JPH11161153A - 点字表示装置 - Google Patents

点字表示装置

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JPH11161153A
JPH11161153A JP32171297A JP32171297A JPH11161153A JP H11161153 A JPH11161153 A JP H11161153A JP 32171297 A JP32171297 A JP 32171297A JP 32171297 A JP32171297 A JP 32171297A JP H11161153 A JPH11161153 A JP H11161153A
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JP
Japan
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pin
braille
display device
pins
stopper
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JP32171297A
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English (en)
Inventor
Ichiro Hasegawa
市郎 長谷川
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点字配列を表示するピンの突出量を任意に調
節可能とし、使用者のニーズや触覚,体調等に合わせて
最適な点字表示を実現する。 【解決手段】 フレーム1と、フレーム1の上面に点字
配列状に穿設された複数の貫通孔2と、複数の貫通孔2
に対応してフレーム内に配設され、各貫通孔2からそれ
ぞれフレーム上面側に出没自在に突出する複数のピン3
と、各ピン3をそれぞれ対応する貫通孔2から出没する
ように駆動し、一定のピン3を突出させて点字配列を形
成させるピン駆動部10と、情報処理装置からの信号を
点字配列に変換する文字−点字変換部5と、この点字配
列に一致する配列にピン3を貫通孔2から突出させるよ
うにピン駆動部10を制御する制御部4とを具えた点字
表示装置であって、ピン駆動部10に、ピン3の突出量
aを任意に調節可能な調節手段を具えた構成としてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッサ
やパーソナルコンピュータ等の情報処理装置からの信号
を点字配列に変換し、この点字配列を複数のピンを突出
させることにより表示する点字表示装置に関し、特に、
点字配列を表示するピンの突出量を任意に調節可能とし
た点字表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサやパーソナルコ
ンピュータ等の情報処理装置が広く普及しており、視覚
障害のある人でもこのような各種の情報処理装置が利用
できることが要請されている。
【0003】そこで、これまで、ワードプロセッサやパ
ーソナルコンピュータ等の情報処理装置からの信号を点
字配列に変換し、この点字配列を複数のピンを突出させ
ることにより表示する点字表示装置が提案されている。
【0004】このような従来の点字表示装置は、上面に
点字配列状に穿設された複数の貫通孔を形成したフレー
ム内に、点字を表示する複数のピンを出没自在に配設
し、この複数のピンのうち一定のピンを、情報処理装置
からの信号に基づいてフレーム上面側に突出させて点字
配列を形成し、これによって点字表示を行うというもの
である。
【0005】このような点字表示装置に関する技術とし
ては、例えば、特開平2−5081号公報の点字ディス
プレイ、特開平4−215173号公報の点字ワードプ
ロセッサ、特開平4−324572号公報の点字文書処
理装置、あるいは、特開平8−241033号公報の点
字表示装置等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の点字
表示装置においては、いずれも、点字を表示するピン
は、フレームに対して突出するか収納されるかのいずれ
かのみであって、ピンのフレームからの突出量について
は、調節を行うことは一切できなかった。
【0007】しかしながら、このようにピンの突出量が
まったく調節できない点字表示装置では、使用者の好み
やニーズ、あるいは触覚の差,体調等に合わせた最適な
点字表示を提供することができないという問題があっ
た。
【0008】すなわち、ブラウン管表示装置や液晶表示
装置では、使用者の好みや視力,体調等に応じて、明度
や彩度等が調整可能であり、点字表示装置においても、
点字を表示するピンの突出量が任意に調節できることは
望ましいことであり、必要なことである。
【0009】例えば、指先に傷等があるような場合等、
使用者の体調によって指先の感覚が敏感になっていると
きや、大量の点字を読まなければならないようなときに
は、ピンの突出量を通常より小さくして、指の負担を軽
減する必要がある。逆に、指先にテープや絆創膏を貼っ
てあるような場合等、指先の感覚が鈍くなっているよう
な場合には、ピンの突出量を通常より大きくする必要が
ある。
【0010】しかし、従来の点字表示装置では、いずれ
の装置も、ピンの突出量を調節することは一切できなか
ったため、上述したような使用者の多様なニーズや体調
等に合わせて最適な点字表示を実現するといったことは
不可能であった。
【0011】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、ワードプ
ロセッサやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置か
らの信号を点字配列に変換し、この点字配列を複数のピ
ンを突出させることにより表示する点字表示装置におい
て、点字配列を表示するピンの突出量を任意に調節可能
とした点字表示装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の点字表示装置は、フレームと、
このフレームの一面に点字配列状に穿設された複数の貫
通孔と、この複数の貫通孔に対応して前記フレーム内に
配設され、対応する貫通孔からそれぞれ前記フレーム一
面側に出没自在に突出する複数のピンと、この複数のピ
ンをそれぞれ対応する貫通孔から出没するように駆動
し、一定のピンを突出させて点字配列を形成させるピン
駆動部と、情報処理装置からの信号を点字配列に変換す
るとともに、この点字配列に一致する配列に前記ピンを
前記貫通孔から突出させるように前記ピン駆動部を制御
する制御部とを具えた点字表示装置であって、前記ピン
駆動部に、前記ピンの突出量を任意に調節可能な調節手
段を具えた構成としてある。
【0013】このような構成からなる本発明の点字表示
装置によれば、ピン駆動部に調節手段を設けて、点字を
表示するピンの突出量を任意に調節可能とすることによ
り、例えば、使用者の体調により指先の感覚が敏感にな
っているときには、ピンの突出量を小さくし、逆に、指
先の感覚が鈍くなっているような場合には、ピンの突出
量を大きくすることができ、使用者の多様なニーズや触
覚,体調等に合わせて最適な点字表示を実現することが
できる。
【0014】また、請求項2記載の点字表示装置は、前
記ピン駆動部が、ステッピングモータと、このステッピ
ングモータの回転運動を前記ピンの突出方向への直線運
動に変換する変換手段とを有し、かつ、このピン駆動部
により、前記ピンの突出量を任意に調節する調節手段と
しての機能を有する構成としてある。
【0015】このような構成からなる本発明の点字表示
装置によれば、入力パルス数に比例してステッピングモ
ータを所望の回転角度に停止させ、これをピンの突出量
に変換することができるので、ピンの突出量を自在かつ
正確に調節することが可能となる。
【0016】また、請求項3記載の点字表示装置は、前
記調節手段が、前記ピンの突出方向への駆動を調節可能
に規制するストッパからなる構成としてある。
【0017】このような構成からなる本発明の点字表示
装置によれば、ピンの突出方向の運動をストッパによっ
て規制することでピンの突出量を調節できるので、これ
までのピンの駆動手段をそのまま利用し、簡易な構造の
ストッパを設けるのみでピンの突出量の調節を実現する
ことができ、簡易かつ低コストで本装置を実現すること
ができる。
【0018】また、請求項4記載の点字表示装置は、前
記ストッパが、前記ピンの突出方向側に段階的に係合し
て当該ピンの駆動を規制する一又は二以上の段部を具え
た構成としてある。
【0019】このような構成からなる本発明の点字表示
装置によれば、段部を具えたストッパをピンの支持部の
上縁に係合させることで、段階的にピンの突出量を調節
することができ、使用者がピンの突出量を確実に予測で
き、より使用し易い点字表示装置が実現できる。
【0020】また、請求項5記載の点字表示装置は、前
記ストッパが、前記ピンの突出方向側に当接して当該ピ
ンの駆動を規制する斜面を具えた構成としてある。
【0021】このような構成からなる本発明の点字表示
装置によれば、傾斜面を具えたストッパをピンの支持部
の上縁に当接させることで、ピンの突出量を連続的に変
更することができ、わずかな微調整も可能となって、各
使用者の要請に応じた点字表示が実現できる。
【0022】さらに、請求項6記載の点字表示装置は、
前記ストッパが、前記ピンの突出方向側に当接して当該
ピンの駆動を規制するカム状の回転ストッパである構成
としてある。
【0023】このような構成からなる本発明の点字表示
装置によれば、カム状の回転ストッパをピンの支持部の
上縁に当接させることで、カムの作用によりピンの突出
量を連続的に変更することができ、微調整も可能とな
る。
【0024】また、カム状のストッパを直接ピン側に当
接するので、モータ等の回転駆動力のみでピンの突出量
を任意に調節することができ、回転運動を直線運動に変
換するための手段等は不要となり、より簡易な機構によ
って本装置を提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の点字表示装置の実
施形態について、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明の点字表示装置の第一の
実施形態について図1〜図3を参照して説明する。図1
は、本実施形態に係る点字表示装置を示す概略全体斜視
図であり、図2は、同じく概略縦断面正面図である。ま
た、図3は、本実施形態のピン駆動部を示す概略説明図
で、(a)はピンが突出していない状態、(b)はピン
が突出した状態を示している。
【0026】これらの図に示すように、本実施形態の点
字表示装置は、フレーム1と、このフレーム1の一面に
点字配列状に穿設された複数の貫通孔2を具えている。
そして、フレーム1内には、複数の貫通孔2にそれぞれ
対応して複数のピン3が配設してある。
【0027】また、フレーム1の側面には、ピン3の突
出量a(図2参照)を調節するための調節部6が調節自
在に配設されるとともに、図示しない情報処理装置から
のケーブルが接続される接続コネクタ7が具えられてい
る。
【0028】ピン3は、フレーム1内に配設され、対応
する貫通孔2からそれぞれフレームの一面側(上面側)
に出没自在に突出するようになっており、所望の点字表
示がされるようになっている。この複数のピン3は、そ
れぞれ対応するピン駆動部10によって独立して駆動さ
れるようになっている。
【0029】ピン駆動部10は、対応するピン3を駆動
し、それぞれ対応する貫通孔2から出没するように駆動
し、一定のピン3をフレーム1から突出させて点字配列
を形成させるようになっている。
【0030】このピン駆動部10は、制御部4により駆
動制御されている。この制御部4は、文字−点字変換部
5を有し、接続コネクタ7を介して図示しない情報処理
装置からの信号を受けて、これを文字−点字変換部5に
おいて点字配列に変換する。そして、変換した点字配列
に一致するように、一定のピン3を貫通孔2から突出さ
せるようにピン駆動部10を制御するようになってい
る。
【0031】また、この制御部4には、図1及び図2に
示す調節部6が接続されており、後述するように、調節
部6の調整量に応じてピン駆動部10に具えられたステ
ッピングモータへパルス信号を出力して回転角度を制御
するようになっている。
【0032】そして、本実施形態では、ピン3を出没さ
せるピン駆動部10に、ピンの突出量aを任意に調節す
る調節手段としての機能を具えた構成としてある。具体
的には、本実施形態のピン駆動部10は、図3に示すよ
うに、ピン3の下端側を支持するピン支持台11と、こ
のピン支持台11の下方に固着されたラック12、及び
このラック12に噛合するピニオン13とを具えてい
る。
【0033】そして、ピニオン13が、図示しないステ
ッピングモータにより回転駆動され、このピニオン13
の回転運動がラック12により直線運動に変換されてピ
ン支持台11を図面上下方向に駆動する。
【0034】ここで、図示しないステッピングモータ
は、制御部4及び調節部6と接続されており、制御部4
からの入力パルス数に比例した所望の回転角度に停止で
きるようになっている。
【0035】そして、このステッピングモータへの入力
パルス数を、図1に示す調節部6で調節することによ
り、制御部4からのパルス信号によってステッピングモ
ータを所望の回転角度に停止させ、このステッピングモ
ータの回転運動をピニオン13,ラック12を介して、
ピン支持台11の直線運動、すなわち、ピン3の突出量
に変換することができる。これにより、使用者は、調節
部6を任意に移動させることで、ピン3の突出量aを自
在かつ正確に調節することが可能となる。
【0036】次に、このような構成からなる本実施形態
の点字表示装置の動作について説明する。まず、図示し
ないワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等の情
報処理装置からの信号が、接続コネクタ7を介して制御
部4に入力させる。制御部4では、文字−点字変換部5
において、情報処理装置から信号を点字配列に変換し、
これをピン駆動部10に出力する。
【0037】ピン駆動部10は、制御部4からの信号に
基づいて図示しないステッピングモータを駆動し、ピニ
オン13及びラック12を介して、所定のピン支持台1
1を図面上方に移動させて、ピン3をフレーム1の上面
側に突出させる。これにより、突出したピン3により点
字配列が形成され、使用者は、これを点字表示として読
むことができる。
【0038】このとき、調節部6により、ピン駆動部1
0のステッピングモータへの入力パルス数を変更し、ス
テッピングモータの回転角度を調節する。これにより、
ステッピングモータの回転運動が調節され、ピニオン1
3,ラック12を介して、ピン支持台11の直線運動、
すなわち、ピン3の突出量aを任意に調節できる。
【0039】このように本実施形態の点字表示装置によ
れば、ピン駆動部10に調節手段を設けて、点字を表示
するピン3の突出量を任意に調節可能とすることによ
り、例えば、使用者の体調により指先の感覚が敏感にな
っているときには、ピン3の突出量を小さくし、逆に、
指先の感覚が鈍くなっているような場合には、ピン3の
突出量を大きくすることができ、使用者の多様なニーズ
や触覚,体調等に合わせて最適な点字表示を実現するこ
とができる。
【0040】[第二実施形態]次に、本発明の点字表示
装置の第二の実施形態について図4を参照して説明す
る。図4は、本発明の第二の実施形態に係る点字表示装
置のピン駆動部を示す概略説明図で、(a)はピンが突
出していない状態を、(b)はピンが突出した状態を示
している。
【0041】本実施形態の点字表示装置は、上述した第
一実施形態の改良実施形態であり、第一実施形態のピン
駆動部10を変更してピン駆動部20としたものであ
る。従って、ピン駆動部20以外の部分については、第
一実施形態と同様の構成となっており、詳細な説明は省
略する。
【0042】具体的には、本実施形態では、点字表示を
行うピン3を出没させるピン駆動部20は、ピン3の下
端側を支持する支持台として、鉄心21とこの鉄心21
に巻装されるコイル22を採用しており、鉄心21が図
面上下方向に移動してピン3をフレーム1の貫通孔2か
ら出没自在に突出できるようになっている。
【0043】すなわち、図示しない制御部によってコイ
ル22に電流が流れると、コイル22に磁界が発生し、
鉄心21が図面上方向に移動し、コイル22へ電流が流
れなくなると、鉄心21は自重により図面下方向に戻
る。これによって、ピン3がフレーム1の貫通孔2から
出没自在に突出できるようになっている。
【0044】そして、このように出没自在に駆動される
ピン3の突出量を任意に調節する調節手段として、本実
施形態では、図4に示すように、ピン3の突出方向への
駆動を調節可能に規制するストッパ23を具えている。
具体的には、ストッパ23は、フレーム1内のピン3の
近傍に、複数の各ピン3に対応して設けられており、ピ
ン3を支持する鉄心21に向かって図面水平方向の前後
にスライド移動できるようになっている。
【0045】また、このストッパ23のピン3側の端部
には、ピン3を支持している鉄心21の上端縁部に段階
的に係合する段部が形成してある。この段部が鉄心21
の上端縁部に係合することによって、上昇しようとする
鉄心21の移動を規制して、ピン3の突出量を調節する
ようになっている。
【0046】ここで、ストッパ23をスライドさせる移
動手段としては、特に図示しないが、ステッピングモー
タの回転運動をストッパ23の直線運動に変換する等の
手段により、鉄心21に向かってストッパ23が進退で
きるようにしてある。そして、このストッパ23を進退
させるモータが、上述した第一実施形態における調節部
6,制御部4により制御され、所望の位置でストッパ2
3を停止させ、ストッパ23の所望の段部を鉄心21に
係合させることができるようになっている。
【0047】これにより、使用者が、図示しない調節部
を移動させてストッパ23を鉄心21に向かって移動さ
せ、ストッパ23の段部のうち、所望の段部を鉄心21
に係合させることができ、ピン3の突出量を任意に調節
することができる。
【0048】なお、ストッパ23の段部は少なくとも一
段設けることにより、ピン3の突出量を二段階に調節す
ることができる。従って、この段部を複数段形成するこ
とで、ピン3の突出量をより細かく調節することができ
る。
【0049】また、ストッパ23のスライド手段として
は、本実施形態では、ステッピングモータを用いるよう
にしているが、特にこれに限定されるものではなく、ス
トッパ23を段階的に進退駆動できるものであればよ
く、また、ストッパ23のスライドを手動式とすること
も可能である。
【0050】このように本実施形態の点字表示装置によ
れば、ピン3の突出方向の運動をストッパ23によって
規制することでピン3の突出量を調節できるので、電磁
コイル等、通常のピン3の駆動手段をそのまま利用し
て、簡易な構造のストッパ23を設けるのみでピン3の
突出量の調節を実現することができ、簡易かつ低コスト
で本装置を実現することができる。
【0051】また、段部を具えたストッパ23をピン3
を支持している鉄心21の上縁に係合させることで、段
階的にピン3の突出量を調節することができ、使用者が
ピン3の突出量を確実に予測でき、より使用し易い点字
表示装置が実現できる。
【0052】[第三実施形態]次に、本発明の点字表示
装置の第三の実施形態について図5を参照して説明す
る。図5は、本発明の第三の実施形態に係る点字表示装
置のピン駆動部を示す概略説明図で、(a)はピンが突
出していない状態を、(b)はピンが突出した状態を示
している。
【0053】同図に示す本実施形態の点字表示装置は、
上述した第二実施形態の改良実施形態であり、第二実施
形態のピン駆動部20を変更してピン駆動部30とした
ものである。従って、ピン駆動部30以外の部分につい
ては、第二実施形態及び第一実施形態と同様の構成とな
っており、詳細な説明は省略する。
【0054】具体的には、本実施形態では、点字表示を
行うピン3を出没させるピン駆動部30は、ピン3を支
持する鉄心31と、鉄心31に巻装されたコイル32を
具えており、鉄心31が磁力により図面上下方向に移動
してピン3をフレーム1の貫通孔2から出没自在に突出
するようになっている。
【0055】そして、出没自在に駆動されるピン3の突
出量を任意に調節する調節手段として、本実施形態で
は、図5に示すように、ピン3の突出方向への駆動を調
節可能に規制するストッパ33を具えている。具体的に
は、ストッパ33は、上述した第二実施形態におけるス
トッパ23と同様、フレーム1内のピン3の近傍に配設
され、ピン3を支持する鉄心31に向かって図面水平方
向の前後にスライド移動するようになっている。
【0056】そして、本実施形態では、ストッパ33の
ピン3側の端部が、ピン3を支持している鉄心31の上
端縁部に当接する斜面となっている。このストッパ33
の斜面が鉄心31の上端縁部に当接することで、上昇し
ようとする鉄心31の移動を規制して、ピン3の突出量
を調節できるようになっている。
【0057】このような構成からなる本実施形態の点字
表示装置では、傾斜面を具えたストッパ33を、ピン3
を支持する鉄心31の上縁に当接させることで、ピン3
の突出量を連続的に変更することができ、わずかな微調
整も可能となって、各使用者の要請に応じた点字表示が
実現できる。
【0058】[第四実施形態]次に、本発明の点字表示
装置の第四の実施形態について図6を参照して説明す
る。図6は、本発明の第四の実施形態に係る点字表示装
置のピン駆動部を示す概略説明図で、(a)はピンの突
出量を大きくした状態を、(b)はピンの突出量を小さ
くした状態を示している。
【0059】同図に示す本実施形態の点字表示装置は、
上述した第三実施形態の改良実施形態であり、第三実施
形態のピン駆動部30を変更してピン駆動部40とした
ものである。従って、ピン駆動部40以外の部分につい
ては、第三実施形態及び第一,第二実施形態と同様の構
成となっており、詳細な説明は省略する。
【0060】具体的には、本実施形態では、点字表示を
行うピン3を出没させるピン駆動部40のストッパ43
をカム状の回転ストッパとしてある。図6に示すよう
に、ストッパ43は、回転軸44を中心にして回転する
回転式のカムとなっており、ストッパ43の底面側が、
上昇してくる鉄心41の上端縁部に当接する位置に配設
してある。
【0061】ストッパ43の回転軸44は、特に図示し
ないステッピングモータ等に接続され、段階的に回転位
置が調整できるようになっている。ここで、ストッパ4
3を回転させるステッピングモータは、上述した第二,
第三実施形態の場合と同様、第一実施形態における調節
部6,制御部4により制御され、所望の位置でストッパ
43の回転を停止させるようになっている。
【0062】そして、ストッパ43の底面側は、湾曲形
状に膨出した形状となっており、この湾曲形状は、図6
に示すように、回転軸44を中心として膨出量が異なっ
ている。これによって、このストッパ43が回転するこ
とにより、コイル42の磁界によって上昇する鉄心41
をカム状に規制することができる。
【0063】すなわち、図6(a)に示すように、スト
ッパ43が回転し、底面の膨出量が小さい部分が鉄心4
1側に位置すると、上昇してきた鉄心41がこの膨出量
の小さい部分に当接して移動が規制されるので、ピン3
のフレーム1からの突出量は大きくなる。
【0064】一方、図6(b)に示すように、ストッパ
43が回転し、底面の膨出量が大きい部分が鉄心41側
に位置すると、上昇してきた鉄心41がこの膨出量の大
きい部分に当接して移動が規制されるので、ピン3のフ
レーム1からの突出量は小さくなる。
【0065】このように本実施形態の点字表示装置によ
れば、カム状の回転ストッパ43をピン3を支持する鉄
心41の上縁に当接させることで、カムの作用によって
ピン3の突出量を連続的に変更することができ、第三実
施形態と同様に、ピン3の突出量の微調整も可能とな
る。
【0066】また、カム状のストッパ43を直接鉄心4
1に側に当接させているので、ステッピングモータ等の
回転駆動力のみでピン3の突出量を任意に調節すること
ができ、運動変換手段等を特に必要とせず、より簡易な
機構によって本点字表示装置を提供することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明の点字表示装
置によれば、ワードプロセッサやパーソナルコンピュー
タ等の情報処理装置からの信号を点字配列に変換し、こ
の点字配列を複数のピンを突出させることにより表示す
る点字表示装置において、点字配列を表示するピンの突
出量を任意に調節することが可能となり、使用者の多様
なニーズや触覚,体調等に合わせて最適な点字表示を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る点字表示装置を
示す概略全体斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る点字表示装置を
示す概略縦断面正面図である。
【図3】本発明の第一の実施形態のピン駆動部を示す概
略説明図で、(a)はピンが突出していない状態、
(b)はピンが突出した状態を示している。
【図4】本発明の第二の実施形態に係る点字表示装置の
ピン駆動部を示す概略説明図で、(a)はピンが突出し
ていない状態を、(b)はピンが突出した状態を示して
いる。
【図5】本発明の第三の実施形態に係る点字表示装置の
ピン駆動部を示す概略説明図で、(a)はピンが突出し
ていない状態を、(b)はピンが突出した状態を示して
いる。
【図6】本発明の第四の実施形態に係る点字表示装置の
ピン駆動部を示す概略説明図で、(a)はピンの突出量
を大きくした状態を、(b)はピンの突出量を小さくし
た状態を示している。
【符号の説明】
1 フレーム 2 貫通孔 3 ピン 4 制御部 5 文字−点字変換部 6 調節部 7 接続コネクタ 10 ピン駆動部 11 ピン支持台 12 ラック 13 ピニオン 20 ピン駆動部 21 鉄心 22 コイル 23 ストッパ 30 ピン駆動部 31 鉄心 32 コイル 33 ストッパ 40 ピン駆動部 41 鉄心 42 コイル 43 ストッパ 44 回転軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと、 このフレームの一面に点字配列状に穿設された複数の貫
    通孔と、 この複数の貫通孔に対応して前記フレーム内に配設さ
    れ、対応する貫通孔からそれぞれ前記フレーム一面側に
    出没自在に突出する複数のピンと、 この複数のピンをそれぞれ対応する貫通孔から出没する
    ように駆動し、一定のピンを突出させて点字配列を形成
    させるピン駆動部と、 情報処理装置からの信号を点字配列に変換するととも
    に、この点字配列に一致する配列に前記ピンを前記貫通
    孔から突出させるように前記ピン駆動部を制御する制御
    部とを具えた点字表示装置であって、 前記ピン駆動部に、前記ピンの突出量を任意に調節可能
    な調節手段を具えたことを特徴とする点字表示装置。
  2. 【請求項2】 前記ピン駆動部が、ステッピングモータ
    と、このステッピングモータの回転運動を前記ピンの突
    出方向への直線運動に変換する変換手段とを有し、か
    つ、 このピン駆動部が、前記ピンの突出量を任意に調節する
    調節手段としての機能を有する請求項1記載の点字表示
    装置。
  3. 【請求項3】 前記調節手段が、前記ピンの突出方向へ
    の駆動を調節可能に規制するストッパからなる請求項1
    記載の点字表示装置。
  4. 【請求項4】 前記ストッパが、前記ピンの突出方向側
    に段階的に係合して当該ピンの駆動を規制する一又は二
    以上の段部を具えた請求項3記載の点字表示装置。
  5. 【請求項5】 前記ストッパが、前記ピンの突出方向側
    に当接して当該ピンの駆動を規制する斜面を具えた請求
    項3記載の点字表示装置。
  6. 【請求項6】 前記ストッパが、前記ピンの突出方向側
    に当接して当該ピンの駆動を規制するカム状の回転スト
    ッパである請求項3記載の点字表示装置。
JP32171297A 1997-11-21 1997-11-21 点字表示装置 Pending JPH11161153A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002080134A1 (en) * 2001-04-02 2002-10-10 The Johns Hopkins University Refreshable tactile computer display
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