JPH11178639A - ヘアーブラシ - Google Patents

ヘアーブラシ

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JPH11178639A
JPH11178639A JP535498A JP535498A JPH11178639A JP H11178639 A JPH11178639 A JP H11178639A JP 535498 A JP535498 A JP 535498A JP 535498 A JP535498 A JP 535498A JP H11178639 A JPH11178639 A JP H11178639A
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篤裕 齋藤
Shigenori Kukumiya
重徳 久々宮
Yuji Yamane
裕二 山根
Mitsuo Hayashi
美津雄 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個人差や髪形等にかかわらず、適切なカール
付けを行うことができるものとする。 【解決手段】 多数本のブリスル20がブリスル台2の
表面から突出しているヘアーブラシ1である。ブリスル
台2の長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を可変と
している。個人差や髪形等に合わせた曲率の曲線をなす
ものとすることで、適切なカール付けができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘアーブラシ、殊に
毛髪にカール付けを行う際に使用するヘアーブラシに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】毛髪にカール付けを行う際に使用するヘ
アーブラシは、基端から先端まで同径の円筒状で外周面
から多数本のブリスルを突出させた形状となっており、
その外周面に巻き付けた毛髪にヘアードライヤーの温風
を吹き付けたりスチームによる加湿とその後の乾燥など
を行うことによって、毛髪にカール付けを行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、毛髪にカー
ル付けを行うにあたり、頭の周方向に連続してカール付
けを行う場合、円筒状であるがために、カールさせたと
ころと、頭の周方向において隣りのカールさせたところ
との間に角ができてしまう。これはヘアーブラシを単な
る円筒状ではなく、軸方向の断面を頭の周方向の断面形
状に合わせた円弧状となっている筒状とすることで解消
することができるが、頭部の周方向の断面形状における
各部の曲率は一定ではない上に個人差も大きく、髪形の
こともあって、特定の曲率のものとしたのでは問題が残
る。
【0004】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは個人差や髪形等にかか
わらず、適切なカール付けを行うことができるヘアーブ
ラシを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、多数
本のブリスルがブリスル台の表面から突出しているヘア
ーブラシにおいて、ブリスル台の長手方向断面の外形線
がなす曲線の曲率を可変としていることに特徴を有して
いる。本発明によれば、個人差や髪形等に合わせた曲率
の曲線をなすものとすることができる。
【0006】この場合、ブリスル台が少なくともその長
手方向に可撓性を有するものであり、長手方向両端間の
距離の調節で長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を
変化させるものや、ブリスル台内部にブリスル台の径を
変化させて長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変
化させる径調節部材が配設されたものを好適に用いるこ
とができる。
【0007】また、ブリスル台には短手方向において複
数片に分割されているものを好適に用いることができ
る。特に長手方向両端間の距離の調節で長手方向断面の
外形線がなす曲線の曲率を変化させるものでは、短手方
向において複数片に分割されているとともに伸縮性を持
たない弾性を有するものをさらに好適に用いることがで
きる。
【0008】ブリスル台を複数片に分割されたものとす
る場合、ブリスル台はその長手方向両端に至らない切り
溝によって複数片に分割されているとともに、切り溝の
両端は円形状の孔とされているものがよい。また、ブリ
スル台の内面にばね弾性を有する補強材を設けたり、ブ
リスル台の内面にリンクからなる補強材を設けたもので
あってもよい。
【0009】更には、分割された複数片の間をヘアード
ライヤーからの風の通過部としているものや、ブリスル
台が長手方向に引っ張り付勢されているもの、あるいは
ブリスル台の両端部のうちの少なくとも一方がブラシ台
に軸着されて回動自在となっているものも好適に用いる
ことができる。ブリスル台内部に配設されてブリスル台
の径を変化させる径調節部材によってブリスル台の長手
方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させる場合
は、ブリスル台として長手方向両端部が固定されるとと
もに伸縮性を有するものを好適に用いることができる。
【0010】上記の径調節部材としては、ブリスル台に
接する一端を作用点とし、他端を支点もしくは操作入力
が加えられる力点の一方とし、中程を支点もしくは力点
の他方としている部材を好適に用いることができ、また
径調節部材に操作入力を加える操作部は軸方向の端部に
設けておくことが好ましい。さらに径調節部材に操作入
力を加える操作部が軸回りに回転自在な回転部材であ
り、該回転部材と径調節部材との間に運動変換部材が介
在しているものや、操作部の回転位置を規制するロック
手段を備えたもの、該ロック手段が操作部に加わる回転
力の大きさに応じてロックを解除するものを特に好適に
用いることができる。
【0011】ブリスル台はその長手方向先端面にもブリ
スルを備えたものでもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て説明すると、図1及び図2に示すヘアーブラシ1は、
温風送風装置を内蔵するヘアードライヤー9の送風口の
部分に着脱自在に装着されるもので、外面から多数本の
ブリスル20を突出させている円筒状のブリスル台2
と、このブリスル台2の軸方向両端に位置する一対のブ
ラシ台3,4とから形成されている。
【0013】ヘアードライヤー9の送風口の部分に被せ
られるブラシ台3は、図2に示すように先端から外筒3
0と内筒32とを突出させたもので、両筒30,32の
間の空間は通風路39となっており、また外筒30には
通風口31が開口している。また、該ブラシ台3は、フ
ック36が一体に形成された押釦35を備えており、ば
ね37に抗して押釦35を押し込むことでフック36を
移動させることができるようになっている。
【0014】他方のブラシ台4は、ブラシ台3側に向け
て突出する筒部40と該筒部40の中心に位置するガイ
ド軸42とを備えたもので、筒部40には通風口41と
複数個の係合孔46とを備えている。そしてブラシ台4
はその筒部40がブラシ台3の外筒30内にスライド自
在にはめ込まれるとともに、ガイド軸42が内筒32内
にスライド自在にはめ込まれることで、ブラシ台3との
間隔が可変とされるものであり、また、ブラシ台3のフ
ック36がいずれかの係合孔46に係合することによっ
て、上記間隔が固定される。押釦45を押せば係合孔4
6からフック36が外れて、ブラシ台3に対してブラシ
台4が再度スライド自在となる。図中43はブラシ台3
からブラシ台4を離す方向に付勢するばねである。
【0015】外面からブリスル20を突出させているブ
リスル台2はポリエステルエラストマーあるいはポリプ
ロピレン等の可撓性を有するとともに伸縮性をもたない
(もしくは伸縮性が乏しい)材質からなるもので、円筒
状となっている該ブリスル台2はその軸方向両端に上記
ブラシ台3,4に引掛係止される係止部21を備えてい
る。そして該ブリスル台2は、図1(b)から明らかなよ
うに、その軸方向に走る複数本の切り溝22が周方向に
おいて等間隔に設けられており、ブリスル台2を上記ブ
ラシ台3,4の間隔変更によって軸方向に圧縮した時、
ブリスル台2は図1(a)に示すように、軸方向中程が外
側へと膨むように撓むものであり、この時、上記切り溝
22の部分の間隔が広がる。なお、各切り溝22はブリ
スル台2の軸方向両端縁には至っていない。また、切り
溝22の各端部はほぼ円形の孔23として、ブリスル台
2を撓ませた時に切り溝22の端部に応力が集中しない
ようにしてある。
【0016】このヘアーブラシ1においては、上述のよ
うにブラシ台3,4の間隔を変更することによって、ブ
リスル台2の中程を外側に膨らませることで、単なる円
筒状ではなく、軸方向の断面が円弧状をなすものとする
ことができるとともに、上記間隔を小さくするほど上記
円弧の曲率半径が小さくなるものであり、このために毛
髪に内巻きカールを付与するに当たり、頭の周方向の断
面形状に合わせた曲率の円弧をなすものとした状態で毛
髪を巻き付けることで、毛髪に前述の角ができてしまう
という問題を個人差や髪形に関係なく解消することがで
きる。
【0017】なお、図示例ではブラシ台3,4間の間隔
を小さくした時、ブリスル台2が撓んで外側に確実に膨
らむように、円筒状の状態では切り溝22の両縁が相互
に接触しているものを示したが、円筒状の状態において
も切り溝22の両縁を離しておき、ブリスル台2の中央
部を手で絞った状態でブラシ台3,4間の間隔を小さく
すれば、ブリスル台2の内側への撓みでブリスル台2の
中程が凹むようにすることができ、この時には、外巻き
カールを付与する場合に好適なものとなる。もちろん、
外側へ膨らませるか内側へ凹ませるかを選択できるよう
にしておいてもよい。これはブリスル台2の撓み方向を
規制する規制部材を設けるとともに、該規制部材を動か
せば、規制方向が切り替わるようにすることで応ずるこ
とができる。また、図示例ではブリスル台2における切
り溝22で分割した各帯状部にブリスル20を夫々1列
だけ設けているが、列数は図示例に限るものではない。
また、ブリスル台2を膨らませた状態では、軸と直交す
る断面がほぼ多角形となる関係で、切り溝22の本数
(帯状部の数)はあまり少ないと、カールさせた髪に段
がつくことになるために、上記本数は多くしておくこと
が望ましい。
【0018】もっとも、ブリスル台2の材料特性による
制約から、上記本数をあまり多くすると、各帯状部のば
ね弾性の不足により、毛髪を巻き付けた時に内側へと凹
んでしまうおそれが生じる。また、ねじれに対してどう
しても弱くなる。この場合は、図3に示すように、ブリ
スル台2の内面側にばね弾性を補強する補強板25を設
けておくとよい。図示例の補強板25はブリスル台2に
一体成形で取り付けている。なお、補強板25としては
合成樹脂製のものや金属製のものを用いることができ
る。
【0019】補強板25としては上記のようなブリスル
台2の内面に裏打ちするものではなく、図4に示すよう
に、ブラシ台3,4に両端を軸着したものとし、該補強
板25の外面にブリスル台2を取り付けてもよい。な
お、ブラシ台3,4への取付部分を軸26による軸着と
して軸回りに回動自在とする構成は、図1〜図3に示す
構成においても採用することができ、回動自在とするこ
とにより、ブリスル台2や補強板25のブラシ台3,4
への取付部分に応力が集中することを避けることができ
る上に、ブラシ台3,4の間隔を変更してブリスル台2
を膨らませることをよりスムーズに行うことができるも
のとなる。ブラシ台3,4への取付部分のうちのいずれ
か一方だけを回動自在としたものでもよい。
【0020】補強板25としては、さらに図5に示すよ
うに一対のリンク27,27からなるものを用いてもよ
い。各一端が相互に連結されるとともに各他端がブラシ
台3,4に夫々軸着された対のリンク27,27からな
る補強板25は、前述の補強板25と同様にブリスル台
2の強度を高めてねじれなどに対する抗力を高めるほ
か、該補強板25では、ブリスル台2の軸方向中程が最
も外側に膨らんだ形態を確実に保たせる。また、ブリス
ル台2の背面に剛性のあるリンク27が位置するため
に、ブリスル台2としてばね弾性よりも適度な柔らかさ
を優先することができる。
【0021】ところで、該ヘアーブラシ1は前述のよう
にヘアードライヤー9の送風口の部分に装着されるもの
であり、上記送風口から吐出される温風は、通風路39
と通風口41,31を通り、ブリスル台2の切り溝22
のところに設けた吐風口24から吐出されるのである
が、ブリスル台2を膨らませた時には通風口31,41
の重なりが大きくなって送風抵抗が低下する上に、切り
溝22の間隔が広がって、吐風口24からだけではな
く、切り溝22の部分からも温風が吐出されることにな
り、毛髪に温風が当たる面積が大きくなってセット性が
向上するものとなっている。
【0022】対のブラシ台3,4間の間隔を変更するた
めの構成としては、図6に示すように、ブラシ台3に設
けたナット部38にブラシ台4を貫通しているねじ軸4
8を螺合させたものとしてもよい。ねじ軸48を回転さ
せてねじ軸48とナット部38との螺合を深くすること
で、ブラシ台3,4の間隔を短くすることができ、上記
螺合を浅くすることで、ブラシ台3,4の間隔を長くす
ることができる。ブリスル台2のブラシ台4側の端部の
係合部21とブラシ台4との間に配した圧縮コイルばね
49は、ブリスル台2を伸ばす方向の力を加えること
で、ブリスル台2が塑性変形して軸方向断面が円弧をな
すようになってしまった時にも、ブラシ台3,4の間隔
を長くしてブリスル台2を円筒状に戻せば確実に円筒状
に戻るようにするために設けたものである。
【0023】図7及び図8は、ヘアーブラシ1の先端面
にもブリスル20を設けるために、ブラシ台4を無くし
たものを示しており、ここではブリスル台2の内面にね
じ軸48を固着し、ブラシ台3に対してブリスル台2を
回転させることで、ブリスル台2の外形状を変化させる
ことができるようにしている。この場合、ブリスル台2
を方向性がないほぼ球形とすることが可能であり、この
ためにブラッシング方向に対して手の位置や角度を自由
に選ぶことができるために、手への負担を小さくしてブ
ラッシングすることができる。
【0024】図9及び図10の他の実施の形態の一例を
示す。ここでは外周面に多数本のブリスル20を備えた
円筒状のブリスル台2をシリコンゴムあるいはポリエス
テルエラストマーあるいは耐熱ゴム等の弾性及び伸縮性
を有するものにて形成している。またブリスル台2の内
部にはブラシ台3とブラシ台4とをつないでいる筒34
と、この筒34とブリスル台2との間に位置する保持枠
50とが位置している。そして保持枠50によって中程
が回動自在且つスライド自在に支持されている複数本の
リンク5で、筒34外面とブリスル台2内面とが連結さ
れている。
【0025】周方向において等間隔に配された上記リン
ク5によって筒34に連結されているブリスル台2は、
軸方向一端がブラシ台4に固着され、軸方向他端がブラ
シ台3に軸回りの回転が自在に連結され、ブラシ台4及
びブリスル台2に対してブラシ台3(筒34)を軸回り
に回転させることができるようになっていることから、
ブラシ台3を回転させたならば、図9に示すように、ブ
リスル台2はリンク5によってその径を変化させるもの
であり、リンク5をブリスル台2の軸方向中間部に設け
ている時、ブリスル台2を図10(b)に示す円筒状の状
態から図10(a)に示すように軸方向中間部が外側に膨
らんだ状態とすることができる上に、このものにおいて
は、毛髪に外巻きカールを付与するのに好適な状態であ
る図10(c)に示す軸方向中間部が内側に凹んだ状態と
することもできる。
【0026】図5に示した一対のリンク27,27は、
ブラシ台3,4の間隔の変化に伴ってブリスル台2の径
を変化させ、図9及び図10に示したブリスル台2とそ
の中心部に位置する筒34とを連結するリンク5は筒3
4とブリスル台2との相対的回転でブリスル台2の径を
変化させるが、ブリスル台2の内面を押すことでブリス
ル台2の内径を強制的に変化させる径調節部材の他例を
図11〜図16に示す。
【0027】ブラシ台3から突設されているとともに通
風口31が形成されている筒34の先端にはブラシ台4
とキャップ66とが固定されているとともにキャップ6
6及びブラシ台4に対して軸回りの回転が自在となった
操作リング7が取り付けられている。またブラシ台4に
は放射状に複数本(図示例では6本)の溝63が設けら
れており、さらにブラシ台4のブラシ台3側の端面には
支点板64が取り付けられている。
【0028】そして上記の各溝63にはバー6が配設さ
れている。これらバー6はその一端をブリスル台2の軸
方向中程に設けられた受け部62に位置させており、上
記回転リング7に設けられて回転リング7と共に回転す
るカム板70に形成されたカム孔72に他端を位置させ
ている。複数個設けられた円弧状のカム孔71は、カム
板70の中心から一端側までの距離と他端側までの距離
とが異なっており、回転リング7を回すことでカム板7
0を回転させる時、上記溝63によって回転が規制され
ているバー6はカム孔71内を移動する。この時、バー
6は支点板64との接触位置を中心に傾きを変えること
になり、円筒状で且つ弾性及び伸縮性を有するとともに
バー6の一端が接しているブリスル台2は、バー6の傾
きに応じてその軸方向断面の外形線の曲率を変化させ
る。図14〜図16は曲率をもっとも大きくした状態を
示している。
【0029】ここで、バー6における支点板64に接す
る点からブリスル台2に接する一端までの距離よりも、
支点板64に接する点からカム板70に接する他端まで
の距離の方を小さくしているのは、力点側となるバー6
の他端側の少しの移動でブリスル台2の径の変化を大き
くすることができるようにしているためであり、また、
バー6の他端側をブリスル台2の径方向に移動させるこ
とを、回転リング7とカム板70とを用いて回転リング
7の回転操作で行えるようにしているのは、ブラシの軸
方向全長を変えることなく操作することができるように
するとともに操作を軽く行えるようにするためである。
【0030】なお、回転リング7が不用意に回転しない
ように、ここでは回転リング7の回転を阻止するロック
手段を設けている。図示例におけるロック手段は、キャ
ップ66の内周面に周方向において複数個設けている凹
部67と、該凹部67に係合する突起73を備えたロッ
ク釦72であり、一体に形成されたばね片74,74に
よって回転リング7の外方に突出する方向(突起73が
凹部67と係合する方向)に付勢されたロック釦72
は、回転リング7と一体に回転するように回転リング7
に取り付けられており、凹部67に突起72を係合させ
ている状態では、キャップ66及びブラシ台4に対して
回転リング7は回転することがなく、ロック釦72を押
し込んで突起73を凹部67から外せば、回転リング7
を回転させることができる。図示例では凹部67を4個
設けているために、曲率を4段階で調節することができ
るものとなっている。
【0031】もっとも、上記ロック手段はロック時にお
いても回転リング7の回転を完全に阻止するのではな
く、回転リング7及びカム板70に加えられた回転力が
大きい時には回転リング7及びカム板70の回転を許す
ものとしてある。すなわち、突起73の先端部をテーパ
状のものとし、回転リング7及びカム板70に大きな回
転力が加われば、キャップ66の凹部67,67間の凸
部68が突起73の傾斜面を押圧することで突起73を
ばね74に抗して押し戻して凹部67から退去させるた
めに、ロックが解除されるようにしてある。従って、回
転リング7を強く回した時には、ロック手段はクリック
感を発生させる部材として機能することになり、また落
下させた場合のように、バー6を介してカム板70及び
回転リング7を回転させるような過大な力がブリスル台
2に加わった時、この回転を許すことになるために、バ
ー6やカム板70等が変形したり破損したりすることが
ないものである。
【0032】以上の各例では、ブリスル台2が筒状で該
ブリスル台2の全周にブリスル20を突出させているも
のを示したが、この形状に限定するものではない。たと
えば図17に示すように、ブリスル台2の断面形状がほ
ぼ半円をなすものであってもよい。図18はブリスル台
2の長手方向両端に至らない切り溝22によってブリス
ル台2をその短手方向において複数片に分割しているも
のの他例を示している。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明においては、多数本
のブリスルがブリスル台の表面から突出しているヘアー
ブラシにおいて、ブリスル台の長手方向断面の外形線が
なす曲線の曲率を可変としているために、ブリスル台の
外形線を個人差や髪形等に合わせた曲率の曲線とするこ
とで、個人差や髪形等にかかわらず、適切なカール付け
を行うことができて、毛髪に角を生じさせてしまうこと
がないカール付けを行うことができる。
【0034】この時、ブリスル台が少なくともその長手
方向に可撓性を有して、長手方向両端間の距離の調節で
長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させるも
のや、ブリスル台内部にブリスル台の径を変化させて長
手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させる径調
節部材が配設されたものである時、長手方向断面の外形
線がなす曲線の曲率を変化させることを簡単に実現する
ことができる。
【0035】特に、ブリスル台を短手方向において複数
片に分割していると、長手方向断面の外形線がなす曲線
の曲率を変化させることを的確に行えるものであり、ま
た長手方向両端間の距離の調節で長手方向断面の外形線
がなす曲線の曲率を変化させるものではブリスル台を伸
縮性を持たない弾性を有するものとすることで、長手方
向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させることをさ
らに的確に行えるものを得ることができる。
【0036】ブリスル台を複数片に分割されたものとす
る場合には、ブリスル台はその長手方向両端に至らない
切り溝によって複数片に分割されたものとし、切り溝の
両端は円形状の孔とされているものがよい。ブリスル台
の両端は分割されていないために支持が容易であり、し
かも切り溝の両端は孔によって応力が集中せず、繰り返
し応力にも該両端部が破断してしまうおそれを小さくす
ることができる。
【0037】また、ブリスル台の内面にばね弾性を有す
る補強材を設けたものでは、ブリスル台に適切な弾力を
付与することを簡便に且つ確実に行うことができる。ブ
リスル台の内面にリンクからなる補強材を設けても、強
度を低下させることなくブリスル台に肌当たりのよい適
切な柔らかさを与えることを容易に行うことができる。
【0038】更に、分割された複数片の間をヘアードラ
イヤーからの風の通過部としていると、風によって毛髪
へのカール付けを容易に行うことができる上に、曲線の
曲率を大きくした時には風の通過部の面積が広くなるた
めに、毛髪に風が当たる面積が広くなり、セット性が向
上する。ブリスル台が長手方向に引っ張り付勢されてい
るものでは、ブリスル台が塑性変形によって所定の曲率
半径以上の曲線(直線を含む)にならない事態を排除す
ることができる。
【0039】ブリスル台の両端部のうちの少なくとも一
方がブラシ台に軸着されて回動自在となっていれば、ブ
リスル台を撓ませる時、その撓みをよりスムーズなもの
とすることができる。ブリスル台内部に配設されてブリ
スル台の径を変化させる径調節部材によってブリスル台
の長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させる
場合は、ブリスル台として長手方向両端部が固定される
とともに伸縮性を有するものとしておくことで、長手方
向の全長を一定とした状態のままでブリスル台の長手方
向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させることがで
き、曲率によって長さが変わるものに比して使い勝手が
よくなる。
【0040】上記の径調節部材として、ブリスル台に接
する一端を作用点とし、他端を支点もしくは操作入力が
加えられる力点の一方とし、中程を支点もしくは力点の
他方としている部材を用いると、操作を加える力点側の
小型化を図りつつ、ブリスル台の曲率の変化範囲を大き
くすることができる。径調節部材に操作入力を加える操
作部は軸方向の端部に設けておくと、毛髪のセットに操
作部が邪魔になることがない。
【0041】さらに径調節部材に操作入力を加える操作
部が軸回りに回転自在な回転部材であり、該回転部材と
径調節部材との間に運動変換部材が介在しているもので
は、曲率を変化させる際の操作性を良好に保つことがで
きる。そして操作部の回転位置を規制するロック手段を
備えたものでは、曲率が不用意に変化することがなく
て、使い勝手の良いものを得ることができ、該ロック手
段が操作部に加わる回転力の大きさに応じてロックを解
除するものであると、操作部やブリスル台に過大な力が
加わった時の径調節部材の破損を防ぐことができる。
【0042】ブリスル台が長手方向先端面にもブリスル
を備えたものであれば、ヘアーブラシの使い勝手が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すもので、(a)
(b)は共に正面図である。
【図2】(a)(b)は共に同上の断面図である。
【図3】他例の部分断面図である。
【図4】さらに他例の部分断面図である。
【図5】別の例の部分断面図である。
【図6】異なる例の部分断面図である。
【図7】さらに異なる例の断面図である。
【図8】(a)(b)は共に同上の正面図である。
【図9】本発明の別の実施の形態の一例を示すもので、
(a)(b)は共に水平断面図である。
【図10】(a)(b)(c)は共に同上の正面図である。
【図11】同上の他例を示す断面図である。
【図12】図11中のA−A線断面図である。
【図13】図11中のB−B線断面図である。
【図14】同上の径を変化させた場合を示す断面図であ
る。
【図15】図14中のA−A線断面図である。
【図16】図14中のB−B線断面図である。
【図17】他の実施の形態の一例の側面図である。
【図18】さらに他の実施の形態の一例の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘアーブラシ 2 ブリスル台 20 ブリスル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 美津雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本のブリスルがブリスル台の表面か
    ら突出しているヘアーブラシにおいて、ブリスル台の長
    手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を可変としている
    ことを特徴とするヘアーブラシ。
  2. 【請求項2】 ブリスル台は少なくともその長手方向に
    可撓性を有するものであり、長手方向両端間の距離の調
    節で長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させ
    るものであることを特徴とする請求項1記載のヘアーブ
    ラシ。
  3. 【請求項3】 ブリスル台内部にブリスル台の径を変化
    させて長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化さ
    せる径調節部材が配設されていることを特徴とする請求
    項1または2記載のヘアーブラシ。
  4. 【請求項4】 ブリスル台は短手方向において複数片に
    分割されたものであることを特徴とする請求項2または
    3記載のヘアーブラシ。
  5. 【請求項5】 ブリスル台は短手方向において複数片に
    分割されているとともに伸縮性を持たない弾性を有する
    ものであることを特徴とする請求項2記載のヘアーブラ
    シ。
  6. 【請求項6】 ブリスル台はその長手方向両端に至らな
    い切り溝によって複数片に分割されているとともに、切
    り溝の両端は円形状の孔とされていることを特徴とする
    請求項4または5記載のヘアーブラシ。
  7. 【請求項7】 ブリスル台はその内面にばね弾性を有す
    る補強材が設けられたものであることを特徴とする請求
    項4〜6のいずれかの項に記載のヘアーブラシ。
  8. 【請求項8】 ブリスル台はその内面にリンクからなる
    剛性を備えた補強材が設けられたものであることを特徴
    とする請求項4〜6のいずれかの項に記載のヘアーブラ
    シ。
  9. 【請求項9】 分割された複数片の間がヘアードライヤ
    ーからの風の通過部となっていることを特徴とする請求
    項4または5記載のヘアーブラシ。
  10. 【請求項10】 ブリスル台は長手方向に引っ張り付勢
    されていることを特徴とする請求項2記載のヘアーブラ
    シ。
  11. 【請求項11】 ブリスル台の両端部のうちの少なくと
    も一方がブラシ台に軸着されて回動自在となっているこ
    とを特徴とする請求項2〜10のいずれかの項に記載の
    ヘアーブラシ。
  12. 【請求項12】 ブリスル台は長手方向両端部が固定さ
    れるとともに伸縮性を有するものであることを特徴とす
    る請求項3記載のヘアーブラシ。
  13. 【請求項13】 径調節部材はブリスル台に接する一端
    を作用点とし、他端を支点もしくは操作入力が加えられ
    る力点の一方とし、中程を支点もしくは力点の他方とし
    ている部材であることを特徴とする請求項3記載のヘア
    ーブラシ。
  14. 【請求項14】 径調節部材に操作入力を加える操作部
    が軸方向の端部に設けられていることを特徴とする請求
    項3または12または13記載のヘアーブラシ。
  15. 【請求項15】 径調節部材に操作入力を加える操作部
    が軸回りに回転自在な回転部材であり、該回転部材と径
    調節部材との間に運動変換部材が介在していることを特
    徴とする請求項13または14記載のヘアーブラシ。
  16. 【請求項16】 操作部の回転位置を規制するロック手
    段を備えていることを特徴とする請求項15記載のヘア
    ーブラシ。
  17. 【請求項17】 ロック手段は操作部に加わる回転力の
    大きさに応じてロックを解除するものであることを特徴
    とする請求項16記載のヘアーブラシ。
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