JPH11167099A - プラズマアドレス型液晶表示装置 - Google Patents

プラズマアドレス型液晶表示装置

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JPH11167099A
JPH11167099A JP33334397A JP33334397A JPH11167099A JP H11167099 A JPH11167099 A JP H11167099A JP 33334397 A JP33334397 A JP 33334397A JP 33334397 A JP33334397 A JP 33334397A JP H11167099 A JPH11167099 A JP H11167099A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal layer
display device
crystal display
retardation
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JP33334397A
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English (en)
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Yasuhito Kume
康仁 久米
Nobuaki Yamada
信明 山田
Masahito Imai
雅人 今井
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Sharp Corp
Sony Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高コントラストであり、色特性および視角特
性に優れたプラズマアドレス型液晶表示装置を提供す
る。 【解決手段】 プラズマセル基板の液晶層側に配置され
る誘電体シートの撓みを考慮し、誘電体シートを支持す
る隔壁直上における液晶層の厚さをd0、該誘電体シー
トの最大撓み量をΔdとしたとき、絵素内における液晶
層の最大厚さdが、d0+Δdで表され、且つ、液晶層
の屈折率異方性をΔnとしたとき、リタデーション値d
・Δnが300〜500nmの範囲にあるプラズマアド
レス型液晶表示装置が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマアドレス型
液晶表示装置、特に、大画面で、表示品質に優れたプラ
ズマアドレス型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平面ディスプレーに利用される液晶表示
装置(LCD)としては、現在、絵素をオンオフするた
めのスイッチング素子として薄膜トランジスタ(TF
T)を用いたTFT−LCDが多用されている。しかし
ながら、TFT−LCDは、製造工程が複雑なので、2
0型を越える大型表示装置に適用することは困難である
と考えられている。将来の壁掛けテレビなどに使用され
る大型表示装置として開発が進められている表示装置の
一つがプラズマアドレス型液晶表示装置(PALC)で
ある。プラズマアドレス型液晶表示装置は、例えば、特
開平1−217396号公報や特開平4−265931
号公報に開示されている。
【0003】プラズマアドレス型液晶表示装置に採用さ
れている液晶モードとしては、TFT−LCDでも広く
採用されているツイスティッドネマティック液晶を用い
たTNモードが一般的である。また、広視角特性を有す
る軸対称配向液晶を用いたASM(Axially Symmetrica
lly Aligned Microcell)モードのPALCが、特開平
9−197284号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
TNモードのプラズマアドレス型液晶表示装置では、コ
ントラストが低い、中間調表示におけるコントラストの
反転現象が顕著である、色バランスがずれる、など表示
品質が十分で無かった。また、ASMモードのプラズマ
アドレス型液晶表示装置では、その視角特性をさらに向
上させるために、負の屈折率異方性を有する位相差補償
板を設けても、視角特性が十分に改善されなかった。
【0005】本願発明者が検討した結果、上記課題は、
プラズマアドレス型液晶表示装置の液晶層の厚さが均一
でないことに起因することがわかった。まず、TNモー
ドのプラズマアドレス型液晶表示装置の課題について説
明する。
【0006】TNモードの液晶表示装置では、液晶表示
装置の透過率や視角特性などの表示特性を最適化するた
めに、液晶層のリタデーション:d・Δn(d:液晶層
の厚さ、Δn:液晶分子の見かけの屈折率異方性)が、
ファーストミニマム条件(d・Δn=450nm)を満
足するように、d及びΔnを設定する。一般のLCDの
液晶層の厚さdは、一対の基板間に配置されたスペーサ
等のセルギャップ制御材によって制御される。基板とし
て、少なくとも0.7mm以上の厚さの厚板ガラスが用
いられるので、液晶層の厚さdは、液晶セルの全体に亘
りほぼ一定である。従って、液晶層のリタデーション
は、液晶セル全面に亘り一定で、均一な表示特性が得ら
れる。
【0007】しかしながら、プラズマアドレス型液晶表
示装置の絵素内の液晶層の厚みに、分布が存在してしま
い、見かけ上のd・Δnが大きくなり、設定値が、ファ
ーストミニマム条件から大きくずれてしまう問題があ
る。このことを図1を参照しながら説明する。
【0008】図1は、プラズマアドレス型液晶表示装置
100の模式断面図である。プラズマアドレス型液晶表
示装置100は、対向基板10と、プラズマセル基板2
0と、液晶層30とを有する。液晶層30は、プラズマ
セル基板20の誘電体シート23と対向基板10との間
に挟持されている。プラズマセル基板20の外側には、
バックライト40が設けられている。
【0009】プラズマセル基板20は、透明な基板21
(例えば、厚さ0.7mmのガラス基板)と誘電体シー
ト23との間隙に形成された複数の隔壁27によって包
囲された複数のストライプ状の放電チャネル26を有す
る。複数の放電チャネル26は、互いに平行で、内部に
電離用ガスが封入されている。放電チャネル26内に
は、電離用ガスをイオン化するためのアノード電極24
およびカソード電極25とを有している。アノード電極
24およびカソード電極25も、ストライプ状の電極で
ある。誘電体シート23には、これを貫通する導電部
(不図示)が設けられている。なお、必要に応じて、誘
電体シート23の液晶層30側の表面に各絵素に対応す
るように電極を形成してもよい。
【0010】対向基板10は、ガラス基板11の液晶層
30側表面に、カラーフィルタ層13、信号電極12を
有し、外側表面に偏光板14を有する。ストライプ状の
複数の信号電極12は、放電チャネル26が延びる方向
と垂直な方向に延び、信号電極12と放電チャネル26
との交差部が絵素を構成する。信号電極12にデータ信
号を供給し、走査信号を放電チャネル26に供給するこ
とによって、絵素をアドレスすることが出来る。勿論、
信号電極12に走査信号を供給し、データ信号を放電チ
ャネル26に供給しても良い。
【0011】プラズマアドレス型液晶表示装置100の
消費電力を低下させるためと、駆動電圧を低下させるた
めに、誘電体シート23の厚さは、約20〜100μm
に設定される。また、放電チャネル26内は、効率良く
プラズマ放電を発生させるために、減圧状態にある。従
って、隔壁27で支持された誘電体シート23は、液晶
層30側と放電チャネル26側との圧力差によって、隔
壁27間で撓む。誘電体シートが、撓む例としては、2
つの可能性があり、1つは、圧力差による撓みであり、
もう一方は、スペーサが薄板を押して薄板が撓む場合で
ある。その結果、絵素内の液晶層30の厚さが、スペー
サ等のギャップ制御材(不図示)で規定される隔壁27
直上の液晶層30の厚さと異なる。この問題は、約0.
7mm以上の厚さのガラス基板を用いるTFT−LCD
では発生せず、プラズマアドレス型液晶表示装置に特有
の問題である。
【0012】この様子を模式的に図2に示す。厚さtの
誘電体シート23は、2つの隔壁27(間隔:w)間で
撓み、2つの隔壁27の中央付近で最大撓みYmaxと
なる。
【0013】最大撓み量Ymaxは、下記の(数1)で
与えられる。
【0014】
【数1】Ymax=α(ρgt+βgh)(1−ν2
4/(γEt3) ここで、ρ:ガラスの密度、g:重力加速度、t:ガラ
スの厚さ、h:誘電体シートに加わる圧力、ν:ガラス
のポアソン比、w:支持点間距離、E:ヤング率、α、
β、γ:定数である。
【0015】最大撓み量Ymaxは、誘電体シート23
に加わる圧力に比例し、支持点間距離(すなわち隔壁間
距離)wの4乗に比例する。隔壁27間距離wと最大撓
み量Ymaxとの関係を図3に示す。最大撓み量Yma
xは、隔壁間距離wが大きくなるにつれて急激に増大す
ることが分かる。すなわち、大型の表示装置において、
撓みに起因する表示品質の低下が重大な問題となり、ま
た、撓み量は絵素の中央部において最大となる。
【0016】従来のTFT−LCD等と同様に、プラズ
マアドレス型液晶表示装置における液晶層のリタデーシ
ョンをスペーサ等で制御されるギャップに基づいて設定
すると、上述した撓みに起因して、絵素中央部の液晶層
の厚さがファーストミニマム条件を満足しない。その結
果、透過率の低下、コントラスト比の低下、色バランス
の低下等の表示品質の低下を招く。
【0017】次に、軸対称配向モードのプラズマアドレ
ス型液晶表示装置において、位相差板を追加しても、視
角特性が十分に改善されない理由を説明する。図4は、
軸対称配向モードのプラズマアドレス型液晶表示装置1
20の模式的断面図である。プラズマアドレス型液晶表
示装置120は、液晶層80が異なる以外は、図1のプ
ラズマアドレス型液晶表示装置100と基本的に同じ構
成を有している。液晶層80は、高分子壁84で液晶領
域82の少なくとも一部が囲われ、かつ、液晶領域82
内の液晶分子が軸対称状に配向している。軸対称状配向
とは、その一つの形態としては、たとえば、一方の基板
上で渦巻き状に、他方の基板上で逆方向の渦巻き状に液
晶分子が配向している状態をいう。他の形態としては、
同心円状や放射状などの液晶分子方向のものを同種また
は異種のものを組み合わせ、上下の基板上で互いに直交
した配向方向を有する状態のものがある。液晶分子の配
向を制御するために、必要に応じて配向膜を設けても良
い。
【0018】図5(a)に、従来のTNモードのプラズ
マアドレス型液晶表示装置100の視角特性(等コント
ラスト線図)を、図6(a)に、従来のASMモードの
プラズマアドレス型液晶表示装置120の視角特性(等
コントラスト線図)を示す。図5(b)及び図6(b)
は、それぞれの液晶表示装置の偏光板の配置を示してい
る。図5(a)及び図6(a)中のハッチング部分は、
コントラスト比が10:1以上の視角の範囲を表わして
いる。図5(a)及び(b)から明らかなかように、T
Nモードの液晶表示装置に比較し、ASMモードの液晶
表示装置の視角特性が改善されており、全方位的な視角
特性を有している。
【0019】しかしながら、ASMモードのプラズマア
ドレス型液晶表示装置120の視角特性も、図6(a)
に示すように、偏光板の偏光軸に対して45°ずれた方
向(方位角Ψ=45°方向)、すなわち液晶セルの縦横
方向から45°斜めの方向においての視角特性が他の方
向に比べて悪くなっている。この原因を以下に説明す
る。
【0020】(p型のASMモードの場合)まず、電圧
無印加時に液晶分子が軸対称配向し、電圧印加時に液晶
分子が垂直配向するp型のASMモードの場合について
説明する。
【0021】偏光板の偏光軸方向から液晶表示装置に入
射した光は、液晶層の屈折率楕円体を横切る時、常光も
しくは異常光のみの成分しか有さないが、偏光板の偏光
軸から45°ずれた方向(方位角Ψ=45°方向)から
入射した光が液晶層の屈折率楕円体を横切る時、常光お
よび異常光の両成分を有するので、液晶層を通過した光
は楕円偏光となり、光漏れが顕著になる(見かけ上、偏
光板の偏光軸が互いに開いた状態(90°を越えた状
態)に対応する)。また、飽和電圧印加時には、液晶分
子が基板に対してほぼ直立(△ε>0の場合)している
ので、視角特性が観測されるようになる(視角θによっ
て液晶層の見かけの屈折率が異なる)。このような光の
漏れと偏光板の視角特性との相乗効果により、互いに直
交している偏光板の偏光軸から方位角Ψ=45°方向に
視角特性の比較的悪い領域が発生する。
【0022】(n型のASMモードの場合)電圧無印加
時に液晶分子が垂直配向し、電圧印加時に液晶分子が軸
対称配向するn型のASMモード(△ε<0の場合)に
おいても、位相差板による視角補償効果は、上述のp型
のASMモードと同様である。
【0023】軸対称配向の液晶表示装置の視角特性は、
負の一軸性の位相差板を少なくとも1枚付加することに
より、さらに改善されることが知られている。しかしな
がら、軸対称配向モードのプラズマアドレス型液晶表示
装置に、従来と同様の方法で設計した負の屈折率異方性
を有する位相差板を設けても、視角特性の顕著な改善は
見られなかった。
【0024】これも、上述した誘電体シートの撓みに起
因する液晶層の厚さのバラツキが原因である。従来と同
様に、液晶層のリタデーションに基づいて、位相差板の
リタデーション値(位相差板の厚さをdf、位相差板の
屈折率楕円体の面内方向の主屈折率をnx,ny、厚さ方
向の主屈折率をnzとすると、位相差板の面内リタデー
ション値は、(nx−ny)・df、位相差板の厚さ方向
のリタデーション値は、{nz−(nx+ny)/2}・
f)を決定しても、絵素領域の誘電体シートの撓みに
よって、絵素領域(特にその中央部)の液晶層の厚さが
設計値(セルギャップ制御材によって規定される厚さ)
と異なるので、位相差板の効果が十分に発揮されない。
【0025】本発明は、上記課題を解決すべくなされた
ものであり、高コントラストであり、色特性および視角
特性に優れたプラズマアドレス型液晶表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマアドレ
ス型液晶表示装置は、プラズマセル基板と、対向基板
と、該プラズマセル基板と該対向基板とに挟持された液
晶層とを有し、該プラズマセル基板は、第1基板と、該
液晶層側に設けられた誘電体シートと、該第1基板の外
側に設けられた第1偏光板と、該第1基板と該誘電体シ
ートとの間隙に形成された複数の隔壁によって包囲され
た複数のストライプ状の放電チャネルとを有し、該対向
基板は、第2基板と、該第2基板の外側に設けられた第
2偏光板と、該第2基板上に形成された該複数のストラ
イプ状の放電チャネルと直交する方向に延びる複数のス
トライプ状電極とを有し、該複数の放電チャネルと該複
数のストライプ電極とが交差する領域が絵素を構成する
プラズマアドレス型液晶表示装置において、該隔壁直上
における該液晶層の厚さをd0、該誘電体シートの最大
撓み量をΔdとしたとき、該絵素内における該液晶層の
最大厚さdが、d0+Δdで表され、且つ、該液晶層の
屈折率異方性をΔnとしたとき、リタデーション値d・
Δnが300〜500nmの範囲にあり、そのことによ
って、上記目的が達成される。
【0027】前記第1および第2偏光板と、前記液晶層
との間に、少なくとも1つの位相差板をさらに有し、該
位相差板の厚さをdf、該位相差板の屈折率楕円体の面
内方向の主屈折率をnx、ny、厚さ方向の主屈折率をn
zとすると、該位相差板の面内リタデーション値|(nx
−ny)|・dfが、該液晶層のリタデーション値d・△
nより小さいことが好ましい。
【0028】前記第1および第2偏光板と、前記液晶層
との間に、少なくとも1つの位相差板をさらに有し、該
位相差板の厚さをdf、該位相差板の屈折率楕円体の面
内方向の主屈折率をnx、ny、厚さ方向の主屈折率をn
zとすると、該位相差板の厚さ方向のリタデーション値
{nz−(nx+ny)/2}・dfが、該液晶層のリタデ
ーション値d・△nより小さいことが好ましい。
【0029】前記誘電体シートは、厚さ20〜100μ
mのガラスシートであってもよい。
【0030】以下に、本発明の作用について説明する。
本発明によると、例え、誘電体シートが撓み、液晶層の
厚さが分布をもっていたとしても、液晶層のリタデーシ
ョンd・Δnが液晶層の全体に亘って300〜500n
mの範囲内になるように設定されているので、良好な表
示品位を提供できる。
【0031】さらに、液晶層のリタデーションとして上
記のd・Δnの値を用いて、位相差板のリタデーション
値(面内および厚さ方向)を設定することにより、視角
特性を改善することが出来る。
【0032】
【発明の実施の形態】ここでは、液晶分子が軸対称配向
した液晶領域132を有する液晶層130を備えたプラ
ズマアドレス型液晶表示装置200を例に説明する。図
7に本願発明によるプラズマアドレス型液晶表示装置2
00の模式断面図である。図1および図4に示したプラ
ズマアドレス型液晶表示装置100および120と同様
の機能を有する構成要素には同じ参照符号を用いてい
る。
【0033】プラズマアドレス型液晶表示装置200
は、対向基板10と、プラズマセル基板20と、液晶層
130とを有する。液晶層130は、プラズマセル基板
20の誘電体シート23と対向基板10との間に挟持さ
れている。プラズマセル基板20の外側には、バックラ
イト40が設けられている。
【0034】プラズマセル基板20は、透明な基板21
(例えば、厚さ0.7mmのガラス基板)と誘電体シー
ト23との間隙に形成された複数の隔壁27によって包
囲された複数のストライプ状の放電チャネル26を有す
る。複数の放電チャネル26は、互いに平行で、内部に
電離用ガスが封入されている。放電チャネル26内に
は、電離用ガスをイオン化するためのストライプ状のア
ノード電極24およびカソード電極25とを有してい
る。アノード電極24およびカソード電極25は、スク
リーン印刷法を用いてガラス基板21上にパターン形成
し、焼成することにって形成することが出来る。スクリ
ーン印刷法等を用いて、アノード電極24上に隔壁27
が形成される。隔壁27の頂部は誘電体シート23の一
方の面に当接し、誘電体シート23を支持する。誘電体
シート23は、極薄の板ガラスなどから形成され、マイ
クロシートと呼ばれる。誘電体シート23の厚さは、約
20μmから100μm程度で、ここでは、約50μm
のガラスシートを用いた。なお、必要に応じて、誘電体
シート23の液晶層30側の表面に各絵素に対応するよ
うに電極を形成してもよい。誘電体シート23とガラス
基板21とは、ガラスフリットなどを用いて接合されて
いる。ガラス基板21の外側表面に偏光板22が形成さ
れている。偏光板22の偏光軸方向は、対向基板10側
の偏光板14の偏光軸と直交(クロスニコル)するよう
に配置されている。勿論、表示モードに応じて、偏光軸
を互いに平行(パラレルニコル)に配置して良い。
【0035】対向基板10は、ガラス基板11の液晶層
30側表面に、カラーフィルタ層13、信号電極12を
有し、外側表面に偏光板14を有する。ストライプ状の
複数の信号電極12は、放電チャネル26が延びる方向
と垂直な方向に延び、信号電極12と放電チャネル26
との交差部が絵素を構成する。信号電極12にデータ信
号を供給し、走査信号を放電チャネル26に供給するこ
とによって、絵素をアドレスすることが出来る。勿論、
信号電極12に走査信号を供給し、データ信号を放電チ
ャネル26に供給しても良い。
【0036】カラーフィルタ層13は、例えば、各絵素
毎に、R、G、Bに対応するように形成される。さら
に、対向基板10の液晶層130側の表面には、格子状
に区画壁17が形成されている。液晶層130は、区画
壁17によって複数の液晶領域132に分割されてい
る。各液晶領域132内の液晶分子は、区画壁17の壁
面効果によって、軸対称に配向制御されている。
【0037】プラズマアドレス型液晶表示装置200
は、放電チャネル26(例えば行方向に延びる)を線順
次で切り換え走査するとともに、この走査に同期して信
号電極12に画像信号を入力することによって、表示駆
動が行われる。放電チャネル26にプラズマが発生する
と、放電チャネル26内部はほぼ一様にアノード電位に
なり、一行ごとに絵素が選択される。放電チャネル26
が放電した状態で、信号電極12に画像信号が印加され
ると、この放電チャネル26と信号電極12との交差部
の絵素が、所定の表示状態(例えば、点灯や消灯)とな
る。放電チャネル26の放電が終了した後でも、放電チ
ャネルがハイインピーダンスとなるため、画像信号はそ
のまま絵素に保持される。このようにして、液晶層13
0は、バックライト40からの入射光を画像信号に応じ
て変調することによって、画像を表示する。
【0038】次に、プラズマアドレス型液晶表示装置2
00の部分断面図である図8を参照しながら、絵素単位
の構成を詳細に説明する。なお、分かり易さのために、
図8では図7の上下を逆にしてある。
【0039】誘電体シート23と対向基板10とのギャ
ップは、ガラス基板11上の区画壁117およびその上
に形成された柱状突起120によって制御される。柱状
突起120は、必要に応じて、区画壁117上に選択的
に形成すればよい。区画壁117および柱状突起120
がスペーサとして機能する。柱状突起120は、プラズ
マセル基板20の隔壁27に当たるように形成される
(図7参照)。区画壁117および柱状突起120は、
例えば、感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィ技術で
形成することが出来る。なお、ガラス基板11上の信号
電極12は、ITO(インジウム錫酸化物)等からなる
透明導電膜をパターニングすることによって形成するこ
とが出来る。
【0040】n型ASMモードの場合、対向基板10お
よびプラズマセル基板20の液晶層130側表面には、
垂直配向材(例えば、ポリイミド膜)が形成されてい
る。それぞれの基板10および20の表面を垂直配向材
で被覆した後、その面が互いに対向するように、シール
材等で貼り合わせ、その後、液晶材料を注入することに
よって、液晶セルが形成される。
【0041】本発明のプラズマアドレス型液晶表示装置
200が従来プラズマアドレス型液晶表示装置と異なる
のは、液晶層130のリタデーション値が、区画壁11
7および柱状突起120によって規定される隔壁27直
上の液晶層130の厚さ(d0)と誘電体シート23の
撓みによる液晶層130の厚さの増加分(Δd)との和
(液晶層の最大厚さ:d0+Δd)に基づいて、設定さ
れていることにある(図2参照)。
【0042】液晶層の厚さにバラツキがある場合、液晶
層全体の厚さの平均値を基準に、リタデーションを30
0〜500nmの範囲内に設定することが考えられる。
このように設定すると、平均厚さより薄い領域(絵素の
周辺部)のリタデーションは上記所定の範囲内にあり、
良好な表示特性が得られる。しかしながら、絵素の中央
付近で、液晶層の厚さが平均厚さよりも厚い領域が存在
し、その領域のリタデーションが上記所定の範囲を超え
る場合がある。リタデーションが500nmを越える
と、透過率が低下したり、中間調での反転現象が顕著に
なったり、色バランスが崩れるなど表示特性が低下す
る。例え、液晶層のリタデーションが500nmを越え
る領域がほんの一部であっても、少しでも存在する限
り、人間に不快感を与えるので、十分の表示品質とはい
えない。特に、プラズマアドレス型液晶表示装置では、
絵素の中央付近において、液晶層の厚さが最大となるの
で、絵素の中央付近のリタデーションが300〜500
nmの範囲内となるように設定することが極めて重要で
ある。
【0043】本発明によると、例え、誘電体シートが撓
み、液晶層の厚さが分布をもっていたとしても、液晶層
のリタデーションd・Δnが液晶層の全体に亘って30
0〜500nmの範囲内になるように設定されているの
で、良好な表示品位を提供できる。
【0044】さらに、液晶層のリタデーションとして上
記のd・Δnの値を用いて、位相差板のリタデーション
値(面内および厚さ方向)を設定することにより、視角
特性を改善することが出来る。
【0045】本実施形態においては、軸対称配向モード
のプラズマアドレス型液晶表示装置200について説明
したが、本願発明はこれに限られず、図1および図4に
示したプラズマアドレス型液晶表示装置100および1
20に適用することもできる。また、本発明によるプラ
ズマアドレス型液晶表示装置は、公知の方法によって製
造することが出来る。
【0046】
【実施例】以下に具体的な実施例について説明する。
【0047】(実施例1)以下の実施例では、図7に示
したプラズマアドレス型液晶表示装置200を作製し
た。液晶層130の液晶材料とし、Δn=0.0789
の液晶材料を用いた。また、隔壁27直上の液晶層13
0の厚さ(d0+Δd)が5.5μmになるように、区
画壁117と柱状突起120の高さを調節した。得られ
たプラズマアドレス型液晶表示装置200の絵素中央部
のリタデーションは487nm、隔壁27直上部のリタ
デーションは439nmであった。すなわち、液晶層1
30の厚さは、全領域に亘って、300nm〜500n
mの範囲内であった。
【0048】また、得られたプラズマアドレス型液晶表
示装置200の表示特性を評価した結果、視角範囲:上
下方向で±80°、左右方向で±80°で、コントラス
ト比10:1が得られた。また、本実施例での白色光の
色度図のx、y値は、x=0.312、y=0.315
であり、標準光源Cの色度図座標x=0.3101、y
=0.3162の値に非常に近く、色特性も良好であっ
た。
【0049】(実施例2)実施例1と同様に、図7に示
したプラズマアドレス型液晶表示装置200を作製し
た。液晶層130の液晶材料とし、Δn=0.073の
液晶材料を用いた。また、隔壁27直上の液晶層130
の厚さ(d0+Δd)が6.0μmになるように、区画
壁117と柱状突起120の高さを調節した。得られた
プラズマアドレス型液晶表示装置200の絵素中央部の
リタデーションは482nm、隔壁27直上部のリタデ
ーションは438nmであった。すなわち、液晶層13
0の厚さは、全領域に亘って、300nm〜500nm
の範囲内であった。
【0050】また、得られたプラズマアドレス型液晶表
示装置200の表示特性を評価した結果、視角範囲:上
下方向で±80°、左右方向で±80°で、コントラス
ト比10:1が得られた。また、本実施例での白色光の
色度図のx、y値は、x=0.314、y=0.313
であり、標準光源Cの色度図座標x=0.3101、y
=0.3162の値に非常に近く、色特性も良好であっ
た。
【0051】(実施例3)実施例1と同様に、図7に示
したプラズマアドレス型液晶表示装置200を作製し
た。液晶層130の液晶材料とし、Δn=0.073の
液晶材料を用いた。また、隔壁27直上の液晶層130
の厚さ(d0+Δd)が5.5μmになるように、区画
壁117と柱状突起120の高さを調節した。得られた
プラズマアドレス型液晶表示装置200の絵素中央部の
リタデーションは445nm、隔壁27直上部のリタデ
ーションは402nmであった。すなわち、液晶層13
0の厚さは、全領域に亘って、300nm〜500nm
の範囲内であった。
【0052】また、得られたプラズマアドレス型液晶表
示装置200の表示特性を評価した結果、視角範囲:上
下方向で±80°、左右方向で±80°で、コントラス
ト比10:1が得られた。また、本実施例での白色光の
色度図のx、y値は、x=0.313、y=0.313
であり、標準光源Cの色度図座標x=0.3101、y
=0.3162の値に非常に近く、色特性も良好であっ
た。
【0053】(比較例1)実施例1と同様に、図7に示
したプラズマアドレス型液晶表示装置200を作製し
た。液晶層130の液晶材料とし、Δn=0.0789
の液晶材料を用いた。また、隔壁27直上の液晶層13
0の厚さ(d0+Δd)が6.0μmになるように、区
画壁117と柱状突起120の高さを調節した。得られ
たプラズマアドレス型液晶表示装置200の絵素中央部
のリタデーションは527nm、隔壁27直上部のリタ
デーションは479nmであった。隔壁27直上部のリ
タデーションは、300nm〜500nmの範囲内にあ
るが、絵素中央部のリタデーションは、この範囲からは
ずれていた。
【0054】また、得られたプラズマアドレス型液晶表
示装置200の表示特性を評価した結果、視角範囲:上
下方向で±50°、左右方向で±50°で、コントラス
ト比10:1が得られた。また、本比較例での白色光の
色度図のx、y値は、x=0.408、y=0.398
であり、全体が黄色がかっており、白色の表示品位が低
かった。
【0055】(実施例4)本実施例においては、位相差
板を追加することによって、軸対称配向モードのプラズ
マアドレス型液晶表示装置の視角特性をさらに改善した
例を説明する。
【0056】実施例1と同様に、図7に示したプラズマ
アドレス型液晶表示装置200を作製した。液晶層13
0の液晶材料とし、Δn=0.073の液晶材料を用い
た。また、隔壁27直上の液晶層130の厚さ(d0
Δd)が6.0μmになるように、区画壁117と柱状
突起120の高さを調節した。さらに、ガラス基板11
と偏光板14との間に、光学的に負の複屈折性を有する
位相差板(不図示)を一枚配設した。
【0057】位相差板の面内リタデーション(nx
y)・dfは42nmであり、位相差板の厚さ方向のリ
タデーション{nz−(nx+ny)/2}・dfは170
nmであった。得られたプラズマアドレス型液晶表示装
置200の絵素中央部のリタデーションは482nm、
隔壁27の直上部でのリタデーションは438nmであ
った。すなわち、液晶層130の全領域に亘って、30
0〜500nmの範囲内であった。
【0058】図9に、本実施例のプラズマアドレス型液
晶表示装置200の視角特性を示す。コントラストが1
0:1以上である視角範囲は、上下で±80°、左右で
±80°であり、かつ、どの方位角においても±80°
であり、全方位的な視角特性が得られた。また、本実施
例での白色光の色度図のx、y値は、x=0.313、
y=0.312であり、標準光源Cの色度図座標x=
0.3101、y=0.3162の値に非常に近く、色
特性も良好であった。
【0059】(実施例5)実施例1と同様に、図7に示
したプラズマアドレス型液晶表示装置200を作製し
た。液晶層130の液晶材料とし、Δn=0.073の
液晶材料を用いた。また、隔壁27直上の液晶層130
の厚さ(d0+Δd)が6.0μmになるように、区画
壁117と柱状突起120の高さを調節した。さらに、
ガラス基板11と偏光板14との間に、光学的に負の複
屈折性を有する位相差板(不図示)を一枚配設した。得
られたプラズマアドレス型液晶表示装置200の絵素中
央部のリタデーションは482nm、隔壁27の直上部
でのリタデーションは438nmであった。すなわち、
液晶層130の全領域に亘って、300〜500nmの
範囲内であった。
【0060】本実施例では、位相差板の厚さ方向のリタ
デーション{nz−(nx+ny)/2}・dfが170n
mで、位相差板の面内リタデーション(nx−ny)・d
fが異なる種々の位相差板を用いて、プラズマアドレス
型液晶表示装置200を作製し、視角特性を評価した。
視角θ=40°で方位角Ψ=0°、45°、90°およ
び135°におけるコントラスト比と面内リタデーショ
ン(nx−ny)・dfとの関係を図10に示す。図10
から明らかなように、視角θ=40°、方位角Ψ=45
°におけるコントラスト比の面内リタデーション依存性
は、視角θ=40°、方位角Ψ=135°における依存
性とほぼ同様であった。
【0061】また、視角θ=40°、方位角Ψ=45°
または視角θ=40°、方位角Ψ=135°において、
コントラスト比が10:1以上となる位相差板の面内リ
タデーションの値の範囲は、約20.0nm〜70.0
nmであり、液晶層のリタデーション値の約4〜15%
であった。
【0062】(比較例2)実施例1と同様に、図7に示
したプラズマアドレス型液晶表示装置200を作製し
た。液晶層130の液晶材料とし、Δn=0.0789
の液晶材料を用いた。また、隔壁27直上の液晶層13
0の厚さ(d0+Δd)が6.0μmになるように、区
画壁117と柱状突起120の高さを調節した。さら
に、ガラス基板11と偏光板14との間に、実施例4と
同じ位相差板(不図示)を一枚配設した。
【0063】位相差板の面内リタデーション(nx
y)・dfは42nmであり、位相差板の厚さ方向のリ
タデーション{nz−(nx+ny)/2}・dfは170
nmであった。得られたプラズマアドレス型液晶表示装
置200の絵素中央部のリタデーションは527nm、
隔壁27の直上部でのリタデーションは479nmであ
った。隔壁27直上部のリタデーションは、300nm
〜500nmの範囲内にあるが、絵素中央部のリタデー
ションは、この範囲からはずれていた。
【0064】図11に、本比較例のプラズマアドレス型
液晶表示装置200の視角特性を示す。コントラスト比
が10:1以上である視角範囲は、上下で±70°、左
右で±70°で、偏光板の偏光軸方向に対して45°ず
れた方向、すなわち、液晶パネルの表示面の縦横方向か
ら45°ずれた方向で、60°であり、ある程度の視角
改善はされているものの、全方位的な良好な視角特性は
得られなかった。
【0065】なお、上記の実施例4および5では、液晶
層130が区画壁27により複数の液晶領域132に細
分化され、かつ液晶分子が軸対称配向制御された広視野
角表示モードについて説明したが、配向分割モード、V
Aモード(Vertical-Alignment-Mode)、IPSモード(I
n-Plane-Switching)等の広視野角表示モードでれば、同
様の効果があるのは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】本発明によると、液晶層厚を最適に設計
することにより、視角特性の優れた、中間調でのコント
ラストの反転現象の少ない、また、色バランスが良い色
特性に優れたプラズマアドレス液晶表示装置が提供され
る。本発明の液晶表示装置は、パーソナルコンピュータ
ー、ワープロ、アミューズメント機器、テレビジョン装
置などの平面ディスプレイやシャッター効果を利用した
表示板、窓、壁等に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマアドレス型液晶表示装置100の模式
断面図である。
【図2】プラズマアドレス型液晶表示装置の誘電体シー
トのたわみを示す模式図である。
【図3】隔壁間距離と誘電体シートの最大たわみ量の関
係を示す図である。
【図4】プラズマアドレス型液晶表示装置120の模式
断面図である。
【図5】(a)はプラズマアドレス型液晶表示装置10
0の視角特性を示す図、(b)は液晶パネルと偏光板と
の配置関係を示す図である。
【図6】(a)はプラズマアドレス型液晶表示装置12
0の視角特性を示す図、(b)は液晶パネルと偏光板と
の配置関係を示す図である。
【図7】本発明のプラズマアドレス型液晶表示装置20
0の模式断面図である。
【図8】本発明のプラズマアドレス型液晶表示装置20
0の絵素部分の拡大図である。
【図9】本発明の他のプラズマアドレス型液晶表示装置
の視角特性を示す図である。
【図10】本発明のプラズマアドレス型液晶表示装置の
コントラスト比と面内リタデーション(nx−ny)・d
fとの関係を示すグラフである(視角θ=40°で方位
角Ψ=0°、45°、90°および135°)。
【図11】比較例2のプラズマアドレス型液晶表示装置
の視角特性を示す図である。
【符号の説明】
10 対向基板 11、21 基板 13 カラーフィルター層 14、22 偏光板 20 プラズマセル基板 23 誘電体シート 26 放電チャネル 27 隔壁 30、130 液晶層 40 バックライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 雅人 東京都品川区北品川6−7−35 ソニー株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマセル基板と、対向基板と、該プ
    ラズマセル基板と該対向基板とに挟持された液晶層とを
    有し、 該プラズマセル基板は、第1基板と、該液晶層側に設け
    られた誘電体シートと、該第1基板の外側に設けられた
    第1偏光板と、該第1基板と該誘電体シートとの間隙に
    形成された複数の隔壁によって包囲された複数のストラ
    イプ状の放電チャネルとを有し、 該対向基板は、第2基板と、該第2基板の外側に設けら
    れた第2偏光板と、該第2基板上に形成された該複数の
    ストライプ状の放電チャネルと直交する方向に延びる複
    数のストライプ状電極とを有し、 該複数の放電チャネルと該複数のストライプ状電極とが
    交差する領域が絵素を構成するプラズマアドレス型液晶
    表示装置において、 該隔壁直上における該液晶層の厚さをd0、該誘電体シ
    ートの最大撓み量をΔdとしたとき、該絵素内における
    該液晶層の最大厚さdが、d0+Δdで表され、且つ、
    該液晶層の屈折率異方性をΔnとしたとき、リタデーシ
    ョン値d・Δnが300〜500nmの範囲にあるプラ
    ズマアドレス型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2偏光板と、前記液晶
    層との間に、少なくとも1つの位相差板をさらに有し、 該位相差板の厚さをdf、該位相差板の屈折率楕円体の
    面内方向の主屈折率をnx、ny、厚さ方向の主屈折率を
    zとすると、該位相差板の面内リタデーション値|
    (nx−ny)|・dfが、該液晶層のリタデーション値
    d・△nより小さい請求項1に記載のプラズマアドレス
    型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2偏光板と、前記液晶
    層との間に、少なくとも1つの位相差板をさらに有し、 該位相差板の厚さをdf、該位相差板の屈折率楕円体の
    面内方向の主屈折率をnx、ny、厚さ方向の主屈折率を
    zとすると、該位相差板の厚さ方向のリタデーション
    値{nz−(nx+ny)/2}・dfが、該液晶層のリタ
    デーション値d・△nより小さい請求項1に記載のプラ
    ズマアドレス型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記誘電体シートは、厚さ20〜100
    μmのガラスシートである請求項1から3のいずれかに
    記載のプラズマアドレス型液晶表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010028632A (ko) * 1999-09-22 2001-04-06 구자홍 플라즈마 어드레스 액정 표시소자 및 그 구동방법
US6515718B1 (en) 1999-11-15 2003-02-04 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display device
WO2013099793A1 (ja) * 2011-12-28 2013-07-04 シャープ株式会社 立体表示装置

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