JPH11163828A - Pn符号系列の状態算定方法及びこれを用いた装置 - Google Patents

Pn符号系列の状態算定方法及びこれを用いた装置

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JPH11163828A
JPH11163828A JP9322912A JP32291297A JPH11163828A JP H11163828 A JPH11163828 A JP H11163828A JP 9322912 A JP9322912 A JP 9322912A JP 32291297 A JP32291297 A JP 32291297A JP H11163828 A JPH11163828 A JP H11163828A
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JP9322912A
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Seiji Kato
清二 加藤
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PN符号同期のための装置規模を大きくせず
に、高速かつ簡単に所定の位相番号に対応するシフトレ
ジスタの状態を設定する。 【解決手段】生成多項式X18+X7+1を実現する18
段のシフトレジスタの構成において、各要素の初期値を
17〜0とすると、位相番号が1024のときのシフト
レジスタの状態は、3つの部分初期符号系列、すなわち
初期値が17〜0の並びで表される第0次部分初期符号
系列IB(0)、初期値が17〜7の並びで表される第
1次部分初期符号系列IB(1)、及び初期値が6〜0
の並びで表される第2次部分初期符号系列IB(2)を
シフトして排他的論理和演算することによって算出する
ことができる。従って、各位相番号毎に、第0次〜第2
次部分初期符号系列毎のシフト量を記憶しておくことに
より、所定の位相番号に対するシフトレジスタの状態を
ソフトウェアで高速演算し、この演算結果を該シフトレ
ジスタに設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周期的なPN(Ps
eudoramdom Noise:擬似ランダム雑音)符号系列の位相
初期状態の値から、位相番号情報に対応する該PN符号
系列の状態を高速かつ簡易に算定することができるPN
符号系列の状態算定方法及びこれを用いた装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、スペクトル拡散通信は、通信
の対象となるデータの周波数帯域幅よりも広い帯域に信
号を拡散して伝送する通信方式であり、干渉に強く、信
号秘匿性があり、高分解測距が可能である等の利点を有
する。このスペクトル拡散通信は、衛星通信、陸上通信
などの分野をはじめ、近年ではさらに、周波数の利用効
率の向上が期待できることや既存システムとの共存が可
能なことなどにより、移動体通信や構内通信などへの応
用が進んでいる。
【0003】このスペクトル拡散通信を実現する代表的
な方式として、直接拡散(Direct Sequence:DS)方
式と、周波数ホッピング(Frequency Hopping:FH)
方式とがある。DS方式は、搬送波で変調されたデータ
に直接拡散符号パルスを平衡変調することにより占有周
波数帯域を拡散する。一方、FH方式は、変調されたデ
ータの搬送波周波数を拡散符号パルスに従って切り換え
る、すなわちホッピングさせることにより、搬送波周波
数を広帯域に拡散している。特に、高速周波数ホッピン
グ(Fast FH)方式は、情報速度よりも速く周波数を
切り換えることにより干渉に強く、遠近問題及び周波数
ダイバーシチ効果などに優れ、移動通信やフェージング
の影響が大きい室内通信用として注目されている。
【0004】通常、DS方式では、M系列(Maximum Le
ngth Code)やゴールド符号系列等を用いたPN符号系
列をシフトレジスタで生成し、このPN符号系列によっ
て一次変調された信号を拡散変調する。また、拡散変調
された信号を送信時のPN符号系列で逆拡散し、一次変
調に対応する信号を生成することにより受信する。従っ
て、受信側では、送信側のPN符号系列に同期させるこ
とが必須となる。
【0005】このようなPN符号系列は、周期性をもっ
ており、シフトレジスタにより所定回数、生成処理を繰
り返すと、再び初期設定時のシフトレジスタの状態とな
る。例えば、1023の位相状態を呈するPN符号系列
は、1024番目、すなわち1024クロック目には、
再び初期状態に復帰することになる。この初期設定時の
シフトレジスタの状態からの状態変化を位相とよぶ。従
って、初期設定時のシフトレジスタの状態からの位相順
序を位相番号情報として指定することができる。
【0006】このようなPN符号系列を生成するシフト
レジスタを用いてスペクトル拡散通信を実現する場合に
おける、基地局と移動局との該PN符号系列の同期をと
る際、該シフトレジスタの状態の先読みを少ない計算量
で行うものが、例えば特開平7−183869号公報に
記載されている。これには、シフトレジスタの逐次の状
態変化を入出力関係として把握し、この入出力関係をマ
トリクスで表現し、初期状態に、該マトリクスを位相番
号情報に対応する回数分繰り返し乗算することによっ
て、位相番号情報に対応するシフトレジスタの状態(位
相)が求められることから、位相番号情報が示す回数分
繰り返し乗算された1つのマトリクスを各位相番号情報
毎に記憶しておくことにより、速やかに位相番号情報に
対応するシフトレジスタの状態を算出することができる
ものが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平7−183869号公報に記載されたスペクト
ラム拡散用PN符号同期方法では、基地局と位相局との
間で予め決めておいた時刻後のシフトレジスタの内部状
態を簡単に計算することができ、計算時間も短縮するこ
とができるものの、各位相番号情報に対応する複数のマ
トリクスを格納しておく必要があるため、記憶容量が膨
大であり、PN符号同期のための装置規模が大きくなる
という問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、所定のPN符号系列の状態を高速かつ簡単に算出す
ることができるPN符号系列の状態算出方法及びPN符
号同期のための装置規模を大きくせずに、高速かつ簡単
に所定の位相番号情報に対応するシフトレジスタの状態
を設定することができるPN符号設定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、周期性を
もったPN符号系列の位相初期状態の値から、位相番号
情報に対応する該PN符号系列の状態を算定するPN符
号系列の状態算定方法において、前記位相初期状態の並
びを用いて表した複数の部分初期符号系列と、前記位相
番号情報毎に、該複数の部分初期符号系列をそれぞれ所
定量シフトさせて前記位相番号情報に対応するPN符号
系列の状態を表す場合の該所定量とを予め記憶し、前記
位相番号情報に基づいて、該位相番号情報に対応する前
記所定量を用いて前記複数の部分初期符号系列をシフト
させて該位相番号情報に対応するPN符号系列の状態を
算定することを特徴とする。
【0010】これにより、位相番号情報に対応するPN
符号系列の状態を高速かつ容易に算定することができ
る。
【0011】第2の発明は、第1の発明において、前記
PN符号系列の状態の算定は、前記所定量シフトされた
前記複数の部分初期符号系列の値を前記位相初期状態の
並び位置毎に排他的論理和演算することによって求める
ことを特徴とする。
【0012】第2の発明では、第1の発明と同様な作用
を奏する。
【0013】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記複数の部分初期符号系列は、前記PN符号系
列の生成時における回帰出力ビット位置によって分割さ
れた複数の位相初期状態の並びであることを特徴とす
る。
【0014】これにより、すべての位相番号情報に対す
るPN符号系列の状態を少ない部分初期符号系列によっ
て表現することができる。
【0015】第4の発明は、第1から第3の発明におい
て、前記複数の部分初期符号系列は、前記位相初期状態
の全並びを含むことを特徴とする。
【0016】これにより、すべての位相番号情報に対す
るPN符号系列の状態を少ない部分初期符号系列によっ
て表現することができるとともに、シフト演算の回数を
少なくすることができる。
【0017】第5の発明は、第1から第4の発明におい
て、前記PN符号系列は、複数個のPN符号系列を用い
て生成される符号系列における該複数個のPN符号系列
のうちの少なくとも1個のPN符号系列であることを特
徴とする。
【0018】これにより、例えばゴールド符号系列のよ
うな符号系列に対しても、所定の位相番号情報に対する
PN符号系列の状態を設定することができ、通信に適用
する場合には、同期を高速かつ容易に確立することがで
きる。
【0019】第6の発明は、周期性をもったPN符号系
列を生成するシフトレジスタに予め設定されるPN符号
系列の位相初期状態の値から、位相番号情報に対応する
該PN符号系列の状態を算定し、該算定したPN符号系
列の状態をシフトレジスタに設定するPN符号設定装置
において、前記位相初期状態の並びを用いて表した複数
の部分初期符号系列と、前記位相番号情報毎に、該複数
の部分初期符号系列をそれぞれ所定量シフトさせて前記
位相番号情報に対応するPN符号系列の状態を表す場合
の該所定量とを予め記憶する記憶手段と、前記位相番号
情報に基づいて、該位相番号情報に対応する前記所定量
を用いて前記複数の部分初期符号系列をシフトさせて該
位相番号情報に対応するPN符号系列の状態を演算する
演算手段とを具備したことを特徴とする。
【0020】これにより、位相番号情報に対応するPN
符号系列の状態を高速かつ容易に算定することができ
る。
【0021】第7の発明は、周期性をもったPN符号系
列を生成するシフトレジスタを有する受信側装置が、前
記PN符号系列を生成するシフトレジスタを有する送信
側装置から送出されてなる獲得された所定のPN符号系
列の位相番号情報をもとに、該所定のPN符号系列をシ
フトレジスタに設定し、送信側装置と受信側装置とのP
N符号系列の同期をとる通信装置において、前記送信側
装置は、前記送信側装置及び前記受信側装置の双方に予
め設定される前記PN符号系列の位相初期状態の並びを
用いて表した複数の部分初期符号系列と、位相番号情報
毎に、該複数の部分初期符号系列をそれぞれ所定量シフ
トさせて前記位相番号情報に対応するPN符号系列の状
態を表す場合の該所定量とを予め記憶する記憶手段と、
前記位相番号情報に基づいて、該位相番号情報に対応す
る前記所定量を用いて前記複数の部分初期符号系列をシ
フトさせて該位相番号情報に対応する前記所定のPN符
号系列の状態を演算する演算手段とを具備したことを特
徴とする。
【0022】これにより、位相番号情報に対応するPN
符号系列の状態を高速かつ容易に算定することができ、
受信側装置は送信側装置との同期を速やかに確立するこ
とができる。
【0023】第8の発明は、第6または第7の発明にお
いて、前記演算手段は、前記所定量シフトされた前記複
数の部分初期符号系列の値を前記位相初期状態の並び位
置毎に排他的論理和演算して前記所定のPN符号系列の
状態を演算することを特徴とする。
【0024】第8の発明では、第6または第7の発明と
同様な作用を奏する。
【0025】第9の発明は、第6から第8の発明におい
て、前記複数の部分初期符号系列は、前記シフトレジス
タからの出力ビット位置によって分割された複数の位相
初期状態の並びであることを特徴とする。
【0026】これにより、すべての位相番号情報に対す
るPN符号系列の状態を少ない部分初期符号系列によっ
て表現することができる。
【0027】第10の発明は、第6から第9の発明にお
いて、前記複数の部分初期符号系列は、前記シフトレジ
スタの位相初期状態の全並びを含むことを特徴とする。
【0028】これにより、すべての位相番号情報に対す
るPN符号系列の状態を少ない部分初期符号系列によっ
て表現することができるとともに、シフト演算の回数を
少なくすることができる。
【0029】第11の発明は、第6から第10の発明に
おいて、前記PN符号系列は、複数個のPN符号系列を
用いて生成される符号系列におけるPN符号系列であ
り、前記シフトレジスタは、周期が同一のM系列を生成
する複数個のシフトレジスタであることを特徴とする。
【0030】これにより、例えばゴールド符号系列のよ
うな符号系列に対しても、所定の位相番号情報に対する
PN符号系列の状態を設定することができ、通信に適用
する場合には、同期を高速かつ容易に確立することがで
きる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0032】まず、図1〜図3を参照して、PN符号系
列の発生概要について説明する。図1は、生成多項式X
18+X7+1を実現する18段のシフトレジスタの構成
を示し、18段のシフトレジスタ20は、入力側から順
次、要素SR17〜SR0を有し、要素SR7及びSR
0からの出力は、排他的論理和回路EOR1によって排
他的論理和演算され、入力側の要素SR17に入力され
るとともに、要素SR0からの出力は、PN符号系列と
して順次出力される。要素SR17〜SR0に設定され
る初期PN符号系列は、すべて「0」である場合を除い
て任意であるため、ここでは、要素SR17〜SR0に
初期設定される初期PN符号系列をそれぞれ初期値I
(17)〜I(0)として示す。但し、図面において
は、「17」〜「0」とし、そのままの数字で示してい
る。従って、位相番号情報が示す位相番号の値(以下、
「位相番号」という。)が0のときにシフトレジスタ2
0の各要素SR17〜SR0に設定されているPN符号
系列は、初期値I(17)〜I(0)が順次並んだ状態
となる。
【0033】ここで、位相が1つ進むと、すなわち1ク
ロック進んで各要素SR17〜SR0の値が右側にシフ
トすると、初期値I(17)〜I(1)が要素SR16
〜SR0の値に設定されるとともに、初期値I(7)と
初期値(0)の排他的論理和が要素SR17に設定され
る。この時の要素SR17の値は、「I(7)+I
(0)」(以下、「+」は排他的論理和を示す。)とな
る。
【0034】図2は、位相の進みに伴うシフトレジスタ
20の各要素SR17〜SR0の状態変化を示してい
る。このような位相の進みによって、例えば位相番号が
32における状態は、要素SR17で「I(16)+I
(13)+I(9)」となる。なお、要素SR7と要素
SR0との排他的論理和演算を行う場合、実際の初期値
がいかなる値であっても、同一の値の排他的論理和は、
0となる。例えば、位相番号が18のときのSR7の値
は、「I(14)+I(7)」であり、SR0の値は、
「I(7)+I(0)」であり、これらの排他的論理和
は、「I(14)+I(0)」となり、I(7)が消え
ることになり、この値が、位相番号が19のときの要素
SR17の値になる。従って、初期値I(17)〜I
(0)を用いても、各要素SR17〜SR0の値が18
個を超えた数の排他的論理和の集合として表されること
はない。
【0035】また、図2に注目すると、位相の進みに伴
って、同一の要素の値は、この値を構成する各初期値I
(17)〜I(0)の値を「1」増加した値となってい
る。但し、初期値I(17)を「1」増加させる場合
は、I(18)ではなく、I(7)+I(0)となる。
また、ある要素の右隣の値は、ある要素の値から「1」
減少した値となっている。但し、初期値I(0)から
「1」減少する場合は、I(17)+I(6)となって
いる。
【0036】このようなシフト演算を行うことによって
各位相番号に対応するシフトレジスタ20の各要素の状
態を初期値I(17)〜I(0)を用いて表現すること
ができる。ここで、位相番号が64の状態は、位相番号
が32の状態における各要素の値をそれぞれ初期値I
(17)〜I(0)に置き換えることによって求めるこ
とができる。例えば、位相番号が32における要素SR
17の値は、I(16)+I(13)+I(9)であ
り、要素SR16,SR13,SR9の各値は、「I
(15)+I(12)+I(8)」,「I(12)+I
(9)+I(5)」,「I(8)+I(5)+I
(1)」であるため、位相番号が64における要素SR
17の値は、I(15)+I(12)+I(8)+I
(12)+I(9)+I(5)+I(8)+I(5)+
I(1)であり、「I(15)+I(9)+I(1)」
と簡単に求められる。同様な処理を行えば、位相番号
が、128、256、512、1024の時の状態を初
期値I(17)〜I(0)を用いて表すことができる
(図3参照)。
【0037】この位相番号が1024のときの状態を整
理すると、図4のように、3つの初期値の並びをシフト
した組合せから構成されることがわかる。すなわち、初
期値I(17)〜I(0)の連続並び、初期値I(1
7)〜(7)の連続並び、及び初期値I(6)〜I
(0)の連続並びを右あるいは左にシフトさせて排他的
論理和演算を行うことによって、位相番号が1024の
各要素の状態を算出することができる。
【0038】また、図5は、位相番号が60のときの状
態を整理したものであり、これも位相番号が1024の
ときと同じ3つの初期値の並びをシフト演算することに
よって、位相番号が60のときの各要素の状態を算出す
ることができる。なお、図5(a)に示した位相番号が
60のときの各要素の値は、図2に示す位相番号が30
のときの各要素の値を、位相番号が30のときの初期値
に置き換えて算出したものである。
【0039】上述した位相番号が1024あるいは60
の時におけるシフトレジスタの状態が、3つの初期値の
並びをシフトした組合せによって構成されることは、す
べての位相番号におけるシフトレジスタの状態について
も言える。そして、この3つの状態は、図1に示すシフ
トレジスタ20の構成から導くことができる。すなわ
ち、すべての要素I(17)〜I(0)の並びと、排他
的論理和回路EOR1に出力されるまでの初期値の並
び、すなわち入力側の要素I(17)から排他的論理和
回路EOR1に分岐されるまでの初期値I(7)の並び
と、その次のI(6)から最終的な出力I(0)までの
並びとの3つによって、分類することができる。
【0040】この結果、各位相番号に対応するシフトレ
ジスタの状態は、この3つの並びのシフト量を記憶して
おくことにより、簡単に演算することができる。図6
は、位相番号に対応するシフト量との関係を示し、初期
値I(17)〜I(0)の並びを第0次部分初期符号系
列とし、初期値I(17)〜I(7)の並びを第1次部
分初期符号系列とし、初期値I(6)〜I(0)の並び
を第2次部分符号系列としている。
【0041】図6において、位相番号が1024のとき
の状態は、第0次部分初期符号系列を左に1、2、4、
12、13、17シフトし、第1次部分初期符号系列を
左に10、5シフトし、右に1、5、6、12、14、
16、17シフトし、第2次部分初期符号系列を左に6
シフトし、右に3シフトし、各シフトした値を各要素毎
に排他的論理和演算をすることによって求められること
を示し、各部分初期符号系列での左あるいは右へのシフ
ト量が記憶されている。同様に、位相番号が60のとき
の状態は、第0次部分初期符号系列を左に2シフトし、
右に6シフトし、第1次部分初期符号系列を左に6シフ
トし、右に5、13、16シフトし、第2次部分初期符
号系列を左に13、12、5シフトし、右に2シフト
し、各シフトした値を各要素毎に排他的論理和演算する
ことによって求められる。
【0042】ここで、所定の位相番号が示された時のシ
フトレジスタの状態を演算する一般的な式Fについて説
明すると、次のようになる。すなわち、 となる。なお、IB(0)〜IB(2)は、それぞれ第
0次部分初期符号系列、第1次部分初期符号系列、第2
次部分初期符号系列であり、ai=1,2,…,na、
bi=1,2,…,nb、ci=1,2,…,ncであ
り、na〜ncは、図6に示すシフト量であり、左にシ
フトする場合は正、右にシフトする場合は負の値に設定
されている。また、SF(x,y)は、xをyシフトさ
せる関数である。
【0043】次に、図7を参照して、上述した位相番号
に対応するシフト量を用いて所定の位相番号に対応する
シフトレジスタの状態を演算し、設定するPN符号設定
装置について説明する。
【0044】図7において、PN符号設定装置30は、
図1に示すシフトレジスタ20を実現するシフトレジス
タ31、図6に示した、位相番号に対応するシフト量を
記憶するメモリ32、入力された位相番号S1に対応す
るシフトレジスタの状態を、メモリ32の記憶内容及び
式Fを用いて演算する演算制御部33、演算制御部33
の演算結果を記憶するレジスタ34を有する。シフトレ
ジスタ31は、シフトレジスタ31を構成する各要素S
R17〜SR0の各前段にスイッチSW17〜SW0を
設け、各スイッチSW17〜SW0は、前段の各要素S
R17〜SR1または排他的論理和回路EOR1からの
入力と、レジスタ34からの入力とを切り換える。この
切換は演算制御部33によって切換制御される。各スイ
ッチSW17〜SW0は、それぞれレジスタ34に接続
され、各要素SR17〜SR0とレジスタ34内の値と
が対応づけられている。
【0045】ここで、図8のフローチャートを参照し
て、演算制御部33の制御処理手順について説明する。
まず、演算制御部33は、メモリ32から、部分初期符
号系列、すなわち第0次〜第2次部分初期符号系列IB
(0)〜IB(2)を取得する(ステップ101)。そ
の後、位相番号が入力されたか否かを判断し(ステップ
102)、位相番号が入力された場合のみ、この位相番
号に対応する部分初期符号系列毎のシフト量をメモリ3
2から取得する(ステップ103)。さらに、取得した
シフト量をもとに、式Fによるシフト演算による排他的
論理和演算を行い、レジスタ34に出力する(ステップ
104)。そして、演算制御部33は、指定された所定
時刻S2までに、スイッチSW17〜SW0をレジスタ
34側に切り換えて、レジスタ34の内容を対応するス
イッチSW17〜SWを介して、各要素SR17〜SR
0に出力させ、スイッチSW17〜SW0を前段の各要
素SR17〜SR1または排他的論理和回路EOR1に
切換接続する(ステップ105)。これにより、指定時
刻S2までに指定された位相番号に対応するPN符号系
列がシフトレジスタ31に設定されたことになる。
【0046】ところで、図5及び図6では、第0次〜第
2次部分初期符号系列IB(0)〜IB(2)の3つに
よって分類したが、第0次部分初期符号系列IB(0)
は、第1次部分初期符号系列IB(1)と第2次部分初
期符号系列IB(2)との2つの部分初期符号系列で構
成されている。すなわち、第0次部分初期符号系列IB
(0)を構成する初期値I(17)〜I(0)は、第1
次部分初期符号系列IB(1)を構成する初期値I(1
7)〜I(7)と第2次部分初期符号系列IB(2)を
構成する初期値I(6)〜I(0)とによって構成され
ている。このため、ある位相番号に対応するPN符号系
列は、2つの第1次及び第2次部分初期符号系列IB
(1),IB(2)のみをシフトすることによって表す
ことができる。
【0047】図9及び図10は、図4及び図5に示した
それぞれ位相番号が1024及び60のときの初期値の
並びを、第1次部分初期符号系列IB(1)及び第2次
部分初期符号系列IB(2)のみによって分類した状態
を示している。この結果、位相番号に対応するPN符号
系列は、第1次部分初期符号系列IB(1)及び第2次
部分初期符号系列IB(2)のシフトのみによって演算
することができ、このときの位相番号に対応するシフト
量は、図11に示すようになる。この場合、第0次部分
初期符号系列IB(0)を第1次部分初期符号系列IB
(1)と第2次部分初期符号系列IB(2)に分けたの
で、シフト演算の回数が増えるが、第0次部分初期符号
系列IB(0)をメモリ32に保持しておく必要がな
く、そのためのプログラムステップ数が減少する。
【0048】なお、第1次及び第2次部分初期符号系列
IB(1),IB(2)を用いて、所定の位相番号が示
された時のシフトレジスタの状態を演算する一般的な式
FFについて説明すると、式Fと同様に次のようにな
る。すなわち、 となる。
【0049】ところで、スペクトル拡散通信システム等
では、スペクトル拡散用PN符号系列として、ゴールド
符号系列がよく用いられる。このゴールド符号系列は、
周期が同一の2つのM系列の出力をさらに排他的論理和
演算したPN符号系列である。
【0050】例えば、図12に示すゴールド符号系列発
生回路50のように、図1に示した生成多項式X18+X
7+1を実現する18段のシフトレジスタ20の出力と
生成多項式X18+X10+X7+X5+1を実現する18段
のシフトレジスタ40の出力とを排他的論理和回路EO
R10によって排他的論理和演算を行い、この演算結果
を1つのゴールド符号系列として出力する。この場合に
おいても、所定の位相番号に対するシフトレジスタの状
態は、上述した第0次〜第2次部分初期符号系列IB
(0)〜IB(2)、または第1次及び第2次部分初期
符号系列IB(1),IB(2)を用いて高速かつ容易
に演算することができ、演算結果を各シフトレジスタ2
0,40に設定することにより、ゴールド符号系列発生
回路50に対し、所定の位相番号に対応するシフトレジ
スタの状態を設定することができる。
【0051】図12に示すシフトレジスタ40は、入力
側から順次、要素SRR17〜SRR0を有し、要素S
RR10、SRR7、SRR5及びSR0からの出力
は、それぞれ排他的論理和回路EOR4,EOR3,E
OR2によって排他的論理和演算され、入力側の要素S
RR17に入力されるとともに、要素SRR0からの出
力は、排他的論理和回路EOR10に順次出力される。
ここでは、要素SRR17〜SRR0に初期設定される
初期PN符号系列をそれぞれ初期値II(17)〜II
(0)として示す。但し、図面においては、「17」〜
「0」とする、そのままの数字で示している。従って、
位相番号が0のときにシフトレジスタ20の各要素SR
R17〜SRR0に設定されているPN符号系列は、初
期値II(17)〜II(0)が順次並んだ状態とな
る。
【0052】図13は、図2と同様に、位相進みに伴う
シフトレジスタ40の各要素SRR17〜SRR0の状
態変化を示している。また、図14は、図3と同様に、
位相番号が32、64、128、256、512、及び
1024のときのシフトレジスタ40の各要素SRR1
7〜SRR0の状態を初期値II(17)〜II(0)
を用いて表している。
【0053】図15は、位相番号が1024のときのシ
フトレジスタの状態を複数の部分初期符号系列で表した
ものであり、シフトレジスタの状態は、第0次〜第4次
部分初期符号系列IIB(0)〜IIB(4)をシフト
させたものとして表すことができる。すなわち、初期値
II(17)〜II(0)の並びを第0次部分初期符号
系列とし、初期値II(17)〜II(10)の並びを
第1次部分初期符号系列とし、初期値II(9)〜II
(7)の並びを第2次部分初期符号系列とし、初期値I
I(6),II(5)の並びを第3次部分初期符号系列
とし、初期値II(4)〜II(0)の並びを第4次部
分初期符号系列とする、5つの部分初期符号系列のシフ
トにより、シフトレジスタの状態をすべて初期値II
(17)〜II(0)によって表現することができる。
【0054】さらに、図16は、図6と同様に、位相番
号に対する、部分初期符号系列毎のシフト量の関係を示
しており、位相番号が指示されると、各部分初期符号系
列IIB(0)〜IIB(4)をそれぞれシフト量に応
じてシフト演算することにより、この位相番号に対応す
るシフトレジスタ40の状態を設定することができる。
【0055】また、図17は、図16に示す第0次〜第
4次部分初期符号系列に代えて、図11と同様に、第0
次部分初期符号系列IIB(0)を第1次〜第4次部分
初期符号系列IIB(1)〜IIB(4)に分割し、位
相番号に対するシフト量を第1次〜第4次部分初期符号
系列のみで表すようにしたものである。これにより、第
0次部分初期符号系列を保持しておく必要がなくなる。
【0056】したがって、ゴールド符号系列の位相番号
が1024のときのシフトレジスタの状態は、位相番号
が1024のときのシフトレジスタ20の状態と位相番
号が1024のときのシフトレジスタ40の状態とに設
定することにより実現することができる。この設定は、
図7に示すようなスイッチSW17〜SW0をそれぞれ
のシフトレジスタ20,40に設けることによって実現
することができる。
【0057】次に、図18を参照して、上述したPN符
号設定方法及びその装置を適用した通信装置について説
明する。この通信装置は、送信側装置60と受信側装置
70とを有し、それぞれは通話チャンネルと同期チャン
ネルとによって接続される。
【0058】送信側装置60は、入力された送信データ
を一次変調部61によって一次変調する。ミキサ63
は、この一次変調された信号を、PN符号発生部62か
ら生成されたPN符号と混合することによって拡散変調
し、アンテナ64から通話チャンネルを介して受信側装
置70に送出する。
【0059】これに先立ち、送信側装置60のPN符号
設定部68は、所定時刻後に相当する位相番号に対応し
た、PN符号発生部62のシフトレジスタの状態を演算
し、その演算結果であるPN符号系列を、アンテナ67
から同期チャンネルを介して受信側装置70に送出す
る。このPN符号設定部68は、図7に示すメモリ32
に相当するメモリ65と演算制御部33に相当する演算
部66とを有し、上述した部分初期符号系列を用いて所
定の位相番号に対するシフトレジスタの状態を演算す
る。
【0060】受信側装置70は、アンテナ75によって
同期チャンネルを接続し、送信側装置60から送出され
たPN符号系列を、PN符号発生器部73のシフトレジ
スタに設定し、送信側装置60との同期をとる。この同
期検出は、送信側装置60から送信されたPN符号系列
とPN符号発生部73に設定されたPN符号系列とが一
致することによって検出される。この同期が確定される
と、受信側装置70は、通話チャンネルを接続するアン
テナ71からの信号をミキサ72によってPN符号発生
部73から発生されるPN符号系列と混合することによ
って逆拡散し、その結果を復調部74に送出する。復調
部74は、復調したデータを受信データとして出力す
る。
【0061】このPN符号設定部68によるシフトレジ
スタの状態の演算は、高速に行うことができ、しかも、
ハードウェアの規模が小さいため、送信側装置60全体
の小型化に寄与することができ、受信側装置70は同期
チャンネルを介して指定されたPN符号系列をシフトレ
ジスタに設定するのみでよいので、受信側装置70の構
成に大きな影響を与えることがないため、特にスペクト
ル拡散移動通信に最適である。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1から第
11の発明では、位相番号情報に対応するPN符号系列
の状態を高速かつ容易に算定することができるという利
点を有するとともに、この算定のために必要なハードウ
ェア規模の増大を最小限に抑えることができるという利
点を有する。
【0063】また、第3、第4、第9、第10の発明で
は、さらに、すべての位相番号情報に対応するPN符号
系列の状態を少ない部分初期符号系列によって表現する
ことができ、位相番号情報に対応するPN符号系列の状
態の高速かつ容易な算定を具体的に実現することができ
る利点を有する。
【0064】さらに、第5及び第11の発明では、例え
ばゴールド符号系列のような符号系列に対しても、所定
の位相番号情報に対するPN符号系列の状態を算定し、
設定することができ、ゴールド符号系列のような符号系
列を用いたスペクトル拡散通信に適用する場合には、同
期を高速かつ容易に確立することができるという利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】生成多項式X18+X7+1を実現する18段の
シフトレジスタの構成を示す図である。
【図2】位相の進みに伴うシフトレジスタ20の各要素
の状態変化を初期値で表した図である。
【図3】位相の進みに伴うシフトレジスタ20の各要素
の状態変化を初期値で表した図である。
【図4】位相番号が1024のときのシフトレジスタ2
0の状態を第0次〜第2次部分初期符号系列で区分した
図である。
【図5】位相番号が60のときのシフトレジスタ20の
状態を第0次〜第2次部分初期符号系列で区分した図で
ある。
【図6】位相番号に対するシフトレジスタ20の状態を
第0次〜第2次部分初期符号系列毎のシフト量で示した
図である。
【図7】PN符号設定回路30の構成を示す図である。
【図8】演算制御部33の制御処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図9】位相番号が1024のときのシフトレジスタ2
0の状態を第1次及び第2次部分初期符号系列で区分し
た図である。
【図10】位相番号が60のときのシフトレジスタ20
の状態を第1次及び第2次部分初期符号系列で区分した
図である。
【図11】位相番号に対するシフトレジスタ20の状態
を第1次及び第2次部分初期符号系列毎のシフト量で示
した図である。
【図12】ゴールド符号系列発生回路の一例を示す図で
ある。
【図13】位相の進みに伴うシフトレジスタ40の各要
素の状態変化を初期値で表した図である。
【図14】位相の進みに伴うシフトレジスタ40の各要
素の状態変化を初期値で表した図である。
【図15】位相番号が1024のときのシフトレジスタ
40の状態を第0次〜第4次部分初期符号系列で区分し
た図である。
【図16】位相番号に対するシフトレジスタ40の状態
を第0次〜第4次部分初期符号系列毎のシフト量で示し
た図である。
【図17】位相番号に対するシフトレジスタ40の状態
を第1次〜第4次部分初期符号系列毎のシフト量で示し
た図である。
【図18】部分初期符号系列のシフト演算によって所定
の位相番号に対するシフトレジスタの状態を同期用PN
符号系列として用いた通信装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
20,31,40…シフトレジスタ 30…PN符号設定回路 32,65…メモリ 33…演算制御部 34…レジスタ 50…ゴールド符号系列発生回路 60…送信側装置 61…一次変調部 62,73…PN符号発生部 63,72…ミキサ 64,67,75,71…アンテナ 66…演算部 68…PN符号設定部 70…受信側装置 74…復調部 SR0〜SR17,SRR0〜SRR17…シフトレジ
スタの要素 SW0〜SW17…スイッチ EOR1〜4,EOR10…排他的論理和回路 IB(0)〜IB(2),IIB(0)〜IIB(4)
…部分初期符号系列

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期性をもったPN符号系列の位相初期
    状態の値から、位相番号情報に対応する該PN符号系列
    の状態を算定するPN符号系列の状態算定方法におい
    て、 前記位相初期状態の並びを用いて表した複数の部分初期
    符号系列と、前記位相番号情報毎に、該複数の部分初期
    符号系列をそれぞれ所定量シフトさせて前記位相番号情
    報に対応するPN符号系列の状態を表す場合の該所定量
    とを予め記憶し、 前記位相番号情報に基づいて、該位相番号情報に対応す
    る前記所定量を用いて前記複数の部分初期符号系列をシ
    フトさせて該位相番号情報に対応するPN符号系列の状
    態を算定することを特徴とするPN符号系列の状態算定
    方法。
  2. 【請求項2】 前記PN符号系列の状態の算定は、 前記所定量シフトされた前記複数の部分初期符号系列の
    値を前記位相初期状態の並び位置毎に排他的論理和演算
    することによって求めることを特徴とする請求項1記載
    のPN符号系列の状態算定方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の部分初期符号系列は、 前記PN符号系列の生成時における回帰出力ビット位置
    によって分割された複数の位相初期状態の並びであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のPN符号系列の
    状態算定方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の部分初期符号系列は、 前記位相初期状態の全並びを含むことを特徴とする請求
    項1〜3のうちのいずれか1項に記載のPN符号系列の
    状態算定方法。
  5. 【請求項5】 前記PN符号系列は、 複数個のPN符号系列を用いて生成される符号系列にお
    ける該複数個のPN符号系列のうちの少なくとも1個の
    PN符号系列であることを特徴とする請求項1〜4のう
    ちのいずれか1項に記載のPN符号系列の状態算定方
    法。
  6. 【請求項6】 周期性をもったPN符号系列を生成する
    シフトレジスタに予め設定されるPN符号系列の位相初
    期状態の値から、位相番号情報に対応する該PN符号系
    列の状態を算定し、該算定したPN符号系列の状態をシ
    フトレジスタに設定するPN符号設定装置において、 前記位相初期状態の並びを用いて表した複数の部分初期
    符号系列と、前記位相番号情報毎に、該複数の部分初期
    符号系列をそれぞれ所定量シフトさせて前記位相番号情
    報に対応するPN符号系列の状態を表す場合の該所定量
    とを予め記憶する記憶手段と、 前記位相番号情報に基づいて、該位相番号情報に対応す
    る前記所定量を用いて前記複数の部分初期符号系列をシ
    フトさせて該位相番号情報に対応するPN符号系列の状
    態を演算する演算手段とを具備したことを特徴とするP
    N符号設定装置。
  7. 【請求項7】 周期性をもったPN符号系列を生成する
    シフトレジスタを有する受信側装置が、前記PN符号系
    列を生成するシフトレジスタを有する送信側装置から送
    出されてなる獲得された所定のPN符号系列の位相番号
    情報をもとに、該所定のPN符号系列をシフトレジスタ
    に設定し、送信側装置と受信側装置とのPN符号系列の
    同期をとる通信装置において、 前記送信側装置は、 前記送信側装置及び前記受信側装置の双方に予め設定さ
    れる前記PN符号系列の位相初期状態の並びを用いて表
    した複数の部分初期符号系列と、位相番号情報毎に、該
    複数の部分初期符号系列をそれぞれ所定量シフトさせて
    前記位相番号情報に対応するPN符号系列の状態を表す
    場合の該所定量とを予め記憶する記憶手段と、 前記位相番号情報に基づいて、該位相番号情報に対応す
    る前記所定量を用いて前記複数の部分初期符号系列をシ
    フトさせて該位相番号情報に対応する前記所定のPN符
    号系列の状態を演算する演算手段とを具備したことを特
    徴とするPN符号設定装置。
  8. 【請求項8】 前記演算手段は、 前記所定量シフトされた前記複数の部分初期符号系列の
    値を前記位相初期状態の並び位置毎に排他的論理和演算
    して前記所定のPN符号系列の状態を演算することを特
    徴とする請求項6または7記載のPN符号設定装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の部分初期符号系列は、 前記シフトレジスタからの出力ビット位置によって分割
    された複数の位相初期状態の並びであることを特徴とす
    る請求項6〜8のうちのいずれか1項に記載のPN符号
    設定装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の部分初期符号系列は、 前記シフトレジスタの位相初期状態の全並びを含むこと
    を特徴とする請求項6〜9のうちのいずれか1項に記載
    のPN符号設定装置。
  11. 【請求項11】 前記PN符号系列は、複数個のPN符
    号系列を用いて生成される符号系列におけるPN符号系
    列であり、 前記シフトレジスタは、周期が同一のM系列を生成する
    複数個のシフトレジスタであることを特徴とする請求項
    6〜10のうちのいずれか1項に記載のPN符号設定装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012182530A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Fujitsu Semiconductor Ltd 通信装置,通信方法
JP2014509796A (ja) * 2011-03-15 2014-04-21 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 スクランブリングシード情報を通信するための方法及び装置

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