JPH11180643A - 弾性糸巻糸体の巻取方法 - Google Patents

弾性糸巻糸体の巻取方法

Info

Publication number
JPH11180643A
JPH11180643A JP36498097A JP36498097A JPH11180643A JP H11180643 A JPH11180643 A JP H11180643A JP 36498097 A JP36498097 A JP 36498097A JP 36498097 A JP36498097 A JP 36498097A JP H11180643 A JPH11180643 A JP H11180643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
elastic yarn
tube
wound
elastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36498097A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuyuki Okada
達幸 岡田
Hiroshi Fujita
寛 藤田
Hideki Nakanishi
英樹 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Du Pont Toray Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Toray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Du Pont Toray Co Ltd filed Critical Du Pont Toray Co Ltd
Priority to JP36498097A priority Critical patent/JPH11180643A/ja
Publication of JPH11180643A publication Critical patent/JPH11180643A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments
    • B65H2701/319Elastic threads

Landscapes

  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】解舒性能が良好で、巻糸体の形態保持性に優れ
た巻糸量の大きい弾性糸巻糸体を効率的に巻取る方法を
提供すること。 【解決手段】弾性糸をチューブに巻回して巻糸体を形成
する方法において、弾性糸をチューブの幅方向に周接す
る方向に巻取る速度Vtと弾性糸をチューブの外周方向
に巻取る速度Vwを用いて、式θ=Tan-1(Vt/V
w)で表わされる綾角θおよび弾性糸をチューブに供給
する速度Vfと前記速度Vwを用いて、式Sw=Vw/
Vfで表される巻取りストレッチSwを、巻取り開始か
ら終了まで略S字状の曲線分布を与えて変化させること
を特徴とする弾性糸巻糸体の巻取方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性糸巻糸体の巻
取方法に関するものである。
【0002】さらに詳しくは、解舒性が良好で、巻糸体
の形態保持性に優れた巻糸量の大きい弾性糸巻糸体を効
率的に巻取る方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】弾性糸を使用した製品は、その伸縮性を
必要とする多くの商品分野、例えば産業用資材、医療・
衛生用資材、および衣料用雑貨などの分野において、従
来から大量に使用されていた。
【0004】そして、弾性糸を使用した製品の多くは、
弾性糸を糸条とした形、あるいは織物または編物などの
布帛の形で実用に供されているが、その製品の製造に際
しては、弾性糸をチューブに巻回した弾性糸巻糸体を必
要数準備し、この巻糸体から弾性糸を順次または並行的
に、消極送り出し装置(タテ取り装置)または積極送り
出し装置(転がし取り装置)などを用いて引き出し、糸
条形成域または布帛形成域に供給していた。
【0005】従来、かかる弾性糸巻糸体を得るため、例
えば、特開平7−97137号公報には、綾角の巻取り
開始から終了までの分布状態を、一定、直線的、単調増
加または単調減少の形状に設定した巻取技術が開示さ
れ、また特公平7−25479号公報には、綾角θの分
布を変曲点を持たない凸形状に設定した巻取技術が開示
され、さらに、特開平8−40641号公報には、巻取
ストレッチの巻取開始から終了までの分布状態を、一
定、直線的、単調増加または単調減少の形状に設定した
巻取技術が開示されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
巻取方法により得られる大径の弾性糸巻糸体、例えば巻
糸体の重量が3.0Kgを越え、特に4.0Kgを越え
る弾性糸巻糸体は、図1に示すように側面形状が略S字
状に相似した形状となった。そして、この状況は特に弾
性糸の巻取に特有の現象であった。
【0007】弾性糸巻糸体における略S字状側面の発生
原因は、弾性糸がチューブに巻回され、巻取られ、巻糸
体として形成される段階において、弾性糸に作用される
巻取張力が十分大きく、弾性糸が引き伸ばされた状態で
チューブに巻回・巻取られる結果、チューブに巻回、巻
取られた後でいわゆる巻締りを生じ、最外層の弾性糸に
より巻糸体が押し潰されて、内層に巻かれている弾性糸
が巻糸体の幅方向に押し出され、巻幅が内層部分で広く
なることに起因するものと推定された。
【0008】そして、この巻幅が最も広くなる巻糸体の
半径位置は、巻糸体の巻き厚さの約1/3以内の内層部
分で発生することも判明した。
【0009】したがって、このように側面が略S字状を
した弾性糸巻糸体から弾性糸を順次または並行的に、消
極送り出し装置(タテ取り装置)または積極送り出し装
置(転がし取り装置)などを用いて引き出し、糸条また
は布帛を形成しようとする場合には、弾性糸の解舒が進
み、弾性糸巻糸体の略S字状の下部の突出位置を過ぎた
段階において、解舒されるべき弾性糸巻糸体の残り形状
が、最外層の幅が最も広く、最内層部の幅が最も狭い略
逆台形状の断面形状に近くなるため、この最外層に巻回
された弾性糸が巻糸体から崩落し、解舒している弾性糸
と崩落した弾性糸が絡まって、糸切れを生じるという問
題があった。
【0010】そして、このような不具合は、弾性糸が2
00デニールを越え、特に400〜1700デニールと
太く、単位長さ当たりの重量が大きくて、巻糸体から崩
落しやすい場合に特に問題となっていた。
【0011】さらに、弾性糸を弾性糸巻糸体より引出
し、糸条または布帛を形成しようとする場合の引出し速
度が上昇した場合においても、弾性糸の引出し挙動が不
安定となり、弾性糸巻糸体から弾性糸が崩落しやすくな
るという問題があった。
【0012】前記したように、弾性糸の崩落により解舒
時に糸切れが発生すると、連続運転している消極送り出
し装置(タテ取り装置)または積極送り出し装置(転が
し取り装置)などを一旦停止させて、絡まった弾性糸を
除去すると共に、切断された弾性糸を再び送り出し装置
に掛かっている他方の糸端に緊結しなければならず、操
業性が極めて阻害されていた。
【0013】さらに、前記緊結部が糸条形成域または布
帛形成域に供給された場合には、この緊結部を含む域が
不良部となるため、連続して生産されている糸条または
布帛の製品群の中から不良部を探し出し、廃棄しなくて
はならず、この点で生産効率が低下するばかりか、極め
て不経済であった。
【0014】加えて、従来の弾性糸巻糸体は、巻幅が不
均一で巻糸体の側面形状が略S字状に相似の形状となっ
ていたため、巻糸体自体の製品としての見栄えに劣るば
かりか、この巻糸体を例えばケースなどに梱包し輸送す
る場合に、巻糸体の幅が最も広くなった位置が、梱包用
資材または他の巻糸体と局部的に接触し、擦れたりする
ことから、弾性糸が切断したり、製品として使用不可能
になったりするという問題も包含していた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、解舒
性能が良好で、巻糸体の形態保持性に優れた巻糸量の大
きい弾性糸巻糸体を効率的に巻取る方法を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性糸巻取方法
は、前記課題を解決するため以下の構成を有する。
【0017】すなわち、弾性糸をチューブに巻回して巻
糸体を形成する方法において、弾性糸をチューブの幅方
向に周接する方向に巻取る速度Vtと弾性糸をチューブ
の外周方向に巻取る速度Vwを用いて、式θ=Tan-1
(Vt/Vw)で表わされる綾角θおよび弾性糸をチュ
ーブに供給する速度Vfと前記速度Vwを用いて、式S
w=Vw/Vfで表される巻取りストレッチSwを、巻
取り開始から終了まで略S字状の曲線分布を与えて変化
させることを特徴とする弾性糸巻糸体の巻取方法であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の弾性糸巻糸体の巻
取方法について、詳細に説明する。
【0019】本発明の弾性糸巻糸体の巻取方法は、弾性
糸をチューブに巻回して巻糸体を形成する方法である。
【0020】本発明で使用される弾性糸とは、ポリエス
テル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系およびポリア
ミド系などの弾性有機合成樹脂またはこれらの混合体か
ら形成された繊維のことをいう。
【0021】本発明においては、綾角θと巻取りストレ
ッチを巻取り開始から終了まで略S字状の曲線分布を与
えて変化させるものである。
【0022】綾角θと巻取りストレッチを巻取り開始か
ら終了まで略S字状の曲線分布を与えて変化させないと
巻糸体の対向する2曲面の同じ半径位置での間隔で定義
される巻幅がほぼ同一とならず、巻糸体を解舒する際の
巻糸体に巻回されている弾性糸の糸道がほぼ一定となら
ず、したがって、解舒される弾性糸の解舒張力も一定と
ならず、弾性糸の太さが解舒張力により変化して、この
弾性糸を用いて形成された糸条または布帛には太さの変
化に起因する斑が発生し、均一で高品質の糸条または布
帛を得ることができないという問題がある。
【0023】綾角θとは、弾性糸の巻取り速度をチュー
ブの幅方向に周接する方向の速度Vtとチューブの外周
方向の速度Vwを用いて、式θ=Tan-1(Vt/V
w)で表されるものをいう。
【0024】チューブの幅方向に周接する方向とは、チ
ューブの長さ方向に弾性糸が巻き取られ、巻糸体の幅方
向として定義される方向をいい、具体的には図2におい
てaで示される方向をいい、チューブの外周方向とは、
チューブの外周に弾性糸が巻回され、消極送り出し装置
(タテ取り装置)または積極送り出し装置(転がし取り
装置)などにより、巻糸体から弾性糸が解舒される方向
をいい、図2でbで示される方向をいう。
【0025】巻取りストレッチとは、弾性糸をチューブ
に供給する速度Vfと弾性糸の巻取り速度の外周方向の
速度Vwを用いて、式Sw=Vw/Vfで表されるもの
をいう。
【0026】弾性糸をチューブに供給する速度Vfと
は、巻取速度の平均値で表される速度で、弾性糸をチュ
ーブに巻回し、弾性糸巻糸体として形成せしめる平均速
度をいう。
【0027】綾角θと巻取りストレッチの分布形状が巻
取り開始から終了まで略S字状であるとは、巻糸体の最
内層から最外層までの綾角分布と巻取りストレッチ分布
が略S字状であることをいうが、本発明において略S字
状とは、巻取りが開始された時点(巻厚が0mmの位
置)から巻取りが完了する時点(巻厚が巻糸体の最大と
なる位置)までの綾角の値および巻取りストレッチの値
が横軸に綾角または巻取りストレッチをとり、縦軸に巻
取り時間(巻厚)をとった分布図において、変曲点を一
つまたは二つ有する曲線または巻取り時間(巻厚)が小
さい範囲で凸部を有し、巻取り時間(巻厚)が大きい範
囲で凹部を有する曲線の形状を意味する。
【0028】そして、かかる前記曲線の凸部は分布図に
おいて巻取り時間(巻厚)の10〜40%の範囲にある
のが好ましく、より好ましくは15〜30%の範囲にあ
り、かつ、凹部は、巻取り時間(巻厚)の70〜95%
の範囲にあるのが好ましく、より好ましくは75〜90
%の範囲である。
【0029】具体的に以下の図を用いて説明する。
【0030】図3は綾角θの略S字状の曲線分布の例を
示し、図4は巻取りストレッチの略S字状の曲線分布を
示す。
【0031】また本発明においては、綾角θおよび巻取
ストレッチSwの巻取開始から終了までの分布形状は、
綾角θおよび巻取ストレッチSwを一定にして形成せし
めて得られた弾性糸巻糸体の側面形状と相似形または相
似形と同等なS字状の曲線分布であるのが、消極送り出
し装置(タテ取り装置)または積極送り出し装置(転が
し取り装置)などにより、巻糸体から弾性糸を解舒する
際の解舒性向上の観点から好ましい。
【0032】そして本発明に関する弾性糸巻糸体とは、
前記弾性糸がチューブに巻回・巻取られたものをいい、
好ましくは弾性糸巻糸体の重量が1.5Kgを越え、弾
性糸巻糸体のチューブ長さが70mmを越えるもの、よ
り好ましくは、弾性糸巻糸体の重量が3Kgを越え、巻
糸体のチューブ長さが110mmを越えるもの、さらに
好ましくは4Kgを越え、巻糸体のチューブ長さが11
0mmを越える大径のものであり、弾性糸の繊度が40
0デニール以上1700デニール以下の太物弾性糸のも
のを意味し、前記弾性糸巻糸体は、チューブの端部にテ
ールと呼ばれる緒糸部を持つものおよび緒糸部を持たな
いもののいずれであってもよい。
【0033】そして、前記巻取方法においては、消極送
り出し装置(タテ取り装置)または積極送り出し装置
(転がし取り装置)などを用いて弾性糸巻糸体から弾性
糸を解舒する際の解舒性向上の観点から、巻取における
綾角θの平均値を10度以上20度以下の範囲におくの
が好ましく、12度以上16度以下の範囲とするのがよ
り好ましい。
【0034】また、巻取速度Vwの平均値を100m/
分以上600m/分以下の範囲とするのが好ましく、2
50m/分以上500m/分以下の範囲におくのがより
好ましい。
【0035】本発明の弾性糸巻糸体の巻取方法におい
て、前記綾角θを変化させる手段としては、トラバース
機構と呼ばれ、弾性糸を巻取軸方向に反復周接させる機
構と弾性糸をチューブに巻回、巻取る巻取機構を備えた
弾性糸を巻取る巻取装置、例えば糸巻ワインダでトラバ
ースの速度を巻糸体の巻径の増加にしたがい増減する方
法を採用することができ、前記ストレッチSwを変化さ
せる手段としては、チューブをその外周に装着した巻取
スピンドル、または、チューブを装着したスピンドルに
直接に接触し、該チューブを回転させるドライブロール
などの弾性糸巻糸体を形成せしめるロールの回転速度
を、巻糸体の巻径の増加にしたがい増減する方法を採用
することができ、巻取条件を大幅に変更することなく綾
角θおよび巻取ストレッチSwを変化させて、巻幅をほ
ぼ均一な弾性糸巻糸体を効率的に製造することができ
る。
【0036】本発明において巻幅とは、チューブに巻き
取られた巻糸体の対向する2曲面の同じ半径位置での間
隔をいう。
【0037】本発明により得られる弾性糸巻糸体は図5
で示される巻幅の最大値δmaxと最小値δminとの差δw
が小さくなって、巻取り開始から終了まで巻幅がほぼ均
一化されたものであり、側面外形および解舒性に極めて
優れたものである。
【0038】そして、本発明に係わる弾性糸巻糸体を形
成せしめるために用いる綾振り機構は、綾角θを予め設
定した分布に従い変化させうる機構であればよく、例え
ば、カムロールとガイドを用いたトラバースカム方式の
綾振り機構や、回転軸に取付けられた複数個の羽根で弾
性糸をチューブ長手方向に配設する羽根トラバース機
構、その他のトラバース機構を採用することができる。
【0039】さらには、本発明は、弾性糸の巻取り開始
時に、弾性糸の端糸を、チューブの一端に所望量を、綾
振り機構により弾性糸を配設する範囲よりもチューブ端
部に、巻取り開始時のみに使用する糸把持機構を用いて
予め巻回せしめる処理、いわゆるテール処理を施すこと
も好ましく行われる。
【0040】ようするに、本発明は、弾性糸のチューブ
に対する巻取が進むにしたがい、その巻取綾角を従来の
巻幅パターンに相似させることによって、大径の弾性糸
巻糸体であっても、その巻幅をほぼ均一化することを可
能にしたことを特徴としており、これにより従来に比べ
解舒性能が良好で、形態保持性のすぐれた弾性糸巻糸体
を効率的に得ることができるのである。
【0041】なお、巻幅パターンとは、巻糸体の最内層
から最外層までの巻幅の分布をいう。
【0042】したがって、本発明の弾性糸巻糸体によれ
ば、紙おむつ、成人用屎尿取り部材、婦人用乳取り部
材、生理用ナプキンなどの医療・衛生用資材、およびパ
ンティストッキング、タイツ、靴下などの衣料用資材な
どの二次製品を生産する工程における取り扱い性が良
く、該巻糸体からの弾性糸の引き出し速度が50m/分
以上、好ましくは100m/分以上の高速生産を行って
も弾性糸の巻糸体からの崩落による糸切れ、あるいは、
解舒張力の変動による弾性糸の太さの変化がなく、前記
の製品を品質よく、かつ効率よく生産することができ
る。
【0043】
【実施例】繊度560デニールのポリエーテル系弾性糸
を長さ175mmのチューブに対し、表1に示した巻糸
量で巻取るに際し、トラバース機構により巻き始めから
終了までの綾角θの分布および巻取ストレッチSwの分
布を表1のように変更して弾性糸巻糸体を製造した。
【0044】得られた各弾性糸巻糸体における巻幅の差
δw、側面外形および解舒性を評価した結果を表1に併
せて示す。
【0045】
【表1】 表1から明らかなように、トラバース機構および巻取機
構により巻き始めから終了までの綾角θおよび巻取りス
トレッチSwを図6、7の如く略S字状に変化させた本
発明により得られた弾性糸巻糸体(実施例1)は、巻取
綾角θおよび巻取ストレッチSwを図8、9、10、1
1、12、13の如く本発明の条件を満たさずに得られ
た弾性糸巻糸体(比較例1、2、3)に比較して、巻幅
δcの差δwが小さく、側面形状および解舒性に極めて
優れた巻糸体を得ることができた。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、弾性糸のチューブに対
する巻取が進むにしたがい、その巻取綾角および巻取ス
トレッチを従来の巻幅パターンに相似させたため、大径
の弾性糸巻糸体であってもその巻幅δがほぼ均一化され
たものであり、従来に比し解舒性能がすこぶる良好で、
形態保持性にも優れたものを効率的に得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の巻取方法により得られた弾性糸巻糸体の
一例をモデル的に示す模式的概略側面図である。
【図2】弾性糸の巻取り速度のチューブの幅方向に周接
する方向とチューブの外周方向を模式的に示す概略図で
ある。
【図3】本発明における巻取り開始から終了までの綾角
θの分布形状の一例を示す模式図である。
【図4】本発明における巻取り開始から終了までの巻取
りストレッチの分布形状の一例を示す模式図である。
【図5】本発明により得られた弾性糸巻糸体の一例を示
す模式的側面概略図である。
【図6】本発明における巻取り開始から終了までの綾角
θの分布形状の一例を示す模式図である。
【図7】本発明における巻取り開始から終了までの巻取
りストレッチの分布形状の一例を示す模式図である。
【図8】従来の巻取り方法における巻取り開始から終了
までの綾角θの分布形状の一例を示す模式図である。
【図9】従来の巻取り方法における巻取り開始から終了
までの巻取りストレッチの分布形状の一例を示す模式図
である。
【図10】従来の巻取り方法における巻取り開始から終
了までの綾角θの分布形状の一例を示す模式図である。
【図11】従来の巻取り方法における巻取り開始から終
了までの巻取りストレッチの分布形状の一例を示す模式
図である。
【図12】従来の巻取り方法における巻取り開始から終
了までの綾角θの分布形状の一例を示す模式図である。
【図13】従来の巻取り方法における巻取り開始から終
了までの巻取りストレッチの分布形状の一例を示す模式
図である。
【符号の説明】
1:チューブ 2:巻糸体 a:チューブの幅方向に周接する方向 b:チューブの外周方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性糸をチューブに巻回して巻糸体を形成
    する方法において、弾性糸をチューブの幅方向に周接す
    る方向に巻取る速度Vtと弾性糸をチューブの外周方向
    に巻取る速度Vwを用いて、式θ=Tan-1(Vt/V
    w)で表わされる綾角θおよび弾性糸をチューブに供給
    する速度Vfと前記速度Vwを用いて、式Sw=Vw/
    Vfで表される巻取りストレッチSwを、巻取り開始か
    ら終了まで略S字状の曲線分布を与えて変化させること
    を特徴とする弾性糸巻糸体の巻取方法。
  2. 【請求項2】綾角θおよび巻取りストレッチSwの巻取
    り開始から終了までの分布形状が、綾角θおよび巻取り
    ストレッチSwを一定にして形成せしめて得られた弾性
    糸巻糸体の側面形状と相似形または相似形と同等なS字
    状の曲線分布であることを特徴とする請求項1に記載の
    弾性糸巻糸体の巻取方法。
  3. 【請求項3】綾角θの平均値が10〜20°の範囲にあ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の弾性糸巻
    糸体の巻取方法。
  4. 【請求項4】巻取速度の平均値が100〜600m/分
    の範囲にあることを特徴とする請求項1、2または3に
    記載の弾性糸巻糸体の巻取方法。
JP36498097A 1997-12-18 1997-12-18 弾性糸巻糸体の巻取方法 Pending JPH11180643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36498097A JPH11180643A (ja) 1997-12-18 1997-12-18 弾性糸巻糸体の巻取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36498097A JPH11180643A (ja) 1997-12-18 1997-12-18 弾性糸巻糸体の巻取方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11180643A true JPH11180643A (ja) 1999-07-06

Family

ID=18483146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36498097A Pending JPH11180643A (ja) 1997-12-18 1997-12-18 弾性糸巻糸体の巻取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11180643A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456304B1 (ko) * 2002-03-13 2004-11-09 주식회사 효성 탄성사 권사체의 제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456304B1 (ko) * 2002-03-13 2004-11-09 주식회사 효성 탄성사 권사체의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3969885A (en) Method for manufacturing a textured yarn
US2219836A (en) Core for yarn packages
CN107531442B (zh) 由聚乳酸系单丝形成的圆筒状卷装体
US2534340A (en) Warp-winding from cakes
US5178193A (en) Manufacturing a long bias cloth from a circular loom by spiral cutting
JPH11180643A (ja) 弾性糸巻糸体の巻取方法
JPS6042301B2 (ja) 太繊度合成繊維フイラメントの延伸方法
JP3836881B2 (ja) 高強度、高収縮率のナイロン66フィラメント糸の製造方法
JP2009144311A (ja) 複合糸およびその製造方法
US2534339A (en) Warp-winding from cakes
JPH10236731A (ja) 弾性糸巻糸体およびその巻取方法
US3323751A (en) Forming tube for glass fibers
JP6446962B2 (ja) ポリエステル仮撚加工糸パッケージ
US2430710A (en) Textile cone
US712986A (en) Cop or package of yarn for dyeing.
JPH08199424A (ja) ポリエステルモノフィラメントパッケージ
JP5120589B2 (ja) ポリウレタン弾性糸巻糸体、その製造方法、及びポリウレタン弾性糸の解舒方法
US2087097A (en) Manufacture of pulp rovings
JP2001063920A (ja) 弾性糸巻糸体およびその製造方法
JPS5974861A (ja) 弾性糸巻上げチーズまたはコーン
KR200235372Y1 (ko) 정방기의 스펀텍스사 방출장치
JPH0797138A (ja) 炭素繊維の無芯パッケージ
JP2585395Y2 (ja) ボビンキャップ
JP2001032129A (ja) セルロースアセテート太細糸の製造方法
JP2005314839A (ja) 先染め糸条

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20040303

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040303