JP3968844B2 - ブラシ付きヘアードライヤー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はヘアードライヤー本体の送風口にブラシを連結しているブラシ付きヘアードライヤーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヘアードライヤーの送風口にブラシが連結されているブラシ付きヘアードライヤーでは、そのブラシは、径が一定の円筒状に形成されたブリスル台の外面から多数本のブリスルを突出させたものとして形成されるとともに、上記送風口からブリスル台の内部に送られる風やスチームをブリスル台に形成した吐出口から吐出させるものであり、ブラシの外周面に巻き付けた毛髪にヘアードライヤーの温風を吹き付けたりスチームによる加湿とその後の乾燥などを行うことによって、毛髪にカール付けを行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ヘアードライヤーの送風口からの吐出方向は、ブリスル台の長手方向(軸方向)と同じであり、ブリスル台に設けた吐出口からの吐出方向は上記方向と直交しているために、ブリスル台に設けた吐出口から吐出される風やスチームは、ブラシの先端部付近に集中してしまい、ブラシの中央部に巻き付けた毛髪に当たりにくく、セット性が悪かった。
【0004】
本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目的とするところはセット性を高めたブラシ付きヘアードライヤーを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、多数本のブリスルが表面から突出しているブリスル台を有しているブラシがヘアードライヤー本体の送風口に連結されているとともに、上記ブラシのブリスル台に形成されている吐出口を通じてヘアードライヤー本体からの風あるいはスチームを吹き出すブラシ付きヘアードライヤーであり、上記ブラシのブリスル台は筒状で且つ軸方向である長手方向中程が外側へと膨らんで長手方向断面の外形線が凸曲線をなしているとともに、長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率が可変であり、更にブラシの長手方向に走る複数本の切り溝が周方向において間隔をおいて設けられて、該切り溝で上記吐出口が形成されていることに特徴を有している。温風やスチームはブリスル台内面に沿って流れてブラシ中央部に導かれて吐出されるものである。また、ブリスル台の長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率が可変であるために、頭部形状の個人差や髪形等に合わせた曲率の曲線をなすものとすることができて、毛髪のカール付けを好みや頭の形状に合わせたものとすることができる。
【0006】
しかもブリスル台は筒状で且つ長手方向断面の外形線が凸曲線をなしている形状であるとはいえ、長手方向に走る複数本の切り溝が周方向において間隔をおいて設けられたものであるから、円筒状のブリスル台を長手方向に撓ませるだけで、長手方向中程が外側へと膨らんで長手方向断面の外形線が凸曲線をなしているものを得ることができる。また、上記切り溝で形成された吐出口はブラシの長手方向中央においてその開口幅が最大となっているものが好ましい。
【0007】
ブリスル台の内部にブラシの両端部をつなぐ筒状部材を配しておくとともに、ヘアードライヤー本体からの風あるいはスチームが送り込まれる内周側とブリスル台が外周に位置する外面側とを連通させて上記風を吐出口に向かわせる開口を上記筒状部材に設けたり、ブリスル台の内部に風向調節用のフィンを設けて、風やスチームの流れの向きを変更するようにしてもよい。
【0008】
またブリスル台における吐出口はブリスル台の長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率が大きくなるにつれて開口面積を大きくするものであってもよい。
【0009】
ブリスル台内部に配設されてブリスル台の径を変化させる径調節部材によってブリスル台の長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させてもよく、この場合は、ブリスル台として長手方向両端部が固定されるとともに伸縮性を有するものを好適に用いることができる。
上記の径調節部材としては、ブリスル台に接する一端を作用点とし、他端を支点もしくは操作入力が加えられる力点の一方とし、中程を支点もしくは力点の他方としている部材を好適に用いることができ、また径調節部材に操作入力を加える操作部は軸方向の端部に設けておくことが好ましい。
【0010】
さらに径調節部材に操作入力を加える操作部が軸回りに回転自在な回転部材であり、該回転部材と径調節部材との間に運動変換部材が介在しているものや、操作部の回転位置を規制するロック手段を備えたもの、該ロック手段が操作部に加わる回転力の大きさに応じてロックを解除するものを特に好適に用いることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について説明すると、このヘアードライヤーは、図1及び図2に示すように、温風送風装置やスチーム発生装置を内蔵するヘアードライヤー本体9と、このヘアードライヤー本体9の送風口の部分に着脱自在に装着されるブラシ1とからなるもので、ここにおけるブラシ1は、外面から多数本のブリスル20を突出させている中空筒状のブリスル台2と、このブリスル台2の軸方向両端に位置する一対のブラシ台3,4とから形成されている。
【0012】
ブラシ台3,4はブリスル台2の中心部を貫通している筒34によって連結されたもので、内部空間が通風路39となっている筒34には複数の通風口31が形成されている。
外面からブリスル20を突出させているブリスル台2はポリエステルエラストマーあるいはポリプロピレン等のばね弾性を有する材質からなるもので、軸方向中央部が外側に膨らんだ筒状となっている該ブリスル台2は、その軸方向両端に上記ブラシ台3,4に引掛係止される係止部21を備えている。またその表面にはブリスル20の列間に開口する多数の吐出口24を備えている。
【0013】
このブラシ1は、そのブラシ台3をヘアードライヤー本体9の送風口の部分に被せることでヘアードライヤー本体9に装着され、ヘアードライヤー本体9から吐出される風やスチームは、筒34内の通風路39から筒34に設けた開口31を経て筒34の外面とブリスル台2内面との間の空間に入り、ブリスル台2に形成した吐出口24から外部に吐出される。この時、ブラシ1の先端部から吐出される風やスチームの量よりも、ブラシ1の長手方向中央部から吐出される風やスチームの量が多くなる。従ってブラシ1の長手方向中央部に毛髪を巻き付けてヘアセットを行うにあたり、高いセット性を得ることができる。また、筒34に設けた開口31の位置を変えることで、ブラシ1の各部からの風やスチームの吐出量を変えることもできる。また、図2に示すように、ブラシ台3にブリスル台2の外面へと風やスチームを流す吐出口24’を設けておいてもよい。さらに図3に示すように、ブラシ1の長手方向中央部は円筒状であっても、両端部の断面の外形線が凸曲線を描くものであればよい。
【0014】
図4に示すものは、ブラシ台3から突設されて先端にブラシ台4が取り付けられるとともに、筒状のブリスル台2の中心を貫通している軸38の外周面に風向調節用のフィン6を設けたものであり、該フィン6は、ヘアードライヤーから送られてくるとともにブラシ1の先端に向かおうとする風やスチームの向きを変えて、ブリスル台2の吐出口24から吐出させる。またブリスル台2の内面にはブリスル台2に求められるばね弾性と強度とを付与するための補強板25を設けている。図示例の補強板25はブリスル台2に一体成形で取り付けているが、これに限るものではない。なお、補強板25としては合成樹脂製のものや金属製のものを用いることができる。
【0015】
図5及び図6に他例を示す。ヘアードライヤー本体9の送風口の部分に被せられるブラシ台3は、先端から外筒30と内筒32とを突出させたもので、両筒30,32の間の空間は通風路39となっており、また外筒30には通風口31が開口している。また、該ブラシ台3は、フック36が一体に形成された押釦35を備えており、ばね37に抗して押釦35を押し込むことでフック36を移動させることができるようになっている。
【0016】
他方のブラシ台4は、ブラシ台3側に向けて突出する筒部40と該筒部40の中心に位置するガイド軸42とを備えたもので、筒部40には通風口41と複数個の係合孔46とを備えている。そしてブラシ台4はその筒部40がブラシ台3の外筒30内にスライド自在にはめ込まれるとともに、ガイド軸42が内筒32内にスライド自在にはめ込まれることで、ブラシ台3との間隔が可変とされるものであり、また、ブラシ台3のフック36がいずれかの係合孔46に係合することによって、上記間隔が固定される。押釦45を押せば係合孔46からフック36が外れて、ブラシ台3に対してブラシ台4が再度スライド自在となる。図中43はブラシ台3からブラシ台4を離す方向に付勢するばねである。
【0017】
外面からブリスル20を突出させているブリスル台2はポリエステルエラストマーあるいはポリプロピレン等の可撓性を有する材質からなるもので、円筒状となっている該ブリスル台2はその軸方向両端に上記ブラシ台3,4に引掛係止される係止部21を備えている。そして該ブリスル台2は、図5から明らかなように、その軸方向に走る複数本の切り溝22が周方向において等間隔に設けられており、ブリスル台2を上記ブラシ台3,4の間隔変更によって軸方向に圧縮した時、ブリスル台2は図5(a)に示すように、軸方向中程が外側へと膨むように撓むものであり、この時、上記切り溝22の部分の間隔が広がる。なお、各切り溝22はブリスル台2の軸方向両端縁には至っていない。また、切り溝22の各端部はほぼ円形の孔23として、ブリスル台2を撓ませた時に切り溝22の端部に応力が集中しないようにしてある。
【0018】
このブラシ1においては、上述のようにブラシ台3,4の間隔を変更することによってブリスル台2の中程を外側に膨らませることで、単なる円筒状ではなく、軸方向の断面が円弧状をなすものとすることができるとともに、上記間隔を小さくするほど上記円弧の曲率半径が小さくなるものであり、このために毛髪に内巻きカールを付与するに当たり、頭の周方向の断面形状に合わせた曲率の円弧をなすものとした状態で毛髪を巻き付けることができる。
【0019】
また、ここで示したブラシ1では、ヘアードライヤー本体9の送風口から吐出される温風やスチームは、通風路39と通風口41,31を通り、ブリスル台2の切り溝22のところに設けた吐出口24から吐出されるのであるが、ブリスル台2を膨らませた時には通風口31,41の重なりが大きくなる上に、切り溝22の間隔が広がって、吐出口24からだけではなく、切り溝22の部分からも温風やスチームが吐出されることになり、毛髪に温風やスチームが当たる面積が大きくなってセット性が向上するものとなっている。
【0020】
切り溝22によってブリスル台2を短手方向に分割することは、ブリスル台2の軸方向断面の曲率を変化させることができないものにおいても有効である。つまり、ブリスル台2を立体的なものではなく、平板状のものとして形成して筒状に巻いたり、円筒状に形成したブリスル台2に切り溝22を設けておけば、軸方向両端間を圧縮した状態でブラシ台3,4間に配設することで、軸方向断面が所要の凸曲線をなすものを得ることができるからである。また、図7に示すように、切り溝22を吐出口24とすることで、別途吐出口24を設けなくともすむものとなる上に、この吐出口24は、軸方向の中央部(もっとも外側に膨らんだところ)で開口幅が最大となるために、該中央部からより多くの風やスチームを吐出させる点において好ましいものともなる。
【0021】
図8は、ヘアーブラシ1の先端面にもブリスル20を設けるために、ブラシ台4を無くしたものを示しており、ここではブリスル台2の内面にねじ軸48を固着し、ブラシ台3に設けたナット部38にねじ軸48を螺合させている。このものでは、ブラシ台3に対してブリスル台2を回転させることで、ブリスル台2の外形状を変化させることもできる。この場合、ブリスル台2を方向性がないほぼ球形とすることが可能であり、このためにブラッシング方向に対して手の位置や角度を自由に選ぶことができるために、手への負担を小さくしてブラッシングすることができる。
【0022】
図9〜図14に他の実施の形態の一例を示す。ここでは外周面に多数本のブリスル20を備えた円筒状のブリスル台2をシリコンゴムあるいはポリエステルエラストマーあるいは耐熱ゴム等の弾性及び伸縮性を有するものにて形成している。また、ブラシ台3から突設されているとともに通風口31が形成されている筒34の先端にはブラシ台4とキャップ66とが固定されているとともにキャップ66及びブラシ台4に対して軸回りの回転が自在となった操作リング7が取り付けられている。またブラシ台4には放射状に複数本(図示例では6本)の溝63が設けられており、さらにブラシ台4のブラシ台3側の端面には支点板64が取り付けられている。
【0023】
そして上記の各溝63にはバー6が配設されている。これらバー6はその一端をブリスル台2の軸方向中程に設けられた受け部62に位置させており、上記回転リング7に設けられて回転リング7と共に回転するカム板70に形成されたカム孔72に他端を位置させている。複数個設けられた円弧状のカム孔71は、カム板70の中心から一端側までの距離と他端側までの距離とが異なっており、回転リング7を回すことでカム板70を回転させる時、上記溝63によって回転が規制されているバー6はカム孔71内を移動する。この時、バー6は支点板64との接触位置を中心に傾きを変えることになり、円筒状で且つ弾性及び伸縮性を有するとともにバー6の一端が接しているブリスル台2は、バー6の傾きに応じてその軸方向断面の外形線の曲率を変化させる。図12〜図14は曲率をもっとも大きくした状態を示している。
【0024】
ここで、バー6における支点板64に接する点からブリスル台2に接する一端までの距離よりも、支点板64に接する点からカム板70に接する他端までの距離の方を小さくしているのは、力点側となるバー6の他端側の少しの移動でブリスル台2の径の変化を大きくすることができるようにしているためであり、また、バー6の他端側をブリスル台2の径方向に移動させることを、回転リング7とカム板70とを用いて回転リング7の回転操作で行えるようにしているのは、ブラシの軸方向全長を変えることなく操作することができるようにするとともに操作を軽く行えるようにするためである。
【0025】
なお、回転リング7が不用意に回転しないように、ここでは回転リング7の回転を阻止するロック手段を設けている。図示例におけるロック手段は、キャップ66の内周面に周方向において複数個設けている凹部67と、該凹部67に係合する突起73を備えたロック釦72であり、一体に形成されたばね片74,74によって回転リング7の外方に突出する方向(突起73が凹部67と係合する方向)に付勢されたロック釦72は、回転リング7と一体に回転するように回転リング7に取り付けられており、凹部67に突起72を係合させている状態では、キャップ66及びブラシ台4に対して回転リング7は回転することがなく、ロック釦72を押し込んで突起73を凹部67から外せば、回転リング7を回転させることができる。図示例では凹部67を4個設けているために、曲率を4段階で調節することができるものとなっている。
【0026】
もっとも、上記ロック手段はロック時においても回転リング7の回転を完全に阻止するのではなく、回転リング7及びカム板70に加えられた回転力が大きい時には回転リング7及びカム板70の回転を許すものとしてある。すなわち、突起73の先端部をテーパ状のものとし、回転リング7及びカム板70に大きな回転力が加われば、キャップ66の凹部67,67間の凸部68が突起73の傾斜面を押圧することで突起73をばね74に抗して押し戻して凹部67から退去させるために、ロックが解除されるようにしてある。従って、回転リング7を強く回した時には、ロック手段はクリック感を発生させる部材として機能することになり、また落下させた場合のように、バー6を介してカム板70及び回転リング7を回転させるような過大な力がブリスル台2に加わった時、この回転を許すことになるために、バー6やカム板70等が変形したり破損したりすることがないものである。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明は、多数本のブリスルが表面から突出しているブリスル台を有しているブラシがヘアードライヤー本体の送風口に連結されているとともに、上記ブラシのブリスル台に形成されている吐出口を通じてヘアードライヤー本体からの風あるいはスチームを吹き出すブラシ付きヘアードライヤーにおいて、上記ブラシのブリスル台をその長手方向断面の外形線が凸曲線をなすものとして形成しているために、温風やスチームはブリスル台内面に沿って流れてブラシ中央部に導かれて吐出されることになり、毛髪を巻き付けることになるブラシ中央部での風やスチームの吐出量が多くなるためにセット性を向上させることができる。
【0029】
しかも、上記長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率が可変であるために、頭部形状の個人差や髪形等に合わせた曲率の曲線をなすものとすることができて、毛髪のカール付けを好みや頭の形状に合わせたものとすることができ、より適切なカール付けを行うことができる。またブリスル台には長手方向に走る複数本の切り溝を周方向において間隔をおいて設けて該切り溝を上記吐出口としているために、円筒状のブリスル台を長手方向に撓ませるだけで、長手方向中程が外側へと膨らんで長手方向断面の外形線が凸曲線をなしているものを得ることができるものであり、このために長手方向断面の外形線が凸曲線となったブリスル台の作成が容易となる。
この時、上記切り溝で形成された吐出口はブラシの長手方向中央においてその開口幅が最大となっていると、毛髪に多くの風やスチームをより均等に且つ多量に当てることができる。
【0030】
ブリスル台の内部にブラシの両端部をつなぐ筒状部材を配しておくとともに、ヘアードライヤー本体からの風あるいはスチームが送り込まれる内周側とブリスル台が外周に位置する外面側とを連通させて上記風を吐出口に向かわせる開口を上記筒状部材に設けたり、ブリスル台の内部に風向調節用のフィンを設けて、風やスチームの流れの向きを変更するようにした時には、さらに必要とするところに風やスチームを向けることができるために、セット性を更に向上させることができる。
【0032】
ブリスル台内部に配設されてブリスル台の径を変化させる径調節部材によってブリスル台の長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させる場合は、ブリスル台として長手方向両端部が固定されるとともに伸縮性を有するものとしておくことで、長手方向の全長を一定とした状態のままでブリスル台の長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させることができ、曲率によって長さが変わるものに比して使い勝手がよくなる。
【0033】
上記の径調節部材として、ブリスル台に接する一端を作用点とし、他端を支点もしくは操作入力が加えられる力点の一方とし、中程を支点もしくは力点の他方としている部材を用いると、操作を加える力点側の小型化を図りつつ、ブリスル台の曲率の変化範囲を大きくすることができる。
径調節部材に操作入力を加える操作部は軸方向の端部に設けておくと、毛髪のセットに操作部が邪魔になることがない。
【0034】
さらに径調節部材に操作入力を加える操作部が軸回りに回転自在な回転部材であり、該回転部材と径調節部材との間に運動変換部材が介在しているものでは、曲率を変化させる際の操作性を良好に保つことができる。
そして操作部の回転位置を規制するロック手段を備えたものでは、曲率が不用意に変化することがなくて、使い勝手の良いものを得ることができ、該ロック手段が操作部に加わる回転力の大きさに応じてロックを解除するものであると、操作部やブリスル台に過大な力が加わった時の径調節部材の破損を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の断面図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】他例の正面図である。
【図4】別の例の断面図である。
【図5】更に他例を示すもので、(a)(b)は共に正面図である。
【図6】 (a)(b)は共に同上の断面図である。
【図7】他例の正面図である。
【図8】別の例の断面図である。
【図9】さらに別の例を示す断面図である。
【図10】図9中のA−A線断面図である。
【図11】図9中のB−B線断面図である。
【図12】同上の径を変化させた場合を示す断面図である。
【図13】図12中のA−A線断面図である。
【図14】図12中のB−B線断面図である。
【図15】異なる例の正面図である。
【符号の説明】
1 ブラシ
2 ブリスル台
9 ヘアードライヤー
20 ブリスル
Claims (11)
- 多数本のブリスルが表面から突出しているブリスル台を有しているブラシがヘアードライヤー本体の送風口に連結されているとともに、上記ブラシのブリスル台に形成されている吐出口を通じてヘアードライヤー本体からの風あるいはスチームを吹き出すブラシ付きヘアードライヤーであり、上記ブラシのブリスル台は筒状で且つ軸方向である長手方向中程が外側へと膨らんで長手方向断面の外形線が凸曲線をなしているとともに、長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率が可変であり、更にブラシの長手方向に走る複数本の切り溝が周方向において間隔をおいて設けられて、該切り溝で上記吐出口が形成されていることを特徴とするブラシ付きヘアードライヤー。
- 上記切り溝で形成された吐出口はブラシの長手方向中央においてその開口幅が最大となっていることを特徴とする請求項1記載のブラシ付きヘアードライヤー。
- ブリスル台の内部にブラシの両端部をつなぐ筒状部材が配されているとともに、ヘアードライヤー本体からの風あるいはスチームが送り込まれる内周側とブリスル台が外周に位置する外面側とを連通させて上記風を吐出口に向かわせる開口を上記筒状部材が備えていることを特徴とする請求項1または2記載のブラシ付きヘアードライヤー。
- ブリスル台の内部には風向調節用のフィンが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のブラシ付きヘアードライヤー。
- ブリスル台における吐出口はブリスル台の長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率が大きくなるにつれて開口面積を大きくするものであることを特徴とする請求項1記載のブラシ付きヘアードライヤー。
- ブリスル台内部にブリスル台の径を変化させて長手方向断面の外形線がなす曲線の曲率を変化させる径調節部材が配設されていることを特徴とする請求項1または5記載のブラシ付きヘアードライヤー。
- 径調節部材はブリスル台に接する一端を作用点とし、他端を支点もしくは操作入力が加えられる力点の一方とし、中程を支点もしくは力点の他方としている部材であることを特徴とする請求項6記載のブラシ付きヘアードライヤー。
- 径調節部材に操作入力を加える操作部がブラシの軸方向端部に設けられていることを特徴とする請求項6または7記載のブラシ付きヘアードライヤー。
- 径調節部材に操作入力を加える操作部が軸回りに回転自在な回転部材であり、該回転部材と径調節部材との間に運動変換部材が介在していることを特徴とする請求項7または8記載のブラシ付きヘアードライヤー。
- 操作部の回転位置を規制するロック手段を備えていることを特徴とする請求項9記載のブラシ付きヘアードライヤー。
- ロック手段は操作部に加わる回転力の大きさに応じてロックを解除するものであることを特徴とする請求項10記載のブラシ付きヘアードライヤー。
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