JPH11166670A - 溝付パイプおよびそれを製造する転造加工機のローラ - Google Patents

溝付パイプおよびそれを製造する転造加工機のローラ

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JPH11166670A
JPH11166670A JP33691097A JP33691097A JPH11166670A JP H11166670 A JPH11166670 A JP H11166670A JP 33691097 A JP33691097 A JP 33691097A JP 33691097 A JP33691097 A JP 33691097A JP H11166670 A JPH11166670 A JP H11166670A
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Kenji Akimitsu
健治 秋満
Makoto Kawakami
川上  誠
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Hydex Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の転造加工機を大幅に改造せずに、ロー
ラ外周面の溝形状の変更だけで、転造加工量が大きく、
加工時の材料伸びが大きくなる溝形状のパイプの伸びの
ない、又は少ない転造加工機のローラとそれによる溝付
パイプを提供する。 【解決手段】 パイプ1端部に多数の溝7を形成する転
造加工機のローラ6の最終溝のパイプ端部側に、転造に
より生ずるパイプの伸びを抑制する方向の力Dを生ぜし
める傾斜面12をもった溝形状を形成した転造加工機の
ローラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車の
パワーステアリング用ホース等のごとく高圧圧力流体搬
送用のホースを鋼製パイプ金具の端部に取付けて一体化
する際に使用する薄肉の溝付パイプとそれを製造する転
造加工機のローラに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のごとき高圧圧力流体搬送用のホー
ス部品は、ホースと金具とを一体化せしめることによっ
て構成されており、この場合に使われる金具としては、
従来、図4に示すごとく、厚さTが1.75から2.0
mmの厚肉のパイプ1を使用し、このパイプ1の端部に図
5に示すごとく切削加工により複数の台形溝2を形成し
たものに、筒状のソケット3を矢印Mのごとく固定させ
た上で、図6に示すごとくパイプ1とソケット3との間
にホース4を挿入し、しかる後、図7に示すごとくソケ
ット3の外周から6又は8個の爪により加締めることに
より、ホース4とパイプ1とを一体化してホースを組付
ける。
【0003】また、近年上記のパイプ1のコストダウン
をはかるため、肉厚Tが1.0から1.5mmの薄肉のパ
イプ1を使用することが要請されてきているが、このよ
うな薄肉のパイプ1を使用する際には、溝部の強度面か
ら、図5のごとき従来の切削加工方式を用いることがで
きず、転造加工機による加工方式が必要となる。この転
造加工機は、図8の要部側断面図、図9の要部正断面図
及び図10の概略配置側面図に示すように、パイプ1が
縦方向に設けられたストッパー5により位置決めされた
後に、パイプ1の端部に、その外周面から3個のローラ
6を回転しながら押し付け、ローラ6の表面に加工され
た複数の溝形状7により、パイプ1の端部の外周面にそ
の溝形状7を塑性変形により形成させるようになってい
る。
【0004】なお、図10の転造加工機には圧縮バネ8
が内蔵され、床面G上に立設されたワークストックベー
ス9上の機械本体部と連結しており、パイプ1の端部の
適切位置にローラ6により溝形状7が形成されるように
なっており、図10の10はロックナットであり、また
11はローラ6のダブルサポートダイホルダーである。
【0005】上記の転造加工においては、ロール6がパ
イプ1を押しつける力によりパイプ1は内側に変形する
と共に、その軸方向に大きな材料伸びが発生する。その
ため、一般的には、その溝形状7のデザインとして図1
1のパイプ端部の上半分を示す側面図のごとく、例え
ば、深さHが0.2mm、ピッチPが2.0の加工量約5
5mm3 の小さな溝形状7が採用されており、一方、図1
2のごとく、深さHが0.3mm、ピッチPが3.0の加
工量約220mm3 の大きな溝形状7においては、転造加
工時の材料伸びにより、図13の要部側断面図に示すパ
イプ1の特に矢印Aで示す最終溝部の端部は、パイプ1
の材料がその端部方向に自由に伸びることから、図14
に矢印Wで示す不安定形状の欠肉部ができ、所定の形状
が得られない。
【0006】上記矢印Aの最終溝部の端部は、特にホー
ス部品として実機に使用時には、内部流体の内圧による
ホース引張力が作用するため、欠肉部Wに接するホース
の内面ゴムが傷つけられやすく、ホースに貫通切れを生
ぜしめ、高圧油搬送の場合には油洩れが発生するという
問題がある。なお、上記の加工量が大きな溝形状7の転
造加工で材料伸びを押える対策としては、転造加工機の
ストッパー5を完全剛体に改善する必要があるが、スト
ッパー5を完全剛体にすると、転造加工時にパイプ1の
端部が図15の矢印Rのごとく座屈して、内側にパイプ
1の材料が垂れ込んだり、図16の矢印Sのごとくロー
ラ6とストッパー5との間にパイプ1の材料がはみ出し
てしまい、これら垂れ込んだり、はみ出した部分を除去
するための後加工が必要となるという問題がある。
【0007】さらに、転造加工機のストッパー5を完全
剛体にした場合、機械自体にも無理な荷重がかかるた
め、機械設備の剛体自体を見直さなければならなくなる
という問題もある。
【0008】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、既存の転造
加工機を大幅に改造せずに、ローラ外周面の最終溝形状
を変更するだけで、転造加工量が大きく、加工時の材料
伸びが大きくなる溝形状でも、所定の安定した形状が得
られる溝付パイプおよびそれを製造する転造加工機のロ
ーラを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、パイプ端部に
多数の横溝を形成し、その溝のうちのパイプ最端部の溝
の外側に、多数の横溝の傾斜角より小さい傾斜角の傾斜
面をもたせた溝付パイプからなり、かつパイプ端部に多
数の横溝を形成する転造加工機のローラの最終溝のパイ
プ端部側に、転造により生ずるパイプの伸びを抑制する
方向の力を生ぜしめる傾斜をもった溝形状を形成した転
造加工機のローラと、パイプの伸びを抑制する方向の力
を生ぜしめる傾斜の角度を5°〜20°とした溝形状を
形成した転造加工機のローラからなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の転造
加工機のローラの実施の形態につき説明するが、図1は
その一実施形態のローラ6とそれにより加工されるパイ
プ1の端部を示す要部断面の側面図で、図2は図1のパ
イプ1の端部の要部断面の側面図であり、そして図3は
図2の要部断面の拡大側面図である。
【0011】まず、上記各図に示すパイプ1及びローラ
6は、前記図10にて説明した従来の転造加工機にその
まま適用して、ストッパー5で位置決めした状態のパイ
プ1の端部に、表面に複数の溝形状7を有するローラ6
を三方から回転しながら押し付けることによって、パイ
プ1の端部の外周面に上記の溝形状7を塑性変形により
形成するものであるが、本発明においては、パイプ1に
形成する矢印Aで示す最終溝部の端部とパイプ1の端面
との間に、テーパ形状の傾斜面12を形成したローラ6
の表面形状としたことを特徴としている。
【0012】このようにパイプ1の最終溝部Aからパイ
プ1の端部に傾斜面12を持たせることにより、転造加
工時におけるパイプ1の材料の軸方向の伸びを、発生す
る力Dにより、この傾斜面12の部分で押え込ませるこ
とにより、この最終溝部の端部Aで所定の形状を安定し
た状態で確保するものであるが、このテーパ形状12の
Bで示すテーパ角度としては30°以下とする。
【0013】このテーパ角度Bで、転造加工時のパイプ
1の材料伸びを抑制させるために、この傾斜面12の部
分でパイプ1の伸びを押さえるような方向に適宜な面圧
Dを発揮するものであり、その結果、図3のZで示す一
定の幅を確保するが、仮にテーパ角度Bを45°にした
場合は、Xで示すパイプ1の端部外径が小さくなると共
に、この外径部での加工量が大きくなり過ぎるため、パ
イプ1の内径Yが著しく小さくなり、また余分な材料伸
びが図16の矢印Sのごとく外側へはみ出してしまっ
て、後加工が必要となってしまう。
【0014】そこで、本発明においては、上記テーパ角
度Bを30°以下と規定しており、この場合のパイプ1
の最大外径より0.2から0.4mm径で押え込む寸法
で、そのテーパ角度を5°以上20°以下とし、さらに
この傾斜面12の位置をパイプ1に形成する最終溝部の
端部Aとパイプの端面との間の長さLの2/3以下まで
とすることが最も効果的である。
【0015】以上のごとく本発明のローラ6による転造
加工により得られるパイプ1の端部の最終溝部の端部A
の形状は、図14の破線Eで示す安定した状態となり、
従来のごとき欠肉部Wの発生がなくなる。なお、本発明
の重要な構成である「多数の横溝の傾斜角より小さい傾
斜角の傾斜面をもたせた」とは、図2について説明する
と、「多数横溝Fの傾斜角Eより小さい傾斜角Bの傾斜
面12をもたせた」ことを示している。
【0016】
【発明の効果】以上に説明した本発明の転造加工機のロ
ーラによれば、既存の転造加工機のローラの外周面の最
終溝形状を変更するだけで、転造加工量が大きく、加工
時のパイプ材料の軸方向の伸びが大きくなる溝形状で
も、パイプの伸びを押さえた形状が得られる。
【0017】その結果、このパイプの端部に接続するホ
ースの内面ゴムが傷つけられることがなく、高圧油搬送
の場合等の油洩れ発生を防止でき、ゴムホースとパイプ
とを一体化した信頼度の高いホース組付部品を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における転造加工機のロー
ラ及びそれにより加工されるパイプの端部を示す要部断
面の側面図である。
【図2】図1のパイプの端部の要部断面の側面図であ
る。
【図3】図2の要部断面の拡大側面図である。
【図4】従来の厚肉のパイプの端部を示す要部断面の側
面図である。
【図5】図4のパイプに台形溝を切削加工した状態及び
それに固定されるソケットを示す要部断面の側面図であ
る。
【図6】図5のソケットとパイプとの間にホースを挿入
した状態の要部側断面図である。
【図7】図6の状態で外周から加締めたホース組付部品
の要部側断面図である。
【図8】従来の転造加工機のローラとそれにより加工さ
れるパイプを示す要部断面の側面図である。
【図9】図8の正断面図である。
【図10】図8の転造加工機の概略配置図である。
【図11】図10の転造加工機で加工される加工量の小
さい溝形状のパイプの端部の上半分を示す側面図であ
る。
【図12】図10の転造加工機で加工される加工量の大
きい溝形状のパイプの端部の上半分の側面図である。
【図13】図12で加工されるパイプ及びローラの要部
側断面図である。
【図14】図13のパイプの最終溝部の端部の加工状態
を示す要部拡大の側断面図である。
【図15】図10の転造加工機のストッパーを完全剛体
にした場合のパイプの端面が座屈した状態を示す要部側
断面図である。
【図16】図15と同様にストッパーを完全剛体とした
場合のパイプ材料がはみ出した状態を示す要部側断面図
である。
【符号の説明】
1 パイプ 6 ローラ 7 溝形状 B,E 傾斜
角 F 横溝 12 傾斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ端部に多数の横溝を形成し、その
    溝のうちのパイプ最端部の溝の外側に、多数の横溝の傾
    斜角より小さい傾斜角の傾斜面をもたせた溝付パイプ。
  2. 【請求項2】 パイプ端部に多数の横溝を形成する転造
    加工機のローラの最終溝のパイプ端部側に、転造により
    生ずるパイプの伸びを抑制する方向の力を生ぜしめる傾
    斜面をもった溝形状を形成した転造加工機のローラ。
  3. 【請求項3】 パイプの伸びを抑制する方向の力を生ぜ
    しめる傾斜面の角度を5°〜20°とした溝形状を形成
    した請求項2に記載の転造加工機のローラ。
JP33691097A 1997-12-08 1997-12-08 ホース取付け用の溝付パイプおよびそれを製造する転造加工機のローラ Expired - Fee Related JP4107358B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008267549A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Onda Seisakusho Seki Kojo:Kk インコアの製造方法

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