JPH11178039A - 位置特定システム - Google Patents

位置特定システム

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JPH11178039A
JPH11178039A JP9338608A JP33860897A JPH11178039A JP H11178039 A JPH11178039 A JP H11178039A JP 9338608 A JP9338608 A JP 9338608A JP 33860897 A JP33860897 A JP 33860897A JP H11178039 A JPH11178039 A JP H11178039A
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JP
Japan
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mobile station
center
field strength
electric field
gravity
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Withdrawn
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JP9338608A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kamishima
博昭 神島
Katsuhiko Kumamoto
勝彦 熊本
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LOCUS KK
Original Assignee
LOCUS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置特定の精度を向上可能なPHSを利用し
た位置特定システムを提供する。 【解決手段】 PHSを利用した位置特定システムにお
いて、複数の基地局の電界強度を移動局7で微小時間の
間に複数回測定してそれぞれの測定結果から移動局の存
在する座標位置17’を複数回演算し、各座標17’か
らなる図形の重心17を移動局の存在する位置として特
定するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は位置特定システム
に関し、詳しくは、複数の無線ゾーンのそれぞれに設け
られた基地局をベースにした交信が可能な移動局の位置
特定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の無線ゾーンからなるゾーン制通信
システムの一例としては、たとえば、PHS(Personal
handiphone System、簡易型携帯電話)のような小ゾー
ン制無線通信システムが知られている。
【0003】移動用交信機の一例となるPHSの携帯端
末機は、家庭内ではコードレスホンとして使用される
が、そのまま持ち出して屋内公衆基地局あるいは屋外公
衆基地局等を介して公衆網やデジタル網に接続できる。
すなわち文字通り簡易携帯電話としても使用することが
できる。PHSが既存のセルラー方式の携帯電話(ここ
では、既存の携帯電話方式をセルラー方式と総称するこ
とにする)と大きく異なる点は、PHSが小ゾーン制で
ある点である。
【0004】セルラー方式携帯電話は、移動局の出力が
600ミリワット以上で都市部では半径2〜3kmごと
に基地局を設置している。基地局の出力は25〜45ワ
ットである。また、郊外では10km程度の距離をカバ
ーすることもある。
【0005】これに対し、PHSの移動局の出力は10
ミリワット程度の微弱な出力であり、基地局の出力は都
市部では20ミリワット、郊外でも100ミリワットに
すぎないので基地局と移動局との通信可能距離は都市部
では約100m程度、郊外でも約500mになる。
【0006】この無線ゾーンが小さいという特徴を活か
して、移動局から送信された周辺の基地局の電波の受信
電界強度および基地局の識別符号に基づいて、移動局の
位置を特定するなどというシステムが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、移動局
で受信される周辺の基地局の電波の電界強度は、気象条
件その他の要因により刻々と変化しているため、ある瞬
間に受信された電波の電界強度のみで位置特定を行うと
位置特定の誤差が大きくなるおそれがある。
【0008】本発明は係る実情に鑑み考え出されたもの
でありその目的は、位置特定の精度を向上させることの
できる位置特定システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の位置特
定システムは、複数の無線ゾーンのそれぞれに設けられ
た基地局をベースにした交信が可能な移動局の位置特定
システムであって、前記複数の基地局から前記移動局に
到達する電波の電界強度を測定可能な測定手段と、該測
定手段の測定結果に基づいて前記移動局の位置を特定す
る位置特定手段とを含み、前記測定手段は、前記複数の
基地局から到達する電波の電界強度の測定を1単位の測
定として、前記移動局が同一位置にあると見なすことの
できる所定時間内に複数単位の前記測定を行い、前記位
置特定手段は、前記測定手段の複数単位の測定結果から
移動局の位置を特定することを特徴とする。
【0010】請求項1に記載の発明に従うと、複数の基
地局から到達する電波の電界強度の測定を1単位の測定
として、前記移動局が同一位置にあると見なすことので
きる所定時間内に複数単位の前記測定が行なわれ、複数
単位の測定結果から移動局の位置が特定される。このた
め、移動局の位置特定を精度良く行なうことができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、前記測定手段の前記1単位の測
定結果に基づいて前記移動局の存在し得る領域を割出す
領域割出手段と、前記領域割出手段により割出された領
域の重心を算出する重心算出手段とを含み、前記領域割
出手段は、前記測定手段の複数単位の測定結果に対応し
て前記移動局の存在し得る領域を複数割出し、前記重心
算出手段は、前記領域割出手段により割出された複数の
領域それぞれに対応する重心を算出し、前記位置特定手
段は、前記重心算出手段により算出された複数の重心か
らさらに重心を算出し、算出した重心を前記移動局の位
置として特定することを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明に従うと、前記測定
手段の複数単位の測定結果に対応して前記移動局の存在
し得る領域が複数割出され、割出された複数の領域それ
ぞれに対応する重心が算出される。そして、前記重心算
出手段により算出された複数の重心から形成される領域
の重心が算出され、算出された重心が前記移動局の位置
として特定される。このため、移動局の位置特定を精度
良く行なうことができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の構成に加えて、前記位置特定手段は、特定した
前記移動局の位置が前記領域割出手段により割出された
領域に含まれない場合に、前記領域割出手段により割出
された領域内に前記移動局の特定位置を補正することを
特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明に従うと、特定され
た前記移動局の位置が、前記領域割出手段により割出さ
れた領域内に含まれない場合に、前記領域割出手段によ
り割出された領域内に前記移動局の特定位置が補正され
る。このため、移動局の特定位置を常に前記領域割出手
段により割出された領域内に収めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1(A)はこの発明に係る位
置決めシステムを用いたセンター局1のブロック図であ
る。また、図1(B)は、電界強度分布データベース8
1bのデータ内容を示す図である。
【0016】センター局1は、センター局1を構成する
装置全体を制御するCPU60と、CPU60に接続さ
れ、移動局の位置を地図上に表示するCRT61と、セ
ンター局1としての動作を規定するプログラム等を記憶
するROM62,RAM63と、外部機器とのインタフ
ェイスとなるI/Oインタフェイス64とを含む。
【0017】I/Oインタフェイス64には、第1種電
気通信事業者の交換機に接続され、移動局との交信を行
うためのセンタ局用モデム13、自動的に発呼し移動局
と呼接続するための自動発呼装置66、移動局から必要
な情報を入手後直ちに呼を開放し、回線を切断するため
の回線切断ユニット68、電子地図81aと電界強度分
布データベース81bとが一体となったデータベース8
1が接続されている。
【0018】図1(B)を参照して、電界強度分布デー
タベース81bには、それぞれの基地局を識別するため
のIDと、その基地局の位置を示す緯度経度情報と、基
地局周辺の電界強度分布データとを含む。電界強度分布
データは、基地局から発信される電波の基地局周辺の電
界強度分布を示すデータである。具体的には、基地局周
辺を所定の大きさの領域(メッシュ)に分割し、電子地
図上の所定位置を座標軸(X、Y)原点として、各メッ
シュ中心点に座標(x,y)を与えた場合における、各
メッシュ中心点の電界強度を示すデータである。このデ
ータは、各基地局別に、電界強度分布データベース81
bに記憶されている。
【0019】なお、センター局1から直接移動局を指定
する場合以外に、移動局の位置情報を問合せる加入者か
らの回線もI/Oインタフェイス64を介して入力さ
れ、入力された加入者が契約されている正規の加入者で
あるか否かということがI/Oインタフェイス64に接
続された加入者データベース69を用いてチェックされ
る。
【0020】次に図1(A)を参照しつつ、センター局
1が移動局の位置を探索するための信号を発信し、位置
特定を行なう手順の概略を以下に示す。まず、センター
局1においてキーボードを操作するなどして対象となる
移動局のPHS電話番号をオートダイアルする。ここで
移動局は、たとえば、PHS(Personal handiphoneSys
tem、簡易型携帯電話)である。
【0021】センター局1が移動局のPHS電話番号を
オートダイアルすることにより、移動局をそのセル内に
持つ基地局を経て移動局へ電話回線が接続される。回線
接続の後、センター局1は、位置特定のための情報の送
信要求を移動局に行う。移動局はこれに応じて移動局周
辺の複数の基地局から発信されている電波の電界強度を
それぞれ測定し、その測定結果を1つの電界強度情報と
してまとめてセンター局1へ送信する。したがって、1
単位の電界強度情報には、移動局周辺の複数の基地局の
電界強度測定結果が含まれている。なお、移動局は、セ
ンター局1側の回線切断ユニット68により回線が自動
的に切断されるまでの間、微小時間で連続して複数回、
同様の電界強度の測定を行ない、電界強度情報をセンタ
ー局1へ送信する。センター局1へ向けて送信された電
界強度情報は、センタ局用モデム13からCPU60に
伝送される。
【0022】センター局1は、電界強度情報が送信され
るごとに各基地局ごとの電界強度分布データを参照して
移動局の存在し得るメッシュを特定し、特定された複数
のメッシュの座標の重心を算出する。たとえば、微小時
間の間に移動局から8回電界強度情報が送信されれば、
このような重心が8つ算出されることになる。
【0023】センター局1は、これら複数の重心からな
る図形の重心をさらに算出し、その算出結果を移動局の
位置として特定する。
【0024】データベース81内蔵のCD−ROMドラ
イブ(図示省略)からは予め地図情報が送り出されてお
り、それがCRT61のスクリーンに地図として映し出
されている。センター局1は、その地図上に、特定した
移動局の位置を表示する。次にセンター局1がどのよう
に基地局6周辺の電界強度分布を求めるかについて説明
する。
【0025】図2は基地局6周辺の電界強度分布を求め
る場合のフローチャートである。また、図3〜図6は電
界強度分布を求めるステップを説明する図である。図2
〜図6を参照しつつ、基地局6の電界強度分布の求め方
について説明する。
【0026】まず、図3に示すように基地局を中心に任
意の大きさのメッシュ101を電波伝播パターンを作成
するのに必要な領域に定義する(図2においてステップ
S11、以下ステップを略す)。ここでこのメッシュは
後に電界強度分布を作成する際の単位となる。メッシュ
の大きさとメッシュを定義する領域の大きさは、精度と
データサイズの許容範囲内で定義する。各メッシュ10
1の中心点には、電子地図上の所定位置を座標軸(X、
Y)原点として、座標(x,y)が与えられている。
【0027】次に図4を参照して、メッシュ101の形
成された領域に具体的な電波の障害物となる建物の外形
を建物ポリゴン111として形成する。次に区切られた
各メッシュごとに、そのメッシュの中心点が電子地図8
1a上の建物ポリゴン111内にある場合は電波伝播が
ないメッシュとし、メッシュの中心点が建物ポリゴン1
11外にある場合は、基地局6の中心点からメッシュの
中心点を結ぶ線分と建物ポリゴン111との交点を求め
る(S12〜S15)。交点がない場合は電波伝播が良
いメッシュAとし、交点がある場合は電波伝播が悪いメ
ッシュBとし、建物ポリゴン111内は電波伝播がない
メッシュCとする。ただし、建物ポリゴン111との交
点がある場合でも、建物の高さが基地局6からメッシュ
の中心点までの高さの変化より低い場合は電波伝播が良
いメッシュとする。ここで建物の高さは電子地図81a
上の建物の階数情報等を使用して求める。
【0028】この場合の例を図5に示す。図5を参照し
て、たとえば基地局6が建物112の上にある場合、基
地局6とメッシュの中心点115とを結ぶ高さの変化を
示す直線116が建物117に交わらない場合は電波伝
播の良いメッシュとなる。
【0029】次に基地局の中心点と各メッシュの中心点
との距離をもとに、後述する電界強度と電波伝播距離の
関係式を用いて各メッシュの電界強度を求める(S1
6)。ここで電界強度と電波伝播距離の関係式は実測値
から電波伝播の良否別および電話ボックス、電柱、ビル
屋上等の基地局6の種類別に作成する。また、各メッシ
ュの電界強度を求めるときにメッシュの周囲の建物の状
況から反射波および導波間効果などを考慮する。
【0030】求められた各メッシュの電界強度に基づい
て基地局の電界強度分布を作成する(S17)。図6
に、この基地局の電界強度分布の一例を示すマップデー
タを示す。なお図中、メッシュ内の太字は電波伝播の良
いメッシュを示し、斜体文字は電波伝播の悪いメッシュ
を示す。すべての基地局について同様にして電界強度分
布を求める。そして基地局6のIDを入力すればそれに
よって検索可能な電界強度分布データベース81bを作
成する。
【0031】次に図2のS16で求めた各メッシュの電
界強度の求め方について説明する。図7および図8は電
波伝播の良い場合(図7)と悪い場合(図8)のそれぞ
れの基地局6からの距離と受信電界強度との実測結果を
示すグラフである。これは例えば基地局が電話ボックス
の場合の図である。このグラフから電界強度と電波の最
大伝播距離との関係式を求め、たとえば下の式を得る。
【0032】 伝播距離N=−(電界強度−82)/0.056…(電
波伝播の良い場合) 伝播距離N=−(電界強度−82)/0.112…(電
波伝播の悪い場合) この式に基づいて電波伝播の良い場合と悪い場合につい
て各メッシュごとの電界強度を求める。
【0033】このように、任意の電界強度の電波伝播パ
ターンを求める場合、毎回電子地図の建物データとの交
点を求めなくても、データベース81に登録されている
基地局6の強度ごとの電波伝播パターンと任意の電界強
度から任意の電界強度の電波伝播パターンを求めること
ができる。
【0034】また、毎回電子地図の建物データとの交点
を求めないので、任意の電界強度の電波伝播パターンを
求める演算時間が短縮される。
【0035】このように、基地局6を中心とする任意の
位置の電界強度がデータベース81bに登録されている
ため、測定ごとに電子地図の建物データとの交点を求め
る必要がない。したがって、任意の電界強度の電波伝播
パターンを求める演算時間が短縮される。
【0036】以上の手順で、複数の基地局に関する電界
強度分布データを予め算出し、電界強度分布データベー
ス81bに登録する。
【0037】図9は、移動局の位置を特定する手順を説
明するためのフローチャートである。センター局1内の
CPU60は、このフローチャートに基づいて移動局の
位置を特定する処理を実行する。
【0038】また、図10は、電界強度情報をもとに、
ある基地局6の電界強度分布データから算出される、移
動局の存在し得るメッシュを示すマップデータである。
また、図11〜図13は、電界強度情報をもとに、基地
局6A〜6Cの電界強度分布データそれぞれから算出さ
れる、移動局の存在し得るメッシュを示すマップデータ
である。さらに、図14は、図11〜図13を重ね合わ
せることにより割出される、移動局の存在し得るメッシ
ュを示すマップデータである。以下においては、必要に
応じて図10〜図14を参照しつつ、移動局の位置を特
定する手順をフローチャートに従って説明する。
【0039】まず、移動局から電界強度情報が受信され
たか否かが判断される(S10)。電界強度情報が受信
されていない場合には、後述するS40に処理が進む。
一方、電界強度情報が受信された場合には、その電界強
度情報に基づき、移動局の存在領域の割出しがなされる
(S20)。
【0040】この割出し手順を図10を参照しながら説
明する。たとえば、送信された電界強度情報から、移動
局周辺の複数の基地局のうち、ある基地局6に関する電
界強度がE(dB)であることが判明した場合、センタ
ー局1はその基地局6の電界強度分布データベースを参
照し、電界強度E(dB)を基準値として、その所定範
囲にあるメッシュを特定する。
【0041】本実施形態では、ある基地局6に関する電
界強度がたとえば50(dB)であった場合、基地局6
の電界強度分布データベースから50±10(dB)の
範囲にあるメッシュを演算し、これを図10に示すよう
に特定する。なお、基地局6の特定は、電界強度情報に
含まれる基地局識別IDにより行なう。
【0042】このような手順で、センター局1のCPU
60は、移動局から電界強度情報が送信されるごとに、
移動局周辺の複数の基地局(たとえば各基地局6A、6
B、6C)に関する電界強度を電界強度情報から読出し
て、各基地局の電界強度分布データベースを参照して移
動局の存在し得るメッシュの特定を行なう。図11〜図
13には、各基地局6A、6B、6Cを基準としたメッ
シュの特定例が示されている。さらにCPU60は、図
11〜図13のメッシュが重なり合う部分を図14に示
すように求める。これにより、移動局の存在領域の割出
しが最終的に終了する。
【0043】次に、再び図9を参照して、割出した領域
の重心を算出し、記憶する処理が行なわれる(S3
0)。ここで重心の算出方法を説明すると、図14に示
す移動局の存在領域の重心点、つまり、図14に示す各
メッシュの中心座標(図示×印)の算術平均値(最確
値)を演算することにより、重心が算出される。
【0044】たとえば、重なり合う領域として図14に
表示されたメッシュの数をn,各メッシュの中心座標を
(xi,yi)(i=1,2,3.・・・n)とする
と、重心(xg’,yg’)は、次の(1)式で算出さ
れる。
【0045】 (xg’,yg’)=((Σxi)/n,(Σyi)/n)・・・・(1) 次に所定時間が経過したか否かが判断される(S4
0)。この所定時間は、移動局が各基地局の電界強度を
測定して電界強度情報を送信する処理を複数回実行する
のに必要な時間に設定されており、たとえば、移動局が
電界強度情報を8回送信可能な時間に設定されている。
この所定時間は、微小時間であるため、移動局が電界強
度情報を複数回送信する間、移動局は同一位置に存在し
ているものと見なすことができる。
【0046】所定時間が経過していない場合には再度処
理がS10に戻り、移動局から新たに送信される電界強
度情報を受信し、これに基づいて再度移動局の存在領域
の割出しがなされ(S20)、その重心を算出・記憶す
る処理がなされる(S30)。これにより、移動局の存
在位置と見なすことのできる重心(xg’,yg’)
が、電界強度情報の受信された回数n’だけ繰返し算出
されることになる。たとえば、電界強度情報が8回受信
されれば、重心(xg’,yg’)が8つ(g’=1,
2,3・・・8)算出される。
【0047】次に、S40で所定時間が経過した時点で
処理がS50に進み、算出された複数の重心(xg’,
yg’)で形成される領域の重心(xg,yg)が算出
され、記憶される。なお、重心(xg,yg)は、重心
(xg’,yg’)の演算方法と同様の手順で次の
(2)式により算出される。
【0048】 (xg,yg)=((Σxg’)/n’,(Σyg’)/n’)・・(2) (g’=1,2,3・・・n’ n’は重心(xg’,
yg’)の数) 次に、S50で算出された重心(xg,yg)が、S2
0で割出された移動局の存在領域に含まれるか否かが判
断される(S60)。本実施形態では,S20の処理が
たとえば8回繰返し実行されて移動局の存在領域に関す
る図14に示すようなマップデータがたとえば8つ算出
される。このS60では、たとえばS50で算出された
重心(xg,yg)が、それらのマップデータに示され
る各メッシュのいずれかに該当するか否かが判断され
る。
【0049】S60でNOと判断される場合には、算出
された重心(xg,yg)に最も近いメッシュ位置であ
って、S20で割出された移動局の存在領域内にあるメ
ッシュ位置を電界強度分布データベース81bから検索
して検索結果を最終的に特定された移動局の位置とする
補正が行なわれる(S70)。
【0050】この補正方法の具体例を図16に示す。図
16(A)、図16(B)、図16(C)は、S20の
処理が3回繰返し実行されることにより、それぞれ割出
された移動局の存在領域を示すマップデータの一部であ
り、図14と同種のものである。これらマップデータ
は、それぞれ同一領域部分を示しており、移動局の存在
し得るメッシュ101aと存在しないメッシュ101b
とが示されている。特に、移動局の存在し得るメッシュ
101aは塗りつぶされて示されている。
【0051】また、図16(D)は、これら3つのマッ
プデータに基づく、S70の補正処理を説明するための
図である。図16(D)には、S50で算出された重心
(xg,yg)が17(△)で示されており、補正後の
位置が17”(◎)で示されている。
【0052】図16(D)に示される重心17(△)の
メッシュ位置は、図16(A)〜図16(C)より明ら
かな通り、S20で割出された領域に含まれていない。
そこでこの場合には、算出された重心17(△)に最も
近いメッシュ位置であって、移動局の存在領域内にある
メッシュ位置17”への補正が行なわれている。このよ
うな補正が行なわれることにより、最終的に定められる
移動局の特定位置を常にS20で割出された領域内に収
めることができる。なお、このような補正条件を満たす
メッシュが複数存在する場合には、たとえば、そのメッ
シュ全てを移動局の存在する可能性のある位置として特
定するが考えられる。
【0053】再び図9を参照して、最後にS80では、
重心(xg,yg)を移動局の位置として電子地図上に
表示する処理が実行される。この表示例を図15に示
す。なお、S70で補正処理が実行されれば、補正位置
が移動局の位置として電子地図上に表示される。
【0054】図15において、7(☆)は電界強度情報
送信時に実際に移動局が存在した位置、17’(○)は
S30で算出された複数の重心(xg’,yg’)、1
7(△)はS50において複数の重心17’(xg’,
yg’)から算出された重心(xg,yg)であって移
動局7の存在位置として最終的に特定された位置を示し
ている。なお、この図では、移動局7から送信された8
つの電界強度情報に基づいて位置特定を行なった場合を
例示しており、このため、各電界強度情報から算出され
た重心17’(xg’,yg’)が8つ(g’=1,
2,3・・・8)示されている。
【0055】このように、この実施形態によれば、重心
を算出することで移動局の位置が特定されるため、移動
局の位置特定を精度よく行なうことができる。
【0056】次に、以上説明した発明の実施の形態の変
形例を以下に記載する。 (A) 図9のS30において、各メッシュに何らかの
重みづけ(mi)をして、次の(3)式を利用して重心
(xg’,yg’)を算出するように構成してもよい。
【0057】 (xg’,yg’)=(Σ(mi・xi)/Σmi,Σ(mi・yi)/Σm i)・・・・・・・・・・(3) 同様に、S50では、次の(4)式を利用して重心(x
g,yg)を算出するように構成してもよい。
【0058】 (xg,yg)=(Σ(mg’・xg’)/Σmg’,Σ(mg’・yg’) /Σmg’)・・・・・・(4) (B) 図9のS60では、S50で算出された重心
(xg,yg)が、S20で割出された移動局の存在領
域に含まれるか否かが判断されるように構成した。しか
しながら、これに代えて、S50で算出された重心(x
g,yg)が、図14のマップデータを算出する基礎と
なる図11〜図13に示すようなマップデータに示され
る各メッシュのいずれかに一致するか否かが判断される
ように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、センター局の構成を示すブロッ
ク図である。図2(B)は、電界強度分布データベース
のデータ内容を示す図である。
【図2】基地局を中心とした電界強度分布を作成する手
順を示すフローチャートである。
【図3】基地局を中心としたメッシュを示す概念図であ
る。
【図4】見通しメッシュと非見通しメッシュを示す模式
図である。
【図5】建物の高さ方向を考慮したメッシュの判定方法
を示す図である。
【図6】基地局の電界強度分布を示す図である。
【図7】電界強度と距離との実測値データを示す図であ
る。
【図8】電界強度と距離との実測値データを示す図であ
る。
【図9】移動局の位置特定手順を示すフローチャートで
ある。
【図10】ある基地局の電界強度が50デシベルのとき
に移動局の存在し得るメッシュを示す図である。
【図11】基地局6Aの電界強度分布を用いて特定され
た移動局の存在し得る領域を示す図である。
【図12】基地局6Bの電界強度分布を用いた特定され
た移動局の存在し得る領域を示す図である。
【図13】基地局6Cの電界強度分布を用いた特定され
た移動局の存在し得る領域を示す図である。
【図14】基地局6A,6B,6Cの電界強度分布から
割出された移動局の存在し得る領域を示す図である。
【図15】複数の移動局特定結果の重心を使用して行な
った位置特定の例を示す図である。
【図16】移動局の位置特定の補正内容を説明するため
の説明図である。
【符号の説明】
1 センター局 6A,6B,6C 基地局 7 移動局の存在位置 17 複数の重心(xg’,yg’)から算出された移
動局の位置 17’ 重心(xg’,yg’) 17” 補正後の移動局の位置 81 データベース 81a 電子地図 81b 電界強度分布データベース 101 電界強度分布のメッシュ 111 建物ポリゴン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線ゾーンのそれぞれに設けられ
    た基地局をベースにした交信が可能な移動局の位置特定
    システムであって、 前記複数の基地局から前記移動局に到達する電波の電界
    強度を測定可能な測定手段と、 該測定手段の測定結果に基づいて前記移動局の位置を特
    定する位置特定手段とを含み、 前記測定手段は、前記複数の基地局から到達する電波の
    電界強度の測定を1単位の測定として、前記移動局が同
    一位置にあると見なすことのできる所定時間内に複数単
    位の前記測定を行い、 前記位置特定手段は、前記測定手段の複数単位の測定結
    果から移動局の位置を特定することを特徴とする、位置
    特定システム。
  2. 【請求項2】 前記測定手段の前記1単位の測定結果に
    基づいて前記移動局の存在し得る領域を割出す領域割出
    手段と、 前記領域割出手段により割出された領域の重心を算出す
    る重心算出手段とを含み、 前記領域割出手段は、前記測定手段の複数単位の測定結
    果に対応して前記移動局の存在し得る領域を複数割出
    し、 前記重心算出手段は、前記領域割出手段により割出され
    た複数の領域それぞれに対応する重心を算出し、 前記位置特定手段は、前記重心算出手段により算出され
    た複数の重心から形成される領域の重心を算出し、算出
    した重心を前記移動局の位置として特定することを特徴
    とする、請求項1に記載の位置特定システム。
  3. 【請求項3】 前記位置特定手段は、特定した前記移動
    局の位置が前記領域割出手段により割出された領域に含
    まれない場合に、前記領域割出手段により割出された領
    域内に前記移動局の特定位置を補正することを特徴とす
    る、請求項2に記載の位置特定システム。
JP9338608A 1997-12-09 1997-12-09 位置特定システム Withdrawn JPH11178039A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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