JPH11170756A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JPH11170756A
JPH11170756A JP9341458A JP34145897A JPH11170756A JP H11170756 A JPH11170756 A JP H11170756A JP 9341458 A JP9341458 A JP 9341458A JP 34145897 A JP34145897 A JP 34145897A JP H11170756 A JPH11170756 A JP H11170756A
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JP
Japan
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ink
writing
inks
tip
ball
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Pending
Application number
JP9341458A
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English (en)
Inventor
Shohei Toyama
松平 外山
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Zebra Pen Corp
Original Assignee
Zebra Pen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一度の筆記で色彩感覚や立体感が得られる色
調が異なる複数のインキを紙面に連続的に転写し得るマ
ーブル調筆記を可能とし、更にこのマーブル調筆記にお
いてインキの消耗に連れて段階的に色彩の異なる筆跡を
描くことができる筆記具を提供することにある。 【解決手段】インキタンク1の先端に転写ボール2を抱
持するチップ3を具備してなる筆記具に於いて、剪断減
粘性で色調が異なる例えば2色のインキM1 ,M 2 が連
続的に転写されるように、インキタンク1内からチップ
3内のインキ通路9を軸方向に区画し且つ該インキ通路
9と転写ボール2を抱持するボールハウス10とを連通す
るインキ誘導孔11内に先端40を位置させた状態で区画壁
4を内設することで、一度の筆記で色彩感覚や立体感が
得られる色調が異なる2色のインキM1 ,M2 を紙面P
に連続的に転写できるマーブル調筆記を可能にした。つ
まり、2色のインキM1 ,M2 からなるマーブル調筆記
にて筆跡を描くことができるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、転写ボールを回転
可能に抱持するチップを、インキタンクの先端に具備し
てなるボールペン等の筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られているこの種のボールペ
ン等の筆記具は、一色のインキをインキタンクに収容し
てなるものが主流であった。例えば、黒色のインキや黄
色のインキ等をインキタンクに夫々収容してなる夫々の
筆記具を使用目的に応じて使い分けているのが現状であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、単に
一色のインキ(筆記具)を用いて文字を書く一般的な使
用法のみならず、色調が異なる別色のインキ(筆記具)
を用いて既に書き終えた文字に沿わせて再度文字を書い
て文字に色彩感覚や立体感を付ける等のマーブル調筆記
にて文字を書く等その使用形態が変わりつつある。例え
ば、しおりの表紙を作る場合等には文字に色彩感覚や立
体感を付けることは幅広く行われている。
【0004】本発明はこの様な使用形態の変化に着目
し、本発明に至ったものであり、その目的とする処は、
一度の筆記で色彩感覚や立体感が得られる色調が異なる
複数のインキを紙面に連続的に転写し得るマーブル調筆
記を可能とし、更にこのマーブル調筆記においてインキ
の消耗に連れて段階的に色彩の異なる筆跡を描くことが
できる筆記具を提供することにある。
【0005】
【課題を達成するための手段】課題を達成するために本
発明は、インキタンクの先端に転写ボールを抱持するチ
ップを具備してなる筆記具に於いて、剪断減粘性で色調
が異なる複数のインキが連続的に転写されるように、イ
ンキタンク内からチップ内のインキ通路を軸方向に区画
する区画壁を内設したことである。上記インキタンク
は、インキを直接充填する軸筒であったり、或いは軸筒
内に取換え可能に装填されるリフィルのインキ収容管で
ある。斯る技術的手段によれば、筆記をすると、剪断減
粘性で色調が異なる複数のインキ、例えば黒色と黄色と
の2色のインキ、又は黒色と黄色、そして青色との3色
のインキが、区画壁により夫々独立されたインタタンク
内からチップのインキ通路を通って先端の転写ボールに
連続的且つ夫々独立して同時に供給され、該転写ボール
の回転により紙面に連続的に転写される。
【0006】又、上記区画壁により区画されたインキタ
ンク内の軸方向に連通する各インキ室に剪断減粘性で色
調が異なる複数のインキを充填すると共に、最後にイン
キ追随体を充填してなり、チップ先端の転写ボールに対
して前記複数のインキが連続的且つ夫々独立して同時に
供給されるように構成したことを要旨とする。そして、
インキ追随体が、インキの消耗に追随するグリース等の
高粘度液体からなることを要旨とする。斯る技術的手段
によれば、筆記をすると、インクタンク内の区画壁によ
り区画された各インキ室に収容されている剪断減粘性で
色調が異なる夫々のインキはチップ内の区画壁により区
画された各インキ通路を通って先端の転写ボールに対し
て連続的且つ夫々独立して同時に供給され、転写ボール
の回転により紙面に連続的に転写される。この際、各イ
ンキ室の色調が異なる個々のインキの消耗に連れて各イ
ンキ室のグリース等の高粘度液体からなるインキ追随体
が追随する。
【0007】又、インキタンクの先端に転写ボールを抱
持するチップを具備してなる筆記具に於いて、インキタ
ンク内からチップ内のインキ通路を軸方向に区画する区
画壁を内設し、軸方向に連通する各インキ室毎に、互い
の界面を接触させた状態で尚且つ軸方向にに各インキ層
を多段状に形成するように剪断減粘性で色調が異なる複
数のインキを順次に充填すると共に、最後にインキ追随
体を充填してなり、チップの転写ボールに対して各イン
キ室毎の前記複数のインキが、各インキ室の先端側から
夫々独立して同時に且つ夫々のインキの消耗に連れて順
次に供給されるように構成したことを要旨とする。そし
て、インキ追随体が、インキの消耗に追随するグリース
等の高粘度液体からなることを要旨とする。斯る技術的
手段によれば、筆記をすると、インクタンク内の区画壁
により区画された各インキ室において互いの界面を接触
させた状態で軸方向に夫々のインキ層を多段状に形成す
るように収容されている剪断減粘性で色調が異なる夫々
のインキは各インキ室の先端側から夫々のインキの消耗
に連れて順次にチップ内の区画壁により区画された各イ
ンキ通路を通って先端の転写ボールに夫々独立して供給
され、転写ボールの回転により紙面に転写される。この
際、各インキ室の夫々のインキの消耗に連れて各インキ
室のグリース等の高粘度液体からなるインキ追随体が追
随する。
【0008】又、上記区画壁の先端を、転写ボールを回
転可能に抱持するチップ先端のボールハウスとインキ通
路とを連絡するインキ誘導孔の近傍又はそのインキ誘導
孔内又はボールハウスに位置させて、前記ボールハウス
に対して剪断減粘性で色調が異なる各インキ室の複数の
インキが夫々独立して同時に供給されるように構成した
ことを要旨とする。斯る技術的手段によれば、継続する
筆記に伴いインキタンク内の各インキ室に収容されてい
る剪断減粘性で色調が異なる夫々のインキはチップ内の
各インキ通路を通って区画壁の先端が位置するインキ誘
導孔の近傍又はその内部又はボールハウスへと案内流動
され、該インキ誘導孔から転写ボールが抱持されている
ボールハウスへと供給される。つまり、インキタンク内
の各インキ室に収容されている色調が異なる夫々のイン
キは区画壁により確実に独立された状態にて転写ボール
が抱持されているボールハウスへと同時に供給されて転
写ボールの回転により紙面に転写される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の具体例を図面に基
づいて説明する。図1は請求項1乃至2、及び請求項4
に係る本発明筆記具の実施の一例を示し、1はインクタ
ンク(図示例ではインキを直接充填させる軸筒の例を示
す)であり、このインクタンク1の先細状に絞られた先
端開口に転写ボール2を抱持するチップ3を圧入により
固着具備し、その後端開口には圧入により固着具備され
る尾栓6を介して弁ボール5を有するインキ逆流防止機
構を具備してなる。そして、インキタンク1内からチッ
プ2内を軸方向に区画するように区画壁4を内設して、
この区画壁4により区画されて軸方向に連通する2つの
インキ室7,8に剪断減粘性で色調が異なるインキ、例
えば黒色のインキM1 と黄色のインキM2 を夫々充填し
て、該2色のインキM1 ,M2 が転写ボール2の回転に
より紙面Pに連続的に転写されるように構成してなる。
つまり、黒色と黄色の2色のインキM1 ,M2 からなる
マーブル調筆記にて紙面Pに筆跡を描くことができるよ
うに構成してなる。因みに、剪断減粘性を有するインキ
は、静的には高い粘性を有し、転写ボール2の回転で粘
性が低下して紙面Pに転写される物理的特性を有するも
のである。
【0010】インキタンク1は、透明、半透明等の所望
な合成樹脂材料にて成形され、先細状に絞られている先
端開口にチップ3を、後端開口にインキ逆流防止機構を
内設する尾栓6を夫々圧入により固着具備すると共に、
該後端開口側からチップ3内のインキ通路9に亘る内部
には軸方向に区画する区画壁4を内設して、区画壁4に
より軸方向に連通させた2つのインキ室7,8を区画形
成してなる。チップ3は、金属等を用いて切削加工して
なり、その後端から先細状に絞られている先端側に向け
て前記区画壁4により2つのインキ通路9-1 ,9-2 が区
画されるインキ通路9を形成すると共に、先端内部には
転写ボール2を回転可能に抱持するボールハウス10を形
成し、このボールハウス10と前記インキ通路9を連絡す
る周面にインキ誘導溝12を放射状に有するインキ誘導孔
11を形成してなる。転写ボール2は、金属、セラミック
等の所望な超硬材料を用いて適宜の球径に形成して、チ
ップ3先端のボールハウス10に回転可能に抱持させてな
る。
【0011】区画壁4は、インキタンク1内からチップ
3内のインキ通路9を軸方向に連通状に区画するもの
で、インキタンク1内に軸方向に連通させた2つのイン
キ室7,8を区画形成すると共に、この2つのインキ室
7,8から連通させた2つのインキ通路9-1 ,9-1 をチ
ップ2内に区画形成するように、インキタンク1の尾栓
6にて閉鎖されるその後端開口側からチップ3内に亘り
インキタンク1と同時成形により又は組み込み挿入(後
加工)により内設される。そして、この区画壁4の先端
40を2つのインキ通路9-1 ,9-2 と転写ボール2が回転
可能に抱持されるボールハウス10とを連絡するインキ誘
導孔11内に位置させて(図1の拡大図参照)、筆記に伴
い(インキの消耗に連れて)インクタンク1内の2つの
インキ室7,8に収容されている2色のインキM1 ,M
2 が、該インキ室7,8からチップ3内の2つのインキ
通路9-1 ,9-2 を通ってインキ誘導孔10から転写ボール
2が回転可能に抱持されるボールハウス10へと連続的且
つ夫々独立して供給されるようにしてなる。
【0012】而して、区画壁4により区画形成されたイ
ンクタンク1内の2つのインキ室7,8に剪断減粘性で
色調が異なる前述した黒色と黄色の2色のインキM1
2を夫々充填すると共に、最後にインキM1 ,M2
消耗に追随するグリース等の高粘度液体からなるインキ
追随体N1 ,N2 を充填する。
【0013】ボール弁5を有するインキ逆流防止機構
は、外気導入孔13を開口する尾栓6内に内臓具備せしめ
てなるもので、外気導入孔13に連設させた弁座14と、そ
の前方の周方向数カ所の突起15とを尾栓6と同時成形に
て設けて、弁座14と突起15との間に形成された弁室16に
ボール弁5を遊動自在に内在させてなる。つまり、ペン
先側(チップ3側)を上に向けた上向き筆記姿勢を取る
と、ボール弁5が突起15から離れて弁座14に載り、外気
導入孔13を閉鎖(閉弁)してインキ室7,8に収容され
ているインキM1 ,M2 の逆流を防止するようになって
いる。一方、ペン先側を下に向けた下向き筆記姿勢を取
ると、ボール弁5が弁座14から離れて外気導入孔13を開
口(開弁)すると共に、突起15により受け止めれるよう
になっている。そして、図示を省略しているが、周方向
における突起15間にはボール弁5により塞がれることが
ない流通溝が設けられていて、下向き筆記姿勢において
外気導入孔13とインクタンク1内とは弁室16を介して常
時流通状態に保たれるようになっている。
【0014】而して、以上の如く構成した本実施例の筆
記具によれば、筆記をすると、インクタンク1内の区画
壁4により区画された各インキ室7,8に収容されてい
る2色のインキM1 ,M2 はチップ3内の区画壁4によ
り区画されている各インキ通路9-1 ,9-2 を通ってイン
キ誘導孔11からチップ3先端の転写ボール2の回転可能
の抱持されているボールハウス10へと連続的且つ夫々独
立して同時に供給される。従って、転写ボール2の回転
により2色のインキM1 ,M2 は紙面Pに連続的に転写
される。つまり、前述した黒色と黄色の2色のインキM
1 ,M2 からなるマーブル調筆記にて紙面Pに文字J等
の筆跡を描くことができる(図5参照)。又、ペン先側
(チップ3側)を上に向けた上向き筆記時や衝撃等によ
る各インキ室7,8の2色のインキM1 ,M2 の逆流は
インキ追随体N1 ,N2 とボール弁5を有するインキ逆
流防止機構との協動作用により防止される。
【0015】尚、区画壁4をインキタンク1内からチッ
プ3内に亘り内設して該インキタンク1内からチップ3
内を軸方向に区画するその区画形態としては、軸方向に
連通する3つのインキ室と、夫々に連通する3つのイン
キ通路を形成するように、又は図2に二点鎖線で例示し
たように、軸方向に連通する4つのインキ室をインキタ
ンク1内に、夫々に連通する4つのインキ通路をチップ
3内に形成する等のように、区画壁4をインキタンク1
内からチップ3内に亘り放射状(三方向や十字状)に内
設する等、その区画形態は自由である。この場合、各イ
ンキ室に剪断減粘性で色調が異なるインキを夫々充填
し、最後に前記した実施例詳述のようにインキ追随体を
充填するものである。
【0016】又、区画壁4は図6に例示したように、イ
ンキタンク1内を区画する部分においてはインキタンク
1と同時成形により内設し、一方、チップ3内に2つの
インキ通路9-1 ,9-2 を形成すると共に先端40をインキ
誘導孔11内に位置させる先部4-2 側は別当に成形して、
チップ3をインキタンク1の先端開口に固着具備する組
み立て時に、先部4-2 側を図示例の如く、インキタンク
1内の区画壁部4-1 の先端凸部17に対してその後端凹部
18を嵌め込み係着させる嵌着形態にてジョイントする等
でも良く、自由である。又、区画壁4全体をインキタン
ク1とは別当に成形して、インキタンク1の後端開口か
らチップ3内に亘り挿入内設する等でも良く、自由であ
る。
【0017】図7は請求項3乃至4に係る本発明筆記具
の実施の一例を示し、係る実施例における筆記具は、前
述した実施例詳述のようにインキタンク1内からチップ
内3を軸方向に区画する区画壁4を内設し、軸方向に連
通する2つのインキ室7,8毎に、剪断減粘性で色調が
異なる複数のインキ、例えば図示例のように8色のイン
キM1 ,M2 ,M3 ,M4 ,M5 ,M6 ,M7 ,M8
互いの界面19,20,21,22,23,24を接触させた状態で
尚且つ軸方向に夫々のインキ層L1 ,L2 ,L 3
4 ,L5 ,L6 ,L7 ,L8 を多段状に形成するよう
に順次に充填すると共に、最後にインキ追随体N1 ,N
2 を充填し、各インキ室7,8の先端側のインキM1
2 から順次に転写ボール2を抱持するチップ3先端の
ボールハウス10に対して連続的且つ夫々独立して供給さ
れ、転写ボール2の回転により紙面Pに連続的に転写さ
れるように構成してなるものである。尚、斯る実施例に
おいてはインクタンク1、転写ボール2、チップ3の構
成形態、インキタンク1内からチップ3内に亘り内設す
る区画壁4の構成形態は前述した実施例詳述と基本的に
同じであるから同じ符号を用いることでその説明は省略
する。
【0018】斯る実施例では区画壁4により区画された
軸方向に連通する2つのインキ室7,8の内、その一方
側のインキ室7に、例えば黒色、赤色、緑色、紫色の4
色のインキM1 ,M3 ,M5 ,M7 をインキ室7の先端
側から互いの界面19,21,23を接触された状態で夫々の
インキ層L1 ,L3 ,L5 ,L7 が軸方向に適宜の長さ
にて多段状に形成されるように順次に充填すると共に、
他方側のインキ室8には例えば黄色、青色、ピンク色、
赤色の4色のインキM2 ,M4 ,M6 ,M8 をインキ室
8の先端側から互いの界面20,22,24を接触された状態
で夫々のインキ層L2 ,L4 ,L6 ,L8 が軸方向に適
宜の長さにて多段状に形成されるように順次に充填し、
最後にインキM1 ,M3 ,M5 ,M7 、M2 ,M4 ,M
6 ,M8の消耗に追随するグリース等の高粘度液体から
なるインキ追随体N1 ,N2 を夫々充填する(図7参
照)。
【0019】尚、2つのインキ室7、8夫々に対する各
インキM1 ,M3 ,M5 ,M7 、M2 ,M4 ,M6 ,M
8 の充填量は図示例のように、両インキ室7、8の先端
側から軸方向に多段状に形成される各インキ層L1 ,L
3 ,L5 ,L7 、L2 ,L 4 ,L6 ,L8 が同一の長さ
に形成されるようにすると良い。又、必要に応じて一方
のインキ室7と他方のインキ室8の夫々のインキ層
1 ,L3 ,L5 ,L7、L2 ,L4 ,L6 ,L8 の長
さを変えるように各インキM1 ,M3 ,M5 ,M 7 、M
2 ,M4 ,M6 ,M8 の充填量を変えても良い。つま
り、一方のインキ室に対して前述しように4色のインキ
を一定の充填量にて充填するのに対し、他方のインキ室
に対しては3色のインキを夫々のインキ層が、一方のイ
ンキ室の4色のインキの夫々のインキ層よりも長めに形
成される充填量にて充填する等、2つのインキ室の充填
形態を変えることは自由である。要するに、筆記した
際、色調が異なる2色のインキが転写ボール2により紙
面Pに連続的に転写されるマーブル調筆記にて紙面Pに
文字J等の筆跡を描くことができる2つのインキ室7,
8に対する充填形態であれば良い。
【0020】而して、以上の如く構成した本実施例の筆
記具によれば、筆記すると、インクタンク1内の区画壁
4により区画された各インキ室7,8の先端側に収容さ
れている黒色と黄色の2色のインキM1 ,M2 はチップ
3内の区画壁4により区画されている各インキ通路9-1
,9-2 を通ってインキ誘導孔11からチップ3先端の転
写ボール2の回転可能の抱持されているボールハウス10
へとインキM1 ,M2 のインキ層L1 ,L2 の長さ範囲
(インキの充填範囲)で連続的且つ夫々独立して同時に
供給されるマーブル調筆記にて紙面Pに文字J等の筆跡
を描くことができる。そして、継続する筆記により、2
つのインキ室7,8の先端側の黒色と黄色の2色のイン
キM1 ,M2 が消耗されると、次に赤色と青色の2色の
インキM3,M4 が、その次に緑色とピンク色の2色の
インキM5 ,M6 からなるマーブル調筆記にて紙面Pに
文字J等の筆跡を順次に描くことができる。つまり、イ
ンキタンク1の各インキ室7,8に夫々充填されている
インキの消耗に連れて段階的に色彩の異なるマーブル調
筆記にて筆跡を描くことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の筆記具は叙上の如く構成してな
るから、下記の作用効果を奏する。 .請求項1乃至2によれば、筆記をすると、インクタ
ンク内の区画壁により区画された各インキ室に収容され
ている剪断減粘性で色調が異なる個々のインキ、例えば
黒色と黄色の2色のインキはチップ内の区画壁により区
画されている各インキ通路を通って先端の転写ボールに
対して連続的且つ夫々独立して同時に供給され、転写ボ
ールの回転により紙面に連続的に転写されるように構成
してなることから、黒色と黄色の2色のインキからなる
マーブル調筆記にて筆跡を描くことができる。
【0022】.請求項3によれば、筆記をすると、イ
ンクタンク内の区画壁により区画された各インキ室にお
いて互いの界面を接触させた状態で軸方向に夫々のイン
キ層を多段状に形成するように収容されている剪断減粘
性で色調が異なる夫々のインキ、例えば前述したように
黒色と黄色の2色のインキはチップ内の区画壁により区
画されている各インキ通路を通って先端の転写ボールに
夫々独立して供給され、転写ボールの回転により紙面に
連続的に転写されると共に、継続する筆記により、黒色
と黄色の2色のインキの消耗に連れて夫々界面を接触さ
せた状態で順次に充填されている次のインキ、例えば赤
色と青色の2色のインキがチップ内の各インキ通路を通
って先端の転写ボールに夫々独立して供給され、転写ボ
ールの回転により紙面に連続的に転写される。つまり、
インキタンクの各インキ室のインキの消耗に連れて段階
的に色彩の異なるマーブル調筆記にて筆跡を描くことが
できる。
【0023】.請求項4によれば、筆記に伴い区画壁
により区画された各インキ室に収容されている剪断減粘
性で色調が異なる夫々のインキは筆記に伴い区画壁によ
り区画されたチップ内の各インキ通路を通って区画壁の
先端が位置するインキ誘導孔へと案内流動され、該イン
キ誘導孔から転写ボールが抱持されているボールハウス
へと夫々独立して同時に供給される。つまり、各インキ
室に収容されている色調が異なる夫々のインキは区画壁
にて確実に独立された状態にて転写ボールが抱持されて
いるボールハウスへと同時に供給され、転写ボールの回
転により紙面に連続的に転写されるように構成してなる
ことから、例えば黒色と黄色の2色のインキからなるマ
ーブル調筆記にて筆跡を描く当該マーブル調筆記の確実
性が図られる共に、品質の向上が期待できる。
【0024】従って、本発明によれば、色調が異なる複
数のインキを紙面に連続的に転写し得ることから、一度
の筆記で色彩感覚や立体感が得られるマーブル調筆記を
可能にでき、更にはインキの消耗に連れて段階的に色彩
の異なる筆跡をマーブル調筆記にて描くことができる
等、今までにはない画期的な筆記具を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1乃至2、及び請求項4に係る本発明
筆記具の実施の一例を示し、(イ)は縦断面図、(ロ)
は(イ)のローロ線縦断面図
【図2】 図1のII−II線拡大横断面図
【図3】 図1の III−III 線拡大横断面図
【図4】 図1のIV−IV線拡大横断面図
【図5】 マーブル調筆記が得られた状態の斜視図
【図6】 区画壁の他の実施例を示した要部の縦断面図
【図7】 請求項3乃至4に係る本発明筆記具の実施の
一例を示した縦断面図
【符号の説明】
1…インキタンク 2…転写ボー
ル 3…チップ 4…区画壁 40…先端 4-1 …区画壁部 4-2 …先部 5…ボール
弁 6…尾栓 7,8…インキ室 9,9-1 , 9-2 …インキ通路 10…ボール
ハウス 11…インキ誘導孔 P…紙面 M1 ,M2 ,M3 ,M4 ,M5 ,M6 ,M7 ,M8 …イ
ンキ L1 ,L2 ,L3 ,L4 ,L5 ,L6 ,L7 ,L8 …イ
ンキ層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキタンクの先端に転写ボールを抱持
    するチップを具備してなる筆記具に於いて、 剪断減粘性で色調が異なる複数のインキが連続的に転写
    されるように、インキタンク内からチップ内を軸方向に
    区画する区画壁を内設したことを特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の筆記具において、 区画壁により区画された軸方向に連通する複数のインキ
    室に剪断減粘性で色調が異なる複数のインキを充填する
    と共に、最後にインキ追随体を充填してなり、チップ先
    端の転写ボールに対して各インキ室の色調が異なる複数
    のインキが、連続的且つ夫々独立して同時に供給される
    ように構成したことを特徴とする筆記具。
  3. 【請求項3】 インキタンクの先端に転写ボールを抱持
    するチップを具備してなる筆記具に於いて、 インキタンク内からチップ内を軸方向に区画する区画壁
    を内設し、該区画壁により区画された軸方向に連通する
    複数のインキ室毎に、互いの界面を接触させた状態で軸
    方向に夫々のインキ層を多段状に形成するように剪断減
    粘性で色調が異なる複数のインキを順次に充填すると共
    に、最後にインキ追随体を充填してなり、チップの転写
    ボールに対して各インキ室の複数のインキが、夫々のイ
    ンキの消耗に連れて夫々独立して供給されるように構成
    したことを特徴とする筆記具。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の筆記具において、 区画壁の先端を、転写ボールを抱持するチップ先端のボ
    ールハウスとインキ通路とを連絡するインキ誘導孔の近
    傍又はそのインキ誘導孔内又はボールハウスに位置させ
    て、前記ボールハウスに対して剪断減粘性で色調が異な
    る複数のインキが夫々独立して同時に供給されるように
    構成したことを特徴とする筆記具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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