JPH11160226A - 腐蝕センサーの作成方法 - Google Patents

腐蝕センサーの作成方法

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Publication number
JPH11160226A
JPH11160226A JP9329885A JP32988597A JPH11160226A JP H11160226 A JPH11160226 A JP H11160226A JP 9329885 A JP9329885 A JP 9329885A JP 32988597 A JP32988597 A JP 32988597A JP H11160226 A JPH11160226 A JP H11160226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow tube
corrosion
detecting
piece
detecting piece
Prior art date
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Pending
Application number
JP9329885A
Other languages
English (en)
Inventor
Masazumi Miyazawa
正純 宮澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定対象の流体の流動に乱れを与えない腐蝕
センサーの製造法を提供する。 【解決手段】 冷却して収縮させた中空管に、腐蝕セン
サーの腐蝕検知部を構成する各筒状片(これらは中空管
の外径と同一内径を有する)を嵌め合せたのち常温に復
帰させることにより、中空管と各筒状片とを密着させ
る。次いで各筒状片間の間隙に電気絶縁性の熱硬化性樹
脂を注入して硬化させる。樹脂が十分に硬化したら、中
空管に冷媒を注入して中空管を収縮させて引抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部を流れる流体
の引起こす腐蝕を検知するための腐蝕センサーの作成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体の引起す腐蝕を検知する方法は、種
々のものが実用化されている。最も簡単な方法は、流体
に試験片をさらし、或る時間経過後に試験片を取出し
て、その腐蝕の発生状況を観察する方法である。しかし
この方法では、或る時間内に生起した腐蝕の総合された
ものを知り得るのみである。時々刻々の腐蝕の発生状況
を知る方法として、腐蝕電流を検知する方法が知られて
いる。この方法では流体中に2個の試験片を隔離して設
置し、両者間に流れる腐蝕電流を測定する。この方法の
改良法として、流体中に3個の試験片を隔離して設置
し、各2個の試験片間で電流と電圧を測定する方法もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】流体の引起す腐蝕は、
流体の性質に依り変化することは勿論であるが、流体の
流動状況によっても大きく影響される。従って管内を流
れる流体中に2個又は3個の試験片を懸吊して、それら
の間の電流や電圧を測定する方法では、試験片の周囲で
は流体の流動に乱れが生ずるため、腐蝕の発生に及ぼす
流体の性質や流速等の影響を正確に把握することはでき
ない。従って本発明は、流体の流動の乱れを生じない腐
蝕センサーの製造法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、内部を
流れる流体の引起こす腐蝕を検知するための電気的に絶
縁された少くとも2個の筒状の検知片から成る腐蝕検知
部を有する腐蝕センサーを作成するに際し、腐蝕センサ
ーを構成する筒状の検知片の内面とこれに隣接する部分
の内面とを一致させることにより、腐蝕センサーにおけ
る流体の流れの乱れを回避することができる。すなわ
ち、本発明によれば、次の〜の各工程を順次経るこ
とにより、流体の流れを乱さない腐蝕センサーを作成す
ることができる。
【0005】 腐蝕検知部を構成する検知片の内径と
実質的に同径の内径を有する接続管及び実質的に同径の
外径を有する中空管を用意すること 中空管を冷却して熱収縮させ、この状態で腐蝕検知
部を構成する検知片及び接続管に挿入すること 中空管を熱膨張させて、中空管を腐蝕検知部を構成
する検知片及び接続管に密着させること 腐蝕検知部を構成する検知片間及び検知片と接続管
との間隙を電気絶縁性の熱硬化性樹脂で充填すること 中空管に冷媒を注入して中空管を熱収縮させて、腐
蝕検知部及び接続管から引抜くこと
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で作成される腐蝕センサー
は、電気的に絶縁された少くとも2個の筒状の検知片か
ら成る腐蝕検知部が、前後の接続管と接続した構造を有
している。各検知片は同一材質で、同一内径かつ同一内
面状態となるように形成する。また検知片と接続管と
は、内部を流れる流体の流れが両者の接続部で乱れない
ように、実質的に同一の内径とする。中空管は、アルミ
ニウムなどの熱膨張率の大きい金属で形成する。中空管
の外径は、検知片及び接続管に密に嵌合して両者間に隙
間を生じないように、実質的にこれらの内径と同一に形
成する。
【0007】本発明では、先ず中空管を冷却して熱収縮
させ、この状態で検知片及び接続管に挿入する。次いで
中空管を常温まで熱膨張させると、中空管は検知片及び
接続管と密に嵌合する。すなわち中空管の外径と検知片
及び接続管の内径とは実質的に同径なので、常温では両
者を嵌合することは不可能である。従って先ず中空管を
冷却収縮させて嵌合させ、次いで常温に戻して両者を密
着させるのである。中空管の冷却の程度は、この目的を
達成するに足るものであればよく、中空管の材質などに
応じて適宜決定すればよい。冷却手段は任意であるが、
低温の液化ガスを用いるのが好ましい。例えば液化二酸
化炭素や液体窒素などを中空管に注入すれば、容易に中
空管を収縮させることができるので、この状態で検知片
及び接続管に挿入し、次いで内部の液化ガスを排出して
放置すると、中空管は常温に復帰すると共に膨張して、
検知片及び接続管と密に嵌合する。
【0008】本発明では次いで、検知片間及び検知片と
接続管との間隙に、電気絶縁性の熱硬化性樹脂を充填す
る。熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂が好ましく、間
隙にこの樹脂を注入して硬化させればよい。中空管と検
知片とは密に嵌合しているので、流動性の良い樹脂を用
いても、両者の間隙に樹脂が流入して検知片の内面に樹
脂膜が形成されることは無い。
【0009】樹脂の硬化が完了したならば、中空管に冷
媒を注入して中空管を熱収縮させる。すると中空管は検
知片及び接続管から剥離するので、中空管を引抜く。冷
媒としては液化二酸化炭素や液体窒素のような低温の液
化ガスを用いるのが好ましく、これらの冷媒を注入する
と中空管は瞬間的に冷却されて収縮するので、検知片や
間隙に充填されている樹脂に冷却の影響が及ばないうち
に中空管を引抜くことができる。
【0010】本発明によれば、検知片相互間及び検知片
と接続管との間を絶縁している樹脂充填部の内面と、検
知片や接続管の内面とが同一面上に形成され、その境界
にバリ等が形成されないので、腐蝕検知部を流れる流体
の流れが乱れることがない。従って流体の性質の変化や
流速の変化が腐蝕に及ぼす影響を正確に検知することが
できる。
【0011】本発明による腐蝕センサーの作成の1例を
示すと、軟鋼製の内径20.2mm、肉厚2.6mm、
長さ10mmの円筒状試験片を3個と、同じく内径2
0.2mm、肉厚2.6mm、長さ200mmの円筒状
接続管を2個と、外径20.21mm、肉厚5mm、長
さ450mmのアルミニウム製の底の閉じた中空管とを
用意した。
【0012】中空管に液体窒素を入れて冷却し、これに
試験片及び接続管を接続管、試験片、試験片、試験片及
び接続管の順に、それぞれの間に1mmの間隙をおいて
嵌合した。次いで中空管の内部の流体窒素を排出して常
温に放置した。全体が常温に戻ったのち間隙部にエポキ
シ樹脂(グレースジャパン社のSTYCAST 285
0−FTに同社のキャタリスト9を混合)を注入して硬
化させた。樹脂が十分に硬化したのち中空管に液体窒素
を注入し、直ちに中空管を引抜いた。中空管は容易に引
抜くことができた。このようにして作成した腐蝕検知部
の内面は、肉眼による観察では、全体が平滑な同一面上
にあり、内面から突出している樹脂は認められなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により作成された腐蝕センサーの1
例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 接続管 2 検知片 3 検知片 4 検知片 5 樹脂充填部 6 電流検出部 7 電圧検出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を流れる流体の引起こす腐蝕を検知
    するための電気的に絶縁された少くとも2個の筒状の検
    知片から成る腐蝕検知部を有する腐蝕センサーの作成方
    法であって、次の各工程より成ることを特徴とする方
    法。 腐蝕検知部を構成する検知片の内径と実質的に同径
    の内径を有する接続管及び実質的に同径の外径を有する
    中空管を用意すること 中空管を冷却して熱収縮させ、この状態で腐蝕検知
    部を構成する検知片及び接続管に挿入すること 中空管を熱膨張させて、中空管を腐蝕検知部を構成
    する検知片及び接続管に密着させること 腐蝕検知部を構成する検知片間及び検知片と接続管
    との間隙を電気絶縁性の熱硬化性樹脂で充填すること 中空管に冷媒を注入して中空管を熱収縮させて、腐
    蝕検知部及び接続管から引抜くこと
  2. 【請求項2】 腐蝕検知部が3個の検知片から成ってい
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 冷媒が液化二酸化炭素又は液体窒素であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 中空管がアルミニウム製であることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
JP9329885A 1997-12-01 1997-12-01 腐蝕センサーの作成方法 Pending JPH11160226A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6508585B2 (en) * 1995-12-29 2003-01-21 Seiko Instruments Inc. Differential scanning calorimeter
JP2017517011A (ja) * 2014-05-23 2017-06-22 シュタインミュラー バブコック インヴァイアランメント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングSteinmueller Babcock Environment GmbH 腐食プローブ及び腐食プローブの取付方法
JP2021148574A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 株式会社ベンチャー・アカデミア 金属製部材の減肉量の推定装置及びこれを用いた金属製部材の減肉量の推定方法

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JP2017517011A (ja) * 2014-05-23 2017-06-22 シュタインミュラー バブコック インヴァイアランメント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングSteinmueller Babcock Environment GmbH 腐食プローブ及び腐食プローブの取付方法
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