幅回路3bの雑音指数が全体の雑
音指数に与える影響は小さい。さらにこれらを冷却する
ことにより、1段目の増幅回路3a及び2段目の増幅回
路3bともに雑音指数が低減されるため、1段目の増幅
回路3aをHEMTで構成し、2段目の増幅回路3bを
FETを用いて構成することにより低雑音特性と高ダイ
ナミックレンジ特性を同時に満たす受信低雑音増幅器3
を構成することが可能となる。図4の例では2段構成の
受信低雑音増幅器を示したが、3段以上の構成でも同様
の効果が得られる。
【0020】図5Aに請求項6の発明による高感度無線
受信機の実施例を示す。この実施例では、図4の実施例
と比較して1段目の増幅回路3aが並列増幅回路21に
置き換えられている。並列増幅回路21は図5Bに示す
ように、分配器22と複数の増幅回路23a及び23b
と合成器24で構成される。入力信号は分配器22で分
配され、増幅回路23a及び23bに入力される信号は
3dB小さくなる。各々の増幅回路の出力は合成器24で
同相合成されて3dB大きくなるため、全体の利得は増幅
回路1段分と変わらず、飽和出力は3dB増加するため、
より高いダイナミックレンジ特性を実現できる。ここ
で、並列増幅回路21は第2冷却ステージ6bで、例え
ば20K以下といった極めて低い温度に冷却されるた
め、分配器22や合成器24の回路損失の影響を無視し
うるレベルまで小さくすることができる。図5Aの例で
は1段目を2分配の並列増幅回路構成としたが、2段目
を並列増幅回路構成としてもよい。また、並列増幅回路
構成においては図5Cに示すように分配数をm(m≧
3)としてもよい。
【0021】図6に請求項7の発明による高感度無線受
信機の実施例を示す。この実施例では、受信低雑音増幅
器を構成する増幅回路のうち、最終段の増幅回路3bの
増幅素子をスイッチング動作させている。そのため、最
終段の増幅回路については高い効率が得られ、増幅回路
の発熱を小さくすることができる。従って、冷却手段7
に要求される冷却能力を小さくすることができ、高感度
無線受信機の小型化、低コスト化が実現できる。
【0022】図6において、最終段の増幅回路3bのス
イッチング動作を実現するためにF級動作モードを使用
したのが請求項8の発明である。F級動作モードでは増
幅素子の出力側の負荷を基本波に対して整合、偶数次高
調波に対して短絡、奇数次高調波に対して開放として、
増幅素子の出力端における電圧を方形波、電流を半波整
流波とし、方形波電圧と次の方形波電圧の間の電圧がゼ
ロレベルとなる期間に半波整流波電流が発生し、半波整
流波電流と次の半波整流波電流との間の電流がゼロレベ
ルとなる期間に方形波電圧が発生するようにしている。
【0023】図6において、最終段の増幅回路3bのス
イッチング動作を実現するために、例えば「1990年
度電子情報通信学会秋季全国大会、講演番号B−31
1」に示された高調波整合反射形増幅器(HMRA)の
回路構成を用いたのが請求項9の発明である。図6にお
いて、最終段の増幅回路3bのスイッチング動作を実現
するために、例えば「1989年度電子情報通信学会春
季全国大会、講演番号SC−9−5」に示された高調波
リアクション形増幅器(HRA)の回路構成を用いたの
が請求項10の発明である。
【0024】請求項8乃至10のいずれの実施例におい
ても、請求項7と同様の効果が得られる。図7に請求項
11の発明による高感度無線受信機の第1実施例を示
す。この実施例は請求項11において、p=1,q=
1,r=0とした場合である。増幅回路3aが例えば1
5dB以上の利得を有する場合、それ以降に接続される増
幅回路3bの雑音指数が受信低雑音増幅器3全体の雑音
指数に与える影響は小さくなる。このような場合には、
増幅回路3bを第1冷却ステージ6a−2で冷却し、増
幅回路3aのみを第2冷却ステージ6bで冷却すること
により、冷却手段7の負荷を低減することができ、高感
度無線受信機の小型化、低コスト化が実現できる。な
お、図7の実施例では受信帯域フィルタ2と増幅回路3
bを第1冷却ステージ6を分割した別々の冷却ステージ
6a−1,6a−2に固定しているが、同じ第1冷却ス
テージ6aに両方を固定してもよい。
【0025】図8Aに請求項11の発明による高感度無
線受信機の第2実施例を示す。この実施例は請求項11
において、p=1,q=0,r=1とした場合である。
増幅回路3aが例えば30dB以上といったさらに高い利
得を有する場合、それ以降に接続される増幅回路3cの
雑音指数が受信低雑音増幅器3全体の雑音指数に与える
影響は無視できる。このような場合には増幅回路3cを
第1、第2冷却ステージ6a、6bから外し、増幅回路
3aのみを第2冷却ステージ6bで冷却することによ
り、冷却手段7の負荷をさらに低減することができ、高
感度無線受信機のさらなる小型化、低コスト化が実現で
きる。なお、増幅回路3cは図8Bに示すように熱遮蔽
函5の外部に設置してもよい。
【0026】図9Aに請求項11の発明による高感度無
線受信機の第3実施例を示す。この実施例は請求項11
においてp=1,q=1,r=1とした場合である。こ
の実施例でも図7,図8A,図8Bと同様の効果が得ら
れる。なお、増幅回路3cは図9Bに示すように熱遮蔽
函5の外部に設置してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば第
1,第2冷却ステージを用いて受信帯域フィルタ2と受
信低雑音増幅器3を別々の温度で冷却することにより、
受信帯域フィルタ2の設計温度とは独立に受信低雑音増
幅器3を極限的に冷却して、従来よりさらに雑音指数を
改善できる。また、受信帯域フィルタ2の温度を高精度
に制御することにより通過帯域を安定化でき、受信低雑
音増幅器3の温度を高精度に制御することにより、高感
度無線受信機の利得を一定に保持することができる。さ
らに受信低雑音増幅器3を分割し、全体の雑音指数に対
する寄与分に応じて各々の温度を設定することにより、
小型かつ安価な冷却手段7を用いることが可能となり、
結果として高感度無線受信機の小型化、低コスト化が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例を示すブロック図。
【図2】請求項3の発明の実施例を示すブロック図。
【図3】請求項4の発明の実施例を示すブロック図。
【図4】請求項5の発明の実施例を示すブロック図。
【図5】請求項6の発明の実施例を示すブロック図。
【図6】請求項7の発明の実施例を示すブロック図。
【図7】請求項11の発明の第1実施例を示すブロック
図。
【図8】請求項11の発明の第2実施例を示すブロック
図。
【図9】請求項11の発明の第3実施例を示すブロック
図。
【図10】従来の高感度無線受信機のブロック図。
【図11】図10の受信帯域フィルタ2及び受信低雑音
増幅器3の温度特性例。
【符号の説明】
1: アンテナ端子 2: 受信帯域フィルタ 3: 受信低雑音増幅器 3a: 入力側増幅回路 3b: 出力側増幅回路(しかし図9では中間の増幅回
路) 3c: 出力側増幅回路 4: 受信信号出力端子 5: 熱遮蔽函 6: 冷却ステージ 6a,6a−1,6a−2: 第1冷却ステージ 6b: 第2冷却ステージ 7: 冷却手段(本体) 7a: 冷媒路 7b: 連結部材 8: 第1電源端子 9: 第2電源端子 10: 筐体 11: 第1温度調節手段 11a: 第1温度検出器 11b: 第1ヒータ 12: 第2温度調節手段 12a: 第2温度検出器 12b: 第2ヒータ 21: 並列増幅回路 22: 分配器 23a,23b,231 〜23m : 増幅回路 24: 合成器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナよりの受信信号を受信帯域フィ
    ルタに入力し、その受信帯域フィルタの出力を受信低雑
    音増幅器で増幅して外部に出力し、上記受信帯域フィル
    タ及び上記受信低雑音増幅器は冷却ステージに取付けら
    れた状態で熱遮蔽函に封入され、上記熱遮蔽函外に設置
    された冷却手段本体により上記冷却ステージを介して冷
    却される高感度無線受信機において、 上記冷却ステージが、第1冷却ステージと、その第1冷
    却ステージよりさらに低い温度に冷却される第2冷却ス
    テージより成り、その第1,第2冷却ステージに前記受
    信帯域フィルタ及び受信低雑音増幅器がそれぞれ取付け
    られていることを特徴とする高感度無線受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1の高感度無線受信機において、 上記受信帯域フィルタは上記冷却された温度で超電導状
    態となる超電導材料で構成されていることを特徴とする
    高感度無線受信機。
  3. 【請求項3】 請求項1の高感度無線受信機において、 上記第1冷却ステージが第1温度調節手段により温度調
    節されることを特徴とする高感度無線受信機。
  4. 【請求項4】 請求項1の高感度無線受信機において、 上記第2冷却ステージが第2温度調節手段により温度調
    節されることを特徴とする高感度無線受信機。
  5. 【請求項5】 請求項1の高感度無線受信機において、 上記受信低雑音増幅器は縦続接続された複数段の増幅回
    路で構成され、該複数段の増幅回路のうち、上記受信低
    雑音増幅器の入力端から数えて少なくとも1段以上を高
    電子移動度トランジスタ(HEMT)で構成し、残りを
    電界効果トランジスタ(FET)で構成したことを特徴
    とする高感度無線受信機。
  6. 【請求項6】 請求項5の高感度無線受信機において、 上記受信低雑音増幅器を構成する上記複数段の増幅回路
    のうち少なくとも1段以上が、複数の増幅素子を並列に
    接続した並列増幅回路であることを特徴とする高感度無
    線受信機。
  7. 【請求項7】 請求項5の高感度無線受信機において、 上記受信低雑音増幅器を構成する上記複数段の増幅回路
    のうち、上記受信低雑音増幅器の出力端から数えて少な
    くとも1段以上の増幅回路の増幅素子がスイッチング動
    作することを特徴とする高感度無線受信機。
  8. 【請求項8】 請求項7の高感度無線受信機において、 上記スイッチング動作を実現する手段としてF級動作モ
    ードを使用することを特徴とする高感度無線受信機。
  9. 【請求項9】 請求項7の高感度無線受信機において、 上記スイッチング動作を実現する手段として高調波整合
    反射形増幅器(HMRA)の回路構成を用いることを特
    徴とする高感度無線受信機。
  10. 【請求項10】 請求項7の高感度無線受信機におい
    て、 上記スイッチング動作を実現する手段として高調波リア
    クション形増幅器(HRA)の回路構成を用いることを
    特徴とする高感度無線受信機。
  11. 【請求項11】 請求項1の高感度無線受信機におい
    て、 上記受信低雑音増幅器は縦続接続されたn段(n≧2)
    の増幅回路で構成され、該n段の増幅回路は入力側より
    p段、q段、r段(1≦p≦n−1,0≦q≦n−p,
    r=n−p−q)に分割され、p段が上記第2冷却ステ
    ージで冷却され、q段が上記第1冷却ステージで冷却さ
    れ、r段が第1,第2冷却ステージの外部に配されるこ
    とを特徴とする高感度無線受信機。
JP34916297A 1997-12-18 1997-12-18 高感度無線受信機 Pending JPH11186922A (ja)

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