JPH11181619A - 高耐熱性ポリプロピレン繊維及びそれを用いた繊維強化セメント成形物 - Google Patents

高耐熱性ポリプロピレン繊維及びそれを用いた繊維強化セメント成形物

Info

Publication number
JPH11181619A
JPH11181619A JP36291397A JP36291397A JPH11181619A JP H11181619 A JPH11181619 A JP H11181619A JP 36291397 A JP36291397 A JP 36291397A JP 36291397 A JP36291397 A JP 36291397A JP H11181619 A JPH11181619 A JP H11181619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
cement
weight
nucleating agent
polypropylene fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36291397A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Matsumura
徹 松村
Toshikuni Hata
俊邦 畑
Kenji Kobayashi
賢治 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON POLYCHEM KK
Original Assignee
NIPPON POLYCHEM KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON POLYCHEM KK filed Critical NIPPON POLYCHEM KK
Priority to JP36291397A priority Critical patent/JPH11181619A/ja
Publication of JPH11181619A publication Critical patent/JPH11181619A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B16/00Use of organic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of organic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B16/04Macromolecular compounds
    • C04B16/06Macromolecular compounds fibrous
    • C04B16/0616Macromolecular compounds fibrous from polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C04B16/0625Polyalkenes, e.g. polyethylene
    • C04B16/0633Polypropylene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/0004Compounds chosen for the nature of their cations
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/60Agents for protection against chemical, physical or biological attack
    • C04B2103/67Biocides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 セメントコンクリート補強繊維として、オー
トクレーブ養生170℃以上で完全融解しないポリプロ
ピレン繊維状物、特に170〜180℃のオートクレー
ブ養生時に形態保持性に優れ、同時に繊維表面のセメン
トコンクリート親和性及び抗菌性を具備した高耐熱性ポ
リプロピレン繊維を提供する。 【解決手段】 アイソタクチックペンタッド分率が95
%以上、分子量分布が3〜12、メルトフローレートが
0.5〜50g/10分であるホモポリプロピレン、も
しくはエチレン含量が0.5重量%以下のエチレン−プ
ロピレン共重合体100重量部に対して、Zn含有造核
剤を0.05〜2重量部添加した樹脂組成物またはZn
含有造核剤を0.05〜2重量部及び二価金属化合物を
0.03〜5重量部添加した樹脂組成物を溶融紡糸後、
延伸してなる高耐熱性ポリプロピレン繊維、及びこの繊
維を配合して成るセメント成形物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高耐熱性ポリプロ
ピレン繊維に関し、特にセメントコンクリート補強用の
高耐熱性ポリプロピレン繊維及びそれを用いたセメント
成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から建材用途として内装材、外装
材、屋根材等にセメント成形物が使用されている。これ
らセメントコンクリート成形物の補強繊維としては従来
よりアスベスト繊維を添加した製品が広く使用されてい
るが、近年、特に環境問題が厳しくなるにつれアスベス
トの健康への悪影響が問題視されている。欧米ではアス
ベストの発ガン性が問題視されておりこの代替繊維の使
用が年々増加傾向にある。我が国でもこれら欧米の動き
に合わせて関係官庁の行政指導や石綿セメント製品メー
カー等の業界の自主規制により窯業・建材分野において
アスベストを使用しない方向になっている。このアスベ
ストを代替する補強繊維としてはポリプロピレン繊維、
ポリエチレン繊維、ポリアクリル繊維、ポリビニルアル
コール繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維等の合
成繊維、耐アルカリガラスファイバー(ARG)等の無
機質の繊維、紙、パルプ、リネン、綿等の天然繊維、炭
素繊維などが提案されているが必ずしも満足な性能が得
られていないのが現状である。近年、人体に悪影響のな
い代替繊維として特にポリオレフィン繊維が使用され始
めている。
【0003】セメントはその成形を行う段階で、養生過
程を必要とする。養生はオートクレーブ内(10kgf
/cm2)で170〜180℃、数十時間行うものであ
る。しかしながら通常のポリプロピレン繊維では融点が
160〜165℃である為、この養生に耐えきれず融解
してしまい、養生終了後にセメントコンクリート中にポ
リプロピレンが繊維として存在しない問題が生じてく
る。コンクリートの養生温度を165〜170℃に下げ
れば、養生に長時間必要となり生産性低下を引き起こ
す。さらに、ポリプロピレンは非極性性高分子であり、
撥水性である事と比重がセメントコンクリートより小さ
い為、混和の工程で均一に分散させる事が困難で、生産
性を低下させる問題があった。その他セメントとの親和
性がない為、簡単に引き抜け、繊維強度の割にアスベス
ト使用製品に比べセメントコンクリート製品の補強効果
は高くない等の欠点があった。これらへの対策として、
繊維をフィブリル化する方法、繊維表面を親水化する方
法、粗面化する方法等の提案が成されているが、根本的
な解決に至っていない。
【0004】一方、天然繊維は合成繊維の場合より混和
性、親和性は優れるが、天然繊維ゆえの老化腐敗は避け
られず、繊維に付着繁殖して悪影響を及ぼす微生物の増
殖等が内装材等で衛生上好ましくない。セメントコンク
リート成形物はどちらかと言うと半永久的に使用される
製品であり天然繊維や合成繊維等に於ける微生物劣化は
致命的となる。また、無機繊維は微生物劣化や腐敗の問
題はないが合成繊維やアスベスト繊維に比べ高価であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の観点
から、セメントコンクリート補強繊維として、オートク
レーブ養生170℃以上で完全融解しないポリプロピレ
ン繊維、特に170〜180℃のオートクレーブ養生時
に形態保持性に優れ、同時に繊維表面のセメントコンク
リート親和性及び抗菌性を具備した高耐熱性ポリプロピ
レン繊維を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく鋭意研究を行った結果、特定の分子量と分
子量分布と立体規則性を持ったポリプロピレンにZn含
有造核剤、またはZn含有造核剤と二価金属化合物を配
合した組成物から高耐熱性とセメント親和性及び抗菌性
能を有するポリプロピレン繊維が得られることを見出
し、本発明を完成した。すなわち、本発明の第1の発明
は、アイソタクチックペンタッド分率が95%以上、分
子量分布が3〜12、メルトフローレートが0.5〜5
0g/10分であるホモポリプロピレン、もしくはエチ
レン含量が0.5重量%以下のエチレン−プロピレン共
重合体100重量部に対してZn含有造核剤を0.05
〜2重量部添加した樹脂組成物を溶融紡糸後、延伸して
なる高耐熱性ポリプロピレン繊維であり、第2の発明
は、アイソタクチックペンタッド分率が95%以上、分
子量分布が3〜12、メルトフローレートが0.5〜5
0g/10分であるホモポリプロピレン、もしくはエチ
レン含量が0.5重量%以下のエチレン−プロピレン共
重合体100重量部に対してZn含有造核剤を0.05
〜2重量部及び二価金属化合物を0.03〜5重量部添
加した樹脂組成物を溶融紡糸後、延伸してなる高耐熱性
ポリプロピレン繊維である。さらに本発明の第3の発明
は、上記高耐熱性ポリプロピレン繊維を配合した、繊維
強化セメント成形物である。
【0007】
【発明の実施の形態】1.ポリプロピレン樹脂 本発明におけるポリプロピレン樹脂は、立体規則性の指
標であるアイソタクチックペンタッド分率(以下、IP
Fという)が95%以上、好ましくは96%以上で、分
子量分布(Mw/Mn)が3〜12、好ましくは3〜
9、かつメルトフローレイト(以下、MFRという)が
0.5〜50g/10分、好ましくは1.0〜10g/
10分を満たすホモポリプロピレン、もしくはエチレン
含量が0.5重量%以下、好ましくは0.2重量%以下
のエチレン−プロピレン共重合体である。IPFが95
%未満であると、当該ポリプロピレン樹脂及びその成形
物の融解温度が低く、セメント補強材として好ましくな
い。MFRが0.5未満であると、溶融紡糸を行う上で
成形温度を高温にする必要があり成形性に劣り、また経
済的にも好ましくない。また、MFRが50g/10分
を超えると、溶融紡糸を行うこと自体は問題なく良好と
なるがオートクレーブ養生時の耐熱性の向上が難しくな
る。さらに、ポリプロピレン樹脂の分子量分布はGPC
法で3〜12の範囲内であれば紡糸及び延伸に支障は来
さない。分子量分布が3未満であると紡糸性は優れるが
繊維の融解温度が低くなり、セメント補強材として好ま
しくない。一方、12を超えると紡糸性に劣るので好ま
しくない。紡糸性/延伸性を考慮すると特に3〜9がよ
り好ましい。
【0008】エチレン−プロピレン共重合体の場合、エ
チレン含量は0.5重量%以下である。エチレン含量が
0.5重量%を超えるとエチレン−プロピレン共重合体
の結晶化温度が低くなることから、ポリプロピレン繊維
同士の融着がおこり溶融紡糸を行うことが難しくなる。
また、IPFも低下する為、オートクレーブ養生時の耐
熱性の向上が難しくなる。
【0009】ポリプロピレン樹脂としては、ホモポリプ
ロピレンが好ましく、また、微量エチレン含有のエチレ
ン−プロピレン共重合体であっても融解熱量(△Hm)
が105j/g以上のポリプロピレンであれば本発明記
載のZn含有造核剤を添加することで養生時の耐熱性は
維持出来る。
【0010】2.Zn含有造核剤 本発明において用いるZn含有造核剤としては、例えば
US特許第4,544,761号やAU特許58423
8号等に記載の方法に従って得られるグリセレート−Z
nコンプレックス(C363Zn)が挙げられる。合
成方法としては亜鉛を含む二価金属化合物と多水酸基化
合物と触媒(酸又は酸性塩)を、化学量論的な量の触媒
の存在下、互いに反応するのに十分な温度(120℃〜
300℃の範囲、好ましくは120〜200℃の間)の
下で混合し、重合物質を得る方法が挙げられる。
【0011】ここで、多水酸基化合物とは水酸基を有す
る直鎖状又は枝分かれした有機化合物であって、鎖の長
さがC2〜C33で末端に水酸基を有しているものであ
る。より好ましくはC2〜C12で末端に水酸基を有して
いるものである。酸化亜鉛と多水酸基化合物の重合は、
一般に脱水反応である。本発明に用いる多水酸基化合物
は、トリオール、ジオールが好ましく、プロパントリオ
ールやエチレングリコール等が、特に好ましい。このよ
うにして得られる重合物としては、下記の構造式を骨格
とするジンクグリセロレート重合物等が例示できる。
【0012】
【化1】 上記構造式において、nは、重合条件で変わるが1〜1
000で、通常好ましい平均分子量は1000〜20万
の範囲である。Xは、水素、水酸基、メチル基等であ
る。
【0013】本発明に係わるZn含有核剤の配合量は、
ポリプロピレン樹脂100重量部に対して0.05〜2
重量部、好ましくは0.2〜1重量部である。0.05
重量部未満では、延伸糸のオートクレーブ養生での形態
保持性が悪く、2重量部以上含有してもオートクレーブ
養生での形態保持性効果の優位性は認められず、逆に紡
糸時に糸切れなどを引き起こす等の生産性の問題が生じ
る。さらに、得られるポリプロピレン繊維の抗菌性は、
Zn含有核剤が特に0.5重量部以上で性能が向上す
る。当該造核剤は、ポリプロピレン組成物調製時に配合
してもよいし、マスターバッチ化してポリプロピレン樹
脂とドライブレンドしてもよい。
【0014】3.二価金属化合物 本発明で用いる二価金属化合物は、マグネシウム、カル
シウム、亜鉛、ストロンチウム、バリウム等の第II族
金属の酸化物、水酸化物または炭酸塩等である。好まし
くは亜鉛の化合物で、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、水酸化亜
鉛、酢酸亜鉛、安息香酸亜鉛等が挙げられる。本発明に
係わる二価金属化合物の配合量は、前記Zn含有造核剤
に加えて、ポリプロピレン樹脂100重量部に対して
0.03〜5重量部、好ましくは0.2〜2重量部であ
る。0.03重量部未満では、延伸糸のオートクレーブ
養生での形態保持生やセメント親和性が悪く、5重量部
以上含有してもオートクレーブ養生での形態保持性効果
の優位性は認められず、逆に紡糸時に糸切れなどを引き
起こす等の生産性の問題が生じるので好ましくない。当
該二価金属化合物は、ポリプロピレン組成物調製時に配
合してもよいし、マスターバッチ化してポリプロピレン
樹脂とドライブレンドしてもよい。
【0015】4.その他の添加剤 本発明に係わるポリプロピレン樹脂の延伸繊維には、使
用目的に応じて適宜従来公知のポリオレフィン用改質剤
を併用することができる。例えば酸化防止剤、紫外線吸
収剤、光安定剤、帯電防止剤(界面活性剤含む)、中和
剤、エポキシ安定剤、可塑剤、滑剤、抗菌剤、難燃剤、
充填剤、発泡剤、発泡助剤、架橋剤、架橋助剤、顔料等
である。酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止
剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、アミン系
酸化防止剤及びビタミン類等が挙げられる。中和剤(分
散剤もかねる)としては、金属石鹸、ハイドロタルサイ
ト類、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩、ケイ酸
塩、金属酸化物、金属水酸化物等が挙げられる。
【0016】5.高耐熱性ポリプロピレン繊維の製造方
法 (1)未延伸糸の製造 未延伸糸の成形は溶融成形で、一般に溶融押出成形によ
り行われる。本発明のZn造核剤含有ポリプロピレン樹
脂組成物をポリプロピレン繊維用原料とする。繊維用ポ
リプロピレン原料をペレット状又はパウダー状にして、
マルチフィラメント溶融紡糸装置やモノフィラメント溶
融紡糸装置を用い、未延伸糸を得る。紡糸した後、次い
で、延伸装置で延伸する。
【0017】(2)延伸操作 紡糸と延伸は一段階で行うことも出来るが、紡糸と延伸
工程を分離し二段又は二段以上の多段延伸で行うことも
できる。延伸温度は70〜150℃の範囲で、オーブ
ン、熱板、遠赤外線、温水(湿熱)等を熱源として延伸
操作を行う。延伸倍率は、延伸倍率が高い程、引張強度
の高い繊維が得られるが、一般繊維の場合1.5〜10
倍、好ましくは2〜7倍である。
【0018】(3)熱処理 このようにして得られたポリプロピレン繊維は、所望に
より熱処理を施すことができる。この熱処理は、一般に
130〜170℃、好ましくは140〜165℃の範囲
で、0.5〜30分、好ましくは1〜20分間行う。こ
の熱処理により配向結晶部の結晶化が進行し更なる高融
点化がもたらされる。オートクレーブ養生する場合、1
70〜180℃の目的温度までゆっくりと2〜5時間掛
けて上げて行くため、結果的にポリプロピレン繊維に熱
処理を施しているのと同じ状況となっている。このた
め、熱処理を、オートクレーブ養生時に兼ねて行っても
良い。
【0019】6.本発明の繊維がセメント補強材として
適用されるセメント 本発明の繊維がセメント補強材として適用されるセメン
トとしては、例えば、通常ポルトランドセメント、白色
ポルトランドセメント、アルミナセメント、シリカセメ
ント、マグネシアセメント、ポゾランセメント等の水硬
性セメント、石膏、石炭などの気硬性セメント、耐酸セ
メントなどの特殊セメント等を挙げることが出来る。ま
た、上記セメントを用いたセメント組成物としては、例
えば、上述したセメントの内一種または二種以上に炭酸
カルシウム、水酸化マグネシウムまたはチタンホワイト
などの無機材料や、必要に応じて小石、砂などの骨材、
パラフィン、ワックス、レゾール型フェノール樹脂など
の熱硬化性水溶性樹脂、各種のポリマーエマルジョン、
硬化促進剤、硬化遅延剤、減水剤、混和材としてのシリ
カヒュームなどを配合することにより得ることができ
る。このセメント組成物を硬化させる場合には、セメン
ト組成物に水を加える際のセメントと水を加える際のセ
メントと水との混合比、いわゆるC/W比は1〜10の
範囲とすることが好ましい。C/W比が1以下では水の
量が多くなりすぎ、セメント硬化物の強度が十分に高く
ならず、10より大きくなるとセメント組成物の流動性
が悪化する。
【0020】7.高耐熱性ポリプロピレン繊維強化セメ
ント成形物 本発明の高耐熱性ポリプロピレン繊維を、セメント補強
材としてセメントに配合して抄造、押出成形法等によっ
てセメントコンクリート成形物に加工する。本発明の繊
維をセメント補強材として使用する場合、繊維を3〜3
0mmの長さに切断した後、上記セメント組成物中に混
入して用いるのが好ましい。この場合、繊維長が30m
mより長いと、セメント組成物中に均一に分散しづらく
なり、逆に3mmより短いと、十分な補強効果を得るこ
とが出来なくなるので好ましくない。また、繊維の平均
繊度は、0.5デニール以上が好ましく、より好ましく
は20〜80デニールである。繊維の平均繊度が0.5
デニール未満ではセメントコンクリートと混ぜる時に繊
維が絡みやすくなり分散性が悪くなるので好ましくな
い。
【0021】また、本発明の高耐熱性ポリプロピレン繊
維のセメントへの混入量は、セメントに対して0.5〜
10容量%、好ましくは1〜7容量%である。0.5容
量%未満では、十分な補強効果を得ることができず、ま
た、10容量%を超えると補強効果及び抗菌性は向上す
るが、繊維のセメントコンクリートへの分散性が落ちる
こととセメントコンクリート成形物の表面性が劣る等の
欠点が出るため好ましくない。本発明の繊維強化セメン
ト成形物としては、種々のセメント製品が挙げられる。
例えば、テトラポットなどの水中構造物、橋梁、トンネ
ル等の道路や鉄道用構造物、ビル、住宅(内装材、外装
材)、壁面など構造物、護岸ブロック、瓦等を挙げるこ
とができる。
【0022】
【実施例】以下に、実施例で本発明を詳細に説明する。
実施例における試験法は以下の通りである。 (1)MFR:JIS K 7210により荷重2.1
6kg、230℃にて測定した。 (2)分子量分布:GPCにて測定した。 (3)IPF:エイ・ザンベリー(A.Zambell
i)らによってMacromolecules,6巻,
925頁(1973)に発表された方法に従い、同位体
炭素による核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR)を使
用して測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド
単位でのアイソタクチック分率である。すなわち、アイ
ソタクチックペンタッド分率は、プロピレンモノマー単
位が5個連続してアイソタクチック結合したプロピレン
単位の分率である。但し、ピークの帰属に関しては、M
acromolecules、8巻、687頁(197
5)に記載の上記文献の訂正版に基づいて行った。具体
的には、13C−NMRスペクトルのメチル炭素領域の全
吸収ピーク中mmmmピークの強度分率をもってアイソ
タクチックペンタッド単位を測定した。 (4)DSC測定:サンプル(延伸糸)約10mgにつ
いて、室温から走査温度10℃/分にて210℃まで昇
温して、融解ピーク温度(TMp)及び融解終了温度
(TmE)を測定した。
【0023】(5)紡糸性:ギアポンプ付きマルチフィ
ラメント紡糸機を用いて成形温度紡糸温度250℃、巻
取速度400m/分、冷却温度20℃で溶融紡糸する際
に生じる糸切れ頻度を下記の基準で評価した。 ◎:上記条件下で連続3時間紡糸時に糸切れが生じない
もの。 ○:上記条件下で連続3時間紡糸時に1回糸切れが生じ
たもの。 △:上記条件下で連続3時間紡糸時に2回糸切れが生じ
たもの。 ×:上記条件下で連続3時間紡糸時に3回糸切れが生じ
たもの。
【0024】(6)養生後の形態保持性:養生後のセメ
ント成形物を割ってその断面の糸の形状状態から下記の
基準で評価した。 ◎:断面の糸の形状が完全に残った状態のもの。 ○:断面の糸の形状が残るがやや歪になった状態のある
もの。 △:断面の糸の形状が一部溶けて形態変化が見られるも
の。 ×:断面の糸の形状が溶けて形態変化が著しいもの。
【0025】(7)セメント親和性測定:セメント養生
後のセメント成形物を割ってその断面の糸の状態から下
記の基準で判定した。 ◎:断面の糸の形状が完全に残った状態でセメントが糸
の表面に親和して引き抜けない状態のもの。 ○:断面の糸の形状がしっかり残っているが一部引き抜
けることろがあるもの。 ×:断面の糸が簡単に引き抜ける状態のもの。
【0026】(8)抗菌性:養生後のセメント成形物を
割ってその断面を被検体に用いて、次の条件で抗菌性試
験(ハローテスト)を測定した。 試験菌:黄色ブドウ球菌、大腸菌、肺炎桿菌 培地:普通ブイヨン培地、普通寒天培地、リン酸生理緩
衝液 試験法:試験菌液を普通ブイヨン培地で24時間培養し
た後、リン酸生理緩衝液で希釈し、試験菌液とした。滅
菌済みの100ml三角フラスコに本発明の短繊維を5
g投入し、それに試験菌液10mlを添加し、25〜3
0℃で20時間振とうした後、試験菌液を適宜希釈して
生菌数を測定した。なお、滅菌率は、対照の生菌数から
検体の生菌数を引いた菌数を対照の生菌数で割った値に
100をかけて滅菌率とした。(次式) 減菌率(%)=(log対照の生菌数−log検体の生
菌数)/log対照の生菌数×100 またハローテストは試験菌をそれぞれ普通ブイヨン培地
中24時間培養したのち、リン酸生理緩衝液で希釈し、
試験菌液とした。この試験菌液を0.1mlずつ普通寒
天培地に播種した。菌を接種した寒天培地上に被検体
(養生後のセメント成形物を割ってその断面を被検体と
した)を載せ、48時間培養した後、被検体の周囲にで
きた阻止帯(菌が発育していない部分)の有無で抗菌性
を下記の基準で判断した。 ◎:上記減菌率が50%以上で、且つハローテストで菌
の発育阻止帯が確認出来るもの。 ○:上記減菌率が40%以上で、且つハローテストで菌
の発育阻止帯が確認出来るもの。 △:上記減菌率が30%以上であるが、ハローテストの
菌の発育阻止帯が確認出来ないもの。 ×:上記減菌率が25%以下のもので、ハローテストの
菌の発育阻止帯が確認出来ないもの。
【0027】実施例1 IPFが98%、分子量分布が5、MFRが2g/10
分のホモポリプロピレンに酸化防止剤として、テトラキ
ス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート)]メタン(Ir1
010、チバガイギー製)及びトリス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)フォスファイト(Ir168、チバ
ガイギー製)を各々0.1重量部、硫黄系酸化防止剤と
してペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオ
プロピオネート)(シーノックス412S、シプロ化成
(株)製)を0.2重量部、中和剤としてカルシウムス
テアレート0.05重量部、及びZn系造核剤(化合物
A)として下記構造式を骨格にしたジンクグリセロレー
ト重合物
【0028】
【化1】 (Prifer3881、ユニケマ インターナショナ
ル(株)製、分子量>14万)を0.2重量部を添加
し、スーパーミキサーを用いてブレンドした後、50m
mφの押出成形機にて230℃、70rpmのスクリュ
ー回転数で溶融混練し、ペレット状のポリプロピレンを
得た。これをギアポンプ付きマルチフィラメント紡糸機
を用いて、紡糸温度280℃、巻取速度300m/分、
冷却温度20℃で溶融紡糸し、約30デニールの未延伸
糸を得た。次いで、フィードスピード50m/分、フィ
ードロール温度90℃、延伸点のヒーター温度130
℃、ドローロール温度110℃のドローアップスピード
150m/分の条件下で延伸を行い、延伸倍率3倍、平
均繊度約10デニールの繊維を得た。
【0029】上記のようにして得られた延伸繊維を長さ
15mmに切断した後、ポルトランドセメント、8号珪
砂及び水を重量比で、ポルトランドセメント:珪砂:水
=100:100:60となるように配合してなるセメ
ント組成物中に混入させた。なお、セメント組成物と上
記繊維状セメント補強材との混合比は、容量比でセメン
ト組成物:繊維状セメント補強材=100:2とした。
上記のようにして得られたセメントー繊維状補強材混合
物を、長さ80mm、幅30mm、高さ20mmの型枠
中に流し込み、次のような常圧蒸気養生を1日、次いで
オートクレーブ養生を1日行った。 常圧蒸気養生:23℃で2〜5時間養生した後、65℃
まで20℃/時間の速度で上げた後、3〜5時間等温養
生をする。その後10〜15時間かけて23℃までゆっ
くりと冷却する。 オートクレーブ養生:脱型した後、オートクレーブ釜へ
投入し、3〜6時間かけて180℃、10気圧まで加
熱、加圧した後、3〜5時間等温等圧を保つ。その後釜
の外壁の空間に水を張り7〜10時間かけて冷却する。 このオートクレーブ養生後のセメントコンクリート成形
物の評価(形態保持性、抗菌性、セメント親和性)を実
施した。その結果を表1に示す。
【0030】実施例2 IPFが97%、分子量分布が7、MFRが2g/10
分のホモポリプロピレンに酸化防止剤として、Ir10
10、Ir168を各々0.1重量部、硫黄系酸化防止
剤としてシーノックス412Sを0.2重量部、中和剤
としてカルシウムステアレート0.05重量部、及びZ
n系造核剤(化合物A)としてPrifer3881を
0.2重量部及び二価金属化合物として酸化亜鉛(化合
物D)を0.3重量部添加し、スーパーミキサーを用い
てブレンドした後、50mmφの押出成形機にて230
℃、70rpmのスクリュー回転数で溶融混練し、ペレ
ット状のポリプロピレンを得た。これを実施例1と同様
にしてポリプロピレン繊維を得、オートクレーブ養生後
のセメントコンクリート成形物の評価(形態保持性、抗
菌性、セメント親和性)を実施した。その結果を表1に
示す。
【0031】実施例3〜9 表1に示すIPF、MFR、分子量分布のホモポリプロ
ピレンを用い、表1に示すZn系造核剤、二価金属化合
物の配合量を用いたこと以外は、実施例2と同様にして
ポリプロピレン繊維を得、オートクレーブ養生後のセメ
ントコンクリート成形物の評価(形態保持性、抗菌性、
セメント親和性)を実施した。その結果を表1に示す。
【0032】比較例1 表1に示すIPF、MFR及び分子量分布のホモポリプ
ロピレンを用い、造核剤を用いなかったこと以外は、実
施例1と同様にしてポリプロピレン繊維を得、オートク
レーブ養生後のセメントコンクリート成形物の評価(形
態保持性、抗菌性、セメント親和性)を実施した。その
結果を表1に示す。
【0033】比較例2〜3 表1に示すIPF、MFR及び分子量分布のホモポリプ
ロピレンを用い、造核剤としてソルビトール系造核剤
(化合物B、三井東圧(株)製のNC−4)を0.2重
量部用いたこと以外は、実施例1と同様にしてポリプロ
ピレン繊維を得、オートクレーブ養生後のセメントコン
クリート成形物の評価(形態保持性、抗菌性、セメント
親和性)を実施した。その結果を表1に示す。
【0034】比較例4〜5 表1に示すIPF、MFR及び分子量分布のホモポリプ
ロピレンを用い、造核剤としてソルビトール系造核剤
(化合物B、(1、3)(2、4)ジベンジリデンソル
ビトール(EC−1))を表1に示す配合量としたこと
以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレン繊維を
得、オートクレーブ養生後のセメントコンクリート成形
物の評価(形態保持性、抗菌性、セメント親和性)を実
施した。その結果を表1に示す。
【0035】比較例6 表1に示すIPF、MFR及び分子量分布のホモポリプ
ロピレンを用い、造核剤としてshell造核剤(化合
物C:ヒドロキシ−ジ(t−ブチル安息香酸)アルミニ
ウム)を0.2重量部用いたこと以外は、実施例1と同
様にしてポリプロピレン繊維を得、オートクレーブ養生
後のセメントコンクリート成形物の評価(形態保持性、
抗菌性、セメント親和性)を実施した。その結果を表1
に示す。
【0036】比較例7 表1に示すIPF、MFR及び分子量分布のホモポリプ
ロピレンを用い、造核剤としてソルビトール系造核剤
(化合物B、三井東圧(株)製のNC−4)を0.5重
量部、二価金属化合物として化合物Dを0.5重量部用
いたこと以外は、実施例2と同様にしてポリプロピレン
繊維を得、オートクレーブ養生後のセメントコンクリー
ト成形物の評価(形態保持性、抗菌性、セメント親和
性)を実施した。その結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】実施例10 MFRが2g/10分、分子量分布が5、エチレン濃度
が0.2重量%のエチレンプロピレンランダムコポリマ
ー(以下RCPと記す)に酸化防止剤としてIr101
0、Ir168を各々0.1重量部、硫黄系酸化防止剤
としてシーノックス412Sを0.2重量部、中和剤と
してカルシウムステアレート0.05重量部、Zn系造
核剤(化合物A)としてPrifer3881を0.2
重量部及び二価金属化合物(化合物D)を0.3重量部
添加し、スーパーミキサーを用いてブレンドした後、5
0mmφの抽出成形機にて230℃、70rpmのスク
リュー回転数で溶融混練し、ペレット状のポリプロピレ
ンを得た。これを実施例1と同様にしてポリプロピレン
繊維を得、オートクレーブ養生後のセメントコンクリー
ト成形物の評価(形態保持性、抗菌性、セメント親和
性)を実施した。その結果を表2に示す。
【0039】実施例11〜13 表2に示すエチレン含有量、MFR及び分子量分布のR
CPを用い、表2に示すZn系造核剤、二価金属化合物
の配合量としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリ
プロピレン繊維を得、オートクレーブ養生後のセメント
コンクリート成形物の評価(形態保持性、抗菌性、セメ
ント親和性)を実施した。その結果を表2に示す。
【0040】比較例8〜9 表2に示すエチレン含有量、MFR及び分子量分布のR
CPを用い、造核剤としてソルビトール系造核剤(化合
物B、(1、3)(2、4)ジベンジリデンソルビトー
ル(EC−1))を表2に示す配合量としたこと以外
は、実施例1と同様にしてポリプロピレン繊維を得、オ
ートクレーブ養生後のセメントコンクリート成形物の評
価(形態保持性、抗菌性、セメント親和性)を実施し
た。その結果を表2に示す。
【0041】比較例10 表2に示すエチレン含有量、MFR及び分子量分布のR
CPを用い、造核剤としてshell造核剤(化合物
C)を0.5重量部を用いたこと以外は、実施例1と同
様にしてポリプロピレン繊維を得、オートクレーブ養生
後のセメントコンクリート成形物の評価(形態保持性、
抗菌性、セメント親和性)を実施した。その結果を表2
に示す。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン繊維は、特定の
ポリプロピレンにZn含有造核剤を添加した組成物又は
Zn含有造核剤及び二価金属化合物を添加した組成物か
ら得られる高耐熱性ポリプロピレン繊維であり、セメン
ト補強剤として用いると、過酷な養生下においてもその
繊維形態が維持され、同時に繊維表面のセメントコンク
リート親和性及び抗菌性を備え、補強剤としての効果を
十分に発揮できる。本発明のポリプロピレン繊維は、建
材用内装材及び外装材用に使用される繊維強化セメント
成形物のセメントコンクリート補強用繊維として用いら
れ、特に、補強効果と糸表面での抗菌性がある為、成形
物表面における抗菌効果が期待される内装補強用繊維に
最適なポリプロピレン繊維である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイソタクチックペンタッド分率が95
    %以上、分子量分布が3〜12、メルトフローレートが
    0.5〜50g/10分であるホモポリプロピレン、も
    しくはエチレン含量が0.5重量%以下のエチレン−プ
    ロピレン共重合体100重量部に対してZn含有造核剤
    を0.05〜2重量部添加した樹脂組成物を溶融紡糸
    後、延伸してなる高耐熱性ポリプロピレン繊維。
  2. 【請求項2】 Zn含有造核剤が、Zn含有率40%以
    上であるZnグリセロレート又はZnプロパントリオレ
    ートを構成の主成分とするZn含有ポリマー造核剤であ
    る請求項1記載の高耐熱性ポリプロピレン繊維。
  3. 【請求項3】 アイソタクチックペンタッド分率が95
    %以上、分子量分布が3〜12、メルトフローレートが
    0.5〜50g/10分であるホモポリプロピレン、も
    しくはエチレン含量が0.5重量%以下のエチレン−プ
    ロピレン共重合体100重量部に対してZn含有造核剤
    を0.05〜2重量部及び二価金属化合物を0.03〜
    5重量部添加した樹脂組成物を溶融紡糸後、延伸してな
    る高耐熱性ポリプロピレン繊維。
  4. 【請求項4】 Zn含有造核剤が、Zn含有率40%以
    上であるZnグリセロレート又はZnプロパントリオレ
    ートを構成の主成分とするZn含有ポリマー造核剤であ
    り、二価金属化合物が、亜鉛化合物である請求項3記載
    の高耐熱性ポリプロピレン繊維。
  5. 【請求項5】 セメントマトリックスに対して請求項1
    ないし4記載の高耐熱性ポリプロピレン繊維を配合して
    なる繊維強化セメント成形物。
  6. 【請求項6】 セメントマトリックスに対して高耐熱性
    ポリプロピレン繊維を0.5〜10容積%配合してなる
    請求項5記載の繊維強化セメント成形物。
  7. 【請求項7】 高耐熱性ポリプロピレン繊維が、平均繊
    度0.5デニール以上、繊維の長さが3〜30ミリであ
    る請求項5ないし6記載の繊維強化セメント成形物。
JP36291397A 1997-12-12 1997-12-12 高耐熱性ポリプロピレン繊維及びそれを用いた繊維強化セメント成形物 Pending JPH11181619A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36291397A JPH11181619A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 高耐熱性ポリプロピレン繊維及びそれを用いた繊維強化セメント成形物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36291397A JPH11181619A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 高耐熱性ポリプロピレン繊維及びそれを用いた繊維強化セメント成形物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11181619A true JPH11181619A (ja) 1999-07-06

Family

ID=18478047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36291397A Pending JPH11181619A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 高耐熱性ポリプロピレン繊維及びそれを用いた繊維強化セメント成形物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11181619A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000144523A (ja) * 1998-11-09 2000-05-26 Japan Polychem Corp 高耐熱性ポリプロピレン繊維

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000144523A (ja) * 1998-11-09 2000-05-26 Japan Polychem Corp 高耐熱性ポリプロピレン繊維

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0232522B1 (en) Polypropylene resin composition
EP3234235B1 (en) Improved polypropylene fibers, methods for producing the same and uses thereof for the production of fiber cement products
US5145892A (en) Polypropylene resin composition
JP4596672B2 (ja) 高耐熱性ポリプロピレン繊維の製造方法
CN102190829B (zh) 含有纤维状碱式硫酸镁的颗粒以及丙烯树脂组合物成型体的制造方法
EA019254B1 (ru) Композиционный материал и способ его получения
US9249052B2 (en) Fiber for reinforcing cement, and cured cement produced using same
US4866110A (en) Thermoplastic compositions, resin molded product for vehicle lining and method for manufacturing the same
JPH1161554A (ja) 高耐熱性ポリプロピレン繊維
WO2023088239A1 (zh) 一种阻燃高韧性pla合金材料及其制备方法和应用
CN102516662A (zh) 一种高强度、高耐热聚丙烯复合材料及其制备方法
KR20160064391A (ko) 폴리프로필렌계 천연섬유 복합재료 펠릿, 펠릿을 포함하는 압출 조성물, 및 성형품
JP2007154002A (ja) 乳酸系樹脂組成物及びその成形品
JP4002684B2 (ja) 高耐熱性ポリプロピレン繊維
EP1693416A1 (en) Poly(3-hydroxyalkanoate) composition and molded object thereof
JPH11181619A (ja) 高耐熱性ポリプロピレン繊維及びそれを用いた繊維強化セメント成形物
JP2011515532A (ja) ポリカーボネート組成物、その製造方法およびそれを含む物品
CN114230925A (zh) 具有天然抗菌功能的汽车内饰用环保型聚丙烯复合材料及其制备方法
JP2002105748A (ja) 高耐熱性ポリプロピレン繊維
JPS62146947A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物
JP2565517B2 (ja) 繊維強化水硬性成形物
JP2000169203A (ja) 繊維補強セメント成形体
NZ730446B2 (en) Improved polypropylene fibers, methods for producing the same and uses thereof for the production of fiber cement products
JP2003201159A (ja) セメント補強用ポリプロピレン繊維
JPH0344104B2 (ja)