JPH11165694A - ウォータジェット推進装置 - Google Patents

ウォータジェット推進装置

Info

Publication number
JPH11165694A
JPH11165694A JP33572797A JP33572797A JPH11165694A JP H11165694 A JPH11165694 A JP H11165694A JP 33572797 A JP33572797 A JP 33572797A JP 33572797 A JP33572797 A JP 33572797A JP H11165694 A JPH11165694 A JP H11165694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
steering nozzles
jet propulsion
water jet
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33572797A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinpei Nomura
伸平 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Niigata Engineering Co Ltd filed Critical Niigata Engineering Co Ltd
Priority to JP33572797A priority Critical patent/JPH11165694A/ja
Publication of JPH11165694A publication Critical patent/JPH11165694A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】平行動作のために連結した2台のウォータジェ
ット推進装置において、平行動作のずれを吸収し、推進
装置同志の衝突を回避する。 【解決手段】ウォータジェット推進装置3は吸い上げた
水を噴射ノズル2から噴射して推進力を得る。2基の推
進装置の隣接する操舵ノズル10,11 はエアシリンダ状の
リンク22で連結される。各操舵ノズルは油圧シリンダ1
3,14 及び15,16 によって同方向に揺動する。油圧シリ
ンダの各組の対応するポートは安全弁50,51を介して接
続される。揺動時に操舵ノズル10,11 の平行状態がくず
れると、リンク22のピストン27が移動し、エアシリンダ
内の空気及び緩衝材がダンパとして機能する。片方の油
圧ポンプが停止した場合等には、操舵ノズル10,11 の間
に大幅な動作のずれが生じる。リンク22が操舵ノズル1
0,11 の間に必要最小距離を確保し衝突を避ける。故障
した油圧系統の油圧配管内に生じた過大な圧力は安全弁
50,51 から逃がせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸い上げた水を噴
射して船舶を推進させるウォータジェット推進装置を複
数基並べて搭載した船舶において、隣接するウォータジ
ェット推進装置の操舵ノズルどうしの衝突を避けるため
に各ウォータジェット推進装置の操舵ノズルの方向を互
いに平行状態を保ちながら無理なく調整できるようにし
たものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なウォータジェット推進装置は、
船体後部の内部に設けられて船底に開口し、船外から水
を吸い上げる導管と、導管内に設けられてエンジンで回
転駆動されるインペラーと、船体後部の外部に設けられ
て導管に連通する操舵ノズルとを有している。操舵ノズ
ルは水平面内で所定角度揺動可能となるように構成され
ており、船体との間に設けられた油圧シリンダの作動に
よってその向きを変えることができる。操舵ノズルに
は、バケットが油圧シリンダの作動によって上下に開閉
可能に設けられており、前進・後進・中立の切り替えを
行えるようになっている。
【0003】ところで、双胴船の片舷に2台づつのウォ
ータジェット推進装置を装備した4軸船においては、片
舷の2台のウォータジェット推進装置は互いに接近して
据えつけられることが多いので、両者が常に平行状態を
保つように操舵しないと衝突してしまう。このように、
近接した2台のウォータジェット推進装置の操舵ノズル
の平行動作を確保する方法としては、従来、機械的・電
気的或いは油圧的に2台のウォータジェット推進装置を
接続する方法がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、何らかの理由で上記ウォータジェット推進装
置の操舵ノズルの平行動作にずれが生じた場合には、隣
接した2台のウォータジェット推進装置の操舵ノズルが
互いに衝突したり、または機械的な接続装置に過大な力
が作用して破損するという不具合があった。
【0005】本発明は、隣接した2台以上のウォータジ
ェット推進装置の操舵ノズルの平行動作を行うためにこ
れらを機械的・電気的・油圧的に連結した場合におい
て、何らかの理由で上記平行動作にずれが生じた場合で
あっても、そのずれを吸収して装置各部に無用の負荷を
発生させることがなく、また隣接するウォータジェット
推進装置の操舵ノズルどうしの衝突を確実に回避するこ
とができる新規な構造を有するウォータジェット推進装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載されたウ
ォータジェット推進装置は、船舶に揺動可能に取り付け
られてポンプから噴射された水を水平面内で偏向させる
複数の操舵ノズル(10,11)と、複数の操舵ノズル
を揺動させるための駆動手段(13,14,15,1
6)と、複数の操舵ノズルどうし衝突しないように複数
の操舵ノズルを連結する連結手段(22)とを有するウ
ォータジェット推進装置において、前記連結手段(2
2)に緩衝機能を設けたことを特徴としている。
【0007】請求項2に記載されたウォータジェット推
進装置は、請求項1記載のウォータジェット推進装置に
おいて、前記連結手段(22)が、前記操舵ノズルが揺
動する水平面と平行な水平面内で揺動可能となるように
一方の操舵ノズルに連結されたシリンダ(24)と、前
記操舵ノズルが揺動する水平面と平行な水平面内で揺動
可能となるように他方の操舵ノズルに揺動可能に連結さ
れて前記シリンダ内に摺動可能に挿入されたピストン
(27)を有することを特徴としている。
【0008】請求項3に記載されたウォータジェット推
進装置は、請求項2記載のウォータジェット推進装置に
おいて、前記シリンダ(24)内の両端に前記ピストン
が当接する当接部に緩衝部材(28)が設けられたこと
を特徴としている。
【0009】請求項4に記載されたウォータジェット推
進装置は、請求項3記載のウォータジェット推進装置に
おいて、前記シリンダ(24)がエアシリンダであり、
前記エアシリンダ内の吐出側あるいは戻り側のエアを所
定の圧力で放出させるリリーフバルブ(29,30)が
前記エアシリンダの吐出側と戻り側に設けられたことを
特徴としている。
【0010】請求項5に記載されたウォータジェット推
進装置は、船舶に揺動可能に取り付けられてポンプから
噴射された水を水平面内で偏向させる複数の操舵ノズル
(10,11)と、複数の操舵ノズルをそれぞれ揺動さ
せるために各操舵ノズルごとに設けられた複数系統の油
圧駆動手段と、複数の操舵ノズルどうしが衝突しないよ
うに複数の操舵ノズルを連結する連結手段(22)とを
有するウォータジェット推進装置において、前記複数系
統の油圧駆動手段を安全弁(50,51)を介して連結
したことを特徴としている。
【0011】請求項6に記載されたウォータジェット推
進装置は、請求項5記載のウォータジェット推進装置に
おいて、前記各油圧駆動手段が、各操舵ノズルをそれぞ
れ揺動させるために各操舵ノズルごとに油圧シリンダ
(13,14,15,16)と油圧ポンプを有してお
り、前記各油圧シリンダの対応するポート間を安全弁
(50,51)を介して接続したことを特徴としてい
る。
【0012】請求項7に記載されたウォータジェット推
進装置は、船舶に揺動可能に取り付けられてポンプから
噴射された水を水平面内で偏向させる複数の操舵ノズル
(10,11)と、複数の操舵ノズルをそれぞれ揺動さ
せるために各操舵ノズルごとに設けられた複数系統の油
圧駆動手段と、複数の操舵ノズルどうしが衝突しないよ
うに複数の操舵ノズルを連結する連結手段(22)とを
有するウォータジェット推進装置において、前記連結手
段(22)が緩衝機能を有し、前記複数系統の油圧駆動
手段を安全弁(50,51)を介して連結したことを特
徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1
〜図4を参照して説明する。図1及び図2は、双胴船の
片舷に近接して配置された2基のウォータジェット推進
装置3を示す。このウォータジェット推進装置3は船体
4の後部に設けられている。船体4の後部の底部には導
管5が設けられている。導管5の一端にある吸入口6
は、船底に開口している。吸入口6には、水とともに吸
い上げられる異物を遮断するグリッド7が設けられてい
る。この導管5に入り口エルボ5aが連通され、この入
り口エルボ5aの外周面に開孔が設けられ、この開孔に
点検窓プラグ5bが固着されている。この入り口エルボ
5aにポンプケーシング1が連通され、このポンプケー
シング1は、船体4の船尾の壁部を貫通して固定され、
その他端には噴射ノズル2が連通されている。このポン
プケーシング1の内部には、インペラー(動翼)8と固
定翼8’が設けられている。インペラー8が連結された
駆動軸9は、入り口エルボ5aおよび導管5の壁を貫通
して船体4の前方(船首側)に延設されており、図示し
ないエンジンの出力軸に連動連結されている。エンジン
を駆動してインペラー8を回転させれば、前記導管5の
吸込口6から水が吸い上げられて導管5の他端に送られ
る。
【0014】船体4の後端に突出した2本の噴射ノズル
2,2の他端には、操舵ノズル10,11がそれぞれ水
平面に揺動可能に設けられている。操舵ノズル10,1
1は略角筒形状であり、開口した後端部を船体4の略後
方に向けている。操舵ノズル10,11は水平面に対し
て垂直な揺動軸12,12を中心に回動可能に所定角度
範囲内で揺動可能となっている。
【0015】船体4に固定されたポンプケーシング1,
1と操舵ノズル10,11の間には、操舵ノズル10,
11を揺動させる油圧駆動手段の一部として、油圧シリ
ンダ13,14及び15,16が設けられている。油圧
シリンダ13,14及び15,16は、一つのウォータ
ジェット推進装置に対して2本一組で設けられている。
図2に示すように、各油圧シリンダ13,14及び1
5,16は揺動軸12,12の両側に配置され、それぞ
れシリンダのボトム側をポンプケーシング1,1に設け
られたブラケット1aに回動可能に連結され、それぞれ
ロッドの先端側を操舵ノズル10,11に回動可能に連
結されている。
【0016】各操舵ノズル10,11は、それぞれの油
圧シリンダ13と15を同じ方向に作動させ、油圧シリ
ンダ14と16を反対方向に作動させれば、図2中に想
像線で示すように操舵ノズル10.11を左右に揺動さ
せることができる。ウォータジェット推進装置3による
船舶の操舵は、このように油圧シリンダ13,14及び
15,16で操舵ノズル10,11を揺動させて行う。
【0017】各ウォータジェット推進装置3の操舵ノズ
ル10,11には、水が噴射される方向を前後方向に変
えるためのバケット17,17が取り付けられている。
バケット17は前面17aと後面17bが開口した略箱
型の部材である。バケット17は操舵ノズル10,11
に対して設けられた水平な回動軸18を介して水平位置
と下方位置との間で回動可能となっている。バケット1
7にはアーム19を介して補助バケット20が回動可能
に連結されている。
【0018】図1中に実線で示すように、バケット17
が水平状態にある時は、補助バケット20はバケット1
7の下面と操舵ノズル10との開口を覆っており、バケ
ット17の後面の開口は後方(船尾側)に向いている。
図1中に想像線で示すように、バケット17が左下方位
置にある時は、補助バケット20は左下方位置に移動し
てバケット17の後面の開口を覆い、バケット17の下
面の開口が前方(船首側を)に向くようになっている。
【0019】操舵ノズル10,11とバケット17,1
7の間には、バケット17,17を水平な回動軸18を
支点にして上下に回動させる油圧駆動手段として、油圧
シリンダ21が設けられている。油圧シリンダ21は、
一つのウォータジェット推進装置3に対して2本一組で
設けられている。図2に示すように、一対の油圧シリン
ダ21,21は互いに平行に配置され、それぞれシリン
ダのボトム側を操舵ノズル10,11側に回動可能に連
結され、それぞれロッドの先端側をバケット17,17
側に回動可能に連結されている。
【0020】図1中に実線で示すように、各油圧シリン
ダ21のロッドを収縮させれば、バケット17は水平位
置に保持され、水は後方に噴射されて船舶は前進する。
図1中に想像線で示すように、各油圧シリンダ21のロ
ッドを伸長させれば、バケット17は左下方位置に回動
され、反対に補助バケット20は左下方位置に回動され
るので水は前方(船首側)に噴射されて船舶は後進す
る。油圧シリンダ21を両者の中間の状態とすれば、バ
ケット17及び補助バケット20の状態は水平位置と下
方位置の間の状態となり、水は前方と後方の両方に噴射
されて船舶の推進は中立状態となる。ウォータジェット
推進装置3による船舶の操船モードの設定は、このよう
に油圧シリンダ21でバケット17を上下方向に回動さ
せて行う。
【0021】図1及び図2に示すように、並んでいる2
基のウォータジェット推進装置3,3の各操舵ノズル1
0,11は、連結手段としてのステアリングリンク22
を介して連結されており、操舵時に両操舵ノズル10,
11が平行状態を保ちながら揺動し、同一方向を向くよ
うに構成されている。このステアリングリンクの目的
は、電気・油圧制御装置によって平行動作させる様に装
備されている隣接する操舵ノズルの動作が制御異常によ
り平行動作が大巾にずれた時に操舵ノズル同志が衝突す
ることを避けることである。本例のステアリングリンク
22は伸縮可能なエアシリンダである。
【0022】ステアリングリンク22の構造を図3を参
照して説明する。前記操舵ノズル10,11の揺動平面
と平行な平面内で揺動可能となるように、筒状のアーム
23の一端が、一方の操舵ノズル11に回動可能に連結
されている。このアーム23の他端にはシリンダ24の
ボトム側が同軸に固定されている。シリンダ24のヘッ
ド側には複数段のシール材を有するヘッド部材25が固
定されている。
【0023】前記シリンダ24と同一軸上に伸縮するよ
うに、ロッド26の一端が、他方の操舵ノズル10に回
動可能に連結されている。このロッド26は、ネジ構造
で連結されてナット26cで回り止めが施された2本の
棒状の部材26a,26bからなる。両部材26a,2
6bのねじ込み状態を調整することにより、ロッド26
の全体の長さを任意に設定することができる。ロッド2
6は前記シリンダ24のヘッド部材25を気密に貫通し
てシリンダ24内に嵌装されている。シリンダ24内に
あるロッド26の他端にはピストン27が取り付けられ
ており、このピストン27はシリンダ24内を摺動す
る。
【0024】シリンダ24内のヘッド側とボトム側の両
端には、例えばゴム等の弾性部材からなる緩衝部材2
8,28(ダンパ)がそれぞれ設けられている。シリン
ダ24内を摺動するピストン27の衝突による衝撃は、
この緩衝部材28によって緩衝される。
【0025】シリンダ24の内部はピストン27によっ
て2つの空間に区画されている。シリンダ24の周壁に
は、各空間に連通する2個のリリーフバルブ29,30
が設けられている。隣接する2基の操舵ノズル10,1
1が電気・油圧制御装置の制御異常により互いに平行な
状態で揺動しない場合には、シリンダ24内でピストン
27が移動する。即ち、ピストン27がダンパとして機
能するので、両操舵ノズル10,11の動作のずれがエ
アシリンダ24に急激な反力を発生させることはない。
即ち、シリンダ24内の空間には、ピストン27が中間
位置にある時に大気圧となる量の空気が入っている。こ
の空気はピストン27が左右に動いた時に圧縮されてエ
アークッションとなる。リリーフバルブ29,30は通
常開かないが、シリンダ24内へ海水等が浸入して異常
な圧力まで上昇した場合にのみ開いてシリンダ24の破
裂を防ぐ。
【0026】次に、操舵ノズル10,11を揺動させて
船舶の操舵を行う油圧駆動手段の油圧系統について図4
を参照して説明する。前述したように、操舵ノズル1
0,11を揺動させる油圧シリンダ13〜16は油圧駆
動手段の一部であり、操舵ノズルごとに2台づつ設けら
れている。第1の操舵ノズル10において、一方の油圧
シリンダ13のボトム側のポートは他方の油圧シリンダ
14のヘッド側のポートに接続されている。この油圧配
管31はパイロットチェック弁32を介して第1電磁比
例弁33に接続されている。また、第1の操舵ノズル1
0において、一方の油圧シリンダ13のヘッド側のポー
トは他方の油圧シリンダ14のボトム側のポートに接続
されている。この油圧配管34はパイロットチェック弁
35を介して第1電磁比例弁33に接続されている。第
1電磁比例弁33には、図示しない第1油圧ポンプに連
通する供給管36と、第1作動油タンクに連通する戻り
管37が接続されている。従って、第1電磁比例弁33
を切り換え、前記2つの油圧配管31,34の一方に油
圧を供給することにより、前記2つの油圧シリンダ1
3,14を互いに反対方向に作動させて操舵ノズル10
を任意の方向に揺動させることができる。
【0027】第2の操舵ノズル11における油圧系統の
構成は第1の操舵ノズル10の場合と同様である。図4
において、2つの油圧シリンダ15,16の各ポート
は、互いに他方の油圧シリンダの異なるポートに接続さ
れ、2つの油圧配管38,39を構成している。両油圧
配管38,39は、それぞれパイロットチェック弁4
0,41を介して第2電磁比例弁42に接続されてい
る。第2電磁比例弁42には、図示しない第2油圧ポン
プに連通する供給管43と、第2作動油タンクに連通す
る戻り管44が接続されている。
【0028】2つの操舵ノズル10,11の対応する油
圧配管、即ち油圧供給時に2つの操舵ノズル10,11
を同方向に駆動する2つの油圧配管は、それぞれ安全弁
50,51を介して接続されている。即ち、図4におい
て、油圧供給時に第1の操舵ノズル10を左方に傾ける
油圧配管34は、第2の操舵ノズル11の油圧配管39
に、安全弁51を介して接続されている。また、油圧供
給時に第1の操舵ノズル10を右方に傾ける油圧配管3
1は、第2の操舵ノズル11の油圧配管38に、安全弁
50を介して接続されている。これらの安全弁50,5
1は、どちらの油圧配管の側から流入してきた作動油に
対しても一定の圧力で作動する。
【0029】以上説明した油圧駆動手段や、インペラー
8を駆動するエンジン等は、船舶の操舵室に設けられた
電気式遠隔操縦装置によって任意に制御することができ
る。
【0030】以上の構成になるウォータジェット推進装
置において、油圧駆動手段を用いて行う操舵について説
明する。通常時には、操舵室の電気式遠隔操縦装置から
第1及び第2の電磁比例弁33,42に同一の信号が供
給され、第1及び第2の操舵ノズル10,11は平行動
作する。
【0031】しかしながら、2つの操舵ノズル10,1
1の間には、油圧駆動手段を構成する部品の固体差によ
り、微小な動作のずれがある。隣接する2基の操舵ノズ
ル10,11が互いに平行な状態で揺動しない場合に
は、ステアリングリンク22のシリンダ24内でピスト
ン27が移動し、ダンパとして機能する。両操舵ノズル
10,11の動作のずれはステアリングリンク22に機
械的な反力を発生させない。
【0032】電気系に生じる何らかの異常や、片側の油
圧ポンプの停止時等のような油圧系の異常が発生した時
には、2台の操舵ノズル10,11の間に大幅な動作の
ずれが生じる。そのような場合には、ステアリングリン
ク22が両操舵ノズル10,11の間に必要最小距離を
確保し、両操舵ノズル10,11の衝突を避ける。この
時に、異常を来している側の油圧系統では、油圧配管内
に閉じ込められている作動油に過大な圧力が発生する。
そのままでは、ステアリングリンク22に過大な力が作
用して破損する可能性が生じるが、本例においては、両
操舵ノズル10,11の対応する油圧配管が安全弁5
0,51を介して接続されているので、一定圧力以上に
なった作動油はこの安全弁50,51から逃がすことが
できる。
【0033】以上説明した一例は、双胴船の片舷に近接
して配置された2基のウォータジェット推進機に関する
ものであったが、船体に並設した3基以上のウォータジ
ェット推進機を互いに連結手段で連結し、各ウォータジ
ェット推進機を駆動手段で同方向に揺動させるようにし
たウォータジェット推進装置についても本発明は適用可
能である。また、本発明が適用可能な船舶が双胴船に限
定されないことは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】本発明は、船舶に揺動可能に取り付けた
複数の操舵ノズルを連結手段で連結し、駆動手段で揺動
するようにしたウォータジェット推進装置において、連
結手段に緩衝機能を設けたので、電気的又は油圧的な問
題によって複数の操舵ノズルの間に生じた制御位置のず
れを吸収することが可能となり、また連結手段に過大な
力が負荷されることを防止することができる。
【0035】さらに、機械的に連結された複数の操舵ノ
ズルの各駆動手段をそれぞれ油圧駆動手段とし、一方の
操舵ノズルの油圧駆動手段が停止又は異常を来して高圧
になっても、複数系統の油圧駆動手段に安全弁を介して
接続したので、機械的な連結手段に過大な力を作用させ
ることなく他方の操舵ノズルを作動させて互いの衝突を
避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例であるウォータジェ
ット推進機の一部を断面とした側面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例であるウォータジェ
ット推進機の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例における連結手段と
してのステアリングリンクの断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例における油圧駆動手
段の油圧系統図である。
【符号の説明】
3 ウォータジェット推進装置 4 船体 10,11 操舵ノズル 13,14,15,16 駆動手段としての油圧シリン
ダ 22 連結手段としてのステアリングリンク 24 エアシリンダ 28 緩衝部材 29,30 リリーフバルブ 50,51 安全弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶に揺動可能に取り付けられてポンプ
    から噴射された水を水平面内で偏向させる複数の操舵ノ
    ズルと、複数の操舵ノズルを揺動させるための駆動手段
    と、複数の操舵ノズルどうしが衝突しないように複数の
    操舵ノズルを連結する連結手段とを有するウォータジェ
    ット推進装置において、 前記連結手段に緩衝機能を設けたことを特徴とするウォ
    ータジェット推進装置。
  2. 【請求項2】 前記連結手段が、前記操舵ノズルが揺動
    する水平面と平行な水平面内で揺動可能となるように一
    方の操舵ノズルに連結されたシリンダと、前記操舵ノズ
    ルが揺動する水平面と平行な水平面内で揺動可能となる
    ように他方の操舵ノズルに揺動可能に連結されて前記シ
    リンダ内に摺動可能に挿入されたピストンを有すること
    を特徴とする請求項1記載のウォータジェット推進装
    置。
  3. 【請求項3】 前記シリンダ内の両端に前記ピストンが
    当接する当接部に緩衝部材が設けられた請求項2記載の
    ウォータジェット推進装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダがエアシリンダであり、前
    記エアシリンダ内の吐出側あるいは戻り側のエアを所定
    の圧力で放出させるリリーフバルブが前記エアシリンダ
    の吐出側と戻り側に設けられた請求項3記載のウォータ
    ジェット推進装置。
  5. 【請求項5】 船舶に揺動可能に取り付けられてポンプ
    から噴射された水を水平面内で偏向させる複数の操舵ノ
    ズルと、複数の操舵ノズルをそれぞれ揺動させるために
    各操舵ノズルごとに設けられた複数系統の油圧駆動手段
    と、複数の操舵ノズルどうしが衝突しないように複数の
    操舵ノズルを連結する連結手段とを有するウォータジェ
    ット推進装置において、 前記複数系統の油圧駆動手段を安全弁を介して連結した
    ことを特徴とするウォータジェット推進装置。
  6. 【請求項6】 前記各油圧駆動手段が、各操舵ノズルを
    それぞれ揺動させるために各操舵ノズルごとに油圧シリ
    ンダと油圧ポンプを有しており、前記各油圧シリンダの
    吐出側と戻り側に安全弁を介して接続したことを特徴と
    する請求項5記載のウォータジェット推進装置。
  7. 【請求項7】 船舶に揺動可能に取り付けられてポンプ
    から噴射された水を水平面内で偏向させる複数の操舵ノ
    ズルと、複数の操舵ノズルをそれぞれ揺動させるために
    各操舵ノズルごとに設けられた複数系統の油圧駆動手段
    と、複数の操舵ノズルどうしが衝突しないように複数の
    操舵ノズルを連結する連結手段とを有するウォータジェ
    ット推進装置において、 前記連結手段が緩衝機能を有し、前記複数系統の油圧駆
    動手段を安全弁を介して連結したことを特徴とするウォ
    ータジェット推進装置。
JP33572797A 1997-12-05 1997-12-05 ウォータジェット推進装置 Pending JPH11165694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33572797A JPH11165694A (ja) 1997-12-05 1997-12-05 ウォータジェット推進装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33572797A JPH11165694A (ja) 1997-12-05 1997-12-05 ウォータジェット推進装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11165694A true JPH11165694A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18291803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33572797A Pending JPH11165694A (ja) 1997-12-05 1997-12-05 ウォータジェット推進装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11165694A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109436258A (zh) * 2018-12-24 2019-03-08 重庆大学 一种基于电磁控制的小微型潜航器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109436258A (zh) * 2018-12-24 2019-03-08 重庆大学 一种基于电磁控制的小微型潜航器
CN109436258B (zh) * 2018-12-24 2023-08-29 重庆大学 一种基于电磁控制的小微型潜航器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61263897A (ja) 船舶推進機の操舵装置
US20240166325A1 (en) System for controlling marine craft with steerable propellers
US4265192A (en) Auxiliary hydraulic maneuvering system for small boats
WO1988004720A1 (en) Exhaust control assembly for marine stern drive
KR102135784B1 (ko) 수륙양용 보트
KR101765029B1 (ko) 서보모터에 의한 작동유 유량제어 기능을 구비한 유압조타시스템
JPH0633077B2 (ja) 船舶推進機の操舵装置
ES2233233T3 (es) Embarcacion de superficie con un sistema de propulsion de chorro de agua.
JPH11165694A (ja) ウォータジェット推進装置
US3593686A (en) System for laterally maneuvering a watercraft hull
US3807346A (en) Waterjet steering and reversing mechanism
KR20160082855A (ko) 워터젯 연동 서브노즐을 이용한 위치 및 자세 제어 장치와 그 방법
KR101892437B1 (ko) 선박용 조타장치
US6695655B2 (en) Tilt device for outboard drive
KR101785104B1 (ko) 선박 추진 및 조향 시스템
KR100607095B1 (ko) 공기부양선의 다단 노즐식 선수추진장치
KR102610221B1 (ko) 선박용 조타장치
KR100997717B1 (ko) 유압 유니트
JP2000009101A (ja) 油圧アクチュエータの制御装置
JP5942215B2 (ja) 船舶操舵用油圧装置
KR20190024347A (ko) 선박용 선수 선미 통합형 터널 스러스터
KR20230174928A (ko) 수압을 이용한 소형 선박용 스러스트 추력장치
KR790001213B1 (ko) 선박의 방향 제어장치
KR100500998B1 (ko) 탱커의 비상 추진 및 조향 시스템
EP0201657B1 (en) A watercraft fitted with water-jet propulsion units, and a water-jet propulsion unit for watercraft

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040224