JPH11171676A - 生ゴミ処理システム及びそれに使用するコンテナ型堆肥化装置 - Google Patents

生ゴミ処理システム及びそれに使用するコンテナ型堆肥化装置

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JPH11171676A
JPH11171676A JP36331597A JP36331597A JPH11171676A JP H11171676 A JPH11171676 A JP H11171676A JP 36331597 A JP36331597 A JP 36331597A JP 36331597 A JP36331597 A JP 36331597A JP H11171676 A JPH11171676 A JP H11171676A
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JP
Japan
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garbage
container
composting
compost
type composting
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JP36331597A
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Akira Kojima
昭 小島
Konosuke Sekine
孝之助 関根
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SEKINE KK
Original Assignee
SEKINE KK
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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  • Refuse Collection And Transfer (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 都市部で発生する大量の生ゴミを陸上での生
ゴミ処理施設を必要とすることなく、船で輸送中に堆肥
化処理して遠方の需要地に堆肥として供給する。 【解決手段】 船及びトラックで搬送可能なコンテナ型
堆肥化装置2を、該コンテナ型堆肥化装置への生ゴミ投
入装置、給排気装置及び脱臭装置を備えた船1に積み、
船積みされた空のコンテナ型堆肥化装置2にトラックで
収集されてきた生ゴミを投入することによって、目的地
への輸送中に堆肥化処理を行いながら、需要地近くの港
まで輸送し、港からは需要地までコンテナ型堆肥化装置
ごとトラック輸送し、該コンテナ型堆肥化装置を生ゴミ
収集先港と堆肥消費地との間の通いコンテナとして利用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミ処理システ
ム、特に都市部で発生する大量の生ゴミを陸上での生ゴ
ミ処理施設を必要とすることなく、且つ大気や海洋を汚
染することなく、海洋輸送中に堆肥化処理して需要地に
堆肥として供給する新規な生ゴミ処理システム及びそれ
に使用するのに好適なコンテナ型堆肥化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市部から排出される生ゴミは、現在そ
の多くが焼却減量、埋立てにより処理、処分されてい
る。しかしながら、環境悪化の問題からこのような従来
のゴミ処理方法では、飽和状態になりつつあり、限界に
近づいている。一方、資源の有効活用の観点から、有効
な対策の一つとして生ゴミの堆肥化処理施設を設ける方
法があるが、発生する悪臭、ゴミ運搬車や堆肥搬出車の
集中等から地域環境の悪化を心配する周辺住民の同意を
得ることが難しい状況にある。また、たとえ都市部に堆
肥化処理施設が設けられたとしても、大量に生産される
堆肥は、都市近郊では消費しきれないため、都市部から
遠く離れた大量需要地まで運搬しなければならず、運搬
コストが高くつく等、コスト高になる問題があり、大量
処理施設の実現を阻害している。堆肥を堆肥化処理施設
から遠方の消費地まで陸上輸送する場合、コンテナ等の
容器詰め、又はバラの状態でトラックでの輸送が要求さ
れ、堆肥化処理施設ではこれらのトラックやコンテナへ
の荷積み・充填作業を必要とし、輸送コスト・流通コス
トをさらに高める要因ともなる。
【0003】さらに、従来の生ゴミ堆肥化処理システム
は地域又は国内規模で行われているだけであり、従来の
処理システムでは、生ゴミ加工後の大量発生する堆肥
を、外国例えば砂漠の緑地化を考えている国、森林を伐
採し、焼畑農業をしている国、寒冷地のやせた土地を肥
沃にしたい国等堆肥を最も必要とする国に、供給するこ
とは困難な状況である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な背景から従来の生ゴミ処理に伴う環境問題、社会問題
を解決すると共に資源の有効利用と生ゴミ堆肥化処理の
低コスト化を図ろうとするものであって、都市部で発生
する大量の生ゴミを陸上での生ゴミ処理施設を必要とす
ることなく、且つ大気や海洋等の環境を汚染することな
く、海上輸送中に堆肥化処理して外国を含む需要地に堆
肥として供給することができる新規な生ゴミ堆肥化処理
システム、及び該システムに適用するのに好適なコンテ
ナ型堆肥化装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決する本
発明の生ゴミ処理システムは、船に積まれた空のコンテ
ナ型堆肥化装置に、トラックで収集されてきた生ゴミを
投入充填する工程、該コンテナ型堆肥化装置に給気及び
排気装置を接続して堆肥化処理を行いながら需要地に近
い港までコンテナ型堆肥化装置を輸送する工程、需要地
に近い港からは需要地までコンテナ型堆肥化装置ごとト
ラックで輸送する工程からなり、該コンテナ型堆肥化装
置が生ゴミ堆肥化装置と、生ゴミ収集先港と堆肥消費地
との通いコンテナとを兼ねるようにしたことを特徴とす
るものである。
【0006】前記船は、車から直接生ゴミや戻し堆肥を
投入できる投入口が設けられた生ゴミ受入部、該生ゴミ
受入部から生ゴミを船倉に配置された各コンテナ型堆肥
化装置に送給する搬送装置、各コンテナ型堆肥化装置に
堆肥化を促進するために給気を行う給気装置、コンテナ
型堆肥化装置内のガスを脱臭装置に排気する排気装置を
備えている専用船であることが望ましい。さらに、前記
生ゴミ受入部には、分別収集された生ゴミの混入異物を
最終的に取り除くための分別装置、生ゴミを堆肥化され
易いように細かく破砕する破砕装置、及び前記分別装置
で分別された生ゴミを自動的に前記破砕装置に搬送する
搬送装置が配置されているのが望ましい。
【0007】上記生ゴミ処理システムに使用される本発
明のコンテナ型堆肥化装置は、開閉自在な扉を有する生
ゴミ投入口と、排気管を接続する排気口と、堆肥取出扉
と、給気管を接続する給気口とが周壁部に形成され、内
部下方に前記給気口に連通してエアーを吐出するエアー
吐出管が設けられ、収納される生ゴミ内に酸素を供給し
て船輸送中に堆肥化を促進させるようにしてなることを
特徴とする構成からなる。
【0008】前記周壁部の内壁が強化プラスチック材料
を形成し、内壁と外壁との間に断熱材が装填して、コン
テナ型堆肥化装置の壁を断熱構造にするのが、堆肥化促
進に有利である。さらに、前記内壁と断熱材との間にヒ
ーターを設けることによって、堆肥化の進行が遅い場合
等、装置内の温度を高めて堆肥化を促進させることがで
き、堆肥化処理を制御することができる。また、往復駆
動手段により往復駆動される撹拌翼を内部に設けること
によって、生ゴミを撹拌して生ゴミ内への酸素の供給を
促進し望ましい。その場合、エアー突出管を前記撹拌翼
に下方向きにエアーを吐出するように設けらることによ
って、撹拌される生ゴミ内により良好に酸素を供給する
ことができより望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の生ゴミ堆肥化処理
システム(以下、単に本システムという)の実施形態を
示す概略図であり、図2はそのフローチャートである。
本システムの特徴は、船1にトラックで搬送可能な大き
さのコンテナ型堆肥化装置(以下、単にコンテナとい
う)2を複数個積み、各コンテナに生ゴミ集積車等のト
ラック3で搬送されてきた生ゴミを船の生ゴミ受入部4
に投入し、該生ゴミ受入部から各コンテナに生ゴミを自
動的に供給充填し、船で輸送中にコンテナ型堆肥化装置
内で堆肥化処理して、需要地近くの港まで輸送するもの
である。港からはコンテナ単位で分散し需要地までトラ
ック輸送し、堆肥を使用するまでそのままコンテナを保
管容器として使用し、その間に堆肥はコンテナ内で熟成
し、堆肥効果が一層増大する。空のコンテナは実コンテ
ナと交換にトラックで再び船まで運んで、次の輸送に備
える。従って、コンテナ型堆肥化装置は需要地と都市部
港との通いコンテナとして使用され、且つゴミ集積車で
直接船まで生ゴミを運んで船に投入することにより、自
動的にコンテナ型堆肥化装置にゴミが投入されるので、
陸上にゴミ処理場及び堆肥製造設備を必要とすることな
く、生ゴミを堆肥化することができる。そして、船内で
処理しながら輸送するので、輸送コストが安く、堆肥を
外国を含む遠方の消費地へ供給するのに特に有利であ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を基に説明す
る。図3は生ゴミ堆肥化処理専用船としての実施例を示
す。この実施例の船10は、トラック3から直接生ゴミ
や戻し堆肥を投入できるように投入口12が設けられた
生ゴミ受入部11、該生ゴミ受入部から生ゴミを船倉1
3に配置された各コンテナ型堆肥化装置14に送給する
搬送装置15、各コンテナ型堆肥化装置に堆肥化を促進
するために給排気を行う給気装置及び排気装置を備えて
いる。生ゴミ受入部11には、本実施例の船では、図3
(b)に示すように、分別収集された生ゴミの混入異物
を最終的に取り除くための適宜の分別装置17と、生ゴ
ミを堆肥化され易いように細かく破砕する適宜の破砕装
置18が配置され、且つ分別装置17で分別された生ゴ
ミが自動的に破砕装置に送給できるように搬送装置が配
置されている。
【0011】生ゴミ受入部11から破砕された生ゴミを
船倉のコンテナ型堆肥化装置14に搬送するための搬送
装置15は、例えばパイプ又はチューブ中をスクリュウ
で搬送する方式、バケットコンベヤとベルトコンベヤの
組合せ方式、圧送方式等適宜の搬送装置が採用でき、コ
ンテナ型堆肥化装置の開口した投入口に投入できるよう
に配置されている。図の実施例では、コンテナ型堆肥化
装置14が上下2段且つ幅方向に4列配置されているた
めに、それに合わせて主搬送ラインが上下合わせて計8
列配置され、該主コンベヤから各コンテナ型堆肥化装置
の投入口上方に延びる分岐搬送ラインが設けられてい
る。分岐搬送ラインは、コンテナ型堆肥化装置を船倉か
ら出し入れする際、支障にならないように主搬送ライン
19に対して回動自在又は連結自在に設けられている。
【0012】給気装置は、コンテナ型堆肥化装置内の底
部から給気(酸素供給)するように配管された給気管2
1を有し、該給気管を介してブロア25によりコンテナ
型堆肥化装置内に送風している。一方、排気装置は、各
コンテナ型堆肥化装置の上方に連通する排気管23を有
し、各コンテナ型堆肥化装置内で発生するガスや悪臭は
各排気管を介して排気脱臭槽24に集められ、脱臭処理
されて排気されるようになっている。
【0013】次に、本発明に使用されるコンテナ型堆肥
化装置の実施例を図4に基づいて説明する。本実施例の
コンテナ型堆肥化装置30は、船積み及びトラック輸送
ができるように、船積み・輸送規格に合うコンテナ型に
形成され、通常のコンテナとほぼ同様な大きさと外形構
造を有している。コンテナ型堆肥化装置の上部壁31に
は、開閉自在な扉32を有する生ゴミや戻し堆肥の投入
口33と、排気脱臭槽24に通じる排気管が着脱自在に
連結される排気口34が形成されている。また、一方の
側壁には堆肥取出扉36が取り付けられた堆肥取出口が
設けられている。底壁37にはエアー吐出管38が適宜
配置され、各エアー吐出管38の基部は堆肥取出口と反
対の側壁に設けられた給気口39に連通し、船倉に配置
した給気管21が着脱自在に接続可能となっている。エ
アー吐出管38は、その断面が図5(c)に示すよう
に、コンテナ底壁37面から若干浮いた状態に配置さ
れ、斜め底向きにノズル40が適宜間隔で設けられてい
る。
【0014】コンテナ型堆肥化装置の壁の内張り41
は、FRP材で形成して断熱効果とバイオ活性化を促す
効果を最大限に高められるようにした。そして、内張り
41と外張り42との間には、ポリウレタンの断熱材4
3を入れ断熱効果を高め、バイオが活性化できるように
した。さらに、内張り41と断熱材43との間にはシー
ト状のヒーターを適宜配置し、バイオ発酵が思わしくな
いときには加温することにより発酵を促進することがで
きるようにした。その他、必要に応じて監視温度計とブ
ザーを設置し、堆肥化が正常に行われているか否か常に
監視できるようにした。
【0015】本実施例の生ゴミ処理システムは以上のよ
うに構成され、次のようにして生ゴミが処理される。船
には、コンテナ型堆肥化装置30が図3に示すように船
積みされる。図の実施例では、コンテナ型堆肥化装置は
4列、2層積みとなっているが、船の大きさにより適宜
調節できる。船積みされたコンテナ型堆肥化装置には、
排気管23と給気管21を接続し、且つ扉32を開いて
投入口33を開口状態にし、搬送装置の分岐コンベヤを
投入口に向け、搬送されてくる生ゴミが自動的に投入さ
れるようする。以上のようにして、船での準備を完了す
る。
【0016】バイオ発酵させるために、戻し堆肥を各コ
ンテナ型堆肥化装置30に20〜80%程度搬送装置1
5により自動的に投入する。それにより、生ゴミの発酵
をより促進させ、短期間に堆肥化させることができる。
なお、堆肥化促進手段として、必ずしも戻し堆肥の使用
に限らず、例えば充填された生ゴミに発酵菌をふりかけ
て混入する等、その他の堆肥化手段も採用することもで
きる。分別収集された生ゴミを、図3(b)に示すよう
に、直接トラック3で船上に搬入して、生ゴミ受入部1
1の投入口12に投入する。投入された生ゴミは、異物
が混入している恐れがあるので、分別装置17で最終分
別を行う。分別された生ゴミは、搬送装置で自動的に破
砕装置18に搬送され、堆肥化されやすいように細かく
破砕される。破砕した生ゴミは、搬送装置により搬送さ
れて各コンテナ型堆肥化装置に自動的に投入される。
【0017】投入完了後、扉32を閉めて、必要に応じ
て吸気装置及び排気装置を駆動させ、投入された生ゴミ
の下部から生ゴミ内に空気(酸素)を供給して、発酵を
促進させる。本実施例では、エアー吐出管38は底壁面
上に僅かに浮かして配置して、ノズル40を下方斜めに
向けて設けてあるので、大量に生ゴミを充填しても目詰
りすることなく、生ゴミ内に良好に空気を供給すること
ができる。同時に脱臭装置を駆動させ、コンテナ型堆肥
化装置内ヘッドスペースのガスを排気して脱臭装置に送
り、脱臭処理してから大気に排出する。また、必要に応
じてヒータを作動させて、コンテナ型堆肥化装置内の温
度を発酵に最適温度に制御する。このようにすることに
よって、生ゴミは、通常3〜10日間程度で一次堆肥化
が完了する。この間に船は、都市部の港から消費地近傍
の港に移動し、海上輸送中に堆肥化処理が行われる。
【0018】船が目的港に入港すると、コンテナ型堆肥
化装置に接続している給気管、排気管、電源装置等を外
し、コンテナ型堆肥化装置30自体を船から搬出して、
トラックに載せて堆肥消費地まで運搬し、コンテナ型堆
肥化装置をそのまま堆肥保管庫して使用し、二次熟成さ
せてから堆肥として使用する。堆肥を消費し空になった
コンテナ型堆肥化装置は、帰りのトラックで再び港まで
運び船積みして都市部近くの港に戻る。以上のサイクル
を繰り返すことによって、陸上に生ゴミ堆肥化処理工場
を設けることなく、生ゴミを堆肥化処理でき、且つその
間に消費地に海上輸送するので、処理コスト及び輸送コ
ストを大幅に低減させることができると共に、環境問題
も一挙に解決することができる。
【0019】図6及び図7は、本発明に係るコンテナ型
堆肥化装置の他の実施例を示す。この実施例のコンテナ
型堆肥化装置50は、前記実施例のコンテナ型堆肥化装
置30と比較して撹拌装置を有し、撹拌しながらエアー
を供給する点に特徴を有する。図中、51はコンテナ型
堆肥化装置内の下段部の両側に設けられた一対の駆動螺
子軸であり、該駆動螺子軸に撹拌翼52が設けられ、コ
ンテナ型堆肥化装置内部を長手方向に前後動することに
よって、堆肥化処理中の生ゴミを切返し撹拌するように
なっている。撹拌翼の両端部には、駆動螺子軸に螺合す
るナット部材53が固定され、駆動螺子軸51が回転す
ることによって、撹拌翼52が前後動するようになって
いる。
【0020】撹拌翼52は、その断面を図7(c)に示
すように、進行方向両端部が鋭角状になって生ゴミ中を
切り返して移動し易いように扁平菱形状に形成され、そ
の内部にエアー吐出管54が配置され、該エアー吐出管
に適宜間隔でノズル55が撹拌翼52の下方に突出する
ように設けてある。56は、エアー吐出管に空気を供給
するためのフレキシブルホースであり、図7(a)に示
すように、コンテナ型堆肥化装置の片側壁からほぼ中間
部まで突出して設けられたリールガイド57に沿って移
動可能に設けられたリール58に案内され、翼の移動に
伴って屈曲移動するようになっている。フレキシブルホ
ース56の端部はブロアよりの給気管が接続できるソケ
ット59に接続されている。なお、リールガイドは移動
し易いように、コンテナ型堆肥化装置内の側壁寄りの生
ゴミが入り込まないようにカバーで囲われた空間部に設
けられている。
【0021】60は同じくコンテナ型堆肥化装置50の
上段部に設けられた撹拌翼であり、前記撹拌翼と同様に
駆動螺子軸61に沿ってコンテナ型堆肥化装置内を長手
方向に往復移動できるようになっている。本実施例では
撹拌翼60には空気吐出管は配置してなく、切返し撹拌
のみを行うようになっている。本実施例のコンテナ型堆
肥化装置のその他の構成は前記実施例のコンテナ型堆肥
化装置30と同様であるので、同様な構成要素には同じ
符号を付し詳細な説明は省略する。
【0022】本実施例のコンテナ型堆肥化装置は、以上
のように構成され、前記実施例と同様に、コンテナ型堆
肥化装置50内に破砕れた生ゴミが充填され、所定間隔
毎に或いは必要に応じて、駆動螺子軸51、61を正逆
回転モータにより回転駆動することによって、上下の撹
拌翼52、60は長手方向に沿って往復動し、生ゴミを
切り返し撹拌する。同時に底壁近傍にある撹拌翼52か
ら空気が噴出するから、効果的に生ゴミ内に酸素を供給
することができる。
【0023】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限るものでなく、その技
術的思想の範囲内で、種々の設計変更が可能である。例
えば、前記実施例では、コンテナ型堆肥化装置を輸送す
る船は専用船としたが、専用船に限らず、通常のコンテ
ナ船や貨物船であっても良い。その場合、コンテナ型堆
肥化装置は、それ自体に給気装置と脱臭装置付き排気装
置を設けるのが望ましい。また、トラックからコンテナ
型堆肥化装置に生ゴミを供給するための生ゴミ受入部を
船内に設けないで、生ゴミ受入ホッパーを有する分別装
置、破砕装置及びコンテナ型堆肥化装置への生ゴミ搬送
装置を一式のプラントとして、岸壁に固定して設けても
良い。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明の生ゴミ処理シス
テムによれば、都市部で発生する大量の生ゴミを陸上で
の生ゴミ処理施設を必要とすることなく、且つ大気や海
洋等の環境を汚染することなく、海上輸送中に堆肥化処
理して外国を含む遠方の需要地に堆肥として供給するこ
とができ、生ゴミ処理に伴う環境問題を解決すると共に
資源の有効利用と生ゴミ堆肥化処理及び運搬コストの一
層の低減化を図ることができる。
【0025】また、コンテナ型堆肥化装置を搬送する船
を専用船として、生ゴミ受入部、搬送装置、給気装置、
脱臭装置等を備えることによって、船に直接トラックで
生ゴミを供給して、コンテナ型堆肥化装置に充填するこ
とができ、且つコンテナ型堆肥化装置も簡略化すること
ができる。さらに、生ゴミ受入部に分別装置、破砕装置
を設けることによって、生ゴミに混入している異物が取
り除かれ、且つ細かく破砕され、堆肥化が促進される。
【0026】本発明のコンテナ型堆肥化装置は、船及び
トラックで輸送可能であり、且つ輸送中に生ゴミの堆肥
化処理を行うことができ、堆肥化処理装置と通いコンテ
ナを兼ねることができる。コンテナ型堆肥化装置は、断
熱構造にし必要によりヒータを設けることによって、生
ゴミの発酵をより促進することができ、堆肥化処理サイ
クルを短縮することができる。さらに、コンテナ型堆肥
化装置内に撹拌翼を設けることによって、生ゴミが撹拌
でき生ゴミ内に良好に酸素を供することができ、堆肥化
を一層促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生ゴミ堆肥化処理システムの実施形態
を示す概略説明図である。
【図2】そのフローチャートである。
【図3】本発明の生ゴミ堆肥化処理システムに使用され
る専用船であり、(a)はその平面図、(b)は要部断
面側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るコンテナ型堆肥化装置
の要部破断斜視図である。
【図5】(a)そのA矢視図、(b)はB−B断面図、
(c)はエアー噴出管の断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係るコンテナ型堆肥化
装置の要部破断斜視図である。
【図7】(a)その横断面図、(b)はその縦断面図、
(c)はエアー噴出管の断面図である。
【符号の説明】
1、10 船 2、14、30、60 コンテナ型堆肥化装置 12、33 投入口 17 分別装置 18 破砕装置 21 給気管 23 排気管 24 排気脱臭槽 25 ブロワー 34 排気口 36 堆肥取出扉 38、54 空気吐出管 39 給気口 40、55 ノズル 41 内張り 51、61 駆動螺子軸 52 撹拌翼

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船に積まれた空のコンテナ型堆肥化装置
    に、トラックで収集されてきた生ゴミを投入充填する工
    程、該コンテナ型堆肥化装置に給気及び排気装置を接続
    して堆肥化処理を行いながら需要地に近い港までコンテ
    ナ型堆肥化装置を輸送する工程、需要地に近い港からは
    需要地までコンテナ型堆肥化装置ごとトラックで輸送す
    る工程からなり、該コンテナ型堆肥化装置が生ゴミ堆肥
    化装置と、生ゴミ収集先港と堆肥消費地との通いコンテ
    ナとを兼ねるようにしたことを特徴とする生ゴミ処理シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記船が、車から直接生ゴミや戻し堆肥
    を投入できる投入口が設けられた生ゴミ受入部、該生ゴ
    ミ受入部から生ゴミを船倉に配置された各コンテナ型堆
    肥化装置に搬送する搬送装置、各コンテナ型堆肥化装置
    に堆肥化を促進するために給気を行う給気装置、コンテ
    ナ型堆肥化装置内のガスを脱臭装置に排気する排気装置
    を備えている専用船である請求項1記載の生ゴミ処理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記生ゴミ受入部には、分別収集された
    生ゴミの混入異物を最終的に取り除くための分別装置、
    生ゴミを堆肥化され易いように細かく破砕する破砕装
    置、及び前記分別装置で分別された生ゴミを自動的に前
    記破砕装置に搬送する搬送装置が配置されている請求項
    1又は2記載の生ゴミ処理システム。
  4. 【請求項4】 開閉自在な扉を有する生ゴミ投入口と、
    排気管を接続する排気口と、堆肥取出扉と、給気管を接
    続する給気口とが周壁部に形成され、内部下方に前記給
    気口に連通してエアーを吐出するエアー吐出管が設けら
    れ、収納される生ゴミ内に酸素を供給して船輸送中に堆
    肥化を促進させるようにしてなることを特徴とするコン
    テナ型堆肥化装置。
  5. 【請求項5】 前記周壁部の内壁が強化プラスチック材
    料で形成され、内壁と外壁との間に断熱材が装填されて
    なる請求項4記載のコンテナ型堆肥化装置。
  6. 【請求項6】 前記内壁と断熱材との間にヒーターが設
    けられている請求項5記載のコンテナ型堆肥化装置。
  7. 【請求項7】 往復駆動手段により往復駆動される撹拌
    翼を内部に設けた請求項4、5又は6記載のコンテナ型
    堆肥化装置。
  8. 【請求項8】 前記エアー突出管が前記撹拌翼に下方向
    きにエアーを吐出するように設けられている請求項7記
    載のコンテナ堆肥化装置。
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