JPH11186825A - 人工衛星搭載アンテナ - Google Patents
人工衛星搭載アンテナInfo
- Publication number
- JPH11186825A JPH11186825A JP35496497A JP35496497A JPH11186825A JP H11186825 A JPH11186825 A JP H11186825A JP 35496497 A JP35496497 A JP 35496497A JP 35496497 A JP35496497 A JP 35496497A JP H11186825 A JPH11186825 A JP H11186825A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- satellite
- antenna
- fairing member
- earth satellite
- fairing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Aerials With Secondary Devices (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 注入ガスの必要性やリドームを必要とする従
来の人工衛星搭載アンテナの問題点、および人工衛星を
周回軌道に載せるまでの過程における部材の利用効率が
非常に低い問題点を解消し、軽量化、収納性、部材の利
用効率の向上等が図れる人工衛星搭載アンテナを提供す
る。 【解決手段】 人工衛星を包囲して設けられたフェアリ
ング部材の少なくとも一部を人工衛星の外側に展開して
構成される人工衛星搭載アンテナ。
来の人工衛星搭載アンテナの問題点、および人工衛星を
周回軌道に載せるまでの過程における部材の利用効率が
非常に低い問題点を解消し、軽量化、収納性、部材の利
用効率の向上等が図れる人工衛星搭載アンテナを提供す
る。 【解決手段】 人工衛星を包囲して設けられたフェアリ
ング部材の少なくとも一部を人工衛星の外側に展開して
構成される人工衛星搭載アンテナ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工衛星搭載アンテ
ナに係り、特にフェアリング展開方式の改良された人工
衛星搭載アンテナに関する。
ナに係り、特にフェアリング展開方式の改良された人工
衛星搭載アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】人工衛星に搭載されるアンテナは、人工
衛星の搭載性の制約が大きいために大型化することが困
難である。このため、従来の衛星通信システムでは人工
衛星搭載アンテナを小型にし、その代わり地上局アンテ
ナを大型化することで通信回線を確保していた。しか
し、移動体衛星通信の需要は伸びつつあり、さらに今後
も伸びて行くと予想されている。このため移動体地球局
のアンテナはより小型であることが要求されるため、そ
れに従って人工衛星搭載アンテナの大型化、一例として
径10〜15mが必要になっている。
衛星の搭載性の制約が大きいために大型化することが困
難である。このため、従来の衛星通信システムでは人工
衛星搭載アンテナを小型にし、その代わり地上局アンテ
ナを大型化することで通信回線を確保していた。しか
し、移動体衛星通信の需要は伸びつつあり、さらに今後
も伸びて行くと予想されている。このため移動体地球局
のアンテナはより小型であることが要求されるため、そ
れに従って人工衛星搭載アンテナの大型化、一例として
径10〜15mが必要になっている。
【0003】より大型のアンテナを人工衛星に搭載する
には、衛星打上げ時には努めて小さく収納でき、軌道上
でより大きく展開する方式が求められ、かつアンテナの
重量は人工衛星の搭載能力に見合った重量でなければな
らない。
には、衛星打上げ時には努めて小さく収納でき、軌道上
でより大きく展開する方式が求められ、かつアンテナの
重量は人工衛星の搭載能力に見合った重量でなければな
らない。
【0004】現在、この大型アンテナの展開方式は世界
的に注目されている技術であり、様々な展開方式が考案
されている。その一つとしてインフレータブルアンテナ
が考案されているが、注入ガスの必要性やリドームの存
在が問題となっている。
的に注目されている技術であり、様々な展開方式が考案
されている。その一つとしてインフレータブルアンテナ
が考案されているが、注入ガスの必要性やリドームの存
在が問題となっている。
【0005】また、人工衛星を軌道上に打上げるまでの
過程でロケットはそのほとんどの部材を放棄してしまう
ので部材の利用効率が非常に悪いものとなっている。
過程でロケットはそのほとんどの部材を放棄してしまう
ので部材の利用効率が非常に悪いものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の人工衛星搭
載アンテナには、その一例のインフレータブルアンテナ
が知られているが、注入ガスの必要性やリドームの存在
が問題点であった。
載アンテナには、その一例のインフレータブルアンテナ
が知られているが、注入ガスの必要性やリドームの存在
が問題点であった。
【0007】また、叙上の如く、ロケットは人工衛星を
周回軌道に載せるまでの過程における部材の利用効率が
非常に低いという問題点があった。
周回軌道に載せるまでの過程における部材の利用効率が
非常に低いという問題点があった。
【0008】本発明の目的は上記従来の人工衛星搭載ア
ンテナの問題点に鑑み、これを解決するために改良され
た人工衛星搭載アンテナを提供するにある。
ンテナの問題点に鑑み、これを解決するために改良され
た人工衛星搭載アンテナを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の人工衛星搭載ア
ンテナは、人工衛星を包囲して設けられたフェアリング
部材の少なくとも一部を人工衛星の外側に展開し構成さ
れたことを特徴とする。
ンテナは、人工衛星を包囲して設けられたフェアリング
部材の少なくとも一部を人工衛星の外側に展開し構成さ
れたことを特徴とする。
【0010】また、本発明の人工衛星搭載アンテナは人
工衛星を包囲しこの人工衛星の軸線と平行に分割された
フェアリング部材の少なくとも一部が、一端で前記フェ
アリング部材に他端で前記人工衛星に連結されたインタ
フェース部によって人工衛星の外側に展開されアンテナ
鏡面を構成することを特徴とする。
工衛星を包囲しこの人工衛星の軸線と平行に分割された
フェアリング部材の少なくとも一部が、一端で前記フェ
アリング部材に他端で前記人工衛星に連結されたインタ
フェース部によって人工衛星の外側に展開されアンテナ
鏡面を構成することを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の人工衛星搭載アンテナは
人工衛星を包囲しこの人工衛星の軸線と平行に分割され
たフェアリング部材の少なくとも一部が、一端で前記フ
ェアリング部材に他端で前記人工衛星に連結されたイン
タフェース部によって人工衛星の外側に展開されアンテ
ナ鏡面の基礎を構成し、かつ前記フェアリング部材内に
アンテナ鏡面部材を内装し前記フェアリング部材の展開
により前記アンテナ鏡面の基礎上にアンテナ鏡面が形成
されることを特徴とする。
人工衛星を包囲しこの人工衛星の軸線と平行に分割され
たフェアリング部材の少なくとも一部が、一端で前記フ
ェアリング部材に他端で前記人工衛星に連結されたイン
タフェース部によって人工衛星の外側に展開されアンテ
ナ鏡面の基礎を構成し、かつ前記フェアリング部材内に
アンテナ鏡面部材を内装し前記フェアリング部材の展開
により前記アンテナ鏡面の基礎上にアンテナ鏡面が形成
されることを特徴とする。
【0012】本発明の人工衛星搭載アンテナによれば、
大型のロケットを軽量で収納性良く、また周回軌道に載
せるまでの過程における部材の利用効率を高くできる。
大型のロケットを軽量で収納性良く、また周回軌道に載
せるまでの過程における部材の利用効率を高くできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例につき図面
を参照して詳細に説明する。
を参照して詳細に説明する。
【0014】図1に一実施例の人工衛星打上げ時におけ
るロケットを断面図で示し、図2に一実施例の人工衛星
搭載アンテナを展開させた状態の正面図を示す。
るロケットを断面図で示し、図2に一実施例の人工衛星
搭載アンテナを展開させた状態の正面図を示す。
【0015】一実施例の人工衛星打上げ時におけるロケ
ットでは、人工衛星 1は円筒型であるため打上げ時に大
気圏気体の渦抵抗が生じやすい。これを低減させるた
め、図1に示すように、人工衛星 1に外囲させてフェア
リング部材 2が設けられている。このフェアリング部材
2はこの人工衛星の軸線と平行に分割されてなると同時
にいずれも人工衛星 1にインタフェース 3で接続し、こ
のフェアリング部材を図2に示すように前記人工衛星の
外方に展開させ、かつフェアリング部材 2でアンテナ鏡
面 2aを形成する。
ットでは、人工衛星 1は円筒型であるため打上げ時に大
気圏気体の渦抵抗が生じやすい。これを低減させるた
め、図1に示すように、人工衛星 1に外囲させてフェア
リング部材 2が設けられている。このフェアリング部材
2はこの人工衛星の軸線と平行に分割されてなると同時
にいずれも人工衛星 1にインタフェース 3で接続し、こ
のフェアリング部材を図2に示すように前記人工衛星の
外方に展開させ、かつフェアリング部材 2でアンテナ鏡
面 2aを形成する。
【0016】次に別の一実施例の人工衛星搭載アンテナ
について、図3に一実施例の人工衛星打上げ時における
ロケットを断面図で示し、図4に一実施例の人工衛星搭
載アンテナを展開させた状態を正面図で示す。
について、図3に一実施例の人工衛星打上げ時における
ロケットを断面図で示し、図4に一実施例の人工衛星搭
載アンテナを展開させた状態を正面図で示す。
【0017】人工衛星 1は円筒型であるため、打上げ時
の大気圏の上昇で渦抵抗が生じやすい。これを低減させ
るため、図3に示すように、人工衛星 1に外囲させてフ
ェアリング部材12が設けられている。そして、前記フェ
アリング部材12で囲まれた内部にアンテナ鏡面部材10が
一部をフェアリング部材12に取着し内装されている。
の大気圏の上昇で渦抵抗が生じやすい。これを低減させ
るため、図3に示すように、人工衛星 1に外囲させてフ
ェアリング部材12が設けられている。そして、前記フェ
アリング部材12で囲まれた内部にアンテナ鏡面部材10が
一部をフェアリング部材12に取着し内装されている。
【0018】前記フェアリング部材12はこの人工衛星の
軸線と平行に分割されてなると同時にいずれも人工衛星
1にインタフェース 3で接続し、このフェアリング部材
12を図4に示すように前記人工衛星の外方に展開させ、
かつフェアリング部材とアンテナ鏡面部材10でアンテナ
鏡面12aが形成される。
軸線と平行に分割されてなると同時にいずれも人工衛星
1にインタフェース 3で接続し、このフェアリング部材
12を図4に示すように前記人工衛星の外方に展開させ、
かつフェアリング部材とアンテナ鏡面部材10でアンテナ
鏡面12aが形成される。
【0019】上記展開アンテナは、例えばそのアンテナ
部がモリブデンメッシュでなりこれに紫外線硬化樹脂の
一例のKFRP(ケブラーファイバレインフォーストプ
ラスティック)のコーティングが施される。また、補強
部材にはCFRP(カーボンファイバレインフォースト
プラスティック)が用いられる。
部がモリブデンメッシュでなりこれに紫外線硬化樹脂の
一例のKFRP(ケブラーファイバレインフォーストプ
ラスティック)のコーティングが施される。また、補強
部材にはCFRP(カーボンファイバレインフォースト
プラスティック)が用いられる。
【0020】叙上により、人工衛星搭載アンテナの軽量
化と、収納性の向上が図られる。
化と、収納性の向上が図られる。
【0021】
【発明の効果】本発明の人工衛星搭載アンテナによれ
ば、ロケットの軽量化と、収納性の向上が顕著に達成で
きる。また資材が有効に活用できる上に大気圏や周回軌
道を汚染しない利点もある。
ば、ロケットの軽量化と、収納性の向上が顕著に達成で
きる。また資材が有効に活用できる上に大気圏や周回軌
道を汚染しない利点もある。
【図1】一実施例の人工衛星搭載アンテナを収納させた
状態の断面図、
状態の断面図、
【図2】一実施例の人工衛星搭載アンテナを展開させた
状態の断面図、
状態の断面図、
【図3】別の一実施例の人工衛星搭載アンテナを収納さ
せた状態の断面図、
せた状態の断面図、
【図4】別の一実施例の人工衛星搭載アンテナを展開さ
せた状態の断面図。
せた状態の断面図。
1…人工衛星 2,12…フェアリング部材 2a,12a…アンテナ鏡面 3…インタフェース 10…アンテナ鏡面部材
Claims (3)
- 【請求項1】人工衛星を包囲して設けられたフェアリン
グ部材の少なくとも一部を人工衛星の外側に展開し構成
された人工衛星搭載アンテナ。 - 【請求項2】人工衛星を包囲しこの人工衛星の軸線と平
行に分割されたフェアリング部材の少なくとも一部が、
一端で前記フェアリング部材に他端で前記人工衛星に連
結されたインタフェース部によって人工衛星の外側に展
開されアンテナ鏡面を構成することを特徴とする人工衛
星搭載アンテナ。 - 【請求項3】人工衛星を包囲しこの人工衛星の軸線と平
行に分割されたフェアリング部材の少なくとも一部が、
一端で前記フェアリング部材に他端で前記人工衛星に連
結されたインタフェース部によって人工衛星の外側に展
開されてアンテナ鏡面の基礎を構成し、かつ前記フェア
リング部材内にアンテナ鏡面部材を内装し前記フェアリ
ング部材の展開により前記アンテナ鏡面の基礎上にアン
テナ鏡面が形成されることを特徴とする人工衛星搭載ア
ンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35496497A JPH11186825A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 人工衛星搭載アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35496497A JPH11186825A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 人工衛星搭載アンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11186825A true JPH11186825A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18441073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35496497A Pending JPH11186825A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 人工衛星搭載アンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11186825A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107482305A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-12-15 | 上海卫星工程研究所 | 适应双侧视工作的遥感卫星中继天线构型方法 |
CN110534913A (zh) * | 2019-08-13 | 2019-12-03 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种折叠收拢固面反射器 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35496497A patent/JPH11186825A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107482305A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-12-15 | 上海卫星工程研究所 | 适应双侧视工作的遥感卫星中继天线构型方法 |
CN110534913A (zh) * | 2019-08-13 | 2019-12-03 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种折叠收拢固面反射器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6231010B1 (en) | Advanced structural and inflatable hybrid spacecraft module | |
CA2829697C (en) | Satellite with deployable payload modules | |
CN101853986B (zh) | 一种基于形状记忆聚合物的可充气展开天线反射面及其反射表面片、蒙皮的制作方法 | |
US4755819A (en) | Reflector antenna and method of fabrication | |
WO2018179547A1 (en) | Additive manufacturing system for on-orbit fabrication of structures | |
US4613870A (en) | Spacecraft antenna reflector | |
US3530469A (en) | Energy impingement device | |
CN106887714B (zh) | 充气展开式索网反射面天线反射器 | |
JPS6239399A (ja) | ソ−ラ−・パネル | |
JP7440182B2 (ja) | アンテナ用展開可能膜構造物および展開可能アンテナ | |
JPH11186825A (ja) | 人工衛星搭載アンテナ | |
Reibaldi et al. | QUASAT program: the ESA reflector | |
US10450092B2 (en) | Spacecraft architecture having torus-shaped solar concentrator | |
Bernasconi et al. | Inflatable, space-rigidized structures. Overview of applications and their technology impact | |
JP2006130988A (ja) | 人工衛星用アンテナ | |
US20030234746A1 (en) | Sub-reflector shaping in an unfurlable reflector antenna system | |
JP2001196844A (ja) | バルーン型アンテナ | |
JP2701778B2 (ja) | 太陽電池パドル兼用ロケットフェアリング | |
JPH11186840A (ja) | 人工衛星搭載アンテナ | |
JP2792440B2 (ja) | 宇宙航行体 | |
US20240266710A1 (en) | Compactable Structures for Deployment in Space | |
Bahiman et al. | Self-erecting reflector Patent | |
JP2003247693A (ja) | 硬化型インフレータブル装置 | |
EP0838877A2 (en) | Deployable reflectors | |
Mikulas Jr et al. | Structural concepts for very large (400-meter-diameter) solar concentrators |