JPH11171847A - ブタン酸アミド誘導体 - Google Patents

ブタン酸アミド誘導体

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JPH11171847A
JPH11171847A JP10270714A JP27071498A JPH11171847A JP H11171847 A JPH11171847 A JP H11171847A JP 10270714 A JP10270714 A JP 10270714A JP 27071498 A JP27071498 A JP 27071498A JP H11171847 A JPH11171847 A JP H11171847A
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JP
Japan
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dibenzyloxy
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dimethyl
butanamide
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Application number
JP10270714A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ikawa
博 伊川
Masahito Nishimura
雅人 西村
Keiji Okada
啓示 岡田
Takashi Nakamura
隆 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujirebio Inc
Original Assignee
Fujirebio Inc
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Publication date
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Publication of JPH11171847A publication Critical patent/JPH11171847A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病等の成人病のリス
クファクターとなる内臓脂肪症候群の治療に有効なAC
C活性阻害剤としての新規なブタン酸アミド誘導体の提
供。 【解決手段】 一般式 【化1】 (式中、R1 及びR2 は置換もしくは無置換のC1 〜C
6 のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素
基または置換もしくは無置換の芳香族複素環基を示し、
更に、このR1 及びR2 は一体となり置換アルキリデン
基を形成することができ、また該置換アルキリデン基は
5〜7員環のシクロアルキリデン基を形成することがで
き、R3 は酸性官能基を示し、環Aは、置換もしくは無
置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族
複素環基または置換もしくは無置換の環状アルキル基を
示す。)で表されるブタン酸アミド誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブタン酸アミド誘
導体に係り、詳細にはAcetyl-CoA Carboxylase(以下、
ACCと略記する場合もある)阻害活性を有する新規な
ブタン酸アミド誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内臓脂肪組織への中性脂肪、特に
トリグリセリドの過剰蓄積は、高脂血症、高血圧症、動
脈硬化症、心筋梗塞、耐糖能異常等の様々な疾患の主要
なリスクファクターであることが明らかとなってきた。
すなわち、内臓脂肪組織においては脂肪酸合成が活性化
しており、この脂肪酸は門脈内に放出されるとインシュ
リン抵抗性を亢進し、さらに肝臓内に取り込まれトリグ
リセリドの原料として利用され、血漿中に放出されて高
トリグリセリド血症を来すと考えられている。
【0003】一方、ACCはAcetyl-CoAよりMalonyl-Co
A の合成を触媒する酵素であり、長鎖脂肪酸の生合成に
おける律速酵素である。また、ACCによりAcetyl-CoA
から合成されたMalonyl-CoA 自体は、遊離長鎖脂肪酸の
エネルギー源としての消費に関与するCarnitine acyltr
ansferase を制御していることが知られている。さら
に、内臓脂肪組織における脂肪酸合成の活性化は、AC
Cの活性化が関与していると考えられている。したがっ
て、ACC活性を阻害する薬剤は、生体内において長鎖
脂肪酸の生合成を阻害すると同時に代謝を促進すること
により生体内における長鎖脂肪酸量を減少させ、結果と
してトリグリセリドの生合成を抑制することとなり、内
臓脂肪の蓄積に基づく様々な疾患の治療および予防薬と
しての可能性を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはかかる観
点より、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病等の成人病のリスク
ファクターとなる内臓脂肪症候群の治療に有効なACC
活性阻害剤の探索を目的とし、鋭意検討した結果、下記
一般式(I)で表されるブタン酸アミド誘導体に優れた
ACC阻害活性が認められることを新規に見いだし本発
明を完成した。したがって、本発明は新規なブタン酸ア
ミド誘導体およびその塩を提供することを課題とし、ま
たこれらの化合物を有効成分とする医薬、特にACC活
性阻害剤を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は一般式
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1 及びR2 は置換もしくは無置
換のC1 〜C6 のアルキル基、置換もしくは無置換の芳
香族炭化水素基または置換もしくは無置換の芳香族複素
環基を示し、更に、このR1 及びR2 は一体となり置換
アルキリデン基を形成することができ、また該置換アル
キリデン基は5〜7員環のシクロアルキリデン基を形成
することができ、R3 は酸性官能基を示し、環Aは、置
換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無
置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の環状
アルキル基を示す。)で表されるブタン酸アミド誘導体
を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明により提供される前記一般
式(I)で示されるブタン酸アミド誘導体はこれまで知
られていなかった新規な化合物であり、かつこれらの化
合物にACC活性阻害作用があることも全く知られてい
なかったものである。しかしながら、後記する薬理試験
の結果から明らかなように、これら化合物には、低濃度
で優れたACC活性阻害作用があることが判明した。し
たがってこれら化合物は、特に、心筋梗塞、脳梗塞、糖
尿病等の成人病のリスクファクターとなる内臓脂肪症候
群の治療に有効なACC活性阻害剤として極めて有用な
ものである。しかして、本発明はその別の態様として、
前記一般式(I)で表されるブタン酸アミド誘導体また
はその塩を有効成分とする医薬をも提供するものであ
る。
【0009】以下に、本発明が提供するブタン酸アミド
誘導体について更に詳細に説明していくが、本明細書中
において「C1 〜C6 のアルキル基」としては、直鎖
状、分枝鎖状または環状のいずれでもよく、メチル、エ
チル、n−プロピル、1−メチルエチル、シクロプロピ
ル、n−ブチル、2−メチルプロピル、1−メチルプロ
ピル、1,1−ジメチルエチル、シクロブチル、n−ペ
ンチル、3−メチルブチル、シクロペンチル、n−ヘキ
シル、4−メチルペンチル、シクロヘキシル、1−メチ
ルブチル、2−メチルブチル、1−メチルペンチル、2
−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチ
ル、3,3−ジメチルブチル等を例示することができ
る。また、これらのアルキル基には更に種々の置換基が
置換されていてもよい。そのような置換基としては、塩
素、臭素、ヨウ素、フッ素等のハロゲン原子、フェニ
ル、ナフチル等の芳香族炭化水素基、チエニル、フリ
ル、ピリジル等の芳香族複素環基、トリクロロメチル
基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アミノ基、水酸
基、シアノ基、チオール基等を例示することができる。
また、これらの芳香族炭化水素基及び芳香族複素環基に
は、更に前記ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、水酸基、チオール
基等の置換基を有することもできる。
【0010】「C1 〜C12のアルキル基」としては、直
鎖状、分枝鎖状または環状のいずれでもよく、前記「C
1 〜C6 のアルキル基」の例示の他、n−ヘプチル、5
−メチルヘキシル、1−メチルヘキシル、4,4−ジメ
チルペンチル、シクロヘプチル、n−オクチル、6−メ
チルヘプチル、5,5−ジメチルヘキシル、n−ノニ
ル、7−メチルオクチル、6,6−ジメチルヘプチル、
n−デシル、8−メチルノニル、1−メチルオクチル、
7,7−ジメチルオクチル、n−ウンデカシル、9−メ
チルデシル、5,7−ジメチルノニル、8,8−ジメチ
ルノニル、n−ドデシル、5−メチルウンデシル、10
−メチルウンデシル、1,2−ジメチルデシル、9,9
−ジメチルデシル等を例示することができる。また、こ
れらのアルキル基には、種々の置換基を有していてもよ
く、この置換基としては前記C1 〜C6 のアルキル基へ
の置換基と同一な基を挙げるとができる。
【0011】また、「置換もしくは無置換の芳香族炭化
水素基」とは、単環式または多環式であり、さらに環上
に1個以上の種々の置換基を有していてもよい芳香族炭
化水素基をいい、例えばフェニル、メチルフェニル、ジ
メチルフェニル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニ
ル、ニトロフェニル、ジニトロフェニル、クロロフェニ
ル、ジクロロフェニル、ブロモフェニル、ジブロモフェ
ニル、ヨードフェニル、フルオロフェニル、トリフルオ
ロメチルフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、アミ
ノフェニル、ヒドロキシフェニル、メルカプトフェニ
ル、アルコキシフェニル、シアノフェニル等を挙げるこ
とができる。
【0012】また、「置換もしくは無置換の芳香族複素
環基」とは、環構成原子として窒素原子、硫黄原子、酸
素原子等の複素原子を少なくとも1以上含む、5員環ま
たは6員環の基であり、これらはベンゼン環と縮合して
もよく、さらに環上に1個以上の種々の置換基を有して
いてもよく、例えば、ピリジル、フリル、チエニル、イ
ンドリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフラニル、
ベンゾチエニル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、
チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、ピリミジル、
ピラジニル、イソオキサゾリル、イソインドリル、ピロ
リル等を挙げることができる。
【0013】またさらに「酸性官能基」とは、水酸基、
メルカプト基、ヒドロキサム酸基、カルボキシル基、ホ
スホノ基、スルホ基、スルフィノ基、スルフェノ基、チ
オカルボキシル基、または、これらのアミド、N−置換
アミド、N−アシルアミドを意味する。N−アシルアミ
ド基としては、例えばR4 CONHSO2 −で表される
基(式中、R4 は、置換もしくは無置換のC1 〜C12
アルキル基、芳香族炭化水素基、置換アミノ基、または
置換もしくは無置換のC1 〜C12のアルキコキシ基であ
る)などを挙げることができる。この置換アミノ基は、
例えば1または2の置換もしくは無置換のC1 〜C12
アルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、
又は置換もしくは無置換の芳香族複素環基で置換しても
よく、さらにアルキル基は結合する窒素原子と一体とな
り5〜7員の飽和複素環基を形成することができる。ま
た5〜7員の飽和複素環基には、ヘテロ原子を含むこと
もできる。5〜7員の飽和複素環基としては、例えば1
−ピロジニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリ
ノ、1−パーヒドロアゼピリニル等を挙げるとができ
る。酸性官能基としては、例えばカルボキシアミド、ホ
スホンアミド、スルホンアミド、スルフィンアミド、ス
ルフェンアミド、チオカルボキサミド、N−ベンゾイル
カルボキシアミド、N−フェニルカルボキシアミド、N
−ベンゾイルスルホンアミド、N−(3−ベンジルオキ
シベンゾイル)スルホンアミド、N−(4−トリフルオ
ロメチルベンゾイル)スルホンアミド、N−ベンジルス
ルホンアミド、N−フェニルスルホンアミド、N−(4
−ニトロベンゾイル)スルホンアミド、N−ベンゾイル
ホスホンアミド、N−ベンゾイルスルフィンアミド、N
−ベンゾイルチオカルボキシアミド、N−アセチルスル
ホンアミド、N−プロパノイルスルホンアミド、N−
(2−メチル)プロパノイルスルホンアミド、N−ブタ
ノイルスルホンアミド、N−ヘキサノイルスルホンアミ
ド、N−デカノイルスルホンアミド、N−ドデカノイル
スルホンアミド、N−(2,2−ジメチル)プロパノイ
ルスルホンアミド、N−(2−シクロヘキシル)アセチ
ルスルホンアミド、N−フェニルオキシカルボニルスル
ホンアミド、N−ベンジルオキシカルボニルスルホンア
ミド、N−メトキシカルボニルスルホンアミド、N−エ
トキシカルボニルスルホンアミド、N−ブトキシカルボ
ニルスルホンアミド、N−ヘキシルオキシカルボニルス
ルホンアミド、N−(2−メチル)プロポキシカルボニ
ルスルホンアミド、N−(2,2−ジメチル)エトキシ
カルボニルスルホンアミド、N−オクチルオキシカルボ
ニルスルホンアミド、N−デシルオキシカルボニルスル
ホンアミド、N−ドデシルオキシカルボニルスルホンア
ミド、N−フェニルアミノカルボニルスルホンアミド、
N−ベンジルアミノカルボニルスルホンアミド、N−メ
チルアミノカルボニルスルホンアミド、N−エチルアミ
ノカルボニルスルホンアミド、N−ブチルアミノカルボ
ニルスルホンアミド、N−(1−メチル)エチルアミノ
カルボニルスルホンアミド、N−(2−メチル)プロピ
ルアミノカルボニルスルホンアミド、N−(2、2−ジ
メチル)プロピルアミノカルボニルスルホンアミド、N
−ヘキシルアミノカルボニルスルホンアミド、N−シク
ロヘキシルアミノカルボニルスルホンアミド、N−オク
チルアミノカルボニルスルホンアミド、N−デシルアミ
ノカルボニルスルホンアミド、N−ドデシルアミノカル
ボニルスルホンアミド、N−(1−ピペリジニルカルボ
ニル)スルホンアミド、N−(1−ピペラジニルカルボ
ニル)スルホンアミド、N−(4−モルホリルカルボニ
ル)スルホンアミド等を例示することができる。
【0014】さらに、R1 およびR2 は一体となり、例
えば、エチリデン基、プロピリデン基、2−プロピリデ
ン基、ブチリデン基、2−ブチリデン基、フェニルメチ
リデン基、フェニルエチリデン基等のアルキリデン基を
形成することができる。またシクロアルキリデン基とし
て、シクロペンチリデン基、シクロヘキシリデン基、シ
クロヘプチリデン基等のシクロアルキリデン基を形成す
ることもできる。
【0015】本発明が提供する前記一般式(I)で表さ
れるブタン酸アミド誘導体において、Aで示される環
は、上記した芳香族炭化水素基または芳香族複素環基で
あるが、これらの基における置換様式は、R3 で示され
る酸性官能基ならびにブタン酸アミドの側鎖が1,2位
に置換位置を有するものが好ましく、また、Aが環状ア
ルキル基である場合には、R3 で示される酸性官能基な
らびにブタン酸アミドの側鎖が環状アルキル基の1,1
位に置換位置を有するものが好ましい。
【0016】本発明のブタン酸アミド誘導体としては、
以下の化合物を例示することができる。1−(2,2,
5,5−テトラメチル−1,3−ジオキサン−4−カル
ボニルアミノ)−1−シクロペンタンカルボン酸;N−
〔1−〔(3−ベンジルオキシベンゾイルアミノ)スル
ホニル〕シクロヘキシル〕−2,4−ジベンジルオキシ
−3,3−ジメチルブタンアミド;2,4−ジベンジル
オキシ−3,3−ジメチル−N−〔1−(4−トリフル
オロメチルベンゾイルアミノ)スルホニル〕シクロヘキ
シル〕ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−3,
3−ジメチル−N−〔1−(4−ニトロベンゾイルアミ
ノ)スルホニル〕シクロヘキシル〕ブタンアミド;
【0017】1−(2,4−ジベンジルオキシ−3,3
−ジメチルブチリルアミノ)−1−シクロヘキサンスル
ホン酸;2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル
−N−(スルファモイルシクロヘキシル)ブタンアミ
ド;1−(2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチ
ルブチリルアミノ)−1−シクロヘキサンスルフィン
酸;1−(2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチ
ルブチリルアミノ)−1−シクロペンタンヒドロキサム
酸;2,4−ジベンジルオキシ−N−(1−ヒドロキシ
シクロヘキシル)−ブタンアミド;1−(2,4−ジベ
ンジルオキシ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)−1
−シクロペンタンカルボキシアミド;1−(2,4−ジ
ベンジルオキシ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)−
1−シクロヘキサンホスホン酸;1−(2,4−ジベン
ジルオキシ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)−1−
シクロヘキサンカルボン酸;1−(2−フェニル−5,
5−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−カルボニルア
ミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸;1−(2,2
−ジフェニル−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン
−4−カルボニルアミノ)−1−シクロヘキサンカルボ
ン酸;1−(2,2,5,5−テトラメチル−1,3−
ジオキサン−4−カルボニルアミノ)−1−シクロヘキ
サンカルボン酸;
【0018】2−(2,4−ジベンジルオキシ−3,3
−ジメチルブチリルアミノ)安息香酸;2−(2,4−
ジベンジルオキシ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)
−5−ニトロ安息香酸;2−(2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)−5−クロロ安
息香酸;2−(2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジ
メチルブチリルアミノ)−5−トリフルオロメチル安息
香酸;2−(4−ベンジルオキシ−3,3−ジメチル−
2−フェニルアミノブチリルアミノ)安息香酸;2−
(4−ベンジルオキシ−3,3−ジメチル−2−フェニ
ルチオブチリルアミノ)安息香酸;2−(2−ベンジル
オキシ−3,3−ジメチル−4−フェニルアミノブチリ
ルアミノ)安息香酸;2−(2,2,5,5−テトラメ
チル−1,3−ジオキサン−4−カルボニルアミノ)安
息香酸;
【0019】N−〔2−〔(3−ベンゾイルオキシベン
ゾイルアミノ)スルホニル〕フェニル〕−2,4−ジベ
ンジルオキシ−3,3−ジメチルブタンアミド;2,4
−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−〔2−
〔(4−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ)スルホ
ニル〕フェニル〕ブタンアミド;2−(2,4−ジベン
ジルオキシ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)ベンゼ
ンスルホン酸;2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジ
メチル−N−(2−スルファモイルフェニル)ブタンア
ミド;2−(2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメ
チルブチリルアミノ)ベンゼンスルホンアミド;2−
(2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチルブチリ
ルアミノ)ベンゼンスルフィン酸;2−(2,4−ジベ
ンジルオキシ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)ベン
ゼンヒドロキサム酸;2−(2,4−ジベンジルオキシ
−3,3−ジメチルブチリルアミノ)フェノール;2,
4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−(2−
メルカプトフェニル)ブタンアミド;2,4−ジベンジ
ルオキシ−3,3−ジメチル−N−(2−ヒドロキシフ
ェニル)ブタンアミド;2−(2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)ベンゼンホスホ
ン酸;3−(2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメ
チルブチリルアミノ)ナフタレン−2−カルボン酸;2
−(2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチルブチ
リルアミノ)ピリジン−3−カルボン酸;3−(2,4
−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチルブチリルアミ
ノ)ピラジン−2−カルボン酸:
【0020】N−[2−[(アセチルアミノ)スルホニ
ル]フェニル]−2,4−ジベンジルオキシ−3,3−
ジメチルブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−
3,3−ジメチル−N−[2−[(プロピオニルアミ
ノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド;N−[2−
[(ブチリルアミノ)スルホニル]フェニル]−2,4
−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチルブタンアミド;
2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−
[2−[(イソブチリルアミノ)スルホニル]フェニ
ル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−3,3
−ジメチル−N−[2−[(バレリルアミノ)スルホニ
ル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチル−N−[2−[(ピバロイルアミ
ノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジ
ベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−[2−[(ペ
ンタノイルアミノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミ
ド;2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N
−[2−[(ヘキサノイルアミノ)スルホニル]フェニ
ル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−3,3
−ジメチル−N−[2−[(ヘプタノイルアミノ)スル
ホニル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジル
オキシ−3,3−ジメチル−N−[2−[(オクタノイ
ルアミノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド;
【0021】N−[2−[(ノニルアミノ)スルホニ
ル]フェニル]−2,4−ジベンジルオキシ−3,3−
ジメチルブタンアミド;N−[2−[(デカノイルアミ
ノ)スルホニル]フェニル]−2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチルブタンアミド;N−[2−[(ベ
ンゾイルアミノ)スルホニル]フェニル]−2,4−ジ
ベンジルオキシ−3,3−ジメチルブタンアミド;2,
4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−[2−
[(4−ペンタフルオロベンゾイルアミノ)スルホニ
ル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチル−N−[2−[(2−ニトロベン
ゾイルアミノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド;
2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−
[2−[(3−ニトロベンゾイルアミノ)スルホニル]
フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−
3,3−ジメチル−N−[2−[(4−カルバモイルベ
ンゾイルアミノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミ
ド;N−[2−[(4−シアノベンゾイルアミノ)スル
ホニル]フェニル]−2,4−ジベンジルオキシ−3,
3−ジメチルブタンアミド;N−[2−[(4−アミノ
ベンゾイルアミノ)スルホニル]フェニル]−2,4−
ジベンジルオキシ−3,3−ジメチルブタンアミド;
2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−
[2−[(フェニルオキシカルボニルアミノ)スルホニ
ル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチル−N−[2−[(メトキシカルボ
ニルアミノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド;
2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−
[2−[(プロポキシカルボニルアミノ)スルホニル]
フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−
3,3−ジメチル−N−[2−[(イソブトキシカルボ
ニルアミノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド;
2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−
[2−[(ヘキシルオキシカルボニルアミノ)スルホニ
ル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチル−N−[2−[(オクチルオキシ
カルボニルアミノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミ
ド;2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N
−[2−[(デシルオキシカルボニルアミノ)スルホニ
ル]フェニル]ブタンアミド;
【0022】2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメ
チル−N−[2−[(ナフチルオキシカルボニルアミ
ノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジ
ベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−[2−[(ピ
リジルオキシカルボニルアミノ)スルホニル]フェニ
ル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−3,3
−ジメチル−N−[2−[(ピリミジルオキシカルボニ
ルアミノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド;2,
4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−[2−
[(フリルオキシカルボニルアミノ)スルホニル]フェ
ニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−3,
3−ジメチル−N−[2−[(チエニルオキシカルボニ
ルアミノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド;2,
4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−[2−
[[(ブチルアミノ)カルボニルアミノ]スルホニル]
フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−
3,3−ジメチル−N−[2−[[(エチルアミノ)カ
ルボニルアミノ]スルホニル]フェニル]ブタンアミ
ド;2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N
−[2−[[(ヘキシルアミノ)カルボニルアミノ]ス
ルホニル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジ
ルオキシ−3,3−ジメチル−N−[2−[[(オクチ
ルアミノ)カルボニルアミノ]スルホニル]フェニル]
ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジ
メチル−N−[2−[[(デシルアミノ)カルボニルア
ミノ]スルホニル]フェニル]ブタンアミド;2,4−
ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−[2−
[[(フェニルアミノ)カルボニルアミノ]スルホニ
ル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチル−N−[2−[[(ナフチルアミ
ノ)カルボニルアミノ]スルホニル]フェニル]ブタン
アミド;2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル
−N−[2−[[(ピリジルアミノ)カルボニルアミ
ノ]スルホニル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジ
ベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−[2−
[[(フリルアミノ)カルボニルアミノ]スルホニル]
フェニル]ブタンアミド;2,4−ジベンジルオキシ−
3,3−ジメチル−N−[2−[[(チエニルアミノ)
カルボニルアミノ]スルホニル]フェニル]ブタンアミ
ド;2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N
−[2−[[(1−メチルピペラジノ)カルボニルアミ
ノ]スルホニル]フェニル]ブタンアミド;2,4−ジ
エトオキシ−3,3−ジメチル−N−[2−[(オクタ
ノイルアミノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド;
2,4−ジプロピルオキシ−3,3−ジメチル−N−
[2−[(オクタノイルアミノ)スルホニル]フェニ
ル]ブタンアミド;2,4−ジヘキシルオキシ−3,3
−ジメチル−N−[2−[(オクタノイルアミノ)スル
ホニル]フェニル]ブタンアミド;
【0023】本発明のブタン酸アミド誘導体は、R3
酸性官能基が遊離のカルボン酸あるいはスルホン酸等の
場合にはその酸自体、またはその薬理学的に許容される
塩のいずれの形態でも本発明の医薬として使用すること
ができる。そのような塩としては、慣用の無毒性の塩で
あって、無機塩基との塩、例えばアルカリ金属塩(例え
ば、ナトリウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金
属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩など)、
アンモニウム塩、有機塩基との塩、例えば有機アミン塩
(例えば、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン
塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、
N,N−ジメチルアミノエチルアミン塩など)、あるい
は塩基性アミノ酸との塩等を挙げることができる。
【0024】本発明のブタン酸アミド誘導体は、例えば
以下の方法に従って製造することができる。かかる製造
方法を化学式で示せば以下のとおりにまとめられる。
【0025】
【化3】
【0026】(式中、R1 ,R2 ,R3 および環Aは前
記定義のとおりである。) すなわち、本発明のブタン酸アミド誘導体は基本的に
は、目的とする式(I)の化合物に対応する式(II)
で示されるアミノ化合物と、式(III)で示されるカ
ルボン酸化合物とを縮合することにより製造することが
できる。
【0027】本縮合反応は縮合剤の存在下に行うことが
でき、そのような縮合剤としては、例えばジシクロヘキ
シルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド等のカ
ルボジイミド試薬、カルボニルジイミダゾール、2−ク
ロロ−1−メチルピリジニウムヨウ化化合物等を用いる
ことができる。
【0028】あるいは、式(III)で示されるカルボ
ン酸化合物を、塩化チオニルまたは五塩化リン等のハロ
ゲン化試薬と反応させ、対応する酸ハライドに変換する
か、または例えばp−トルエンスルホン酸クロリド、ク
ロロ炭酸エチル、ピバロイルクロリド等により反応活性
体である酸無水物に変換した後、式(II)で示される
アミノ化合物と反応させることにより行うこともでき
る。
【0029】また本縮合反応は、不活性な溶媒、例えば
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキサン等の炭化
水素;ジクロルメタン、ジクロルエタン、トリクロロエ
タン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素;アセトニ
トリル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸エチル
等のエルテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド等から選択される適当な溶媒を用いる
ことができる。
【0030】また、本縮合反応は塩基の存在下に行うこ
とができ、そのような塩基としては、例えば、水素化ナ
トリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属(または土類金
属)炭酸化物;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
等のアルカリ金属炭酸水素化物;ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリ
ウムエトキシド、カリウム第三ブトキシド等のアルカリ
金属アルコキシド;トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン等のト
リアルキルアミン;ピリジン、ピコリン、ルチジン等の
ピリジン化合物のような有機塩基または無機塩基をあげ
ることができる。その塩基の使用量は、カルボン酸化合
物に対して1〜10倍当量使用するのが好ましい。
【0031】この場合の縮合反応における式(II)の
アミノ化合物と式(III)のカルボン酸のそれぞれの
使用量は、ほぼ等モル量で行うことが好ましい。また、
反応温度ならびに反応時間は反応させる式(II)なら
びに(III)の化合物の種類等により一概に限定され
ないが、ほぼ0℃ないし使用する溶媒の沸点程度の温度
条件下に、0.1ないし25時間程度反応させることに
より収率良く目的とする化合物を得ることができる。ま
た、縮合剤の使用量は、反応させる式(II)および
(III)の化合物に対してほぼ1〜10倍当量添加さ
せるのが良い。
【0032】一方、上記の縮合反応により得られた前記
一般式(I)で示されるブタン酸アミド誘導体におい
て、置換基R3 がカルボン酸エステルである場合には、
通常のエステル加水分解反応、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール等のアルコール系溶媒中、水酸化
ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液等のアルカリ
との反応により、遊離カルボン酸へ誘導することができ
る。
【0033】上記したこれらの反応を適宜組み合わせる
ことにより目的とする前記一般式(I)で示されるブタ
ン酸アミド誘導体を得ることができ、必要に応じて反応
溶液を通常行われている精製手段、例えば濾過、デカン
テーション、抽出、洗浄、溶媒留去、カラムまたは薄層
クロマトグラフィー、再結晶、蒸留等に付すことにより
単離精製することができる。
【0034】本発明の前記一般式(I)で示されるブタ
ン酸アミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を
医薬としてヒトに投与する場合、年齢および対象疾患の
症状等により異なるが、その有効量、例えば、通常1日
に5〜30mgを1〜3回に分け、経口投与するのが好
ましい。本発明の医薬は、種々の剤型、例えば錠剤、カ
プセル剤、顆粒剤、散剤、トローチ剤、液剤等の経口投
与製剤とすることができる。これらの製剤化は、それ自
体公知の方法によって行い得る。例えば、本発明の前記
一般式(I)の化合物をデンプン、マンニトール、乳糖
等の賦形剤;カルボキシメチルセルロースナトリウム、
ヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤;結晶セルロ
ース、カルボキシメチルセルロース等の崩壊剤;タル
ク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤;軽質無水ケ
イ酸等の流動性向上剤等を適宜組み合わせて処方するこ
とにより、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、トローチ
剤等を製造することができる。
【0035】また本発明の医薬は、注射剤とすることも
できる。この製剤化は、例えば、界面活性剤や分散剤等
によりあらかじめ生理食塩水等の水担体に分散または可
溶化しておいてもよいし、あるいはまた、必要時にその
都度分散または可溶化し得るように注射用結晶製剤また
は凍結乾燥製剤としておいてもよい。上記の水担体には
pH調整剤や安定化剤を任意成分として添加してもよ
い。かかる注射剤の投与量および投与経路は特に限定さ
れず、病状や患者の特性に合わせて、静脈内、動脈内、
皮下または腹腔内に安全かつ必要な量を、一気にまたは
点滴等により投与することができる。
【0036】
【実施例】以下に本発明を参考例、実施例および薬理試
験例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の記
載によって何ら限定されるものではない。
【0037】参考例1:1−(2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)−1−シクロヘ
キサンカルボン酸ベンジル
【0038】
【化4】
【0039】2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメ
チルブタン酸1.631g(5mmol)、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド1.238g(6mmol)およ
びジメチルアミノピリジン0.672g(5mmol)
の塩化メチレン30ml溶液を室温で1時間攪拌した
後、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸ベンジ
ル1.4g(6mmol)を加え、20時間攪拌した。
反応混合物をクエン酸水溶液、次いで水で洗浄した後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
て、標記化合物2.442g(収率89.8%)を得
た。
【0040】NMR(CDCl3 )δ:0.95(3
H,s),1.20−2.11(10H,m),3.2
0(1H,d,J=9.0Hz),3.41(1H,
d,J=9.0Hz),3.83(1H,s),4.3
3(1H,d,J=11.0Hz),4.43(1H,
d,J=9.0Hz),4.47(1H,d,J=9.
0Hz),4.50(1H,d,J=11.0Hz),
5.09(1H,d,J=12.0Hz),5.19
(1H,d,J=12.0Hz),6.72(1H,
s),7.16−7.40(15H,m)
【0041】実施例1:1−(2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)−1−シクロヘ
キサンカルボン酸
【0042】
【化5】
【0043】参考例1で製造した1−(2,4−ジベン
ジルオキシ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)−1−
シクロヘキサンカルボン酸ベンジル1.39g(2.5
85mmol)および2N−水酸化ナトリウム水溶液
2.6ml(5.2mmol)のエタノール30ml溶
液を1時間加熱還流した。反応混合物を1N−塩酸で酸
性にした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、標記化合物0.996g(収率84.
5%)を得た。
【0044】NMR(CDCl3 )δ:0.99(3
H,s),1.06(3H,s),1.17−2.10
(10H,m),3.27(1H,d,J=9.0H
z),3.42(1H,d,J=9.0Hz),3.9
4(1H,s),4.47(1H,d,J=12.0H
z),4.51(1H,d,J=12.0Hz),4.
53(1H,d,J=12.0Hz),4.60(1
H,d,J=12.0Hz),6.81(1H,s),
7.21−7.40(10H,m)
【0045】参考例2:2−(2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)安息香酸エチル
【0046】
【化6】
【0047】p−トルエンスルホニルクロリド0.96
g(5mmol)およびジメチルアミノピリジン1.8
5g(15.0mmol)のトルエン50ml溶液に
2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチルブタン酸
1.5g(4.6mmol)のトルエン10ml溶液を
氷冷下加え、室温で1時間攪拌した後、2−アミノ安息
香酸エチル0.83g(5mmol)を加え5時間加熱
還流した反応混合物を5%塩酸水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、標記
化合物1.5g(収率76.0%)を得た。
【0048】NMR(CDCl3 )δ:1.03(3
H,s),1.09(3H,s),1.35(3H,
t,J=7.0Hz),3.26(1H,d,J=8.
8Hz),3.45(1H,d,J=8.8Hz),
3.98(1H,s),4.30(2H,q,J=1
2.0Hz),4.42(1H,d,J=12.0H
z),4.47(1H,dd,J=12.0Hz),
4.74(1H,d,J=12.0Hz),7.09
(1H,d,J=8.5Hz,J=8.5Hz),7.
23−7.42(10,m),7.53(1H,dd
d,J=8.5Hz,8.5Hz,1.8Hz),8.
03(1H,dd,J=8.5Hz,1.8Hz),
8.80(1H,d,J=8.5Hz)
【0049】実施例2:2−(2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)安息香酸
【0050】
【化7】
【0051】参考例2で製造した2−(2,4−ジベン
ジルオキシ−3,3−ジメチルブチリルアミノ)安息香
酸エチル0.55g(1.16mmol)および1N−
水酸化ナトリウム水溶液1.16ml(2.32mmo
l)のエタノール30ml溶液を1時間加熱還流した。
反応混合物を1N−塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで
抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残留物
をシルカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記
化合物0.48g(収率92.0%)を得た。
【0052】NMR(CDCl3 )δ:1.03(3
H,s),1.09(3H,s),3.26(1H,
d,J=8.8Hz),3.46(1H,d,J=8.
8Hz),4.01(1H,s),4.42(1H,
d,J=12.0Hz),1.44(1H,d,J=1
2.0Hz),4.47(1H,d,J=12.0H
z),4.73(1H,d,J=12.0Hz),7.
13(1H,dd,J=7.8Hz,7.8Hz),
7.18−7.35(10H,m),7.60(1H,
ddd,J=7.8Hz,7.8Hz,1.8Hz),
8.06(1H,dd,J=7.8Hz,1.8H
z),8.84(1H,d,J=7.8Hz),11.
6(1H,s) IR(ν,cm-1):1692 EI−MS(m/z,%):447(M+ 14),35
6(27),285(11),250(8),235
(13),194(40),146(32),96(1
00)
【0053】実施例3:2,4−ジベンジルオキシ−
3,3−ジメチル−N−(2−スルファモイルフェニ
ル)ブタンアミド
【0054】
【化8】
【0055】p−トルエンスルホニルクロリド1.28
g(6.50mmol)及び4−ジメチルアミノピリジ
ン1.64g(13.4mmol)のテトラヒドロフラ
ン(50ml)溶液に2,4−ジベンジルオキシ−3,3
−ジメチルブタン酸2.00g(6.00mmol)の
テトラヒドロフラン(10ml)溶液を氷冷下加え、室
温で1時間撹拌した。この溶液に、2−アミノベンゼン
スルホンアミド1.55g(9.00mmol)を加え
18時間撹拌後、溶媒を留去した。残留物を酢酸エチル
に溶解し,5%塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製
し、標記化合物2.20g(収率72.0%)を得た。
【0056】NMR(CDCl3 )δ:0.88(3
H,s),0.91(3H,s),3.17(1H,
d,J=9.0Hz),3.30(1H,d,J=9.
0Hz),3.81(1H,s),4.36(1H,
d,J=12.0Hz),4.42(1H,d,J=1
2.0Hz),4.48(1H,d,J=12.0H
z),4.51(1H,d,J=12.0Hz),5.
06(2H,s),6.69(1H,d,J=8.0H
z),6.76(1H,ddd,J=8.0Hz,8.
0Hz.2.0Hz),7.23−7.37(11,
m),7.80(1H,dd,J=8.0Hz,2.0
Hz),9.25(1H,br−s) IR(ν,cm-1,KBr):1706,1634,1
600,1488,1406,1330,1154 EI−MS(m/ z,%):482(M+,10),2
29(8),181(15),91(100) 融点:132−133℃
【0057】実施例4:N−[2−[(アセチルアミ
ノ)スルホニル]フェニル]−2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチルブタンアミド
【0058】
【化9】
【0059】窒素気流下0℃で、2,4−ジベンジルオ
キシ−3,3−ジメチル−N−(2−スルファモイルフ
ェニル)ブタンアミド235mg(0.49mmol)
及び4−ジメチルアミノピリジン132mg(1.08
mmol)の無水テトラヒドロフラン(10ml)溶液
に無水酢酸0.05ml(0.54mmol)を加え室
温で1時間撹拌後、溶媒を留去した。残留物を酢酸エチ
ルに溶解し,水,硫酸水素カリウム水溶液及び飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧下留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ−で精製し、標記化合物200mg(収率77.
8% )を得た。
【0060】NMR(CDCl3 )δ:0.84(3
H,s),0.89(3H,s),2.21(3H,
s),3.20(1H,d,J=9.0Hz),3.2
5(1H,d,J=9.0Hz),3.81(1H,
s),4.38−4.48(4H,m),7.14−
7.36(11H,m),7.60(1H,ddd,J
=8.0Hz,8.0Hz,2.0Hz),7.84
(1H,dd,J=8.0Hz,2.0Hz),8.5
3(1H,dd,J=8.0Hz,1.0Hz)9.3
7(1H,br−s),9.60(1H,s) IR(ν,cm-1,neat):1720,1700,
1590,1532,1472,1156 EI−MS(m/ z,%):524(M+ ,41),2
71(38),198(53),91(100)
【0061】実施例5:2,4−ジベンジルオキシ−
3,3−ジメチル−N−[2−[(ヘキサノイルアミ
ノ)スルホニル]フェニル]ブタンアミド
【0062】
【化10】
【0063】窒素気流下0℃で、2,4−ジベンジルオ
キシ−3,3−ジメチル−N−スルファモイルブタンア
ミド200mg(0.41mmol)及び4−ジメチル
アミノピリジン114mg(0.93mmol)の無水
テトラヒドロフラン(10ml)溶液にヘキサノイルク
ロリド0.07ml(0.46mmol)を加え室温で
1時間撹拌後、溶媒を留去した。残留物を酢酸エチルに
溶解し、水、硫酸水素カリウム水溶液及び飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧
下留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−で精製し、標記化合物221mg(収率92.9%
)を得た。
【0064】NMR(CDCl3 )δ:0.83(3
H,s),0.88(3H,s),0.90(3H,
t,J=7.0Hz),1.25−1.40(4H,
m),1.69−1.78(2H,m),2.40(2
H,t,J=8.0Hz),3.19(1H,d,J=
9.0Hz),3.25(1H,d,J=9.0H
z),3.81(1H,s),4.38−4.48(4
H,m),7.12−7.35(11H,m),7.5
9(1H,ddd,J=8.0Hz,8.0Hz,2.
0Hz),7.83(1H,dd,J=8.0Hz,
2.0Hz),8.58(1H,dd,J=8.0H
z,1.0Hz),9.33(1H,br−s),9.
62(1H,s) IR(ν,cm-1,neat):1714,1588,
1534,1472,1348,1130,1096 EI−MS(m/ z,%):580(m+,11),4
81(5),375(16),327(14),91
(100)
【0065】実施例6:N−[2−[(ベンゾイルアミ
ノ)スルホニル]フェニル]−2,4−ジベンジルオキ
シ−3,3−ジメチルブタンアミド
【0066】
【化11】
【0067】窒素気流下0℃で、2,4−ジベンジルオ
キシ−3,3−ジメチル−N−(2−スルファモイルフ
ェニル)ブタンアミド200mg(0.41mmol)
及び4−ジメチルアミノピリジン114mg(0.93
mmol)の無水テトラヒドロフラン(10ml)溶液
にベンゾイルクロリド0.06ml(0.46mmo
l)を加え室温で1時間撹拌後、溶媒を留去した。残留
物を酢酸エチルに溶解し、水、硫酸水素カリウム水溶液
及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−で精製し、標記化合物220mg
(収率91.7% )を得た。
【0068】NMR(CDCl3 )δ:0.82(3
H,s),0.86(3H,s),3.18(1H,
d,J=9.0Hz),3.23(1H,d,J=9.
0Hz),3.81(1H,s),4.36−4.47
(4H,m),7.17−7.48(11H,m),
7.47−7.58(3H,m)7.67(1H,d
d,J=8.0Hz,8.0Hz),7.91(1H,
d,J=8.0Hz),8.04(2H,m)8.78
(1H,d,J=8.0Hz)9.45(1H,br−
s),10.49(1H,s) IR(ν,cm-1,neat):1722,1688,
1590,1532,1498,1472,1440,
1404,1156 EI−MS(m/ z,%):586(M+ ,12),3
75(7),333(12),91(100)
【0069】実施例7 2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−
[2−[(フェニルオキシカルボニルアミノ)スルフォ
ニル]フェニル]ブタンアミド
【0070】
【化12】
【0071】窒素気流下0℃で、2,4−ジベンジルオ
キシ−3,3−ジメチル−N−(2−スルファモイルフ
ェニル)ブタンアミド350mg(0.73mmol)
及び4−ジメチルアミノピリジン266mg(1.61
mmol)の無水テトラヒドロフラン(10ml)溶液
にクロロ炭酸フェニル0.10ml(0.80mmo
l)を加え室温で1時間撹拌した後溶媒を留去した。残
留物を酢酸エチルに溶解し、水、硫酸水素カリウム水溶
液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−で精製し、標記化合物350m
g(収率79.5%)を得た。
【0072】NMR(CDCl3 )δ:0.85(3
H,s),0.88(3H,s),3.23(1H,
d,J=9.0Hz),3.24(1H,d,J=9.
0Hz),3.83(1H,s),4.30−4.52
(4H,m),7.16−7.40(16H,m),
7.62(1H,ddd,J=8.0Hz,8.0H
z,2.0Hz),7.91(1H,dd,J=8.0
Hz,2.0Hz),8.38(1H,dd,J=8.
0Hz,1.0Hz)9.37(1H,s),9.50
(1H,br−s) IR(ν,cm-1,neat):1764,1724,
1586,1532,1494,1402,1342,
1164 FAB−MS(neg;m/z,%):601([ M−
H];37),507(100)
【0073】実施例8 2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメチル−N−
[2−[[(ブチルアミノ)カルボニルアミノ]スルホ
ニル]フェニル]ブタンアミド
【0074】
【化13】
【0075】2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメ
チル−N−[2−[(フェニルオキシカルボニルアミ
ノ)スルフォニル]フェニル]ブタンアミド100mg
(0.17mmol)及びブチルアミン0.04ml
(0.34mmol)のベンゼン(10ml)溶液を2
時間加熱環流した。反応溶液を酢酸エチルに溶解し、
水、硫酸水素カリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、、溶媒を減圧下留去
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で
精製し、標記化合物95mg(収率98.0%)を得
た。
【0076】NMR(CDCl3 )δ:0.85(3
H,s),0.92(3H,s),0.93(3H,
t,J=7.0Hz),1.35−1.41(2H,
m),1.42−1.50(2H,m),3.17−
3.24(4H,m),3.81(1H,s),4.3
7−4.47(4H,m),4.90(1H,br−
s),7.03(1H,ddd,J=8.0Hz,8.
0Hz,1.0Hz),7.18−7.34(10H,
m),7.54(1H,ddd,J=8.0Hz,8.
0Hz,2.0Hz),7.79(1H,dd,J=
8.0Hz,2.0Hz),8.53(1H,dd,J
=8.0Hz,1.0Hz)8.66(1H,s),
9.25(1H,br−s) IR(ν,cm-1,neat):1712,1660,
1586,1546,1470,1442,1344,
1158 EI−MS(m/z,%):581(m+,2),36
8(2),328(2),283(2),256
(6),91(100)
【0077】実施例9:2,4−ジベンジルオキシ−
3,3−ジメチル−N−[2−[[(ピペリジノ)カル
ボニルアミノ]スルホニル]フェニル]ブタンアミド
【0078】
【化14】
【0079】2,4−ジベンジルオキシ−3,3−ジメ
チル−N−[2−[(フェニルオキシカルボニルアミ
ノ)スルフォニル]フェニル]ブタンアミド100mg
(0.17mmol)及びブチルアミン0.04ml
(0.34mmol)のベンゼン(10ml)溶液を2
時間加熱還流した。反応溶液を酢酸エチルに溶解し、
水、硫酸水素カリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精
製し、標記化合物98mg(収率98.0%)を得た。
【0080】NMR(CDCl3 )δ:0.83(3
H,s),0.88(3H,s),1.50−1.65
(6H,m),3.17(1H,d,J=9.0H
z),3.26(1H,d,J=9.0Hz),3.4
5−3.56(4H,m),3.82(1H,s),
4.36−4.50(4H,m),7.03(1H,d
dd,J=8.0Hz,8.0Hz,1.0Hz),
7.20−7.37(10H,m),7.54(1H,
ddd,J=8.0Hz,8.0Hz,2.0Hz),
7.79(1H,dd,J=8.0Hz,2.0H
z),8.41(1H,dd,J=8.0Hz,1.0
Hz)9.03(1H,s),9.25(1H,br−
s) IR(ν,cm-1,neat):1722,1658,
1586,1532,1480,1444,1344,
1150 EI−MS(m/z,%):593(M+ ,2),40
1(9),371(4),314(11),91(10
0)
【0081】薬理試験例:ACC阻害活性の測定 1.ACCの精製 12週齢の雄性SD系ラットを2日間絶食後、高ショ糖
食(67%sucrose,17.1%casein,
9.8%cellulose,5%salt,0.1%
choline chloride,1%vitami
ns)を2日間与え、エーテル麻酔下に断頭、放血を行
った後、速やかに肝臓を取り出した。氷冷した緩衝液A
(225mM mannitol,75mM sucr
ose,10mM Tris/HCl(pH7.5),
0.05mM EDTA−2Na,5mM potas
sium citrate,2.5mM MnCl2
10mg/l aprotinin,10mg/l l
eupeptin,10mg/l antitryps
in)中でこの肝臓を細切し、水分を除去した後、5m
l/gになるように緩衝液Aを加え、ポリトロンホモジ
ナイザーで4分間ホモジナイズした。これを、1,00
0gで10分間遠心分離した後、上清を17,000g
で10分間高速遠心分離した。
【0082】得られた上清を35%になるように硫酸ア
ンモニウムを加え、45分間攪拌し、17,000gで
10分間高速遠心分離した。得られた沈殿に100ml
の緩衝液B(100mM Tris/HCl(pH7.
5),0.5M NaCl,1mM EDTA−2N
a,0.1mM DTT,10%glycerol,1
0mg/l aprotinin,10mg/l le
upeptin,10mg/l antitrypsi
n)を加え、40,000gで20分間超遠心分離を行
い、上清を150倍容の緩衝液C(100mM Tri
s/HCl(pH7.5),0.5M NaCl,1m
M EDTA−2Na,0.1mM DTT,10%g
lycerol)で一晩透析し、5μM径のフィルター
で濾過を行った。濾液をビオチンアフィニティーカラム
にアプライし、緩衝液Bで洗浄した後に、5mMビオチ
ンを含む緩衝液BでACCを溶出した。
【0083】2.ACC阻害活性の測定 前記実施例で製造した化合物をそれぞれDMSOに溶解
し、ガラスバイアルに入れ、250μlのACCを含む
試薬1(40mM Tris/HCl(pH7.5),
40mM MgCl2 ,40mM sodium ci
trate,2mM DTT,100μg/ml fa
tty acid free BSA)を加え、37℃
で30分間恒温槽で加温し、氷冷後に74kBqのNa
14CO 3 を含む250μlの試薬2(40mM Tr
is/HCl(pH7.5),2mM DTT,8mM
ATP,0.5mM acetyl CoA)を添加
し、更に37℃で10分間恒温槽で加温した後に0.1
mlの1N−HClを添加して反応を停止した。減圧下
でガラスバイアル中の水分を完全に除去後、ガラスバイ
アルに乳化シンチレーター(クリアゾルI)を添加し、
液体シンチレーションカウンターにて14Cの放射能を測
定した。各化合物の阻害活性(3×10-5M)は以下の
式により算出した。
【0084】阻害活性率(%)=(1−被験薬添加時の
放射能/被験薬非添加時の放射能)×100 その結果を表1に示す。
【0085】
【表1】
【0086】
【発明の効果】上記したように、本発明は心筋梗塞、脳
梗塞、糖尿病等の成人病のリスクファクターとなる内臓
脂肪症候群の治療に有効なACC活性阻害剤としての上
記一般式(I)で表される新規なブタン酸アミド誘導体
を提供するものであり、その医療上の効果は多大なもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/18 A61K 31/18 31/195 31/195 31/44 31/44 31/445 601 31/445 601 31/66 31/66 C07C 235/24 C07C 235/24 323/60 323/60 C07D 295/20 C07D 295/20 Z (72)発明者 中村 隆 東京都中央区日本橋浜町2丁目62番5号 富士レビオ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 で表されるブタン酸アミド誘導体 (式中、R1 及びR2 は置換もしくは無置換のC1 〜C
    6 のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素
    基または置換もしくは無置換の芳香族複素環基を示し、
    更に、このR1 及びR2 は一体となり置換アルキリデン
    基を形成することができ、また該置換アルキリデン基は
    5〜7員環のシクロアルキリデン基を形成することがで
    き、 R3 は酸性官能基を示し、 環Aは、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換
    もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無
    置換の環状アルキル基を示す。)。
  2. 【請求項2】 環Aが、1,2位に置換位置を有する芳
    香族炭化水素基、1,2位に置換位置を有する芳香族複
    素環基または1,1位に置換位置を有する環状アルキル
    基である請求項1記載のブタン酸アミド誘導体。
  3. 【請求項3】 酸性官能基がカルボキシル基である請求
    項1記載のブタン酸アミド誘導体。
  4. 【請求項4】 酸性官能基がR4 CONHSO2 −で表
    される基である請求項1記載のブタン酸アミド誘導体
    (式中、R4 は、置換もしくは無置換のC1 〜C12のア
    ルキル基、芳香族炭化水素基、置換アミノ基、または置
    換もしくは無置換のC1 〜C12のアルキコキシ基であ
    る)。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のブ
    タン酸アミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩
    を有効成分とする医薬。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003059871A1 (fr) * 2002-01-09 2003-07-24 Ajinomoto Co.,Inc. Derives de n-alkylsulfonyle amide
JP2004101516A (ja) * 2002-07-19 2004-04-02 Canon Inc プローブ担体およびその製造方法
WO2005108370A1 (ja) * 2004-04-16 2005-11-17 Ajinomoto Co., Inc. ベンゼン化合物
WO2015036892A1 (en) 2013-09-12 2015-03-19 Pfizer Inc. Use of acetyl-coa carboxylase inhibitors for treating acne vulgaris

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