JPH11174109A - 送電線用故障点標定装置 - Google Patents

送電線用故障点標定装置

Info

Publication number
JPH11174109A
JPH11174109A JP9298168A JP29816897A JPH11174109A JP H11174109 A JPH11174109 A JP H11174109A JP 9298168 A JP9298168 A JP 9298168A JP 29816897 A JP29816897 A JP 29816897A JP H11174109 A JPH11174109 A JP H11174109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
fault
transmission line
branch
locating device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9298168A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Kumagai
和秋 熊谷
Shinji Komatsu
親司 小松
Yutaka Takiguchi
裕 滝口
Minoru Seya
稔 瀬谷
Isao Wachi
功 和知
Jun Noro
純 野呂
Takashi Osumi
隆 大角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9298168A priority Critical patent/JPH11174109A/ja
Publication of JPH11174109A publication Critical patent/JPH11174109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications
    • Y04S10/52Outage or fault management, e.g. fault detection or location

Landscapes

  • Locating Faults (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多端子系統においても精度よく故障点標定でき
る故障点標定装置を提供する。 【解決手段】送電線保護装置の伝送部を利用し故障点標
定装置へ電圧情報および電流情報を集め、任意の区間に
対してインピーダンス方程式を解くことにより故障点を
特定する。保護装置では、電圧情報を伝送フレームNO
と合わせてメモリし、伝送情報に伝送のフレームNOを
付加することによって、故障点標定装置が電圧情報と電
流情報の時刻合わせができるようにする。故障点標定装
置においては、休止区間の事故に対しては、事故点に近
い分岐点からのインピーダンス演算により事故点を標定
することにより休止区間の事故に対しても標定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送電線故障点標定装
置に関し、特に各端子に設けられた送電線保護装置を利
用して各端子の電流情報及び電圧情報を受信し故障点標
定演算を実施する故障点標定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の故障点標定装置はそのシステム構
成として(1)1端子の電流・電圧情報から故障点を算
出するもの、(2)多端子の電流情報を受信し電流情報
により故障点を算出するもの、が知られている。前者は
1端子の電流及び電圧から故障点標定装置設置点から見
た事故点までのインピーダンスを算出することにより事
故点までの距離を算出している。後者は、平行2回線に
おける事故時には、事故点までのインピーダンスに反比
例した形で事故電流が両回線に分流することから、健全
回線側を流れる電流と事故回線側を流れる電流から事故
点を算出している。
【0003】この種の故障点標定装置に関するものとし
ては、例えば平成7年度電力技術研究会「多重事故にも
有効な基幹送電線の故障点標定アルゴリズムとその検証
結果について」が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の故障点標定方式
(1)では、1端子からみた事故点までのインピーダン
スにより事故点を算出しているため、適用系統が3端子
以上となると分岐点以遠の事故に対しては、多端子から
の事故電流の分流が発生するために誤差が大きくなると
いう問題があった。
【0005】また、故障点指定方式(2)では多端子に
おける故障点標定を正確に行うために、各端子そして各
回線の電圧,電流情報を各端子間でやり取りして評定を
行っていた。しかし、このために各端子,回線の電圧,
電流情報を伝送するために専用の伝送路を設けなければ
情報の伝送が行えず標定することは困難であった。
【0006】また、さらに故障点標定方式(2)では、
平行2回線系統がすべて遮断器「入」の運用状態において
は事故点を正確に算出できるが、1端子でも遮断器
「切」となると差電流標定が適用できず、(1)の方式
を利用しなければならないという適用上の制約があっ
た。
【0007】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、故障点標定装置専用の伝送路を設
けることなく、送電線保護装置用の伝送路を利用するこ
とで、各端子の電流情報及び電圧情報を取得して、正確
な故障点標定を行うことができる故障点標定装置を提供
することにある。
【0008】また、本発明は上述の課題に鑑み、他の目
的として、故障点標定装置専用の伝送路を設けることな
く、送電線保護装置用の伝送路を利用する場合に、各端
子の電流情報を取得して、各送電線保護装置のサンプリ
ングの位相差を補正する演算を行うことにより、正確な
故障点標定を行うことができる故障点標定装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では送電線用故障点標定装置において、各端
子に設けられた保護継電手段と、保護継電手段からの電
流情報および電圧情報を取り込むことにより故障点標定
を行う標定演算手段を備えたようにしたものである。
【0010】また、上記目的を達成するために、本発明
では送電線用故障点標定装置において、標定演算手段は
各端子の電流情報および電圧情報からインピーダンス状
態を算出して標定演算を行うようにしたものである。
【0011】また、上記目的を達成するために、本発明
では送電線用故障点標定装置において、保護継電手段は
同期合わせ用の時刻データを付加して電圧情報を標定演
算手段に伝送するようにしたものである。
【0012】また、上記目的を達成するために本発明で
は送電線用故障点標定装置において、保護継電手段が電
圧情報を時分割に送信することにより、全端子の電流情
報及び電圧情報による多端子インピーダンス標定を行う
ようにしたものである。
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
では送電線用故障標定装置において、各端子の保護継電
手段は電圧情報を、故障点標定起動時に一旦、起動時刻
から過去のデータを数サンプル、同時刻性の保たれた時
刻データとともに蓄えておき、各端子の保護継電手段間
のデータ伝送フォーマットの空きビットを用いて時分割
的に全データを送信させるようにしたものである。
【0014】また、上記目的を達成するために、本発明
では送電線用故障標定装置において、各端子の保護継電
手段は電流情報を、故障点標定起動時に一旦、起動時刻
から過去のデータを数サンプル、同時刻性の保たれた時
刻データとともに蓄えておき、各端子の保護継電手段間
のデータ伝送フォーマットを用いて全データを送信させ
るようにしたものである。
【0015】また、上記目的を達成するために、本発明
では送電線用故障点標定装置において、保護継電手段は
前記電圧情報又は電流情報の同期合わせを実施するため
に、伝送フォーマットにおけるフレーム番号を記憶する
記憶手段を備えたようにしたものである。
【0016】また、上記目的を達成するために、本発明
では送電線用故障点標定装置において、保護継電手段は
前記電圧情報又は電流情報と共に、送信データの同期合
わせ用のサンプリング時刻データを付加するようにした
ものである。
【0017】また、上記目的を達成するために、本発明
では送電線用故障点標定装置において、標定演算手段は
送電線の系統構成に応じて標定演算のための演算アルゴ
リズムを切り替えるようにしたものである。
【0018】また、上記目的を達成するために、本発明
では送電線用故障点標定装置において、標定演算手段は
前記送電線の遮断器開閉条件により標定演算のための演
算アルゴリズムを切り替えるようにしたものである。
【0019】また、他の目的を達成するために、本発明
では送電線用故障点標定装置において、各端子に設けら
れた保護継電手段と、保護継電手段からの電流情報を取
り込むことにより故障点標定を行う標定演算手段と、各
端子からの電流情報によって各端子の保護継電手段のサ
ンプリングの位相差を補正する位相補正手段を備えるよ
うにしたものである。
【0020】尚、本発明の送電線用故障点標定装置にお
いては、標定演算手段は保護継電装置と別装置であって
も、保護継電装置に内蔵されたものであっても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。
【0022】図1には本発明の故障点標定システムの全
体構成図を示している。本図は平行2回線のシステム構
成を示しているが、ここで、3相交流送電線1,2、変
電所の母線3,4、電力系統の電源5、送電線を流れる
電流を変換する計器用変流器CT6,7,8,9、送電
線の電圧を変換する計器用変圧器10,11を示す。計
器用変流器6,7,8,9で取り込まれた電流情報及び
計器用変圧器10,11で取り込まれた電圧情報はケー
ブル12,13を介して送電線保護装置28,29に取
り込まれる。送電線保護装置では、入力変換器14,1
5を介して更に電流情報および電圧情報をディジタル信
号処理し易い低電圧に変換する。送電線保護装置28を
例にとって説明すると、入力変換器14で処理された電
流及び電圧情報は入力フィルタ16を通して系統周波数
以外の高調波成分を除去したのちA/D変換器17によ
りある一定時間の間隔をもってディジタル信号に変換さ
れる。ディジタル信号はシステムバス23上にあるリレ
ー用演算処理部18に取り込まれ、電流情報は、伝送処
理部20により伝送路31を介して相手端子に設置され
る送電線保護装置29へ送信する。同様の処理を相手端
側の送電線保護装置も実施しており送電線保護装置29
側の電流データを伝送処理部20が受信する。伝送処理
部20が相手端との間で行う伝送方式は光信号であって
もマイクロ波であってもよい。リレー用演算処理部18
は伝送処理部20が受信した相手端の電流情報7、もし
くは9及び自端子の電流情報6もしくは9により電流差
動演算を実施し送電線1もしくは2に発生する系統事故
を検出する。そして、本発明では送電線保護装置28に
故障点標定装置へ電流データ及び電圧データを送信する
ため伝送処理部2(22),故障点標定装置用の電流デ
ータ及び電圧データを一時的に蓄えるメモリ回路部21
をシステムバス23上に設けている。送電線保護装置2
9にも同様にメモリ回路部33をシステムバス上に設け
る。メモリ回路部21は各端子で取り込まれる電圧情報
および自端子の電流情報および伝送処理部20が受信す
る相手端子の電流情報を常に数サイクル分記憶させてお
く。リレー演算処理部18が系統に発生した系統事故点
(内部事故)32を検出すると記憶内容を一時的に凍結
する。一方送電線保護装置29ではメモリ部33に電圧
情報9,10を同様に常に数サイクル分記憶させてお
く。リレー演算部35が内部事故判定するとこの記憶内
容を一時的に凍結する。さらに送電線保護装置29では
メモリ33に凍結している電圧情報を伝送処理部34を
用いて送電線保護装置28へ送信するが、割り合てのbi
t 数の関係から一度に全ての電圧データを送信すること
が不可能なため時分割で転送する。送電線保護装置28
では伝送処理部20が受信する相手端子の電圧情報をメ
モリ部21へ記憶し、全電圧情報および電流情報が揃っ
た上で、故障点標定装置(FL)向けの伝送処理部22を
介して各端子の電圧情報および電流情報を故障点標定装
置30へ送信する。故障点標定装置(FL)30では伝送
処理部24により送電線保護装置から送られてくる電圧
情報および電流情報を受信し、受信内容をシステムバス
36を介してメモリ部25に記憶する。故障点標定処理
部26は、メモリ部25に蓄えられた電流情報および電
圧情報により故障点を標定し、出力回路27を利用して
標定結果を出力する。
【0023】図2には、本発明の故障点標定システムの
動作フロー図を示す。
【0024】ステップ201は図1における送電線保護
装置28及び故障点標定装置伝送部24の動作フローの
起点を示し、ステップ210は図1における送電線保護
装置リレー演算部35の動作の起点を示す。
【0025】ステップ202は故障点標定装置起動、ス
テップ203はFL起動送信、ステップ204は全端子
の電流情報のメモリ部21への記憶、ステップ205は
伝送処理部20による全端子の電圧情報の時分割受信、
ステップ206は故障点標定処理26による電圧情報の
編集、ステップ207は電流データと電圧データの同期
合わせ、ステップ208は故障点標定演算、ステップ2
09は故障点標定結果出力、ステップ211は故障点標
定起動、ステップ212は電圧情報の記憶、ステップ2
13は電圧情報の時分割転送を示す。
【0026】図3は本発明における伝送方式の一例を示
す。
【0027】伝送フォーマットのスーパーフレーム30
1の内容を示す。本例は、54kbpsの12マルチフレー
ムの伝送フォーマットを示している。フレーム302は
1マルチフレームを示しており、同期用フレーム302
A、電流差動リレー用の電流情報フレーム302B,3
02C,302Dを示す。フレーム302Eの一部フレ
ーム303を仮に故障点標定装置用の電圧情報送信用に
割り付けている。フレーム302Fにサブコミフレー
ム,フレーム302Gに伝送信号検査用のCRCフレー
ムを示す。本発明の故障点標定用の電圧データ送信用の
フレームの詳細をフレーム304,305に示す。本例
では電圧データとして12bit のディジタルデータを想
定し、故障点標定装置用のフレームは8bit の伝送容量
を持つ場合を仮定している。
【0028】図4は図1における送電線保護装置28及
び29が実施する電圧データの記憶例を示す図である。
本例では、電圧情報を13サンプル分記録した例を示
す。ここで、最終的に故障点標定時には電流データと電
圧データのサンプリング時刻の同時性を保つために、サ
ンプリング時刻の記録が必要となる。本発明では、同期
合わせ用の時計(時刻)データとして伝送部、図1にお
ける伝送処理部34が生成する送信フレームNO401
を記録しておく。
【0029】図5は図1における送電線保護装置28が
実施する各端子の電流情報の記憶例を示す図である。本
例では1端子分の電流情報の記憶例を示している。本発
明では、前記電圧情報との同期合わせを実施する上で、
受信フレームNO501を記録しておく。図4における
送信フレームNO401および図5に示す受信フレーム
NO501により全端子の同期合わせが可能となる。
【0030】図6に同期合わせの一例を示す。タイミン
グ601で故障点標定装置が起動した例を示す。電流情
報は受信フレームNOが3から記憶されているが、電圧
情報は送信フレームNOが1から記憶されている。先頭
データから単純に利用したのではサンプリングデータの
同時刻性が確保できないが、同一フレームNOとなるデ
ータを故障点標定処理部26が先頭から照合することに
より、同時刻性が確保される。
【0031】尚、上記の実施例では電流情報に対して、
広いbit 数を割り合てて送電線保護装置28,29間で
伝送しているため電流情報に関しては遅延がほとんどな
く受け取り側で受信フレームNOを付与して同期合せを
実施できたが、電流情報の送信に遅延が発生する場合に
は送り側の保護装置が電流情報に送信フレームNOを付
与して電圧情報との同期を保つようにしても良い。
【0032】本発明の他の実施例を図16を用いて説明
する。
【0033】上述した実施例では主に電流,電圧のデー
タ転送bit の大きさの制限を要因として発生する同期は
ずれの問題点についてのべているが、この外にも自端お
よび他端間で測定する電流,電圧データに位相差が発生
してしまう問題点が生じてしまう。
【0034】以下、この問題点に対する本発明の他の実
施例を詳細に説明する。
【0035】まず、図16は送電線保護装置28,29
のアナログ入力部のブロック構成を示したものである。
【0036】図において、アナログ入力部はサンプリン
グ周波数の1/2以上の周波数成分の信号を除去するた
めの折返し誤差防止フィルタ16A,16B,16C,
マルチプレクサ506,サンプル/ホールド回路50
6,アナログ/ディジタル変換器17,バッファメモリ
508,ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)51
2,DSPのインストラクション用のプログラムROM51
4,複数方向からアクセス可能なマルチポートRAM516,
アナログ入力回路の内部バス510,標準化バス(VM
Ebus,Multi bus, STDbus等)とアナログ入力回路と
のインターフェース回路518,タイミング制御回路5
20,標準化バス23を備えている。また、図1におい
て、in1,in2及びinNは入力変換器14,15
からのアナログ入力信号である電力系統の電圧,電流値
である。
【0037】このアナログ入力部は折返し誤差防止フィ
ルタからの出力をMPX506でサンプリングした後に、A/
D変換してこのデジタル電圧,電流信号をDSP512がロー
パスフィルタ,バンドパスフィルタ等の演算を行って電
力系統に重畳しているノイズ信号を除去して正確な電力
系統の電圧,電流信号を検出するようになっている。そ
して、本発明では電流差動用の自端および他端の電流信
号から送電線の故障点標定を行っているが、各端子の送
電線保護装置において主にタイミング制御520の同期
が合わないことにより微妙にサンプリングの同期が取れ
ない問題が発生し、このため同期が取れているとの仮定
で、自端および他端から得た電流,電圧情報を標定作業
に用いると故障点が大きくずれてしまう。
【0038】図17(a)に送電線1,2に実際に流れ
ている電流を示し、また図17(b)は自端3の保護装置
28が電流を検出するサンプリングタイミングを示して
いる。また、図17(c)(d)はそれぞれこの保護装置
28について同期がずれている保護装置29が計器用変
換器7および9から電流を検出するサンプリングタイミ
ングを示している。この図が示しているように自端3の
電流検出タイミングと他端4の送電線1および送電線2
の電流検出タイミングがずれてしまっていると、同期が
合っている状態なら電流値が検出されない時に電流が検
出されてしまい、この誤差が故障点の標定に大きな誤差
を与えるようになる。
【0039】図18は図17のサンプリング状態を、自
端3の30°ごとの電流検出タイミングを基準として、
他端4の送電線1L,送電線2Lの電流検出タイミング
がどの程度遅れているかを示したものであり、自端3の
電流検出タイミング(a)と比較して電流検出タイミン
グがそれぞれ位相がθ1Lおよびθ2L遅れていること
を示している。よって、これらの位相差θ1Lおよびθ
2Lを算出することによって、これらの位相差が生じて
しまっていることを前程に前述の故障点標定の演算を行
うことにより、より正確に標定作業を行うことが可能に
なる。
【0040】図19は、具体的な電圧によるサンプリン
グずれ(位相差)を算出する方法を示しており、計器用
変流器7および9から送電線1Lおよび送電線2Lの電
流状態を検出し、前述の伝送路を用いてこれらの電流デ
ータを故障点標定装置30に伝送する。そして、この図
19に示しているようにこれは電気角30度毎にサンプ
リングしているデータから零点と交差する点(零クロス
点)を送電線1Lおよび2L毎に故障点標定装置30が
算出し、これにより自端電流と他端各回線の装置の電流
の零クロス点のずれから、各回線のサンプリングずれを
算出しデータの補正を実施し、これにより正確な事故点
の標定が可能になる。
【0041】ここで、サンプリング間隔は電気角30度
より高速でも低速でも本発明の方式の適用は可能であ
り、また、図1以外の複数端子でも適用可能である。
【0042】次に以上の手段により集められた各端子の
電流・電圧情報による標定原理を示す。
【0043】本発明の多端子標定は、キルヒホッフの第
2法則に基づいており、基本的には端子から分岐点ま
で、あるいは分岐点から分岐点の間に事故点があるとし
て事故発生区間を切り分けし、対象区間の両端の電圧お
よび両端から流入する電流による電圧方程式を解くこと
によって、事故点までのインピーダンスを算出する。
【0044】図8に本実施例の多端子標定方式を説明す
る上での系統図を示す。この系統では変電所の母線80
1,802,803,804,805と分岐点806,8
07,808を有している。ここでは便宜上母線801
を端子1,母線802を端子2,母線803を端子3,
母線804を端子4,母線805を端子5と呼ぶことと
する。また分岐点806を分岐1,分岐点807を分岐
2,分岐点808を分岐3とする。さらに各端子におい
て故障点標定装置用として検出される電流情報,電圧情
報を、端子1はI1,V1、端子2はI2,V2、端子
3はI3,V3、端子4はI4,V4、端子5はI5,
V5とする。送電線の定数は整定値として与えることと
するがここでは、1回線の送電線モデルとし、端子1か
ら分岐1までをZ1,端子2から分岐1までをZ2,端
子3から分岐2までをZ3,端子4から分岐3までをZ
4,端子5から分岐3までをZ5,分岐1から分岐2ま
でをZ6,分岐2から分岐3までをZ7とする。
【0045】図9に本発明の端子から分岐点の間の標定
演算式の1例を示す。
【0046】ここでは、図8の端子1と分岐1の間に事
故F1が発生しているものとして標定演算するケースを
示す。ここでは、事故点の位置を端子1からインピーダ
ンスZf1の点として事故点電圧をVf1と仮定し、Z
f1を求める。
【0047】(1)式は端子1からF1点までの電圧方
程式である。(2)は端子2の電圧及び電流から分岐1
の電圧を求めさらに分岐1から事故点に流入する電流を
端子2,3,4,5の電流情報から求めた、分岐1から
事故点までの電圧方程式である。(1)式および(2)
式には事故点電圧Vf1、および端子1から事故点まで
のインピーダンスZf1が未知数となっているが、
(1)式を(3)式のように変形してVf1を消去する
ことによって、(6)式のようにZf1を求めることが
できる。
【0048】図10には分岐点と分岐点の間の標定式の
1例を示す。
【0049】ここでは、分岐1と分岐2の間に事故が発
生しているものとして標定演算を実施するケースを示
す。
【0050】ここでは、事故点の位置を分岐1からイン
ピーダンスZf3の点とし、事故点電圧をVf2と仮定
し、Zf2を求める。
【0051】(7)式は、端子1の電圧及び電流値、端
子2の電流値により求めた分岐1から事故点までの電圧
方程式である。(8)式は、端子3の電圧情報及び電流
情報、端子4,端子5の電流情報から求めた分岐2から
事故点までの電圧方程式である。
【0052】(7)(8)式から事故点電圧Vf2を消去
して(12)式のようにZf2を求めることができる。
【0053】図7に標定処理のフロー図を示す。ステッ
プ701で標定演算がスタートすると、ステップ702
で端子から分岐点までに事故が発生しているとして標定
を実施する。ステップ703では端子i(1から5)か
ら分岐点までの標定実施し、この区間に事故点が求まれ
ば、ステップ710で標定演算を終了し、標定結果が端
子iから分岐点までにない場合、つまり分岐点を標定し
た場合は、ステップ705に進み、端子と分岐点間の標
定が全て終了していれば、ステップ706へ、未実施箇
所があればステップ711を経由してステップ703へ
戻り、端子i+1に対して同様の演算を実施する。ステ
ップ711は端子NOiに1加える処理である。ステッ
プ706では分岐点と分岐点の間に事故が発生している
として標定演算を実施する。ステップ707では分岐1
と分岐2の間を標定する。ステップ708ではこの分岐
1と分岐2の間に事故が発生していれば、ステップ71
0へ進む。事故点が分岐1から分岐2の間にない場合
は、ステップ709で分岐2と分岐3の間に事故が発生
しているものとして標定する。ステップ710では標定
値を出力する。
【0054】これにより本発明では対象とする電力系統
において、事故点の算出を可能にしている。
【0055】次に本発明の他の一実施例を説明する。
【0056】前述の方法により事故点の算出が可能であ
るが、本方式では各端子の電流,電圧情報が、故障点標
定装置に取り込まれていることが前提となる。つまり遮
断器「開」により系統と切り放されている端子があると
その端子の電圧情報が使えないことになる。
【0057】この対策として本発明では、各端子の遮断
器条件により端子の休止判定を実施し不要な演算処理を
省略するのみならず最終的な事故点判定の処理を簡素化
な例を説明する。
【0058】図11及び図12に本実施例のフロー図を
示す。図11は端子から分岐点間の標定フロー図であ
る。この処理は図7におけるステップ703に組み込む
ことができ、ステップ1101で端子と分岐点間の標定
がはじまり、ステップ1102で端子iと分岐点kの間
の標定が開始すると、ステップ1103で端子iの遮断
器条件が3相「切」の判定を実施する。3相「切」成立
であれば端子iを休止判定し、端子iと分岐点k間での
標定は実施せず、ステップ1108で次の区間の標定に
すすむ。端子iが休止でなければステップ1105にお
いて分岐k背後の端子が全て休止かどうかを判定する。
この場合は、分岐kの背後の端子は端子i以外の全ての
端子が対象となる。もし端子i以外の端子がすべて遮断
器3相「切」で休止であるならば、ステップ1106に
すすみ端子iの電流情報及び電圧情報による1端判定を
実施する。分岐k背後に休止でない端子が1つでも存在
している場合は、ステップ1107に進み端子iと分岐
jの間の標定演算を実施する。図12は分岐点間の標定
処理のフロー図であり図7のステップ706に組み込む
ことができる。ステップ1201で分岐点間の標定がは
じまり、ステップ1202で分岐点jと分岐点kの標定が開
始すると、ステップ1203で分岐点jの背後の端子が
全て遮断器3相「切」かを判定する。もし背後にある端
子がすべて遮断器3相「切」であるならば背後端子休止
とし、分岐点jと分岐点kの間での標定は実施せず、ス
テップ1205で次の区間の標定に進む。もし休止中で
ない端子があるならばステップ1204に進み同様に分
岐点kの背後の端子が全て休止か否かを判定する。全て
休止であれば、ステップ1205に進み、休止中でない
端子があるのならばステップ1206で分岐点jと分岐
点kの間での標定演算を実施する。
【0059】この本発明の一実施例によれば不要な演算
を省略できるのでより高速な標定判定を行うことが可能
になる。
【0060】図13(a)(b)に本発明の故障点標定装
置における休止端子が存在する場合の事故特定のフロー
図を示す。本フローは休止端子以外に対しての標定演算
(図7,図8,図9に示したもの)が終了した後に実施
することを前提としている。ステップ101で本フロー
が開始すると、ステップ102で、端子〜分岐点の間に
標定結果があったかどうかを判定する。(分岐点上は除
外する。)もし図7,図8,図9に示す方法により事故
点が求められていれば、ステップ108で本処理を終了
し標定結果を出力する。事故点が求められていなければ
休止端子と分岐点間に事故が発生していることにより、
ステップ103で分岐1と分岐3の間に対して標定を実
施していたかを判定する。実施していればステップ10
4へ実施していなければステップ120へ進む。ステッ
プ104では、分岐2と分岐3の間に対して標定を実施
していたかを判定する。実施していればステップ105
へ、実施していなければステップ118へ進む。ステッ
プ105では標定結果が分岐1かどうかを判定する。事
故点が分岐1であればステップ106へ、分岐1でなけ
ればステップ109へ進む。ステップ106では、端子
1または2が休止かどうかを判定する。もしどちらかが
休止であれば、分岐1から休止端子(端子1または端子
2)を向いた方向で事故が発生していることからステッ
プ107において分岐1から休止中の端子(端子1また
は端子2)の方向をみた標定を実施する。この標定方法
は分岐1から事故点に流入する電流を背後の端子の電流
情報から求め、また分岐1の電圧を休止中でない任意の
端子の電圧情報から求めることにより実施する。詳細は
図14,図15にて説明する。端子1も端子2も休止で
なければステップ113へ進む。ステップ109では標
定結果が分岐2かどうかを判定する。標定結果が分岐2
であればステップ110へ、分岐2でなければステップ
114へ進む。ステップ110では端子3が休止かどう
かを判定する。端子3が休止中であればステップ112
へ、休止中でなければステップ113へ進む。ステップ
112ではステップ107同様分岐2から休止中の端子
3方向をみた標定を実施する。ステップ114では標定
結果が分岐3かどうかを判定する。標定結果が分岐3で
あればステップ115へ、分岐3でなければステップ1
17へ進む。ステップ115では端子4または5が休止
かどうかを判定する。もしどちらかが休止であればステ
ップ116に進み、両端子とも休止でなければステップ
113へ進む。ステップ116ではステップ107と同
様端子3から休止端子(端子4または端子5)の方向を見
た標定を実施する。ステップ118では分岐1と分岐2
の間での標定結果が分岐2かどうかを判定し、標定結果
が、分岐点2であれば、このケースでは端子4及び端子
5が休止状態であるのでステップ119で分岐2から休
止端子方向(このケースでは端子4及び端子5の方向)
をみた標定演算を行う。標定結果が分岐2でなければス
テップ105へ進む。ステップ120では分岐2と分岐
3の間に対して標定を実施したかを判定する。実施して
いればステップ121へ、実施していなければステップ
122へ進む。ステップ121では標定結果が分岐2か
どうかを判定する。分岐2であればステップ119へ進み
分岐2から休止端子の方向(このケースでは端子1,端
子2の方向)をみた標定を実施する。分岐2が標定点で
なければステップ123へ進み、標定点が分岐3かどう
かを判定する。分岐3であればステップ124へ、分岐
3でなければステップ117へ進む。ステップ124で
は端子4または端子5が休止かどうかを判定する。端子
4または端子5が休止であればステップ125へ、端子
4も端子5も休止でなければステップ113へ進む。ス
テップ125ではステップ107と同様に分岐3から休
止端子(端子4または端子5)の方向をみた故障点標定
を実施する。ステップ122では端子4及び端子5が休
止かを判定する。端子4及び端子5休止中であればステ
ップ126へ、休止中でなければステップ129へ進
む。ステップ126では端子3が休止かどうかを判定す
る。端子3が休止中あればステップ128へ進み、休止
中でなければ、このケースでは運用中の端子は端子3の
みであるのでステップ132へ進み、端子3からの1端
判定による標定を実施する。ステップ128では端子1
及び端子2とも運用中かを判定し両端とも運用中(つま
り休止でない)であればステップ130に進み分岐1か
らの分岐2側をみた1端判定を実施する。端子1及び端
子2とも運用中でなく一方でも休止していればステップ
132へ進み運用中の端子からの1端判定により標定を
実施する。ステップ129では端子4及び端子5とも運
用中であるかを判定する。端子4及び端子5とも運用中
であればステップ131にすすみ、分岐3から分岐2側
をみた標定を実施する。端子4及び端子5がともに運用
中でなければステップ132に進む。この場合運用端子
は5端子中1端子のみなので、運用端子からみた1端判
定を実施する。次に休止区間に事故がある場合の標定方
法を示す。
【0061】図14には端子1休止中の端子1と分岐1
間の事故を示した例である。
【0062】図15に本実施例の一例を示す。
【0063】このケースでは前述の(1)(2)式による
電圧方程式による事故点の標定ができない。本発明で
は、従来の1端判定方式の故障点標定装置の演算アルゴ
リズムを利用した方法を示している。本想定のケースで
は、分岐1背後の端子(端子3,端子4,端子5)の電
流,電圧条件から分岐1点の電圧と分岐1から事故点に
流入する電流値を算出し分岐1から事故点をみたインピ
ーダンスを求めることで故障点を標定する。図15の式
(13)(14)(15)(16)は分岐1の電圧を求める式
であるが、端子2〜5の休止中でない、いずれの端子の
電圧で算出しても問題はない。また分岐1から事故点に
流入する電流は(17)式で示される。(18)式は分
岐1から事故点までのインピーダンスをZf3,事故点
電圧をVf1として分岐1を基準とした電圧方程式であ
る。この場合未知数であるZf3とVf1を消去できない
ので、従来の1端判定方式でとられていたように、Vf3
と同相の極性量Ipを仮定し、式(19)(20)に示す
ようにこの共約複素数Ip* と積を求め、虚数成分を取
り出すことでVf3を消去する。さらにZf3=Z1・
xとおけば、式(21)式に示すように分岐1から事故
点までの距離を求めることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、多端子送電線における故障点標定装置が送電線保護
装置の伝送路を利用することで実現でき、従来の1端判
定方式に比較して多端子系統においても精度の高い故障
点標定装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の故障点標定装置のシステム構成を示す
図である。
【図2】本発明の故障点標定装置における端末装置と代
表装置の処理の概要を示す図である。
【図3】本発明の故障点標定装置適用する送電線保護装
置における伝送フォーマットの一例を示す図である。
【図4】本発明の故障点標定装置において実施するメモ
リ内容の一例を示す図である。
【図5】本発明の故障点標定装置における電圧情報の伝
送例を示す図である。
【図6】故障点標定用の電流データ及び電圧データの同
期合わせの一例を示す図である。
【図7】本発明の故障点標定装置の処理の概略を示す図
である。
【図8】実施例における系統構成を示す図である。
【図9】端子から分岐点間の標定式を示す図である。
【図10】分岐点と分岐点間の標定式を示す図である。
【図11】端子から分岐点間の標定時における休止端子
処理を示すフロー図である。
【図12】分岐点から分岐点間の標定時における休止端
子処理を示すフロー図である。
【図13】休止端子がある場合の標定処理を示すフロー
図である。
【図14】休止端子区間事故の系統例を示す図である。
【図15】休止区間の標定式を示す図である。
【図16】アナログ入力部のブロック構成図。
【図17】サンプリングずれの概要を示す図。
【図18】回線毎の位相差を示す図。
【図19】サンプリングずれ算出詳細演算式を示す。
【符号の説明】
1…送電線(1L)、2…送電線(2L)、3…母線
1、4…母線2、5…電源、6,7,8,9…計器用変
流器(CT)、10,11…計器用変圧器(PD)、1
2,13…制御ケーブル、14,15…入力変換器、1
6…入力フィルター(アナログフィルター)、17…A
/D変換器、18…リレー用演算処理部、19…入出力
回路、20,22,34…伝送処理部、21,25,3
3…メモリ回路部、23…システムバス、24…故障点
標定装置伝送部、26…故障点標定装置用演算部、27
…入出力回路部、28,29…送電線保護装置全体、3
0…故障点標定装置全体、31…伝送路、32…系統事
故点、35…送電線保護装置リレー演算部。
フロントページの続き (72)発明者 瀬谷 稔 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 和知 功 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 野呂 純 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 大角 隆 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送電線用故障点標定装置において、 各端子に設けられた保護継電手段と、 該保護継電手段からの電流情報および電圧情報を取り込
    むことにより故障点標定を行う標定演算手段を備えたこ
    とを特徴とする送電線故障点標定装置。
  2. 【請求項2】請求項第1項の送電線用故障点標定装置に
    おいて、 前記標定演算手段は前記各端子の電流情報および電圧情
    報からインピーダンス状態を算出して標定演算を行うこ
    とを特徴とする送電線用故障点標定装置。
  3. 【請求項3】請求項第1項の送電線用故障点標定装置に
    おいて、 前記保護継電手段は同期合わせ用の時刻データを付加し
    て前記電圧情報を前記標定演算手段に伝送することを特
    徴とする送電線用故障点標定装置。
  4. 【請求項4】請求項第1項の送電線用故障点標定装置に
    おいて、 前記標定演算手段は前記送電線の遮断器開閉条件により
    標定演算のための演算アルゴリズムを切り替えることを
    特徴とする送電線用故障点標定装置。
  5. 【請求項5】請求項第1項の送電線用故障点標定装置に
    おいて、 前記標定演算手段は前記送電線の系統構成に応じて標定
    演算のための演算アルゴリズムを切り替えることを特徴
    とする送電線用故障点標定装置。
  6. 【請求項6】請求項第1項の送電線用故障点標定装置に
    おいて、 前記保護継電手段は前記電圧情報又は電流情報の同期合
    わせを実施するために、伝送フォーマットにおけるフレ
    ーム番号を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする
    送電線用故障点標定装置。
  7. 【請求項7】請求項第1項の送電線用故障点標定装置に
    おいて、 前記標定演算手段は前記電圧情報又は電流情報と共に、
    送信データの同期合わせ用のサンプリング時刻データを
    付加することを特徴とする送電線用故障点標定装置。
  8. 【請求項8】送電線用故障点標定装置において、 各端子に設けられた保護継電手段と、 該保護継電手段からの電流情報を取り込むことにより故
    障点標定を行う標定演算手段と、各端子からの電流情報
    によって各端子の前記保護継電手段のサンプリングの位
    相差を補正するように位相補正手段を備えたことを特徴
    とする送電線故障点標定装置。
JP9298168A 1997-10-09 1997-10-30 送電線用故障点標定装置 Pending JPH11174109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9298168A JPH11174109A (ja) 1997-10-09 1997-10-30 送電線用故障点標定装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-276858 1997-10-09
JP27685897 1997-10-09
JP9298168A JPH11174109A (ja) 1997-10-09 1997-10-30 送電線用故障点標定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11174109A true JPH11174109A (ja) 1999-07-02

Family

ID=26552141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9298168A Pending JPH11174109A (ja) 1997-10-09 1997-10-30 送電線用故障点標定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11174109A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015220993A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. 高電圧直流送電システムのデータ処理装置及びその方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015220993A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. 高電圧直流送電システムのデータ処理装置及びその方法
US10250154B2 (en) 2014-05-14 2019-04-02 Lsis Co., Ltd. Data processing device and method for high voltage direct current transmission system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10581237B2 (en) High-frequency electric power system signal processing system
US5929642A (en) Method of locating a fault in a predetermined monitoring region of a multiphase electric power transmission system
CN107209220B (zh) 使用行波的故障定位
US4499417A (en) Determining location of faults in power transmission lines
EP1535081A1 (en) Fault location using measurements of current and voltage from one end of a line
KR101531641B1 (ko) 전력케이블 부분방전 측정장치 및 이를 이용한 측정방법
CN105242179A (zh) 一种阻抗法和行波法相结合的行波综合测距方法
CN111386468B (zh) 用于传输线路的使用非同步测量的基于行波的故障定位
JP2009165235A (ja) デジタル電流差動保護継電器
JPS59226615A (ja) オフセツト補償器
JPH11174109A (ja) 送電線用故障点標定装置
Korkali et al. Fault location in meshed power networks using synchronized measurements
EP3018782B1 (en) Protection relay device
JP2580738B2 (ja) 故障点標定装置
JP2011033588A (ja) 事故点標定方法およびそのシステム
JP3898855B2 (ja) 信号高圧配電線路の地絡故障点標定装置
JPH0345343B2 (ja)
JP2001109781A (ja) データ収集システム
JP2818248B2 (ja) 故障点標定装置
JP2001305177A (ja) 故障点標定装置
JPH03245069A (ja) 故障点標定装置
JPH1019965A (ja) 事故点標定装置
JP2003240813A (ja) 事故点標定装置
JP2715090B2 (ja) 故障点標定装置
JP5085111B2 (ja) 事故点標定システムにおけるサージ伝搬速度の算出方法