JPH11160280A - イオン化検出器 - Google Patents

イオン化検出器

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JPH11160280A
JPH11160280A JP10258169A JP25816998A JPH11160280A JP H11160280 A JPH11160280 A JP H11160280A JP 10258169 A JP10258169 A JP 10258169A JP 25816998 A JP25816998 A JP 25816998A JP H11160280 A JPH11160280 A JP H11160280A
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chamber
ionization
ionization chamber
detector
gas
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JP10258169A
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English (en)
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F Abdel Laman Mahmood
マームウド・エフ・アブデル・ラーマン
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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    • G01N27/62Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating the ionisation of gases, e.g. aerosols; by investigating electric discharges, e.g. emission of cathode
    • G01N27/64Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating the ionisation of gases, e.g. aerosols; by investigating electric discharges, e.g. emission of cathode using wave or particle radiation to ionise a gas, e.g. in an ionisation chamber
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微量検出を可能にし、SN比の良好なイオン化
検出器。 【解決手段】本発明は、上側、下側イオン化チャンバ及
び放射性粒子源を有し、検出ガスが上側イオン化チャン
バに充填される。放射源が上側チャンバの周辺に配置さ
れ、放射性粒子を供給し、検出ガスの相互作用で準安定
原子と光子を生成する。下側チャンバは上側チャンバと
連結して検出ガスと準安定原子とを受けとめる。試料流
体はキャリヤガス流とともに下側チャンバへ導入され、
準安定原子が分析物分子をイオン化する。これらガスの
結合流を排出できるよう下側イオン化チャンバのベース
に出口を設ける。また、上側チャンバは放射源と下側チ
ャンバ間の経路に挿入された放射性粒子バリヤによって
放射性粒子経路を制限し、下側チャンバへの侵入を防
ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、試料流体
中に存在している被分析物の分析用検出器に関し、特
に、イオン化検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のイオン化検出器の種類には、ヘリ
ウムイオン化検出器が含まれることが知られており、こ
れは、典型的には、ヘリウム充填イオン化チャンバにお
いて、ベータ粒子エミッタを作動させることによって動
作するものである。ヘリウムの存在下において、一次電
子、光子及びヘリウム準安定原子(ヘリウムメタステー
ブル、helium metastables)の特性放射が生ずる。未知
の分析物を含有している試料流体は、対象の分析物をイ
オン化させるためにイオン化チャンバ中へ導入する。ヘ
リウム準安定原子と光子は、両方とも、対象の分析物の
イオン化の役割をすることが見出されている。イオン化
された分析物分子の大きさは、分析物の1または2以上
の成分組成を確認できるよう測定可能な電流として表さ
れる。
【0003】しかし、イオン化チャンバにおける被検体
のイオン化可能分子と一次電子、ヘリウムイオン、ベー
タ粒子との直接相互作用の結果として生ずる十分な量の
二次的イオン化(secondary ionization)に起因して、過
剰のショットノイズ(ample shot noise)とアバランシェ
(電子なだれ、avalanche effects)効果が典型的なヘ
リウムイオン化検出器で観測されている。結果として、
この検出器の応答は、非線形となり、過負荷(即ち、極
端なピーク高)になりやすい。従って、ヘリウムイオン
化検出器は、その有用性が制限されると見なされてき
た。この特性の要因には、高感度動作に対する厳しい要
求と、そのような応答を生ずる諸条件の理解の欠如と相
俟って選択された種に応じた変化と、当該検出器は低ブ
リード吸着カラムで分離し得るガスの分析に主として適
しているという確信とが含まれる。例えば、Ramsey and
Andrawes,"The Modern Helium Ionization Detector",
in Detectors for Capillary Chromatography, Hill,
H. H.and McMinn, D. G.,eds., John Wiley & Sons,199
2参照。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】イオン化検出器の設計
は、継続して従来技術における研究目的であるとはい
え、それでも、改善されたダイナミックレンジ、比較的
低い最小検出可能レベル及びより大きい信号対雑音比を
示す検出器応答を有するイオン化検出器の必要性は存在
するのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来のイオン化検出器で
は、複数のイオン化メカニズムが起こるということを本
願発明者は見出した。これら複数のイオン化メカニズム
の変わりやすく且つ予測できない性質は、まさに上述の
望ましくない諸特性の一因となるのである。従来のヘリ
ウムイオン化検出器は、分析物のイオン化可能分子と一
次電子、検出ガスイオン及びベータ粒子との様々な相互
作用の悪影響を受けている。
【0006】イオン化検出器の検出器応答は、イオン化
された対象分析物の正確な測定に基づいている。分析物
のイオン化は、好ましくは、希ガスから生じた準安定原
子及び光子を用いる単一のイオン化メカニズムで達成さ
れるものである。イオン化メカニズムを希ガスにおける
放射性粒子の相互作用による準安定原子と光子の生成に
基づくものに限定することは、それ故、検出できる分析
物の最小測定可能濃度レベル等の検出器応答の幾つかの
有利な特性を確立する。
【0007】それ故、イオン化検出器応答における顕著
な改善は、放射性粒子源の使用により且つa)放射性粒子
源で放射された粒子と検出ガスとの相互作用による光子
と準安定原子の生成;及びb)分析物分子と準安定原子と
の強制相互作用に、そのイオン化メカニズムを実質的に
制限することにより、達成できるのである。
【0008】従って、本発明は、分析物のイオン化メカ
ニズムを、主として、イオン化検出器の検出チャンバに
おける分析物分子と光子及び準安定原子との相互作用に
基づくものに限定し、且つ、他のイオン化メカニズムを
抑えることによって、改善されたダイナミックレンジ、
比較的低い最小検出可能レベル(MDL)及び検出器応答に
おける比較的大きい信号対雑音比をもたらす方法と装置
を提供する。
【0009】本発明の好ましい実施例は、上側イオン化
チャンバ、下側イオン化チャンバ及び放射性粒子源を有
するイオン化検出器を包含する。検出ガスの実質的に一
定の流体の流れが上側イオン化チャンバに供給され、上
側イオン化チャンバを検出ガスで充満させる。放射性粒
子源が上側イオン化チャンバの周辺部に配置され、上側
イオン化チャンバで定められる内部容積中へ放射性粒子
の実質的に一定の供給を行う。放射性粒子が上側イオン
化チャンバの内部容積の一部を通過すると、放射性粒子
と検出ガスとの相互作用によって、準安定原子と光子が
生成される。下側イオン化チャンバは、検出ガスと準安
定原子とを受けられるように上側イオン化チャンバと連
結している。試料流体は、好ましくは、キャピラリ分離
カラムの出口端から供給されるキャリヤガス流の経路に
より、下側イオン化チャンバ中へ導入され、次に、下側
イオン化チャンバに存在している準安定原子が分析物分
子をイオン化するのに用いられる。キャリヤガス、試料
流体及び検出ガスの結合流を排出できるよう下側イオン
化チャンバのベースに出口を設ける。好ましい実施例で
は、キャリヤガスと検出ガスはヘリウムであり、放射性
粒子源は、アルファ粒子エミッターの形で提供される。
【0010】意図した検出器の第一の特色では、上側イ
オン化チャンバは、放射性粒子源と下側イオン化チャン
バ間の経路に挿入された放射性粒子バリヤを包含する。
そのバリヤは、放射性粒子の経路を上側イオン化チャン
バで定められた容積に限定し、そのため、下側イオン化
チャンバに存在する分析物と放射性粒子とのある種の相
互作用が生じうる下側イオン化チャンバへの放射性粒子
の侵入を妨げる。結果として、分析物分子のイオン化の
主たるメカニズムを分析物分子と準安定原子との相互作
用に実質的に限定することになる。意図した検出器は、
従来技術の検出器と比較した時、より高い安定性を提供
すると同時に、ショットノイズ、ベースラインの変化及
び検出器応答の非直線性が比較的少なくなる。
【0011】本発明の別の特色では、準安定原子を生成
し、従って、準安定原子の極めて安定な生成率を達成す
るのに放射性源が好まれる。結果として、分析物のイオ
ン化は、安定した比率で起こることになる。好ましい実
施例では、放射性源は、アルファ粒子エミッタの形で設
けられる。前述のエミッタは、アルファ粒子が高エネル
ギーを示す上、エミッタは安価であり且つ検出器の可搬
性(portability)を高めるという理由から有益である。
【0012】本発明の別の特色では、下側イオン化チャ
ンバは、検出信号を発生させ、且つ、正の分析物イオン
を採集するようにするため、高圧電源の負電位に連結さ
れた高電圧信号陰極を包含する。
【0013】本発明の別の特色では、上側イオン化チャ
ンバは、任意に、高圧電源に連結された高電圧イオン化
電極を包含し、上側イオン化チャンバにおける一次電子
をイオン化電極の方へ加速するようにしている。結果と
して、加速された電子が検出ガス分子と衝突し、従っ
て、上側イオン化チャンバにおける準安定原子の生成率
を改善する。
【0014】本発明の別の特色では、任意の高電圧イオ
ン化電極を高圧電源の負電位に連結して、正の検出ガス
イオンを採集し、従って、それらが信号陰極によって採
集される可能性のある下側イオン化チャンバへの侵入を
妨げるようにしてもよい。
【0015】本発明の別の特色では、ヘリウム以外の検
出ガスを希ガスの群から選択して、検出ガス及びキャリ
ヤガスと置き換えてもよい。好ましい置換選択ガスは、
アルゴン又はキセノンである。
【0016】本発明の別の特色では、イオン化検出器
は、下側イオン化チャンバへのメタンガス流の連続注入
により電子捕獲型検出器として使用できるように変換し
てもよい。
【0017】本発明の以上の及びその他の諸特長と諸利
点は、図面で図解した以下に詳述する好適な実施例のよ
り詳細な説明から明らかであろる。これら図面におい
て、同様の構成素子に対しては同じ参照番号を用いた。
図面は必ずしも縮尺で引かず、代わりに発明の原理を図
解することに努めた。
【0018】
【実施例】本発明の装置と方法は、特に、種々の試料流
体に存在することがある分析物の検出用イオン化検出器
を改善するために採用することができる。ガス類は、本
願発明の実施に従う好ましい試料流体であり、従って、
発明に関する以下の記述は、ガス試料の分析システムに
使える新規なイオン化検出器の配置、構造及び動作の説
明を含むことになる。意図したイオン化検出器の1つの
特殊な使い途は、クロマトグラフ分析システム(以後、
クロマトグラフ)であるが、プロセスサンプリングシス
テム、ガス漏れ検出システム、空気品質監視システム等
のようなその他の用途も考えられる。
【0019】従来のガスクロマトグラフに関連して考え
られたイオン化検出器の好ましい動作は次のように理解
してよい。ある与えられた試料流体のクロマトグラフ分
離に際し、試料流体は、加圧キャリヤガスを使って分離
カラム中に注入され、そのカラム流出液が流体流として
イオン化検出器へ導かれる。1または2以上の空気マニ
ホルド組立体(pneumatic manifold assemblies)が想定
され、その各々は、キャリヤガスと検出ガスを含む複数
のガス流を制御し且つ再導入するのに役立つものであ
る。従って、空気マニホルドは、前述のガス流の調節を
実施できるよう、特に、ここに説明するイオン化検出器
への検出ガス流の調節供給を実施できるよう動作させて
よい。
【0020】ここに説明するように、好ましい実施例
は、好ましくは、希ガスとして知られているガス群から
選択される「キャリヤガス」と「検出ガス」により動作
する。キャリヤガスは、好ましくは、選択された検出ガ
スの励起ポテンシャルより高いイオン化ポテンシャルを
有する既知ガスの範囲から選択される。検出ガス及びキ
ャリヤガスの好ましい選択はヘリウムであるが、選択さ
れる検出ガスとキャリヤガスは、アルゴン又はキセノン
のような、他の希ガスであってもよい。用語、「準安定
原子(metastables)」は、検出ガスの励起原子を指し、
好ましい実施例では、その検出ガスはヘリウムであり且
つその準安定原子はヘリウム準安定原子である。
【0021】図1に示したように、本発明により構成さ
れたイオン化検出器の好ましい実施例100は、高圧電
源103に接続されたイオン化チャンバ陰極コネクタ1
01を包含する。検出器は、さらに、信号陰極コネクタ
102と、信号バイアス電圧電源104と、(検出器の
本体100を接地電位に連結するのに適している)共通
コネクタ105とを包含する。電位計107の差動入力
106A、106Bを、信号バイアス電圧電源104と
共通コネクタ105に接続して、信号陰極コネクタ10
2と共通コネクタ105間に流れる電流を測定するため
の検出出力信号線108上に検出出力信号を与えるよう
にしてよい。
【0022】図2に示すように、イオン化検出器の好ま
しい実施例100は、共通壁118と、好ましくは、そ
れぞれ、上側イオン化チャンバ114及び下側イオン化
チャンバ116として構成された第1及び第2内部チャ
ンバとを有する検出器本体112を包含する。上側イオ
ン化チャンバ114及び下側イオン化チャンバ116
は、共通内壁138と、それらの間に配置されたオプシ
ョンの開口アレイ120とを共有する。開口アレイ12
0は、有孔ディスクの形で設けてよい。下側イオン化チ
ャンバ116の容積は、好ましくは、25〜250マイ
クロリットルの範囲にあり且つ、幾つかの用途では、1
マイクロリットル未満及び1ミリリットル程度であって
よい。本体112は、好ましくは、ヘリウムのような希
ガスの1つとして選択された検出ガスの制御された流れ
を受けるための1または2以上の入口122と、検出され
るべき分析物を含んでいる試料流体/キャリヤガス混合
物を運ぶキャピラリカラム125を受けるための下側イ
オン化チャンバ116への入口124を包含する。図示
した実施例では、試料流体入口124は、下側イオン化
チャンバ116の中心軸を横切って試料流体の流れを導
いて、下側イオン化チャンバ116に分析物を保持する
のを支援するようにするが、その他の配置構成も本願発
明の範囲内である。下側イオン化チャンバ116の吐出
口126も設けられる。オプションの注入ポート127
を設けてよく、これは、通常、検出器100が、注入ポ
ート127を介して下側イオン化チャンバ116にメタ
ンガス又はその等価物を注入することにより電子捕獲型
検出器として使用できるように転換されるまで、適当な
手段(図示せず)で密封される。
【0023】高圧電源は、上側イオン化チャンバ114
に設けられた第1電極アセンブリ130を含む。第1電
極アセンブリ130は、上側イオン化チャンバ114に
おいて電界を発生させるためのオプションのイオン化電
極132を含む。第1電極アセブリ130は、第1電極
アセンブリ130と共通壁118間に印加される高電圧
電位に、適切な電気コネクタ(図示せず)を経由して、
接続される。
【0024】放射性粒子源140は、上側イオン化チャ
ンバ114の内壁142の底部周辺部分に配置された薄
箔(thin foil)の形で設ける。好ましくは、粒子源14
0は、アルファ粒子エミッタであるが、ベータ粒子エミ
ッタの使用も考えられる。アルファ粒子は、上側イオン
化チャンバ114内に限定された容積中に放射されて、
ここでは準安定原子として説明される、高エネルギ検出
ガス分子を生成するべく検出ガスと相互作用する。好ま
しい実施例では、この場合ヘリウムが検出ガスとして選
択されるが、アルファ粒子とヘリウムガスとの相互作用
によって、実質的に一定比率のヘリウム準安定原子が生
成されることになる。これらの準安定原子は、任意の開
口アレイ120を通して下側イオン化チャンバ116中
へ掃引される。正に帯電した検出ガスイオン等の望まし
くない反応生成物は、イオン化電極132に引き付けら
れる。
【0025】放射性粒子源140の好ましい実施例は、
予め定められた高さと厚みをもつ箔を含み、これは内壁
142に付着される。本発明の特定の特色では、放射性
粒子バリヤ150は、放射性粒子放射の経路を上側イオ
ン化チャンバ114の内部容積に限定できるよう放射性
粒子源140の高さと同等の(commensurate)内壁138
の傾斜した環状延長部のように構成して本体122に配
置される。このバリヤ150は、前述の放射性粒子と分
析物分子との相互作用が分析物分子の好ましくないイオ
ン化モードを生じうる、下側イオン化チャンバ116中
への前述の放射性粒子の侵入を妨げられるように放射性
粒子源140に面している。
【0026】第2電極アセンブリ134は、下側イオン
化チャンバ116に設けられている。第2電極アセンブ
リ134は、下側イオン化チャンバ116の内壁138
に関して電界を発生させるための、負に荷電される信号
陰極136を含む。信号陰極136は、好ましくは、下
側イオン化チャンバ116に対して小さい表面積を有す
ることによって、準安定原子又は光子並びにそれらの結
果生ずるノイズの人為生成物への露出を回避する。好ま
しくは、内壁138と共通壁118は、電気的に連結
し、従って、同一の電位電圧にする。信号陰極136
は、電気コネクタ142を通して分極電圧源(図1の電
源104)に連結することにより負の電荷を帯びさせ
る。内壁138は、分析物のイオン化成分の量を表示で
きるよう、適当な電気コネクタ(図1のコネクタ10
5)で電位計に連結してよい。
【0027】図示した実施例では、検出器本体112
は、好ましくは、1つ又は2つの部分の円筒配列で構成
する。図示した実施例では、検出器本体112は、そこ
に上側及び下側イオン化チャンバ114、116が機械
加工された1個の一体化構造であってよい。検出ガス入
口122、試料流体/キャリヤガス入口124及び吐出
口126は、適切には、検出器本体112の壁118を
通して延びる通路であってよい。検出器本体112の主
要部分そのものは、電導性であり且つ、好ましくは、金
属又は他の電導性材料から作られる。
【0028】電極アセンブリ130、134は、上側イ
オン化チャンバ114と下側イオン化チャンバ116の
壁118の部分にあるそれぞれの孔を密封する、検出器
本体112にそれぞれ挿入されるている円形絶縁アダプ
タ144A、144Bにそれぞれ取付けられる。アダプ
タ144A、144Bは、適当な装置(図示せず)によ
ってその位置に保持する。検出ガスは、本体112に取
付けることができる適当な取付具(図示せず)を介して
入口122へ導かれる。キャピラリカラム125は、入
口124に組み込まれた適当な取付具を介して下側イオ
ン化チャンバ116中へ取付ける。
【0029】オプションの開口アレイ120の幾何的配
置は、好ましくは、孔128のそれぞれの直径に対する
長さの比が1より大きく、且つ2から5のオーダーにな
るようにする。そのような幾何的配置によって上側イオ
ン化チャンバ114に対する下側イオン化チャンバ11
6の近接度が改善され且つ準安定原子がそれらの移動で
経験する上側イオン化チャンバ114から下側イオン化
チャンバ116への経路長が短縮される。
【0030】孔128によって入口122から下側イオ
ン化チャンバ116中への、従って信号陰極136の方
への検出ガスの通過が可能となる。上側イオン化チャン
バ114は、好ましくは、所望の準安定原子が、上側イ
オン化チャンバ114からそして孔128を通してイオ
ン化チャンバ116まで急速に掃引させることができる
よう設計され且つ配置された逆カップ形状(inverse cup
-shaped)断面を示すものである。下側イオン化チャンバ
116は、好ましくは、準安定原子が下側イオン化チャ
ンバ116に存在する試料流体/キャリヤガス混合物に
分散されるように配置されている円錐形の断面を呈す
る。試料流体/キャリヤガス混合物の上方への流れは、
開口アレイ120と内壁138とによって拘束され、そ
の結果、試料流体/キャリヤガス混合物と準安定原子が
下側イオン化チャンバ116中を掃引されることにな
る。その混合物と検出ガスは、吐出口126を通してし
下側イオン化チャンバ116から排気させることができ
る。
【0031】図示した実施例の別の局面は、上側イオン
化チャンバ114中を流れる検出ガスの一部が、検出ガ
スの圧力と孔128の小さい内径とに起因して、放射性
粒子源から下流の方へ急速に移動するものである。これ
によって、ガス、汚染物、試料分子等の下側イオン化チ
ャンバ116から上側イオン化チャンバ114への移動
を最小限に抑えながら、下側イオン化チャンバ116に
おける分析物分子の十分な分布とイオン化が促進される
のである。
【0032】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実子態様の例を示す。 (実施態様1)試料流体として提供される分析物の検出
に使うイオン化検出器において、上側チャンバと、放射
性粒子源と、前記上側イオン化チャンバに検出ガスを充
満できるよう前記上側イオン化チャンバに検出ガスの流
体流を供給する手段とを含み、前記上側イオン化チャン
バによって画定された内部容積中へ放射性粒子を一定の
比率で供給するように前記放射性粒子源が前記上側イオ
ン化チャンバの周辺に配置され、放射性粒子が前記上側
イオン化チャンバの内部容積の一部を通過する際に放射
性粒子と検出ガスとの相互作用により準安定原子と光子
が生成されるものであり、前記イオン化検出器はさらに
前記上側イオン化チャンバに連結され、検出ガスと準安
定原子を受けとる下側イオン化チャンバ、分析物を含む
流体混合物を前記下側イオン化チャンバ中へ導く手段で
あって、それによって、前記下側イオン化チャンバに存
在している準安定原子が分析物分子をイオン化するよう
にさせる手段と、前記放射性粒子源と前記下側イオン化
チャンバ間の経路に挿入されるもので、放射された放射
性粒子の経路を前記上側イオン化チャンバで定められた
容積に限定し、前記下側イオン化チャンバへの放射性粒
子の侵入を妨げるようにした放射性粒子バリヤを含み、
分析物子のイオン化の主たるメカニズムが分析物分子と
準安定原子との相互作用に実質的に制限されることを特
徴とするイオン化検出器。 (実施態様2)前項(1)記載のイオン化検出器はさらに
キャリヤガス、試料流体及び検出ガスの結合された流れ
を換気できるよう下側イオン化チャンバに設けられた出
口を含むイオン化検出器。 (実施態様3)少なくとも1つのキャリヤガスと検出ガ
スが希ガスから成る群から選択されることを特徴とする
前項(1)記載のイオン化検出器。 (実施態様4)前項(1)記載のイオン化検出器はさらに
上側イオン化チャンバと下側イオン化チャンバ間に配置
された開口アレイを包含することを特徴とするイオン化
検出器。 (実施態様5)キャリヤガスと検出ガスがヘリウムであ
ることを特徴とする前項(1)記載のイオン化検出器。 (実施態様6)放射性粒子源がアルファ粒子エミッタの
形で設けられることを特徴とする前項(1)記載のイオン
化検出器。 (実施態様7)前項(1)記載のイオン化検出器はさら
に、キャピラリカラムの出口端から供給されるキャリヤ
ガスを受けるための手段を包含することを特徴とするイ
オン化検出器。 (実施態様8)上側イオン化チャンバが、高圧電源に連
結された高電圧イオン化電極を含むことを特徴とする前
項(1記載のイオン化検出器。 (実施態様9)下側イオン化チャンバが、高圧電源に連
結された高電圧信号陰極を包含し、それによって、検出
信号が生成されることを特徴とする前項(1)記載のイオ
ン化検出器。 (実施態様10)下側イオン化チャンバが、下側イオン
化チャンバ中へのメタンガスの注入によってイオン化検
出器を電子捕獲型検出器として使用できるように変換さ
せるための注入ポート手段を包含することを特徴とする
前項(1)記載のイオン化検出器。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるイオン化検出器の概略
図。
【図2】図1に示すイオン化検出器の部分側面断面図。
【符号の説明】
100:イオン化検出器 103:高圧電源 104:信号バイアス電圧電源 107:電位計 114:上側イオン化チャンバ 116;下側イオン化チャンバ 120:開口アレイ 125:キャピラリカラム 130:第1電極アセンブリ 134:第2電極アセンブリ 150:バリア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料流体として提供される分析物の検出に
    使うイオン化検出器において、上側チャンバと、放射性
    粒子源と、前記上側イオン化チャンバに検出ガスを充満
    できるよう前記上側イオン化チャンバに検出ガスの流体
    流を供給する手段とを含み、前記上側イオン化チャンバ
    によって画定された内部容積中へ放射性粒子を一定の比
    率で供給するように前記放射性粒子源が前記上側イオン
    化チャンバの周辺に配置され、放射性粒子が前記上側イ
    オン化チャンバの内部容積の一部を通過する際に放射性
    粒子と検出ガスとの相互作用により準安定原子と光子が
    生成されるものであり、前記イオン化検出器はsらに前
    記上側イオン化チャンバに連結され、検出ガスと準安定
    原子を受けとる下側イオン化チャンバ、分析物を含む流
    体混合物を前記下側イオン化チャンバ中へ導く手段であ
    って、それによって、前記下側イオン化チャンバに存在
    している準安定原子が分析物分子をイオン化するように
    させる手段と、前記放射性粒子源と前記下側イオン化チ
    ャンバ間の経路に挿入されるもので、放射された放射性
    粒子の経路を前記上側イオン化チャンバで定められた容
    積に限定し、前記下側イオン化チャンバへの放射性粒子
    の侵入を妨げるようにした放射性粒子バリヤを含み、分
    析物子のイオン化の主たるメカニズムが分析物分子と準
    安定原子との相互作用に実質的に制限されることを特徴
    とするイオン化検出器。
JP10258169A 1997-09-30 1998-09-11 イオン化検出器 Pending JPH11160280A (ja)

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