JPH1116885A - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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JPH1116885A
JPH1116885A JP16357397A JP16357397A JPH1116885A JP H1116885 A JPH1116885 A JP H1116885A JP 16357397 A JP16357397 A JP 16357397A JP 16357397 A JP16357397 A JP 16357397A JP H1116885 A JPH1116885 A JP H1116885A
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JP
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etching
gas
trench
dry etching
halogen
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JP16357397A
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Toshiharu Yanagida
敏治 柳田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロローディング効果を抑えながら、ア
スペクト比の高い微細トレンチの高速異方性ドライエッ
チングを行う。 【解決手段】 Si基板1に対してある程度の化学反応
性を持つハロゲン系化学種と、Arよりも質量の大きい
不活性ガスのイオンとを生成可能なエッチング・ガス、
すなわちCl2 /Xe混合ガスやSF6 /Kr混合ガス
を使用する。Cl* やF* によるラジカル反応がXe+
やKr+ 等の重イオンの入射エネルギーにアシストされ
る機構で高速エッチングが進行し、異方性形状を有する
ディープ・トレンチ4が形成される。S2 Cl2 ガスを
用いれば、プラズマ中に放出されたイオウSをトレンチ
内に堆積させて側壁保護に利用することができるので、
イオン入射エネルギーを低下させても良好な異方性形状
を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体プロセス等の
微細加工分野に適用されるドライエッチング方法に関
し、特にマイクロローディング効果を抑制しながらシリ
コン系材料層にアスペクト比の高いトレンチを良好に形
成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの微細素子分離やメモリ
・セル容量面積の確保を目的としてシリコン基板にトレ
ンチを形成するプロセスは、シリコン系材料層のドライ
エッチングの代表的プロセスのひとつである。トレンチ
の深さはデバイスの種類や用途により異なり、容量素子
では4〜6μm(ディープ・トレンチ)、素子分離では
MOS−FET用で1μm弱(シャロー・トレンチ)、
バイポーラ・トランジスタ用で3μm程度とされてい
る。いずれのトレンチも開口径は0.35〜1μm程度
であり、容量素子用トレンチの中にはアスペクト比が1
0以上にも達するものがある。
【0003】トレンチ加工の初期に多用されていたエッ
チングガスは、フロンガスの通称で知られるCFC(ク
ロロフルオロカーボン)ガスであった。CFCガスは、
たとえばCFC−113(C2 Cl3 3 )のごとく1
分子内にフッ素(F)原子と塩素(Cl)原子の両方を
持つため、プラズマ中でガス分子を解離させた場合にF
* (フッ素ラジカル)あるいはCl* (塩素ラジカル)
による化学的なシリコンの除去過程と、CFx + ,CC
x + 等のイオンの衝突エネルギーによる物理的な除去
過程とを並行して進行させることができる。また、プラ
ズマ重合により生成するフルオロカーボン系ポリマーが
トレンチの側壁面に堆積するので、側壁保護効果を期待
することができる。このようなイオン・アシスト機構お
よび側壁保護機構のおかげで、CFCガスを用いてトレ
ンチの高速異方性加工を行うことは比較的容易であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述のCFC
ガスは、大気中に放出されると地球のオゾン層を破壊す
ることから生産量も消費量も段階的に削減されてきてお
り、特に上述のCFC−113も含めた5種類の特定フ
ロンについては西暦2000年までに全廃されることが
国際的に決定されている。また、CFCガスに由来する
カーボン系の側壁保護膜は、高異方性を求めて大量に堆
積させるとドライエッチング終了後に十分に除去できな
い場合があり、ウェハ面やドライエッチング装置のプラ
ズマチャンバ内のパーティクル・レベルを悪化させるお
それがある。このような状況の中で、シリコン系材料層
のドライエッチングの分野ではCFCガスの代替品を見
出し、その効果的な利用法、すなわち脱フロン・プロセ
スを確立するための検討が行われてきた。
【0005】かかる脱フロン・プロセスのひとつとし
て、臭素(Br)系化学種を用いるプロセスが知られて
いる。Brはイオン半径が大きく、単結晶シリコンや多
結晶シリコン等のシリコン系材料層の結晶格子や結晶粒
界内に侵入することができないため、化学的なシリコン
の除去過程を自発的に進行させることはない。その代わ
り、FやClに比べて質量が大きいので、プラズマ中か
ら被エッチング物にBrイオンが入射した際には大きな
衝突エネルギーが得られる。このときのイオン・スパッ
タ作用により、シリコン系材料層を高精度に異方性エッ
チングすることが可能となるのである。
【0006】しかしながら、HBrを用いたSi系材料
層のドライエッチングでは、反応生成物であるSiBr
xの蒸気圧が常温において非常に低い。SiBrxは、
トレンチ側壁面のようなイオン入射の少ない領域に堆積
すれば、側壁保護効果を発揮して異方性形状の達成に寄
与するが、イオンの垂直入射面に堆積すると表面保護効
果を発揮してエッチング速度を大幅に低下させる。特
に、開口径が小さくアスペクト比の高いトレンチの底面
付近では、イオンの入射確率や反応生成物の蒸気圧の低
下によりマイクローディング効果と呼ばれるエッチング
速度の低下が生じやすいために、SiBrxの堆積は不
利となる。また、イオン入射面に堆積したSiBrxが
プラズマから入射するイオンにスパッタされると、Si
Brxの微粒子が周囲へ飛散し、ドライエッチング装置
のプラズマ・チャンバ内のパーティクル・レベルが悪化
してしまう。このことは、枚葉処理が主流の近年のドラ
イエッチング装置において、ウェハごとの処理の再現性
を大きく損なう原因となる。
【0007】このように、従来の脱フロン・プロセスに
よるSi系材料層のドライエッチングでは、高速性、低
汚染性、高再現性といった諸特性を満足させながら異方
性加工を行うことが困難であった。そこで、本発明はこ
れらの諸特性のいずれをも犠牲とせずに、トレンチ加工
に代表されるSi材料層のドライエッチングを高精度に
行う方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のドライエッチン
グ方法は、Si系材料層に対してある程度の自発的な化
学反応性を持つ化学種と、自発的な化学反応性は持たな
いが高い衝撃エネルギーをもって物理的エッチングに寄
与し得る大質量のイオンとをそれぞれ別の化合物から供
給し得る組成のエッチングガスを用いることで、基本的
に側壁保護膜に頼らずに良好な異方性加工を目指すもの
である。すなわち、放電解離条件下でKr,Xe,Rn
から選ばれる少なくとも1種類の不活性ガス系化学種と
ハロゲン系化学種とを生成し得るエッチングガスを用い
てSi系材料層をエッチングすることにより、上述の目
的を達成しようとするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、ハロゲン系化学種に
よるSi系材料層の化学的なエッチング反応が、K
+ ,Xe+ ,Rn+ といった不活性ガスのイオンのア
シストを得ながら進行する。ドライエッチング用に用い
られている不活性ガスといえば、従来はもっぱらArで
あったが、本発明で用いられる上記の不活性ガスはAr
よりもさらに質量が大きく、よって同じ加速度であれば
より大きな衝撃エネルギーを生じ得るものである。上記
不活性ガスのイオンは、Siに対する反応性も持たなけ
れば、Si系材料層の結晶格子内や結晶粒界内に侵入す
ることもない。したがって、Si系材料層に対するその
作用は、純粋に物理的なスパッタリングである。ただ
し、物理的なスパッタリングだけではエッチング速度に
限界があるので、このような不活性ガスのイオンを併用
しながら高速エッチングを達成しようとすると、本発明
ではハロゲン系化学種の側にSi系材料層に対するある
程度の自発的な化学反応性が備わっている必要がある。
このような理由から、従来用いられていたBr系化学種
は本発明のハロゲン系化学種としては不適切であり、F
系化学種またはCl系化学種の少なくとも一方を用いる
ことになる。
【0010】上記不活性ガスのイオンと上記ハロゲン系
化学種とは、たとえばArF2 やKrF2 といった化合
物をエッチングガスとして用いれば、プラズマ中に同時
に生成させることができる。しかし、不活性ガスには限
られた種類の化合物しか知られておらず、エッチングガ
ス成分の選択の幅が狭い。また、従来のCFCガスを用
いるエッチングと同様、重イオンとハロゲン系化学種と
の生成費を独立に制御することができない。これに対
し、不活性ガスとハロゲン系化合物ガスの混合ガスをエ
ッチングガスとして用いれば、両者の混合比に応じて重
イオンとハロゲン系化学種との量的バランスを精密に制
御することが可能である。これにより、加工形状の制御
やマイクロローディング効果の抑制が容易となる。この
場合のF* は、NF3 ,CF4,ClF3 ,F2 等のフ
ッ素系ガスから発生させることができる。また、上記C
* は、Cl2 ,HCl,BCl3 等の塩素系ガスから
発生させることができる。
【0011】本発明のドライエッチング方法では、従来
のCFx+ よりもさらに質量の大きいKr+ ,Xe+
るいはRn+ を重イオンとして用いるため、基本的に側
壁保護膜を堆積させなくても十分な異方性加工を行うこ
とができる。しかし、ここでパーティクル汚染を起こし
にくい堆積性物質を併用することにより、加工に必要な
イオン入射エネルギーを減少させ、被エッチング物をそ
れほど低温に保たなくても良好な異方性加工を行うこと
が可能である。この堆積性物質として好適な物質が、イ
オウである。イオウは昇華性の物質であり、被エッチン
グ物の温度がその昇華温度より低く維持されていれば被
エッチング物の表面に堆積し、側壁保護効果や表面保護
効果を発揮する。しかも、エッチング終了後に被エッチ
ング物の温度を昇華温度以上に上昇させれば容易に除去
することができ、パーティクル汚染の原因とならない。
【0012】このイオウは、放電解離条件下で上記のエ
ッチングガスからプラズマ中に遊離の状態で生成させる
ことができる。イオウの供給源となる成分ガスは、不活
性ガスとハロゲン化合物とを含む上記エッチングガス中
に、これらとは別に添加することができる。たとえば、
上記エッチングガスにH2 Sを添加ことができる。一
方、上記ハロゲン化合物にイオウ供給を兼ねさせること
もできる。ここで、イオウも供給し得るハロゲン化合物
とは、本願出願人が以前に提案したS2 2,SF2
SF4 ,S2 10,S2 Cl2 ,S3 Cl2 ,SCl2
から選ばれる少なくとも1種類の化合物である。これら
のイオウ含有ハロゲン化合物は、この種の化合物として
以前より知られるSF6 と比べて分子のS/X比〔S原
子数とX(ハロゲン)原子数の比〕が大きく、プラズマ
中に遊離のイオウを放出させるには好都合である。
【0013】なお、遊離のSと共にF* やCl* 等のハ
ロゲン系化学種が存在するプラズマ中にH* (水素ラジ
カル)が共存すると、このH* がF* やCl* と結合し
て系外へ排出するため、プラズマのS/X比が上昇す
る。そこで、H2 ,H2 S,シラン系化合物のようにH
* を発生させ得る化合物をエッチングガス中に添加する
ことで、Sの堆積量を調節することもできる。さらに上
記エッチングガスがイオウに加えて窒素系化学種を生成
するものであれば、ポリチアジル(SN)x等の窒化イ
オウ化合物が生成するので、単体のイオウを堆積させる
場合よりも強固な側壁保護効果を期待することができ
る。この窒化イオウ化合物は、ドライエッチング終了後
に被エッチング物を130℃程度に加熱すれば、分解除
去することができる。
【0014】本発明のドライエッチング方法の被エッチ
ング物であるシリコン系材料層は、単結晶シリコン、多
結晶シリコン、金属シリサイド、あるいはこれらの積層
膜のいずれであってもよく、形成されるパターンも特に
限定されるものではない。ただし、重イオンを併用して
エッチング速度を高め、これによりマイクロローディン
グ効果を抑えながら異方性加工を達成できるという本発
明のメリットを最大限に活かせるプロセスは、トレンチ
加工である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0016】実施例1 ここでは、本発明をディープ・トレンチ加工へ適用した
プロセス例について、図1ないし図3を参照しながら説
明する。図1に、エッチングのサンプルとして用いたウ
ェハを示す。このウェハは、Si基板1上に厚さ約0.
15μmのSiOxマスク2が形成されたものである。
このような無機マスクを使用するのは、ディープ・トレ
ンチ加工ではドライエッチングが長時間にわたるために
レジスト・マスクでは膜減りが激しくなり、マスクとト
レンチとの間の寸法変換差が増大したり,マスク端部で
のイオンの散乱により異方性形状が劣化するおそれがあ
るからである。上記SiOxマスク2は、パターニング
された第1のSiOx膜と、これを被覆する第2のSi
Ox膜をエッチバックして得られたサイドウォールから
構成されており、フォトリソグラフィの解像限界よりも
寸法の小さい開口3を備えている。ここでは、g線(波
長436nm)リソグラフィを採用して、直径0.35
μmの開口3を形成した。
【0017】次に、このウェハをRFバイアス印加型の
有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセット
し、一例として次の条件でSi基板1のドライエッチン
グを行った。 Cl2 流量 40 SCCM Xe流量 10 SCCM 圧力 0.27 Pa マイクロ波電力 850 W(2.45 GHz) RFバイアス電力 50 W(2 MHz) ウェハ温度 常温 このエッチング過程では、ECR放電によりCl2 から
解離生成するCl* によるラジカル反応がClx+ ,X
+ 等のイオンのウェハ衝突エネルギーにアシストされ
る機構でシリコン基板1のエッチングが進行した。
【0018】従来このようなディープ・トレンチ加工を
行う場合には、不活性ガスとしてArが多用されてきた
が、本実施例ではAr+ イオンよりもさらに質量の大き
いXe+ イオンが発生し、またXeガスによるCl*
希釈効果が得られるために、エッチング・モードのイオ
ン性がより強くなる。このため、過剰ラジカルによるサ
イドエッチングの進行が抑制され、また、マイクロロー
ディング効果による極端なエッチング速度の低下も回避
することができた。このようにして、図2に示されるよ
うに、深さ約4μm、アスペクト比約11のトレンチ4
を、良好な異方性形状をもって実用的な速度で形成する
ことができた。上記ドライエッチングを終了後、ウェハ
をSiOx膜用のRIE装置に搬送し、図3に示される
ようにSiOxマスク3を除去した。本実施例では側壁
保護膜がほとんど生成していないので、プラズマ・チャ
ンバ内のパーティクル・レベルも悪化することがなかっ
た。したがって、上記エッチング装置を用いた枚葉処理
においても、再現性は極めて良好であった。
【0019】実施例2 本実施例では、イオウによる側壁保護を併用しながらデ
ィープ・トレンチ加工を行った。本実施例で使用したサ
ンプル・ウェハは、実施例1で使用したものと同じであ
る。このウェハを有磁場マイクロ波プラズマ・エッチン
グ装置にセットした。ここで、このエッチング装置のウ
ェハ・ステージには冷却配管が内蔵されており、この冷
却配管に装置外部に設置されるチラーからエタノール系
冷媒を循環させることで、プロセス中のウェハの温度を
0℃以下の低温域で制御可能とされている。
【0020】ドライエッチング条件は、一例として次の
とおりとした。 S2 Cl2 流量 30 SCCM Kr流量 70 SCCM 圧力 0.27 Pa マイクロ波電力 850 W(2.45 GHz) RFバイアス電力 30 W(2 MHz) ウェハ温度 −30 ℃
【0021】S2 Cl2 は、Si基板1のエッチングに
寄与するCl* をプラズマ中に生成する一方で、側壁保
護に寄与するイオウ(S)も放出する。ディープ・トレ
ンチ加工では通常はレジスト・マスクを使用しないの
で、レジスト材料由来のカーボン系ポリマーによる側壁
保護を期待することはできないが、このようにプラズマ
中から堆積するイオウをその代用とすることができる。
しかも、ウェハの低温冷却によりラジカルの反応性を低
下させているので、サイドエッチングが抑制された条件
となっている。このため、実施例1よりRFバイアス電
力を減じているにもかかわらず、良好な異方性加工を行
うことができた。なお、トレンチ4の側壁面に堆積した
イオウは、エッチング終了後に基板を約90℃に加熱し
たところすべて昇華し、ウェハ面やプラズマ・チャンバ
内を何ら汚染することはなかった。したがって、上記エ
ッチング装置を用いた枚葉処理においても、再現性は極
めて良好であった。
【0022】実施例3 ここでは、本発明をシャロー・トレンチ加工へ適用した
プロセス例について、図4ないし図6を参照しながら説
明する。図4に、エッチングのサンプルとして用いたウ
ェハを示す。このウェハは、Si基板11上にパッド酸
化膜2と厚さ約0.15μmのポリシリコン膜13が積
層され、さらにその上に所定の形状を有するレジスト・
マスク14が形成されたものである。上記ポリシリコン
膜13は、エッチング中のレジスト・マスク14のエッ
ジの後退をトレンチ形状に反映させないためのバッファ
層として設けられている。上記レジスト・マスク14
は、たとえばKrFエキシマ・レーザ・リソグラフィと
化学増幅系レジスト材料を用いて形成されており、幅
0.35μmの狭い開口15と、幅1μmの広い開口1
6とを有する。
【0023】このウェハを有磁場マイクロ波プラズマ・
エッチング装置にセットし、一例として下記の条件でS
i基板11をエッチングした。 SF6 流量 40 SCCM Kr流量 60 SCCM 圧力 0.27 Pa マイクロ波電力 850 W(2.45 GHz) RFバイアス電力 50 W(2 MHz) ウェハ温度 常温
【0024】このエッチングにより、図5に示されるよ
うに、良好な異方性形状を有するシャロー・トレンチ1
8,19が形成された。上記のエッチング過程では、E
CR放電によりSF6 から解離生成する大量のF* によ
るラジカル反応がSFx+ ,Kr+ 等のイオンのウェハ
衝突エネルギーにアシストされる機構でシリコン基板1
1のエッチングが進行した。このとき、質量の大きいK
+ イオンが発生してイオン・モードが強まるため、大
量のF*の存在下でも異方性形状が維持された。この異
方性形状の維持には、上記レジスト・マスク14の分解
生成物に由来し、シャロー・トレンチ18,19の側壁
面に堆積するカーボン系の側壁保護膜17も一部寄与し
ている。
【0025】なお、マイクロローディング効果が強く現
れる系では、図示されるように開口幅の異なるトレンチ
が混在する場合、狭いトレンチの深さが広いトレンチの
深さよりも浅くなってしまう傾向がしばしば現れる。し
かし、本実施例ではエッチング機構がイオン・モードに
近くなっているため、両方のシャロー・トレンチ18,
19がほぼ同じ深さに形成され、マイクロローディング
効果が抑制できていることが確認された。エッチング終
了後、図6に示されるように通常の酸素プラズマ・アッ
シングによりレジスト・マスク14を除去した。このと
き、側壁保護膜17も同時に除去された。
【0026】実施例4 ここでは、前述のシャロー・トレンチ加工におけるエッ
チング条件を、一例として下記のように変更した。な
お、使用したサンプル・ウェハは、実施例3で使用した
ものと同じである。 Cl2 流量 40 SCCM Xe流量 10 SCCM 圧力 0.27 Pa マイクロ波電力 850 W(2.45 GHz) RFバイアス電力 50 W(2 MHz) ウェハ温度 常温 本実施例では、F* よりも原子半径の大きいCl* を主
エッチング種として利用することにより、サイドエッチ
ングが効果的に抑制され、実施例3よりもさらに良好な
異方性形状を有するシャロー・トレンチ18,19を形
成することができた。
【0027】実施例5 本実施例では、イオウによる側壁保護を併用しながらシ
ャロー・トレンチ加工を行った。なお、使用したサンプ
ル・ウェハは、実施例3で使用したものと同じである。
ドライエッチング条件は、一例として次のとおりとし
た。 S2 Cl2 流量 30 SCCM Kr流量 70 SCCM 圧力 0.27 Pa マイクロ波電力 850 W(2.45 GHz) RFバイアス電力 30 W(2 MHz) ウェハ温度 −30 ℃
【0028】本実施例では、S2 Cl2 から解離生成す
るイオウをシャロー・トレンチ18,19の側壁面へ堆
積させることによる側壁保護効果ができるので、レジス
ト・マスク14からのカーボン系ポリマーの供給量を減
少させることができる。したがって、実施例3や実施例
4に比べてRFバイアス電力を低下させることができ、
しかもこのことにより対レジスト選択性を向上させ、ま
たカーボン汚染を抑制することができた。
【0029】以上、本発明の5例の具体的な実施例にも
とづいて説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限
定されるものではない。まず、ドライエッチング装置と
しては上述のようなRF印加型の有磁場マイクロ波プラ
ズマ装置に限られず、平行平板型プラズマ装置、誘導結
合プラズマ(ICP)装置、ヘリコン波プラズマ装置、
トライオード型プラズマ装置等、他のプラズマ励起方式
にもとづく装置も使用することができる。たとえばIC
P装置を使用した場合、上述の実施例1ないし実施例5
におけるガスの種類、ガス流量、圧力、RFバイアス電
力、ウェハ温度を何ら変更せずに、プラズマ励起に関与
するマイクロ波電力850W(2.45GHz)を10
00W(13.56MHz)に変更すれば、RF印加型
の有磁場マイクロ波プラズマ装置を用いた場合とほぼ同
様のトレンチ加工を行うことが可能である。
【0030】また、プラズマ中にイオウを放出するガス
としては、上記のS2 Cl2 以外に、S2 2 ,S
2 ,SF4 ,S2 10,S2 Cl2 ,S3 Cl2 ,S
Cl2 を用いることが可能である。この他、サンプル・
ウェハの構成、ドライエッチング条件等の細部について
は、適宜変更、選択、組合せが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、イオン・モードを主体とするドライエッチ
ング機構により、Si系材料層の高速、高異方性、低汚
染性加工を優れた再現性をもって行うことが可能とな
る。特に、本発明によりトレンチ加工を行った場合に
は、アスペクト比の高い微細なトレンチを精度良く形成
することが可能となり、このトレンチを用いて形成され
る半導体デバイスの容量素子や素子分離の信頼性を著し
く向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をディープ・トレンチ加工に適用したプ
ロセス例において、Si基板上にSiOxマスクを形成
した状態を示す模式的断面図である。
【図2】図2のSi基板をドライエッチングしてディー
プ・トレンチを形成した状態を示す模式的断面図であ
る。
【図3】図2のSiOxマスクを除去した状態を示す模
式的断面図である。
【図4】本発明をシャロー・トレンチ加工に適用したプ
ロセス例において、Si基板上にレジスト・マスクを形
成した状態を示す模式的断面図である。
【図5】図4のSi基板をドライエッチングしてシャロ
ー・トレンチを形成した状態をを示す模式的断面図であ
る。
【図6】図5のレジスト・マスクを除去した状態を示す
模式的断面図である。
【符号の説明】
1,11…Si基板 2…SiOxマスク 4…ディー
プ・トレンチ 14…レジスト・マスク 17…側壁保
護膜 18,19…シャロー・トレンチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電解離条件下でKr,Xe,Rnから
    選ばれる少なくとも1種類の不活性ガス系化学種とハロ
    ゲン系化学種とを生成し得るエッチングガスを用いてシ
    リコン系材料層をエッチングすることを特徴とするドラ
    イエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記エッチングガスがKr,Xe,Rn
    から選ばれる少なくとも1種類の不活性ガスと、ハロゲ
    ン化合物もしくはハロゲン単体との混合ガスであること
    を特徴とする請求項1記載のドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲン系化学種がフッ素系化学種
    または塩素系化学種の少なくとも一方であることを特徴
    とする請求項2記載のドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチングガスが放電解離条件下で
    遊離のイオウを生成し得ることを特徴とする請求項2記
    載のドライエッチング方法。
  5. 【請求項5】 前記イオウが前記ハロゲン化合物から供
    給されることを特徴とする請求項4記載のドライエッチ
    ング方法。
  6. 【請求項6】 前記ハロゲン化合物がS2 2 ,S
    2 ,SF4 ,S2 10,S2 Cl2 ,S3 Cl2 ,S
    Cl2 から選ばれる少なくとも1種類の化合物であるこ
    とを特徴とする請求項5記載のドライエッチング方法。
  7. 【請求項7】 前記シリコン系材料層のエッチングによ
    りトレンチを形成することを特徴とする請求項1記載の
    ドライエッチング方法。
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