JPH11179728A - 成形体の付着物除去方法 - Google Patents

成形体の付着物除去方法

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JPH11179728A
JPH11179728A JP35554597A JP35554597A JPH11179728A JP H11179728 A JPH11179728 A JP H11179728A JP 35554597 A JP35554597 A JP 35554597A JP 35554597 A JP35554597 A JP 35554597A JP H11179728 A JPH11179728 A JP H11179728A
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JP35554597A
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Toshiaki Inoue
敏明 井上
Toshiharu Nagoshi
敏晴 名越
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 資源の有効利用や高級な用途への再利用、及
び再生処理のコストダウンを図ることができる成形体の
付着物除去方法を提供する。 【解決手段】 熱可塑性のプラスチック組成物からなる
成形体から、該成形体に付着した付着物(ラベル2)を
除去する方法であって、前記付着物が付着した成形体
を、剪断粉砕機(カッターミル3)によりこの成形体の
平均肉厚と略同じ寸法以下に粉砕して前記付着物を剥離
させた後、この粉砕混合物4を、風力分離機5により前
記成形体と付着物に風力分離する。前記プラスチック組
成物が、硬質プラスチック組成物である。前記成形体が
ハウジング1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば事務機器
のハウジング等の熱可塑性のプラスチック組成物からな
る成形体から、該成形体に付着したラベル等の付着物を
除去する成形体の付着物除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、プラスチックのリサイク
ル技術としては、例えば図7に示すように、廃棄される
製品Aを回収、解体、分別等した後、(1) 再生材料とし
て成形品に再生処理するメカニカル・リサイクリング、
(2) ガス化、油化、固形化等により燃料としたり、ある
いは都市ゴミと共に焼却してエネルギーを回収するエネ
ルギー・リサイクリング、及び(3) 熱分解、加水分解、
その他の化学的分解によって低分子量物質やモノマーに
還元し、原料として再利用するケミカル・リサイクリン
グ等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、事務機
器のハウジング1等の熱可塑性のプラスチック組成物か
らなる成形体においては、アルミニウム製や樹脂製のラ
ベル等の付着物が付着していて、再生処理が困難である
ため、埋立てられているのが現状である。そのため、資
源が無駄になると共に、埋立て用地を確保し続ける必要
があるという問題点がある。
【0004】また、飲料用、酒類用、しょうゆ用等のペ
ット(PET)ボトルにおいては、再生処理が行われて
いるものの、回収したペットボトルのベールの解体、塩
化ビニル樹脂ボトルとの分別、ボトル洗浄、カラーボト
ルと透明ボトルの分別、粉砕、ラベルの分離、フレーク
洗浄、他のプラスチックとの液比重分離、脱水・乾燥、
風力比重分離、金属との分離、押出しペレット化等の工
程があり、非常に複雑であるため、再生処理のコストダ
ウンを図りにくいという問題点がある。更に、これらの
工程を経ても純度の高い原料に戻すのは困難であり、そ
のため2級品や3級品等の低級な用途にしか再利用でき
ないという問題点がある。
【0005】この発明は、以上のような問題点に鑑みて
なされたものであり、資源の有効利用や高級な用途への
再利用、及び再生処理のコストダウンを図ることができ
る成形体の付着物除去方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段とするところは、第1に、熱可塑性のプラスチッ
ク組成物からなる成形体から、該成形体に付着した付着
物を除去する方法であって、前記付着物が付着した成形
体を、剪断粉砕機によりこの成形体の平均肉厚と略同じ
寸法以下に粉砕して前記付着物を剥離させた後、この粉
砕混合物を、風力分離機により前記成形体と付着物に風
力分離することにある。
【0007】第2に、前記プラスチック組成物が、硬質
プラスチック組成物であることにある。
【0008】第3に、前記成形体がハウジングであるこ
とにある。
【0009】第4に、前記剪断粉砕機と風力分離機の間
に、前記粉砕混合物を風力分離機に輸送可能な輸送手段
を介在させておくことにある。
【0010】第5に、前記粉砕を、前記剪断粉砕機の内
部及び/又は外部を冷却しながら行うことにある。
【0011】第6に、前記硬質プラスチック組成物が、
硬質塩化ビニル樹脂系組成物であることにある。
【0012】第7に、前記硬質プラスチック組成物が、
スチレン樹脂系組成物であることにある。
【0013】第8に、前記硬質塩化ビニル樹脂系組成物
が、硬質塩化ビニル樹脂とアクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン樹脂(以下、「ABS樹脂」という。)と
を含有することにある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように、この
実施形態に係る成形体の付着物除去方法は、熱可塑性の
プラスチック組成物からなる例えばハウジング(成形
体)1から、該ハウジング1の所定部位に貼付けられた
例えばラベル(付着物)2を除去する方法であって、前
記ラベル2が付着したハウジング1を、例えばカッター
ミル(剪断粉砕機)3によりこのハウジング1の平均肉
厚と略同じ寸法以下に粉砕して前記ラベル2を剥離させ
た後、この粉砕混合物4を、風力分離機5により前記ハ
ウジング1とラベル2に風力分離するものである。
【0015】前記ハウジング1は、所定組成の熱可塑性
のプラスチック組成物からなり、例えば箱状に形成され
ている。なお、ここで言うところのハウジング1とは、
所定の物を格納できる各種の容器やケースをいう。ま
た、成形体としては、この実施形態のようなハウジング
1に限定されるものではなく、熱可塑性のプラスチック
組成物からなる各種の部品や部材等が挙げられる。
【0016】前記ラベル2は、その製品の型番や形式等
の各種の情報を表示する例えばアルミニウム製や樹脂製
等のものであり、図1に示すように、前記ハウジング1
の所定部位にあらかじめ貼付けられている。なお、付着
物としては、このようなラベル2の他、ユーザーが必要
に応じて貼付けた金属製、樹脂製、又は紙製等のシール
やテープ、必要に応じて油性マジック等で記入した油性
インク、あるいは静電気等により付着した汚れ等が含ま
れる。
【0017】前記カッターミル3は、図2に示すよう
に、その投入側3bにモータ等により水平方向の軸心回
りに高速回転する回転刃6と、投入側3bの所定位置に
固定された固定刃7とを備えていると共に、排出側3a
がケース状に形成されている。そして、前記回転刃6の
上方には原料を投入するための投入口8が設けられてい
ると共に、下方にはメッシュ径が数mmで且つ横断面が
例えば半円状のスクリーン9が設けられている。
【0018】前記スクリーン9のメッシュ径は、前記ハ
ウジング1の平均肉厚と略同じ寸法以下に形成されてお
り、前記回転刃6と固定刃7の間の剪断力により粉砕さ
れて生じ、そのサイズが前記スクリーン9のメッシュ径
とほぼ同じか小さくなった粉砕混合物4は、このスクリ
ーン9を通過して下方の排出側3aに排出される。
【0019】ここで、図3に示すように、前記ラベル2
がハウジング1の粒状物1a等に付着したままとなって
いた場合、前記ハウジング1においては、前記剪断力に
よってその粒状物1aがより小さい粒状物1bに粉砕さ
れて断片化される。この際、ラベル2も断片化されて、
より小さくなった粒状物1bに更に付着したままの状態
となることもあるが、このラベル2は、図3のように断
片化されない場合には、前記粒状物1aの粉砕時のひず
みやズレ等によって剥離されるものと考えられる。ま
た、このようにして前記粉砕混合物4がハウジング1の
平均肉厚と略同じ寸法以下にまで粉砕された時には、前
記ラベル2は、前記粒状物1b等に付着したままとはな
らずにほとんど剥離されるものと考えられる。なお、付
着物が汚れ等である場合には、前記剪断力や他の粒状物
1a,1b等との摩擦力等によって剥離されるものと考
えられる。
【0020】前記ハウジング1等の成形体を構成する熱
可塑性のプラスチック組成物が、硬質プラスチック組成
物である場合には、常温又は軟化しない温度範囲で脆く
て粘りがないので、上記のような粉砕の際には破断面が
鋭利に破断する。そのため、前記粒状物1aの粉砕時の
ひずみやズレ等が大きく、前記ラベル2等が剥離され易
いという利点がある。一方、前記プラスチック組成物
が、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン
(ポリアミド)等の粘りがある樹脂である場合には、前
記粉砕の際に応力の強く作用する部分が糸を引いたよう
な状態に引き延ばされる(白化現象)ために鋭利な破断
面とはなりにくく、前記ラベル2等が剥離されにくいの
で望ましくない。
【0021】また、前記硬質プラスチック組成物が、硬
質塩化ビニル樹脂系組成物である場合には、前記ラベル
2等が剥離され易いと共に、この成形体の再利用の際の
熱成形を比較的低い温度で行えるので熱劣化が少ないと
いう利点がある。この場合、硬質塩化ビニル樹脂系組成
物が、硬質塩化ビニル樹脂とABS樹脂とを含有する時
には、耐衝撃性、耐候性、着色性、表面性に優れると共
に、自己消化性を有するため、例えばCRTディスプレ
イ、プリンター、複写機、電話機、計算機等の事務機器
のハウジング材料等として好適に使用できると共に、リ
サイクルによる物性低下がほとんどないという利点があ
る。
【0022】更に、前記硬質プラスチック組成物が、ス
チレン樹脂系組成物である場合にも、上記と同様、前記
ラベル2等が剥離され易いと共に、この成形体の再利用
の際の熱成形を比較的低い温度で行えるので熱劣化が少
ないという利点がある。
【0023】なお、剪断粉砕機としては、上記のような
カッターミル3に限定されるものではなく、例えばシュ
レッダーやディスインテグレーター等を使用してもよ
い。また、上記のように、前記ハウジング1の平均肉厚
と略同じ寸法以下まで粉砕する際には、何段階かに分け
て粉砕し、徐々に小さくしていってもよい。この場合に
は、他の少なくとも1種のより大型の剪断粉砕機を使用
したり、あるいはスクリーン9のメッシュ径を大きくし
ておく等して、サイズの少し大きい粉砕混合物10とし
ておけばよい。なお、前記粉砕混合物4は、ハウジング
1等の成形体の平均肉厚にもよるが、この平均肉厚と略
同じ寸法、即ち1〜10mm程度、好ましくは1〜5m
m程度以下のサイズとなるように粉砕すればよい。
【0024】前記風力分離機5は、図2に示すように、
例えば輸送ブロワ11等の輸送手段を介して前記カッタ
ーミル3の排出側3aの下方に接続されている。即ち、
前記粉砕混合物4は、輸送ブロワ11によりこの風力分
離機5に輸送され、前記ハウジング1とラベル2に風力
分離される。
【0025】なお、輸送手段としては、前記輸送ブロワ
11の他、例えばベルトコンベア等が挙げられる。ま
た、風力分離機5もこの実施形態のような密閉循環式の
ものに限定されるものではなく、各種の形式のものを使
用することができる。
【0026】このように、前記粉砕混合物4を、ハウジ
ング1等の成形体とラベル2等の付着物にそれぞれ高い
純度で風力分離できるので、前記成形体を再利用可能で
あるという利点がある。また、この成形体を純度の高い
原料に戻すことができるので、より高級な用途にも利用
可能であるという利点がある。加えて、上記のように、
粉砕に続いて風力分離するだけでよいので、再生処理の
コストダウンを図ることができるという利点がある。
【0027】また、成形体が、この実施形態のようなハ
ウジング1である場合には、従来から埋立てられるだけ
であった大量の資源を有効利用できるという利点があ
る。
【0028】更に、前記粉砕混合物4を風力分離機5に
輸送可能な輸送手段を介在させておけば、上記のような
粉砕と風力分離を連続的に行えるので、効率が良いとい
う利点がある。
【0029】加えて、前記粉砕を、この実施形態のよう
に、例えば前記カッターミル3の外部に通水により冷却
可能な冷却器12を取付ける等して、このカッターミル
3の内部及び/又は外部を冷却しながら行えば、粉砕の
際に発生する熱を抑制できるので、前記プラスチック組
成物が比較的低融点である場合でもその軟化又は溶融を
防止することができる。そのため、この軟化又は溶融に
よって前記ラベル2等の付着物が成形体に巻き込まれて
包含されるのを確実に防止できるという利点がある。
【0030】なお、前記冷却の方法としては、他に例え
ば前記カッターミル3の内部や外部に冷風を供給した
り、あるいは水等を噴霧又は噴射する等、従来公知の種
々の技術を利用することができる。
【0031】ここで、図4に示すように、必要に応じ
て、前記風力分離機5により風力分離したハウジング1
等の成形体を、更に例えば振動式石取機13等の風力分
離機等にかければ、風力及び振動で成形体から石や砂等
の不純物14を除去できるので、成形体の純度をより高
くできるという利点がある。なお、前記振動式石取機1
3においては、斜めに支持された多孔性板15の下方か
ら上方に向かって吹き出されるエアー16により成形体
が浮遊した状態で斜め下方へ運ばれると共に、前記多孔
性板15に加えられる振動により石や砂等の不純物14
が斜め上方へ運ばれることにより、分別が行われる。
【0032】
【実施例】次に、この発明を実施例により更に詳細に説
明するが、この発明は係る実施例に限定されるものでは
ない。
【0033】〔実施例1〕成形体として、塩化ビニル樹
脂とABS樹脂のポリマーアロイ(鐘淵化学工業社製,
商品名「ENPLEX N−340」)からなるCRT
ディスプレイのハウジング(平均肉厚3mm)に、あら
かじめ型番等を表示する初期ラベルのみを貼付けたもの
を使用した。
【0034】剪断粉砕機としてカッターミル(能力:5
0kg/h,モーター:5.5kW)を使用し、スクリ
ーンのメッシュ径を10mm、2mmの順に小さくして
所定数のハウジングを粉砕した。なお、この粉砕は、前
記カッターミルの外部に通水可能に取付けられた冷却器
で冷却しながら行った。
【0035】次いで、上記の操作で得られた粉砕混合物
を風力分離機(密閉循環式風力選別機,型式:L−15
00,15Hz)により風力分離を行った。
【0036】得られたハウジングの粒状物を押出機(4
0mm一軸ベント押出機,L/D=27.5,型式:10
VSE-40-28V,モーター:7.5kW,スクリーン:40
メッシュ)等によりペレット化した後、このペレットを
用いて試験片を作製し、各種の物性評価に供した。な
お、ハウジングを構成するポリマーアロイ製品のペレッ
トからも同様にして試験片を作製し、各種の物性を評価
した。これらの結果を次の表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】なお、図5に示すように、ハウジングを構
成するポリマーアロイ製品について繰り返し再生実験を
行い、その繰り返し再生時の物性変化を調べた。その結
果を図6及び次の表2に示す。ここでは、上記とほぼ同
様の組成のポリマーアロイ(鐘淵化学工業社製,商品名
「ENPLEX EM800」)を用いて行った。
【0039】
【表2】
【0040】〔比較例1〕前記カッターミルのスクリー
ンのメッシュ径を10mm、5mmの順に小さくして所
定数のハウジングを粉砕し、実施例1と同様にして風力
分離した後、得られたハウジングの粒状物を上記の押出
機により押出成形を行ったが、この押出機のスクリーン
が約30分で目詰まりを起こしたため、ペレット化は十
分には行えなかった。
【0041】〔実施例2〕まず、廃棄物から回収した実
施例1と同様の組成のハウジング502個を用い、あら
かじめ貼付けられていた初期ラベル以外の付着物を目視
により調査した。その結果を次の表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】上記の結果から、廃棄物としてのハウジン
グには前記初期ラベル以外の付着物が付着していること
が判明したため、実施例1と同様の組成であるが、前記
初期ラベルが貼付けられていないハウジングに、約30
0cm2 の範囲で油性インク、セロテープ、ガムテー
プ、又は紙テープを付着させておくと共に、前記スクリ
ーンのメッシュ径を10mm、3mmの順に小さくして
所定数のハウジングを粉砕した以外は、実施例1と同様
の操作を行った。
【0044】〔比較例2〕前記油性インク等の付着物を
手洗いにより落としたハウジングを用い、前記スクリー
ンのメッシュ径を10mm、3mmの順に小さくして所
定数のハウジングを粉砕した以外は、実施例2と同様の
操作を行った。
【0045】以上の実施例1、実施例2、及び比較例2
で得られたペレットを用い、200×200×1mmの
サイズに熱プレス成形して異物の混入状況を目視及び光
学顕微鏡等により調査した(大蔵省印刷局,きょう雑物
測定図表参照)。また、色の変化を色差計により測定し
た。なお、ハウジングを構成するポリマーアロイ製品に
ついても同様の操作を行った。これらの結果を次の表
4、表5、及び表6に示す。
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】なお、比較例1についてはペレット化が困
難であったため、異物混入調査としては、粉砕前の元の
初期ラベルの総重量と、粉砕して風力分離した後の初期
ラベルの総重量とを測定することにより、ハウジングの
粒状物に付着したままとなっているラベル量(重量率)
を算出した。また、実施例1についても同様の操作を行
った。これらの結果を次の表7に示す。
【0050】
【表7】
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、前記粉砕混合物を、ハウジング等の成形体とラベル
等の付着物にそれぞれ高い純度で風力分離できるので、
前記成形体を再利用可能であるという利点がある。ま
た、この成形体を純度の高い原料に戻すことができるの
で、より高級な用途にも利用可能であるという利点があ
る。加えて、上記のように、粉砕に続いて風力分離する
だけでよいので、再生処理のコストダウンを図ることが
できるという利点がある。
【0052】請求項2の発明によれば、前記プラスチッ
ク組成物が硬質プラスチック組成物であり、常温又は軟
化しない温度範囲で脆くて粘りがないので、上記のよう
な粉砕の際には破断面が鋭利に破断する。そのため、前
記ハウジングの粒状物の粉砕時のひずみやズレ等が大き
く、前記ラベル等が剥離され易いという利点がある。
【0053】請求項3の発明によれば、前記成形体がハ
ウジングであるので、従来から埋立てられるだけであっ
た大量の資源を有効利用できるという利点がある。
【0054】請求項4の発明によれば、前記剪断粉砕機
と風力分離機の間に、前記粉砕混合物を風力分離機に輸
送可能な輸送手段を介在させておくので、上記のような
粉砕と風力分離を連続的に行うことができ、そのため効
率が良いという利点がある。
【0055】請求項5の発明によれば、前記粉砕を、前
記剪断粉砕機の内部及び/又は外部を冷却しながら行う
ので、前記プラスチック組成物が比較的低融点である場
合でも、粉砕の際に発生する熱を抑制してその軟化又は
溶融を防止することができる。そのため、この軟化又は
溶融によって前記ラベル等の付着物が成形体に巻き込ま
れて包含されるのを確実に防止できるという利点があ
る。
【0056】請求項6及び請求項7の発明によれば、前
記硬質プラスチック組成物が硬質塩化ビニル樹脂系組成
物又はスチレン樹脂系組成物であるので、前記ラベル等
が剥離され易いと共に、この成形体の再利用の際の熱成
形を比較的低い温度で行えるので熱劣化が少ないという
利点がある。
【0057】請求項8の発明によれば、前記硬質塩化ビ
ニル樹脂系組成物が、硬質塩化ビニル樹脂とABS樹脂
とを含有し、耐衝撃性、耐候性、着色性、表面性に優れ
ると共に、自己消化性を有するため、例えばCRTディ
スプレイ、プリンター、複写機、電話機、計算機等の事
務機器のハウジング材料等として好適に使用できると共
に、リサイクルによる物性低下がほとんどないという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベルを貼付けたハウジングの一例を示す斜視
図。
【図2】この実施形態に係る成形体の付着物除去方法に
おいて、カッターミルの外部に取付けた冷却器で冷却し
ながら粉砕した後、風力分離機で風力分離する様子を示
す概略説明図。
【図3】粉砕混合物の一部を示す要部拡大斜視図。
【図4】振動式石取機により、ハウジングから石や砂等
の不純物を除去する様子を示す概略説明図。
【図5】実施例1における繰り返し再生実験のフローチ
ャート。
【図6】実施例1における繰り返し再生時の物性変化を
示すグラフ。
【図7】プラスチックのリサイクル概念図。
【符号の説明】
1 ハウジング(成形体) 2 ラベル(付着物) 3 カッターミル(剪断粉砕機) 4 粉砕混合物 5 風力分離機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性のプラスチック組成物からなる
    成形体から、該成形体に付着した付着物を除去する方法
    であって、 前記付着物が付着した成形体を、剪断粉砕機によりこの
    成形体の平均肉厚と略同じ寸法以下に粉砕して前記付着
    物を剥離させた後、この粉砕混合物を、風力分離機によ
    り前記成形体と付着物に風力分離することを特徴とする
    成形体の付着物除去方法。
  2. 【請求項2】 前記プラスチック組成物が、硬質プラス
    チック組成物であることを特徴とする請求項1記載の成
    形体の付着物除去方法。
  3. 【請求項3】 前記成形体がハウジングであることを特
    徴とする請求項1又は2記載の成形体の付着物除去方
    法。
  4. 【請求項4】 前記剪断粉砕機と風力分離機の間に、前
    記粉砕混合物を風力分離機に輸送可能な輸送手段を介在
    させておくことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    記載の成形体の付着物除去方法。
  5. 【請求項5】 前記粉砕を、前記剪断粉砕機の内部及び
    /又は外部を冷却しながら行うことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか記載の成形体の付着物除去方法。
  6. 【請求項6】 前記硬質プラスチック組成物が、硬質塩
    化ビニル樹脂系組成物であることを特徴とする請求項2
    乃至5のいずれか記載の成形体の付着物除去方法。
  7. 【請求項7】 前記硬質プラスチック組成物が、スチレ
    ン樹脂系組成物であることを特徴とする請求項2乃至5
    のいずれか記載の成形体の付着物除去方法。
  8. 【請求項8】 前記硬質塩化ビニル樹脂系組成物が、硬
    質塩化ビニル樹脂とアクリロニトリル・ブタジエン・ス
    チレン樹脂とを含有することを特徴とする請求項6又は
    7記載の成形体の付着物除去方法。
JP35554597A 1997-12-24 1997-12-24 成形体の付着物除去方法 Pending JPH11179728A (ja)

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