JPH11183290A - 光ファイバ計測システム - Google Patents

光ファイバ計測システム

Info

Publication number
JPH11183290A
JPH11183290A JP9355425A JP35542597A JPH11183290A JP H11183290 A JPH11183290 A JP H11183290A JP 9355425 A JP9355425 A JP 9355425A JP 35542597 A JP35542597 A JP 35542597A JP H11183290 A JPH11183290 A JP H11183290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
light
temperature
pressure
refractive index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9355425A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuji Iwamoto
勝治 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9355425A priority Critical patent/JPH11183290A/ja
Publication of JPH11183290A publication Critical patent/JPH11183290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一台で電気的障害のある場所の圧力および温度
を広範囲に測定できるようにして、構成のコンパクト化
を図る。 【解決手段】発光ダイオード22をパルス発光させ、ハ
ーフミラー24を介して光ファイバ23内に入れる。パ
ルス光が光ファイバ23内を伝播することによる後方散
乱光をハーフミラー24でアバランシェフォトダイオー
ド27に導く。光ファイバ23内に所要の間隔をおいて
配置されている圧力素子25および温度素子26におい
ては、圧力および温度に対応して光屈折率が変化し、そ
れにともない後方散乱光量も変化する。この後方散乱光
をアバランシェフォトダイオード27で電気信号に変換
し、この電気信号を信号処理器28で信号処理すること
により光ファイバ23内のあらかじめ決められた位置に
配置された圧力素子25および温度素子26が置かれた
位置での圧力および温度変化を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導の影響を
受けない光作用を利用した光ファイバ計測システムに係
り、特に電気的障害のある場所の圧力および温度を広範
囲に計測する光ファイバ計測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバ1を用いた圧力計は図
9に示すように、発光ダイオード2、光ファイバ1、光
コネクタ3、圧力センサ4、偏光子5、光弾性素子6、
検光子7、ミラー8、フォトダイオード9、処理回路1
0とから構成される。
【0003】発光ダイオード2からの円偏向の光を偏光
子5で直線偏向に変え、光弾性子6に入射させようにな
っている。光弾性子6に圧力が掛かった際、入射した光
は複屈折効果(屈折率の異方性)を生じる。複屈折した
光は検光子7で検出され、フォトダイオード9で電気信
号に変換されようになっている。この電気信号は処理回
路10で処理され、圧力として計測されるようになって
いる。
【0004】従来の光ファイバ1を用いた温度計は、図
10に示すように駆動回路12、信号用発光ダイオード
13、参照用発光ダイオード14、合成器15、光ファ
イバ1、温度センサ17、フォトダイオード18、信号
処理回路19とから構成される。
【0005】駆動回路12により信号用発光ダイオード
13および参照用発光ダイオード14から光を発生さ
せ、この光を合成器15で合成させ、合成した光を光フ
ァイバ1に入射させ、温度センサ17に導くようになっ
ている。温度センサ17はGaAsなどの半導体が使用
され、半導体の光吸収端波長の温度依存性により、温度
センサ部での透過光強度は温度上昇と共に低下する。こ
の温度センサ17の光をフォトダイオード18で電気信
号に変換し、この電気信号を信号処理回路19で信号処
理し、温度として計測されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような光ファイバ圧力計および光ファイバ温度計で
は、一点の圧力および温度しか計測できない。したがっ
て広範囲な圧力、温度の計測が必要な場合には、多数の
光ファイバ圧力計および光ファイバ温度計が必要とな
る。
【0007】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、一台で、電気的障害源のある場所の圧力および
温度を広範囲に測定する光ファイバ計測システムを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明では、パルス光を発生させる手
段と、発生したパルス光を伝達する光ファイバと、光フ
ァイバ内に備えられ、温度あるいは圧力変化により光屈
折率を変化させる手段と、この光屈折率変化手段からの
パルス光による後方散乱光を案内する後方散乱光案内手
段と、上記後方散乱光を入射して電気信号に変換する信
号変換手段と、この電気信号を検出して信号処理する手
段とを備え、上記信号処理手段により光ファイバの軸方
向に沿う温度あるいは圧力変化を検出可能にしたもので
ある。
【0009】また、上述した課題を解決するために、請
求項3の発明では、光屈折率変化手段は、光ファイバの
コア部分に温度あるいは圧力変化により光屈折率を変化
させるガラス部材を備え、上記ガラス部材は温度あるい
は圧力変化により光屈折率を変化させ、光ファイバに沿
った温度あるいは圧力変化を検出したものである。
【0010】また、上述した課題を解決するために、請
求項3の発明では、光屈折率変化手段は、光ファイバの
軸方向に所要の間隔をおいて設置される複数の圧力素子
を備え、上記圧力素子は、圧力によって光屈折率を変化
させ、光ファイバに沿った圧力変化を局所的に検出した
ものである。
【0011】また、上述した課題を解決するために、請
求項4の発明では、光屈折率変化手段は、光ファイバの
軸方向に所要の間隔をおいて設置される複数の温度素子
を備え、上記温度素子は、温度変化によって光屈折率を
変化させ、光ファイバに沿った温度変化を局所的に検出
した事を特徴とする請求項1記載の光ファイバ計測シス
テム。
【0012】また、上述した課題を解決するために、請
求項5の発明では、光屈折率変化手段は、光ファイバの
軸方向に所要の間隔をおいて交互に配置される複数の圧
力素子と温度素子とをそれぞれ備え、上記圧力素子およ
び温度素子は、圧力あるいは温度変化によって光屈折率
を変化させ、光ファイバに沿った圧力および温度変化を
局所的に検出したものである。
【0013】また、上述した課題を解決するために、請
求項6の発明では、波長の異なるパルス光を発生する2
つのパルス光発生手段と、パルス光を伝達する光ファイ
バと、光ファイバ内に備えられ、温度あるいは圧力によ
り光屈折率を変化させる手段と、この光屈折率変化手段
からのパルス光による後方散乱光を案内する2つの後方
散乱光案内手段と、この2つの後方散乱光を入射して電
気信号に変換する2つの信号変換手段と、この2つの電
気信号を検出して信号処理をする信号処理手段とを備
え、上記パルス光発生手段および後方散乱光案内手段は
光ファイバの両端にそれぞれ配置され、上記信号処理手
段により光ファイバの軸方向に沿う温度あるいは圧力変
化を検出可能に構成したものである。
【0014】また、上述した課題を解決するために、請
求項7の発明では、光屈折率変化手段は、光ファイバの
コア部分に温度あるいは圧力変化により光屈折率を変化
させるガラス部材を備え、上記ガラス部材は温度あるい
は圧力変化により光屈折率を変化させ、光ファイバに沿
った温度あるいは圧力変化を検出するようにしたもので
ある。
【0015】また、上述した課題を解決するために、請
求項8の発明では、光屈折率変化手段は、光ファイバの
軸方向に所要の間隔をおいて設置される複数の圧力素子
を備え、上記圧力素子は、圧力変化によって光屈折率を
変化させ、光ファイバに沿った圧力変化を局所的に検出
したものである。
【0016】また、上述した課題を解決するために、請
求項9の発明では、光屈折率変化手段は、光ファイバの
軸方向に所要の間隔をおいて設置される複数の温度素子
を備え、上記温度素子は温度変化によって光屈折率を変
化させ、光ファイバに沿った温度変化を局所的に検出し
たものである。
【0017】また、上述した課題を解決するために、請
求項10の発明では、光屈折率変化手段は、光ファイバ
の軸方向に所要の間隔をおいて交互に配置される複数の
圧力素子と温度素子とをそれぞれ備え、上記圧力素子お
よび温度素子は、圧力あるいは温度変化によって光屈折
率を変化させ、光ファイバに沿った圧力および温度変化
を局所的に検出したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係わる光ファイバ計測シ
ステムの実施の形態について添付図面を参照して説明す
る。
【0019】(第1実施形態)図1(a)は本発明によ
る光ファイバ計測システム21の第一実施形態を原理的
に示す全体的な構成図である。
【0020】本実施形態では図1(a)に示すようにパ
ルス光発生手段として発光ダイオード22を使用してい
る。発光ダイオード22は光ファイバ23の端部に配置
されている。発光ダイオード22と光ファイバ23との
間にはハーフミラー24が配置され、発光ダイオード2
2で発生したパルス光は、ハーフミラー24を介して光
ファイバ23の端部23aに入射するようになってい
る。
【0021】光ファイバ23内には軸方向に沿って光屈
折率変化手段である圧力素子25および温度素子26が
それぞれ所要の間隔をおいて配置されている。
【0022】光屈折率変化手段である圧力素子25は、
それぞれの圧力素子25の配置位置での圧力変化により
光屈折率が変化するようになっている。また、光屈折率
変化手段である温度素子26は、それぞれの温度素子2
6の配置位置での温度変化により光屈折率が変化するよ
うになっている。
【0023】光ファイバ23内で生じた光屈折率の変化
により発生する散乱光のうち後方散乱光は、後方散乱光
案内手段であるハーフミラー24を介して、信号変換手
段であるアバランシェフォトダイオード27に入射され
るようになっている。
【0024】発光ダイオード22のパルス発光時間が5
nsとすると、光の速度は3×108 m/sであるの
で、パルス発光時間5ns内にパルス光は、1.5m進
行することになる。アバランシェフォトダイオード27
の周波数特性は一般に1GHzあり、パルス発光時間に
対して十分な時間応答を持っている。後方散乱光による
信号処理であるから、パルス発光時間内に、光が往復す
る0.75mが信号処理器28の分解能である。
【0025】アバランシェフォトダイオード27には信
号処理手段である信号処理器28が接続されている。信
号処理器28ではアバランシェフォトダイオード27か
らの電気信号の処理を行うようになっている。
【0026】次に作用を説明する。
【0027】発光ダイオード22で発生したパルス光
は、ハーフミラー24を介して光ファイバ23に入射す
る。光ファイバ23内に入射したパルス光の一部は光フ
ァイバ23内で散乱し、後方散乱光となる。光ファイバ
23内のあらかじめ決められた位置に配置された圧力素
子25および温度素子26は、圧力および温度により光
屈折率を変化させ、それにともない後方散乱光に変化が
生じる。
【0028】光ファイバ23内で生じたパルス光の後方
散乱光は、ハーフミラー24に案内され、アバランシェ
フォトダイオード27に入射される。このアバランシェ
フォトダイオード27では入射した後方散乱光を電気信
号に変換している。
【0029】アバランシェフォトダイオード27からの
電気信号は信号処理器28に入力される。光ファイバ2
3内に設けられた圧力素子25および温度素子26は、
あらかじめ決められた位置に配置されているので、光フ
ァイバ23のパルス光入射口23aからの距離と後方散
乱光強度との関係は、図1(b)に示すようなグラフと
して計測できる。
【0030】図1(b)に示されるように、光ファイバ
23内に配置されたそれぞれの圧力素子25および温度
素子26に対応してピーク値がそれぞれ計測される。例
えば、図1(a)において、光ファイバ23内に配置さ
れた圧力素子25で、左から1番目にある圧力素子25
aは、図1(b)に示される後方散乱光強度曲線30の
左から1番目のピーク30aに対応している。また、図
1(a)において、光ファイバ23内に配置された温度
素子26で、左から1番目にある温度素子26aは、図
1(b)の後方散乱光強度曲線30の左から2番目にあ
るピーク30bに対応している。検出される圧力および
温度は、後方散乱光強度曲線30のピーク値の相対的な
高さにほぼ比例して表れる。
【0031】この後方散乱光強度曲線30を信号処理器
28で信号処理することにより、光ファイバ23の軸方
向に沿って圧力素子25および温度素子26が配置され
た位置での圧力および温度を検出することができる。
【0032】本実施形態では、光ファイバ23が電磁誘
導の影響を受けないことを利用して、電気的障害のある
場所の広範囲な複数箇所の圧力および温度を検出するこ
とができる。
【0033】なお、光屈折率変化手段である圧力素子2
5は、Wollaston,Rochonプリズムなど
の複屈折素子、プラスチックなどの光弾性子などを利用
する。また、光屈折率変化手段である温度素子26はG
aAsなどの半導体や、蛍光物質などを使用する。
【0034】第2実施形態(図2) 図2は本発明による光ファイバ計測システム21aの第
2実施形態を原理的に示す全体的な構成図である。本実
施形態では、光屈折率変化手段として圧力素子25のみ
を使用している点が第1実施形態と異なる。その他の全
体的な構成は第1実施形態と異ならないので、同一符号
を付して、説明を省略する。
【0035】本実施形態では、電気的障害のある場所の
広範囲な圧力を計測することができる。
【0036】第3実施形態(図3) 図3は本発明による光ファイバ計測システム21bの第
3実施形態を原理的に示す全体的な構成図である。本実
施形態では、光屈折率変化手段として温度素子26のみ
を使用している点が第1実施形態と異なる。その他の全
体的な構成は第1実施形態と異ならないので同一符号を
付して説明を省略する。
【0037】本実施形態では、電気的障害のある広範囲
な温度を測定することができる。
【0038】第4実施形態(図4) 図4は本発明による光ファイバ計測システム21cの第
4実施形態を原理的に示す全体的な構成図である。本実
施形態では光屈折率変化手段として光ファイバ23のコ
ア部分のガラス部材を使用している。その他の全体的な
構成は図1と異ならないので、同一符号を付して説明を
省略する。
【0039】ガラス部材は、光ファイバ23に沿った場
所で圧力変化が起きると、ガラス部材の光弾性により光
屈折率が変化するようになっている。また、ガラス部材
は、光ファイバ23に沿った場所で温度変化が起きる
と、ガラス部材の膨脹により光屈折率が変化するように
なっている。
【0040】本実施形態では、電気的障害のある広範囲
な圧力または温度変化を計測することができる。
【0041】本実施形態の使用例として、マンションの
管理人室に信号処理器28を置いて、光ファイバ23を
1本管理人室から各入居人の部屋まで通じさせておいて
もよい。火災が発生した場合、部屋の温度が上昇し、光
ファイバ23内のガラス部材が膨脹し、光屈折率が変化
する。この光屈折率の変化により、火災の起きている場
所を特定できる。
【0042】第5実施形態(図5) 図5は本発明による光ファイバ計測システム21dの第
5実施形態を原理的に示す全体的な構成図である。本実
施形態では、パルス光発生手段と後方散乱光案内手段と
信号変換手段とがそれぞれ2つずつ光ファイバ23の両
端に設けられている点が第1実施形態と異なる。その他
の全体的な構成は図1と異ならないので同一符号を付し
て説明を省略する。
【0043】本実施形態では、図5に示すように光ファ
イバの両端付近に2つの波長の異なるパルス光発生手段
である発光ダイオード(波長λ1 )31と発光ダイオー
ド(波長λ2 )32とがそれぞれ設けられている。発光
ダイオード31と光ファイバ23との間にはハーフミラ
ー33が設けられ、発光ダイオード31から発生したパ
ルス光はハーフミラー33を介して光ファイバ23に入
射するようになっている。発光ダイオード32と光ファ
イバ23との間にはハーフミラー34が設けられ、発光
ダイオード32から発生したパルス光はハーフミラー3
4を介して光ファイバ23に入射するようになってい
る。
【0044】光ファイバ23内には光屈折率変化手段で
ある圧力素子25および温度素子26が複数箇所、それ
ぞれあらかじめ決められた位置に配置されている。
【0045】圧力素子25は、それぞれの圧力素子25
がある位置での圧力変化に応じて光屈折率が変化するよ
うになっている。また、温度素子26は、それぞれの温
度素子26がある位置での温度変化に応じて光屈折率が
変化するようになっている。
【0046】発光ダイオード31と光ファイバ23との
間にはハーフミラー33が設けられている。発光ダイオ
ード31から発生したパルス光(波長λ1 )はハーフミ
ラー33を介して光ファイバ23に入射し、光ファイバ
23内を伝播するようになっている。光ファイバ23内
を伝播するパルス光の一部は、後方散乱光となるように
なっている。光ファイバ23内にあらかじめ配置された
圧力素子25および温度素子26は、圧力素子25およ
び温度素子26が置かれた場所での圧力および温度変化
によって光屈折率を変化させ、それにともない後方散乱
光も変化するようになっている。
【0047】圧力素子25および温度素子26による光
屈折率変化により発生した後方散乱光は、後方散乱光案
内手段であるハーフミラー33により信号変換手段であ
るアバランシェフォトダイオード35に案内されるよう
になっている。アバランシェフォトダイオード35では
光を電気信号に変換するようになっている。アバランシ
ェフォトダイオード35は信号処理手段である信号処理
器36に接続されている。この信号処理器36ではアバ
ランシェフォトダイオード35からの電気信号を処理し
て、光ファイバ23の軸方向に沿った圧力および温度変
化を測定するようになっている。
【0048】発光ダイオード32と光ファイバ23との
間にはハーフミラー34が設けられている。発光ダイオ
ード32から発生したパルス光(波長λ2 )はハーフミ
ラー34を介して光ファイバ23に入射し、光ファイバ
23内を伝播するようになっている。光ファイバ23内
を伝播するパルス光の一部は、後方散乱光となるように
なっている。光ファイバ23内にあらかじめ配置された
圧力素子25および温度素子26は、圧力素子25およ
び温度素子26が置かれた場所での圧力および温度変化
によって光屈折率を変化させ、それにともない後方散乱
光も変化するようになっている。
【0049】圧力素子25および温度素子26による光
屈折率変化により発生した後方散乱光は、後方散乱光案
内手段であるハーフミラー34により信号変換手段であ
るアバランシェフォトダイオード37に案内され、この
アバランシェフォトダイオード37では光を電気信号に
変換するようになっている。アバランシェフォトダイオ
ード37は信号処理手段である信号処理器36に接続さ
れ、この信号処理器36ではアバランシェフォトダイオ
ード37からの電気信号を処理して、光ファイバ23の
軸方向に沿った圧力および温度変化を測定するようにな
っている。信号処理器36では、アバランシェフォトダ
イオード35とアバランシェフォトダイオード37とか
らの電気信号を同時に信号処理するようになっている。
【0050】次に作用を説明する。
【0051】発光ダイオード31で発生したパルス光は
光ファイバ23に入射し、光ファイバ23内を伝播す
る。光ファイバ23内を伝播するパルス光の一部は後方
散乱光になる。
【0052】光ファイバ23内にあらかじめ決められた
位置に配置された圧力素子25は、圧力素子25が配置
されたそれぞれの位置での圧力変化に応じて光屈折率を
変化させ、この光屈折率の変化にともない後方散乱光も
変化する。また、光ファイバ23内にあらかじめ決めら
れた位置に配置された温度素子26は、温度素子26が
配置された位置での温度変化に応じて光屈折率を変化さ
せ、この光屈折率の変化にともない後方散乱光も変化す
る。
【0053】光ファイバ23内で発生した後方散乱光は
ハーフミラー33に案内され、アバランシェフォトダイ
オード35に入射される。このアバランシェフォトダイ
オード35では、ハーフミラー33から案内された後方
散乱光を電気信号に変換している。アバランシェフォト
ダイオード35は信号処理器36に接続され、この信号
処理器36では、アバランシェフォトダイオード35か
らの電気信号の処理を行っている。
【0054】圧力素子25および温度素子26はあらか
じめ決められた位置に配置されているので、発光ダイオ
ード23側の光ファイバのパルス光入射口23aからの
距離は分かっている。この圧力素子25および温度素子
26のそれぞれの位置での後方散乱光強度の変化を信号
処理器36で処理し、それぞれの位置の圧力および温度
を検出できる。
【0055】発光ダイオード32で発生したパルス光は
光ファイバ23に入射し、光ファイバ23内を伝播す
る。光ファイバ23内を伝播するパルス光の一部は後方
散乱光になる。
【0056】光ファイバ23内にあらかじめ決められた
位置に配置された圧力素子25は、圧力素子25が配置
されたそれぞれの位置での圧力変化に応じて光屈折率を
変化させ、それにともない後方散乱光も変化する。ま
た、光ファイバ23内にあらかじめ決められた位置に配
置された温度素子26は、温度素子26が配置された位
置での温度変化に応じて光屈折率を変化させ、それにと
もない後方散乱光も変化する。
【0057】光ファイバ23内で発生した後方散乱光は
ハーフミラー34に案内され、アバランシェフォトダイ
オード37に入射される。このアバランシェフォトダイ
オード37では、ハーフミラー34から案内された後方
散乱光を電気信号に変換している。アバランシェフォト
ダイオード37は信号処理器36に接続され、この信号
処理器36では、アバランシェフォトダイオード37か
らの電気信号の処理を行っている。
【0058】圧力素子25および温度素子26はあらか
じめ決められた位置に配置されているので、発光ダイオ
ード32側の光ファイバのパルス光入射口23bからの
距離は分かっている。この圧力素子25および温度素子
26のそれぞれの位置での後方散乱光強度の変化を信号
処理器36で処理し、それぞれの位置の圧力および温度
を検出できる。
【0059】本実施形態では、電気的障害のある場所の
広範囲な圧力を測定することができる。
【0060】また、本実施形態では、発光ダイオード3
1と発光ダイオード32とはそれぞれ波長が異なるの
で、別々に信号処理をすることができる。また、光ファ
イバ23の温度および圧力の測定は、光ファイバ23の
パルス光入口からの距離と共に測定精度が低下するが、
本実施形態では、2つの波長の異なるパルス光を光ファ
イバ23の両端から入射させることで、光ファイバ23
の中央部までの温度および圧力を別々に検出すればよい
ので、測定精度が向上する。
【0061】また、本実施形態では、2つのパルス光の
後方散乱光の信号処理を信号処理器36で同時に行うの
で、信号処理時間が短縮できる。
【0062】第6実施形態(図6) 図6は本発明による光ファイバ計測システム21eの第
6実施形態を示す全体的な構成図である。本実施形態で
は第5実施形態に対し、光屈折率変化手段として、圧力
素子25のみを使用している。なお、圧力素子25以外
の部分は図5と異ならないので、同一符号を付して説明
を省略する。
【0063】本実施形態では、電気的障害のある場所の
広範囲な圧力を測定することができる。
【0064】本実施形態では、発光ダイオード31と発
光ダイオード32とはそれぞれ波長が異なるので、別々
に信号処理をすることができる。また、光ファイバ23
の圧力の測定は、光ファイバ23のパルス光入り口から
の距離と共に測定精度が低下するが、本実施形態では、
2つの波長の異なるパルス光を光ファイバ23の両端か
ら入射させることで、光ファイバ23の中央部までの圧
力を別々に検出すればよいので、測定精度が向上する。
【0065】また本実施形態では、2つのパルス光の後
方散乱光の信号処理を信号処理器36で同時に行うの
で、信号処理時間が短縮できる。
【0066】第7実施形態(図7) 図7は本発明による光ファイバ計測システム26fの第
7実施形態を示す全体的な構成図である。本実施形態で
は第5実施形態に対し、光屈折率変化手段として温度素
子26のみを使用している。なお、温度素子26以外の
部分は図5と異ならないので、同一符号を付して説明を
省略する。
【0067】本実施形態では、電気的障害のある場所の
広範囲な温度を測定することができる。
【0068】本実施形態では、発光ダイオード31と発
光ダイオード32とはそれぞれ波長が異なるので、別々
に信号処理をすることができる。また、光ファイバ23
の温度の測定は、光ファイバ23のパルス光入り口から
の距離と共に測定精度が低下するが、本実施形態では、
2つの波長の異なるパルス光を光ファイバ23の両端か
ら入射させることで、光ファイバ23の中央部までの温
度を別々に検出すればよいので、測定精度が向上する。
【0069】また本実施形態では、2つのパルス光の後
方散乱光の信号処理を信号処理器36で同時に行うの
で、信号処理時間が短縮できる。
【0070】第8実施形態(図8) 図8は本発明による光ファイバ計測システム21gの第
8実施形態を示す全体的な構成図である。本実施形態で
は、第5実施形態に対し、光屈折率変化手段として、光
ファイバのコア部分のガラス部材を使用している。な
お、ガラス部材以外の構成は図5と異ならないので、同
一符号を付して説明を省略する。
【0071】ガラス部材は、光ファイバ23に沿った場
所で圧力変化が起きると、ガラス部材の光弾性により光
屈折率が変化するようになっている。また、ガラス部材
は、光ファイバ23に沿った場所で温度変化が起きる
と、ガラス部材の膨脹により光屈折率が変化するように
なっている。
【0072】本実施形態では、電気的障害のある場所の
広範囲な圧力および温度を測定することができる。
【0073】また、本実施形態では、発光ダイオード3
1と発光ダイオード32とはそれぞれ波長が異なるの
で、別々に信号処理をすることができる。また、光ファ
イバ23の温度および圧力の測定は、光ファイバ23の
パルス光入り口からの距離と共に測定精度が低下する
が、本実施形態では、2つの波長の異なるパルス光を光
ファイバ23の両端から入射させることで、光ファイバ
23の中央部までの温度および圧力を別々に検出すれば
よいので、測定精度が向上する。
【0074】また、本実施形態では、2つのパルス光の
後方散乱光の信号処理を信号処理器36で同時に行うの
で、信号処理時間が短縮できる。
【0075】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれ
ば、一台で電気的障害のある場所の圧力および温度を広
範囲に測定する光ファイバ計測システムを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ファイバ計測システムの第1実
施形態を原理的に示す全体的な構成図。
【図2】本発明による光ファイバ計測シス綟ムの第2実
施形態を原理的に示す全体的な構成図。
【図3】本発明による光ファイバ計測システムの第3実
施形態を原理的に示す全体的な構成図。
【図4】本発明による光ファイバ計測システムの第4実
施形態を原理的に示す全体的な構成図。
【図5】本発明による光ファイバ計測システムの第5実
施形態を原理的に示す全体的な構成図。
【図6】本発明による光ファイバ計測システムの第6実
施形態を原理的に示す全体的な構成図。
【図7】本発明による光ファイバ計測システムの第7実
施形態を原理的に示す全体的な構成図。
【図8】本発明による光ファイバ計測システムの第8実
施形態を原理的に示す全体的な構成図。
【図9】従来の光ファイバを用いた圧力計を原理的に示
す全体的な構成図。
【図10】従来の光ファイバを用いた温度計を原理的に
示す全体的な構成図。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 発光ダイオード 3 光コネクタ 4 圧力センサ 5 偏光子 6 光弾性子 7 検光子 8 ミラー 9 フォトダイオード 10 処理回路 12 駆動回路 13 信号用発光ダイオード 14 参照用発光ダイオード 15 合成器 17 温度センサ 18 フォトダイオード 19 信号処理回路 21,21a,21b,21c,21d,21e,21
f,21g 光ファイバ計測システム 22 発光ダイオード 23 光ファイバ 23a パルス光入射口 24 ハーフミラー 25 圧力素子 25a 左端圧力素子 26 温度素子 26a 左端温度素子 27 アバランシェフォトダイオード 28 信号処理器 30 後方散乱光強度曲線 30a 左端ピーク 30b 左端2番目ピーク 31 発光ダイオード(波長λ1 ) 32 発光ダイオード(波長λ2 ) 33 ハーフミラー 34 ハーフミラー 35 アバランシェフォトダイオード 36 信号処理器 37 アバランシェフォトダイオード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス光を発生させる手段と、発生した
    パルス光を伝達する光ファイバと、光ファイバ内に備え
    られ、温度あるいは圧力変化により光屈折率を変化させ
    る手段と、この光屈折率変化手段からのパルス光による
    後方散乱光を案内する後方散乱光案内手段と、上記後方
    散乱光を入射して電気信号に変換する信号変換手段と、
    この電気信号を検出して信号処理する手段とを備え、上
    記信号処理手段により光ファイバの軸方向に沿う温度あ
    るいは圧力変化を検出可能にしたことを特徴とする光フ
    ァイバ計測システム。
  2. 【請求項2】 光屈折率変化手段は、光ファイバのコア
    部分に温度あるいは圧力変化により光屈折率を変化させ
    るガラス部材を備え、上記ガラス部材は温度あるいは圧
    力変化により光屈折率を変化させ、光ファイバに沿った
    温度あるいは圧力変化を検出したことを特徴とする請求
    項1記載の光ファイバ計測システム。
  3. 【請求項3】 光屈折率変化手段は、光ファイバの軸方
    向に所要の間隔をおいて設置される複数の圧力素子を備
    え、上記圧力素子は、圧力によって光屈折率を変化さ
    せ、光ファイバに沿った圧力変化を局所的に検出したこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ファイバ計測システ
    ム。
  4. 【請求項4】 光屈折率変化手段は、光ファイバの軸方
    向に所要の間隔をおいて設置される複数の温度素子を備
    え、上記温度素子は、温度変化によって光屈折率を変化
    させ、光ファイバに沿った温度変化を局所的に検出した
    ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ計測システ
    ム。
  5. 【請求項5】 光屈折率変化手段は、光ファイバの軸方
    向に所要の間隔をおいて交互に配置される複数の圧力素
    子と温度素子とをそれぞれ備え、上記圧力素子および温
    度素子は、圧力あるいは温度変化によって光屈折率を変
    化させ、光ファイバに沿った圧力および温度変化を局所
    的に検出したことを特徴とする請求項1記載の光ファイ
    バ計測システム。
  6. 【請求項6】 波長の異なるパルス光を発生する2つの
    パルス光発生手段と、パルス光を伝達する光ファイバ
    と、光ファイバ内に備えられ、温度あるいは圧力により
    光屈折率を変化させる手段と、この光屈折率変化手段か
    らのパルス光による後方散乱光を案内する2つの後方散
    乱光案内手段と、この2つの後方散乱光を入射して電気
    信号に変換する2つの信号変換手段と、この2つの電気
    信号を検出して信号処理をする信号処理手段とを備え、
    上記パルス光発生手段および後方散乱光案内手段は光フ
    ァイバの両端にそれぞれ配置され、上記信号処理手段に
    より光ファイバの軸方向に沿う温度あるいは圧力変化を
    検出可能に構成したことをを特徴とする光ファイバ計測
    システム。
  7. 【請求項7】 光屈折率変化手段は、光ファイバのコア
    部分に温度あるいは圧力変化により光屈折率を変化させ
    るガラス部材を備え、上記ガラス部材は温度あるいは圧
    力変化により光屈折率を変化させ、光ファイバに沿った
    温度あるいは圧力変化を検出するようにしたことを特徴
    とする請求項6記載の光ファイバ計測システム。
  8. 【請求項8】 光屈折率変化手段は、光ファイバの軸方
    向に所要の間隔をおいて設置される複数の圧力素子を備
    え、上記圧力素子は、圧力変化によって光屈折率を変化
    させ、光ファイバに沿った圧力変化を局所的に検出した
    ことを特徴とする請求項6記載の光ファイバ計測システ
    ム。
  9. 【請求項9】 光屈折率変化手段は、光ファイバの軸方
    向に所要の間隔をおいて設置される複数の温度素子を備
    え、上記温度素子は温度変化によって光屈折率を変化さ
    せ、光ファイバに沿った温度変化を局所的に検出した事
    を特徴とする請求項6記載の光ファイバ計測システム。
  10. 【請求項10】 光屈折率変化手段は、光ファイバの軸
    方向に所要の間隔をおいて交互に配置される複数の圧力
    素子と温度素子とをそれぞれ備え、上記圧力素子および
    温度素子は、圧力あるいは温度変化によって光屈折率を
    変化させ、光ファイバに沿った圧力および温度変化を局
    所的に検出したことを特徴とする請求項6記載の光ファ
    イバ計測システム。
JP9355425A 1997-12-24 1997-12-24 光ファイバ計測システム Pending JPH11183290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9355425A JPH11183290A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 光ファイバ計測システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9355425A JPH11183290A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 光ファイバ計測システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11183290A true JPH11183290A (ja) 1999-07-09

Family

ID=18443881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9355425A Pending JPH11183290A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 光ファイバ計測システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11183290A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014064771A1 (ja) * 2012-10-23 2014-05-01 富士通株式会社 異常検知システム及び異常検知方法
JP2015222225A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 横河電機株式会社 分布型温度測定装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014064771A1 (ja) * 2012-10-23 2014-05-01 富士通株式会社 異常検知システム及び異常検知方法
JP5880728B2 (ja) * 2012-10-23 2016-03-09 富士通株式会社 異常検知システム及び異常検知方法
US9347803B2 (en) 2012-10-23 2016-05-24 Fujitsu Limited Abnormality detection system and abnormality detection method
US9528860B2 (en) 2012-10-23 2016-12-27 Fujitsu Limited Abnormality detection system and abnormality detection method
JP2015222225A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 横河電機株式会社 分布型温度測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0377549B1 (en) Remote measurement of physical variables with fiber optic systems
US5945666A (en) Hybrid fiber bragg grating/long period fiber grating sensor for strain/temperature discrimination
US5096277A (en) Remote measurement of physical variables with fiber optic systems
US6285446B1 (en) Distributed sensing system
US4356396A (en) Fiber optical measuring device with compensating properties
US9157811B2 (en) Dispersion and loss spectrum auto-correction distributed optical fiber raman temperature sensor
CN210089716U (zh) 一种基于多芯光纤传感的多参量同步传感采集仪
Lu et al. Polarization effects in tilted fiber Bragg grating refractometers
KR101209627B1 (ko) 분광기를 기반으로 하는 광섬유센서 시스템
WO2011091735A1 (zh) 一种基于宽带光源和级连光波导滤波器的光传感器
CN101556193A (zh) 用于校准纤维光学温度测量系统的装置和方法
Yu et al. Polarimetric multilongitudinal mode fiber laser for simultaneous measurement of strain and temperature
CN102027346B (zh) 用于空间分辨温度测量的设备
EP3475662A1 (en) Calibration device for distributing sensing technologies
CN108007603B (zh) 一种基于非对称双芯光纤的多参量分布测量系统
US6603559B2 (en) Silicon-on-insulator optical waveguide Michelson interferometer sensor for temperature monitoring
US6822218B2 (en) Method of and apparatus for wavelength detection
EP0079944B1 (en) Fiber optic interferometer
Zhang et al. Core–cladding mode recoupling based fiber optic refractive index sensor
CN110440837B (zh) 一种多参量光纤同步传感采集仪和传感采集方法
JP2996704B2 (ja) 多モード干渉を有する光センサ
JPH11183290A (ja) 光ファイバ計測システム
JP3925202B2 (ja) 高速波長検出装置
JP4862594B2 (ja) 光ファイバセンサ
JP2003270041A (ja) 高速波長検出装置