JPH11169098A - 養蜂用飼料 - Google Patents
養蜂用飼料Info
- Publication number
- JPH11169098A JPH11169098A JP9345032A JP34503297A JPH11169098A JP H11169098 A JPH11169098 A JP H11169098A JP 9345032 A JP9345032 A JP 9345032A JP 34503297 A JP34503297 A JP 34503297A JP H11169098 A JPH11169098 A JP H11169098A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- feed
- bee
- bees
- beekeeping
- natto
- Prior art date
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- Pending
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- Feed For Specific Animals (AREA)
- Fodder In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 施設園芸などの閉鎖環境下で蜂群を使用する
と、その悪環境だけでなく、花粉や花蜜量が少ないこと
から、訪花回数が増え、蜜蜂の疲労度が増大し、長期間
の使用では損耗度がそれだけ大きくなる。 【解決手段】 納豆粉末を養蜂用飼料に配合して、目的
を達成することができる。
と、その悪環境だけでなく、花粉や花蜜量が少ないこと
から、訪花回数が増え、蜜蜂の疲労度が増大し、長期間
の使用では損耗度がそれだけ大きくなる。 【解決手段】 納豆粉末を養蜂用飼料に配合して、目的
を達成することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハナバチ類（例え
ば、セイヨウミツバチ、トウヨウミツバチ、マルハナバ
チ、ハリナシバチ等）の産業規模での育成、建勢、繁
殖、採蜜、花粉媒介（ポリネーション）などに用いる養
蜂用飼料に関する。
ば、セイヨウミツバチ、トウヨウミツバチ、マルハナバ
チ、ハリナシバチ等）の産業規模での育成、建勢、繁
殖、採蜜、花粉媒介（ポリネーション）などに用いる養
蜂用飼料に関する。
【０００２】
【従来の技術】養蜂用飼料としては一般的には花粉が使
用されているが、花粉は高価であり、かつ蜂の疾病とし
て最も恐れられている腐蛆病の原因菌に汚染されている
可能性もあるので、花粉代替飼料の開発が要望されてい
る。養蜂用の花粉代替飼料として種々のものが市販され
ており、一般にはビール酵母、黄粉等が使用されてい
る。これらの養蜂用飼料は蜜蜂の育児、建勢並びにポリ
ネーション用飼料として使用されてきているが、嗜好性
が悪く、摂取量も少なく、蜂群の維持管理が十分にでき
ていない（特許第１７４３６０９号、特開平２−２２２
６５４号）。
用されているが、花粉は高価であり、かつ蜂の疾病とし
て最も恐れられている腐蛆病の原因菌に汚染されている
可能性もあるので、花粉代替飼料の開発が要望されてい
る。養蜂用の花粉代替飼料として種々のものが市販され
ており、一般にはビール酵母、黄粉等が使用されてい
る。これらの養蜂用飼料は蜜蜂の育児、建勢並びにポリ
ネーション用飼料として使用されてきているが、嗜好性
が悪く、摂取量も少なく、蜂群の維持管理が十分にでき
ていない（特許第１７４３６０９号、特開平２−２２２
６５４号）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】近年、果樹園、路地園
芸や施設園芸等において、果実や野菜の花粉媒介に蜜蜂
が多く利用されている。これは人工受粉の労力節減、結
実率の増加、奇形果防止等の有用性と「蜜蜂交配による
果実」として、差別化商品としての付加価値を高めてい
る。施設園芸（ビニールハウス）などの閉鎖環境下での
蜂群の使用は、作物によっては花粉や花蜜の量が少な
く、訪花回数が増え、その結果、蜜蜂が疲労し易くかつ
痛みやすい。また、ハウス内の環境条件が悪く（温湿度
差が大きい）、蜂の抵抗力や体力が低下し、蜂群を長期
間使用すると損耗が激しく、養蜂家が非常に困っている
のが現状である。本発明の目的は、蜜蜂の栄養要求や嗜
好性を考慮し、花粉媒介用の蜂群、春先の建勢用蜂群、
花粉の少ない時期の蜂群、ロイヤルゼリー生産蜂群等に
給与することにより、蜜蜂が好んで摂取し、蜂数の増
加、蜂の抵抗力、体力の増強、蜂群の損耗を防止する飼
料を提供することにある。
芸や施設園芸等において、果実や野菜の花粉媒介に蜜蜂
が多く利用されている。これは人工受粉の労力節減、結
実率の増加、奇形果防止等の有用性と「蜜蜂交配による
果実」として、差別化商品としての付加価値を高めてい
る。施設園芸（ビニールハウス）などの閉鎖環境下での
蜂群の使用は、作物によっては花粉や花蜜の量が少な
く、訪花回数が増え、その結果、蜜蜂が疲労し易くかつ
痛みやすい。また、ハウス内の環境条件が悪く（温湿度
差が大きい）、蜂の抵抗力や体力が低下し、蜂群を長期
間使用すると損耗が激しく、養蜂家が非常に困っている
のが現状である。本発明の目的は、蜜蜂の栄養要求や嗜
好性を考慮し、花粉媒介用の蜂群、春先の建勢用蜂群、
花粉の少ない時期の蜂群、ロイヤルゼリー生産蜂群等に
給与することにより、蜜蜂が好んで摂取し、蜂数の増
加、蜂の抵抗力、体力の増強、蜂群の損耗を防止する飼
料を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者等は今までに蜂
の飼料として使われていない納豆あるいは納豆粉末の嗜
好性、有効性に注目し、ビニールハウスの閉鎖環境下に
おいてもその給与が有効であることを見出した。
の飼料として使われていない納豆あるいは納豆粉末の嗜
好性、有効性に注目し、ビニールハウスの閉鎖環境下に
おいてもその給与が有効であることを見出した。
【０００５】本発明で使用する納豆とは、通常市販され
ているものであり、蒸煮した大豆に納豆菌を培養して繁
殖させ、一定時間醗酵させた後、熟成させた糸引き納豆
を言い、生あるいは乾燥した納豆を粉砕したものであ
る。好ましくは、１ｍｍの篩を通過するものであるが、
粒度に限定されるものではない。
ているものであり、蒸煮した大豆に納豆菌を培養して繁
殖させ、一定時間醗酵させた後、熟成させた糸引き納豆
を言い、生あるいは乾燥した納豆を粉砕したものであ
る。好ましくは、１ｍｍの篩を通過するものであるが、
粒度に限定されるものではない。
【０００６】
【実施の形態】本発明の養蜂用飼料は納豆粉末を配合し
たものであり、配合できる飼料としては、ハナバチ類に
供される飼料であればどれでもよく、市販の養蜂用飼料
がそのまま用いることができる。納豆粉末が飼料に均一
に配合されている状態であれば、粉末状あるいはペース
ト状飼料を問わない。
たものであり、配合できる飼料としては、ハナバチ類に
供される飼料であればどれでもよく、市販の養蜂用飼料
がそのまま用いることができる。納豆粉末が飼料に均一
に配合されている状態であれば、粉末状あるいはペース
ト状飼料を問わない。
【０００７】実施例１ 納豆粉末（２０ｇ）、黄粉（２０ｇ）、ビール酵母（２
０ｇ）、大豆粕（２０ｇ）、綿実粉（２０ｇ）および小
麦粉（２０ｇ）の粉末原料をそれぞれ巣箱内、巣脾上に
配置し、１日間の蜂群の摂取量を測定した。蜂群はセイ
ヨウミツバチを使用した。結果は以下の通りである。原料名 摂取量（ｇ／日／群） 納豆粉末 １８．５ 黄粉 ７．２ ビール酵母 ５．１ 大豆粕 ２．１ 綿実粉 １．７ 小麦粉 ０．２ 納豆粉末は他のどれよりも嗜好性が良かった。
０ｇ）、大豆粕（２０ｇ）、綿実粉（２０ｇ）および小
麦粉（２０ｇ）の粉末原料をそれぞれ巣箱内、巣脾上に
配置し、１日間の蜂群の摂取量を測定した。蜂群はセイ
ヨウミツバチを使用した。結果は以下の通りである。原料名 摂取量（ｇ／日／群） 納豆粉末 １８．５ 黄粉 ７．２ ビール酵母 ５．１ 大豆粕 ２．１ 綿実粉 １．７ 小麦粉 ０．２ 納豆粉末は他のどれよりも嗜好性が良かった。
【０００８】実施例２ タンパク質原料（納豆粉末１０％、ビール酵母２３
％）、糖類（砂糖３２％、異性化糖２０％）、大豆油
１．０％、ビタミン・ミネラル類０．４％、果実抽出物
０．６％および水１３％よりなる試験飼料をセイヨウミ
ツバチに給与し、蜂群に及ぼす影響を調べた。対照飼料
は納豆粉末の代わりに黄粉を使用した。蜂群はセイヨウ
ミツバチ群（蜂数：３，５００〜５，３００匹、蜂児
数：試験開始時０匹）を試験区、対照区各２群に分け、
４枚の空巣脾枠／巣箱で構成した。蜂群を閉鎖環境のビ
ニールハウス内へ導入し、全巣脾枠を空巣脾枠４枚に取
り替えて、花粉、蜜、蜂児をすべて０とした。飼料と糖
液は開始時に給与し、飼料は１週間毎に交換した。蜂
数、蜂児数は毎週測定した。結果は表１および２に示
す。
％）、糖類（砂糖３２％、異性化糖２０％）、大豆油
１．０％、ビタミン・ミネラル類０．４％、果実抽出物
０．６％および水１３％よりなる試験飼料をセイヨウミ
ツバチに給与し、蜂群に及ぼす影響を調べた。対照飼料
は納豆粉末の代わりに黄粉を使用した。蜂群はセイヨウ
ミツバチ群（蜂数：３，５００〜５，３００匹、蜂児
数：試験開始時０匹）を試験区、対照区各２群に分け、
４枚の空巣脾枠／巣箱で構成した。蜂群を閉鎖環境のビ
ニールハウス内へ導入し、全巣脾枠を空巣脾枠４枚に取
り替えて、花粉、蜜、蜂児をすべて０とした。飼料と糖
液は開始時に給与し、飼料は１週間毎に交換した。蜂
数、蜂児数は毎週測定した。結果は表１および２に示
す。
【表１】
【表２】
【０００９】
【発明の効果】閉鎖環境下（ビニールハウス）で本発明
の養蜂用飼料を蜜蜂に給与することにより、蜂数の残存
率を増すことができ、かつ蜂児数については、産卵、育
児、幼虫、有蓋蜂児とも正常に生育しており、試験対照
のものより約５倍以上良好である。
の養蜂用飼料を蜜蜂に給与することにより、蜂数の残存
率を増すことができ、かつ蜂児数については、産卵、育
児、幼虫、有蓋蜂児とも正常に生育しており、試験対照
のものより約５倍以上良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 勝広 神奈川県横浜市緑区白山１−９−37−101 (72)発明者 田上 雅之 宮城県仙台市泉区寺岡４−４−17 (72)発明者 弘中 佳則 東京都新宿区南山伏町１−10−201
Claims (4)
- 【請求項１】 主成分として納豆粉末を含む養蜂用飼
料。 - 【請求項２】 納豆粉末の含有量は飼料に対して１〜９
５重量％、望ましくは粉末飼料では３０〜７５重量％、
ペースト飼料では１０〜２５重量％である、請求項１記
載の飼料。 - 【請求項３】 対象蜂はセイヨウミツバチ、トウヨウミ
ツバチ、マルハナバチまたはハリナシバチである、請求
項１記載の飼料。 - 【請求項４】 納豆粉末は粉体あるいはペーストの形で
配合する、請求項１記載の飼料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9345032A JPH11169098A (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 養蜂用飼料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9345032A JPH11169098A (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 養蜂用飼料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11169098A true JPH11169098A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18373828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9345032A Pending JPH11169098A (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 養蜂用飼料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11169098A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004008013A (ja) * | 2002-06-03 | 2004-01-15 | Fukuei Hiryo Kk | 混合飼料 |
| KR100946592B1 (ko) | 2009-09-11 | 2010-03-09 | 일진에프앤피 주식회사 | 초액이 함유된 꿀벌용 사료용 조성물 및 이의 제조방법 |
| KR101055628B1 (ko) | 2008-08-20 | 2011-08-09 | 대한민국 | 네눈쑥가지나방 유충 사육용 인공사료 |
| JP6266741B1 (ja) * | 2016-12-20 | 2018-01-24 | 物産フードサイエンス株式会社 | ハナバチ用飼料 |
| JP2018522590A (ja) * | 2015-07-22 | 2018-08-16 | フィトファーマ インターナショナル リミテッドＰｈｙｔｏｐｈａｒｍａ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｌｔｄ． | ハナバチ摂取組成物、ハチミツの製造におけるその使用方法、およびそれにより製造されたハチミツ |
| JP2020520673A (ja) * | 2017-05-23 | 2020-07-16 | 集美大学Ｊｉｍｅｉ Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ | アスタキサンチン及び親水コロイドを含有する蜂パン及びその調製方法 |
-
1997
- 1997-12-15 JP JP9345032A patent/JPH11169098A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004008013A (ja) * | 2002-06-03 | 2004-01-15 | Fukuei Hiryo Kk | 混合飼料 |
| KR101055628B1 (ko) | 2008-08-20 | 2011-08-09 | 대한민국 | 네눈쑥가지나방 유충 사육용 인공사료 |
| KR100946592B1 (ko) | 2009-09-11 | 2010-03-09 | 일진에프앤피 주식회사 | 초액이 함유된 꿀벌용 사료용 조성물 및 이의 제조방법 |
| JP2018522590A (ja) * | 2015-07-22 | 2018-08-16 | フィトファーマ インターナショナル リミテッドＰｈｙｔｏｐｈａｒｍａ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｌｔｄ． | ハナバチ摂取組成物、ハチミツの製造におけるその使用方法、およびそれにより製造されたハチミツ |
| US11426434B2 (en) | 2015-07-22 | 2022-08-30 | Phytopharma International Ltd. | Bee-ingestible compositions, methods of using same for producing honey and honey produced thereby |
| JP6266741B1 (ja) * | 2016-12-20 | 2018-01-24 | 物産フードサイエンス株式会社 | ハナバチ用飼料 |
| JP2018099065A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | 物産フードサイエンス株式会社 | ハナバチ用飼料 |
| JP2020520673A (ja) * | 2017-05-23 | 2020-07-16 | 集美大学Ｊｉｍｅｉ Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ | アスタキサンチン及び親水コロイドを含有する蜂パン及びその調製方法 |
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