JPH08235266A - 表計算処理方法 - Google Patents

表計算処理方法

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JPH08235266A
JPH08235266A JP7035165A JP3516595A JPH08235266A JP H08235266 A JPH08235266 A JP H08235266A JP 7035165 A JP7035165 A JP 7035165A JP 3516595 A JP3516595 A JP 3516595A JP H08235266 A JPH08235266 A JP H08235266A
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JP
Japan
Prior art keywords
arithmetic
calculation
processing
arithmetic processing
result
Prior art date
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Application number
JP7035165A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Sumida
哲二 澄田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプレッドシートの再計算処理時の同一演算
処理の重複実行を回避し、高速な再計算処理を実行でき
る表計算処理方法を提供すること。 【構成】 要求された演算処理がキャッシング対象の場
合(ステップS301)、その演算処理の情報が演算情
報テーブルに存在するか否かを判断し(ステップS30
3)、存在する場合は、演算情報テーブルの値を、その
演算処理の演算結果とし(ステップS304)、存在し
ない場合は、その演算処理を実行し(ステップS30
5)、その演算結果を演算情報テーブルに保存する(ス
テップS306)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表計算機能を有するデ
ータ処理装置における表計算処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の一般的な方法による表計
算処理装置の概略構成を示すブロック図である。図12
において、401はワークシートを構成する各セルのセ
ル値または計算式データの入力の制御を行う入力部、4
02はワークシートメモリ409に対する入出力の管理
を行うワークシート記憶部、403はワークシート内容
の表示を制御する表示部、404はワークシートを構成
するセルの評価順序の決定を行う再計算制御部、405
は計算式データを複数の演算処理に分割し、計算式の評
価を行う計算式評価部、406は演算処理を実行する演
算処理実行部、407は入力装置、408は表示装置、
409はワークシートメモリである。
【0003】ワークシートメモリ409には、ワークシ
ートを構成するセルの内容や属性の情報が格納されてい
る。以下、この情報をワークシートデータと呼ぶ。
【0004】図13は、上記図12の表計算処理装置に
けるワークシートの再計算処理を説明するためのフロー
チャートである。
【0005】ここでは、上記図12に示される表計算処
理装置における再計算処理の動作について、図13を参
照して説明する。表計算処理装置において再計算処理要
求が発生すると、図13のフローチャートで示される再
計算処理が起動される。
【0006】再計算処理では、最初にステップS501
でワークシート内の計算式の参照関係を解析し、計算式
の評価順序を決定する。次に、ステップS502で全て
の計算式の評価が完了したかどうかを判定する。未評価
の計算式が残っている場合には、計算式の評価を行う次
のルーチンに入る。
【0007】ステップS503では、処理対象の計算式
に対して構文解析を行い、これを演算処理単位に分割す
る。同時に、これらの演算処理の実行順序を決定した
後、ステップS504に進む。ステップS504では、
ステップS503で分割した全ての演算処理の結果が確
定しているかどうかを判定する。結果が未確定の演算処
理が存在する場合には、ステップS505に進み該当す
る演算処理を実行する。その後、ステップS504に進
み演算処理の実行を繰り返す。全ての演算処理の結果が
確定した時点で、対象としている計算式の評価結果が得
られるので、ステップS506に進む。
【0008】ステップS506では、計算式の評価結果
をワークシートメモリ409に保存する。次に、ステッ
プS502に戻り、ステップS501で決定した評価順
序に従って計算式の評価処理を繰り返す。
【0009】全ての計算式の評価が完了したら、ステッ
プS507に進みワークシートの内容を表示して再計算
処理を終了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】スプレッドシートはそ
の構造上の特徴として、多数の演算処理が繰り返し実行
される。ここで実行される演算処理の中には、演算処理
名称と全てのパラメーターの組が等しい同一の演算処理
が複数存在する場合が多く、上記した処理方法ではその
都度同一の演算処理が実行される。ところが、従来技術
では、このような同一演算処理の重複実行を回避するこ
とができないという課題があった。
【0011】本発明は、従来のこのような演算処理の課
題を考慮し、スプレッドシートの再計算処理時の同一演
算処理の重複実行を回避し、高速な再計算処理を実行で
きる表計算処理方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、スプレッドシ
ートのセルに格納されている計算式を複数の演算処理に
分割するステップAと、実行した演算処理の演算関係情
報及び演算結果をキャッシュメモリに格納するステップ
Bと、ステップAにより分割した演算処理を実行する場
合、実行しようとする演算処理の演算関係情報が、キャ
ッシュメモリに格納されている演算関係情報と一致した
時は、その演算関係情報に対応する、キャッシュメモリ
に格納されている演算結果を読みだして、その演算処理
の演算結果とするステップCとを備えた表計算処理方法
である。
【0013】
【作用】本発明は、実行した演算処理の演算関係情報及
び演算結果をキャッシュメモリに格納しておき、次に、
演算処理を実行する場合、実行しようとする演算処理の
演算関係情報が、キャッシュメモリに格納されている演
算関係情報と一致した時は、その演算関係情報に対応す
る、キャッシュメモリに格納されている演算結果を読み
だし、その演算処理の演算結果とすることにより、同一
の演算処理に対する重複実行を防ぐ。
【0014】
【実施例】以下に、本発明をその実施例を示す図面に基
づいて説明する。
【0015】図1は、本発明にかかる一実施例の表計算
処理方法を持つ表計算処理装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。図1において、101はワークシートを構
成する各セルのセル値または計算式データの入力の制御
を行う入力部、102はワークシートメモリ110に対
するデータの入出力の管理を行うワークシート記憶部、
103はワークシート内容の表示を制御する表示部、1
04はワークシートを構成するセルの評価順序の決定を
行う再計算制御部、105は計算式データを複数の演算
処理に分割し、計算式の評価を行う計算式評価部、10
6はキャッシュメモリ111に対するデータの入出力の
管理を行う演算キャッシュ制御部、107は演算処理を
実行する演算処理実行部、108は入力装置、109は
表示装置、110はワークシートメモリ、111はキャ
ッシュメモリである。
【0016】上記の計算式評価部105には、関数を演
算処理の組み合わせで表現するための情報が格納されて
いる。以下、この情報を関数定義情報と呼ぶ。ワークシ
ートメモリ110には、ワークシートデータが格納され
ている。また、キャッシュメモリ111には、演算処理
実行部107において実行した演算処理に関する情報が
格納されている。この情報は、演算結果、演算関係情報
としての演算処理名称及びパラメータの組を一項目とす
るテーブルとなっている。以下、このテーブルを演算情
報テーブルと呼ぶ。
【0017】図2は、上記図1の表計算処理装置にける
ワークシートの再計算処理を説明するためのフローチャ
ートである。又、図3は、再計算処理の内部処理として
演算処理要求に対して演算結果を求める処理を説明する
ためのフローチャートである。図2のステップS203
〜S204がステップAに該当し、図3のステップS3
05〜S306がステップBに該当し、図3のステップ
S301〜S304がステップCに該当する。
【0018】以下に、上記図1に示される表計算処理装
置における再計算処理の動作について、図2及び図3を
参照して説明する。
【0019】いま、表計算処理装置において再計算処理
要求が発生すると、図2のフローチャートで示される再
計算処理が起動される。
【0020】再計算処理では、最初にステップS201
でワークシート内の計算式の参照関係を解析し、計算式
の評価順序を決定する。次に、ステップS202で全て
の計算式の評価が完了したかどうかを判定する。未評価
の計算式が存在する場合には、計算式の評価を行う次の
ルーチンに入る。
【0021】そうすると、ステップS203では、登録
されている関数定義情報を参照して、計算式の関数部分
を演算処理の組み合わせに展開し、ステップS204に
進む。ステップS204では、ステップS203で関数
部分を展開した計算式に対して構文解析を行い、これを
演算処理単位に分割する。同時に、これらの演算処理の
実行順序を決定した後、ステップS205に進む。ステ
ップS205では、ステップS204で分割した全ての
演算処理の結果が確定しているかどうかを判定する。結
果が未確定の演算処理が存在する場合には、ステップS
206に進み、該当する演算について演算処理名称とそ
のパラメータの組からなる演算処理要求を発行する。
【0022】こうして演算処理要求が発行されると、図
3のフローチャートで示される演算結果確定処理が起動
される。最初に、ステップS301において、要求され
た演算がキャッシング対象となっているかどうかを判定
する。要求された演算がキャッシング対象となっていな
い場合、ステップS302に進み演算処理を実行した
後、復帰する。要求された演算がキャッシング対象とな
っている場合にはステップS303に進む。ステップS
303では、要求された演算処理と演算処理名称および
パラメータの組が全て等しい同一の演算処理に関する情
報をキャッシュメモリから検索する。一致する項目があ
ればステップS304に進み、キャッシュメモリに格納
されている値を演算結果とした後、復帰する。一致する
項目が見つからなかった場合には、ステップS305に
進み、演算処理を実行した後、ステップS306に進
む。ステップS306では、ステップS305で実行し
た演算処理に関する情報をキャッシュメモリに保存した
後、復帰する。
【0023】演算結果確定処理が終了すると、図2のス
テップS205に進み、結果が未確定の演算処理がなく
なるまで演算処理結果の確定処理を繰り返す。全ての演
算処理の結果が確定した時点で計算式の評価結果が得ら
れるので、ステップS207で計算式の評価結果をワー
クシートメモリに保存する。その後、ステップS202
に戻り、ステップS201で決定した評価順序に従い、
計算式の評価処理を繰り返して行う。全ての計算式の評
価が完了したら、ステップS208に進みワークシート
の内容を表示して処理を終了する。
【0024】次に、上記実施例で示される表計算処理装
置におけるワークシートの再計算処理の過程を、具体例
を用いて説明する。
【0025】上記した表計算処理装置の具体例として、
次のようなものについて考える。図1の演算処理実行部
107において、「加算」、「減算」、「乗算」、「除
算」、「平均」、および「標準偏差」の6つの演算処理
が実行でき、このうち「平均」および「標準偏差」が演
算キャッシュ制御部106においてキャッシング対象と
して指定されている。ここで、「平均」は、指定した範
囲内のデータ列の平均値を求める処理、「標準偏差」
は、指定した範囲内のデータ列の標準偏差を求める処理
である。又、計算式評価部105の関数定義情報には、
(数1)で示されるような関数が登録されている。
【0026】
【数1】
【0027】ここで、(数1)の「偏差値()」は、第
二引数のセル範囲内のデータ列に対して第一引数で示す
値の偏差値を求めるための関数である。
【0028】最初、キャッシュメモリ111内の演算情
報テーブルは、図9で示されるように、全ての項目が消
去されて、空になっている。又、ワークシートメモリ1
10には、図4で示されるような表が格納されている。
図4において、セルA1〜C1およびセルA2〜A5に
は、それぞれ表の項目名を示す文字列、セルB2〜B4
には数値、セルC2〜C4およびセルB5には計算式が
それぞれ格納されている。
【0029】以下、上記実施例の表計算処理装置におい
て再計算処理が行われる課程を説明する。
【0030】いま、再計算要求が発生すると、図2のフ
ローチャートで示される表計算処理が起動される。ま
ず、図2のステップS201で、ワークシート内の計算
式の評価順序が決定される。図4で示される表では、計
算式の格納されたセル間において参照関係がないので、
評価順序は単純に位置関係から、C2→C3→C4→B
5の順となる。
【0031】次に、ステップS202に進み未評価の計
算式の有無を調べる。ここでは、まだ計算式の評価を行
っていないのでステップS203に進む。ステップS2
03では、ステップS201で決定した評価順序に従
い、C2セルに対して計算式に含まれる関数部分を演算
処理の組み合わせに展開する処理を行った後、ステップ
S204に進む。ステップS204では、ステップS2
03で関数部分を展開した計算式に対して構文解析を行
い、複数の演算処理に分割する処理を行う。図6は、ス
テップS203およびステップS204において、C2
セルの計算式が複数の演算処理に分割される様子を示し
ている。ここで、計算式を構成する演算処理の間の依存
関係により、図6における各演算処理の実行順序は、演
算処理1→演算処理2→演算処理3→演算処理4→演算
処理5→演算処理6となる。
【0032】次に、ステップS205に進み、結果が未
確定の演算処理の有無を調べる。ここでは、まだ演算処
理要求を発行していないのでステップS206に進む。
ステップS206では、ステップS204で決定した実
行順序に従い、演算処理名称「平均」、およびパラメー
タ「B2:B4(セル範囲)」からなる演算処理1に対
する演算処理要求を発行する。
【0033】演算処理要求が発行されると、図3のフロ
ーチャートで示される演算結果確定処理が起動される。
【0034】まず、ステップS301において、要求さ
れた演算処理がキャッシング対象かどうかを判定する。
本具体例の前提により、演算処理「平均」はキャッシン
グ対象となっているので、ステップS303に進む。ス
テップS303では、要求された演算処理の情報を、演
算処理名称およびパラメータをキーとして演算情報テー
ブルから検索する。図9は、この時点での演算処理テー
ブルの内容を示しているが、まだ演算処理を実行してい
ないので、テーブルの項目は全て空である。従って、演
算情報テーブルからは該当する項目を発見できないた
め、ステップS305に進む。ステップS305では、
要求された演算処理である「セル範囲(B2:B4)」
の平均値を計算し、結果「20(数値)」を得た後、ス
テップS306に進む。ステップS306では、ステッ
プS305で得た演算結果を、演算処理名称およびパラ
メータと共に演算情報テーブルに格納して、復帰する。
図10は、このときの演算処理テーブルの内容を示す。
【0035】このようにして演算結果確定処理が終了す
ると、図2のステップS205に進む。ステップS20
5では、結果の未確定の演算処理の有無を判定する。こ
こでは、まだ全ての演算処理の結果が確定してないの
で、ステップS206に進む。ステップS206では、
ステップS204で決定した実行順序に従い、演算処理
名称「減算」、およびパラメータ1「B2(セル参
照)」、パラメータ2「20(数値)」からなる演算処
理2に対する演算処理要求を発行する。
【0036】演算処理要求が発行されると、図3のフロ
ーチャートで示される演算結果確定処理が起動される。
【0037】まず、ステップS301において、要求さ
れた演算処理がキャッシング対象かどうかを判断する。
本具体例の前提により、演算処理「減算」はキャッシン
グ対象となっていないので、ステップS302に進む。
ステップS302では、要求された演算処理である「B
2(セル参照)」から「20(数値)」を減じた値を計
算し、結果「0(数値)」を得た後、復帰する。
【0038】演算結果確定処理が終了すると、図2のス
テップS205に進み、残りの演算処理3〜演算処理6
についても、これまでと同様に演算結果の確定処理を繰
り返した後、ステップS207に進む。図11は、この
ときの演算処理テーブルの内容を示す。
【0039】前述のようにして、計算式を構成する演算
処理の結果が全て確定した時点で計算式の評価結果が得
られると、ステップS207では、評価結果「50(数
値)」をワークシートメモリに保存し、ステップS20
2に進む。ステップS202では、未評価の計算式の有
無を判定するが、この時点では、まだ未評価の計算式が
残っているので、引き続き計算式の評価を繰り返すため
に、ステップS203に進む。ステップS203では、
ステップS201で決定した評価順序に従い、C3セル
に対して計算式に含まれる関数部分を演算処理の組み合
わせに展開する処理を行った後、ステップS204に進
む。ステップS204では、ステップS203で関数部
分を展開した計算式に対して構文解析を行い、複数の演
算処理に分割する処理を行う。ここでは、C2セルの場
合と同様に、計算式を図7で示されるような6つの演算
処理に分割し、これらの実行順序を、演算処理7→演算
処理8→演算処理9→演算処理10→演算処理11→演
算処理12とする。
【0040】次に、ステップS205に進み、結果が未
確定の演算処理の有無を調べるが、C3セルの計算式を
構成する演算処理に対しては、まだ演算処理要求を発行
していないのでステップS206に進む。ステップS2
06では、ステップS204で決定した実行順序に従
い、演算処理名称「平均」、およびパラメータ「B2:
B4(セル範囲)」からなる演算処理7に対する演算処
理要求を発行する。
【0041】演算処理要求が発行されると、図3のフロ
ーチャートで示される演算結果確定処理が起動される。
【0042】まず、ステップS301において、要求さ
れた演算処理がキャッシング対象かどうかを判定する。
本具体例の前提により、演算処理「平均」はキャッシン
グ対象となっているので、ステップS303に進む。ス
テップS303では、要求された演算処理の情報を、演
算処理名称およびパラメータをキーとして演算情報テー
ブルから検索する。このときの演算情報テーブルの内容
は、図11に示されているが、図11から明らかなよう
に、演算処理名称「平均」、およびパラメータ「B2:
B4(セル範囲)」からなる演算処理が、演算情報テー
ブル内に存在するので、ステップS304に進む。ステ
ップS304では、演算情報テーブルから検索した演算
結果を、演算処理要求の結果として確定した後、復帰す
る。
【0043】演算結果確定処理が終了すると、図2のス
テップS205に進む。ステップS205では、結果の
未確定の演算処理の有無を判定する。ここでは、まだ全
ての演算処理の結果が確定してないので、ステップS2
06に進み、残りの演算処理8〜演算処理12について
も、これまでと同様に、演算処理8→演算処理9→演算
処理10→演算処理11→演算処理12の順で、演算結
果の確定処理を繰り返す。
【0044】演算処理12の結果が確定した時点で、計
算式の評価結果「37.7(数値)」が得られるので、
ステップS207に進み、その値をワークシートメモリ
に保存する。
【0045】次に、ステップS202に進み、これまで
と同様に、C4→C5の順で計算式の評価処理を繰り返
す。全ての計算式の評価が完了したら、ステップS20
8に進む。このときの演算情報テーブルの内容は、図1
1に示す状態のままである。ステップS208では、ワ
ークシートメモリの内容を表示装置に表示して、再計算
処理を終了する。図5に、表示内容の一例を示す。
【0046】図8は、本具体例における再計算処理の課
程で発行された演算処理要求を、発行順に並べたもので
ある。図8において、●印の付いている項目は、該当す
る演算処理要求に対して、演算処理を実行し、演算情報
テーブルを更新したことを示す。○印の付いている項目
は、該当する演算処理要求に対して、演算処理を実行せ
ず、演算情報テーブルの値を用いて演算結果を確定した
ことを示す。印の付いていない項目は、該当する演算処
理要求がキャッシング対象となっていないことを示す。
本具体例における、再計算処理の課程では、○印を付け
た5つの演算処理の重複実行が回避される。
【0047】以上のように、過去に実行したことのある
演算処理と同一の演算処理要求に対して、演算結果とし
て演算情報テーブルに格納されている値を適用すること
により、再計算処理の課程で発生する全ての演算処理要
求について、重複実行を回避することが可能となる。
又、キャッシング対象として指定されていない演算処理
要求に対して、演算情報テーブルの更新および参照を行
わないようにすることにより、短い計算時間ですむ演算
処理に対して余分なメモリを使う必要がない。更に、複
数の演算処理の組合せで表現される処理を関数として登
録出来るようにすることにより、その登録した関数定義
情報に従い計算式の関数部分を、演算処理の組み合わせ
で構成される計算式に展開することができる。
【0048】なお、上記実施例では、演算処理をキャッ
シング対象に指定する方法については特に説明していな
いが、例えば予め指定しておいても良いし、あるいは計
算実行時に指定する方法など、どんな方法を用いてもよ
い。あるいは又、全ての演算処理をキャッシング対象と
してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、実行した演算処理の演算関係情報及び演算結果
をキャッシュメモリに格納するステップと、演算処理を
実行する場合、実行しようとする演算処理の演算関係情
報が、キャッシュメモリに格納されている演算関係情報
と一致した時は、その演算関係情報に対応する演算結果
を読みだして、その演算処理の演算結果とするステップ
とを備えているので、スプレッドシートの再計算処理時
の同一演算処理の重複実行を回避し、高速な再計算処理
を実行できるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施例の表計算処理方法を持
つ表計算処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の表計算処理装置におけるワークシートの
再計算処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】図2で示される再計算処理の内部処理として演
算処理要求に対して演算結果を求める処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図4】図1の表計算処理装置のワークシートメモリ1
10に格納されるワークシートデータの一例を示す図で
ある。
【図5】図4のワークシートデータに対して、再計算処
理を実行した場合の表示内容の一例を示す図である。
【図6】図4のワークシートデータのC2セルに格納さ
れている計算式の分割結果を説明する図である。
【図7】図4のワークシートデータのC3セルに格納さ
れている計算式の分割結果を説明する図である。
【図8】図4のワークシートデータに対して、再計算処
理を実行した場合に発行される演算処理要求の一覧を示
す図である。
【図9】演算情報テーブルの構成及び初期状態を示す図
である。
【図10】図4のワークシートデータに対して、再計算
処理を実行した場合の演算情報テーブルの内容の一例を
示す図である。
【図11】図4のワークシートデータに対して、再計算
処理を実行した場合の演算情報テーブルの内容の一例を
示す図である。
【図12】従来の一般的な手法による表計算処理装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図13】図12の表計算処理装置におけるワークシー
トの再計算処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
102、402 ワークシート記憶部 104、404 再計算制御部 105、405 計算式評価部 106 演算キャッシュ制御部 107、406 演算処理実行部 110、409 ワークシートメモリ 111 キャッシュメモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプレッドシートのセルに格納されてい
    る計算式を複数の演算処理に分割するステップAと、実
    行した演算処理の演算関係情報及び演算結果をキャッシ
    ュメモリに格納するステップBと、前記ステップAによ
    り分割した演算処理を実行する場合、実行しようとする
    演算処理の演算関係情報が、前記キャッシュメモリに格
    納されている演算関係情報と一致した時は、その演算関
    係情報に対応する、前記キャッシュメモリに格納されて
    いる演算結果を読みだして、その演算処理の演算結果と
    するステップCとを備えたことを特徴とする表計算処理
    方法。
  2. 【請求項2】 更に、前記演算処理の種別毎に、前記キ
    ャッシュメモリに保存するかどうかを指定するステップ
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の表計算処理方
    法。
  3. 【請求項3】 複数の演算処理の組み合わせで表現され
    る処理を関数として登録するステップDを備え、前記ス
    テップAは、前記ステップDにより登録された関数を含
    む計算式を、演算処理だけからなる計算式に展開するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の表計算処理方
    法。
JP7035165A 1995-02-23 1995-02-23 表計算処理方法 Pending JPH08235266A (ja)

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JP7035165A JPH08235266A (ja) 1995-02-23 1995-02-23 表計算処理方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000163470A (ja) * 1998-11-24 2000-06-16 Axis Software Kk 定型業務用クライアント制御システム
JP2009536766A (ja) * 2006-05-08 2009-10-15 マイクロソフト コーポレーション 依存レベルを用いたマルチスレッドスプレッドシートの処理
US11886916B2 (en) 2020-06-30 2024-01-30 Microsoft Technology Licensing, Llc System for adaptive multithreaded recalculation operations

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