JPH11159428A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JPH11159428A
JPH11159428A JP32621397A JP32621397A JPH11159428A JP H11159428 A JPH11159428 A JP H11159428A JP 32621397 A JP32621397 A JP 32621397A JP 32621397 A JP32621397 A JP 32621397A JP H11159428 A JPH11159428 A JP H11159428A
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ignition
voltage
internal combustion
combustion engine
coil
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JP32621397A
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Yasuo Ito
康生 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火コイルの1次コイルへの通電がオン状態
となったときに2次コイル側に発生するオン電圧による
点火プラグに対する火花の発生を防止すること。 【解決手段】 ディストリビュータレスで独立点火方式
であって、複数の点火コイル10の2次コイル15の低
圧側には1つのDC/DCコンバータ40が直列に接続
されている。点火コイル10の1次コイル14への通電
に伴って2次コイル15側に発生されるオン電圧を抑制
するため、その発生以前からDC/DCコンバータ40
にてオン電圧と極性が逆の電圧が発生され印加される。
このため、オン電圧による点火プラグ7に対する火花の
発生により燃料が燃焼状態に至ることが防止され、内燃
機関に異常振動が発生したりして正常な運転状態が妨げ
られることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の各気筒
毎に配設された点火プラグに対して1対1に点火コイル
を接続する所謂ディストリビュータレスで独立点火方式
の内燃機関用点火装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の各気筒毎に配設された
点火プラグに対して点火コイルで発生させた高電圧をデ
ィストリビュータを介して配電することで、所望の点火
プラグに火花を発生させるディストリビュータ分配方式
の点火装置が知られている。また、ディストリビュータ
分配方式の点火装置に対して、ディストリビュータを用
いずにスイッチング素子等を用い電気的に配電を行うデ
ィストリビュータレスの点火装置も知られている。
【0003】このディストリビュータレスの点火装置の
うち、内燃機関の各気筒毎に配設された点火プラグと1
対1に点火コイルを接続する独立点火方式と呼ばれる点
火装置では、点火コイルが点火プラグの真上に配置され
プラグコードが不要であり点火エネルギのロスを低減で
きる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のディ
ストリビュータレスで独立点火方式の内燃機関用点火装
置において、点火コイルの1次コイルへの通電がオフ状
態からオン状態となったときに2次コイル側に発生し、
点火電圧と極性が逆で点火プラグに印加される電圧(以
下、『オン電圧』と記す)により、所望の点火時期以外
で点火プラグに火花が発生することがある。このよう
に、所望の点火時期以外で点火プラグに火花が発生し燃
料の燃焼状態が起こると、内燃機関に異常振動等が発生
しその正常な運転状態が妨げられるという不具合があっ
た。
【0005】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、ディストリビュータレスで独
立点火方式の内燃機関用点火装置であって、点火コイル
の1次コイルへの通電がオフ状態からオン状態となった
ときに2次コイル側に発生するオン電圧によって点火プ
ラグに火花が発生することを防止可能な内燃機関用点火
装置の提供を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関用点
火装置によれば、イグナイタにて点火コイルの1次コイ
ルに通電された際、その2次コイル側に発生されるオン
電圧の大きさが、電圧抑制手段にて極性が逆の電圧が印
加されることで抑制される。このように、オン電圧に伴
い点火プラグに印加される2次電圧が、点火プラグで火
花が発生しない電圧となるように電圧抑制手段により抑
制されることで燃料の燃焼に至ることがない。これによ
り、内燃機関に異常振動が発生したりして正常な運転状
態が妨げられることがないという効果が得られる。
【0007】請求項2の内燃機関用点火装置では、イグ
ナイタが点火コイルと一体に形成されているため、ディ
ストリビュータレスで独立点火方式の点火装置に適合
し、内燃機関のシリンダヘッド部分の構成が簡素化され
ると共に、組付け信頼性を向上することができる。
【0008】請求項3の内燃機関用点火装置では、点火
コイルがプラグホール内を利用して組付けられ点火プラ
グと直接電気的に接続されるため、ディストリビュータ
レスで独立点火方式の点火装置に適合し、内燃機関のシ
リンダヘッド部分の構成が簡素化されると共に、組付け
信頼性を向上することができる。
【0009】請求項4の内燃機関用点火装置では、点火
コイルの1次コイルへの通電前から点火後までの間、1
次コイル通電時に2次コイルに発生する電圧と逆の極性
の電圧が印加されることにより請求項1と同様の効果が
得られると共に、更に点火時における点火プラグへの火
花エネルギが増大されるので、着火性の向上を図ること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0011】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用点火装置が適用された4気筒内燃機関に
おける1気筒の要部構成を示す断面図である。
【0012】図1において、内燃機関1は各気筒内に燃
料を直接噴射する直接噴射式ガソリン機関である。内燃
機関1には吸気管2と排気管3とが接続されている。吸
気管2の上流側のスロットル弁(図示略)を介して吸入
された空気は、吸気弁4の開弁時期にシリンダヘッド1
aとピストン5とで形成される燃焼室6内に供給され
る。また、内燃機関1のシリンダヘッド1aの頭頂部に
は燃焼室6内に向けて点火プラグ7が配設されている。
そして、内燃機関1のシリンダヘッド1aの横側には燃
料噴射弁8が配設され、その噴射孔8aは燃焼室6内に
突出されている。
【0013】そして、高圧燃料ポンプ(図示略)にて加
圧され燃料噴射弁8に供給される高圧燃料は、燃料噴射
弁8の開弁時期に燃焼室6内に直接噴射される。この燃
焼室6内に直接噴射された高圧燃料が吸気弁4側から吸
入された空気と混合され、点火プラグ7からの火花によ
り燃焼される。そして、この燃焼室6で燃焼された排気
ガスは排気弁9の開弁時期に排気管3側に排出される。
ここで、点火プラグ7の上部にはイグナイタ一体型の点
火コイル10が圧入され電気的に接続されている。
【0014】次に、点火コイル10の構成について図2
の詳細断面図を参照して説明する。
【0015】図2において、点火コイル10のコイルケ
ース11は、コネクタハウジング12を有する頭部13
と、1次コイル14及び2次コイル15を内蔵する円筒
状の筒部16と、点火プラグ7に嵌着する高圧タワー部
17とから構成され、これら頭部13、筒部16及び高
圧タワー部17は、例えば、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の絶縁
性樹脂を用いて別体に成形されている。このコイルケー
ス11は、全長が130〔mm:ミリメートル〕以上に
形成されている。
【0016】頭部13には、コネクタピン18をインサ
ート成形したコネクタハウジング12が一体成形され、
この頭部13の内部にはイグナイタ19が搭載され、図
示しない内燃機関制御用ECU(Electronic Control U
nit:電子制御ユニット)から出力された点火信号IGt
がコネクタピン18を介してイグナイタ19に入力され
る。この頭部13の内部に搭載されたイグナイタ19の
周囲には、絶縁性封止樹脂としてエポキシ系熱硬化性樹
脂等の熱硬化性樹脂20が真空充填されている。
【0017】一方、筒部16は、肉厚が1.0〔mm〕
以下に形成され、その内部の中心部には円柱状の中心コ
ア21とその外周側には円筒状の外周コア22とが同心
状に収納されている。そして、円筒状の外周コア22の
内周側には絶縁樹脂製のボビン23に巻回された1次コ
イル14が装着され、その内周側には絶縁樹脂製のボビ
ン24に巻回された2次コイル15が装着されている。
更に、中心コア21の両端には、1次コイル14及び2
次コイル15により励磁されて発生する磁束とは逆方向
の極性の磁石25,26が配設されている。また、筒部
16の下端面には、2次コイル15の一端に接続された
ターミナルプレート27が固定されている。この筒部1
6内の空隙部にも、絶縁性封止樹脂としてエポキシ系熱
硬化性樹脂等の熱硬化性樹脂20が真空充填されてい
る。
【0018】高圧タワー部17の上部中心には、高圧タ
ーミナル28を上向きに固着したターミナルカップ29
がインサート成形され、このターミナルカップ29の下
向きの凹部内に導電性のスプリング(高圧端子部)30
の上端が固定されている。この高圧ターミナル28は、
ターミナルプレート27に圧接して電気的に導通した状
態に保持される。高圧タワー部17の下部側は筒状に形
成され、そこにゴム製のプラグキャップ31が嵌着され
ている。この高圧タワー部17のプラグキャップ31が
点火プラグ7の上部に圧入されることで、このプラグキ
ャップ31の弾性圧着力により両者の連結状態が保持さ
れると共に、スプリング30の下端が点火プラグ7の端
子に圧接された状態となり、それによって、2次コイル
15の一端がターミナルプレート27、高圧ターミナル
28、ターミナルカップ29及びスプリング30を介し
て点火プラグ7の端子に電気的に接続される。この高圧
タワー部17の内部にも、絶縁性封止樹脂としてエポキ
シ系熱硬化性樹脂等の熱硬化性樹脂20が真空充填され
ている。
【0019】頭部13と筒部16と高圧タワー部17と
の接続部32,33は、圧入嵌合する構造となってお
り、各接続部32,33は、それぞれ接着剤にて接着さ
れシールされている。このような構造の点火コイル10
では、コイルケース11の成形材料として、その内部に
充填するエポキシ系の熱硬化性樹脂20との密着性が良
いポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂が主に用
いられている。
【0020】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用点火装置の電気的構成を示す図3及びそ
の動作におけるタイムチャートを示す図4を参照して説
明する。なお、図3に示すように、内燃機関1の各気筒
には同じ点火コイル10が配設されており、同様の構成
または相当部分からなるものについては同一符号及び同
一記号を付して示す。また、図4には、1気筒分の信号
の遷移状態を示す。
【0021】上述のように構成された点火コイル10
は、図1に示すように、内燃機関1の各気筒のシリンダ
ヘッド1aの頭頂部に設けられた点火プラグ7を取付け
るためのプラグホール内に収容され点火プラグ7と1対
1に直接電気的に接続され組付けられている。点火コイ
ル10の1次コイル14の一端は車載された共通のバッ
テリ電源電圧+Bと接続され、他端はイグナイタ19内
のスイッチング素子S1〜S4 とそれぞれ接続されてい
る。また、点火コイル10の2次コイル15の一端は点
火プラグ7とそれぞれ接続され、点火コイル10から外
部に引出された2次コイル15の他端は共通のDC/D
Cコンバータ40と直列に接続されている。
【0022】ECU(図示略)からスイッチング素子S
1 〜S4 に出力される点火信号IGt1〜IGt4がオフ
(OFF)状態からオン(ON)状態とされると(図4
参照)、点火コイル10の2次コイル15側にはトラン
スの原理と共振現象によりオン電圧VONが発生される。
ここで、点火コイル10における1次コイル14の巻数
をN1 、2次コイル15の巻数をN2 、1次コイル14
に印加される電圧をV1とすると、オン電圧VONは次式
(1)にて算出される。但し、kは共振による係数で点
火コイル10の特性によって変化する。
【0023】
【数1】 VON=k×(N2 /N1 )×V1 ・・・(1) このため、例えば、(N2 /N1 )=77、V1 =1
5.1〔V:ボルト〕(レギュレータによるバッテリ調
整電圧の最大値)に設定されており、k=1.5である
とすると、2次コイル15には約1.75〔kV:キロ
ボルト〕のオン電圧VONが発生される。
【0024】図3に示すように、1つのDC/DCコン
バータ40が複数の点火コイル10とそれぞれ直列接続
されている。ECU(図示略)からDC/DCコンバー
タ40に出力される動作指令信号IGwによって、点火
コイル10の2次コイル15には上述のオン電圧VONと
極性が逆の電圧が、点火信号IGtがオフ状態からオン
状態となる以前(図4に示す時間T0 前)に印加され
る。即ち、図4に示すように、DC/DCコンバータ4
0による印加電圧分によって2次電圧V2 がそれまでの
二点鎖線にて示す遷移状態から実線にて示す遷移状態ま
で低い電圧にオフセットされる。このとき、2次電圧V
2 におけるDC/DCコンバータ40の印加電圧分及び
オン電圧の上限値が、所望の点火時期でない点火プラグ
7に火花が発生することがないよう、即ち、以下の要求
電圧を越えないように規定される。これにより、点火コ
イル10の2次コイル15側に高耐圧ダイオード等を挿
入しオン電圧を防止する必要がなくなる。
【0025】パッシェンの法則によれば、点火プラグ7
に印加される電圧が次式(2)で算出される要求電圧V
r 〔kV〕以上になると点火プラグ7で火花が発生す
る。
【0026】
【数2】 Vr =a×PCYL ×L+C ・・・(2) 但し、a,Cは定数でa≒1/98.1〔kV/kPa
(キロパスカル)・mm〕、C≒1〔kV〕であり、P
CYL は燃焼室の圧力〔kPa〕、Lは点火プラグ7の放
電ギャップ〔mm〕である。つまり、燃焼室の圧力PCY
L が低く、点火プラグ7の放電ギャップLが小さいほど
低い電圧で点火プラグ7に火花が発生する。一般的な内
燃機関では、高回転域の下死点付近で約25〔kPa〕
まで燃焼室の圧力PCYL が低下する可能性があり、放電
ギャップLの最小値は0.7〔mm〕程度である。
【0027】そこで、上式(2)にPCYL =25〔kP
a〕、L=0.7〔mm〕を代入すると、要求電圧Vr
=(1/98.1)×25×0.7+1≒1.18〔k
V〕となる。即ち、点火プラグ7に印加される電圧が
1.18〔kV〕以上になると点火プラグ7に火花が発
生する可能性がある。これは、点火プラグ7に印加され
る電圧が1.18〔kV〕未満であれば点火プラグ7に
火花が発生しないことを意味している。このことから、
DC/DCコンバータ40による印加電圧は、1.75
−1.18=0.57〔kV〕以上であればよいことと
なる。
【0028】また、図4に示すように、DC/DCコン
バータ40からの電圧を点火プラグ7の点火後まで印加
することで火花エネルギが増加し、着火性の向上を図る
ことができる。ここで、1つのDC/DCコンバータ4
0が複数の点火コイル10とそれぞれ直列接続され共通
利用されていることから、所望の点火時期にある点火プ
ラグ7に対するDC/DCコンバータ40からの印加電
圧は、所望の点火時期にない点火プラグ7に火花が発生
することがないよう、即ち、点火プラグ7の要求電圧を
越えないように1.18〔kV〕未満とされる。これに
より、内燃機関の正常な運転状態を維持するためのDC
/DCコンバータ40による適切な印加電圧の範囲は、
点火コイル10の2次コイル15に発生するオン電圧と
極性が逆で0.57〔kV〕以上かつ1.18〔kV〕
未満となる。
【0029】このように、本実施例の内燃機関用点火装
置は、内燃機関1の各気筒毎に配設された点火プラグ7
と1対1に接続され、2次コイル15側に発生する電圧
を点火プラグ7に印加する複数の点火コイル10と、複
数の点火コイル10における2次コイル15の低圧側と
電気的に直列に接続され、イグナイタ19にて複数の点
火コイル10の1次コイル14に通電されたとき、2次
コイル15に発生するオン電圧と極性が逆の電圧を発生
するDC/DCコンバータ40からなる1つの電圧抑制
手段とを具備するものである。
【0030】つまり、点火信号がオフ状態からオン状態
となりイグナイタ19にて点火コイル10の1次コイル
14に通電された際、その2次コイル15側に発生され
るオン電圧が、DC/DCコンバータ40から極性が逆
の電圧が印加されることで抑制される。このため、点火
プラグ7に印加されるオン電圧を、例えば、高耐圧ダイ
オード等を挿入して防止する必要がない。即ち、オン電
圧に伴い点火プラグ7に印加される2次電圧が要求電圧
を越えないようにDC/DCコンバータ40からの極性
が逆の電圧により抑制できることで、点火プラグ7に火
花が発生することがなくなり燃料の燃焼に至ることがな
い。これにより、内燃機関に異常振動が発生したりして
正常な運転状態が妨げられることがないという効果が得
られる。
【0031】また、本実施例の内燃機関用点火装置は、
イグナイタ19が点火コイル10と一体に形成されてい
るものである。つまり、イグナイタ19は点火コイル1
0に内蔵され電気的に接続されている。このように、イ
グナイタ19が内蔵された点火コイル10は、ディスト
リビュータレスで独立点火方式の点火装置に適合し、内
燃機関1のシリンダヘッド1a部分の構成が簡素化され
ると共に、組付け信頼性を向上することができる。
【0032】そして、本実施例の内燃機関用点火装置
は、点火コイル10が内燃機関1に設けられた点火プラ
グ7を取付けるためのプラグホール1b内に組付けられ
ているものである。即ち、点火コイル10はプラグホー
ル1b内を利用して組付けられ点火プラグ7と直接電気
的に接続されている。このような点火コイル10は、デ
ィストリビュータレスで独立点火方式の点火装置に適合
し、内燃機関1のシリンダヘッド1a部分の構成が簡素
化されると共に、組付け信頼性を向上することができ
る。
【0033】更に、本実施例の内燃機関用点火装置は、
イグナイタ19により点火コイル10の1次コイル14
に通電が行われる前から点火プラグ7の点火後まで電圧
を発生するものである。即ち、イグナイタ19による点
火コイル10の1次コイル14の通電前から点火プラグ
7の点火後までの間、1次コイル14通電時に2次コイ
ル15に発生する電圧と逆の極性の電圧が印加される。
このため、2次コイル15側に発生されるオン電圧で点
火プラグ7に火花が発生することがなくなり燃料の燃焼
に至ることがない。これにより、内燃機関に異常振動が
発生したりして正常な運転状態が妨げられることがなく
なると共に、更に点火時における点火プラグ7への火花
エネルギが増大されるので、着火性の向上を図ることが
できる。
【0034】ところで、上記実施例では、電圧抑制手段
としてDC/DCコンバータ40を用いたが、本発明を
実施する場合には、これに限定されるものではなく、要
は点火信号がオフ状態からオン状態となる以前にバッテ
リ電源電圧を所定の電圧まで昇圧し点火コイル10の2
次コイル15側に印加することで所定電圧以下にオン電
圧を抑制できればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用点火装置が適用された4気筒内燃機関にお
ける1気筒の要部構成を示す断面図である。
【図2】 図2は図1の点火コイルの構成を示す詳細断
面図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用点火装置の電気的構成を示す回路図であ
る。
【図4】 図4は図3の回路における動作を示すタイム
チャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関(直接噴射式ガソリン機関) 1b プラグホール 7 点火プラグ 10 点火コイル 14 1次コイル 15 2次コイル 40 DC/DCコンバータ(電圧抑制手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の各気筒毎に配設された複数の
    点火プラグと1対1に接続され、2次コイル側に発生す
    る電圧を前記点火プラグに印加する複数の点火コイル
    と、 前記複数の点火コイルにおける前記2次コイルの低圧側
    と電気的に直列に接続され、イグナイタにて前記複数の
    点火コイルのうち少なくとも1つの点火コイルの1次コ
    イルに通電されたとき、前記2次コイルに発生する電圧
    と極性が逆の電圧を発生する1つの電圧抑制手段とを具
    備することを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 【請求項2】 前記イグナイタは、前記点火コイルと一
    体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    内燃機関用点火装置。
  3. 【請求項3】 前記点火コイルは、前記内燃機関に設け
    られた前記点火プラグを取付けるためのプラグホール内
    に組付けられていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の内燃機関用点火装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧抑制手段は、前記イグナイタに
    より前記点火コイルの前記1次コイルに通電が行われる
    前から前記点火プラグの点火後まで電圧を発生すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載
    の内燃機関用点火装置。
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