JPH111796A - 被処理長尺体の電気処理装置、当該電気処理装置により製造される被処理長尺体、並びに電気処理が施された被処理長尺体の製造方法 - Google Patents

被処理長尺体の電気処理装置、当該電気処理装置により製造される被処理長尺体、並びに電気処理が施された被処理長尺体の製造方法

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JPH111796A
JPH111796A JP10104856A JP10485698A JPH111796A JP H111796 A JPH111796 A JP H111796A JP 10104856 A JP10104856 A JP 10104856A JP 10485698 A JP10485698 A JP 10485698A JP H111796 A JPH111796 A JP H111796A
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processed
electrode
deflection
roll
metal tube
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JP10104856A
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English (en)
Inventor
Akira Matsuzaki
晃 松崎
Yoshiharu Sugimoto
芳春 杉本
Masaru Sagiyama
勝 鷺山
Yasutetsu Yoshie
康哲 吉江
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HERIOSU KK
Helios Co Ltd Japan
Original Assignee
HERIOSU KK
Helios Co Ltd Japan
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行軌道の維持のための曲げ変形を極小に抑え
た上で、線状体(被処理長尺体)に過剰な張力を印加し
たり、機械加工を施すことなく、偏向ロール間での線状
体のたわみ、変動、走行経路の不揃いを極力小さくし
て、電解液槽内に配置する電極と線状体との距離を、線
状体の走行経路にわたって等しくし、且つ極力小さくす
る。 【解決手段】走行する線状体(被処理長尺体)34が螺
旋状に係合して巻回する偏向ロール30,32と、走行
過程で線状体34に電気処理を施す為の電極40,42
(50,52)との間に、線状体に過剰な変形または張
力を与えることなく偏向を補助し、電気処理に適した線
状体のパスラインを確保するための回転体60,62,
64,66を備えた装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線状体に代表され
る断面積及び寸法に比べて、その長軸方向の長さが著し
く大きな物体(以下、総称して「被処理長尺体」とい
う。)の連続電気処理装置に関し、詳しくは、走行する
線状体が螺旋状に係合して巻回する偏向ロールと、走行
過程で被処理長尺体に電気処理を施す為の電極との間
に、被処理長尺体に過剰な変形または張力を与えること
なく偏向を補助し、電気処理に適した被処理長尺体のパ
スラインを確保するための手段を備える装置に関する。
【0002】なお、本発明に係る電気処理装置は、電気
メッキに利用可能であるが、これだけに限定されるもの
ではなく、電解クロメート処理、電解リン酸塩処理、陽
極酸化等の電気処理にも適用可能である。また、本発明
における線状体とは、線材、管材、光ファイバや電線等
の異種物質を内蔵する管状体等を意味し、その断面形状
は問わない。更に、本発明は、いわゆる「竪型電気処理
装置」のみならず、「水平型電気処理装置」にも適用可
能である。
【0003】又、光ファイバー収納用金属管とは、その
内部に、一本又は複数本の光ファイバーを収納するため
の金属管を意味し、その金属管の材質や断面形状は問わ
ない。光ファイバー収納用金属管は、本発明における線
状体の一形態である。更に、光ファイバー収納用金属管
のように管材の内部に線状体を収納する被処理長尺体に
おいて、管材の長さに対する線状体と管材の長さの差の
割合を余長率という。
【0004】
【従来の技術】線状体の連続電気処理装置の例として、
特開平5-132797号、同5-39594 号、実開昭59-37366号、
特開昭52-117243 号、特公昭57-23756号等がある。これ
らは、対向する偏向ロール間で線状体が螺旋状に巻回
し、偏向ロール間に配置した電解液槽内で線状体を複数
回往復させ、その過程で線状体に電解処理を施してい
る。
【0005】電気処理に当たっては、電解液槽内に配置
する電極と線状体との距離を、線状体の走行経路にわた
って等しくすることで、電解処理の均質性を維持でき
る。又、この距離を極力小さくすることで、消費電力の
低減が図れる。このため、螺旋状に巻回する線状体に働
く張力を高くして、偏向ロール間での線状体のたわみ、
変動、走行経路の不揃いを極力小さくしている。
【0006】又、特公昭57-23756号に見られるように、
回転自在な複数個の溝付シーブから成る線材ガイドによ
り、隣接する偏向ロールに共通の接線の方向とは異なる
方向に、線状体の往路及び復路を同方向に強制的に偏向
して電解液槽内での走行経路を確保している。特公昭55
-43518号では、間隔をとり且つ偏向するローラにより、
隣接する偏向ロールに共通の接線の方向とは異なる方向
に、線状体の往路又は復路を強制的に偏向して電解液槽
内での走行経路を確保している。
【0007】このように上記公知技術は、偏向ロール間
での線状体のたわみ、位置変動、走行経路の不揃いを極
力小さくして、電解液槽内に配置する電極と線状体との
距離を、線状体の走行経路にわたって等しくし、且つ極
力小さくする。しかしこれを達成するために上記公知技
術では、線状体に働く張力を高める必要がある。この結
果、線状体に過大な加工硬化を施すことになり、又、断
線の原因にもなり兼ねない。管材の場合には管材に亀裂
が発生する原因にもなる。特に、電線や光ファイバを収
納する管材における余長率を意図的に調整している場合
には、電気処理の過程で管材に機械加工が施されること
になり、管材の長さ変動、従って余長率の変動を招来
し、品質管理上支障を来す。
【0008】以上のような問題は、特公昭57-23756号及
び同55-43518号に見られるような、機械的変形力を印加
することにより線状体の走行経路を強制的に偏向する場
合においても見られ、特に顕著でもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、走行軌道の
維持のためにある程度の曲げ変形はやむをえないとして
もそのような曲げ変形を極小に抑えた上で、被処理長尺
体に過剰な張力を印加したり、過剰な機械加工を施すこ
となく、偏向ロール間での被処理長尺体のたわみ、変
動、走行経路の不揃いを極力小さくする被処理長尺体の
連続電気処理装置を提供することを目的とする。そし
て、電解液槽内に配置する電極と線状体との距離を、線
状体の走行経路にわたって等しくし、且つ極力小さくす
ることができる線状体の連続電気処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】更に、光ファイバー収納用金属管における
余長率の変動は、その光ファイバー収納用金属管が係合
し、螺旋状の走行を可能ならしめる偏向ロールの直径の
大きさにも大きく依存する。偏向ロールの直径が小さす
ぎると、金属管に過剰な曲げ応力が印加され、金属管の
腰折れ現象のおそれや曲げ応力に起因する機械加工によ
る余長率の変動の可能性が無視できなくなる。これらの
問題は、金属管に過剰な張力が働く場合に特に顕著にな
る。
【0011】本発明は、光ファイバー収納用金属管の外
表面に電気処理を施す際に用いる偏向ロールの直径を所
定値以上に設定することにより、金属管に働く曲げ応力
による悪影響を極力抑えた上で、電解液相内に配置する
電極と線状体との距離を、走行距離にわたって、等しく
し、かつ極力小さくすることができる光ファイバー収納
用金属管の電気処理装置を提供することを目的とする。
【0012】更に、被処理長尺体に対して、自溶性電極
を用いて電気処理を施す場合は、当該被処理長尺体に対
向する電極部分の局所的消耗により、電極材の有効利用
が図れず、メンテナンスの労力、費用、ひいては電気処
理装置の運転コストが増加する。本発明は、被処理長尺
体の走行軌道を維持したままで、電極材の有効利用を可
能ならしめる被処理長尺体の製造方法を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 (1)走行する被処理長尺体が螺旋状に係合、巻回され
る複数個の偏向ロールと、走行過程で被処理長尺体に電
気処理を施す為の電極と、隣接する偏向ロールに共通の
接線の方向に被処理長尺体の走行経路を移動させるため
の偏向補助手段を備えることを特徴とする被処理長尺体
の連続電気処理装置。 (2)前記偏向補助手段は、前記偏向ロールと前記電極
との間に配置することを特徴とする(1)記載の被処理
長尺体の連続電気処理装置。 (3)前記偏向補助手段は、被処理長尺体が係合する前
記偏向ロールの入側及び出側に対向して配置することを
特徴とする1又は2記載の被処理長尺体の連続電気処理
装置。 (4)前記偏向補助手段は、被処理長尺体の走行経路上
において前記電極の両端部近傍に配置することを特徴と
する(1)乃至(3)のいずれかに記載の被処理長尺体
の連続電気処理装置。 (5)前記偏向補助手段は、回転体であることを特徴と
する(1)乃至(4)のいずれかに記載の被処理長尺体
の連続電気処理装置。 (6)前記偏向補助手段は非導電性の突出部を備え、こ
の突出部は前記電極の被処理長尺体に面する側の表面に
被処理長尺体が接触するように配置され、かつ被処理長
尺体が電極と接触しないような厚さを有することを特徴
とする請求項1記載の被処理長尺体の連続電気処理装
置。 (7)前記被処理長尺体は、外径0.9〜3.8mm、
肉厚0.1〜0.3mmの光ファイバー収納用金属管
で、偏向ロールの実効直径は、200mm以上であるこ
とを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の被処
理長尺体の電気処理装置。 (8)前記電極は、前記被処理長尺体を挿通させる空間
を画定する壁面の少なくとも一部を構成することを特徴
とする(1)〜(7)のいずれかに記載の被処理長尺体
の電気処理装置。 (9)走行する被処理長尺体が螺旋状に係合、巻回する
1対の偏向ロールと、該1対の偏向ロール間に配置し、
走行過程で被処理長尺体に電気処理を施す為の電極と、
前記1対の偏向ロールに共通の接線の方向に被処理長尺
体の走行経路を移動させるための回転体とを備え、前記
回転体は、被処理長尺体の走行経路上において前記電極
の両端部近傍に配置することを特徴とする被処理長尺体
の連続電気処理装置。 (10)前記1対の偏向ロールは、水平回転軸上で回転
する上部ロール及び下部ロールであり、前記下部ロール
を収納する電気処理用電解液を格納するための容器を備
え、前記下部ロール側の回転体を前記容器内に配置し、
前記下部ロール側の回転体の実効直径を前記上部ロール
側の回転体のそれよりも小さくすることを特徴とする
(9)記載の被処理長尺体の連続電気処理装置。 (11)外径0.9〜3.8mm、肉厚0.1〜0.3
mmの光ファイバー収納用金属管に係合し、その走行経
路を変更する偏向ロールを備える電気処理装置であっ
て、前記偏向ロールの実効直径が200mm以上である
ことを特徴とする光ファイバー収納用金属管の電気処理
装置。 (12)外径0.9〜3.8mm、肉厚0.1〜0.3
mmの光ファイバー収納用金属管に係合し、螺旋状の走
行経路を形成せしめる複数個の偏向ロールと、前記複数
個の偏向ロールのうち少なくとも一つを収納する電気処
理用電解液を格納するため容器を備える電気処理装置で
あって、前記複数個の偏向ロールの実効直径が200m
m以上であることを特徴とする光ファイバー収納用金属
管の電気処理装置。 (13)外径0.9〜3.8mm、肉厚0.1〜0.3
mmの光ファイバー収納用金属管に係合し、螺旋状の走
行経路を形成せしめる複数個の偏向ロールと、前記光フ
ァイバー収納用金属管の走行経路上に配置され、その光
ファイバー収納用金属管を挿通させる空間を画定する壁
面の少なくとも一部を構成する電極とを備え、前記複数
個の偏向ロールの実効直径が200mm以上であり、前
記空間は内部に電解液を供給するための供給口と内部か
ら電解液を排出するための排出口を備えることを特徴と
する光ファイバー収納用金属管の電気処理装置。 (14)(1)〜(13)のいずれかに記載の電気処理
装置により製造される被処理長尺体。 (15)走行する被処理長尺体に対向して配置する自溶
性電極と、該自溶性電極と被処理長尺体との間に介在す
る電解液とを備える電気処理装置を用いて行う、電気処
理が施された被処理長尺体を製造する方法であって、自
溶性電極を被処理長尺体の走行方向に対して非平行に移
動させることで、当該自溶性電極の被処理長尺体に対向
する位置をずらすことを特徴とする被処理長尺体の製造
方法である。
【0014】次に、各請求項の発明について説明する。 (1)請求項1の発明について 図1に示すように、偏向ロール30,32に係合する被
処理長尺体34に働く張力を小さくすると、被処理長尺
体自体の弾性から、その走行経路は外側に膨出した弧を
描き、その偏向ロール30,32から遠ざかるにつれ
て、隣接する偏向ロールに共通の接線(破線)との距離
が大きくなる。この距離は、隣接する偏向ロール間の特
定位置(中間位置の場合が多い。)で最大になり、偏向
ロールに近接するにつれて小さくなる。このような場
合、被処理長尺体と電極との距離は、特定位置において
最大又は最小になり、電極全域にわたって決して均一に
ならず、小さくすることもできない。
【0015】本発明は、被処理長尺体に対する偏向補助
手段を設けて、隣接する偏向ロールに共通の接線の方向
に、弧状の被処理長尺体の走行経路を移動させる。これ
により、被処理長尺体に過剰な張力を印加することな
く、又、被処理長尺体に過剰な機械的変形力を印加する
ことなく、走行する被処理長尺体と電極との距離を極力
均一にすることができる。又、その距離を極力均一とす
るので、被処理長尺体を電極に接触させることなく電極
を被処理長尺体に対して近接配置させることができ、そ
のため、両者間の距離を小さくすることができる。
【0016】この発明では、偏向補助手段は、電気処理
領域内であれば任意の個所に設けることができる。例え
ば、電極がある領域内に設けても構わない。ただし、電
極がある領域内に偏向補助手段を設けた場合、電解液の
流れの障害を防ぐようにする必要がある。
【0017】また、偏向補助手段は、被処理長尺体の軌
道修正するものであれば、回転体でも、単なる固定治具
による圧接でもよい。ただし、固定治具による圧接では
電気処理面に疵を付けることがないようにする必要があ
る。
【0018】(2)請求項2の発明について 偏向補助手段がなければ弧状に変形しがちな被処理長尺
体の走行経路を、隣接する偏向ロールに共通の接線の方
向に最も効果的に移動させるには、当該接線と被処理長
尺体との距離が最大となる特定位置(通常は、隣接する
偏向ロールの中間位置)に偏向補助手段を配置すれば良
い。しかし、この特定位置は、通常被処理長尺体に対し
て電気処理を施す領域内にあり、このため電極内に偏向
補助手段を配置しなければならない。この結果、電極と
被処理長尺体との距離を小さくする上で偏向補助手段の
厚さや長さが障害になったり、装置構成を複雑化し、電
気処理に不連続領域を与えることになる場合がある。
又、電極と被処理長尺体との間の電解液の流れを妨げる
可能性がある。それ故、これらを問題にしなければなら
ない場合は、偏向補助手段を電気処理領域外、即ち電極
の領域外に配置する格別な配慮が必要になる。そこで、
この発明では偏向補助手段を、偏向ロールと電極との間
に配置する。
【0019】なお、実開昭62-106969 号に開示されたサ
ポートロールは、電解液の流れの障害にならないよう
に、サポートロール表面に凹部と凸部とを設けて、凹部
からの電解液の通流を可能にしている。しかし、電解液
の流速が高い場合には、被処理材と電極との距離を更に
小さくすると、凸部自体が電解液の通流の支障となる。
【0020】(3)請求項3の発明について この発明では、偏向補助手段を、被処理長尺体が係合す
る前記偏向ロールの入側及び出側に対向して配置するこ
とにより、被処理長尺体が往路及び復路において対称変
形させることができ、偏向ロールの出側と入側において
不均一乃至非対称に生じうる被処理長尺体のたわみ、位
置変動、走行経路の不揃いを防止できる。また、電気処
理条件を均一にすることができる。
【0021】(4)請求項4の発明について この発明では、偏向補助手段を、被処理長尺体の走行経
路上において前記電極の両端部近傍に配置している。こ
のことにより、幾何学的見地からして、電極領域を通過
する被処理長尺体の走行経路を、当該電極領域内におい
て対称にすることができ、且つ、隣接する偏向ロールに
共通する接線に対して、より均一に、又、より小距離に
近接させることができる。
【0022】(5)請求項5の発明について この発明では、偏向補助手段を回転体にすることで、被
処理長尺体との間に生ずる摩擦力を低減し、偏向ロール
間を走行する過程で徐々に、繰り返し電気処理が施され
る被処理長尺体表面に疵を生成させることなく、走行方
向を偏向させることができる。
【0023】尚、偏向補助手段を構成する回転体は、一
設置場所当たり複数個の回転部材を備えるものであって
も構わない。 (6)請求項6の発明について この発明は、電極にテフロン等の非導電性の耐雰囲気性
材料からなる突出部を設けている。このことにより、被
処理長尺体の走行方向を偏向させることができる。突出
部の取付け個所は、被処理長尺体に接触して、その弾性
力による膨出を規制するような位置とし、その位置は電
極間の距離、位置等により両端、中央部などに適宜設定
される。また突出部の厚さは被処理長尺体が電極に接触
(短絡)しないように設定される。突出部の表面形状、
すなわち被処理長尺体と接触する個所は、被処理長尺体
表面に疵を生成させないような円滑な表面仕上がり形状
に設定する。また、その材質は、絶縁性であることはも
ちろんであるが、電解液に対する耐性、電気処理過程で
消耗しないことが要求される。突出部の形状は、電極内
での電解液の流路を確保して、電解液が円滑に流れるの
を阻害しないようにする必要がある。
【0024】(7)請求項7の発明について この発明では、偏向ロールの実効直径を200mm以上
に設定することにより、外径0.9〜3.8mm、肉厚
0.1〜0.3mmの光ファイバー収納用金属管に働く
機械加工の程度を和らげて、余長変動を提言させること
を目的としているが、余長変動は、光ファイバー収容用
金属管に働く張力低減することで更に低減させることが
できる。それ故、本発明は、被処理長尺体が光ファイバ
ー収納用金属管の場合に特に有益である。偏向ロールの
実効直径とは、被処理長尺体を係合、巻回させる個所で
の直径をいう。
【0025】実効直径200mm以上の偏向ロール、外
径0.9〜3.8mm、肉厚0.1〜0.3mmの光フ
ァイバー収納用金属管という数値範囲の臨界的意義は次
の通りである。張力が印加されている金属管が係合する
偏向ロールが小さすぎると、その金属管に腰折れ現象が
発生するため、偏向ロールの実効直径はある下限値以上
でなければならない。この下限値は、金属管の断面形状
や材質に依存するが、外径0.9〜3.8mm、肉厚
0.1〜0.3mmの光ファイバー収納用金属管が外径
200mm以上の偏向ロールに係合する限りにおいて、
光ファイバー収納用金属管の材質(例えば、ステンレス
鋼、銅、銅合金などであって、当業者が通常使用する金
属材料を意味する。)に関わらず、腰折れ現象は起こら
ない事実を新たに見出した。
【0026】従って、この金属管の腰折れ現象を回避す
るための新たな知見と、偏向補助手段の思想とを結合さ
せることで、理想的な経路を辿りながらも張力を低下で
き、その結果、更に金属管の腰折れも起こしにくく、余
長変動も少ない技術を実現できる。
【0027】請求項8の発明について、偏向ロールを用
いた被処理長尺体の電気処理では、被処理長尺体走行経
路が理想的な走行経路から偏倚することにより、被処理
長尺体と電極とが接触することが問題となるが、特に被
処理長尺体と電極との距離が近接すると、この問題が重
要視される。
【0028】この発明のように、被処理長尺体を挿通さ
せる空間を画定する壁面の少なくとも一部が電極となっ
ている、すなわち、電極と被処理長尺体との近接関係が
認められる系、或いは、被処理長尺体が予め規定された
走行経路上を走行することが期待される系においては、
偏向補助手段による走行経路の矯正は極めて有効であ
る。請求項9の発明についてこの発明では、偏向補助手
段を、被処理長尺体の走行経路上において前記電極の両
端部近傍に配置している。このことにより、幾何学的見
地からして、電極領域を通過する被処理長尺体の走行経
路を、当該電極領域内において対称にすることができ、
且つ、隣接する偏向ロールに共通する接線に対して、よ
り均一に、又、より小距離に近接させることができる。
請求項10の発明について、この発明では、下部偏向ロ
ールをシンクロールとして電解液格納用容器内に格納す
る形式の竪型電気処理装置に相当する。電解液格納用容
器内には、シンクロールが格納されるので、空間的な余
裕が取り難い。特に、電解液節約や設備費低減の要請が
高い場合には、容器を小さくすることが求められるの
で、空間的余裕のなさは不可避的となる。それ故、電解
液格納用容器内に配置される偏向補助手段としての回転
体は小さいことが望まれる。これに対して、上部ロール
側には、このような要請はあまりない。そこで、例え
ば、上部ロール側の回転体と比較して、下部ロール側の
回転体の方が実効直径が小さくなるようにして、電解液
格納用容器を過度に大きくしないようにする。請求項1
1の発明についてこの発明では、電気処理装置が、外径
0.9〜3.8mm、肉厚0.1〜0.3mmの光ファ
イバー収納用金属管が実効直径200mm以上の偏向ロ
ールに係合するように構成されているので、上述の通
り、光ファイバー収納用金属管の材質に拘わらず、腰折
れ現象は起こらない。なお、この態様の発明において
は、この条件を満足する偏向ロールが存在すればよいの
であって、その数や位置は不問であり、その他の装置構
成はいかなるものであるかも問わない。請求項12の発
明についてこの発明も、請求項11の発明と同様である
が、電気処理装置の構成に特徴がある。すなわち、光フ
ァイバー収納用金属管に係合し、螺旋状の走行経路を形
成せしめる複数個の偏向ロールのうち少なくとも一つが
電気処理用電解液中に没するように配置するので、狭い
スペース内で複数回の電気処理を行うことができ、狭い
スペースゆえに装置を小型化・低廉化することができ
る。請求項13の発明についてこの発明も、請求項11
の発明と同様であるが、電気処理装置の構成に特徴があ
る。即ち、電極自体又は電極を含む部材より光ファイバ
ー収納用金属管を挿通させる空間を画定し、この空間内
部に電解液を供給し、且つそこから電解液を排出するよ
うにしているので、電解液の供給量を、その空間相当分
のみに減らすことができる。これは、電解液が高価な場
合に特に有益である。また、電極、被処理長尺体及び電
解液とで構成される電気処理系の主要部の一つをコンパ
クトにすることができ、装置全体の小型化に寄与する。
請求項14の発明について、上記の装置にて電気処理さ
れた被処理長尺体(被処理長尺体など)は、腰折れ、余
長率の変動(金属管の場合)がない。請求項15の発明
について走行する被処理長尺体に対向して自溶性電極を
配置すると、被処理長尺体に対向する自溶性電極部分の
みが、対向していない部分よりも早く溶解する。その結
果、電極表面に被処理長尺体の走行方向に沿う凹凸がで
き、その程度は電気処理の進行に伴って顕著になる。す
ると、凹部と被処理長尺体との距離は広がる一方とな
り、電気処理用の消費電力が増加する。また、凹凸の程
度があるレベルを超えると、その時点で電極全体を交換
する必要に迫られ、メンテナンスのコストや作業負荷が
増加する。この発明では、自溶性電極を被処理長尺体の
走行方向に対して非平行に移動させることで当該自溶性
電極の被処理長尺体に対向する位置をずらす。これによ
り、電極表面の凸部を被処理長尺体に対向させて、電極
が均一に溶解できるようにする。このことで被処理長尺
体の走行軌道を維持したまま、電極表面と被処理長尺体
との距離の拡大を防止することができ、且つメンテナン
スのコスト及び作業負荷の低減が可能になる。
【0029】なお、実開昭63-135973 号では、電極表面
にスペーサを設けて、被メッキ材のたわみ、振動、弛緩
による電極と被メッキ材との間の距離変動、接触、短
絡、破断等を防止している。しかし、この公知技術は、
蛇行するストリップを対象としており、偏向ロール間で
螺旋状に巻回する被処理長尺体を対象とした本発明とは
対象が全く異なる。又、本発明では、被処理長尺体に働
く張力を極力小さくしながら、それでいて、理想的な走
行経路をたどることを目的とした発明であるが、この公
知技術はそのような目的はなく、本発明の作用効果もな
い。すなわち、本発明は、螺旋状に巻回する被処理長尺
体においておこる弧状変形ないしは走行偏倚に対して、
高張力を印加することなく、対処する為に電極内に突出
部群を設けるのであり、公知技術(実開昭63-135973
号)の蛇行するストリップの電極との距離変動により生
ずる弊害を解消する為のスペーサ配設とは明確に異な
る。
【0030】さらに、この公知技術では、蛇行するスト
リップと電極との距離が変動した時にストリップと電極
とが接触しない様にスペーサを配設する。即ち、スペー
サとストリップとは、万が一の場合しか接触しない。こ
れに対して本発明における電極に配設される被処理長尺
体の偏向補助手段は、常に被処理長尺体と接触すること
により、その走行経路を偏向させることに寄与する。従
って、電極上に配設される上記公知技術のスペーサとは
全く異なる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施例に基づいて
詳細について説明する。 第1の実施例(線状体の電気処理) 図1示すように、偏向ロール30,32間に線状体34
を係合、巻回させた場合、線状体は、実線に示すよう
に、その弾性力により外側に膨出する。この膨出形状
は、片側だけ着目するとほぼ弧状といえ、偏向ロール間
の中間位置が概ね、共通接線と線状体との距離h が最大
hmaxとなるのが普通である。このような走行経路をたど
る線状体の両側に電気処理領域、すなわち電極40,4
2を配置すると、電極40では、中間部において、電極
−線状体距離が最小となり、両端部において最大とな
る。しかし、電極42ではこれとは全く逆になり、中間
部において最大となり、両端部において最小となる。電
極の配置を電極40のみとするか、電極42のみとする
か、あるいは、電極40,42の両方により線状体に対
して対向配置するか、いずれの場合においても、電極−
線状体距離が不均一である。このようなことから、電極
40,42間の距離を長くせざるをえない。
【0032】線状体に高い張力を印加すれば、破線に示
すように、直線的な(理想的な)走行経過をたどる。し
かし、このようにすると、既に述べように線状体に過剰
な加工硬化を施すこととなり、断線の原因、亀裂発生の
原因となる。
【0033】そこで本発明では、偏向補助手段を設け
て、隣接する偏向ロールに共通する接線の方向に走行経
路を移動させるようにした。図2は、その一例を示すも
ので、偏向補助手段60,62,64,66を回転体と
して、この回転体を偏向ロール30,32と電極40,
42との間に、偏向ロールに対する線状体の入側/出側
に対向して合計4箇所に配置する状況を示す。この偏向
補助手段を設けることにより、線状体が弧状になること
を防止し、線状体を、共通接線(破線)に非常に近い経
路上で走行させることができる。
【0034】ここで偏向補助手段60,62(あるいは
64,66)は、共通接線に非常に近い位置あるいは共
通接線上に配置する。このように配置することにより、
線状体が弾性変形により弧を描く範囲が偏向補助手段6
0−62間と短かくなるので、弧の最頂部と共通接線と
の距離は偏向補助手段を設けない場合に比べて小さくな
る。この結果、線状体の走行経路の共通接線からの偏倚
が全域に亘って小さくなり、均一化する。よって、電極
40,42間の距離(又は電極50,52間の距離)及
び/又は線状体にかける張力を従前より小さくすること
ができる。
【0035】図2では、偏向補助手段として回転体を例
示したが、単なる固定具(例えば、図3A,Bに示すよ
うに、装置内に固定された円棒状物)であって、その表
面が線状体表面と接触(圧接)して、軌道を変えるもの
であってもよい。また、回転体の1例として、図4A,
Bに示すプーリーが挙げられる。
【0036】図5A,Bは、偏向補助手段の他の例を示
す。図示する例では、電極40,42,50,52の線
状体走行側(線状体に面する側)の表面に、突出部群6
0,62,64,66,68,70,72,74を取付
けている。電極40には、図5Bに想像線で示すよう
に、上から1/3程度の位置に突出部群70が電極の横
方向に列設して取付けられ、上から2/3程度の位置に
突出部群72が電極の横方向に列設して取付けられてい
る。電極42には、上端部の位置に突出部群74が電極
の横方向に列設して取付けられ、下端部の位置に突出部
群76が電極の横方向に列設して取付けられている。
【0037】更に電極50には電極42と同様の位置に
突出群78,80が取付けられ、電極52には電極40
と同様の位置に突出群82,84が取付けられている。
線状体は、これらの突出群に接触して、その湾曲度が規
制される。このことにより、線状体の走行経路の共通接
線からの偏倚が全域に亘って小さくなり、均一化する。
この結果、電極40,42間の距離(又は電極50,5
2間の距離)及び/又は線状体にかける張力を従前より
小さくすることができる。この場合、突出群は絶縁性
で、線状体が電極の両端或いは中央部で接触するのを防
止するが、内側の電極42,50に取付ける突出部群
は、その配置位置いかんによっては、必ずしも必要とし
ない。また、この例で突出部群として、各突出部の間隔
をあけたのは、電解液の流通抵抗を少なくして、電解液
が流通しやすくするためである。
【0038】この突出部の材質は、上記のように絶縁性
(非導電性)であるとともには、電解液に対して耐性を
有し、かつ電気処理の過程で消耗しない材料、例えばテ
フロン(登録商標)製であり、表面は線状体に擦疵を与
えないような円滑な表面仕上げが施されている。この部
材は、例えば、図6に示すように、電極の裏面から貫通
孔を通じてねじ止めされる。このねじ90も同じ樹脂製
である。
【0039】さらに、本発明は、図2と図3の偏向補助
手段を組合わせることも可能である。すなわち、図3に
示す配置の偏向補助手段では、多くが電極内に配設され
るので、電解液の通流に支障を生ずる場合もありうる。
特に電解液の流速が高くなるとこの問題は無視できなく
なる。この点では図2の態様の方が望ましい。
【0040】しかし、電解液の流速が中程度の場合は、
図2と図3の配置を組合わせることで対応できる。ま
た、電極が高価格になることを防止する為等の理由で電
極の加工の手間を省く必要がある場合は、偏向補助手段
の数を減らす必要があるが、これに対しても図2と図3
の配置を組合わせることで対応できる。図7はこの組合
わせの1例を示し、60,62,64,66は回転体、
86,88は電極中央部に設けた突出部である。
【0041】図8A,Bは、図5の偏向補助手段(突出
部群)の代りに電極40の横方向(幅方向)に延びた断
面が略半円の突出部86aを設けた例を示す。この例で
は、電極40に偏向補助手段を配置しているが、その設
置場所に対向する電極42の位置には偏向補助手段は設
置されない。この結果、電極40と42との間には隙間
wが形成されることになるので、電解液の通流は維持さ
れる。このように、隙間wが十分に確保できる場合に
は、図5に示す配置のように複数の偏向補助手段を間隔
を置いて配置する構成とする必要はない。なお、この場
合の偏向補助手段の電極への設置方法は、図6と同様に
電極裏面から偏向補助手段ををねじ止めするのがよい
が、これに限定されない。
【0042】図2のように偏向補助手段を電極外に設置
する場合、偏向補助手段が固定具であるかプーリーのよ
うな回転体であるかは問わずに、なるべく電極近くに配
置するのが好ましい。具体的には線状体が電極領域に入
る位置又は、電極領域から出る位置に最隣接させて、配
置させる。このように配置させると、上下の補助偏向手
段間の距離、従って、上下の補助偏向手段間の弧におけ
る弦の長さが小さくなり、この結果、図1に示す偏倚の
最大値(hmax)も小さくなるので、線状体を共通接
線(理想的パスライン)上に近づけて走行させることが
可能になる。
【0043】偏向補助手段は線状体の走行経路毎に設け
ても良いし、複数の(線状体の)走行経路に共通に設け
ても良い。複数の走行経路に共通に設けられた偏向手段
の例としては、回転体が好ましいが、固定具でも構わな
い。又、2本毎、3本毎に共通に偏向手段を設けても構
わない。各走行経路毎に偏向補助手段を設けた例として
は、上記の複数の走行経路に共通に設けられた偏向手段
の場合と同様である。例えば、図9A,Bは、それぞれ
電極外に設置される偏向補助手段の配置例を示し、Aは
線状体の複数の列が、一の円柱状偏向補助手段60に巻
かれた例を示し、Bは偏向補助手段が円盤状をなして、
各偏向補助手段60a〜60dがそれぞれ一つの線状体
に接触するものである。
【0044】これら偏向補助手段は、固定具(回転体で
なく、位置決めされたもので、その表面は滑らかである
ことが好ましい)や、回転部材(プーリー等)であって
も構わない。
【0045】第2の実施例(光ファイバー収納用金属管
の電気処理) 図10は、金属テープの造管工程に光ファイバーを沿わ
せ、管状体を成形し、光ファイバーを装填した後、その
管状体の継ぎ目を接合した光ファイバー収納用金属管
(外径0.9〜3.8mm、肉厚0.1〜0.3mm)
に対して、その金属管の耐食性を向上させることを目的
として、アルミニウム、アルミニウム合金、アルミニウ
ム複合皮膜を電気メッキする装置に適用した一実施例を
示す。この装置は、図11に示すように、めっき槽全体
をシールドボックス100 で囲っている。シールドボック
ス100 は、不活性ガス導入口102 ,不活性ガス排出口10
4 を備え、シールドボックス内を不活性ガスで充填し
て、水分、酸素の遮断するようにしている。シールドボ
ックス内のめっき槽は、通電ロール1とシンクロール2
を上下に配置している。通電ロール1とシンクロール2
はそれぞれ光ファイバー収納用金属管が通過するスパイ
ラル状溝を形成し、1組の通電ロール1とシンクロール
2の間に、複数回の巻数でパスを設けて、めっき装置の
コンパクト化、めっき液量のミニマム化を図っている。
この巻数は所望のめっき厚み、金属管走行速度、電流密
度などにより調整される。このように限られたスペース
に金属管10の通過位置を固定する。金属管10が陽極
に接触することを防ぐために、通電ロールとシンクロー
ルとの間で大きな張力を与え、金属管を電極間中央に通
すことが必要となる。この際、ロール径が小さい場合に
は、金属管の腰折れが発生してしまう可能性がある。軸
芯から溝底部までの直径(実効直径)を200mm以上
としている。通電ロール1とシンクロール2の間には、
それぞれ陽極部3、3が配置されている。この陽極部
は、図10に示すように、一対の自溶性陽極3a,3a
と、これらの側面を遮蔽する遮蔽板5,5からなり、光
ファイバ収納用金属管の走行経路上で電気処理を施すた
めの空間を画定している。電極の上部にめっき液供給ノ
ズル4が配置され、循環容器7のアルミニウムめっき液
(非水溶液)が、ここから電極内に送液されるようにな
っている。
【0046】自溶性陽極3aは、めっき時間の経過とと
もに溶解が進み、多くの場合、図12Aに示したように
電極が不均一に溶解し、凹凸状になり、電極交換頻度が
増すなどの不具合が生じる。電極を均一溶解させるため
には、金属管と電極間の距離を大きくし、陽極上の電流
密度を均一化することが必要である。しかしながら、電
極間の距離を大きくすると、めっき電圧が大きくなる、
めっき流量が大きくなるなどの欠点がある。そこで、本
発明では、図12Bに示すように、電極の均一溶解性を
目的として、金属管の走行方向に対して非平行に電極部
を移動、例えば金属管の配置方向と並行する方向に電極
部を往復移動させる手段21を設ける。これにより、電
極表面の凸部を金属管に対向させることができ、電極表
面と金属管との距離の拡大を防止することができ、且つ
メンテナンスのコスト及び作業負荷の低減が可能にな
る。ここで、往復の振幅は金属管と金属管との距離の半
分程度で十分である。なお、この効果は通電ロール、シ
ンクロールを移動させることでも同等の効果が得られる
が、この場合装置的な複雑さや作業負荷の増大を伴う。
この観点から電極部を移動するやり方が好適である。
【0047】なお、電極形状は上記のものにかぎらず、
図13Aに示す立方体の筒状、図13Bに示す楕円状の
円筒型など、自溶性電極が金属管パスの複数または全て
を覆うもの、あるいは電気処理を施すための空間を画定
するものであればよい。また、本発明は金属管を対象と
するものに限らず、広く被処理長尺体に適用できる。 第3の実施例(光ファイバー収納用金属管の電気処理) この実施例は、第1の実施例の板状の自溶性陽極3、3
を筒状の自溶性陽極とし、この陽極内を一本の光ファイ
バー収納用金属管(線状体)が通るようにしたものであ
る。この筒状の自溶性陽極3は、図14Aに示すよう
に、両端を開口した構造でもよいが、両端を密閉し、密
閉した両端にめっき液供給口13と排出口14とを設け
ることもできる。図15は、両端を開口した自溶性陽極
へのめっき液の送液方法、図16は両端を密閉した自溶
性陽極へのめっき液の送液方法をそれぞれ示す。なお第
2の実施例における自溶性電極は両端を密閉する構造を
持たないが、上下の開口部が供給口と排出口を構成して
いる。 電気処理設備の具体例 図17は、図10、図11に示す電気めっき処理設備
に、図2に示す構造(電極に対して線状体の入側と出側
に偏向補助手段を配置している構造)を適用した例であ
る。図中30は通電ロール、32はシンクロール、100a
は上部容器、100bは下部容器である。上部容器100aと下
部容器100bとの間に線状体の往復通路を形成し、その一
方に電極40,42を配置している。そして、電極4
0,42上方、及び下方に偏向補助手段60,62を設
けている。電解液は、上部容器100aと下部容器100bと往
復通路との間を循環するようになっている。このことは
図18〜22に共通にいえる。
【0048】図18は、図17の変形例で、往復通路の
両側にそれぞれ電極対40,42,50,52を配置し、線状体の
入側にのみ偏向補助手段60,64 を配置している。偏向補
助手段の位置は、共通接線(破線)よりもわずかながら
内側であるが、走行経過を絞り込む程に偏向しているも
のではない。
【0049】図19は、図17の変形例で、2対の電極
40,42,50,52 のそれぞれの上方及び下方に偏向補助手段
60,62,64,66 を配置している。図20は、図17の変形
例である。この例では、上部の容器ではスペースが確保
できるので、上部の容器100a内にある偏向補助手段6
0,64を大径としている。しかし、下部の容器では下
部容器は水密構造であり、電解液以外に、シンクロール
を収納しなければならない。このため、本質的にスペー
スを大きくすることはできないので偏向補助手段62,66
を小径としている。
【0050】図21は、図20の構造の変形例を示す。
ただし、電極42,46 に取付けた偏向補助手段92a,92b,94
a,94b 、及び電極40,48 に取付けた偏向補助手段88a,88
b は、図21B,Cに示すように、横方向に2分割した
ものである。
【0051】図22は、図20の構造の変形例を示す。
電極40,52 には、両端、中央にそれぞれ突出部群96…
が電極の横方向に配列されている。また、電極42,50 に
は、上から1/3 、下から1/3 の位置にそれぞれ突出部群
96…が電極の横方向に配列されている。
【0052】なお、図18〜21では、図17に記載さ
れた循環配管系の記載を省略している。これらの例にお
いて、偏向補助手段は、固定具であっても構わないが回
転体であっても構わない。但し、回転体の方がめっき面
に疵を残さないので好ましい。
【0053】次に、水平型電解処理装置の例を示す。図
23に示す例では、めっき槽110 の両側に円盤状の偏向
ロール群120,122 を配置している。この偏向ロール群12
0,122 は線状体34を巻く複数枚の円盤120a,122a を同
軸上で自由に回転するように設け、かつその円盤軸124,
126 が垂直になるように配置している。更に、図面の左
側の偏向ロール群120 とめっき槽110との間には複数の
偏向補助手段128 (プーリー)が設けられている。めっ
き槽110 内には、陽極130 が配置され、めっき液はめっ
き液入口132 から流入し、めっき液出口134 から流出す
る。ここで、円盤120a,122b の材質にはプラスティック
を用い、給電は図23Bに示すように2カ所に置かれた
給電ロール136 及び給電補助ロール138 により構成され
る給電手段9により行なう。ここで、線状体への張力は
払い出しロールと巻取りロール間で調整され、線状体を
走行させ、めっきを行なう。
【0054】めっき時間は電解セル長さ(電極長さ)と
通管速度により決まるが、めっき装置のコンパクト化の
ために、このように線状体をスパイラル状に円盤間に巻
き込み、めっき時間は円盤間をくり返し通るため、その
くり返し回数分、電極長さを短くしても直線タイプのめ
っき装置と同等のめっき時間が得られる。
【0055】ここで、このスパイラル状に線状体を通す
際、線状体が安定して通線可能とするため、1対のドラ
ム間に線状体34を通し、そのドラムを駆動して線状体
を走行させるのではなく、軸に対し自由に回転する複数
の円盤からなる円盤群120a,122a を1対、左右、又は上
下に設置する。この間に線状体を通すが、この線状体を
走行させるためには、これらの円盤を回転させるのでは
なく、この円盤間外に設置させる巻取り装置などによっ
て線状体を走行させ、これに伴い、自由に回転しうる円
盤を回転させる。これにより、線状体の張力を各パス間
(円盤−円盤間)で均一に保つことができ、各パス間で
線状体の弛みを無くすことができ、線状体の部分的な伸
び、縮み、断線、線状体の電極などへの接触による擦り
傷やスパークなどの張力異常に伴い発生する問題が皆無
にすることが可能である。
【0056】給電はこの円盤群の両方または、片方より
行うことができる。この場合、これらの円盤120a,122a
には金属を用いることとなり、円盤自身の重量が増す。
これにより、通線速度の変動時に円盤が慣性力により空
回りし、めっき皮膜に傷をつけることが懸念される。こ
のような場合、給電はこの円盤群とは別に電流を供給す
るための給電手段9を配置することができる。
【0057】またこの例では、偏向補助手段128 は、偏
向ロール120,122 における線状体の入側、換言すれば、
電極における線状体の出側に設定され、給電手段9(13
6,139 )が線状体のパスラインを固定する機能を有す
る。この例の偏向補助手段128とは別に偏向補助手段を
給電手段9近傍に追加しても構わない。
【0058】尚、本発明における偏向補助手段、回転体
は、実開昭62-106969 号に開示されたホールドダウンロ
ールやサポートロールとは全く異なる。すなわち、ホー
ルドダウンロールとは、周知の通り、被処理材を給電ロ
ールに圧接して健全な電気的接続を確保するためのもの
であり、偏向を補助する意味でも受けられるものではな
い。一方、この文献におけるサポートロールは、被処理
材がストリップであり、そのストリップに生ずる反りや
平坦不良が電極中間位置において顕著になる点に着目し
て、その中間位置にストリップを挟み込むことで圧して
反り等を機械的に矯正するためのものである。それ故、
このサポートロールは、偏向ロールに螺旋状に係合する
線状体を対象となしておらず、かかる線状体の電気処理
において生ずる技術的課題の解消を目的とするものでは
ない。結局、この文献の開示内容は、本発明とは無関係
である。
【0059】
【実施例】次に光ファイバー収納用金属管の電気処理装
置の実施例を説明する。 実施例1−1(図10,図11の電気処理設備による) 光ファイバー収納用金属管は、ステンレス製金属テープ
の造管工程に光ファイバーを沿わせ、管状体を成形し、
光ファイバーを充填した後、その管状体の継ぎ目を接合
し、作成した。その詳細は以下のとおりである。
【0060】金属管:SUS304製、内径/外径(φ
mm)=3.2/3.6 光ファイバー:φ250μm 充填物質:合成油 めっき液、めっき条件としては 塩化アルミニウム:67mol, ブチルピリジニウムクロリド:33mol% 温度:100℃ 金属管走行速度:5m/min 電極長:500mm シンクロール径:400mm 通電ロール径:400mm 電極−電極間:30mm 電極幅:100mm 金属管−金属管の間隔:20mm めっき前処理として、脱脂、酸洗、ワット浴にてニッケ
ルフラッシュめっき、その後、上記めっき液を用いて電
解活性処理を実施した。
【0061】光ファイバーが収納された金属管をこのよ
うに通電ロール−シンクロール間に3回通し、この間、
6回のめっき工程を通ることになり、36秒のめっきが
可能であった。また、めっき液量としては、下部に置か
れた容器も含め、50リッターで十分であり、めっき量
の少量化が図られた。 実施例1−2(図10〜12の電気処理設備の実施例) 図12Aに示した陽極対を振幅1cmで、10分で1往
復の速度で往復移動させた。この結果、陽極は実施例1
と比較し、陽極対がほぼ均一溶解することが観察され
た。 実施例2−1(図11、13の電気処理設備の実施例) 光ファイバー収納用金属管は、ステンレス製金属テープ
の造管工程に光ファイバを沿わせ、管状体を成形し、光
ファイバーを充填した後、その管状体の継ぎ目を接合
し、作成した。その詳細は以下のとおりである。
【0062】金属管:SUS304製、内径/外径(φ
mm)=3.2/3.6 光ファイバー:φ250μm 充填物質:合成油 めっき液、めっき条件としては 塩化アルミニウム:67mol, ブチルピリジニウムクロリド:33mol% 温度:100℃ 金属管走行速度:5m/min 電極長:500mm シンクロール径:400mm 通電ロール径:400mm 筒状自溶性アルミニウム内径:φ30mm めっき前処理として、脱脂、酸洗、ワット浴にてニッケ
ルフラッシュめっき、その後、上記めっき液を用いて電
解活性処理を実施した。
【0063】光ファイバーが収納された金属管をこのよ
うに通電ロール−シンクロール間に3回通し、この間、
6回のめっき工程を通ることになり、36秒のめっきが
可能であった。また、めっき液量としては、下部に置か
れた容器も含め、50リッターで十分であり、めっき量
の少量化が図られた。 実施例2−2(図11、14の電気処理設備の実施例) 筒状自溶性陽極は、両端を密閉し、密閉した両端にめっ
き液供給口と排出口とを設けた。めっき液のほとんど
は、この経路により容器に戻され、ごく一部のめっき部
から漏れ出ためっき液はシールド容器下部の配管により
容器に戻され、循環使用された。また、筒状自溶性陽極
は、同心円状に均一に溶解していることが観察された。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、走行軌道の維持のため
の曲げ変形を極小に抑えた上で、線状体に過剰な張力を
印加したり、機械加工を施すことなく、偏向ロール間で
の線状体のたわみ、変動、走行経路の不揃いを極力小さ
くして、電解液槽内に配置する電極と線状体との距離
を、線状体の走行経路にわたって等しくし、且つ極力小
さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための説明図。
【図2】図1に対して偏向補助手段を備えた本発明の電
気処理装置の実施例を示す図。
【図3】A,Bは、図2の偏向補助手段の具体例をそれ
ぞれ示す正面図及び側面図。
【図4】A,Bは、図2の偏向補助手段の他の具体例を
それぞれ示す正面図及び側面図。
【図5】A,Bは、本発明の電気処理装置の偏向補助手
段の他の実施例を示す正面図及び側面図。
【図6】図5の偏向補助手段の断面を示す図。
【図7】本発明の電気処理装置の偏向補助手段の他の実
施例を示す図。
【図8】A,Bは、偏向補助手段の他の実施例を示す正
面図及び側面図。
【図9】A,Bは、それぞれ偏向補助手段の具体構造を
示す斜視図。
【図10】本発明の光ファイバー収納用金属管の電気処
理装置の実施例を示す図。
【図11】本発明の光ファイバー収納用金属管の電気処
理装置を備えた設備の全体概略図。
【図12】図10の装置に電極の往復移動手段を設けた
実施例で、Aは電極移動手段を設けない場合、Bは電極
移動手段を設けた場合を示す図。
【図13】A,Bは、図10の装置において、その電極
形状の異なる例を示す図。
【図14】A,Bは、本発明の電気処理装置において、
電極形状の異なる例を示す図。
【図15】図14の装置において、めっき液配給管の例
を示す図。
【図16】図14の装置において、めっき液配給管の他
の例を示す図。
【図17】本発明の電気処理装置を備えた設備の他の例
を示す概略図。
【図18】本発明の電気処理装置を備えた設備の他の例
を示す概略図。
【図19】本発明の電気処理装置を備えた設備の他の例
を示す概略図。
【図20】本発明の電気処理装置を備えた設備の他の例
を示す概略図。
【図21】Aは、本発明の電気処理装置を備えた設備の
他の例を示す概略図、B,Cは電極に配置した突出部を
示す図。
【図22】Aは、本発明の電気処理装置を備えた設備の
他の例を示す概略図、B,Cは電極に配置した突出部を
示す図。
【図23】A,Bは、水平型電解処理装置の例を示す正
面図及び側面図。
【符号の説明】
1...通電ロール 2...シンクロール 3,3a,3b...自溶性陽極 4...めっき液供給ノズル 5...遮蔽板 7...循環容器 10... 金属管 30,32...偏向ロール、 34... 線状体(被処理長尺体)、 40,42...電極、 60,62,64,66,68,70,72,74,76,78,80,82,84.,86,88.. 偏
向補助手段 100...シールドボックス 100a... 上部容器 100b..下部容器 102...不活性ガス導入管 104...排出口 120,122...偏向ロール 120a,122a...円盤 128...偏向補助手段 136,138...給電手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉江 康哲 神奈川県川崎市川崎区南渡田町1番1号 株式会社ヘリオス内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する被処理長尺体が螺旋状に係合、
    巻回される複数個の偏向ロールと、走行過程で被処理長
    尺体に電気処理を施す為の電極と、隣接する偏向ロール
    に共通の接線の方向に被処理長尺体の走行経路を移動さ
    せるための偏向補助手段を備えることを特徴とする被処
    理長尺体の連続電気処理装置。
  2. 【請求項2】 前記偏向補助手段は、前記偏向ロールと
    前記電極との間に配置することを特徴とする請求項1記
    載の被処理長尺体の連続電気処理装置。
  3. 【請求項3】 前記偏向補助手段は、被処理長尺体が係
    合する前記偏向ロールの入側及び出側に対向して配置す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の被処理長尺体
    の連続電気処理装置。
  4. 【請求項4】 前記偏向補助手段は、被処理長尺体の走
    行経路上において前記電極の両端部近傍に配置すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の被処理
    長尺体の連続電気処理装置。
  5. 【請求項5】 前記偏向補助手段は、回転体であること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の被処理
    長尺体の連続電気処理装置。
  6. 【請求項6】 前記偏向補助手段は非導電性の突出部を
    備え、この突出部は前記電極の被処理長尺体に面する側
    の表面に被処理長尺体が接触するように配置され、かつ
    被処理長尺体が電極と接触しないような厚さを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の被処理長尺体の連続電気
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記被処理長尺体は、外径0.9〜3.
    8mm、肉厚0.1〜0.3mmの光ファイバー収納用
    金属管で、偏向ロールの直径は、200mm以上である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の被処
    理長尺体の電気処理装置。
  8. 【請求項8】 前記電極は、前記被処理長尺体を挿通さ
    せる空間を画定する壁面の少なくとも一部を構成するこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の被処理
    長尺体の電気処理装置。
  9. 【請求項9】 走行する被処理長尺体が螺旋状に係合、
    巻回する1対の偏向ロールと、該1対の偏向ロール間に
    配置し、走行過程で被処理長尺体に電気処理を施す為の
    電極と、前記1対の偏向ロールに共通の接線の方向に被
    処理長尺体の走行経路を移動させるための回転体とを備
    え、前記回転体は、被処理長尺体の走行経路上において
    前記電極の両端部近傍に配置することを特徴とする被処
    理長尺体の連続電気処理装置。
  10. 【請求項10】 前記1対の偏向ロールは、水平回転軸
    上で回転する上部ロール及び下部ロールであり、前記下
    部ロールを収納する電気処理用電解液を格納するための
    容器を備え、前記下部ロール側の回転体を前記容器内に
    配置し、前記下部ロール側の回転体の実効直径を前記上
    部ロール側の回転体のそれよりも小さくすることを特徴
    とする請求項9記載の被処理長尺体の連続電気処理装
    置。
  11. 【請求項11】 外径0.9〜3.8mm、肉厚0.1
    〜0.3mmの光ファイバー収納用金属管に係合し、そ
    の走行経路を変更する偏向ロールを備える電気処理装置
    であって、前記偏向ロールの実効直径が200mm以上
    であることを特徴とする光ファイバー収納用金属管の電
    気処理装置。
  12. 【請求項12】 外径0.9〜3.8mm、肉厚0.1
    〜0.3mmの光ファイバー収納用金属管に係合し、螺
    旋状の走行経路を形成せしめる複数個の偏向ロールと、
    前記複数個の偏向ロールのうち少なくとも一つを収納す
    る電気処理用電解液を格納するため容器を備える電気処
    理装置であって、前記複数個の偏向ロールの実効直径が
    200mm以上であることを特徴とする光ファイバー収
    納用金属管の電気処理装置。
  13. 【請求項13】 外径0.9〜3.8mm、肉厚0.1
    〜0.3mmの光ファイバー収納用金属管に係合し、螺
    旋状の走行経路を形成せしめる複数個の偏向ロールと、
    前記光ファイバー収納用金属管の走行経路上に配置さ
    れ、その光ファイバー収納用金属管を挿通させる空間を
    画定する壁面の少なくとも一部を構成する電極とを備
    え、前記複数個の偏向ロールの直径が200mm以上で
    あり、前記空間は内部に電解液を供給するための供給口
    と内部から電解液を排出するための排出口を備えること
    を特徴とする光ファイバー収納用金属管の電気処理装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか記載の電気
    処理装置により製造される被処理長尺体。
  15. 【請求項15】 走行する被処理長尺体に対向して配置
    する自溶性電極と、該自溶性電極と被処理長尺体との間
    に介在する電解液とを備える電気処理装置を用いて行
    う、電気処理が施された被処理長尺体を製造する方法で
    あって、自溶性電極を被処理長尺体の走行方向に対して
    非平行に移動させることで、当該自溶性電極の被処理長
    尺体に対向する位置をずらすことを特徴とする被処理長
    尺体の製造方法。
JP10104856A 1997-04-15 1998-04-15 被処理長尺体の電気処理装置、当該電気処理装置により製造される被処理長尺体、並びに電気処理が施された被処理長尺体の製造方法 Pending JPH111796A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6757425B2 (en) 2000-04-07 2004-06-29 Autodesk Canada Inc. Processing image data to transform color volumes
JP2008019480A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Jfe Steel Kk 鋼管の製造方法および鋼管製造設備列

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US6757425B2 (en) 2000-04-07 2004-06-29 Autodesk Canada Inc. Processing image data to transform color volumes
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