JPH11171706A - 浄化槽用害虫防除シート - Google Patents
浄化槽用害虫防除シートInfo
- Publication number
- JPH11171706A JPH11171706A JP34127397A JP34127397A JPH11171706A JP H11171706 A JPH11171706 A JP H11171706A JP 34127397 A JP34127397 A JP 34127397A JP 34127397 A JP34127397 A JP 34127397A JP H11171706 A JPH11171706 A JP H11171706A
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- JP
- Japan
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- diol
- sheet
- septic tank
- carane
- component
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Abstract
(57)【要約】
【課題】浄化槽に発生するコバエ類等の害虫を防除する
効果的な方法及び害虫防除シートを提供する。 【解決手段】カラン−３，４−ジオールがシート材に保
持されてなる浄化槽用害虫防除シート及び該シートを用
いるコバエ類、浄化槽内の害虫の防除方法。
効果的な方法及び害虫防除シートを提供する。 【解決手段】カラン−３，４−ジオールがシート材に保
持されてなる浄化槽用害虫防除シート及び該シートを用
いるコバエ類、浄化槽内の害虫の防除方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化槽に発生する
害虫の防除に関する。
害虫の防除に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、チョウバ
エ、ノミバエ等のコバエ類に代表される浄化槽に発生す
る害虫を有効に防除する方法を提供するものである。
エ、ノミバエ等のコバエ類に代表される浄化槽に発生す
る害虫を有効に防除する方法を提供するものである。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、カラン
−３，４−ジオールが保持されてなるシートを用いるこ
とにより、浄化槽に発生する害虫を有効に防除すること
ができるというものである。
−３，４−ジオールが保持されてなるシートを用いるこ
とにより、浄化槽に発生する害虫を有効に防除すること
ができるというものである。
【０００４】本発明において用いられるカラン−３，４
−ジオールは特開平５−４９０１号公報に記載の化合物
であり、該公報の記載にしたがって製造することができ
る。
−ジオールは特開平５−４９０１号公報に記載の化合物
であり、該公報の記載にしたがって製造することができ
る。
【０００５】
【発明の実施の形態】カラン−３，４−ジオールには各
種の立体異性体が存在し、本発明においては活性な任意
の異性体又はその混合物が用いられるが、特に、1S,3S,
4S,6R-カラン−３，４−ジオール、1S,3R,4R,6R-カラン
−３，４−ジオール又はこれらのカラン−３，４−ジオ
ールの存在割合の高いカラン−３，４−ジオール混合物
の使用が、より高い防除効力を有することから好まし
い。
種の立体異性体が存在し、本発明においては活性な任意
の異性体又はその混合物が用いられるが、特に、1S,3S,
4S,6R-カラン−３，４−ジオール、1S,3R,4R,6R-カラン
−３，４−ジオール又はこれらのカラン−３，４−ジオ
ールの存在割合の高いカラン−３，４−ジオール混合物
の使用が、より高い防除効力を有することから好まし
い。
【０００６】本発明の害虫防除シートは、有効成分化合
物であるカラン−３，４−ジオールがシート材に保持さ
れてなるものであって、該シート材の材質は特に限定さ
れないが、通常、ポリオレフィン（ポリエチレン、ポリ
プロピレン等）、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ
アミド等の合成樹脂、綿、絹、羊毛等の動植物繊維、ア
ルミニウム及びこれらを混合又は貼合したものなどであ
る。また、該シート材は網目状のものでもよい。その場
合、網目は細かい方がよく、具体的には１６メッシュ以
下のものが好ましい。
物であるカラン−３，４−ジオールがシート材に保持さ
れてなるものであって、該シート材の材質は特に限定さ
れないが、通常、ポリオレフィン（ポリエチレン、ポリ
プロピレン等）、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ
アミド等の合成樹脂、綿、絹、羊毛等の動植物繊維、ア
ルミニウム及びこれらを混合又は貼合したものなどであ
る。また、該シート材は網目状のものでもよい。その場
合、網目は細かい方がよく、具体的には１６メッシュ以
下のものが好ましい。
【０００７】本発明の害虫防除シートは、通常、１ｍ2
当たりカラン−３，４−ジオールを１〜 100ｇ、好まし
くは５〜50ｇ保持するものであるが、浄化槽内等の害虫
発生程度に応じて使用できるよう、適宜カラン−３，４
−ジオール量を増減したものであってもよい。
当たりカラン−３，４−ジオールを１〜 100ｇ、好まし
くは５〜50ｇ保持するものであるが、浄化槽内等の害虫
発生程度に応じて使用できるよう、適宜カラン−３，４
−ジオール量を増減したものであってもよい。
【０００８】本発明の害虫防除シートは、カラン−３，
４−ジオールを有効成分として含有するものであるが、
さらに、他の防虫成分、酸化防止剤等を含有させたもの
であってもよい。
４−ジオールを有効成分として含有するものであるが、
さらに、他の防虫成分、酸化防止剤等を含有させたもの
であってもよい。
【０００９】該防虫成分としては、例えばエンペントリ
ン、トランスフルスリン、プラレトリン、アレスリン、
テラレスリン、フラメトリン、テトラメスリン、イミプ
ロトリン、ペルメトリン、フェノトリン、シフェノトリ
ン、エトフェンプロックス等のピレスロイド化合物、ジ
クロロボス、フェニトロチオン等の有機リン化合物、プ
ロポクスル、フェノブカルブ、メトキサジアゾン等のカ
ーバメート化合物、Ｎ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミ
ド、ジメチルフタレート、２−エチル−１，３−ヘキサ
ンジオール、ｐ−メンタン−３，８−ジオール、2,3,4,
5-ビス（Δ2−ブチレン）テトラヒドロフルフラール、
ジ−ｎ−プロピルイソシンコメロネート、ジブチルサク
シネート、２−ヒドロキシエチルオクチルスルフィド等
の害虫忌避成分などが挙げられる。また、該酸化防止剤
としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ジブチ
ルヒドロキシトルエン、トコフェロール、γ−オリザノ
ール等が挙げられる。
ン、トランスフルスリン、プラレトリン、アレスリン、
テラレスリン、フラメトリン、テトラメスリン、イミプ
ロトリン、ペルメトリン、フェノトリン、シフェノトリ
ン、エトフェンプロックス等のピレスロイド化合物、ジ
クロロボス、フェニトロチオン等の有機リン化合物、プ
ロポクスル、フェノブカルブ、メトキサジアゾン等のカ
ーバメート化合物、Ｎ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミ
ド、ジメチルフタレート、２−エチル−１，３−ヘキサ
ンジオール、ｐ−メンタン−３，８−ジオール、2,3,4,
5-ビス（Δ2−ブチレン）テトラヒドロフルフラール、
ジ−ｎ−プロピルイソシンコメロネート、ジブチルサク
シネート、２−ヒドロキシエチルオクチルスルフィド等
の害虫忌避成分などが挙げられる。また、該酸化防止剤
としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ジブチ
ルヒドロキシトルエン、トコフェロール、γ−オリザノ
ール等が挙げられる。
【００１０】本発明の害虫防除シートは、浄化槽に発生
する不快害虫であるコバエ類、例えばオオチョウバエ、
ホシチョウバエ等のチョウバエ類、オオキモンノミバ
エ、コアシキノミバエ、オオアカノミバエ等のノミバエ
類、カバエ類、ニセケバエ類等のコバエ類を防除する上
で非常に有効である。また、便所、ごみため等に発生す
るショウジョウバエ類、トゲハネバエ類、ハヤトビバエ
類等のコバエ類を防除する上でも非常に有効である。
する不快害虫であるコバエ類、例えばオオチョウバエ、
ホシチョウバエ等のチョウバエ類、オオキモンノミバ
エ、コアシキノミバエ、オオアカノミバエ等のノミバエ
類、カバエ類、ニセケバエ類等のコバエ類を防除する上
で非常に有効である。また、便所、ごみため等に発生す
るショウジョウバエ類、トゲハネバエ類、ハヤトビバエ
類等のコバエ類を防除する上でも非常に有効である。
【００１１】本発明の害虫防除シートは、通常、必要に
より適当な大きさに切って浄化槽内、マンホール内等に
１個又は複数個を吊下げ、使用される。一般に、１ｍ3
の空間に対し、カラン−３，４−ジオール量にして１〜
１００ｇ程度分の害虫防除シートが用いられる。
より適当な大きさに切って浄化槽内、マンホール内等に
１個又は複数個を吊下げ、使用される。一般に、１ｍ3
の空間に対し、カラン−３，４−ジオール量にして１〜
１００ｇ程度分の害虫防除シートが用いられる。
【００１２】本発明の害虫防除シートは、シート材にカ
ラン−３，４−ジオールを塗布、含浸等により保持させ
ることにより製造される。また、予めシート材の原料に
カラン−３，４−ジオールを練込み、得られたシート材
原料をシート状に加工して本発明の害虫防除シートを製
造することもできる。
ラン−３，４−ジオールを塗布、含浸等により保持させ
ることにより製造される。また、予めシート材の原料に
カラン−３，４−ジオールを練込み、得られたシート材
原料をシート状に加工して本発明の害虫防除シートを製
造することもできる。
【００１３】さらに、カラン−３，４−ジオールを含有
するエアゾールや液剤をシート材に噴霧又は塗布するこ
とにより本発明の害虫防除シートを製造することもでき
る。尚、カラン−３，４−ジオールを有効成分として含
有するエアゾール（例えばカラン−３，４−ジオール５
〜20重量部、軽質イソパラフィン５重量部、エタノール
35重量部及びＬＰＧ55〜40重量部が充填されたエアゾー
ル）を浄化槽等に直接噴霧することによりコバエ類を防
除することも可能であるが、本発明にしたがって害虫防
除シートを用いれば、何度も薬剤の散布を繰り返す必要
がなく、より簡便にコバエ類を防除することができる。
するエアゾールや液剤をシート材に噴霧又は塗布するこ
とにより本発明の害虫防除シートを製造することもでき
る。尚、カラン−３，４−ジオールを有効成分として含
有するエアゾール（例えばカラン−３，４−ジオール５
〜20重量部、軽質イソパラフィン５重量部、エタノール
35重量部及びＬＰＧ55〜40重量部が充填されたエアゾー
ル）を浄化槽等に直接噴霧することによりコバエ類を防
除することも可能であるが、本発明にしたがって害虫防
除シートを用いれば、何度も薬剤の散布を繰り返す必要
がなく、より簡便にコバエ類を防除することができる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明を実施例にてより詳細に説明す
る。まず、本発明の害虫防除シートの製造例を示す。 実施例１ 1S,3S,4S,6R-カラン−３，４−ジオール３重量部をアセ
トン97重量部に溶解し、得られた溶液を 157mlを１ｍ2
の濾紙に処理し、アセトンを風乾して本発明の害虫防除
シートを得る。
る。まず、本発明の害虫防除シートの製造例を示す。 実施例１ 1S,3S,4S,6R-カラン−３，４−ジオール３重量部をアセ
トン97重量部に溶解し、得られた溶液を 157mlを１ｍ2
の濾紙に処理し、アセトンを風乾して本発明の害虫防除
シートを得る。
【００１５】次に、生物試験例を示す。 実施例２ プラスチックカップ（底面直径10cm、上面直径12cm、高
さ７cm）の側面下部を２cm×２cm角に切り取り、チョウ
バエ用の出入口とした。該カップ内中央にチョウバエの
誘引源として砂糖水（５％ w/v）を脱脂綿に含浸させた
ものを設置した。実施例１で得られる本発明の害虫防除
シートを直径９cmの円形に切り、該シートを上記プラス
チックカップの蓋内側に両面粘着テープを用いて貼り付
け、プラスチックカップに蓋をした。１分間薬剤をプラ
スチックカップ内に揮散させた後に蓋を取り去り、オオ
チョウバエ（Clogmia albipunctata）成虫約50頭を放し
たケージ（50cm×25cm×高さ30cm）内に該プラスチック
カップを設置し、該ケージを暗黒条件下に置いた。１時
間おきに４回、４時間後までカップ内に侵入したチョウ
バエ数を観察した。結果を表１に示す。また、薬剤処理
をしていないプラスチックカップを用いて同様の試験を
行った結果を、合わせて表１に示す。
さ７cm）の側面下部を２cm×２cm角に切り取り、チョウ
バエ用の出入口とした。該カップ内中央にチョウバエの
誘引源として砂糖水（５％ w/v）を脱脂綿に含浸させた
ものを設置した。実施例１で得られる本発明の害虫防除
シートを直径９cmの円形に切り、該シートを上記プラス
チックカップの蓋内側に両面粘着テープを用いて貼り付
け、プラスチックカップに蓋をした。１分間薬剤をプラ
スチックカップ内に揮散させた後に蓋を取り去り、オオ
チョウバエ（Clogmia albipunctata）成虫約50頭を放し
たケージ（50cm×25cm×高さ30cm）内に該プラスチック
カップを設置し、該ケージを暗黒条件下に置いた。１時
間おきに４回、４時間後までカップ内に侵入したチョウ
バエ数を観察した。結果を表１に示す。また、薬剤処理
をしていないプラスチックカップを用いて同様の試験を
行った結果を、合わせて表１に示す。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【発明の効果】本発明の害虫防除シートは、浄化槽に発
生するコバエ類を防除するうえで、極めて有効である。
生するコバエ類を防除するうえで、極めて有効である。
Claims (3)
- 【請求項１】カラン−３，４−ジオールがシート材に保
持されてなることを特徴とする浄化槽用害虫防除シー
ト。 - 【請求項２】カラン−３，４−ジオールがシート材に保
持されてなることを特徴とするコバエ類防除シート。 - 【請求項３】カラン−３，４−ジオールが保持されてな
るシートを用いることを特徴とする浄化槽内の害虫を防
除する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34127397A JPH11171706A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 浄化槽用害虫防除シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34127397A JPH11171706A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 浄化槽用害虫防除シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11171706A true JPH11171706A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18344780
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34127397A Pending JPH11171706A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 浄化槽用害虫防除シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11171706A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002114613A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-16 | Sumitomo Chem Co Ltd | 浄化槽用害虫防除剤 |
-
1997
- 1997-12-11 JP JP34127397A patent/JPH11171706A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002114613A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-16 | Sumitomo Chem Co Ltd | 浄化槽用害虫防除剤 |
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