JPH1115812A - システム検討シミュレータの制御方法 - Google Patents

システム検討シミュレータの制御方法

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JPH1115812A
JPH1115812A JP16615897A JP16615897A JPH1115812A JP H1115812 A JPH1115812 A JP H1115812A JP 16615897 A JP16615897 A JP 16615897A JP 16615897 A JP16615897 A JP 16615897A JP H1115812 A JPH1115812 A JP H1115812A
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simulation
processing
frame
rule
simulator
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JP16615897A
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Nobuhiro Fujino
伸弘 藤野
Shigeru Kodama
成 児玉
Kenji Akimoto
健治 秋本
Miou Kooriyama
未央 郡山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパイル形式処理、インタプリタ形式処理
各々によるシミュレータの融合により、不特定多数の条
件を設定しつつも、高速に計算処理を行うこと。 【解決手段】 検討項目に関連するシミュレーションデ
ータや管制アルゴリズムのインタラクティブな変更が可
なインタプリタ形式処理部120と、シミュレーション
開始前に変換された機械語の高速計算処理が可なコンパ
イル形式処理部130との切替えが、切替タイミングが
シミュレーション途中でも任意に変更可として、かつそ
の途中の処理部120,130各々での処理内容の更新
可として、実行制御部140により行われるようにした
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システム検討シミ
ュレータの制御方法に係わり、特にシステムの各構成品
の員数、特性データ、システム全体および各構成品の管
制アルゴリズムに使用している各種係数等のパラメータ
感度分析、およびモンテカルロ法を用いた各種条件下で
のシステム全体の性能比較等、不特定多数の条件を設定
し、かつ可能な限り高速な計算処理が要求されるシステ
ムの最適化検討等に供されるシステム検討シミュレータ
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、不特定多数の条件を設定し、
かつ可能な限り高速な計算処理が要求されるシステムの
最適化検討を行うべく、シミュレーションが実施される
場合、その際でのシミュレータの処理形式としては、例
えば特開平7ー192034号公報「インタプリタ型シ
ミュレーション方法」に例示されているように、インタ
ラクティブなシミュレーションを実現するインタプリタ
形式処理と、高速なシミュレーションを実現するコンパ
イル形式処理との2種類から、何れかの形式処理が用途
により取捨選択された上、開発されるものとなってい
る。また、これとは別に、特開平4ー142629号公
報「高級言語処理装置」に例示されているように、それ
ら形式処理のシミュレータがそれぞれ開発された後、シ
ミョレーション実施時点で用途により取捨選択された
上、シミュレーションが実施されているのが実情であ
る。
【0003】因みに、システム検討シミュレータ上での
シミュレーション一般においては、1つの項目に対する
システム検討の初期の段階では、感度の高いパラメータ
の抽出を目的としたインタラクティブなシミュレーショ
ンが主体となり、感度の高いパラメータの抽出作業が進
むに伴い、徐々にその主体は、モンテカルロ法等による
検討精度の向上を目的とした、高速処理が要求されるシ
ミュレーションに移行される傾向が見受けられるものと
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、これま
でにあっては、不特定多数の条件を設定し、かつ可能な
限り高速な計算処理が要求されるシステムに対しての最
適化を検討するに際して、1つのシミュレータの開発に
よって最適化検討を実現することは困難とされており、
したがって、不特定多数の条件の設定、または、可能な
限り高速な計算処理の何れかを犠牲とする方法か、また
はコンパイル形式とインタプリタ形式の2つのシミュレ
ータを開発の上、システム最適化検討上でのシミュレー
ションが実施されたものとなっている。しかしながら、
前者の方法による場合、システム検討シミュレータとし
て必要十分な機能を果し得ないことは明らかである。一
方、後者の方法により2つのシミュレータが開発される
場合にはまた、システムの構成品、構成品の員数、管制
アルゴリズム等の新規作成、変更、または削除に係る更
新が行われる度に、それらシミュータ各々に対し、同一
意味を持つそれぞれの処理形式に対応した更新を行い、
それらシミュレータの整合性が常時図られつつ、システ
ム検討を重ねていく必要があるが、シミュレータの改修
に膨大な時間が必要とされ、多くの条件全てを模擬する
ためのシミュレータ改修は、実際上、不可能となってい
るのが実情である。
【0005】本発明の目的は、コンパイル形式処理によ
るシミュレータとインタプリタ形式処理によるシミュレ
ータとの融合によって、不特定多数の条件を設定し、か
つ可能な限り高速な計算処理が行われ得るシステム検討
シミュレータの制御方法を供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、基本的に
は、検討項目に関連するシミュレーションデータの構
成、数値および管制アルゴリズムのインタラクティブな
変更を可能とする第1処理としてのインタプリタ形式処
理と、高速な計算処理を目的として、シミュレーション
開始前に変換された機械語の処理を可能とする第2処理
としてのコンパイル形式処理との切替えによって、シス
テム検討シミュレータを制御するに際し、該切替えのタ
イミングがシミュレーション開始前とシミュレーション
途中で随時任意に変更可として、かつシミュレーション
開始前とシミュレーション途中での、上記第1,第2処
理各々での処理内容の追加、変更、削除に係る更新を可
として、第3処理としての切替処理が行われることで達
成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1から図4により説明する。既述のように、本発明
はシステムの構成品、構成品の員数、管制アルゴリズム
等のシステム検討項目の最適化検討を目的としたシミュ
レータ、即ち、システム検討シミュレータに適用可とさ
れているが、図1はそのシステム検討シミュレータ上
の、本発明に係わる一例でのシミュレータ制御機能構成
を示したものである。図示のように、システム検討シミ
ュレータ110には、システムの構成品、構成品の員
数、管制アルゴリズム等のシステム検討項目に関連する
シミュレーションデータの構成、数値および管制アルゴ
リズムの、シミュレーション前、またはシミュレーショ
ン途中での、インタラクティブな作成、変更および削除
を実現するインタプリタ形式処理部120と、高速な模
擬計算を目的として、シミュレーション開始前に変換さ
れた機械語の処理を可能とするコンパイル形式処理部1
30と、これら形式処理部120,130の切替え制御
を行い、かつインタラクティブな変更のためのオペレー
タ介入操作に応じた処理を行う実行制御部140とが具
備されたものとなっている。
【0008】先ずインタプリタ形式処理部120につい
て説明すれば、これには、構成品と各構成品毎の管制ア
ルゴリズムとの関連付けを記述したルール151と、ル
ール151をシミュレーションのオペレータが定義する
ためのマンマシンインターフェイスを提供するルール定
義機能121と、ルール151を読み込んで計算機の機
械語に逐次変換し処理してゆくルール解読機能122と
が具備される。更に、シミュレーションする構成品・員
数について記述したフレーム153とフレーム153を
定義するためのマンマシンインターフェイスを提供する
フレーム定義機能123と、フレーム153を読み込ん
で計算機の機械語に逐次変換し処理してゆくフレーム解
読機能124とが具備され、更にはまた、インタプリタ
形式処理とコンパイル形式処理の切替え制御をインタプ
リタ形式で実行するためのインタプリタ形式実行制御機
能125が具備されたものとなっている。
【0009】また、コンパイル形式処理部130には、
各構成品の特性データ152と、特性データ152を設
定するためのマンマシンインターフェイスを提供する特
性データ定義機能131と、コンパイル形式で機械語に
変換された各種管制アルゴリズム、基本的な算術計算お
よびセンサー模擬計算を行う模擬計算機能132とが具
備されており、更に、インタプリタ形式処理とコンパイ
ル形式処理の切替え制御をコンパイル形式で実行するた
めのコンパイル形式実行制御機能133が具備されたも
のとなっている。
【0010】更に、実行制御部140には、実行すべき
管制アルゴリズムがコンパイル形式処理を行うための模
擬計算機能132に定義されているのか、インタプリタ
形式処理を行うためのルール151に定義されているの
かを判定の上、コンパイル形式処理、またはインタプリ
タ形式処理への切替えを行うインタプリタ・コンパイル
形式処理切替機能145と、シミュレーション途中での
オペレータによる介入操作を判別して処理するオペレー
タ介入操作処理機能146と、インタラクティブに変更
されたフレーム153とシミュレーション開始前に機械
語に変換されたコンパイル形式で定義された構成品の特
性データとの間で、何れか一方の修正内容を即時に他方
のデータ、またはフレーム153に反映させるフレーム
相関機能143と、フレーム153、または特性データ
の変更を判別の上、フレーム相関部を自動的に生成する
フレーム相関部自動生成機能144とが具備される。更
に、構成品毎の管制アルゴリズムを、シミュレーション
開始前に機械語に変換されたコンパイル形式処理部13
0に含まれる各種制御アルゴリズム、判定アルゴリズム
等の手続き参照、または定義された構成品の管制アルゴ
リズムと模擬計算機能132で定義された管制アルゴリ
ズムとルール151に定義された手続きとの相関を行う
ルール相関機能141と、管制アルゴリズムの変更を判
別し、ルール相関部を自動的に生成するルール相関部自
動生成機能142とが具備されており、更にはまた、イ
ンタプリタ形式処理を行うフレームを使って記述した値
の判定手続き、値設定手続きおよび値変更手続きの組合
せによるルールにおいて、インタラクティブに変更され
たフレームの変更内容を自動的にルールに反映させ、ま
た、フレームの変更に伴いルールにおいて、参照、また
は設定すべきフレームの自動検出ができない場合には、
自動変更が不能である旨の警告表示を行うルールトレー
ス検査機能147が具備されたものとなっている。フレ
ームデータで定義された各種特性データと模擬計算機能
132で定義された各種特性データとの相関を行うフレ
ーム相関機能143と、ルール相関機能141とフレー
ム相関機能143を満足するプログラムを自動的に生成
してコンパイル後、シミュレータ本体に取り込むための
プログラムリンク作業を自動的に実施するフレーム相関
部自動生成機能144が具備されているものである。
【0011】ここで、以上のシミュレータ制御機能構成
を目的別の観点から説明すれば以下のようである。即
ち、シミュレーションの開始前およびシミュレーション
途中で、インタラクティブにシステムの構成品を新た
に、または変更して定義することを目的として、単体、
または複数の構成品の特性を示すデータ群を組合せるこ
とによって、種類が異なる複数の構成品を定義したフレ
ームとして記述することを可能とするフレーム定義機能
123と、定義したフレームをインタプリタ形式で解読
し、逐次機械語に変換して実行するフレーム解読機能1
24とが具備されており、また、インタプリタ形式処理
部120とコンパイル形式処理部130との変更内容の
整合性を図ることを目的として、インタラクティブに変
更された上記フレームと、シミュレーション開始前に機
械語に変換されたコンパイル形式処理部130で使用し
ている構成品の特性を示すデータとの間で、何れか一方
の修正内容を即時に他方のデータ、またはフレームに反
映させるフレーム相関機能143が具備されることで、
計算機内部の物理的アドレスの共有が実現されたものと
なっている。
【0012】また、シミュレーションの開始前およびシ
ミュレーション途中で、インタラクティブにシステム全
体および構成品毎の管制アルゴリズムを新たに、または
変更して定義することを目的として、構成品毎の管制ア
ルゴリズムを、シミュレーション開始前に機械語に変換
されたコンパイル形式処理部130に含まれる各種制御
アルゴリズム、判定アルゴリズム等の手続き、および上
記フレームにより記述した値判定手続き、値設定手続き
および値変更手続きの組合せによって定義したルールと
して記述できることを可能とするルール定義機能121
と、定義したルールをインタプリタ形式で解読し、逐次
機械語に変換して実行するルール解読機能122とが具
備されたものとなっている。インタプリタ形式処理部1
20とコンパイル形式処理部130との変更内容の整合
性を図ることを目的としては、シミュレーション開始前
に機械語に変換されたコンパイル形式処理部130に含
まれる各種制御アルゴリズム、判定アルゴリズム等の手
続きとルールに定義した各種手続きとの間で、何れか一
方の修正内容を即時に他方の手続きに反映させるルール
相関機能141が具備されているものである。
【0013】更に、シミュレーションの開始前およびシ
ミュレーション途中で、インタラクティブにインタプリ
タ形式処理とコンパイル形式処理とを切替えすることを
目的として、インタプリタ形式処理とコンパイル形式処
理との切替えを定義する実行制御部140の切替え処理
を、上記ルールと同様、ルール定義機能121で定義
し、切替え制御することを可能とするインタプリタ形式
実行制御機能125が具備されているものである。これ
と同様に、インタプリタ形式処理とコンパイル形式処理
との高速切替えを目的として、インタプリタ形式処理と
コンパイル形式処理との切替えを定義する実行制御部1
40の切替え処理をコンパイル形式で定義し、切替え制
御することを可能とするコンパイル形式実行制御機能1
33が具備されているものである。
【0014】更にはまた、インタプリタ形式処理部12
0とコンパイル形式処理部130とに記述されたデータ
およびフレームのうち、一方の計算機内部の物理的アド
レスの変更に伴う他方の計算機内部の物理的アドレスの
自動的な変更を目的として、何れか一方の修正内容を即
時に他方のデータ、またはフレームに反映させるフレー
ム相関部を自動的に生成するフレーム相関部自動生成機
能144が具備されたものとなっている。特開平4ー3
44533号公報「インタプリタ言語におけるコンパイ
ルドコードオブジェクトからのデータ参照方式」で例示
されているように、コンパイルにより画一的に決定され
るデータアドレステーブルを利用するために発生する、
インタプリタ形式処理部において動的に定義されたデー
タはコンパイル形式処理部と共有し得ないという問題
は、コンパイル時のみでなく、シミュレーション実行中
にも必要に応じてフレーム相関を行うことで解決されて
いるものである。インタプリタ形式処理部120とコン
パイル形式処理部130とに記述された手続きのうち、
一方の変更内容に伴う他方の手続きの自動的な変更を目
的としては、何れか一方の修正内容を即時に他方の手続
きに反映させるルール相関部を自動的に生成するルール
相関部自動生成機能142が具備されているものであ
る。
【0015】以上のシミュレータ制御機能構成によっ
て、インタプリタ形式処理とコンパイル形式処理とを組
合せたシミュレーションの実行が可能とされているもの
であり、しかもシミュレーョン開始前、またはシミュレ
ーション途中におけるインタラクティブなルール、フレ
ーム、特性データおよび手続きの変更が観測された上、
その変更内容が相互に他方に自動的に反映されることに
よって、不特定多数の条件を設定し、かつ可能な限り高
速な計算処理が実現されているものである。
【0016】図2はまた、システム検討シミュレータを
制御するためのフローを示したものである。これによる
場合、先ずシミュレーション開始に先立って、シミュレ
ーションのオペレータにより、シミュレーョンの基本と
なる単体、または複数の構成品の特性を示すデータ群、
およびコンパイル形式処理部130に含まれる各種制御
アルゴリズム、判定アルゴリズム等の基本的な手続きが
機械語に変換された上、模擬計算機能132が構築され
るものとなっている。その後、シミュレーションすべき
条件が検討され、シミュレーションする構成品・員数に
ついてはフレーム定義手順210でフレーム153に、
また、管制アルゴリズムについてはルール定義手順22
0でルール151にそれぞれ定義された上、構成品の特
性を示すデータは初期設定手順230で特性データ15
2に設定されるものとなっている。
【0017】この状態でシミュレーションが開始される
が、シミュレーション手順240ではまた、ルール変更
判定手順250において、ルールの変更が確認された場
合には、ルール相関部自動生成手順251が実行され、
各種制御アルゴリズム、判定アルゴリズム等の手続き参
照、または定義された構成品の管制アルゴリズムと模擬
計算機能132で定義された管制アルゴリズムとルール
に定義された手続きとの相関を行うルール相関機能14
1が、プログラムの自動生成と自動コンパイルとシミュ
レータ本体への自動的リンクによって構築されるものと
なっている。更に、その後のフレーム変更判定手順26
0において、フレーム153の変更が確認された場合に
は、フレーム相関部自動生成手順261が実行され、フ
レーム153で定義された各種特性データと模擬計算機
能132で定義された各種特性データとの間で、何れか
一方の修正内容を即時に他方のデータ、またはフレーム
に反映させるフレーム相関機能143が、プログラムの
自動生成と自動コンパイルとシミュレータ本体への自動
的リンクによって構築された上、模擬計算処理手順27
0が実行されているが、ルール変更判定手順250およ
びフレーム変更判定手順260はシミュレーションの終
了判定手順290が満足されるまで繰返し実行されてい
るものである。
【0018】さて、模擬計算処理手順270では、ルー
ル151、フレーム153、特性データ152のデータ
を読み込み、インタプリタ・コンパイル形式処理切替機
能145の定義場所判定手順271により、各構成品の
管制アルゴリズムがルール151に定義されているの
か、模擬計算機能132に定義されているのかが判定さ
れた上、コンパイル形式処理手順272、またはインタ
プリタ形式処理手順280への切替えが行われる。同時
に、インタプリタ・コンパイル形式処理切替機能145
の定義場所判定手順271により、インタプリタ・コン
パイル形式処理切替機能145の記述がルール151に
定義されている場合は、インタプリタ形式実行制御機能
125によりインタプリタ形式実行制御が、また、模擬
計算機能132に定義されている場合には、コンパイル
形式実行制御機能133によりコンパイル形式実行制御
が行われているものである。
【0019】さて、インタプリタ形式処理手順280の
実行に際して、コンパイル形式で定義されたデータが参
照、または設定されている場合には、フレーム相関機能
143のフレーム相関判定手順281によりフレーム相
関の要否が判定され、要と判別された場合、フレーム相
関処理手順282が実行された上、模擬計算機能133
においてコンパイル形式で定義されたデータの直接参
照、または設定が可能とされる。ルール151におい
て、フレーム153で定義されたデータの参照および設
定がある場合には、フレーム相関機能143のフレーム
相関判定手順281によりルールの変換の要否が判定さ
れ、ルールトレース検査機能147により、フレーム1
53の変更に伴いルール151において参照、または設
定すべきフレームの自動検出ができない場合に、自動変
更が不能である旨の警告表示を行う。また、オペレータ
介入操作機能の介入判定手順283によりシミュレーシ
ョンオペレータのシミュレーションの停止、再開、また
は諸元データの途中変更等の介入があった場合には、一
時的に分岐された上、指定の介入処理手順284が実行
されるものとなっている。
【0020】最後に、システムの構成品、構成品の員
数、管制アルゴリズム等のシステム検討項目の最適化検
討を目的としたシミュレータの具体例として、水中航走
体管制シミュレータについて説明すれば以下のようであ
る。即ち、図3はその航走体を定義するためのフレーム
データ例を示したものである。システム検討シミュレー
タ110では、フレーム153にもとづきインタプリタ
形式処理部120でインタプリタ形式処理手順280が
実行されているが、フレーム153で定義されている、
シミュレーション開始時点での移動体はまた、シミュレ
ーション途中でのフレーム153自体の追加、変更、ま
たは削除によりその更新が可能とされたものとなってい
る。図3に示すように、本例では、名称が“船舶”、移
動体のIDが“1”、コンパイル形式の特性データの中
で“Ship”と定義された構成品を持ち、“Ship”の中で
定義された位置データ、センサーデータ等の構成データ
のうち、位置情報を示す“Points”で定義されたデータ
は、他の“Ship”で定義された航走体とは異なる固有の
データを持つ。“Points”以外のセンサー送受波等を示
す構成データは、他の“Ship”で定義された航走体と共
有するデータを持つ移動体として定義されている。
【0021】更に、“水中航走体”という名称でその移
動体のIDが“2”であり、コンパイル形式の特性デー
タの中で“Target”と定義された構成品を持ち、“Targ
et”の中で定義された位置データ、センサーデータ等の
構成データのうち、位置情報“Points”とセンサー送波
情報“SonarActive”とセンサー受波情報“SonarPassiv
e”は他の“Target”で定義された航走体とは異なる固
有のデータを持つ。“Points”、“SonarActive”、“S
onarPassive”以外のセンサー送受波等を示す構成デー
タは、他の“Target”で定義された航走体と共有するデ
ータをもつ移動体を定義している。
【0022】図4はまた、航走体管制のためのルールデ
ータ例を示したものである。システム検討シミュレータ
110では、ルールデータにもとづきインタプリタ形式
の処理を行う。ルールデータでは、機械語に既に変換さ
れている模擬計算処理とデータの共有、またはルール処
理内部でのみ参照、または設定できる個別データの定義
が可能である。更に、航走体の新規管制アルゴリズムの
作成、変更、または消去等のルール定義をシミュレーョ
ンの開始前、またはシミュレーション途中でのインタラ
クティブな介入操作によって行うことができる。本例で
は、“船舶管制ルール”、“水中航走体管制ルール”と
いう名称の2つの移動体管制方法を定義している。“船
舶管制ルール”では、“isContactTarget”という名称
の「船舶が水中航走体を発見したか否か」を判定するコ
ンパイル形式の処理を行うために、機械語に既に変換さ
れている判定アルゴリズムを実行し、判定結果が「真」
であった場合にのみ 、“runAwayDirect”という名称
の、既に機械語に変換されている「船舶を直進させるこ
とによって、水中航走体を回避するための船舶管制アル
ゴリズム」を実行するよう、定義されている。
【0023】一方、“水中航走体管制ルール”では、上
記フレームデータによって定義した、移動体番号2番の
水中航走体特性データのうち、名称“taget(2).tagetRa
nge”にてコンパイル言語に定義した「水中航走体まで
の距離」の値が“100”未満であった場合に、"chase
Target"という名称の、機械語に変換されている「船舶
を追尾する水中航走体管制アルゴリズム」が実行され、
また、「水中航走体の観測距離」が“10”以上であっ
た場合には、移動体番号2番の水中航走体特性データの
うち、“homingMode”という名称のコンパイル処理方式
のプログラムにおいて、“taget(2).homingMode”とい
う名称で定義されている「水中航走体の追尾モード」の
値に“ACTITVE”という値を設定し、以降のコンパイル
形式の処理において、「水中航走体の追尾モード」、即
ち、センサーとなっているソーナーの種類をアクティブ
方式にして、シミュレーションを継続するよう、定義さ
れている。
【0024】図3,図4にそれぞれ示すフレームデー
タ、ルールデータにもとづいたシミュレーションの処理
とコンパイル形式の機械語に変換されたプログラムを実
行するシミュレーションの処理とが組合せ実行される場
合には、高速、かつインタラクティブなシミュレーショ
ン計算が可能とされるものである。
【0025】
【発明の効果】以上、請求項1〜8による場合には、コ
ンパイル形式処理によるシミュレータとインタプリタ形
式処理によるシミュレータとの融合によって、不特定多
数の条件を設定し、かつ可能な限り高速な計算処理が行
われ得るものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、システム検討シミュレータ上の、本発
明に係わる一例でのシミュレータ制御機能構成を示す図
【図2】図2は、そのシミュレータを制御するためのフ
ローを示す図
【図3】図3は、航走体定義のためのフレームデータ例
を示す図
【図4】図4は、航走体管制のためのルールデータ例を
示す図
【符号の説明】
110…システム検討シミュレータ、120…インタプ
リタ形式処理部、121…ルール定義機能、122…ル
ール解読機能、123…フレーム定義機能、124…フ
レーム解読機能、125…インタプリタ形式実行制御機
能、130…コンパイル形式処理部、131…特性デー
タ定義機能、132…模擬計算機能、133…コンパイ
ル形式実行制御機能、140…実行制御部、141…ル
ール相関機能、142…ルール相関部自動生成機能、1
43…フレーム相関機能、144…フレーム相関部自動
生成機能、145…インタプリタ・コンパイル形式処理
切替機能、146…オペレータ介入操作機能、147…
ルールトレース検査機能、151…ルール、152…特
性データ、153…フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郡山 未央 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムの構成品、構成品の員数、管制
    アルゴリズム等のシステム検討項目の最適化検討を目的
    としたシステム検討シミュレータの制御方法であって、
    検討項目に関連するシミュレーションデータの構成、数
    値および管制アルゴリズムのインタラクティブな変更を
    可能とする第1処理としてのインタプリタ形式処理と、
    高速な計算処理を目的として、シミュレーション開始前
    に変換された機械語の処理を可能とする第2処理として
    のコンパイル形式処理との切替えによって、システム検
    討シミュレータを制御するに際し、該切替えのタイミン
    グがシミュレーション開始前とシミュレーション途中で
    随時任意に変更可として、かつシミュレーション開始前
    とシミュレーション途中での、上記第1,第2処理各々
    での処理内容の追加、変更、削除に係る更新を可とし
    て、第3処理としての切替処理が行われるようにしたシ
    ステム検討シミュレータの制御方法。
  2. 【請求項2】 インタラクティブなシステム検討を目的
    とした第1処理において、シミュレーションの開始前お
    よびシミュレーション途中で、システムの構成品が新た
    に、または変更されて定義されるべく、単体、または複
    数の構成品の特性を示すデータ群を組合せることによっ
    て種類が異なる複数の構成品を第4のフレームとして定
    義記述した上、シミュレーション開始前に機械語に変換
    された、第2処理で使用している構成品の特性を示すデ
    ータと第4のフレームとの間で、計算機内部の物理的ア
    ドレスが共有されるようにした請求項1記載のシステム
    検討シミュレータの制御方法。
  3. 【請求項3】 インタラクティブなシステム検討を目的
    とした第1処理において、シミュレーションの開始前お
    よびシミュレーション途中で、システム全体および構成
    品毎の管制アルゴリズムが新たに、または変更されて定
    義されるべく、構成品毎の管制アルゴリズムが、シミュ
    レーション開始前に機械語に変換された、第2処理で使
    用する各種制御アルゴリズムおよび判定アルゴリズムが
    記述された第6の手続きと、第4のフレームにより記述
    された値判定手続き、値設定手続きおよび値変更手続き
    との組合せにより定義された第5のルールとして記述さ
    れるようにした請求項2記載のシステム検討シミュレー
    タの制御方法。
  4. 【請求項4】 第3処理のインタラクティブなシミュレ
    ーション途中での変更を目的として、第1処理と第2処
    理との切替えタイミングの変更を第5のルールによって
    定義した上、上記切替えタイミングの変更が第1処理の
    中で実行されるようにした請求項3記載のシステム検討
    シミュレータの制御方法。
  5. 【請求項5】 第3処理の高速化を目的として、第1処
    理と第2処理との、シミュレーション途中でのインタラ
    クティブな切替えタイミングの変更を犠牲にして、第3
    処理における切替えタイミングの変更が第2処理のみで
    実行されるようにした請求項3記載のシステム検討シミ
    ュレータの制御方法。
  6. 【請求項6】 シミュレーション開始前に機械語に変換
    された、第2処理で使用している構成品の特性を示すデ
    ータと第4のフレームとの間での、計算機内部の物理的
    アドレス共有を目的として、第4のフレーム、または第
    2処理で使用している構成品の特性を示すデータの定義
    が新規作成、追加、変更、または削除により更新された
    場合に、自動的に該更新の内容が他方の特性を示すデー
    タ、または第4のフレームに反映されるようにした請求
    項2記載のシステム検討シミュレータの制御方法。
  7. 【請求項7】 第2処理で使用する各種制御アルゴリズ
    ムおよび判定アルゴリズムが記述された第6の手続きが
    変更、または削除により更新された場合に、該更新の内
    容に応じ、第5のルールにおける記述に自動的に反映、
    または警告情報が表示されるようにした請求項3記載の
    システム検討シミュレータの制御方法。
  8. 【請求項8】 第2処理で使用している構成品の特性を
    示すデータが変更、または削除により更新された場合、
    または第4のフレームが自動的な変更により更新された
    場合、該更新の内容に応じ、第5のルールにおける記述
    に自動的に反映、または警告情報が表示されるようにし
    た請求項6記載のシステム検討シミュレータの制御方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520535A (ja) * 2007-03-01 2010-06-10 ザ・ボーイング・カンパニー 人の透明性パラダイム

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JP2010520535A (ja) * 2007-03-01 2010-06-10 ザ・ボーイング・カンパニー 人の透明性パラダイム

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