JPH11166489A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JPH11166489A
JPH11166489A JP9334081A JP33408197A JPH11166489A JP H11166489 A JPH11166489 A JP H11166489A JP 9334081 A JP9334081 A JP 9334081A JP 33408197 A JP33408197 A JP 33408197A JP H11166489 A JPH11166489 A JP H11166489A
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JP
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liquid injection
scroll
injection path
fixed scroll
pipe
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JP9334081A
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English (en)
Inventor
Hirosuke Shimazu
裕輔 島津
Fumiaki Sano
文昭 佐野
Kenji Yano
賢司 矢野
Koji Masumoto
浩二 増本
Takashi Ishigaki
隆士 石垣
Hiroshi Nakajima
浩史 中島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液インジェクション機能を有するもので、歯
先や軸受の信頼性が良く、高効率であり、かつ組立性が
良好であるスクロール圧縮機を提供すること。 【解決手段】 このスクロール圧縮機は、密閉容器9を
貫通して設けられ圧縮機内部と外部とを導通する配管1
8で構成される第1の液インジェクション経路と、第1
の液インジェクション経路と連通して接続され内部に二
股の分岐経路を有する分岐部材30で構成される第2の
液インジェクション経路と、第2の液インジェクション
経路の分岐経路とそれぞれ連通して接続され固定スクロ
ール1に追従して微小振動可能な配管31で構成される
2つの第3の液インジェクション経路と、固定スクロー
ル1内で第3の液インジェクション経路と連通して接続
され圧縮室6内と導通する2つの第4の液インジェクシ
ョン経路とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機や冷
凍機などに用いられるスクロール圧縮機に係り、特に固
定スクロールが軸方向に移動可能であり、更に冷凍サイ
クル内の液冷媒の一部を圧縮室内に導入する、いわゆる
液インジェクション機能を有したスクロール圧縮機に関
する。
【0002】
【従来の技術】固定スクロールが軸方向に移動可能であ
り液インジェクション機能を備える従来のスクロール圧
縮機を図11に示す。図12は液インジェクションポー
トを区画するシールを説明するための要部拡大図であ
る。図11において、1は固定スクロールであり、その
台板1aの一面側には板状渦巻歯1bが形成されてい
る。2は揺動スクロールであり、その台板2aの一面側
に板状渦巻歯2bが形成されており、その他面側には主
軸7を介して電動機8からの駆動力を受けるボス部2c
が突設されている。これらの固定スクロール1の板状渦
巻歯1bと揺動スクロール2の板状渦巻歯2bとが組み
合わされて圧縮室6を形成する。3はフレームであり、
その外周部は密閉容器9に固着されている。フレーム3
は揺動スクロール2のスラスト負荷を支持するととも
に、主軸7を回動自在に半径方向に支持している。19
はオルダム継手であり、揺動スクロール2の自転を拘束
するとともに揺動スクロール2とフレーム3を位置決め
している。主軸7内には冷凍機油23を各軸受部に供給
するための通油路21が軸心方向に貫通して設けられ、
主軸7の下方には油ポンプ22が配備されている。4は
静止部材であって、上面に円筒状凹部4aを有してい
る。この静止部材4は円筒状凹部4a外側の部分がフレ
ーム3の上端面に後述の板バネ10とともにシール材を
介してボルト固定されている。5はマフラであり、静止
部材4の円筒状凹部4a外側の上端面にシール材を介し
てボルト固定されている。このマフラ5内には最内側の
圧縮室6、固定スクロール1の吐出ポート1c、静止部
材4の吐出ポート4bを経由して高圧ガスが導入され、
マフラ5内が高圧空間、その外部が低圧空間となってい
る。10は固定スクロール1の軸方向移動手段を構成す
る板バネであり、板状の弾性部材からなっている。板バ
ネ10は固定スクロール1の台板1aの外周部底面とフ
レーム3の外周部上面とで挟まれた位置関係にある。こ
の板バネ10は4個所のリーマ穴(図示省略)が設けら
れており、その両端の2個所のリーマ穴にリーマボルト
が挿入され、固定スクロール1の台板1aの外周部に固
定される。また、板ばね10はその中央側の2箇所のリ
ーマ穴にリーマボルトが挿入され、フレーム3の外周部
の上端面に固定されている。
【0003】固定スクロール1において、板状渦巻歯1
bが形成される側とは他面側の台板1aの面に、高圧と
中間圧とを仕切る内側シール材11を収納するリング状
溝、および中間圧と低圧とを仕切る外側シール材12を
収納するリング状溝がそれぞれ設けられている。固定ス
クロール1、静止部材4、および内側シール11とで囲
まれた隙間が形成され、この隙間は、最内側の圧縮室6
に連通する固定スクロール1の吐出ポート1cと連通し
ており、高圧が導入される高圧室13を構成する。ま
た、固定スクロール1、静止部材4、内側シール材1
1、および外側シール材12の間には、これらにより囲
まれた隙間が形成される。この隙間は圧縮途中で中間圧
の圧縮室6に開口する抽気孔1dから中間圧力が導入さ
れて、中間圧室14が形成される。静止部材4には半径
方向に吐出穴4cが設けられている。この吐出穴4cは
その一端が円筒状凹部4aに開口し他端が静止部材4の
側端面に開口するように、円筒状凹部4aの壁を貫通し
て形成されており、Uリングなどからなるシール材を介
して吐出管16と接続されている。吐出管16は密閉容
器9の上部に固定され、高圧の圧縮ガスを圧縮機外へ導
くようになっている。
【0004】ここで、1eは固定スクロール1の台板1
aに設けられた液インジェクションポートであり、圧縮
途中の圧縮室6に開口した開口部になっている一端から
延びて他端は固定スクロール1の台板1aの上面に開口
している。4dは静止部材4に設けられた静止部材の液
インジェクションポートである。この液インジェクショ
ンポート4dは、静止部材4下端面に開口した開口部の
一端から上方に延びている。液インジェクションポート
4dの他端は、静止部材4の側端面に開口する開口部か
ら半径方向に延びる液インジェクション孔4eと静止部
材4内で連通している。液インジェクションポート1e
の台板1a上面における開口部と、液インジェクション
ポート4dの静止部材4下面における開口部とは、固定
スクロール1と静止部材4との間の中間圧室14領域内
で連通しているが、台板1a上面のリング状溝33に配
備された液インジェクションシール材17によって、中
間圧室1、4とは連通しないように仕切られている。1
8は液インジェクション管であり、静止部材4側端面の
液インジェクション孔4eの開口部にUリングなどから
なるシール材(図示省略)を介して挿入されている。ま
た、液インジェクション管18はその一端が密閉容器9
に固定されるとともに他端は冷凍サイクルの凝縮器出口
に分岐接続されている。図12において、固定スクロー
ル1上端面のリング状溝33に配備される液インジェク
ションシール材17は、まず3角形断面を有し弾性部材
からなるバックアップリング材17bがリング状溝33
に斜面が外側となるように装着され、その上に断面5角
形状で圧力シール材からなる端面シール材17aがその
一面をバックアップ材17bの斜面に合わせるように装
着されている。
【0005】続いて、上述した従来機の動作を説明す
る。電動機8の駆動力により主軸7が回転し、主軸7に
より揺動スクロール2が駆動される。これにより、吸入
管15から導入された低圧の冷媒ガスは、電動機8を冷
却しながら密閉容器9内を下部から上部へと移動し、固
定スクロール1と揺動スクロール2の板状渦巻歯1b、
2bで形成される圧縮室6に入り、圧縮室6の外周側か
ら最内側へと次第に移動して高圧に圧縮される。このよ
うに圧縮された冷媒ガスは、固定スクロール1の吐出ポ
ート1c、静止部材4の吐出ポート4bを経て円筒状凹
部4aとマフラ5で囲われた高圧空間に入り、マフラ効
果により吐出脈動が抑えられたのち吐出管16から圧縮
機外へ吐出され、冷凍サイクルヘ供給される。ここで、
液インジェクションは次のように行われる。まず、冷凍
サイクルの凝縮器出口側から分岐した配管により高圧液
冷媒の一部が取り出される。この液冷媒は液インジェク
ション管18を通って密閉容器9内へ導入され、静止部
材4の液インジェクション孔4e、液インジェクション
ポート4d、および固定スクロール1の液インジェクシ
ョンポート1eを経て、圧縮途中の圧縮室6に導かれる
のである。この液インジェクションにより圧縮途中の冷
媒温度を下げ、吐出ガス温度の過昇を防止するようにな
っている。
【0006】固定スクロール1は板バネ10によってフ
レーム3に軸方向に弾性連結されているとともに、半径
方向並びに軸回りの回転方向には物理的に固定連結され
ていることとなり、運転中はずれることがない。因み
に、スクロール圧縮機の通常運転時に、固定スクロール
1には圧縮室6内のガス圧に起因して軸方向上側へ押上
げる力が作用する。また、固定スクロール1の背面にお
いて、内側シール材11の内側である高圧室13には高
圧が作用し、内側シール材11と外側シール材12の間
の中間圧室14にさらされている部分には中間圧が作用
している。これらの高圧や中間圧により、固定スクロー
ル1は下向きに押されるが、高圧室13や中間圧室14
の径を適宜選定することにより、全体として固定スクロ
ール1は適正な荷重で下向きに、つまり揺動スクロール
2に向けて押付けられる設定となっている。かくして通
常運転時に、両板状渦巻歯1b、2bは、適正な所定の
圧力でそれぞれ相手側の台板2a、1aの圧縮室6側の
内面に追従接触して隙間をなくし、圧縮時のガス漏れを
防止して効率のよいスクロール圧縮機としている。一
方、圧縮機の起動時などにおいては、潤滑油に溶け込ん
だ冷媒により液圧縮を生じ、圧縮室6内の圧力が異常に
上昇するような場合があるが、固定スクロール1が上向
きに押されて軸方向にリリーフする。それに伴って、両
板状渦巻歯1b、2bはそれぞれ相手側の台板2a、1
aから離れる。これにより、圧縮室6の内面に隙間をつ
くりこの隙間から高圧を逃がすことによって、板状渦巻
歯1b、2bの破損などを防止するようになっている。
【0007】また、中間圧室14内における液インジェ
クションポート1e、4dのシールは、次のように行わ
れる。図12において、液インジェクションをしない
時、弾性部材であるバックアップリング材17bは外周
側(矢印F方向)に広がろうとするため、端面シール材
17aが持ち上げられ、静止部材4に軽く圧接してい
る。そして、運転時に液インジェクションが行われる
と、端面シール材17aの背部に液インジェクションの
高圧冷媒が回りこむため、端面シール材17aはより確
実に静止部材4に向けて圧接されるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール圧縮
機は以上のように構成されており、液インジェクション
経路と中間圧室14とは液インジェクションシール材1
7によって区画されている。この場合、液インジェクシ
ョンシール材17は圧縮機の運転条件や液インジェクシ
ョンの有無などにより、大きな温度差を生じてクリープ
変形を起こし易く、液インジェクションシール材17の
端面シール材17aとバックアップリング材17bとの
熱膨張率の差よりシール不良を生じ易い。また、固定ス
クロール1は静止部材4に対して絶えず微小振動してい
るために、液インジェクションシール材17が固定スク
ロール1の変位に適切に追従できなかったりして摩耗を
生じることがある。そして、圧縮線外形や圧縮室6の制
約上、液インジェクションシール材17は比較的小さい
ので、組付け不良を生じ易い。これらの結果、シール性
が低下すると、液インジェクション経路(高圧)から中
間圧室14(中間圧)ヘ液冷媒が漏れて中間圧力が増大
する。これによって、固定スクロール1が揺動スクロー
ル2を過大に押圧することとなり、各渦巻の歯先面やス
ラスト軸受での焼付を生じることがある。また、焼付を
生じないまでも、押付過多による機械損失増大のために
圧縮機の入力が増大する。また、対向する2つの圧縮室
6に導入される液冷媒量は必ずしも同等とならないた
め、対向する圧縮室6内の圧力が不均一になる。このよ
うな圧力の不均一により揺動スクロール2を自転させよ
うとする力が過大に増加して、自転を阻止するためのオ
ルダム継手19とその摺動面の信頼性低下を招く。同じ
く、圧縮室6内の圧力の不均一により、全体の液インジ
ェクション流量が過多となって圧縮機の入力が増大する
ことがある。他方、液インジェクションシール材17は
微小振動している固定スクロール1と静止部材4との間
に介在されるものであるので、シール性を良好にするた
めには高精度の加工を要する。そのうえ、固定スクロー
ル1と静止部材4とを適切に嵌合させなければならない
ので、液インジェクションシール材17については慎重
に組立作業を行わなければならず、生産性が劣るという
問題がある。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、固定スクロールが軸方向に移動可能
で、固定スクロールの台板背面に導入された圧縮ガスに
より固定スクロールを揺動スクロールに押圧し、かつ液
冷媒を圧縮室に導入する液インジェクション経路を有す
るスクロール圧縮機に関して、歯先や軸受の信頼性が良
く、高効率であり、なおかつ組立性が良好であるスクロ
ール圧縮機を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項第1項の発明に係るスクロール圧縮機は、
台板の一面側に板状渦巻歯を有する固定スクロールと、
固定スクロールの板状渦巻歯と組み合わされて圧縮室を
構成する板状渦巻歯をその台板の一面側に有し台板の他
面側には駆動力を受ける主軸と係合する係合部を有する
とともに固定スクロールに対して揺動運動する揺動スク
ロールと、密閉容器内に固設され、揺動スクロールを軸
方向に支持し主軸を半径方向に支持するフレームと、フ
レームに固設され、固定スクロールの台板の板状渦巻歯
とは他面側に対面して配置された静止部材と、固定スク
ロールを軸方向に弾性移動可能とする軸方向移動手段
と、冷凍サイクル内の液冷媒の一部を圧縮室内に導入す
る液インジェクション経路とを有し、固定スクロールの
台板と静止部材の間に形成された隙間のうち、内側シー
ル材で囲まれた高圧室には高圧の圧縮ガスを導入し、内
側シール材と外側シール材で囲まれた中間圧室には高圧
と低圧との中間の圧力の圧縮ガスを導入し、圧縮ガスの
圧力により固定スクロールを揺動スクロールに向けて抑
圧するようにしたスクロール圧縮機において、液インジ
ェクション経路は、密閉容器を貫通して設けられ、圧縮
機内部と外部とを導通する配管で構成される第1の液イ
ンジェクション経路と、第1の液インジェクション経路
と連通して接続され、内部に二股の分岐経路を有する分
岐部材で構成される第2の液インジェクション経路と、
第2の液インジェクション経路の分岐経路とそれぞれ連
通して接続され、固定スクロールに追従して微小振動可
能な配管で構成される2つの第3の液インジェクション
経路と、固定スクロール内に形成されるとともに第3の
液インジェクション経路と連通して接続され、圧縮室内
と導通する2つの第4の液インジェクション経路とから
なる構成にされている。
【0011】また、請求項第2項の発明に係るスクロー
ル圧縮機は、前述の構成において、2つの第3の液イン
ジェクション経路と2つの第4の液インジェクション経
路が、第1の液インジェクション経路に対してほぼ対称
な形状にそれぞれ形成されているものである。
【0012】そして、請求項第3項の発明に係るスクロ
ール圧縮機は、前述の各構成において、静止部材と分岐
部材とが、軸方向と直交する面で接合されており、か
つ、静止部材の上面に分岐部材が配置されたものであ
る。
【0013】更に、請求項第4項の発明に係るスクロー
ル圧縮機は、前述の各構成において、第1の液インジェ
クション経路をなす構成要素のうちの圧縮機内部と外部
とを導通する配管と、圧縮室からの高圧ガスを吐出する
吐出管と、密閉容器内の電動機に配線接続されるガラス
端子とが、密閉容器の上部を構成する上部蓋状容器に貫
通して設けられたものである。
【0014】また、請求項第5項の発明に係るスクロー
ル圧縮機は、前述の各構成において、第1の液インジェ
クション経路をなす構成要素のうち、密閉容器を貫通し
て設けられて圧縮機内部と外部とを導通する配管の端部
が、静止部材の外周側面に設けられた開口部に接続され
たものである。
【0015】そして、請求項第6項の発明に係るスクロ
ール圧縮機は、前述の各構成において、第1、第2、第
3の液インジェクション経路のいずれもが圧縮室の上方
に配置されていたものである。
【0016】更に、請求項第7項の発明に係るスクロー
ル圧縮機は、前述の各構成において、第3の液インジェ
クション経路をなす構成要素のうち、固定スクロールに
追従して微小振動可能な配管は、必要最低限の曲げ数よ
りも多数の曲げ部分が形成されていたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0018】発明の実施の形態1.まず、図1により本
発明の実施の形態1の説明を行う。図1は本発明のスク
ロール圧縮機の断面図である。図1において、1は固定
スクロールであり、その台板1aの一面側には板状渦巻
歯1bが形成されている。2は揺動スクロールであり、
その台板2aの一面側に板状渦巻歯2bが形成されてお
り、その他面側には主軸7から駆動力を受けるボス部2
c(係合部の例)が突設されている。主軸7は電動機8
により回転駆動される。固定スクロール1の板状渦巻歯
1bと揺動スクロール2の板状渦巻歯2bとは180度
の位相をもって組合わされ圧縮室6を形成している。
【0019】3はフレームであり、その外周部は密閉容
器9に固着されており、揺動スクロール2のスラスト負
荷を支持するとともに、主軸7を軸受により半径方向に
支持している。4は静止部材であり、上方に円筒状凹部
4aの外側の上端面にシール材を介してボルトにより固
定されており、フレーム3の上端面に口述の板バネ10
とともにボルトにより固定されている。5はマフラであ
り、静止部材4の円筒状凹部4aの外側の上端面にシー
ル材を介してボルトにより固定されている。マフラ5内
には最内側の圧縮室6、固定スクロールの吐出ポート1
c、静止部材4の吐出ポート4bを経由して高圧ガスが
導入され、マフラ5内が高圧空間となり、その外部が低
圧空間となる。
【0020】10は固定スクロール1に対する軸方向移
動手段の一例をなす板バネてあり、板状の弾性部材から
なり、固定スクロール1の台板1aの外周部とフレーム
3の外周部で挟まれた位置関係にある。板バネ10には
4個所のリーマ穴が設けられ、その両端の2個所のリー
マ穴にリーマボルトが挿入され、固定スクロール1の台
板1aの外周部に固定されている。また、板ばね10は
その中央側の2箇所のリーマ穴にリーマボルトが挿入さ
れ、フレーム3の外周部の上端面に固定されている。つ
まり、固定スクロール1はフレーム3に、板バネ10に
よって軸方向に弾性連結されているとともに半径方向並
びに軸回りの回転方向には物理的に固定連結されている
こととなり、運転中にずれることかない。
【0021】固定スクロール1の台板1aの板状渦巻歯
1bが形成される側とは他面側に、高圧と中間圧を仕切
る内側シール材11を収納するリング状溝、および中間
圧と低圧とを仕切る外側シール材12を収納するリング
状溝がそれぞれ設けられている。固定スクロール1、静
止部材4、および内側シール11とで囲まれた隙間は、
固定スクロール1の最内側の圧縮室6に連通する吐出ポ
ート1cと連通しており、高圧が導入される高圧室13
を構成している。また、固定スクロール1、静止部材
4、内側シール材11、および外側シール材12とで囲
まれた隙間は、圧縮途中の中間圧の圧縮室6に開口する
抽気孔1dにより中間圧力が導入され、中間圧室14を
構成している。
【0022】19はオルダム継手であり、揺動スクロー
ル2の自転を拘束するとともに揺動スクロール2とフレ
ーム3との位相を決めている。20はガラス端子であ
り、圧縮室6の上方で密閉容器9上部の低圧空間に固着
されており、電動機8のリード線と結線されている。1
5は電動機8上部近傍に開口した吸入管であり、密閉容
器9に固着され低圧の冷媒ガスを密閉容器9へ導入す
る。23は冷凍機油であり、密閉容器9の底部に貯溜さ
れている。静止部材4には半径方向の吐出穴4cが設け
られている。この吐出穴4cは円筒状凹部4aの壁を貫
通し、その一端が円筒状凹部4aに開口している。吐出
穴4cの他端にはUリングなどからなるシール材を介し
て吐出管16が挿入されて接続されている。この吐出管
16は密閉容器9の上部に固定され、高圧の圧縮ガスを
圧縮機外へ導く。尚、前記の固定スクロール1に設けた
リング状溝は、隙間を形成する静止部材4の固定スクロ
ール1側に設けてもよい。また、フレーム3は内部減衰
構造を介して密閉容器9に固着されても構わない。
【0023】ここで、図2は液インジェクションまわり
の要部を上方から見た構成図である。18は液インジェ
クション管であり、その一端が密閉容器9に固定される
とともに他端は冷凍サイクルの凝縮器(図示省略)出口
に分岐接続されており、これを「第1の液インジェクシ
ョン経路」とする。30は分岐部材であり、その内部で
二股に分岐する液インジェクション経路を構成してお
り、これを「第2の液インジェクション経路」とする。
31は分岐部材30に接続される配管であって、固定ス
クロール1に追従して微小振動可能な配管である。この
配管31を「第3の液インジェクション経路」とし2本
用いる。ここで、図3は分岐部材まわりの要部を示す横
断面図である。30aは液インジェクション孔であり、
分岐部材30の端面に開口しており、Uリングなどから
なるシール材を介して液インジェクション配管18が挿
入されて接続される。これにより、第1の液インジェク
ション経路と第2の液インジェクション経路とが連通す
る。液インジェクション孔30aの開口部と連通する分
岐した二股開口部30bに、微小振動可能な配管31を
挿入して固着する。これにより、第2の液インジェクシ
ョン経路と第3の液インジェクション経路とが連通す
る。
【0024】ここで、図4は固定スクロールまわりの要
部を示す断面図である。31aは、微小振動可能な配管
31のうち分岐部材30と固着しない側の端部に接続さ
れるフランジ部である。1f、1fは外側シール材12
よりも外側の低圧雰囲気下にある固定スクロールの台板
1aに開口する開口部であり、微小振動可能な配管31
のフランジ部31aにシール材を介してボルトなどで固
着されて連通している。これらの開口部1f、1fは、
圧縮途中の圧縮室6に開口する液インジェクションポー
ト1e、1eと連通している。これらの開口部1f、1
fと液インジェクションポート1e、1eにより、固定
スクロール1の台板1aに設けられた第4の液インジェ
クション経路が構成される。尚、分岐部材30は別部材
である静止部材4にボルトなどで固着されているが、こ
れらは一体に構成してもよい。また、第1の液インジェ
クション経路と第2の液インジェクション経路は、直接
的に連通する必要はなく、間にその他の部材からなる液
インジェクション経路を中継してから連通してもよい。
【0025】次に本実施の形態のスクロール圧縮機の動
作について図1〜4を用いて説明する。まず、電動機8
により主軸7が回転され、主軸7により揺動スクロール
2が駆動されることにより、吸入管15から導入された
低圧の冷媒ガスは電動機8を冷却しながら密閉容器9内
を下部から上部へと移動し、固定スクロール1と揺動ス
クロール2の板状渦巻歯1b、2bで形成される圧縮室
6に入り、圧縮室6の外側から最内側へ移動して高圧に
圧縮され、固定スクロール1の吐出ポート1c、静止部
材4の吐出ポート4bを経て円筒状凹部4aとマフラ5
で囲われた高圧空間に入り、マフラ効果により吐出脈動
を抑えられたのち吐出管16から圧縮機外へ吐出され
る。
【0026】液インジェクションは、冷凍サイクルの凝
縮器出口側より分岐した配管からの高圧液冷媒が、第1
の液インジェクション経路である液インジェクション管
18を通って密閉容器9内へ導入され、第2の液インジ
ェクション経路である分岐部材30の液インジェクショ
ン孔30aや二股開口部30b、第3のインジェクショ
ン経路である微小振動可能な配管31やそのフランジ部
30a、第4の液インジェクション経路である固定スク
ロール1の低圧雰囲気の開口部1fや液インジェクショ
ンポート1eを順次経て、圧縮途中の圧縮室6に導かれ
ることにより行われる。この液インジェクションによ
り、圧縮途中の冷媒の温度が下げられ、吐出ガス温度の
過昇が防止される。つまり、液インジェクション経路と
中間圧室14とは、シール材で区画することなく個別に
形成されており、従来例のような液インジェクション経
路(高圧)から中間圧室14(中間圧)への液冷媒のシ
ール漏れ自体がない。
【0027】そのため、中間圧室14の圧力が異常に上
昇することもなく、歯先やスラスト軸受の信頼性が得ら
れ、押付過多による機械損失に起因するらなる圧縮機の
入力増加を防止できる。また、液インジェクション経路
に微小振動可能な配管31を備えたことより、軸方向に
微小振動する固定スクロール1と揺動運動する揺動スク
ロール2とで形成される圧縮室6内に確実に液冷媒を供
給することができる。加えて、対向する圧縮室6内の圧
力が不均一になる要因を減らすことになり、揺動スクロ
ール2を適切な荷重で回転し得るとともに、オルダム継
手19とその摺動面の信頼性を向上させることができ
る。また、従来は慎重に組み込まなければならなかった
液インジェクションシール材17がない代わりに、ボル
トなどで簡単に組み立てることのできる分岐部材30が
あるため、圧縮機の組立性が格段と向上する。尚、液イ
ンジェクションは運転中常時行ってもよいし、配管途中
に弁を配置しこの弁を調整または開閉するようにして吐
出ガス温度の過昇時に行ってもよい。また、液インジェ
クション管18には、開閉弁または流量調整弁などを有
しこれらにより冷媒流量を開閉する配管をキャピラリ管
を介して並列に接続し、吐出ガス温度に応じて液インジ
ェクション量を可変とすることもできる。
【0028】本実施の形態では、吐出管16が静止部材
4の円筒状凹部4aの壁に設けた吐出穴4cに挿入して
接続されているとともに、液インジェクション経路に微
小振動可能な配管31を有しているので、固定スクロー
ル1の軸方向移動に支障をきたすことがなく、固定スク
ロール1の軸方向移動による両スクロール渦巻歯1b、
2bの密封追従機構を実現でき、確実に液冷媒を圧縮室
6に供給することができる。しかも、吐出管16を半径
方向に密閉容器9から突出するようにしているので、圧
縮機の高さ寸法を抑えることができる。
【0029】尚、固定スクロール1を軸方向に弾性移動
可能とする「軸方向移動手段」として、固定スクロール
1の台板1aの外周部とフレーム3の外周部との間に介
在する板バネ10を例を挙げたが、これに限るものでは
ない。この軸方向移動手段としては、例えば、静止部材
4の下面に円筒状凹部(図示省略)を形成し、この円筒
状凹部に固定スクロール1の台板1aを嵌合させ、固定
スクロール1およびフレーム3をリーマピンにより位置
決めし、リーマピンによる軸方向の移動用ガイド機能
と、半径方向および回転方向の位置規制機能とを持たせ
たものでもよい。また、内側シール材11および外側シ
ール材12用のリング状溝を固定スクロール1に設けた
例として説明したが、これらを静止部材4に設けてもよ
い。
【0030】発明の実施の形態2.図5は本発明の実施
の形態2のスクロール圧縮機内の要部を上方から見た構
成図である。尚、実施の形態1と同様の部分には同一番
号を付し、その説明を省略する。図5において、18は
液インジェクション管であり、その一端が密閉容器9に
固定されるとともに他端は冷凍サイクルの凝縮器出口に
分岐接続されており、これを第1の液インジェクション
経路とする。30は分岐部材であり、その内部で二股に
分岐する分岐経路が形成されており、これを第2の液イ
ンジェクション経路とする。31、31は分岐部材30
の2つの二股開口部30b、30bに接続される配管で
あって、固定スクロール1に追従して微小振動可能な配
管であり、これを第3の液インジェクション経路とし2
本用いる。第3の液インジェクション経路である2本の
微小振動可能な配管31、31と、第4の液インジェク
ション経路をなす2系統の開口部1f、1fおよび液イ
ンジェクションポート1e、1eとは、第1の液インジ
ェクション経路である液インジェクション管18に対
し、上方から見てほぼ対称な形状に形成されている。
【0031】次に動作の説明をする。本実施の形態で
は、第1の液インジェクション経路を中心として、二股
に分岐した後の2系統の第3の液インジェクション経路
および第4の液インジェクション経路の形状を平面視ほ
ぼ対称としたので、固定スクロール1と揺動スクロール
2により形成される圧縮室6に、ふたつの液インジェク
ションポート1e、1eのどちらからも同じ状態で同量
の液冷媒が均等に供給される。これにより、過剰な液イ
ンジェクション流量を低減できるとともに、圧縮機の入
力が低下することにより、効率が良好となる。加えて、
圧縮室6内の圧力が不均一になる要因を更に減らすこと
となり、揺動スクロール2を適切な荷重で回転させ、オ
ルダム継手19とその摺動面の信頼性を更に向上させる
ことができる。
【0032】発明の実施の形態3.図6は本発明の実施
の形態3のスクロール圧縮機の要部を示す断面図であ
る。図6において、4fは分岐部材30に対する静止部
材4の接合面であり、軸方向と直交している。30cは
静止部材4に対する分岐部材30の接合面である。両者
は軸方向と直交する平面でボルトなどにより接合されて
おり、静止部材4の上側に分岐部材30が配置される。
【0033】次に動作を説明する。この実施の形態によ
れば、静止部材4を加工する際に、マフラ5との接合
面、円筒状凹部4a、および分岐部材30との接合面3
0cを連続して加工することができるので、生産性の向
上につながる。また、圧縮機組立工程の際にも、同一方
向からのボルトなどの締結や組付けを行えるので、組立
性が良好となる。
【0034】発明の実施の形態4.図7は本発明の実施
の形態4のスクロール圧縮機を示す側面図である。図7
において、18は液インジェクション管であり、その一
端が密閉容器9に固定されるとともに他端は冷凍サイク
ルの凝縮器出口に分岐接続されており、これを第1の液
インジェクション経路とする。9aは密閉容器9の上部
を構成する上部蓋状容器である。9bは密閉容器9の下
部を構成する下部容器である。ここでは、液インジェク
ション管18と、吐出管16と、ガラス端子20とが、
上部蓋状容器9aを貫通して固着されている。
【0035】次に動作の説明をする。この実施の形態に
よる圧縮機組立工程は、「圧縮機内部ユニットの組立」
→「下部容器9bの取付」→「上部蓋状容器9aに取り
付けられているガラス端子20に電動機8のリード線を
結線」→「上部蓋状容器9aの取付」→「吐出管16と
液インジェクション管18の取付」といった順に行われ
る。従って、吐出管16と液インジェクション管18と
を同じ工程作業で組付けることができるため、組立性が
向上する。また、内部ユニットおける組立やサービス点
検に際し、配管と電源などが同じ高さ位置にあるため、
作業性が良い。
【0036】発明の実施の形態5.図8は本発明の実施
の形態5のスクロール圧縮機の要部を示す断面図であ
る。図8において、4gは静止部材4の外周側面に半径
方向に開口する液インジェクション孔(開口部の例)で
あり、静止部材4内の液インジェクション経路により分
岐部材30との接合面4fに開口する液インジェクショ
ンポート4hと連通している。30dは静止部材4との
接合面30cで開口している液インジェクション孔であ
り、分岐部材30内の液インジェクション経路により二
股開口部30b、30bと連通している。静止部材4の
液インジェクション孔4gに装着された接続管4iに、
Uリングなどからなるシール材を介して液インジェクシ
ョン配管18が挿入され接続される。更に、静止部材4
の液インジェクションポート4hのある接合面4fと、
分岐部材30の液インジェクション孔30dのある接合
面30cとが、シール材を介してボルトなどにより固着
される。これらにより、第1の液インジェクション経路
と、第2の液インジェクション経路と、第3の液インジ
ェクション経路とが連通する。
【0037】次に動作の説明をする。この実施の形態に
おいて、吐出管16と液インジェクション管18とが、
密閉容器9を貫通して設けられ、吐出穴4cと液インジ
ェクション孔4gとに挿入して接続されるため、密閉容
器9と静止部材4の位置関係に関して、軸方向は加工精
度により、位相方向は治具により適切な組み立てが可能
なため、吐出管16と液インジェクション管18と密閉
容器9とを簡単に組立てることができ、生産性が向上す
る。
【0038】発明の実施の形態6.図9は本発明の実施
の形態6のスクロール圧縮機を示す断面図である。図9
に示すように、液インジェクション管18、分岐部材3
0、微小振動可能な配管31(第1、第2、第3の液イ
ンジェクション経路のそれぞれの例)が圧縮室6の上方
に配置されている。図中の矢印は吸入ガスの流れを示
す。
【0039】次に動作の説明をする。この実施の形態に
おいて、吸入ガスは吸入管15から圧縮機内に入り込
み、密閉容器9内を周方向に流れながら電動機8を冷却
し、圧縮室6に向かって上方に流れる。圧縮室6の上方
にある液インジェクション経路の周りには吸入ガスがあ
まり流れないため、液インジェクション管内の液冷媒
(高温)と吸入ガス(低温)の熱交換をあまり生じな
い。このため、吸入管15における吸入ガスの温度と圧
縮室6に入る直前の温度の差である吸入スーパーヒート
が抑えられ、安定した圧縮過程が保たれる。また、オー
バーチャージにより冷凍機油23の油面が上昇しても、
液インジェクション経路内の液冷媒と冷凍機油23との
熱交換が生じるまでには、かなりの油量を必要とし余裕
度が大きいので、安定した液インジェクション作用が保
たれる。
【0040】発明の実施の形態7.図10は本発明の実
施の形態7の微小振動可能な配管を示す説明図である。
図10において、微小振動可能な配管31は、その両端
が固着する分岐部材30の二股開口部30b、固定スク
ロール1の低圧雰囲気下にある開口部1fの位置と他部
品との干渉を回避するように考慮して配管形状が設計さ
れている。その設計の際に求めた必要最低限の曲げ数よ
りも多くの曲げ部分31bが形成されている。
【0041】次に動作の説明をする。一般に曲げ部分3
1bが多くなるほど配管長が長くなり、配管の固有振動
数を低減させることができる。また、曲げ部分31bの
曲げ角度によっても配管の固有振動数を変化させること
ができる。そこで、この微小振動可能な配管31によれ
ば、配管形状を最適に設計して共振周波数を回避するこ
とにより、配管強度に対する信頼性を向上させている。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項第1項の発明
に係るスクロール圧縮機によれば、密閉容器を貫通して
設けられ圧縮機内部と外部とを導通する配管で構成され
る第1の液インジェクション経路と、第1の液インジェ
クション経路と連通して接続され内部に二股の分岐経路
を有する分岐部材で構成される第2の液インジェクショ
ン経路と、第2の液インジェクション経路の分岐経路と
それぞれ連通して接続され固定スクロールに追従して微
小振動可能な配管で構成される2つの第3の液インジェ
クション経路と、固定スクロール内に形成されるととも
に第3の液インジェクション経路と連通して接続され圧
縮室内と導通する第4の液インジェクション経路とを備
えているので、圧縮途中の冷媒温度を下げて吐出ガス温
度の過昇を防止でき、加えて従来技術のような中間圧室
へのシール洩れを防ぐことができる。これにより、板状
渦巻歯の歯先、軸受部、オルダム継手とその摺動面の信
頼性が良く、高効率であり、なおかつ組立性が良好なス
クロール圧縮機を提供することができる。
【0043】また、請求項第2項の発明に係るスクロー
ル圧縮機によれば、請求項第1項に示した2つの第3の
液インジェクション経路と2つの第4の液インジェクシ
ョン経路が第1の液インジェクション経路に対してほぼ
対称な形状にそれぞれ形成されているので、圧縮室の対
称位置にほぼ同じ状態の液冷媒を均等に供給することが
でき、圧縮室内の圧力も均一化できる。従って、揺動ス
クロールを適切な荷重で回転させることができ、しかも
オルダム継手とその摺動面の信頼性が良く、高効率であ
るスクロール圧縮機を提供できる。
【0044】そして、請求項第3項の発明に係るスクロ
ール圧縮機によれば、請求項第1項に示した静止部材と
分岐部材とが軸方向と直交する面で接合されており、か
つ静止部材の上面に分岐部材が配置されるので、静止部
材上面の他の加工部分のみならず、分岐部材を取り付け
る接合面も連続して加工できる。これにより、静止部材
の加工性と、圧縮機の組み立て性が良好なスクロール圧
縮機を提供できる。
【0045】更に、請求項第4項の発明に係るスクロー
ル圧縮機によれば、請求項第1項に示した第1の液イン
ジェクション経路をなす構成要素のうち、圧縮機内部と
外部とを導通する配管と、圧縮室からの高圧ガスを吐出
する吐出管と、密閉容器内の電動機に配線接続されるガ
ラス端子とが、密閉容器の上部を構成する上部蓋状容器
に貫通して設けられるので、内外導通配管と吐出管とガ
ラス端子とを同じ工程で組み付けることができる。従っ
て、圧縮機の組立性が良好であり、内部ユニットの組立
性やサービス性が良好なスクロール圧縮機を提供でき
る。
【0046】また、請求項第5項の発明に係るスクロー
ル圧縮機によれば、請求項第1項に示した第1の液イン
ジェクション経路をなす構成要素のうち、密閉容器を貫
通して設けられて圧縮機内部と外部とを導通する配管の
端部が、静止部材の外周側面に設けられた開口部に接続
されるので、密閉容器と静止部材の位置関係に関して適
切に組み立てることができる。これにより、吐出管と液
インジェクション経路と密閉容器の組立性が良好なスク
ロール圧縮機を提供できる。
【0047】そして、請求項第6項の発明に係るスクロ
ール圧縮機によれば、請求項第1項に示した第1、第
2、第3の液インジェクション経路のいずれもが圧縮室
の上方に配置されているので、密閉容器内の下部から圧
縮機へ導かれる冷媒ガスは液インジェクション経路内の
液冷媒とほとんど熱交換しない。従って、圧縮機の圧縮
機能や液インジェクション機能を安定して実現すること
ができる。
【0048】更に、請求項第7項の発明に係るスクロー
ル圧縮機によれば、請求項第1項に示した第3の液イン
ジェクション経路をなす構成要素のうち、固定スクロー
ルに追従して微小振動可能な配管には必要最低限の曲げ
数よりも多数の曲げ部分が形成されているので、配管長
を長くできることや、適切な曲げ角度に設定できること
などから、配管の固有振動数を低減したり或いは変更し
たりできる。これにより、配管強度について信頼性の高
いスクロール圧縮機を提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のスクロール圧縮機
を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の液インジェクショ
ンまわりの要部を上方から見た構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の分岐部材まわりの
要部を示す横断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の固定スクロールま
わりの要部を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2のスクロール圧縮機
内の要部を上方から見た構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3のスクロール圧縮機
の要部を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4のスクロール圧縮機
を示す側面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5のスクロール圧縮機
の要部を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態6のスクロール圧縮機
を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態7のスクロール圧縮
機の微小振動可能な配管を示す説明図である。
【図11】 従来のスクロール圧縮機を示す断面図であ
る。
【図12】 図11における要部拡大図である。
【符号の説明】
1 固定スクロール、1a 台板、1b 板状渦巻歯、
1e 液インジェクションポート(第4の液インジェク
ション経路の例)、1f 低圧雰囲気下にある開口部
(第4の液インジェクション経路の例)、2 揺動スク
ロール、2a 台板、2b 板状渦巻歯、2c ボス部
(係合部の例)、3 フレーム、4 静止部材、4f
分岐部材との接合面、4g 外周側面にある液インジェ
クション孔(開口部の例)、6 圧縮室、7 主軸、9
密閉容器、9a 上部蓋状容器、10 板バネ(軸方
向移動手段の例)、18 液インジェクション管(第1
の液インジェクション経路の例)、20 ガラス端子、
30 分岐部材(第2の液インジェクション経路の
例)、30b 二股開口部、30c 静止部材との接合
面、31 微小振動可能な配管(第3の液インジェクシ
ョン経路の例)、31b曲げ部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増本 浩二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石垣 隆士 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中島 浩史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板の一面側に板状渦巻歯を有する固定
    スクロールと、前記固定スクロールの板状渦巻歯と組み
    合わされて圧縮室を構成する板状渦巻歯をその台板の一
    面側に有し前記台板の他面側には駆動力を受ける主軸と
    係合する係合部を有するとともに前記固定スクロールに
    対して揺動運動する揺動スクロールと、密閉容器内に固
    設され、前記揺動スクロールを軸方向に支持し前記主軸
    を半径方向に支持するフレームと、前記フレームに固設
    され、前記固定スクロールの台板の板状渦巻歯とは他面
    側に対面して配置された静止部材と、前記固定スクロー
    ルを軸方向に弾性移動可能とする軸方向移動手段と、冷
    凍サイクル内の液冷媒の一部を前記圧縮室内に導入する
    液インジェクション経路とを有し、前記固定スクロール
    の台板と前記静止部材の間に形成された隙間のうち、内
    側シール材で囲まれた高圧室には高圧の圧縮ガスを導入
    し、内側シール材と外側シール材で囲まれた中間圧室に
    は高圧と低圧との中間の圧力の圧縮ガスを導入し、前記
    圧縮ガスの圧力により前記固定スクロールを前記揺動ス
    クロールに向けて押圧するようにしたスクロール圧縮機
    において、前記液インジェクション経路は、前記密閉容
    器を貫通して設けられ、圧縮機内部と外部とを導通する
    配管で構成される第1の液インジェクション経路と、前
    記第1の液インジェクション経路と連通して接続され、
    内部に二股の分岐経路を有する分岐部材で構成される第
    2の液インジェクション経路と、前記第2の液インジェ
    クション経路の分岐経路とそれぞれ連通して接続され、
    前記固定スクロールに追従して微小振動可能な配管で構
    成される2つの第3の液インジェクション経路と、前記
    固定スクロール内に形成されるとともに前記第3の液イ
    ンジェクション経路と連通して接続され、前記圧縮室内
    と導通する2つの第4の液インジェクション経路とから
    なっていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 2つの第3の液インジェクション経路と
    2つの第4の液インジェクション経路は、第1の液イン
    ジェクション経路に対してほぼ対称な形状にそれぞれ形
    成されていることを特徴とする請求項第1項に記載のス
    クロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 静止部材と分岐部材とは、軸方向と直交
    する面で接合されており、かつ、前記静止部材の上面に
    前記分岐部材が配置されることを特徴とする請求項第1
    項または第2項に記載のスクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】 第1の液インジェクション経路をなす構
    成要素のうちの圧縮機内部と外部とを導通する配管と、
    圧縮室からの高圧ガスを吐出する吐出管と、密閉容器内
    の電動機に配線接続されるガラス端子とが、密閉容器の
    上部を構成する上部蓋状容器に貫通して設けられること
    を特徴とする請求項第1項乃至第3項のいずれかに記載
    のスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 第1の液インジェクション経路をなす構
    成要素のうち、密閉容器を貫通して設けられて圧縮機内
    部と外部とを導通する配管の端部が、静止部材の外周側
    面に設けられた開口部に接続されることを特徴とする請
    求項第1項乃至第4項のいずれかに記載のスクロール圧
    縮機。
  6. 【請求項6】 第1、第2、第3の液インジェクション
    経路のいずれもが圧縮室の上方に配置されていることを
    特徴とする請求項第1項乃至第5項のいずれかに記載の
    スクロール圧縮機。
  7. 【請求項7】 第3の液インジェクション経路をなす構
    成要素のうち、固定スクロールに追従して微小振動可能
    な配管は、必要最低限の曲げ数よりも多数の曲げ部分が
    形成されていることを特徴とする請求項第1項乃至第6
    項のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
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