JPH1116221A - 光再生装置及び光記録媒体 - Google Patents
光再生装置及び光記録媒体Info
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- JPH1116221A JPH1116221A JP9167009A JP16700997A JPH1116221A JP H1116221 A JPH1116221 A JP H1116221A JP 9167009 A JP9167009 A JP 9167009A JP 16700997 A JP16700997 A JP 16700997A JP H1116221 A JPH1116221 A JP H1116221A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 PRML検出によるエラーレートの低いデー
タ再生と光量制御のための再生信号を正しく検出して正
確な光量制御の両立が難しかった。 【解決手段】 光磁気ディスク1に光ビームを照射して
記録マークからの再生信号に基づいて光ビームの光量を
制御する光再生装置において、PRML復調回路9でデ
ータ再生を行うためのA/D変換器8のサンプルクロッ
クCLK1と振幅比検出回路10で光量制御用の記録マ
ーク再生のためのA/D変換器8のサンプルクロックC
LK2とをクロック選択回路7で切り替える構成にす
る。
タ再生と光量制御のための再生信号を正しく検出して正
確な光量制御の両立が難しかった。 【解決手段】 光磁気ディスク1に光ビームを照射して
記録マークからの再生信号に基づいて光ビームの光量を
制御する光再生装置において、PRML復調回路9でデ
ータ再生を行うためのA/D変換器8のサンプルクロッ
クCLK1と振幅比検出回路10で光量制御用の記録マ
ーク再生のためのA/D変換器8のサンプルクロックC
LK2とをクロック選択回路7で切り替える構成にす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気的超解像方式
の光記録媒体に光ビームを照射し、記録マークからの再
生信号量が所定の値に近づくように光ビームの光量を制
御する光再生装置及びそれに用いる光記録媒体に関する
ものである。
の光記録媒体に光ビームを照射し、記録マークからの再
生信号量が所定の値に近づくように光ビームの光量を制
御する光再生装置及びそれに用いる光記録媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】磁気的超解像方式の光磁気ディスク装置
においては、記録層と面内磁化を有する再生層とを備え
た光磁気ディスクに対して、再生層側から光ビームを照
射して、照射領域内で所定の温度以上に温度が上昇した
部分(以下、検出口とする)のみの再生層が、面内磁化
から、対応する記録層の磁性が転写されて垂直磁化に移
行することにより、光ビームのスポット径よりも小さい
記録マークの再生を可能にしている。
においては、記録層と面内磁化を有する再生層とを備え
た光磁気ディスクに対して、再生層側から光ビームを照
射して、照射領域内で所定の温度以上に温度が上昇した
部分(以下、検出口とする)のみの再生層が、面内磁化
から、対応する記録層の磁性が転写されて垂直磁化に移
行することにより、光ビームのスポット径よりも小さい
記録マークの再生を可能にしている。
【0003】この方式においては、光ビームを発生させ
る駆動電流を一定に保っていても、再生時の環境温度の
変化に応じて光ビームの再生パワーが変動してしまうこ
とがある。そして、再生パワーが強くなり過ぎると検出
口が大きくなり過ぎて、隣接するトラックからの再生信
号の出力(以下、クロストークとする)が増大し、再生
されるデータに含まれる雑音信号の割合が多くなって、
読み取りエラーの発生する確率が高くなる。また、再生
パワーが弱くなり過ぎると、記録マークよりも検出口が
小さくなるとともに、読み取ろうとしているトラックか
らの再生信号の出力も小さくなって、やはり読み取りエ
ラーの発生確率が高くなる。
る駆動電流を一定に保っていても、再生時の環境温度の
変化に応じて光ビームの再生パワーが変動してしまうこ
とがある。そして、再生パワーが強くなり過ぎると検出
口が大きくなり過ぎて、隣接するトラックからの再生信
号の出力(以下、クロストークとする)が増大し、再生
されるデータに含まれる雑音信号の割合が多くなって、
読み取りエラーの発生する確率が高くなる。また、再生
パワーが弱くなり過ぎると、記録マークよりも検出口が
小さくなるとともに、読み取ろうとしているトラックか
らの再生信号の出力も小さくなって、やはり読み取りエ
ラーの発生確率が高くなる。
【0004】そこで、特開平8−63817号公報で
は、光磁気ディスク上の異なる2種類の長さの記録マー
クパターンを再生し、それらの再生信号量の比が所定値
に近づくように再生パワーを制御することによって、再
生パワーを常に最適値に保持し、読み取りエラーの発生
する確率を減少させている。
は、光磁気ディスク上の異なる2種類の長さの記録マー
クパターンを再生し、それらの再生信号量の比が所定値
に近づくように再生パワーを制御することによって、再
生パワーを常に最適値に保持し、読み取りエラーの発生
する確率を減少させている。
【0005】一方、高密度記録されたデータの読み出し
誤り率を小さくする手法として、再生信号にパーシャル
レスポンス等化を施し、ビタビ復号により最尤復号する
PRML(Partial Response Max
imum Likelihood)検出方式が提案され
ている。例えば、特開平6−243598号公報に示さ
れているように、光ディスクからの再生信号をPR
(1,2,1)特性に等化し、ビタビ復号によって最も
確からしいデータに復号するものである。図8はこの装
置の大まかな構成を説明する図である。光ディスク20
に記録されたデータを光ヘッド21で読み取り、そのア
ナログ信号をA/D(Analog/Digital)
変換器23に入力してデジタル信号に変換する。A/D
変換器の出力信号は、PR等化器24でPR(1,2,
1)特性に等化され、その出力信号をもとにビタビ復号
器25でビタビ復号して二値化データを出力する。ま
た、光ヘッド21で読み取られた信号は、クロック抽出
部22にも入力され、再生信号に位相同期した、ビット
周期のクロック信号が出力される。該クロック信号はA
/D変換器23に入力され、このタイミングでアナログ
信号からデジタル信号に変換される。
誤り率を小さくする手法として、再生信号にパーシャル
レスポンス等化を施し、ビタビ復号により最尤復号する
PRML(Partial Response Max
imum Likelihood)検出方式が提案され
ている。例えば、特開平6−243598号公報に示さ
れているように、光ディスクからの再生信号をPR
(1,2,1)特性に等化し、ビタビ復号によって最も
確からしいデータに復号するものである。図8はこの装
置の大まかな構成を説明する図である。光ディスク20
に記録されたデータを光ヘッド21で読み取り、そのア
ナログ信号をA/D(Analog/Digital)
変換器23に入力してデジタル信号に変換する。A/D
変換器の出力信号は、PR等化器24でPR(1,2,
1)特性に等化され、その出力信号をもとにビタビ復号
器25でビタビ復号して二値化データを出力する。ま
た、光ヘッド21で読み取られた信号は、クロック抽出
部22にも入力され、再生信号に位相同期した、ビット
周期のクロック信号が出力される。該クロック信号はA
/D変換器23に入力され、このタイミングでアナログ
信号からデジタル信号に変換される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、例えば(1,
7)RLL変調方式で記録された光ディスクのデータ
を、図8のPRML再生装置のPRML復調回路26で
PR(1,2,1)ML検出により復号する場合の再生
パワー制御を考える。図9はそのような再生装置におけ
る、最短マーク2Tc(Tcはチャネルビット長)の繰
り返しパターンの再生信号のA/D変換タイミングを示
している。図9に示すように、このタイミングでは再生
信号の肩の部分がサンプリングされているので、再生パ
ワー制御に用いる短マークの再生信号量としてこのA/
D変換値を用いるのは不適当である。
7)RLL変調方式で記録された光ディスクのデータ
を、図8のPRML再生装置のPRML復調回路26で
PR(1,2,1)ML検出により復号する場合の再生
パワー制御を考える。図9はそのような再生装置におけ
る、最短マーク2Tc(Tcはチャネルビット長)の繰
り返しパターンの再生信号のA/D変換タイミングを示
している。図9に示すように、このタイミングでは再生
信号の肩の部分がサンプリングされているので、再生パ
ワー制御に用いる短マークの再生信号量としてこのA/
D変換値を用いるのは不適当である。
【0007】この例ではPR(1,2,1)ML検出と
(1,7)RLL変調の組み合わせの場合を考えたが、
例えばPR(1,1)ML検出方式とEFM(Eigh
tto Fourteen Modulation)変
調の組み合わせ等、PRML検出方式と変調方式の組み
合わせ方、更には再生パワー制御用の記録マークパター
ンの選び方によっても、このような問題が生じる可能性
がある。
(1,7)RLL変調の組み合わせの場合を考えたが、
例えばPR(1,1)ML検出方式とEFM(Eigh
tto Fourteen Modulation)変
調の組み合わせ等、PRML検出方式と変調方式の組み
合わせ方、更には再生パワー制御用の記録マークパター
ンの選び方によっても、このような問題が生じる可能性
がある。
【0008】本発明は、再生パワー制御用の記録マーク
パターンの再生信号量を正確に検出することができる光
再生装置及び光記録媒体を提供することを目的とする。
パターンの再生信号量を正確に検出することができる光
再生装置及び光記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の光再生装置は、記録データと記録マ
ークとが記録された光記録媒体に光ビームを照射して得
られる再生信号に基づいて前記光ビームの光量を制御す
る光再生装置において、前記再生信号をサンプリングす
るための、第1サンプルクロックと第1サンプルクロッ
クとは位相が異なる第2サンプルクロックとを生成する
クロック生成手段と、前記再生信号をA/D変換するA
/D変換手段と、第1サンプルクロックに基づいてA/
D変換された前記記録データを復調するPRML復調手
段と、第2サンプルクロックに基づいてA/D変換され
た前記記録マークから再生信号量を検出する信号量検出
手段と、前記再生信号量に基づいて前記光ビームの光量
を制御する光量制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
に、請求項1記載の光再生装置は、記録データと記録マ
ークとが記録された光記録媒体に光ビームを照射して得
られる再生信号に基づいて前記光ビームの光量を制御す
る光再生装置において、前記再生信号をサンプリングす
るための、第1サンプルクロックと第1サンプルクロッ
クとは位相が異なる第2サンプルクロックとを生成する
クロック生成手段と、前記再生信号をA/D変換するA
/D変換手段と、第1サンプルクロックに基づいてA/
D変換された前記記録データを復調するPRML復調手
段と、第2サンプルクロックに基づいてA/D変換され
た前記記録マークから再生信号量を検出する信号量検出
手段と、前記再生信号量に基づいて前記光ビームの光量
を制御する光量制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0010】請求項2記載の光再生装置は、請求項1記
載の光再生装置において、前記クロック生成手段は、前
記第1サンプルクロックを生成するための第1のPLL
手段と前記第2サンプルクロックを生成するための第2
のPLL手段とを別個に備えることを特徴とする。
載の光再生装置において、前記クロック生成手段は、前
記第1サンプルクロックを生成するための第1のPLL
手段と前記第2サンプルクロックを生成するための第2
のPLL手段とを別個に備えることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の光再生装置は、請求項1記
載の光再生装置において、PRML復調を行う場合は前
記第1サンプルクロックに、光量制御を行う場合は前記
第2サンプルクロックに、それぞれ切り換えて前記A/
D変換手段に出力するクロック選択手段を備えることを
特徴とする。
載の光再生装置において、PRML復調を行う場合は前
記第1サンプルクロックに、光量制御を行う場合は前記
第2サンプルクロックに、それぞれ切り換えて前記A/
D変換手段に出力するクロック選択手段を備えることを
特徴とする。
【0012】請求項4記載の光再生装置は、請求項3記
載の光再生装置において、PRML復調に必要なクロッ
クと光量制御に必要なクロックとを識別するための識別
情報を再生する識別情報再生手段を備え、前記識別情報
に基づいて前記クロック選択手段を切り替えることを特
徴とする。
載の光再生装置において、PRML復調に必要なクロッ
クと光量制御に必要なクロックとを識別するための識別
情報を再生する識別情報再生手段を備え、前記識別情報
に基づいて前記クロック選択手段を切り替えることを特
徴とする。
【0013】請求項5記載の光記録媒体は、再生層と記
録層を備え、光スポット径よりも小さな検出口を再生層
に発生させることにより記録層からの記録情報を再生す
る光記録媒体において、光ビームの光量を制御するため
の再生信号量の検出用のクロックとデータ再生用のクロ
ックとの位相が異なることを識別するための識別情報が
記録された識別情報記録領域を備えることを特徴とす
る。
録層を備え、光スポット径よりも小さな検出口を再生層
に発生させることにより記録層からの記録情報を再生す
る光記録媒体において、光ビームの光量を制御するため
の再生信号量の検出用のクロックとデータ再生用のクロ
ックとの位相が異なることを識別するための識別情報が
記録された識別情報記録領域を備えることを特徴とす
る。
【0014】請求項6記載の光再生装置は、記録データ
と記録マークとが記録された光記録媒体に光ビームを照
射して得られる再生信号に基づいて前記光ビームの光量
を制御する光再生装置において、前記再生信号の再生ク
ロックの2倍の周波数のサンプルクロックを生成する倍
クロック生成手段と、前記サンプルクロックによって前
記再生信号をA/D変換するA/D変換手段と、A/D
変換された出力信号を前記サンプルクロックごとに交互
に分離して2つの信号を出力する分離手段と、前記分離
された2つの信号のうちの一方の信号を入力して復調す
るPRML復調手段と、前記分離された2つの信号のう
ちの他方の信号を入力して再生信号量を検出する信号量
検出手段と、前記再生信号量に基づいて前記光ビームの
光量を制御する光量制御手段と、を備えることを特徴と
する。
と記録マークとが記録された光記録媒体に光ビームを照
射して得られる再生信号に基づいて前記光ビームの光量
を制御する光再生装置において、前記再生信号の再生ク
ロックの2倍の周波数のサンプルクロックを生成する倍
クロック生成手段と、前記サンプルクロックによって前
記再生信号をA/D変換するA/D変換手段と、A/D
変換された出力信号を前記サンプルクロックごとに交互
に分離して2つの信号を出力する分離手段と、前記分離
された2つの信号のうちの一方の信号を入力して復調す
るPRML復調手段と、前記分離された2つの信号のう
ちの他方の信号を入力して再生信号量を検出する信号量
検出手段と、前記再生信号量に基づいて前記光ビームの
光量を制御する光量制御手段と、を備えることを特徴と
する。
【0015】
(実施の形態1)以下、本発明の実施の形態について図
面を用いて説明する。図1に、本実施の形態に係る超解
像光磁気ディスク再生装置を示す。光磁気ディスク1に
は、(1,7)RLLにて変調された記録データと共
に、2種類の長さの記録マークが再生パワー制御用に記
録されており、図2に示すように長マークとして8Tc
の繰り返しパターン、短マークとして2Tcの繰り返し
パターンが記録されている。更に、この光磁気ディスク
1上の識別情報記録領域には、記録データの変調方式と
再生パワー制御用記録マークの種類を識別するための識
別情報が予め記録されている。識別情報記録領域は、光
磁気ディスク1の上述した記録データや記録マークが記
録された領域に設けても、あるいはそれ以外の領域に設
けてもよい。また、この光磁気ディスク1は、再生層と
記録層とを有し、半導体レーザ2の光スポット径よりも
小さな検出口を再生層に発生させて記録層からの記録情
報を再生することのできる従来の磁気的超解像方式の光
記録媒体である。
面を用いて説明する。図1に、本実施の形態に係る超解
像光磁気ディスク再生装置を示す。光磁気ディスク1に
は、(1,7)RLLにて変調された記録データと共
に、2種類の長さの記録マークが再生パワー制御用に記
録されており、図2に示すように長マークとして8Tc
の繰り返しパターン、短マークとして2Tcの繰り返し
パターンが記録されている。更に、この光磁気ディスク
1上の識別情報記録領域には、記録データの変調方式と
再生パワー制御用記録マークの種類を識別するための識
別情報が予め記録されている。識別情報記録領域は、光
磁気ディスク1の上述した記録データや記録マークが記
録された領域に設けても、あるいはそれ以外の領域に設
けてもよい。また、この光磁気ディスク1は、再生層と
記録層とを有し、半導体レーザ2の光スポット径よりも
小さな検出口を再生層に発生させて記録層からの記録情
報を再生することのできる従来の磁気的超解像方式の光
記録媒体である。
【0016】この再生装置は、半導体レーザ2及びフォ
トダイオード3を備えた光学ヘッド、光磁気ディスク1
上の識別情報を再生して変調方式と再生パワー制御用記
録マークの種類を識別する識別情報再生回路4、再生信
号からPLL(PhaseLocked Loop)に
よってビット周期のクロックCLK1を生成して出力す
る第1のPLL手段としての第1クロック生成回路5、
再生信号からPLLによってビット周期のクロックCL
K2を生成して出力する第2のPLL手段としての第2
クロック生成回路6、クロックCLK1とクロックCL
K2の一方を選択して出力するクロック選択回路7、ク
ロック選択回路7から出力されるクロック信号のタイミ
ングでアナログ再生信号をデジタル信号に変換するA/
D変換器8、A/D変換器8の出力信号を入力してPR
ML復調を行うPRML復調回路9(従来のPRML復
調回路26と同一構成)、A/D変換器8の出力信号を
入力して長マークと短マークの振幅比(再生信号量に相
当)の検出を行う信号検出手段としての振幅比検出回路
10、振幅比検出回路10からの出力信号と目標値を比
較してその差を出力する差動増幅器11、差動増幅器1
1の出力信号に基づいて半導体レーザ2の駆動電流の制
御を行う再生パワー制御回路12とから構成される。
トダイオード3を備えた光学ヘッド、光磁気ディスク1
上の識別情報を再生して変調方式と再生パワー制御用記
録マークの種類を識別する識別情報再生回路4、再生信
号からPLL(PhaseLocked Loop)に
よってビット周期のクロックCLK1を生成して出力す
る第1のPLL手段としての第1クロック生成回路5、
再生信号からPLLによってビット周期のクロックCL
K2を生成して出力する第2のPLL手段としての第2
クロック生成回路6、クロックCLK1とクロックCL
K2の一方を選択して出力するクロック選択回路7、ク
ロック選択回路7から出力されるクロック信号のタイミ
ングでアナログ再生信号をデジタル信号に変換するA/
D変換器8、A/D変換器8の出力信号を入力してPR
ML復調を行うPRML復調回路9(従来のPRML復
調回路26と同一構成)、A/D変換器8の出力信号を
入力して長マークと短マークの振幅比(再生信号量に相
当)の検出を行う信号検出手段としての振幅比検出回路
10、振幅比検出回路10からの出力信号と目標値を比
較してその差を出力する差動増幅器11、差動増幅器1
1の出力信号に基づいて半導体レーザ2の駆動電流の制
御を行う再生パワー制御回路12とから構成される。
【0017】識別情報再生回路4は、記録データあるい
は再生パワー制御用記録マークの再生に先立ち、識別情
報記録領域に記録された識別情報を再生して、記録デー
タの変調方式が(1,7)RLLであることと、再生パ
ワー制御用記録マークが、2Tcの繰り返しパターンか
ら成る短マークと、8Tcの繰り返しパターンから成る
長マークであることを予め識別しておく。半導体レーザ
2からの出射光aが光磁気ディスク1に照射されると、
光磁気ディスク1上の記録データ又は再生パワー制御用
記録マークからの反射光bがフォトダイオード3によっ
て再生信号cに変換される。再生信号cは第1クロック
生成回路5及び第2クロック生成回路6に入力されて、
再生信号cのビット周波数に同期したクロック信号CL
K1、CLK2が、それぞれ生成、出力される。クロッ
クCLK1とクロックCLK2は周波数が同じである
が、位相が異なっており、クロックCLK1の位相に対
して、クロックCLK2の位相が半周期、即ち180°
ずれた関係になっている。
は再生パワー制御用記録マークの再生に先立ち、識別情
報記録領域に記録された識別情報を再生して、記録デー
タの変調方式が(1,7)RLLであることと、再生パ
ワー制御用記録マークが、2Tcの繰り返しパターンか
ら成る短マークと、8Tcの繰り返しパターンから成る
長マークであることを予め識別しておく。半導体レーザ
2からの出射光aが光磁気ディスク1に照射されると、
光磁気ディスク1上の記録データ又は再生パワー制御用
記録マークからの反射光bがフォトダイオード3によっ
て再生信号cに変換される。再生信号cは第1クロック
生成回路5及び第2クロック生成回路6に入力されて、
再生信号cのビット周波数に同期したクロック信号CL
K1、CLK2が、それぞれ生成、出力される。クロッ
クCLK1とクロックCLK2は周波数が同じである
が、位相が異なっており、クロックCLK1の位相に対
して、クロックCLK2の位相が半周期、即ち180°
ずれた関係になっている。
【0018】図3はクロックCLK1及びクロックCL
K2の位相と再生信号のサンプリング点の関係を示すも
のである。図3(a)に示すように、クロックCLK1
はPR(1,2,1)ML検出に適した位相となってい
る。また、図3(b)に示すように、クロックCLK2
は短マーク(2Tcの繰り返しパターン)の再生信号の
ピーク検出に適した位相となっている。尚、長マーク
(8Tcの繰り返しパターン)の再生信号のピーク検出
は、図3(c)に示すようにクロックCLK1の位相が
適している。クロック選択回路7は、識別情報再生回路
4によって予め識別された変調方式と再生パワー制御用
記録マークの組み合わせに基づいて、再生信号cが記録
データの再生信号の場合はCLK1を出力し、再生信号
cが再生パワー制御用記録マークの再生信号の場合は、
長マークならCLK1を、短マークならCLK2を出力
する。A/D変換器8は、クロック選択回路7から出力
されるクロック信号のタイミングで再生信号cをデジタ
ル信号に変換するので、記録データ、再生パワー制御用
記録マークがそれぞれ、図3のような最適な位相でA/
D変換されることになる。そして、記録データのデジタ
ル信号はPRML復調回路9にてPRML復調されて二
値化データとして出力される。
K2の位相と再生信号のサンプリング点の関係を示すも
のである。図3(a)に示すように、クロックCLK1
はPR(1,2,1)ML検出に適した位相となってい
る。また、図3(b)に示すように、クロックCLK2
は短マーク(2Tcの繰り返しパターン)の再生信号の
ピーク検出に適した位相となっている。尚、長マーク
(8Tcの繰り返しパターン)の再生信号のピーク検出
は、図3(c)に示すようにクロックCLK1の位相が
適している。クロック選択回路7は、識別情報再生回路
4によって予め識別された変調方式と再生パワー制御用
記録マークの組み合わせに基づいて、再生信号cが記録
データの再生信号の場合はCLK1を出力し、再生信号
cが再生パワー制御用記録マークの再生信号の場合は、
長マークならCLK1を、短マークならCLK2を出力
する。A/D変換器8は、クロック選択回路7から出力
されるクロック信号のタイミングで再生信号cをデジタ
ル信号に変換するので、記録データ、再生パワー制御用
記録マークがそれぞれ、図3のような最適な位相でA/
D変換されることになる。そして、記録データのデジタ
ル信号はPRML復調回路9にてPRML復調されて二
値化データとして出力される。
【0019】一方、再生パワー制御用記録マークのデジ
タル信号は振幅比検出回路10に入力され、長マークと
短マークの再生信号の振幅値の比が求められ、振幅比信
号として出力される。この振幅比検出処理を図4を用い
て詳細に説明する。短マークについては図4(a)のよ
うに、クロックCLK2によって、上側ピーク点(Ts
i)、中間点(×で示す)、下側ピーク点(Bsi)、中
間点、の順でサンプリングされていく。Tsiを適当回
数分で平均化して求めた上側ピーク平均値Tsmeanと、
Bsiを同回数分で平均化して求めた下側ピーク平均値
Bsmeanの差(Tsmean−Bsmean)が短マークの振幅
値となる。一方、長マークについては図4(b)のよう
に、クロックCLK1によって、上側エンベロープ点4
点(Tli+1、Tli+2、Tli+3、Tli+4)、中間点4
点、下側エンベロープ点4点(Bli+1、Bli+2、Bl
i+3、Bli+4)、中間点4点、の順でサンプリングされ
ていく。Tli+k(k=1〜4)を適当回数分で平均化
して求めた上側エンベロープ平均値Tlmeanと、Bl
i+kを同回数分で平均化して求めた下側エンベロープ平
均値Blmeanの差(Tlmean−Blmean)が長マークの
振幅値となる。このようにして求められた振幅値の比
(Tsmean−Bsmean)/(Tlmean−Blmean)が振
幅比信号として出力される。
タル信号は振幅比検出回路10に入力され、長マークと
短マークの再生信号の振幅値の比が求められ、振幅比信
号として出力される。この振幅比検出処理を図4を用い
て詳細に説明する。短マークについては図4(a)のよ
うに、クロックCLK2によって、上側ピーク点(Ts
i)、中間点(×で示す)、下側ピーク点(Bsi)、中
間点、の順でサンプリングされていく。Tsiを適当回
数分で平均化して求めた上側ピーク平均値Tsmeanと、
Bsiを同回数分で平均化して求めた下側ピーク平均値
Bsmeanの差(Tsmean−Bsmean)が短マークの振幅
値となる。一方、長マークについては図4(b)のよう
に、クロックCLK1によって、上側エンベロープ点4
点(Tli+1、Tli+2、Tli+3、Tli+4)、中間点4
点、下側エンベロープ点4点(Bli+1、Bli+2、Bl
i+3、Bli+4)、中間点4点、の順でサンプリングされ
ていく。Tli+k(k=1〜4)を適当回数分で平均化
して求めた上側エンベロープ平均値Tlmeanと、Bl
i+kを同回数分で平均化して求めた下側エンベロープ平
均値Blmeanの差(Tlmean−Blmean)が長マークの
振幅値となる。このようにして求められた振幅値の比
(Tsmean−Bsmean)/(Tlmean−Blmean)が振
幅比信号として出力される。
【0020】出力された振幅比信号は差動増幅器11に
て目標値(上記振幅値の比の理想的な値)と比較され、
その差が小さくなる方向にフィードバックがかかるよう
に、再生パワー制御回路12が半導体レーザ2の駆動電
流を制御する。こうして、常に最適な再生パワーが与え
られるようにレーザ光の駆動電流が制御される。
て目標値(上記振幅値の比の理想的な値)と比較され、
その差が小さくなる方向にフィードバックがかかるよう
に、再生パワー制御回路12が半導体レーザ2の駆動電
流を制御する。こうして、常に最適な再生パワーが与え
られるようにレーザ光の駆動電流が制御される。
【0021】このように、PRML復調を行う場合と再
生パワー制御用記録マークの振幅値検出を行う場合と
で、A/D変換のサンプリング位相を最適に選択するこ
とによって、PRML検出による低エラーレートのデー
タ再生を行うと同時に、再生パワー制御用記録マークの
再生信号のピーク値を正しく検出して再生信号量を求め
ることができるので、正確な再生パワー、即ち光ビーム
の光量の制御を実現することが可能となる。
生パワー制御用記録マークの振幅値検出を行う場合と
で、A/D変換のサンプリング位相を最適に選択するこ
とによって、PRML検出による低エラーレートのデー
タ再生を行うと同時に、再生パワー制御用記録マークの
再生信号のピーク値を正しく検出して再生信号量を求め
ることができるので、正確な再生パワー、即ち光ビーム
の光量の制御を実現することが可能となる。
【0022】また、PRML復調のためのサンプルクロ
ックを生成するPLLと、再生パワー制御用記録マーク
の振幅値検出のためのサンプルクロックを生成するPL
Lを別個に備える構成とすることで、PRML復調のた
めのPLLがロック外れ等によって正常なクロックを出
力できない状態となっても、再生パワー制御用記録マー
クの振幅値検出には影響が及ばないので、再生パワーの
制御を正常に継続することができる。
ックを生成するPLLと、再生パワー制御用記録マーク
の振幅値検出のためのサンプルクロックを生成するPL
Lを別個に備える構成とすることで、PRML復調のた
めのPLLがロック外れ等によって正常なクロックを出
力できない状態となっても、再生パワー制御用記録マー
クの振幅値検出には影響が及ばないので、再生パワーの
制御を正常に継続することができる。
【0023】また、位相の異なる2種類のクロックを切
り替えてA/D変換のサンプリングタイミングを変える
ことで、1つのA/D変換器をPRML復調用と再生パ
ワー制御用記録マーク検出用とで共用することができ、
再生装置を簡潔に構成することが可能となる。
り替えてA/D変換のサンプリングタイミングを変える
ことで、1つのA/D変換器をPRML復調用と再生パ
ワー制御用記録マーク検出用とで共用することができ、
再生装置を簡潔に構成することが可能となる。
【0024】また、変調方式や再生パワー制御用記録マ
ークの種類等の識別情報、即ち再生パワー制御用の記録
マークの検出に必要なクロックと記録データの再生に必
要なクロックとの位相が異なることを示す識別情報を、
光磁気ディスクの識別情報記録領域に記録しておき、識
別情報再生回路4によって識別したこれらの識別情報に
基づいてA/D変換するためのクロックを選択する構成
とすることで、PRML方式と記録データの変調方式及
び再生パワー制御用記録マークの組み合わせによって様
々な場合が生じ得る再生パワー制御用記録マークのA/
D変換サンプリング位相を最適に設定して、正確な再生
パワー制御を実現することが可能となる。
ークの種類等の識別情報、即ち再生パワー制御用の記録
マークの検出に必要なクロックと記録データの再生に必
要なクロックとの位相が異なることを示す識別情報を、
光磁気ディスクの識別情報記録領域に記録しておき、識
別情報再生回路4によって識別したこれらの識別情報に
基づいてA/D変換するためのクロックを選択する構成
とすることで、PRML方式と記録データの変調方式及
び再生パワー制御用記録マークの組み合わせによって様
々な場合が生じ得る再生パワー制御用記録マークのA/
D変換サンプリング位相を最適に設定して、正確な再生
パワー制御を実現することが可能となる。
【0025】(実施の形態2)次に、図5に、本実施の
形態に係る他の超解像光磁気ディスク再生装置を示す。
但し、光磁気ディスクからのデータ読み取りと再生パワ
ーの制御については、構成、処理共に実施の形態1と同
様であるので省略し、再生信号を入力して、二値化デー
タと振幅比信号を検出するまでの構成と処理についての
み説明する。
形態に係る他の超解像光磁気ディスク再生装置を示す。
但し、光磁気ディスクからのデータ読み取りと再生パワ
ーの制御については、構成、処理共に実施の形態1と同
様であるので省略し、再生信号を入力して、二値化デー
タと振幅比信号を検出するまでの構成と処理についての
み説明する。
【0026】本発明の構成は、再生信号cから再生ビッ
ト周波数の倍の周波数のクロックCLK3を生成して出
力する倍クロック生成回路13、クロックCLK3のタ
イミングでアナログ再生信号をデジタル信号に変換する
A/D変換器14、A/D変換器14からのデジタル信
号を入力して、クロックCLK3のタイミング毎に交互
に分離して2つの信号を出力する信号分離回路15、P
RML復調回路9、振幅比検出回路16、PRML復調
回路9から出力される二値化データから2Tcマークと
8Tcマークを抽出する長短マーク抽出回路17とから
構成される。また、実施の形態1とは異なり、光磁気デ
ィスクには長マークと短マークからなる再生パワー制御
用記録マークは記録されておらず、記録データだけが記
録されている。
ト周波数の倍の周波数のクロックCLK3を生成して出
力する倍クロック生成回路13、クロックCLK3のタ
イミングでアナログ再生信号をデジタル信号に変換する
A/D変換器14、A/D変換器14からのデジタル信
号を入力して、クロックCLK3のタイミング毎に交互
に分離して2つの信号を出力する信号分離回路15、P
RML復調回路9、振幅比検出回路16、PRML復調
回路9から出力される二値化データから2Tcマークと
8Tcマークを抽出する長短マーク抽出回路17とから
構成される。また、実施の形態1とは異なり、光磁気デ
ィスクには長マークと短マークからなる再生パワー制御
用記録マークは記録されておらず、記録データだけが記
録されている。
【0027】光磁気ディスクから読み取られた再生信号
cは、倍クロック生成回路13とA/D変換器14に入
力される。ここで、実施の形態1における再生信号c
は、記録データの再生信号と再生パワー制御用記録マー
クの再生信号の両方が順に入力されていたが、本実施の
形態における再生信号cは記録データの再生信号のみが
入力されている。倍クロック生成回路13は、入力した
再生信号のビット周波数の倍の周波数のクロックCLK
3を生成する。クロックCLK3は、PR(1,2,
1)ML検出に適した位相と、2Tcマークのピーク検
出に適した位相の両方を含んでいる。前者の位相は、8
Tcマークのピーク検出に適した位相でもある。図6に
示すように、クロックCLK3のタイミングでA/D変
換された再生信号は、〇で示すようなPRML検出のサ
ンプリング点(且つ、8Tcマークのピーク検出のサン
プリング点)と、●で示すような2Tcマークのピーク
検出のサンプリング点を交互に含むことになる。図7
は、ランダムパターンである記録データの再生信号とク
ロックCLK3によるサンプリング点の関係を示してい
る。A/D変換器14の出力信号は信号分離回路15に
入力され、クロックCLK3のタイミング毎に交互に分
離されて、図7に示すような、PRML検出サンプリン
グ点(〇で示す)の信号と、2Tcマークのピーク検出
サンプリング点(●で示す)の信号の2つが出力され
る。前者のサンプリング点(〇)の信号は、PRML復
調回路9に入力されてPRML復調により二値化データ
として出力されると共に、振幅比検出回路16に入力さ
れて8Tcマークの振幅値が検出される。一方、後者の
サンプリング点(●)は振幅比検出回路16に入力され
て2Tcマークの振幅値が検出される。ここで、記録デ
ータは2Tcマークから8Tcマークまでの7種類の長
さのマークを含んでいるので、長短マーク抽出回路17
は、PRML復調回路9から出力される二値化データか
ら2Tcマークと8Tcマークのみを抽出し、それぞれ
のマークが抽出された時点のサンプリング点を振幅比検
出回路16に通知する。振幅比検出回路16は、それぞ
れのマークに対応する再生信号のサンプリング点につい
て、上記実施の形態1と同様に、2Tcマークの場合は
上側と下側のピーク平均値の差(Tsmean−B
smean)、8Tcマークの場合は上側と下側のエンベロ
ープ平均値の差(Tlmean−Blmean)を求めて、これ
らの比(Tsmean−Bsmean)/(Tlmean−B
lmean)を振幅比信号として出力する。
cは、倍クロック生成回路13とA/D変換器14に入
力される。ここで、実施の形態1における再生信号c
は、記録データの再生信号と再生パワー制御用記録マー
クの再生信号の両方が順に入力されていたが、本実施の
形態における再生信号cは記録データの再生信号のみが
入力されている。倍クロック生成回路13は、入力した
再生信号のビット周波数の倍の周波数のクロックCLK
3を生成する。クロックCLK3は、PR(1,2,
1)ML検出に適した位相と、2Tcマークのピーク検
出に適した位相の両方を含んでいる。前者の位相は、8
Tcマークのピーク検出に適した位相でもある。図6に
示すように、クロックCLK3のタイミングでA/D変
換された再生信号は、〇で示すようなPRML検出のサ
ンプリング点(且つ、8Tcマークのピーク検出のサン
プリング点)と、●で示すような2Tcマークのピーク
検出のサンプリング点を交互に含むことになる。図7
は、ランダムパターンである記録データの再生信号とク
ロックCLK3によるサンプリング点の関係を示してい
る。A/D変換器14の出力信号は信号分離回路15に
入力され、クロックCLK3のタイミング毎に交互に分
離されて、図7に示すような、PRML検出サンプリン
グ点(〇で示す)の信号と、2Tcマークのピーク検出
サンプリング点(●で示す)の信号の2つが出力され
る。前者のサンプリング点(〇)の信号は、PRML復
調回路9に入力されてPRML復調により二値化データ
として出力されると共に、振幅比検出回路16に入力さ
れて8Tcマークの振幅値が検出される。一方、後者の
サンプリング点(●)は振幅比検出回路16に入力され
て2Tcマークの振幅値が検出される。ここで、記録デ
ータは2Tcマークから8Tcマークまでの7種類の長
さのマークを含んでいるので、長短マーク抽出回路17
は、PRML復調回路9から出力される二値化データか
ら2Tcマークと8Tcマークのみを抽出し、それぞれ
のマークが抽出された時点のサンプリング点を振幅比検
出回路16に通知する。振幅比検出回路16は、それぞ
れのマークに対応する再生信号のサンプリング点につい
て、上記実施の形態1と同様に、2Tcマークの場合は
上側と下側のピーク平均値の差(Tsmean−B
smean)、8Tcマークの場合は上側と下側のエンベロ
ープ平均値の差(Tlmean−Blmean)を求めて、これ
らの比(Tsmean−Bsmean)/(Tlmean−B
lmean)を振幅比信号として出力する。
【0028】このように、再生ビット周波数の倍の周波
数のサンプリングクロックを用いてA/D変換した再生
信号を、サンプリングクロック毎に交互に分離する構成
とすることで、様々なマーク長が含まれる記録データの
再生信号から短マークと長マークの振幅値を検出するこ
とができるので、再生パワー制御用記録マークが不要と
なり、光磁気ディスクの利用効率を高めることが可能と
なる。
数のサンプリングクロックを用いてA/D変換した再生
信号を、サンプリングクロック毎に交互に分離する構成
とすることで、様々なマーク長が含まれる記録データの
再生信号から短マークと長マークの振幅値を検出するこ
とができるので、再生パワー制御用記録マークが不要と
なり、光磁気ディスクの利用効率を高めることが可能と
なる。
【0029】尚、上記実施の形態においては、変調方式
として(1,7)RLL、PRML検出方式としてPR
(1,2,1)MLを用いた場合で説明したが、変調方
式とPRML方式及び再生パワー制御用記録マークの種
類の組み合わせによって、再生パワー制御用記録マーク
の再生信号の最適なサンプリング位相は異なるので、再
生系によって最適な構成にする必要があることは当然で
ある。
として(1,7)RLL、PRML検出方式としてPR
(1,2,1)MLを用いた場合で説明したが、変調方
式とPRML方式及び再生パワー制御用記録マークの種
類の組み合わせによって、再生パワー制御用記録マーク
の再生信号の最適なサンプリング位相は異なるので、再
生系によって最適な構成にする必要があることは当然で
ある。
【0030】更に、上記実施の形態においては、光記録
媒体として超解像方式の光磁気ディスクの再生装置で説
明したが、これに限らず、光カード、光テープの再生装
置に適用してもよい。
媒体として超解像方式の光磁気ディスクの再生装置で説
明したが、これに限らず、光カード、光テープの再生装
置に適用してもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の光再生装置では、PRM
L復調を行う場合と再生パワー制御用記録マークの検出
を行う場合とで、A/D変換のサンプリング位相を最適
に選択することによって、PRML検出による低エラー
レートのデータ再生を行うと同時に、再生パワー制御用
記録マークの再生信号のピーク値を正しく検出して再生
信号量を求めることができるので、正確な再生パワー制
御を実現することが可能となる。
L復調を行う場合と再生パワー制御用記録マークの検出
を行う場合とで、A/D変換のサンプリング位相を最適
に選択することによって、PRML検出による低エラー
レートのデータ再生を行うと同時に、再生パワー制御用
記録マークの再生信号のピーク値を正しく検出して再生
信号量を求めることができるので、正確な再生パワー制
御を実現することが可能となる。
【0032】請求項2記載の光再生装置では、PRML
復調のためのサンプルクロックを生成するPLLと、再
生パワー制御用記録マークの振幅値検出のためのサンプ
ルクロックを生成するPLLを別個に備える構成とする
ことで、PRML復調のためのPLLがロック外れ等に
よって正常なクロックを出力できない状態となっても、
再生パワー制御用記録マークの検出には影響が及ばない
ので、再生パワーの制御を正常に継続することができ
る。
復調のためのサンプルクロックを生成するPLLと、再
生パワー制御用記録マークの振幅値検出のためのサンプ
ルクロックを生成するPLLを別個に備える構成とする
ことで、PRML復調のためのPLLがロック外れ等に
よって正常なクロックを出力できない状態となっても、
再生パワー制御用記録マークの検出には影響が及ばない
ので、再生パワーの制御を正常に継続することができ
る。
【0033】請求項3記載の光再生装置では、位相の異
なる2種類のクロックを切り替えてA/D変換のサンプ
リングタイミングを変えることで、1つのA/D変換手
段をPRML復調用と再生パワー制御用記録マーク検出
用とで共用することができ、再生装置を簡潔に構成する
ことが可能となる。
なる2種類のクロックを切り替えてA/D変換のサンプ
リングタイミングを変えることで、1つのA/D変換手
段をPRML復調用と再生パワー制御用記録マーク検出
用とで共用することができ、再生装置を簡潔に構成する
ことが可能となる。
【0034】請求項4記載の光再生装置及び請求項5記
載の光記録媒体では、変調方式や再生パワー制御用記録
マークの種類等の識別情報を、光磁気ディスクの識別情
報記録領域に記録しておき、識別情報再生手段によって
識別したこれらの識別情報に基づいてA/D変換するた
めのクロックを選択する構成とすることで、PRML方
式と変調方式及び再生パワー制御用記録マークの組み合
わせによって様々な場合が生じ得る再生パワー制御用記
録マークのA/D変換サンプリング位相を最適に設定し
て、正確な再生パワー制御を実現することが可能とな
る。
載の光記録媒体では、変調方式や再生パワー制御用記録
マークの種類等の識別情報を、光磁気ディスクの識別情
報記録領域に記録しておき、識別情報再生手段によって
識別したこれらの識別情報に基づいてA/D変換するた
めのクロックを選択する構成とすることで、PRML方
式と変調方式及び再生パワー制御用記録マークの組み合
わせによって様々な場合が生じ得る再生パワー制御用記
録マークのA/D変換サンプリング位相を最適に設定し
て、正確な再生パワー制御を実現することが可能とな
る。
【0035】請求項6記載の光再生装置では、再生ビッ
ト周波数の倍の周波数のサンプリングクロックを用いて
A/D変換した再生信号を、サンプリングクロック毎に
交互に分離する構成とすることで、様々なマーク長が含
まれる記録データの再生信号から短マークと長マークの
振幅値を検出することができるので、再生パワー制御用
記録マークが不要となり、光磁気ディスクの利用効率を
高めることが可能となる。
ト周波数の倍の周波数のサンプリングクロックを用いて
A/D変換した再生信号を、サンプリングクロック毎に
交互に分離する構成とすることで、様々なマーク長が含
まれる記録データの再生信号から短マークと長マークの
振幅値を検出することができるので、再生パワー制御用
記録マークが不要となり、光磁気ディスクの利用効率を
高めることが可能となる。
【図1】実施の形態1に係る光磁気ディスク再生装置の
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明に係る光磁気ディスクに記録された再生
パワー制御用記録マークを示す模式図である。
パワー制御用記録マークを示す模式図である。
【図3】実施の形態1に係る光磁気ディスク再生装置に
おける、長短マークの再生信号のサンプリング点を説明
するための図である。
おける、長短マークの再生信号のサンプリング点を説明
するための図である。
【図4】実施の形態1に係る光磁気ディスク再生装置に
おける、長短マークの振幅値を検出する処理を説明する
ための図である。
おける、長短マークの振幅値を検出する処理を説明する
ための図である。
【図5】実施の形態2に係る光磁気ディスク再生装置の
構成図である。
構成図である。
【図6】実施の形態2に係る光磁気ディスク再生装置に
おける、短マークの再生信号のサンプリング点を説明す
る模式図である。
おける、短マークの再生信号のサンプリング点を説明す
る模式図である。
【図7】実施の形態2に係る光磁気ディスク再生装置に
おける、長短マークの再生信号のサンプリング点を説明
するための図である。
おける、長短マークの再生信号のサンプリング点を説明
するための図である。
【図8】従来のPRML検出方式光ディスク再生装置の
構成図である。
構成図である。
【図9】従来のPRML検出方式光ディスク再生装置に
おける、短マークの再生信号のサンプリング点を説明す
る模式図である。
おける、短マークの再生信号のサンプリング点を説明す
る模式図である。
1:光磁気ディスク 2:半導体レーザ 3:フォトダイオード 4:識別情報再生回路 5:第1クロック生成回路 6:第2クロック生成回路 7:クロック選択回路 8、14:A/D変換器 9:PRML復調回路 10、16:振幅比検出回路 11:差動増幅器 12:再生パワー制御回路 13:倍クロック生成回路 15:信号分離回路 17:長短マーク抽出回路
Claims (6)
- 【請求項1】 記録データと記録マークとが記録された
光記録媒体に光ビームを照射して得られる再生信号に基
づいて前記光ビームの光量を制御する光再生装置におい
て、 前記再生信号をサンプリングするための、第1サンプル
クロックと第1サンプルクロックとは位相が異なる第2
サンプルクロックとを生成するクロック生成手段と、 前記再生信号をA/D変換するA/D変換手段と、 第1サンプルクロックに基づいてA/D変換された前記
記録データを復調するPRML復調手段と、 第2サンプルクロックに基づいてA/D変換された前記
記録マークから再生信号量を検出する信号量検出手段
と、 前記再生信号量に基づいて前記光ビームの光量を制御す
る光量制御手段と、を備えることを特徴とする光再生装
置。 - 【請求項2】 前記クロック生成手段は、前記第1サン
プルクロックを生成するための第1のPLL手段と前記
第2サンプルクロックを生成するための第2のPLL手
段とを別個に備えることを特徴とする請求項1記載の光
再生装置。 - 【請求項3】 PRML復調を行う場合は前記第1サン
プルクロックに、光量制御を行う場合は前記第2サンプ
ルクロックに、それぞれ切り換えて前記A/D変換手段
に出力するクロック選択手段を備えることを特徴とする
請求項1記載の光再生装置。 - 【請求項4】 PRML復調に必要なクロックと光量制
御に必要なクロックとを識別するための識別情報を再生
する識別情報再生手段を備え、前記識別情報に基づいて
前記クロック選択手段を切り替えることを特徴とする請
求項3記載の光再生装置。 - 【請求項5】 再生層と記録層を備え、光スポット径よ
りも小さな検出口を再生層に発生させることにより記録
層からの記録情報を再生する光記録媒体において、 光ビームの光量を制御するための再生信号量の検出用の
クロックとデータ再生用のクロックとの位相が異なるこ
とを識別するための識別情報が記録された識別情報記録
領域を備えることを特徴とする光記録媒体。 - 【請求項6】 記録データと記録マークとが記録された
光記録媒体に光ビームを照射して得られる再生信号に基
づいて前記光ビームの光量を制御する光再生装置におい
て、 前記再生信号の再生クロックの2倍の周波数のサンプル
クロックを生成する倍クロック生成手段と、 前記サンプルクロックによって前記再生信号をA/D変
換するA/D変換手段と、 A/D変換された出力信号を前記サンプルクロックごと
に交互に分離して2つの信号を出力する分離手段と、 前記分離された2つの信号のうちの一方の信号を入力し
て復調するPRML復調手段と、 前記分離された2つの信号のうちの他方の信号を入力し
て再生信号量を検出する信号量検出手段と、 前記再生信号量に基づいて前記光ビームの光量を制御す
る光量制御手段と、を備えることを特徴とする光再生装
置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9167009A JPH1116221A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 光再生装置及び光記録媒体 |
DE69842250T DE69842250D1 (de) | 1997-06-24 | 1998-06-18 | Optisches Wiedergabegerät und optisches Speichersystem mit diesem Gerät und einem Medium |
EP98111183A EP0887790B1 (en) | 1997-06-24 | 1998-06-18 | Optical reproducing device and optical memory system comprising the device and a medium |
KR1019980023745A KR100323175B1 (ko) | 1997-06-24 | 1998-06-23 | 광재생장치및광기록매체 |
US09/103,869 US6288992B1 (en) | 1997-06-24 | 1998-06-24 | Optical reproducing device and optical memory medium |
US09/909,291 US6847592B2 (en) | 1997-06-24 | 2001-07-19 | Optical reproducing device and optical memory medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9167009A JPH1116221A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 光再生装置及び光記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1116221A true JPH1116221A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15841698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9167009A Pending JPH1116221A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 光再生装置及び光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1116221A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6584050B1 (en) | 1999-04-26 | 2003-06-24 | Sharp Kabushiki Kaisha | Optical recording device, optical reproducing device, and optical memory medium |
JP2008276839A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Sharp Corp | 再生信号評価装置、再生信号評価方法、制御プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2013077372A (ja) * | 2007-10-19 | 2013-04-25 | Sharp Corp | 光情報記録媒体再生方法、および光情報記録媒体 |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP9167009A patent/JPH1116221A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6584050B1 (en) | 1999-04-26 | 2003-06-24 | Sharp Kabushiki Kaisha | Optical recording device, optical reproducing device, and optical memory medium |
JP2008276839A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Sharp Corp | 再生信号評価装置、再生信号評価方法、制御プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2013077372A (ja) * | 2007-10-19 | 2013-04-25 | Sharp Corp | 光情報記録媒体再生方法、および光情報記録媒体 |
US8625397B2 (en) | 2007-10-19 | 2014-01-07 | Sharp Kabushiki Kaisha | Optical information storage medium reproduction apparatus and control method of the same |
US8767516B2 (en) | 2007-10-19 | 2014-07-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Optical information storage medium reproduction apparatus and control method of the same |
US8976637B2 (en) | 2007-10-19 | 2015-03-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Optical information storage medium reproduction apparatus and control method of the same |
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