JPH11182197A - シールド掘進機のセグメントエレクタ装置 - Google Patents

シールド掘進機のセグメントエレクタ装置

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JPH11182197A
JPH11182197A JP9347596A JP34759697A JPH11182197A JP H11182197 A JPH11182197 A JP H11182197A JP 9347596 A JP9347596 A JP 9347596A JP 34759697 A JP34759697 A JP 34759697A JP H11182197 A JPH11182197 A JP H11182197A
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JP
Japan
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segment
gripper
erector
gripping
pin
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JP9347596A
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English (en)
Inventor
Kazuki Hosoda
一樹 細田
Hideo Kanbayashi
秀雄 神林
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セグメントの把持にあたっての作業能率を向上
させると共に、セグメントエレクタの旋回半径をできる
かぎり小さくでき、しかもセグメントの把持を不動にで
きるセグメントエレクタ装置を提供する。 【解決手段】エレクタ装置(10)のセグメント把持部(13)
に設けられた一枚の水平板片(18b) からなるセグメント
把持具(18)と、前記セグメント把持具(18)をトンネル軸
方向に往復動させる把持具作動手段(17)と、前記セグメ
ント把持具(18)を挟む同把持具(18)の旋回方向左右に配
されたセグメント揺動防止手段(19)とを備えている。そ
して前記把持具作動手段(17)が、エレクタ装置本体に設
置されるセグメントのスライド用シリンダーであり、そ
の作動によりセグメントの内周面中央に設けられた吊り
金具(20)に前記セグメント把持具を係脱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル工事等、
地下工事に適用されるシールド掘進機に装備され、トン
ネル坑壁面を覆工するためのセグメントエレクタ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トンネル工事等に使用するシー
ルド掘進機においては、トンネルの掘進ごとにトンネル
坑壁面にセグメントを組み立て覆工がなされる。通常、
シールド掘進機のテール部には前記覆工のためのセグメ
ントエレクタ装置が設置されている。このセグメントエ
レクタ装置はシールド掘進機のテール部内周面に沿って
旋回する旋回リングに固設されており、搬送機により搬
入されるセグメントを把持した状態で旋回し、所定のト
ンネル坑壁面位置まで移動させて、その周面を既設セグ
メントに密接させながらボルトなどにより組付け、順次
組み立てられていく。
【0003】従来、セグメントを把持する把持機構とし
ては多様な方式が採用されているが、例えば前記セグメ
ントエレクタ装置のセグメント把持部に半径方向に進退
する把持ピンをセグメントの内周面中央に設けられた係
着孔に差し込み、次いで前記把持ピンを引き上げること
により、同把持ピンの先端にピン軸に対して半径方向に
転動自在に嵌着された複数の球体を前記係着孔の入口に
設けられた係着部に係着させると共に、セグメント把持
部に固定する方式がある。
【0004】また、前記セグメント把持機構の他にも、
例えば実開平5−57096号公報に開示されているよ
うに、セグメント把持部のトンネル軸方向前後に垂設さ
れた一対のアーム体からなるクレビスと、同じくセグメ
ント把持部のトンネル軸方向に伸縮するように固設され
たセグメント吊りピン作動シリンダーとを設けている。
一方、セグメントの内周面中央に形成されたボルト孔に
は、前記セグメント吊りピン作動シリンダーにより作動
される吊りピンを挿通するピン挿通孔が形成されたアイ
ボルトがねじ込まれている機構が提案されている。セグ
メントエレクタにセグメントを把持しようとするとき
は、セグメントエレクタの把持部を下降させて前記一対
のクレビス間に前記アイボルトを差し込み、前記シリン
ダーを作動させることにより、前記シリンダーからブラ
ケットを介してトンネル軸方向に延設されたセグメント
吊りピンを前記クレビスに形成されたピン挿通孔及びア
イボルトのピン挿通孔に挿通させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上述のセグ
メント把持機構によれば、双方ともに把持ピンをセグメ
ント側の係着孔又は挿通孔に差し込むにあたって、その
位置決め作業に手間がかかり、作業能率の低下原因とな
っている。
【0006】また、従来技術である先に述べた把持機構
によれば、把持ピンの先端に複数個の球体を嵌着すると
ともに、セグメントの把持を確実なものにするために
は、それらの球体を周方向に付勢する構造としなければ
ならないため、把持機構全体の構造が複雑化するととも
に、高い加工精度が要求され、経済性の面でも好ましく
ない。
【0007】一方、上記公報に開示された把持機構は、
前述のようにセグメント吊りピンをクレビスに形成され
たピン挿通孔及びアイボルトの各ピン挿通孔に挿通させ
るためのピン挿通孔同士の位置合わせが煩雑であり、更
にはセグメント吊りピンの作動が専用のシリンダーを使
うため、部品点数が増えて経済性の点で不利である。
【0008】そして、これは前記把持機構の両者につい
て言えることであるが、一般に、この種のセグメントエ
レクタ装置にあっては、その旋回軌道の内径部空間に
は、例えば土砂の排出用コンベヤ等が貫通して設置され
ており、更にはその近傍には作業用デッキや後続台車と
の連結材、セグメント搬送機の走行レール等が配設され
るため、可能な限りエレクタ装置の旋回半径を大きくす
ることが要求されている。しかるに、上記両把持機構と
もに、上記把持ピンの作動用シリンダーやクレビスの突
出寸法、更にはその専用作動シリンダーの設置空間など
により、セグメント把持部とセグメントとの間の間隙を
大きくせざるを得ず、その結果、セグメントエレクタ装
置の旋回半径を小さくさせざるを得なくなっている。
【0009】本発明はこれらの課題を解決すべくなされ
たものであり、その具体的な目的は、セグメントの把持
にあたっての作業能率を向上させると共に、セグメント
エレクタの旋回半径を可能なかぎり大きくでき、しかも
セグメントの把持を不動にできるセグメントエレクタ装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】かかる目的
は、本件請求項1〜5に係る発明により、その目的に応
じて効果的に解決される。次に、それらの発明の構成と
その構成に基づく作用効果を説明する。
【0011】まず請求項1に係る発明の構成は、トンネ
ル坑壁面の覆工装置であるセグメントエレクタ装置にあ
って、前記エレクタのセグメント把持部に設けられたセ
グメント把持具と、前記セグメント把持具をトンネル軸
方向に往復動させる把持具作動手段と、前記セグメント
把持具を挟む同把持具の少なくとも旋回方向の左右に配
されたセグメント揺動防止手段とを備えてなり、前記把
持具作動手段がエレクタ装置本体に設置されるセグメン
トのスライド用シリンダーであり、その作動によりセグ
メントの内周面中央に設けられた吊り金具に前記セグメ
ント把持具を係脱させることを特徴としている。
【0012】かかる構成により、セグメント搬送機によ
り所定の搬入位置にセグメント周方向をトンネル軸に直
交させて搬入されたセグメントに向けて、直上で待機す
るセグメントエレクタ装置のセグメント把持部が僅かに
下降し、そのセグメント把持具をセグメント中央のセグ
メント吊り金具に対向させる。次いで、エレクタ本体に
設置されたスライド用シリンダーを作動させて前記セグ
メント把持具をセグメント吊り金具に係着させる。この
係着操作が終了したとき、上記セグメント揺動防止手段
が作動して、セグメント内周面を前記セグメント把持具
と協働して、少なくとも3点でセグメントを不動に把持
する。このため把持用とスライダー用シリンダーを共用
できるので、構造を簡単にできる。
【0013】請求項2及び請求項3に係る発明によれ
ば、前記セグメント把持具又はセグメント吊り 金具が
脱落防止手段を有している。エレクタがセグメントを把
持しているときに、同セグメントに作用する力は重力方
向と旋回方向の力であり、トンネル軸方向に作用する力
は殆どないため、通常はトンネル軸方向を把持する機構
は不要であるが、万一の安全性を確保するため、本発明
では前述のようにセグメント把持具に脱落防止手段を設
けている。この脱落防止手段としては、例えばスプリン
グによる係脱機構や弾性部材を挙げることができる。
【0014】請求項4に係る発明は、前記セグメント把
持具が一枚の水平板片からなり、同水平板片には前記セ
グメント吊り金具が係脱する係脱スリットを有してい
る。かかる構成により、セグメント把持具がセグメント
吊り金具を係脱したとき、同セグメント把持具が水平板
片からなるため、セグメントエレクタ装置のセグメント
把持部とセグメントとの間に形成される間隙を、相手方
の吊り金具に係脱可能な限度まで狭めることが可能とな
り、セグメントエレクタ装置の旋回半径を極限まで大き
くすることが可能となる。
【0015】請求項5に係る発明にあっては、前記セグ
メント把持具がピン部材からなり、前記セグメント吊り
金具が前記ピン部材の挿通孔を有している。この発明で
は、請求項1〜3の構成に加えて前記構成を採用するこ
とにより、前記ピン部材の作動がエレクタ本体に設けら
れたスライド用シリンダーを兼用するため、ピン部材の
作動用シリンダーを格別に設ける必要がなくなり、ピン
部材をセグメント把持部に接近させて配設することが可
能となり、その結果、セグメントエレクタ装置のセグメ
ント把持部とセグメントとの間に形成される間隙を狭め
ることが可能となり、セグメントエレクタ装置の旋回半
径も大きくすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施形態】以下、本発明の好適な実施の形態を
図示実施例に基づいて具体的に説明する。図1は本発明
の第1実施例であるセグメントエレクタ装置を含むシー
ルド掘進機のテール部の内部構造を示す側面図であり、
図2はその背面図、図3は前記セグメントエレクタ装置
のセグメント把持金具の拡大平面図である。
【0017】セグメントエレクタ装置10は、シールド
掘進機のテール部の内周面に沿って周方向に配設された
複数のローラ1に案内されて駆動旋回する旋回リング2
に固設されている。図示例によれば、同セグメントエレ
クタ装置10は前記旋回リング2の弦方向の2箇所に固
設された左右一対のエレクタ昇降ユニット11,11に
架設されたエレクタ昇降フレーム12の中央に設置され
るセグメント把持部13を備えている。また、前記エレ
クタ昇降フレーム12の中央には、詳細図は省略したが
前記セグメント把持部13の他に、例えばセグメントの
ピッチング、ヨーイング及びローリングの各角度などの
セグメント角微調整機構が配されている。
【0018】本実施例にあっては、図1及び図2に示す
ように前記セグメント把持部13は前記セグメント昇降
フレーム12の中央部に固設された外部ケース体14の
内部をトンネル軸方向に往復動するスライディングボッ
クス15を備えている。同スライディングボックス15
は、前記外部ケース体14の内部にトンネル周方向に離
間して平行に配された左右一対のガイドロッド16に摺
動自在に支持されるとともに、同スライディングボック
ス15を前記ガイドロッド16に沿って前後に往復動さ
せる油圧シリンダー17が設けられている。この油圧シ
リンダー17は、本発明における把持具作動手段を構成
しており、同時にエレクター10がセグメントを把持し
て所定の組み立て位置まで旋回したのち、組付けるべき
既設のセグメントの対応側面に密接させるため、トンネ
ル軸方向にスライドさせるための駆動シリンダーをも兼
用している。
【0019】前記スライディングボックス15の下面に
は、図1〜図3に示すごとき形態をもつセグメント把持
具18が固設されている。その構成を説明すると、同セ
グメント把持具18は正面から見て逆門型をなした金属
板材からなり、一枚の板片を左右支持板部18aとその
下端を連結する把持板部18bとに凹字型に屈曲して成
形される。図示例によれば、前記セグメント把持具18
はセグメントSを把持するため、エレクタ直下に搬入さ
れたセグメントSに対してトンネル前方から後方に向け
て前記ガイドロッド16に案内されてスライディングボ
ックス15と共に後方に移動する。そのため、前記把持
板部18bには、その後端中央から前方に向けて同板部
中央まで所定幅の開放スリット18cが形成されてい
る。この開放スリット18cのスリット幅は後述するセ
グメントSに取り付けられるセグメント吊り金具である
フランジ付きボルト20の軸部の径より僅かに大きく設
定されている。
【0020】一方、セグメントSの内周面中央部にはボ
ルト孔が形成されており、同ボルト孔に前記フランジ付
きボルト20がねじ込まれて取り付けられている。ま
た、本実施例では前記把持板部18bに形成された前記
開放スリット18cの左右対向面にはその一端が自由端
とされ、他端をスリット入口に固着した板バネ18dが
取り付けられている。この板バネ18dが本発明のセグ
メント脱落防止手段を構成する。更に、本実施例にあっ
ては、図2に明示するように前記スライディングボック
ス15の左右側壁部15aの外側に、それぞれ本発明の
セグメント揺動防止手段19が設置されている。このセ
グメント揺動防止手段19は油圧シリンダーのロッド端
に固着されたゴム等からなる弾性部材19aから構成さ
れる。
【0021】以上の構成にあって、いま新たに組み立て
られるセグメントSがセグメントエレクタ装置10によ
る把持位置に所定の姿勢で搬入されると、上記エレクタ
昇降ユニット11,11に設けられた昇降油圧シリンダ
ー11a,11aを作動してセグメントエレクタ装置1
0を下降させる。その下降停止位置は前記セグメントS
に取付けられたフランジ付きボルト20のトンネル軸線
方向の前方位置である。次いで、上記油圧シリンダー1
7を作動して上記スライディングボックス15を前記ガ
イドロッド16に沿って後方に摺動させる。このとき、
上記セグメント把持具18も後方に移動して、その開放
スリット18cの開放端に前記セグメントSに固着され
たフランジ付きボルト20のフランジ20aとセグメン
トSの間に存在する軸部20bを前方から挟み込むよう
に嵌入させる。
【0022】前記軸部20bが前記開放スリット18c
のスリット端に当接すると、その圧力を関知して図示せ
ぬ制御部からの信号により前記油圧シリンダー17の作
動を停止させる。この油圧シリンダー17の作動が停止
すると、上セグメント揺動防止シリンダー19が作動
し、その弾性部材19aをもって前記セグメント把持具
18を挟むセグメントSの左右2箇所を押圧して、セグ
メントSの揺動を阻止する。次いで、上記昇降フレーム
12の両端に固設された上記昇降油圧シリンダー11
a,11aが収縮して所定位置まで後退したのち、旋回
リング2を回転させて、把持されたセグメントSを次回
の組み立て位置まで移動させる。続いて従来からよく知
られているボルト等によるセグメント組み立て作業が開
始される。
【0023】本実施例にあっては、上述のようにセグメ
ント把持具18が単なる板片からなり、同板片をフラン
ジ付きボルト20のフランジ20aとセグメント内周面
との間に挿入するだけでセグメントSの把持が完了する
ため、把持構造の簡略化に加えて把持操作が簡単であ
り、その作業時間が大幅に短縮されるばかりでなく、セ
グメント把持部13とセグメントSとの間の間隙を小さ
くすることが可能となり、その結果、セグメントエレク
タ装置の旋回半径を大きくすることができる。
【0024】更に、前記セグメント把持具18によるセ
グメント把持と同時に、同セグメントの揺動防止手段1
9が作動して、セグメントSの旋回時、微調整時、組立
時にあっても揺動することが確実に防止され、加えてセ
グメントSの把持が終了するとともに、前記把持板部1
8bに付設された板バネ18dが作用して、同把持板部
18bの開放スリット18cに嵌着したフランジ付きボ
ルト20の抜け止めがなされるため、安全性の点でも完
全なものとなる。
【0025】図4は、上記実施例の変形例を示してお
り、同図によれば上記セグメント把持板部18bの開放
スリット18cをトンネル後方から見て左右2箇所に形
成すると共に、それらの開放スリット18cの間に所要
の間隔をおいて、セグメント揺動防止手段である上記揺
動防止シリンダー19によりセグメント面を押圧する弾
性部材19aが通過する左右一対の弾性部材挿通孔18
eが形成されている。このため、前記揺動防止シリンダ
ー19も対応させて左右一対が一組となって上記スライ
ディングボックス15に設置され、相手方のセグメント
Sにも前記左右一対の開放スリット18cの対応位置に
左右一対の上記フランジ付きボルト20が取り付けられ
ることになる。
【0026】図5は本発明の第2実施例であるセグメン
トエレクタ装置のセグメント把持部の内部構造を示す側
面図であり、図6は同正面図である。これらの図から明
らかなように、本実施例によれば上記スライディングボ
ックス15の下面に直接2枚の平行な板状ブラケット1
81,182を垂設するとともに、同平行ブラケット1
81,182にセグメント把持具180である把持ピン
の一端部をトンネル軸に沿って水平に支持させている。
一方、セグメントSの内周面中央部には下端にネジが切
られ、フランジ21aを介して上方に起立する前後一対
の板状吊り具21b,21bを有する1個の吊り金具2
1がねじ込まれて固着されている。前記板状吊り具21
bには、それぞれ前記把持ピン180が挿通されるピン
挿通孔21c,21cが形成されている。その他の構成
は上記第1実施例と実質的に同一であるため、その詳し
い説明は上記第1実施例に譲ることにする。
【0027】さて、前述の構成を備えた本実施例によれ
ば、新たに組み立てられるセグメントSがセグメントエ
レクタ10による把持位置に所定の姿勢で搬入される
と、上記エレクタ昇降ユニット11,11に設けられた
昇降油圧シリンダー11a,11aを作動してセグメン
トエレクタ装置10を下降させる。その下降停止位置は
前記セグメントSに取付けられた吊り金具21のトンネ
ル軸線方向の前方位置である。次いで、上記油圧シリン
ダー17を作動させて上記スライディングボックス15
を前記ガイドロッド16に沿って後方に摺動させる。こ
のとき、上記把持ピン180も後方に移動して、そのピ
ン先端部を前記セグメントSに固着された吊り金具21
の同一直線上に並んだ2つのピン挿通孔21c,21c
に挿通させる。
【0028】前記把持ピン180を支持するブラケット
182の後端面が、前記吊り金具21の前方板状吊り具
21bに当接すると、その圧力を関知して図示せぬ制御
部からの信号が送られ、前記油圧シリンダー17の作動
を停止させる。この油圧シリンダー17の作動が停止す
ると、上記セグメント揺動防止シリンダー19が作動
し、その弾性部材19aをもって前記セグメント把持具
18を挟むセグメントSの左右2箇所を押圧して、セグ
メントSの揺動を阻止する。次いで、上記昇降フレーム
12の両端に固設された上記昇降油圧シリンダー11
a,11aが収縮して所定位置まで後退したのち、旋回
リング2を回転させて、把持されたセグメントSを次回
の組み立て位置まで移動させる。続いて従来からよく知
られているボルト等によるセグメント組み立て作業が開
始される。
【0029】本実施例にあっては、上述のようにセグメ
ント把持具180がブラケット181,182の下端に
一端を支持される把持ピンからなるため、上記第1実施
例よりはエレクタ10のセグメント把持部13とセグメ
ントSとの間の間隙は大きくなるが、同把持ピン180
の作動シリンダーとして上記第1実施例と同様にエレク
タ装置本体に設置されたスライド用の油圧シリンダー1
7を兼用するため、例えば実開平5−57096号公報
のように別個に専用シリンダーの設置空間が不要とな
り、それだけ従来よりも前記間隙が小さくでき、その結
果、エレクタ10の旋回半径を大きく設定できる。
【0030】更に、上記第1実施例と同様に前記セグメ
ント把持具180によりセグメントSの把持がなされる
と同時に、同セグメントSの揺動防止手段19が作動し
て、セグメントSの揺動を確実に防止されるため、安全
性も確保される。なお、本実施例では把持ピンをエレク
タ側に設け、吊り金具をセグメント側に設けているが、
その逆でもよく、つまり本実施例と同様の構造をもつ把
持ピンをトンネル前方に向けてセグメント側に設けると
共に、エレクタ側には上記吊り金具と実質的に同一の構
成をもつ吊り金具を前記把持ピンに対向して設け、前記
吊り金具を前記把持ピンに向けて後進させるようにして
もよい。
【0031】図7は前記第2実施例に適用するに好適な
セグメントの脱落防止手段を備えると共に、上記ピン挿
通孔に対する把持ピンの挿通時における自動調心機能を
備えたエレメント把持機構の一例を示している。なお、
この例では上記第2実施例と同様に把持ピンをエレクタ
側に設け、ピン挿通孔をセグメント側に設けた例を示し
ているが、前述のようにその逆であってもよい。図示し
た機構の向きは第2実施例と左右が逆になっている。ま
た同図において、第2実施例と実質的に同一の部分には
同一の符号を付している。
【0032】同図において、把持ピン180の先端縁を
テーパ面180cとして形成されており、同把持ピン1
80がセグメントSの前方側に起立する板状吊り具21
0bのピン挿通孔により支持される部位に、テーパ面1
80dを介して形成される細径部180aを有してい
る。
【0033】一方、セグメントSの前方側に配される前
記板状吊り具210bには後方板状吊り具210bのピ
ン挿通孔210cと同心上に同ピン挿通孔210cより
も大径のピン挿通孔210dが形成されている。本実施
例にあっては、このピン挿通孔210dに取り付けられ
るセグメント脱落防止兼調心具220が脱着可能に取り
付けられる。
【0034】前記セグメント脱落防止兼調心具220
は、フランジ付き円筒部材221と、同円筒部材221
のフランジ221a側の中空内面に固着されるゴム等の
弾性材からなる弾性円筒部材222と、前記フランジ付
き円筒部材221の自由開放端側の内面に切られた内ネ
ジ部221bに螺合するナット部材223とから構成さ
れる。前記ナット部材223は外ネジの切られた円筒部
223aと、同円筒部223aの一端に形成された多角
形状を有するフランジ部223bとからなる。そして、
前記フランジ付き円筒部材221の円筒部221′の外
径はセグメントSの後方側に配された上記板状吊り具2
10bのピン挿通孔210dの径よりも所要のクリアラ
ンスεが形成されるべく小さく設定されている。また、
本実施例では、トンネル後方側に配された上記板状吊り
具210bのピン挿通孔210d′の径も、把持ピン1
80を挿入しやすくするため、把持ピン180の径より
大きく設定されている。
【0035】本実施例にあって、前記セグメント脱落防
止兼調心具220を前記ピン挿通孔210dに取り付け
るには、前記フランジ付き円筒部材221をそのフラン
ジ221aをトンネル前方に向けて、セグメントSの後
方側に配された上記板状吊り具210bのピン挿通孔2
10dに円筒部221′を挿通させる。また、上記ナッ
ト部材223の外ネジが形成された円筒部223aに通
常のナット224をねじ込んでおく。次いで、前記円筒
部221′の内面に上記ナット部材223を上記弾性円
筒部材222の前端面が当接するまでねじ込み、更に前
記ナット224を前記フランジ付き円筒部材221の円
筒部221′の先端面に当接するまでねじ込む。こうし
て前記セグメント脱落防止兼調心具220が前記ピン挿
通孔210dに取り付けられる。
【0036】かかる構成を備えたセグメント脱落防止兼
調心具220を取り付けたセグメントSをセグメントエ
レクタ装置10に把持させるには、上述のごとく新たに
組み立てられるセグメントSがセグメントエレクタ装置
10による把持位置に所定の姿勢で搬入されると、上記
エレクタ昇降ユニット11,11に設けられた昇降油圧
シリンダー11a,11aを作動してセグメントエレク
タ装置10を下降させる。その下降停止位置は前記セグ
メントSに取付けられた吊り金具210のトンネル軸線
方向の前方位置である。次いで、上記油圧シリンダー1
7を作動させて上記スライディングボックス15を前記
ガイドロッド16に沿って後方に摺動させる。このと
き、上記把持ピン180も後方に移動して、そのピン先
端部を前記セグメントSに固着された吊り金具210の
同一直線上に並んだ2つのピン挿通孔210c,210
dに順次挿通させる。
【0037】本実施例によれば、前記把持ピン180の
挿通時に、そのセグメントエレクタ10の下降位置が左
右に多少ずれていたとしても、前記把持ピン180の先
端のテーパ面180cにより、上記セグメント脱落防止
兼調心具220の弾性円筒部材222の中空部222a
に挿通される。特に、このとき前記テーパ面180cが
前記弾性円筒部材222の中空部222aの挿入口周辺
と衝接しても、上記フランジ付き円筒部材221の円筒
部221′とピン挿通孔210dとの間には上述のよう
に大きなクリアランスεが形成されているため、セグメ
ント脱落防止兼調心具220は半径方向に移動し、前記
把持ピン180の挿通を可能にする。また、同把持ピン
180が前記弾性円筒部材222の中空部222aに挿
通されると、ピン先端の太径部により弾性変形していた
前記弾性円筒部材222が弾性復帰して、把持ピン18
0の細径部180aの周面を弾性的に掴むため、前記セ
グメント脱落防止兼調心具220、即ち吊り金具210
が把持ピン180から抜け出ることがない。以降の操作
は既述したとおりである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すセグメントエレクタ
装置の側面図である。
【図2】同エレクタ装置の部分背面図である。
【図3】図2におけるA−A線に沿った矢視図である。
【図4】前記第1実施例の変形例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例を示すセグメントエレクタ
装置の側面図である。
【図6】同エレクタ装置の部分背面図である。
【図7】本発明に適用されるセグメント脱落防止兼調心
機構の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ローラ 2 旋回リング 10 セグメントエレクタ装置 11 エレクタ昇降ユニット 11a 昇降油圧シリンダー 12 エレクタ昇降フレーム 13 セグメント把持部 14 外部ケース体 15 スライディングボックス 15a 左右側壁部 16 ガイドロッド 17 油圧シリンダー 18 セグメント把持具 18a 左右支持板部 18b 把持板部 18c 開放スリット 18d 板バネ 18e 弾性部材挿通孔 19 セグメント揺動防止手段(油
圧シリンダー) 19a 弾性部材 20 フランジ付きボルト(セグメ
ント吊り金具) 20a フランジ 20b 軸部 21 吊り金具 21a フランジ 21b 板状吊り具 21c ピン挿通孔 180 セグメント把持ピン(セグ
メント把持具) 180a 細径部 180c,180d テーパ面 181,182 板状ブラケット 210b 板状吊り具 210c,210d ピン挿通孔 220 セグメント脱落防止兼調心
具 221 フランジ付き円筒部材 221a フランジ 221b 内ネジ部 221′ 円筒部 222 弾性円筒部材 223 ナット部材 223a 円筒部 223b フランジ部 224 ナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル坑壁面の覆工装置であるセグメン
    トエレクタ装置にあって、 前記エレクタのセグメント把持部に設けられたセグメン
    ト把持具と、 前記セグメント把持具をトンネル軸方向に往復動させる
    把持具作動手段と、 前記セグメント把持具を挟む同把持具の少なくとも旋回
    方向の左右に配されたセグメント揺動防止手段とを備え
    てなり、 前記把持具作動手段がエレクタ装置本体に設置されるセ
    グメントのスライド用シリンダーであり、その作動によ
    りセグメントの内周面中央に設けられた吊り金具に前記
    セグメント把持具を係脱させることを特徴とするシール
    ド掘進機のセグメントエレクタ装置。
  2. 【請求項2】前記セグメント把持具が脱落防止手段を有
    してなる請求項1記載のセグメントエレクタ装置。
  3. 【請求項3】前記セグメントの吊り金具が脱落防止手段
    を有してなる請求項1記載のセグメントエレクタ装置。
  4. 【請求項4】前記セグメント把持具が一枚の水平板片か
    らなり、同水平板片には前記セグメント吊り金具が係脱
    する係脱スリットを有してなる請求項1〜3のいずれか
    に記載のセグメントエレクタ装置。
  5. 【請求項5】前記セグメント把持具がピン部材からな
    り、前記セグメント吊り金具が前記ピン部材の挿通孔を
    有してなる請求項1〜3のいずれかに記載のセグメント
    エレクタ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235870A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Ihi Corp セグメント組立装置
CN103195444A (zh) * 2013-04-11 2013-07-10 上海隧道工程股份有限公司 长平移行程的管片拼装机
JP2015105542A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 前田建設工業株式会社 シールド推進方法、及びシールド掘進機

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