JPH11159452A - 往復動型圧縮機 - Google Patents
往復動型圧縮機Info
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- JPH11159452A JPH11159452A JP15361998A JP15361998A JPH11159452A JP H11159452 A JPH11159452 A JP H11159452A JP 15361998 A JP15361998 A JP 15361998A JP 15361998 A JP15361998 A JP 15361998A JP H11159452 A JPH11159452 A JP H11159452A
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Abstract
るときの衝撃を緩和し、アンロードピストン、吸込弁の
耐久性と寿命を向上させる。 【解決手段】 アンロード機構31を、シリンダヘッド
7側の取付筒部10、アンロードブッシュ20、アンロ
ードピストン32等から構成する。また、アンロードピ
ストン32を、自己潤滑性の樹脂材料によって、ピスト
ン本体32A、押圧部32B、受圧部32C、Oリング
取付溝32Dから形成する。そして、無負荷運転すると
きに、アンロードピストン32が底部側に向けて摺動
し、押圧部32Bが吸込弁の弁板15に強く衝突した場
合でも、衝撃力を緩和し、弁板15の破損を防止し、衝
突音を低減する。
Description
として好適に用いられる往復動型圧縮機に関し、特に、
負荷運転と無負荷運転の制御を行うアンロード機構を有
した往復動型圧縮機に関する。
と、該シリンダ内に往復動可能に設けられたピストン
と、前記シリンダ上に搭載され、内部に吸込室と吐出室
とが形成されたシリンダヘッドと、該シリンダヘッドの
下面側に取付けられ、該シリンダヘッドの吸込室を前記
シリンダ内に対して連通,遮断する弁体を有する吸込弁
と、前記シリンダヘッドに設けられ、無負荷運転時に該
吸込弁を強制的に開弁するアンロード機構とを備えてい
る。
記吸込室と連通する挿通孔が形成された有底筒状のアン
ロードシリンダと、基端側が該アンロードシリンダ内に
摺動可能に挿嵌され、先端側が該アンロードシリンダの
挿通孔から前記吸込室内に突出したアンロードピストン
とから構成している。
行って、吸込工程で吸込弁を開弁し、圧縮工程で吐出弁
を開弁させることは電動モータ等の駆動源に大きな負荷
がかかる。このため、アンロード機構は、吸込弁を強制
的に開弁し、往復動型圧縮機の無負荷運転を行うもので
ある。
して、空気圧縮機を例に挙げ、図6ないし図8に基づい
て説明する。
によって略円筒状に形成されたシリンダを示し、該シリ
ンダ1の上端部1Aには後述の弁座板3およびシリンダ
ヘッド7がボルト等(図示せず)により固着されてい
る。また、シリンダ1の上端部1Aには後述する吸込弁
13の弁開度を規制する段部2が形成されている。
た弁座板で、該弁座板3は略矩形状の平板として形成さ
れ、後述するピストン11との間でシリンダ1内に圧縮
室4を画成している。また、弁座板3には、圧縮室4に
連通するように吸込孔5と吐出孔6とが形成されてい
る。
されたシリンダヘッドを示し、該シリンダヘッド7は、
例えば鉄、アルミニウム等の金属材料によって形成され
ている。また、シリンダヘッド7には弁座板3との間で
シリンダヘッド7内に吸込室8と吐出室9とを画成する
隔壁7Aが形成されている。また、シリンダヘッド7に
は吸込ポート7Bと吐出ポート(図示せず)とが形成さ
れ、吸込ポート7Bは吸込室8を経由して吸込孔5と連
通し、吐出ポートは吐出室9を経由して吐出孔6と連通
している。
して後述のアンロード機構19が取付けられる取付筒部
で、該取付筒部10は有底筒状に、かつ一体的に形成さ
れ、該取付筒部10の底部側には、吸込孔5の上方に位
置して吸込室8と連通した挿通孔10Aが穿設されてい
る。なお、取付筒部10は、シリンダヘッド7と別部材
によって形成し、該シリンダヘッド7にねじ止め、溶接
等の手段で固着する構成としてもよい。
たピストンで、該ピストン11は連接棒12を用いてク
ランク軸(図示せず)に連結され、このクランク軸を電
動モータ等の駆動源で回転させることによってシリンダ
1内を往復動する。
下面側(圧縮室4側)に取付けられた吸込弁を示し、該
吸込弁13は基端側がボルト14等で弁座板3の下面に
固着され先端側が自由端となった弁板15からなり、該
弁板15はばね性を有する薄板によって形成されてい
る。
上面側(吐出室9側)に取付けられた吐出弁で、該吐出
弁16は基端側がボルト17等で弁座板3に固着された
長尺な弁板18からなり、該弁板18の先端側は自由端
となって吐出孔6の周囲まで延びている。
ヘッド7の取付筒部10に取付けられたアンロード機構
を示し、該アンロード機構19は、後述のアンロードブ
ッシュ20、アンロードピストン21および保持ばね2
5等から構成され、その作動時にはアンロードピストン
21の押圧部21Bが吸込弁13の弁板15を押動し、
該吸込弁13を強制的に開弁状態に保持することによっ
て圧縮機を無負荷運転させる。
るアンロードブッシュで、該アンロードブッシュ20
は、取付筒部10と共にアンロードシリンダを形成する
筒部20Aと、該筒部20Aの上側に形成された蓋部2
0Bとから構成されている。また、蓋部20Bの中央部
には、後述のエア室23に連通した接続ポート20Cが
形成され、該接続ポート20Cには例えばエア導管(図
示せず)等が接続される。
に電磁弁(いずれも図示せず)等を介在させて接続され
ている。そして、エアタンク内が規定圧力に達したと
き、アンロード機構19はこの電磁弁を開弁し、エアタ
ンク内のエア圧(圧縮空気)がエア導管を通してエア室
23内に供給することにより、無負荷運転を行う。
ンロードピストンを示し、該アンロードピストン21
は、図8に示すように、例えば、真鍮、鉄、ステンレス
等の金属材料によって軸方向に伸長した棒状体として形
成されている。ここで、アンロードピストン21は、取
付筒部10の挿通孔10Aを挿通して吸込室8内へ突出
するピストン本体21Aと、該ピストン本体21Aの先
端側に位置して軸方向に延びる小径な押圧部21Bと、
ピストン本体21Aの基端側に位置しアンロードブッシ
ュ20の筒部20A内に摺動可能に挿嵌された受圧部2
1Cと、該受圧部21Cの外周側に形成されたOリング
取付溝21Dとから構成されている。
には、自己潤滑性の樹脂材料、例えば、カーボンを混練
したフェノール樹脂、四弗化樹脂等からなる潤滑膜22
が被覆されている。
圧部21Cは、筒部20A内で蓋部20Bとの間にエア
室23を画成している。また、受圧部21Cの外周側に
形成されたOリング取付溝21D内にはOリング24が
装着されている。さらに、該Oリング24にはモリブデ
ン系の耐熱グリースが添着され、このグリースにより、
受圧部21Cと筒部20Aとの間をシールしている。
ロードピストン21を停止側位置に保持するための保持
ばねで、該保持ばね25はピストン本体21Aの周囲に
配設され、上端側が受圧部21Cの下面に当接し、下端
側が取付筒部10内の底部側に当接している。
機では、電動モータ等の駆動源(図示せず)によってク
ランク軸が回転駆動されると、ピストン11がシリンダ
1内で往復動し、圧縮室4を拡縮させる。
ン11がシリンダ1内で下向きに摺動する吸込行程で圧
縮室4が吸込室8および吐出室9よりも低圧となるか
ら、吸込弁13が開弁し吐出弁16が閉弁することによ
り、外部の空気が吸込ポート7Bから吸込室8を経由し
て圧縮室4内に吸込まれる。
きに摺動する吐出行程では、圧縮室4が吸込室8および
吐出室9よりも高圧となるから、吸込弁13が閉弁し吐
出弁16が開弁することにより、圧縮室4内で圧縮され
た空気が吐出室9を経由して吐出ポートから圧縮空気と
して吐出され、外部のエアタンク等に貯留される。
を負荷運転させるために電磁弁は閉弁しているから、ア
ンロードピストン21が保持ばね25によりエア室23
側へと上向きに押動され、ピストン本体21Aの押圧部
21Bは吸込弁13の弁板15から離間した状態に保持
される。これにより、吸込弁13の弁板15はピストン
11が吸込行程と吐出行程とを繰返すのに応じて弁座板
3に対して離,着座を行う。
きには、電磁弁等を開弁させることにより、アンロード
機構19のエア室23内に前記エアタンク等からエア圧
が供給される。これにより、アンロードピストン21
は、図7のように、保持ばね25に抗して下向きに摺動
し、先端の押圧部21Bが吸込弁13の弁板15を下向
きに押動し、該吸込弁13を強制的に開弁状態に保持す
る。
来技術による往復動型圧縮機では、アンロード機構19
のアンロードピストン21全体が金属材料によって形成
されているため、次のような問題があった。
属材料により形成されていると、その質量が大きくなる
ため、アンロード機構19が無負荷運転を開始するとき
には、アンロードピストン21の押圧部21Bが吸込弁
13の弁板15に勢いよく衝突する。この結果、両者が
衝突するときの衝撃力が大きくなり、アンロードピスト
ン21の押圧部21B、弁板15等を破損してしまう虞
れがあった。
ードピストン21の押圧部21Bが大きな慣性力をもっ
て吸込弁13の弁板15に衝突すると、両者の衝突音が
発生し易くなり、特に重量の金属材料からなるアンロー
ドピストン21が金属製の弁板15に勢いよく衝突した
ときには、騒音レベルが大きくなり易い。
料によって形成されているため、予め熱膨張を考えた太
さに形成され、ピストン本体21Aと挿通孔10Aとの
間のクリアランスも大きく設定されている。このため、
アンロードピストン21の取付ガタが大きくなり、この
取付ガタによって、ピストン本体21Aと挿通孔10A
は早期摩耗していまい、アンロード機構19の寿命が短
くなってしまう。
されたもので、アンロードピストンが吸込弁に衝突する
ときの衝撃を緩和し、これらの耐久性を高めると共に、
アンロードピストンが摺動する部分の偏摩耗を低減でき
るようにした往復動型圧縮機を提供することを目的とし
ている。
ために、本発明が採用する往復動型圧縮機は、シリンダ
と、該シリンダ内に往復動可能に設けられたピストン
と、前記シリンダ上に搭載され、内部に吸込室と吐出室
とが形成されたシリンダヘッドと、該シリンダヘッドの
下面側に取付けられ、該シリンダヘッドの吸込室を前記
シリンダ内に対して連通,遮断する弁体を有する吸込弁
と、前記シリンダヘッドに設けられ、無負荷運転時に該
吸込弁を強制的に開弁するアンロード機構とを備え、該
アンロード機構を、底部側に前記吸込室と連通する挿通
孔が形成された有底筒状のアンロードシリンダと、基端
側が該アンロードシリンダ内に摺動可能に挿嵌され、先
端側が該アンロードシリンダの挿通孔から前記吸込室内
に突出したアンロードピストンとから構成している。
構成の特徴は、前記アンロードピストンは、軸方向に伸
長した棒状体からなり、前記挿通孔内を挿通して吸込室
内に突出したピストン本体と、該ピストン本体の先端側
に位置して無負荷運転時に前記吸込弁を押圧する押圧部
と、前記ピストン本体の基端側に位置して前記アンロー
ドシリンダ内に摺動可能に挿嵌された受圧部とから構成
し、該アンロードピストンのうち少なくとも前記ピスト
ン本体を樹脂材料で形成したことにある。
ドピストン全体を軽量化でき、無負荷運転を開始したと
きには、アンロードシリンダ内を摺動するアンロードピ
ストンの慣性力を低減できる。これにより、アンロード
ピストンの押圧部で吸込弁の弁体を下側に押動するとき
でも、この押圧部が吸込弁と衝突するときの衝撃力を緩
和することができ、両者が当接するときの衝突音も低減
できる。
成したから、該ピストン本体とアンロードシリンダの挿
通孔との間のクリアンランスは、熱膨張を考慮した大き
さに予め設定する必要はなく、摺動時においてもピスト
ン本体のみが摩耗することにより、シリンダヘッドの挿
通孔の摩耗を低減できる。
ロードピストンを、少なくともピストン本体を自己潤滑
性の樹脂材料によって形成することにより、アンロード
ピストンのピストン本体と挿通孔との間の摺動性を高め
ることができ、偏摩耗を低減できる。
前記アンロードピストンを、少なくともピストン本体を
繊維強化樹脂材料によって形成することにある。
樹脂材料等を用いてアンロードピストンを軽量で高強度
に形成することができる。
ロードピストンを、ピストン本体を樹脂材料によって形
成し、受圧部を金属により形成することができる。
ンロードピストンを、ピストン本体を樹脂材料によって
形成し、押圧部を金属により形成することができる。
ドピストンにフェノール樹脂を用いることができる。
1ないし図5の添付図面に基づいて、詳細に説明する。
実施の形態を示している。なお、実施の形態では従来技
術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
ド機構を示し、該アンロード機構31は、吸込孔5の上
方に位置してシリンダヘッド7の取付筒部10に取付け
られ、該アンロード機構31は、アンロードブッシュ2
0、後述するアンロードピストン32および保持ばね3
5等から構成され、その作動時にはアンロードピストン
32の押圧部32Bが吸込弁13の弁板15を下側に押
動し、該吸込弁13を強制的に開弁状態に保持すること
によって圧縮機を無負荷運転させる。
ンロードピストンを示し、該アンロードピストン32
は、図2に示すように、その全体が自己潤滑性の樹脂材
料、例えば、カーボンを混練した熱硬化性のフェノール
樹脂、四弗化樹脂等によって形成されている。
取付筒部10の挿通孔10Aを挿通して吸込室8内へ突
出するピストン本体32Aと、該ピストン本体32Aの
先端側に位置して軸方向に延びる小径な押圧部32B
と、前記ピストン本体32Aの基端側に位置しアンロー
ドブッシュ20の筒部20A内に摺動可能に挿嵌された
受圧部32Cと、該受圧部32Cの外周側に形成された
Oリング取付溝32Dとから構成されている。
部32Cは、筒部20A内で蓋部20Bとの間にエア室
33を画成している。また、受圧部32Cの外周側に形
成されたOリング取付溝32D内にはOリング34が装
着されている。さらに、該Oリング34にはモリブデン
系の耐熱グリースが添着され、このグリースにより、受
圧部32Cと筒部20Aとの間をシールしている。
ロードピストン32を停止側位置に保持するための保持
ばねで、該保持ばね35はピストン本体32Aの周囲に
配設され、上端側が受圧部32Cに当接し、下端側が取
付筒部10の底部側に当接している。そして、保持ばね
35はこの状態でアンロードピストン32をエア室33
側に向けて常時付勢している。
構成をするもので、その基本的動作については従来技術
によるものと格別差異はない。
ば、アンロードピストン32を自己潤滑性の樹脂材料に
よって形成したから、該アンロードピストン32の重量
を例えば従来技術のアンロードピストン21の1/3程
度に軽量化でき、アンロードピストン32が変位すると
きに生じる慣性力を確実に低減させることができる。
運転を開始するときには、アンロードピストン32の押
圧部32Bが、下側に位置した吸込弁13の弁板15に
勢いよく衝突したとしても、樹脂材料によって形成され
た重量の軽いアンロードピストン32が衝突することに
なり、衝突時の衝撃力を低減し、弁板15の破損を防止
することができる。
2Bも樹脂材料により形成しているから、無負荷運転を
開始してアンロードピストン32の押圧部32Bが吸込
弁13の弁板15に衝突するとき、発生する衝突音を低
減できる。
潤滑性の樹脂材料によって形成されているから、ピスト
ン本体32Aと挿通孔10Aとのクリアランス、ピスト
ン本体32Aと筒部20Aとの間のクリアランスを、予
め狭く設定して取付ガタを小さくしたとしても、アンロ
ードピストン32の材料は自己潤滑性を備えているか
ら、該アンロードピストン32はアンロードシリンダに
対して円滑に摺動させ、摺動部分の偏摩耗を低減でき
る。
してピストン本体32Aと挿通孔10Aとの間のクリア
ランスが狭くなり、ピストン本体32Aが挿通孔10A
に接触したとしても、アンロードピストン32の摺動時
には、樹脂材料で形成されたピストン本体32Aが摩耗
するだけですむ。これにより、アンロードピストン32
は、挿通孔10Aが摩耗するのを防止することができ
る。
2Cとアンロードブッシュ20の筒部20Aとの間のク
リアランスに関し、アンロードピストン32が熱膨張
し、このクリアランスが狭くなったとしても、樹脂で形
成された受圧部32Cが摩耗するだけですむ。これによ
り、アンロードピストン32は、アンロードブッシュ2
0の筒部20Aが摩耗するのを防止することができる。
トン32が挿通孔10A、筒部20Aに対して片寄った
偏摩耗を起こしたとしても、アンロードピストン32は
低廉安価な樹脂材料で製造することが可能であるから、
交換して使用することもでき、アンロード機構31の寿
命を延ばし、空気圧縮機の信頼性を高めることができ
る。
によって形成することにより、その表面に防錆処理等を
施す必要がなくなり、従来技術の潤滑膜22等も省略で
きると共に、アンロードピストン32を形成するときの
工数、コスト等を低減させることができる。
体を自己潤滑性の樹脂材料によって形成したから、アン
ロード機構31の作動時にアンロードピストン32の押
圧部32Bが吸込弁13の弁板15に強く衝突するとき
の衝撃力を低減でき、吸込弁13が破損するのを確実に
抑えると共に、押圧部32Bが弁板15に衝突するとき
の衝突音を低減することができる。これにより、これら
アンロードピストン32と吸込弁13の耐久性と寿命を
大幅に向上し、空気圧縮機の圧縮性能等を長期間に亘っ
て良好に保持することができる。
態を示し、本実施の形態による往復動型圧縮機の特徴
は、アンロードピストン41のピストン本体41A、押
圧部41Bおよび受圧部41Cを繊維強化樹脂材料によ
って形成したことにある。
カーボンを混練したフェノール樹脂、四弗化樹脂等の自
己潤滑性を有する樹脂材料に対して、ガラス繊維等の短
繊維を混入することにより形成した高強度の樹脂材料
(FRP)等によって構成されている。
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができ、アンロードピストン41の重量を従
来技術の1/3程度に軽量化できると共に、その押圧部
41Bが弁板15に衝突するときの衝撃力、衝突音を確
実に低減させることができる。
樹脂材料を用いることにより、軽量なアンロードピスト
ン41に対して高い強度と耐摩耗性とを与えることがで
き、例えばアンロードピストン41と取付筒部10等と
の摺動面に潤滑油等を塗布することなく、これらの耐久
性、寿命を向上させることができる。
態を示し、本実施の形態による往復動型圧縮機の特徴
は、アンロードピストン51を、ピストン本体52Aと
押圧部52Bを自己潤滑性の樹脂材料で形成したピスト
ン部材52と、受圧部53AとOリング取付溝53Bを
金属材料で形成した受圧部材53とから構成したことに
ある。ここで、ピストン部材52と受圧部材53とは、
例えばインサート成形、圧入、ねじ止め等の手段によっ
て一体化されている。
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
受圧部53Aの強度をより高めることができ、圧縮機が
無負荷運転から通常の負荷運転に切換わる毎に、アンロ
ードピストン51の受圧部53Aが保持ばね35の付勢
力によりアンロードブッシュ20の蓋部20Bに衝突を
繰返して破損するのを確実に防止することができる。
53とをねじ止め等によって着脱可能に一体化すること
により、アンロードピストン51を交換する場合には、
ピストン部材52のみを交換すればよくなり、受圧部材
53等の材料を節約することができる。なお、アンロー
ドピストン51の先端側は、図4中の点線で示すよう
に、押圧部52B′を截頭円錐状に形成してもよい。
態を示し、本実施の形態による往復動型圧縮機の特徴
は、アンロードピストン61を、ピストン本体62Aと
受圧部62Bを自己潤滑性の樹脂材料で形成したピスト
ン部材62と、例えばインサート成形等の手段を用いて
該ピストン部材62の先端側に一体化された金属製の押
圧部63とから構成したことにある。
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
押圧部63のみを金属材料で形成することにより、アン
ロードピストン61の軽量化を図りつつ押圧部63の強
度をより向上でき、押圧部63が弁板15と衝突したと
きに破損するのを確実に防止することができる。
は、アンロードピストン51,61のピストン本体52
A,62A等を自己潤滑性を有する樹脂材料によって構
成したが、本発明はこれに限らず、ピストン本体52
A,62A等を第2の実施の形態のアンロードピストン
41と同様にFRP等の繊維強化樹脂材料によって形成
する構成としてもよい。
縮機として空気圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、例えば空気以外の気体を圧縮する圧縮
機等にも広く適用できる。
明によれば、ピストン本体、押圧部および受圧部からな
るアンロードピストンのうち、少なくとも前記ピストン
本体を樹脂材料で形成したから、アンロードピストン全
体の軽量化を図ることができ、その摺動時に生じる慣性
力を確実に低減させることができる。これにより、無負
荷運転を開始したときには、アンロードピストンの押圧
部が吸込弁の弁体に強く衝突するときでも、このときの
衝撃力を緩和することができ、衝突するときの衝突音も
小さく抑えることができる。
成したから、該ピストン本体とアンロードシリンダの挿
通孔との間のクリアンランスは、熱膨張を考慮した大き
さに予め設定する必要はなく、摺動時においてもピスト
ン本体のみを摩耗させることにより、シリンダヘッドの
挿通孔の摩耗を防止することができる。これにより、吸
込弁が破損するのを確実に防止でき、往復動型圧縮機の
耐久性と寿命を高めることができる。
ンロードピストンのうち少なくともピストン本体を自己
潤滑性の樹脂材料によって形成したから、アンロードピ
ストンがアンロードシリンダ内で摺動するときの潤滑性
を高めることができ、アンロードピストンを円滑に動作
させることができると共に、これらの摺動部の偏摩耗を
低減できる。
アンロードピストンのうち少なくともピストン本体を繊
維強化樹脂材料によって形成したから、アンロードピス
トン全体の軽量化を図りつつ、アンロードピストンに対
して高い強度と耐摩耗性とを与えることができ、その耐
久性、寿命を向上させることができる。
ンロードピストンを、ピストン本体を自己潤滑性の樹脂
材料によって形成し、受圧部を金属で形成したから、受
圧部の強度をより高めることができ、往復動圧縮機が無
負荷運転から通常の負荷運転に切換わる毎に、アンロー
ドピストンの受圧部がアンロードシリンダ側に衝突を繰
返して破損するのを確実に防止することができる。
アンロードピストンのピストン本体を樹脂材料によって
形成し、押圧部を金属で形成したから、アンロードピス
トンの軽量化を図りつつ押圧部の強度をより向上でき、
押圧部が弁板と衝突したときに破損するのを確実に防止
することができる。
ンロードピストンに用いる樹脂材料をフェノール樹脂に
より構成したから、アンロードピストンの重量を従来技
術に対して軽量化でき、その押圧部が弁板に衝突すると
きの衝撃力、衝突音を確実に低減させることができる。
アンロード機構等を示す縦断面図である。
る。
ドピストンを示す縦断面図である。
ドピストンを示す縦断面図である。
ドピストンを示す縦断面図である。
る。
を示す縦断面図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 シリンダと、該シリンダ内に往復動可能
に設けられたピストンと、前記シリンダ上に搭載され、
内部に吸込室と吐出室とが形成されたシリンダヘッド
と、該シリンダヘッドの下面側に取付けられ、該シリン
ダヘッドの吸込室を前記シリンダ内に対して連通,遮断
する弁体を有する吸込弁と、前記シリンダヘッドに設け
られ、無負荷運転時に該吸込弁を強制的に開弁するアン
ロード機構とを備え、該アンロード機構を、底部側に前
記吸込室と連通する挿通孔が形成された有底筒状のアン
ロードシリンダと、基端側が該アンロードシリンダ内に
摺動可能に挿嵌され、先端側が該アンロードシリンダの
挿通孔から前記吸込室内に突出したアンロードピストン
とから構成してなる往復動型圧縮機において、 前記アンロードピストンは、軸方向に伸長した棒状体か
らなり、前記挿通孔内を挿通して吸込室内に突出したピ
ストン本体と、該ピストン本体の先端側に位置して無負
荷運転時に前記吸込弁を押圧する押圧部と、前記ピスト
ン本体の基端側に位置して前記アンロードシリンダ内に
摺動可能に挿嵌された受圧部とから構成し、該アンロー
ドピストンのうち少なくとも前記ピストン本体を樹脂材
料で形成したことを特徴とする往復動型圧縮機。 - 【請求項2】 前記アンロードピストンは、少なくとも
ピストン本体を自己潤滑性の樹脂材料によって形成して
なる請求項1に記載の往復動型圧縮機。 - 【請求項3】 前記アンロードピストンは、少なくとも
ピストン本体を繊維強化樹脂材料によって形成してなる
請求項1に記載の往復動型圧縮機。 - 【請求項4】 前記アンロードピストンは、ピストン本
体を樹脂材料によって形成し、受圧部を金属により形成
してなる請求項1,2または3に記載の往復動型圧縮
機。 - 【請求項5】 前記アンロードピストンは、ピストン本
体を樹脂材料によって形成し、押圧部を金属により形成
してなる請求項1,2または3に記載の往復動型圧縮
機。 - 【請求項6】 前記アンロードピストンに用いる樹脂材
料はフェノール樹脂である請求項1,2,3,4または
5に記載の往復動型圧縮機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15361998A JP4064530B2 (ja) | 1997-09-24 | 1998-05-18 | 往復動型圧縮機 |
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JP15361998A JP4064530B2 (ja) | 1997-09-24 | 1998-05-18 | 往復動型圧縮機 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007303049A Division JP5242137B2 (ja) | 1997-09-24 | 2007-11-22 | 往復動型圧縮機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11159452A true JPH11159452A (ja) | 1999-06-15 |
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ID=26482185
Family Applications (1)
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JP15361998A Expired - Fee Related JP4064530B2 (ja) | 1997-09-24 | 1998-05-18 | 往復動型圧縮機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100367610B1 (ko) * | 2000-11-30 | 2003-01-14 | 엘지전자 주식회사 | 압축기의 피스톤 충돌방지장치 |
-
1998
- 1998-05-18 JP JP15361998A patent/JP4064530B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100367610B1 (ko) * | 2000-11-30 | 2003-01-14 | 엘지전자 주식회사 | 압축기의 피스톤 충돌방지장치 |
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