JPH1115766A - 分散ネットワークコンピューティングシステム、及び同システムに用いられる情報交換方法、この方法を格納した記憶媒体、情報交換装置 - Google Patents

分散ネットワークコンピューティングシステム、及び同システムに用いられる情報交換方法、この方法を格納した記憶媒体、情報交換装置

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JPH1115766A
JPH1115766A JP9165451A JP16545197A JPH1115766A JP H1115766 A JPH1115766 A JP H1115766A JP 9165451 A JP9165451 A JP 9165451A JP 16545197 A JP16545197 A JP 16545197A JP H1115766 A JPH1115766 A JP H1115766A
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Masaki Uchiumi
正樹 内海
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各端末機器毎の処理能力の差や通信インフラ
としての通信能力の差を吸収/調整してサービス提供を
行え、しかも端末機器での応用サービスの出力状況を把
握することにより効率的に応用サービスを提供する。 【解決手段】 情報交換プロセス部11、端末情報管理
部12、ユーザインタフェース情報管理部13、利用者
情報管理部14、通信インフラ情報管理部15を内設す
る情報交換装置10は、各端末機器毎の処理能力の差や
通信インフラとしての通信能力の差を吸収/調整してサ
ービスを提供する。また、エージェント機能を有する端
末側に不都合が生じても、端末監視部110によりサー
ビスの継続提供が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の端末機器を
結ぶ分散ネットワークコンピューティングシステムに係
り、特に公衆網や有線LAN(Local Area
Network)、無線LANなどの複数種類の通信網
が混在し、これらの通信網に接続される携帯情報端末、
パーソナルコンピュータ(PC)、携帯PCなどの処理
能力の異なる各種端末機器に対して、在庫管理サービス
などの各種アプリケーションソフトウェアの応用サービ
スを提供する分散ネットワークコンピューティングシス
テム、及び情報交換方法特に端末の状態を考慮した情報
交換方法、及びこの方法を格納した記憶媒体、情報交換
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンピュータによる情報の処理
は、1つのメインとなるコンピュータに複数の端末を接
続して利用する集中処理システムが主流であった。これ
に対して、複数のコンピュータがネットワークなどで接
続され、それぞれのコンピュータが所有している資源を
共有し、効率の良い処理ができるように構成されたのが
分散処理システムであり、異機種間で各種アプリケーシ
ョンソフトウェアを分散処理するための環境を分散コン
ピューティング環境と呼ぶ。
【0003】分散コンピューティングを実現したネット
ワーク環境では、ユーザはプログラムやデータが特別ど
こにあるかを意識する必要がない。論理的には、ネット
ワーク全体があたかも1台のコンピュータであるかのよ
うに様相を呈するため、ユーザは自分の操作環境から必
要な情報や機能を利用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うなネットワーク環境において、例えば在庫管理サービ
スなどのアプリケーションソフトウェアである応用サー
ビスを各端末機器に提供するシステムを考えた場合、ユ
ーザが利用する端末機器には、それぞれに処理能力(こ
れを端末属性と呼び、CPUの能力をはじめ、表示画面
サイズやメモリ容量等を含む)に差があり、その差を吸
収/調整するためには、端末側ないしはサーバ側で人為
的な情報操作が必要となる。
【0005】さらに、各端末機器は、例えば公衆網に接
続されていたり、有線や無線のLAN(Local A
rea Network)に接続されているなど、それ
ぞれに利用している通信網が異なる。したがって、各通
信網毎に通信インフラとしてのデータ伝送速度、伝送
量、品質等の相対的な差も存在する。
【0006】一般に、汎用機器としてのパーソナルコン
ピュータ(PC)の処理能力を上のレベルとすると、携
帯情報端末は中のレベル、それ以外の端末機器は下のレ
ベルとなる。また、通信インフラとして、有線或いは無
線のLANは伝送量、品質共に上のレベルであるが、I
SDN(integrated servicesdi
gital network:総合ディジタル通信網)
は中のレベル、アナログ有線、アナログ或いはデジタル
の無線は下のレベルとなる。
【0007】ネットワーク環境には、このような各端末
機器毎の処理能力の差、そして、通信インフラとしての
通信能力の差がある。したがって、このような環境下
で、各種端末機器に応用サービスを共通に提供するのは
非常に困難を要する問題があった。
【0008】さらに、また、システム内で利用される端
末機器は、システム設計時にその属性が決定され、その
属性に合わせて応用サービスが提供されるのが一般的で
ある。このため、新しい属性を持った端末機器が開発さ
れても容易にはシステム内に導入して利用することはで
きない、といった大きな問題があった。そして、ネット
ワークコンピューティング環境下では、オリジナルデー
タを管理するサーバの該オリジナルデータの変更が成さ
れることは多々ある。このような場合、サーバに接続さ
れる端末機器側では、人為的な情報操作によらなけれ
ば、上記変更の事実は分からず、対応できず極めて不便
なものであった。
【0009】そして、上述のようなネットワークコンピ
ューティング環境下では、端末機器での応用サービスの
出力状況を把握することはできず、適切な応用サービス
の提供を受けることができないことがあり、このような
場合、人為的な情報操作によらなければ、上記変更の事
実は分からず、対応できず極めて不便なものであった。
【0010】そこで、本発明は上記事情を考慮して成さ
れたものであり、各端末機器が存在するネットワーク環
境において、各端末機器の処理能力に応じた応用サービ
スの提供を可能とし、さらに、複数の通信インフラが混
在する場合でも、その通信インフラの通信能力に応じた
応用サービスの提供を可能として、しかも端末機器での
応用サービスの出力状況を把握することにより効率的に
応用サービスの提供を可能とする分散ネットワークコン
ピューティングシステム、及び情報交換方法、及びこの
方法を格納した記憶媒体、情報交換装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、各種アプリケーションソフトウェア等
の応用サービスを提供する情報処理装置と、この情報処
理装置から応用サービスの提供を受ける種々の端末機器
並びに所定のエージェント機能を有する端末機器と、上
記情報処理装置と上記端末機器とを接続する通信網とか
らなる分散ネットワークコンピューティングシステムに
おいて、ネットワークを相互接続するためのネットワー
ク接続手段に情報交換装置を設けたものである。
【0012】この情報交換装置は、上記端末機器の処理
能力を示す端末属性情報を管理する端末属性情報管理手
段と、この端末属性情報管理手段から通信相手となる端
末機器の端末属性情報を取得し、応用サービスとして提
供されるサービス情報を上記端末属性情報に基づいて特
定の形式に変換する変換手段と、この変換手段によって
変換された上記サービス情報を上記通信網を介して送信
する通信手段と、この通信手段から上記サービス情報を
上記端末機器への送信の際、当該端末機器の状態を監視
し、該監視情報に基づく送信制御を行う手段とを具備し
て構成される。
【0013】このような構成によれば、ネットワーク上
に複数種類の端末機器が存在する場合において、情報処
理装置によって提供されるサービス情報が各端末機器の
処理能力に応じて情報交換される。この場合の情報交換
とは、通信相手となる端末機器の処理能力に合わせて、
ある情報の形式を変えることである。例えば画像情報
(イメージ)を送る際に、その相手の端末機器に画像処
理能力がなければ、当該画像情報をシンボル情報に変換
して送る。
【0014】これにより、携帯性に優れているが、情報
処理能力(演算能力)や画面表示/ユーザインタフェー
ス提供能力が他の端末機器(PCなど)と比較して相対
的に劣っている端末機器を用いて分散ネットワークコン
ピューティングシステムを構築することができ、端末側
では、形式は変わっても、他の端末機器と同じようなサ
ービスを受けることができるようになる。
【0015】特に、このような情報交換をネットワーク
接続手段(回線交換機やルータなど)で行うことによ
り、利用者の端末機器に近いところで最終的な形式に情
報交換することができる。つまり、各サプネットワーク
からネットワークができる場合に、そのサブネットワー
クに適した形式に情報交換を行うことができる。しか
も、端末機器の状態を監視し、該監視情報に基づく送信
制御をを行えるので、伝送効率の向上を図れる。
【0016】(2)本発明は、各種アプリケーションソ
フトウェア等の応用サービスを提供する情報処理装置
と、この情報処理装置から応用サービスの提供を受ける
種々の端末機器並びに所定のエージェント機能を有する
端末機器と、上記情報処理装置と上記端末機器とを接続
する通信網とからなる分散ネットワークコンピューティ
ングシステムにおいて、ネットワークを相互接続するた
めのネットワーク接続手段に情報交換装置を設けたもの
である。
【0017】この情報交換装置は、上記通信網の通信能
力を示す通信インフラ情報を管理する通信インフラ情報
管理手段と、この通信インフラ情報管理手段から通信相
手となる端末機器が接続されている通信網の通信インフ
ラ情報を取得し、応用サービスとして提供されるサービ
ス情報を上記通信インフラ情報に基づいて特定の形式に
変換する変換手段と、この変換手段によって変換された
上記サービス情報を上記通信網を介して送信する通信手
段と、この通信手段から上記サービス情報を上記端末機
器への送信の際、当該端末機器の状態を監視し、該監視
情報に基づく送信制御を行う手段とを具備して構成され
る。
【0018】このような構成によれば、ネットワーク上
に複数種類の通信網が混在する場合において、情報処理
装置によって提供されるサービス情報が各通信網の通信
能力に応じた形式に情報交換される。この場合の情報交
換とは、通信相手となる端末機器が接続されている通信
網の通信能力に合わせて、ある情報の形式を変えること
である。例えば通信網のデータ伝送能力が高ければ、デ
ータの暗号化を行って送り、データ伝送能力が低けれ
ば、バイナリデータをテキストデータに変換したり、セ
ンタリングなどの書式情報を空白文字に変えたり、フォ
ント情報の無視するなどして送信データサイズを変更し
てから送る。なお、データ伝送能力が低い場合に、端末
側に適当な演算能力があれば、データを圧縮して送って
も良い。
【0019】これにより、各種の通信インフラが混在す
るシステムであっても、通信インフラのデータ伝送速度
/量/品質等の相対的な差を吸収することができ、端末
側では、形式は変わっても、他の端末機器と同じような
サービスを受けることができる。
【0020】特に、このような情報交換をネットワーク
接続手段(回線交換機やルータなど)で行うことによ
り、利用者の端末機器に近いところで最終的な形式に情
報交換することができる。つまり、各サプネットワーク
からネットワークができる場合に、そのサブネットワー
クに適した形式に情報交換を行うことができる。しか
も、端末機器の状態を監視し、該監視情報に基づく送信
制御を行えるので、伝送効率の向上を図れる。
【0021】(3)本発明は、各種アプリケーションソ
フトウェア等の応用サービスを提供する情報処理装置
と、この情報処理装置から応用サービスの提供を受ける
種々の端末機器並びに所定のエージェント機能を有する
端末機器と、上記情報処理装置と上記端末機器とを接続
する通信網とからなる分散ネットワークコンピューティ
ングシステムにおいて、ネットワークを相互接続するた
めのネットワーク接続手段に情報交換装置を設けたもの
である。
【0022】この情報交換装置は、上記端末機器の処理
能力を示す端末属性情報を管理する端末属性情報管理手
段と、上記通信網の通信能力を示す通信インフラ情報を
管理する通信インフラ情報管理手段と、上記端末属性情
報管理手段から通信相手となる端末機器の端末属性情報
を取得するとともに、上記通信インフラ情報管理手段か
ら同端末機器が接続されている通信網の通信インフラ情
報を取得し、応用サービスとして提供されるサービス情
報を上記端末属性情報および上記通信インフラ情報に基
づいて特定の形式に変換する変換手段と、この変換手段
によって変換された上記サービス情報を上記通信網を介
して送信する通信手段と、この通信手段から上記サービ
ス情報を上記端末機器への送信の際、当該端末機器の状
態を監視し、該監視情報に基づく送信制御を行う手段と
を具備して構成される。
【0023】このような構成によれば、ネットワーク上
に複数種類の端末機器および複数種類の通信網が存在す
る場合において、情報処理装置によって提供されるサー
ビス情報が各端末機器の処理能力および各通信網に応じ
た形式に情報交換される。この場合の情報交換とは、通
信相手となる端末機器の処理能力と同端末機器が接続さ
れている通信網の通信能力に合わせて、ある情報の形式
を変えることである。これにより、携帯性に優れている
が、情報処理能力(計算能力)や画面表示/ユーザイン
タフェース提供能力が他の端末機器(PCなど)と比較
して相対的に劣っている端末機器(PDAなど)を用い
て分散ネットワークコンピューティングシステムを構築
することができ、端末側では、形式は変わっても、他の
端末機器と同じようなサービスを受けることができるよ
うになる。さらに、各種の通信インフラが混在するシス
テムであっても、通信インフラのデータ伝送速度/量/
品質等の相対的な差を吸収することができ、端末側で
は、形式は変わっても、他の端末機器と同じようなサー
ビスを受けることができるようになる。
【0024】特に、このような情報交換をネットワーク
接続手段(回線交換機やルータなど)で行うことによ
り、利用者の端末機器に近いところで最終的な形式に情
報交換することができる。つまり、各サブネットワーク
からネットワークができる場合に、そのサブネットワー
クに適した形式に情報交換を行うことができる。しか
も、端末機器の状態を監視し、該監視情報に基づく送信
制御をを行えるので、伝送効率の向上を図れる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。
【0026】図1は本発明の一実施形態に係る分散ネッ
トワークコンピューティングシステムの構成を示すブロ
ック図である。図1において、1はサーバ計算機であ
り、処理能力の高い汎用コンピュータから成る。
【0027】このサーバ計算機1は、オフィス内に設置
され、応用サービス提供部20を有し、在庫管理サービ
スなどの各種応用サービス(アプリケーションソフト)
を各端末機器に提供する。この応用サービス提供部20
によって提供されるサービスは、後述するイメージリー
ダ43やプリンタ42を入出力機器として利用すること
ができる。
【0028】サーバ計算機1には、公衆網30、有線L
AN(Local Area Network)40、
無線LAN50といった通信能力の異なる3種類の通信
網(以下、通信インフラと称す)が接続されている。
【0029】公衆網30には、携帯情報端末31、携帯
電話32、ポケットベル機器(ポケベル:ページャ)3
3、ファクシミリ装置(FAX)34が接続されてい
る。公衆網30にはアナログ通信網とデジタル通信網が
あり、アナログ通信網はデジタル通信網と比較するとデ
ータ伝送量並びに信頼性は一般に低い。また、携帯情報
端末31は、公衆網30に包含される移動体通信網にて
サーバ計算機1と接続されている。移動体通信について
は、データ伝送量の低さのみならず、移動という特性に
伴う回線切断やデータ伝送時のエラー発生などの品質の
悪さを持っている。本実施形態において、この携帯情報
端末31は携帯性を重視した情報機器であり、画面サイ
ズ/制御機能は低く、テキスト情報のみが使用できるも
のとする。また、CPUの処理能力はパーソナルコンピ
ュータ(PC)と比較すると低く、外部記憶装置も保持
していないものとする。
【0030】有線LAN40には、パーソナルコンピュ
ータ(PC)41、プリンタ42、イメージリーダ43
が接続されている。有線LAN40は、一般に携帯電話
サービスなどの無線通信と比較した場合、伝送データ量
は多く、また、回線品質も安定している。現時点での一
般のオフィス向けの分散ネットワーク応用サービスに
は、この有線LAN40を対象として設計されることが
多い。
【0031】プリンタ42とイメージリーダ43はオフ
ィスビル内の出力機器/入力機器として設置されてい
る。例えば在庫管理サービスでは、イメージリーダ43
にて在庫伝票を読み取り、そのデータを有線LAN40
を介してサーバ計算機1に送り、その集計結果をプリン
タ42で出力するといった利用となる。
【0032】無線LAN50には、携帯用PC51が接
続されている。無線LAN50と有線LAN40の通信
能力は同程度であるが、この無線LAN50に接続され
た携帯用PC51の処理能力は有線LAN40に接続さ
れたPC41の処理能力よりは劣る。
【0033】さらに、サーバ計算機1には、各種データ
やアプリケヘションプログラムなどの情報を格納する外
部記憶装置としてのフロッピーデイク182を駆動する
フロッピーディスクドライブ(FDD)181やコンパ
クトディスク184を駆動するCD−ROMドライブ1
83が接続されている。
【0034】さらに、また、図示はしないが、上記ネッ
トワーク環境には、サーバ計算機1とは別のサーバ計算
機も接続されているものである。
【0035】このように、ネットワーク環境には、各端
末機器の処理能力の差、そして、通信インフラの通信能
力の差が存在する。
【0036】そこで、本実施形態では、サーバ計算機1
に情報交換装置10を設け、ネットワーク上に存在する
各種端末機器や通信インフラの属性(情報処理能力の
差、通信能力の差)を吸収/調整するようにしている。
【0037】この情報交換装置10は、情報交換プロセ
ス部11、端末情報管理部12、応用サービスのユーザ
インタフェース情報管理部13、利用者情報管理部1
4、通信インフラ情報管理部15から成る。
【0038】以下、図2乃至図8を参照して情報交換装
置10の各部の構成を説明する。
【0039】図2は情報交換プロセス部11の内部構成
を示すブロック図である。情報交換プロセス部11は、
応用サービスとしての情報を各端末機器や通信インフラ
の属性に合わせて他の情報に形式交換するための一連の
処理を担うところである。この情報交換プロセス部11
は、情報交換装置内部通信インタフェース部111、端
末種別判断部112、情報交換実行部113、サーバ内
利用者データ情報管理部114、圧縮/暗号処理部11
5、情報交換装置外部通信インタフェース部116、デ
ータ変更管理部117、データ更新管理部118、再送
管理部119、優先度管理部120、端末監視部110
とから成る。
【0040】情報交換装置内部通信インタフェース部1
11は、情報交換装置10内の他の構成要素と通信を行
うためのインタフェースである。端末種別判断部112
は、利用者の端末機器がどのような種類(例えば大画面
デスクトップPC、携帯用小画面サブノート型PC、携
帯情報端末等)のものなのかを判断する。情報交換実行
部113は、実際の情報交換処理(情報の分解、検索、
抽出、再加工)を実行する。サーバ内利用者データ情報
管理部114は、サーバ計算機1内に登録されている利
用者データの情報を管理する。圧縮/暗号処理部115
は、情報交換装置10内から外部に対して通信を行う場
合に、必要に応じてその通信データの圧縮化や暗号化の
処理を行う。情報交換装置外部通信インタフェース部1
16は、情報交換装置10から外部に対して通信を行う
ためのインタフェースである。データ変更管理部117
は、サーバ計算機1に管理格納されているデータに変更
があった場合に、当該データに関係する端末機器にデー
タ変更があった旨を通知し、変更データに対応する措置
を講じる機能を司るところである。データ更新管理部1
18は、情報交換装置内部通信インタフェース部111
と圧縮/暗号処理部115に接続され、サーバ計算機1
内にて構造化言語を用いて管理格納された文書データ/
ユーザデータなどのデータ更新情報やイメージデータの
シンボル情報への置換えデータ並びに前記データの外部
への転送処理を制御処理を行う。再送管理部119は、
後述する再送処理/回線切断対応部153とともに、端
末へのデータ転送/伝送に失敗した場合にデータの再送
制御を行う。即ち、この再送管理部119は、送信先端
末が回線使用中(通信中)の場合は、再送間隔を数分後
に制御したり、パケット通信によるパケット落ちなどに
よる再送処理の場合は、情報交換実行部113や圧縮/
暗号処理部115による制御のもとで情報交換(再加工
など)/データ圧縮によりデータサイズを小さくしてデ
ータ転送時間を短縮するよう構成されている。優先度管
理部120は、通信データの優先度/緊急度を判断し当
該判断結果に基づく通信データの伝送方法を管理制御す
る。さらに、情報交換プロセス部11には、端末の状態
を監視することにより端末側に不都合が生じた場合であ
っても、サービスの継続提供が可能となるよう対処する
機能を有する端末監視部110が設けられている。
【0041】図3は端末情報管理部12の内部構成を示
すブロック図である。端末情報管理部12は、サーバ計
算機1に接続される各種端末機器毎の例えばCPU能
力、表示能力、メモリ容量といった処理能力を示す属性
情報を管理する。この端末情報管理部12は、情報交換
装置内部通信インタフェース部121、端末属性交渉部
122、端末属性情報管理実行部123とから成る。
【0042】情報交換装置内部通信インタフェース部1
21は、情報交換装置10内の他の構成要素と通信を行
うためのインタフェースである。端末属性交渉部122
は、端末情報管理部12が端末機器と端末属性について
の各種やりとり/交渉を行うときのインタフェースであ
る。端末属性情報管理実行部123は、各端末機器毎の
端末属性情報が登録された端末属性テーブルを管理/操
作するインターフェースである。
【0043】図4はユーザインタフェース情報管理部1
3の内部構成を示すブロック図である。利用者が応用サ
ービスを利用する場合に、端末機器上でアイコンを操作
したり、ボタンを操作したり、コマンドを入力するな
ど、その操作方法は端末機器毎に異なってくる。ユーザ
インタフェース情報管理部13は、このような応用サー
ビスを行う際の各端末機器毎に固有の操作方法を示すユ
ーザインタフェース情報を管理する。このユーザインタ
フェース情報管理部13は、情報交換装置内部通信イン
タフェース部131と応用サービスインタフェーステー
ブル管理部132から成る。
【0044】情報交換装置内部通信インタフェース部1
31は、情報交換装置10内の他の構成要素と通信を行
うためのインタフェースである。応用サービスインタフ
ェーステーブル管理部132は、各応用サービス毎のユ
ーザインタフェースに関する情報を管理している。
【0045】図5は利用者情報管理部14の内部構成を
示すブロック図である。例えば画面表示を例にすると、
利用者が応用サービスを利用する場合に、端末機器上で
グラフなどの表示物は見易い位置に任意に移動させるな
ど、利用者によって色々な好みがある。利用者情報管理
部14は、このような応用サービスを利用する際の画面
表示嗜好を含む利用者毎に固有の操作方法を示す利用者
情報を管理する。この利用者情報管理部14は、情報交
換装置内部通信インタフェース部141、利用者情報テ
ーブル管理部142、利用者認証部143から成る。
【0046】情報交換装置内部通信インタフェース部1
41は、情報交換装置10内の他の構成要素と通信を行
うためのインタフェースである。利用者情報テーブル管
理部142は、利用者名や、利用者と端末名/アドレス
/通信インフラ種別等の関連情報を管理する。利用者認
証部143は、情報交換装置10において利用者認証を
必要とする場合に動作する。
【0047】図6は通信インフラ情報管理部15の内部
構成を示すブロック図である。通信インフラ情報管理部
15は、データ伝送速度、伝送量、品質といった各通信
網毎の通信能力を示す属性情報を管理する。この通信イ
ンフラ情報管理部15は、情報交換装置内部通信インタ
フェース部151、通信インフラ特徴管理部152、再
送処理/回線切断対応管理部153から成る。
【0048】情報交換装置内部通信インタフェース部1
51は、情報交換装置10内の他の構成要素と通信を行
うためのインタフェースである。通信インフラ特徴管理
部152は、通信インフラとしての伝送品質や伝送速度
などの特徴情報を管理している。再送処理/回線切断対
応管理部153は、利用者が使用している通信インフラ
に応じて再送処理や回線切断時の処理機能を実装してい
る。
【0049】次に、上記構成につき、同実施形態の動作
を説明する。
【0050】まず、情報交換装置10を用いない場合の
一般的な応用サービスの処理動作について、在庫管理サ
ービスを例にして説明する。
【0051】図7は一般的な応用サービスの処理動作を
示すフローチャートである。サーバ計算機1は、有線L
AN40を介してイメージリーダ43からの入力を受け
付け、在庫伝票などの情報を応用サービス提供部20に
引き渡す(ステップA11)。サーバ計算機1におい
て、応用サービス提供部20はイメージリーダ43によ
って読み取った伝票情報の中から必要とされる在庫量を
抽出し、例えばPC41を使用している利用者に対して
その内容をPC41の表示画面に表示出力する(ステッ
プA12)。
【0052】この表示により、利用者はサーバ計算機1
に接続されたPC41を用いて、在庫量を最新情報に更
新するなどの情報加工を行う(ステップA13)。利用
者からの修正情報を受けた応用サービス提供部20は、
その結果を反映させた新規の在庫伝票をプリンタ42に
出力する(ステップA14)。これにより、利用者はプ
リンタ42の出力結果から新規の在庫伝票を得ることが
できる。
【0053】このような一般的な応用サービスでは、利
用者がPC41、プリンタ42、イメージリーダ43を
身近で利用できることが前提である。図1の例では、P
C41、プリンタ42、イメージリーダ43はオフィス
内にてサーバ計算機1と有線LAN40を介して接続さ
れている。
【0054】次に、オフィス外で携帯情報端末31や携
帯用PC51を使用する利用者に対して、応用サービス
を提供する場合を説明する。
【0055】図8は情報交換装置10を用いた場合の応
用サービスの処理動作を示すフローチャートである。
尚、情報交換装置10は、サーバ計算機1内にて応用サ
ービス提供部20の外部インタフェース先に設置されて
いる。
【0056】まず、情報交換装置10は、応用サービス
提供部20から送信対象となる端末機器の情報を受信す
る(ステップB11)。その際、送信先の端末機器がオ
フィス内のPC41の場合には、情報交換装置10を必
要としないため(ステップB12の「利用しない」
へ)、サーバ計算機1は図7で説明した通常の処理を実
行することになる(ステップB13)。
【0057】一方、送信先がオフィス外の携帯情報端末
31或いは携帯用PC51の場合には、情報交換装置1
0による情報交換処理を実行するルーチンに入る(ステ
ップB12の「利用する」へ)。
【0058】情報交換装置10は、当該端末機器の端末
属性情報を端末情報管理部12から取得し(ステップB
14)、応用サービス提供部20から渡された情報をそ
の端末属性情報に基づいて情報交換(情報交換処理、端
末属性吸収処理)する(ステップB15,B16)。こ
の場合の情報交換とは、その端末機器の処理能力に合わ
せて、ある情報の形式を変えて、端末属性を吸収/調整
することである。
【0059】例えば画像情報(イメージ)を送る際に、
その相手の端末機器に画像処理能力がなければ、当該画
像情報をシンボル情報に変換して送る。これにより、端
末側では、形式は変わっても、他の端末機器と同じよう
なサービスを受けることができる。このようにして、端
末属性に応じた情報交換が行われると、情報交換装置1
0はその変換後の情報をサービス情報として当該端末機
器に対して送る(ステップB17)。
【0060】ここで、端末属性情報管理部12からの端
末属性の読み取りについて説明する。尚、端末属性に
は、例えば画面サイズ、画面制御情報、画面に表示可能
なデータの種類などが含まれる。
【0061】端末属性の読み取りには、 (A)端末情報管理部12内に持つ端末属性テーブルか
ら取得する (B)端末機器から端末属性情報を入手する という2つの方法が考えられる。
【0062】本実施形態において、前者(A)の方法
は、端末機器が携帯情報端末31の場合に利用する。ま
た、後者(B)の方法は、端末機器が携帯PC51の場
合に利用する。(A)/(B)の選択は、利用者情報管
理部14において、利用者名と端末アドレスと通信イン
フラとの対応を利用者情報テーブル管理部142から得
て端末属性管理実行部123が判断する。端末側のCP
U能力が十分にあり、通信回線の品質が高い場合には、
端末側と端末属性の交渉を行う後者(B)の方法が採用
される。
【0063】(B)の方法については、端末とサーバ
(情報交換装置10)との間で端末属性を決定するプロ
トコルが決められている。プロトコルシーケンスの概念
を図9に示す。このプロトコルシーケンスに示すよう
に、端末側の制御コード系(改行コード、タブなど)
や、ビットマップ、画面サイズ、利用可能なフォント種
別(対応言語を含む)などを、端末とサーバ(情報交換
装置10)間で確認し合う。
【0064】次に、情報交換の方法について説明する。
【0065】情報交換は、端末側で表示能力がない場合
や、通信インフラの情報の伝送能力が乏しく、サーバで
情報の量的/質的変換が必要な場合などに実行される。
【0066】情報交換としては、具体的には、 ・バイナリデータからテキストデータへの変換 ・画像情報からシンボル情報への変換 ・アイコンデータからシンボル情報への変換 ・音声情報からテキスト情報への変換 ・カラー画像からモノクロ画像への変換 などがある。
【0067】このうちのバイナリデータからテキストデ
ータへの変換について説明すると、例えばPCなどで利
用されている文書作成用アプリケーションソフト、即ち
ワープロソフトでは、作成された文書データはバイナリ
データにて保存されることが多い。これは、テキストデ
ータだけではなく、文書の書式やフォントなどの種々の
付属情報も保存する必要があるためである。
【0068】ところが、一般にこのバイナリデータは、
単純なテキストデータに比べてデータサイズが大きい。
また、そのバイナリデータを表示させるためには、端末
側にはテキスト表示能力のみならず、各種の画像表示能
力が必要である。さらに、端末側の画面サイズは携帯性
を重視して小さく設計されることが多いため、サーバ側
での文書データを加工してから表示する必要があること
が多い。
【0069】このような問題を処理するために、情報交
換が有効となる。即ち、バイナリデータをテキストデー
タに変換して端末機器に送る。これにより、端末側で
は、自身の処理能力に応じた処理を行い得るようにな
る。
【0070】このときの情報交換の処理動作を図10に
示す。
【0071】図10は端末属性に応じた情報交換の処理
動作を示すフローチャートである。応用サービスとして
ワープロソフトを例にすると、情報交換装置10は、ま
ず、文書データの所在をサーバ内利用者データ情報管理
部114にて検索し、その文書データがどのような形式
で保存されているのかを調べる(ステップC11)。
【0072】その結果、文書データがバイナリデータで
あれば(ステップC12のYES)、情報交換装置10
は情報交換実行部113にて当該バイナリ文書データを
テキスト、書式、フォントなどの各要素毎に部品展開
(文書分解)する(ステップC13)。そして、その各
部品要素から必要な情報を検索、抽出することにより
(ステップC14、C15)、その情報を端末画面に合
わせた情報フォーマットに再加工する(ステップC1
6)。再加工された情報つまり端末に合わせて情報交換
されたワープロソフトのサービス情報は、情報交換装置
外部通信インタフェース部116にて当該端末機器に提
供される。
【0073】また、その他の情報交換についても同様で
あり、例えば端末側に画像処理能力がなければ、その画
像部分をシンボルテキスト情報に変換したり、アイコン
をシンボルテキスト情報に変換する。さらに、端末側に
音声処理能力がなければ、音声情報をテキスト情報に変
換して送ることで、それぞれの処理能力に応じたサービ
スの提供が可能となる。
【0074】このように、ネットワーク上に複数種類の
端末機器が存在する場合において、応用サービスとして
提供されるサービス情報を各端末機器の処理能力に合致
させた形式に情報交換して送ることで、携帯性に優れて
いるが、情報処理能力(演算能力)や画面表示/ユーザ
インタフェース提供能力が他の端末機器(PCなど)と
比較して相対的に劣っている端末機器(PDAなど)を
用いて分散ネットワークコンピューティングシステムを
構築することができ、端末側では形式は変わっても、他
の端末機器と同じようなサービスを受けることができる
ようになる。
【0075】尚、このような情報交換は、端末機器その
ものの処理能力とは別に、各端末機器毎の操作方法に応
じて実施するようにしても良い。
【0076】即ち、利用者が応用サービスを利用する場
合に、端末機器上でアイコンを操作したり、ボタンを操
作したり、コマンドを入力するなど、その操作方法は端
末機器毎に異なってくる。このような各端末機器毎の操
作方法をユーザインタフェース情報としてユーザインタ
フェース情報管理部13に予め登録しておき、各端末機
器毎に上記ユーザインタフェース情報に基づいて情報交
換を行うようにすれば、常に各端末機器に応じた操作方
法でサービスの提供を受けることができる。
【0077】また、その端末機器を扱う利用者の好みに
応じて情報交換を実施するようにしても良い。
【0078】即ち、利用者が応用サービスを利用する場
合に、端末機器上でグラフ関係は中央に移動させて見た
り、テキストはそのままの位置で見るなど、利用者によ
って表示位置の好みが異なってくる。このような画面表
示の好み(画面表示嗜好情報)を利用者情報として利用
者情報管理部14に予め登録しておき、各利用者毎に上
記利用者情報に基づいて情報交換を行うようにすれば、
常に利用者の好みに応じた表示位置でサービスの提供を
受けることができる。
【0079】次に、通信インフラに応じて情報交換する
場合について説明する。
【0080】情報交換装置10は、通信インフラ情報管
理部15の中の通信インフラ特徴管理部152や、利用
者情報管理部14内の利用者情報テーブル管理部142
によって端末利用者が使用している通信インフラに関す
る情報を把握している。また、これらの情報に基づいて
データの再送処理制御も実施する。
【0081】このときの情報交換の処理動作を図11に
示す。
【0082】図11は通信インフラに応じた情報交換の
処理動作を示すフローチャートである。例えば利用者が
携帯用PC51を使用している場合には、端末機器とし
てのCPU能力は高いと判断できる(ステップD11の
NO)。このとき、通信インフラとしてのデータ伝送能
力が高ければ(ステップD16のNO)、情報交換装置
10の情報交換プロセス11では、必要に応じて圧縮/
暗号処理部115を用いてデータの圧縮化や暗号化を行
って(ステップD17)データを送信する。また、通信
インフラとしてのデータ伝送能力が低ければ(ステップ
D16のYES)、例えばバイナリデータをテキストデ
ータに変換したり、センタリングなどの書式情報を空白
文字に変えたり、フォント情報の無視するなどの情報交
換処理を行って(ステップD18)、送信データサイズ
を削減してからデータを送信する。
【0083】一方、CPU能力の低い携帯情報端末31
を使用している場合には(ステップD11のYES)、
通信インフラに関係なく、図10で説明したのと同様に
情報交換処理を行うことになる(ステップD12〜D1
5)。
【0084】このように、まず、端末機器の処理能力を
見て、その能力が高ければ、次に通信インフラの通信能
力を見て、その通信能力に応じた情報交換を行う。一
方、端末機器の処理能力が低い場合には、通信インフラ
の通信能力がいくら高くとも、端末機器の方が対応でき
ないので、その端末機器の処理能力に応じた情報交換を
行う。
【0085】これにより、各種の通信インフラが混在す
るシステムにおいても、通信インフラのデータ伝送速度
/量/品質等の相対的な差を吸収/調整することがで
き、端末側では、形式は変わっても、他の端末機器と同
じようなサービスを受けることができる。
【0086】尚、本実施形態では、端末機器として、P
Cや携帯用PC、携帯情報端末、ポケベル、FAX、携
帯電話、プリンタなどを想定して説明しているが、ネッ
トワーク接続される他のサーバ計算機であっても良い。
さらに、上述情報交換の方法は、当該処理方法が記載さ
れたプログラム情報を、サーバ計算機1にて動作する記
憶媒体に格納しても良いものである。
【0087】次に、データの暗号化を行う場合について
説明する。
【0088】オフィス外にて応用サービスを利用する場
合には、その応用サービスのセキュリティを確保するた
め、データを暗号化して送ることが重要となる。この場
合、端末側には暗号化データを解読する能力が必要であ
るため、全ての端末機器に暗号化データを送るわけには
いかない。また、データを暗号化すると、通常、データ
量が増えるため、通信インフラのデータ伝送能力も高く
なくてはいけない。
【0089】このときの処理動作を図12に示す。
【0090】図12はデータの暗号化を行う場合の処理
動作を示すフローチャートである。応用サービス提供部
20によるアプリケーションソフトの応用サービスの提
供に際し、情報交換装置10は、まず、端末情報管理部
12から通信相手となる端末機器の属性情報を取得し
(ステップE11)、その属性情報に基づいて端末機器
の処理能力を判断する(ステップE12)。
【0091】その結果、処理能力が高く、暗号化データ
を解読する能力があることが判明すると(ステップE1
2のYES)、情報交換装置10は、次に通信インフラ
情報管理部15から同端末機器が接続されている通信イ
ンフラ情報を取得し(ステップE13)、その通信イン
フラ情報に基づいて通信能力を判断する(ステップE1
4)。そして、通信能力が高い場合には(ステップE1
4のYES)、情報交換装置10は、情報交換プロセス
部11にて当該応用サービスの情報に暗号化を施した後
(ステップE15)、その暗号化されたサービス情報を
端末機器に送信する(ステップE16)。これにより、
端末側では、暗号化データを解読してからサービスを利
用することになる。
【0092】一方、端末機器の処理能力が低く、暗号化
データを解読する能力がない場合には(ステップE12
のNO)、情報交換装置10は当該応用サービスの情報
に暗号化を施すことなく(ステップE17)、そのまま
送信する(ステップE16)。その際、暗号化していな
い旨のメッセージをユーザに通知するようにしても良
い。或いは、暗号化データを解読する能力がない場合は
(ステップE12のNO)、上述のようにそのまま送信
する前に、送信しても良いか否かの判断を端末機器側利
用者に求め、この回答結果によって送信処理を行うよう
にしても良い。
【0093】また、端末機器に処理能力があっても、そ
の端末機器が接続されている通信網の通信能力が低い場
合にも(ステップE14のNO)、情報交換装置10は
当該応用サービスの情報に暗号化を施すことなく(ステ
ップE17)、そのまま送信する(ステップE16)。
或いは、通信網の通信能力が低い場合に(ステップE1
4のNO)、前述同様そのまま送信する前に、送信して
も良いか否かの判断を端末機器側利用者に求め、この回
答結果によって送信処理を行うようにしても良い。
【0094】尚、暗号化処理に当っては、端末機器側が
暗号処理に対応できるレベルの能力があったとしても、
暗号化の要否が利用者により選択可能としても良いもの
である。
【0095】さらに、データの暗号化には、単にスクラ
ンブルをかけるだけのものから高度な暗号処理を施すも
のまで様々なレベルがあり、それぞれに端末機器や通信
インフラにかかる負担も変わってくる。そこで、端末機
器の処理能力や通信インフラの通信能力に応じて暗号化
のレベルを適宜変更することもできる。
【0096】このように、データ暗号化の機能を持たせ
ることで、オフィス外で応用サービスを受ける場合で
も、そのセキュリティを確保することができる。この場
合、端末属性や通信インフラの属性から、どのような種
類の暗号化が可能か、どのような暗号化データ量なら
ば、使用している通信インフラで送信可能かを判断し
て、適正な暗号化を行うことができる。
【0097】次に、データの圧縮化を行う場合について
説明する。
【0098】データの圧縮化は、画像データなどのデー
タ量の多い情報を送る場合に有効な手段となる。この場
合も、上述したデータの暗号化と同様、端末側には圧縮
化データを伸張して処理する能力が必要となる。尚、通
信インフラについては、時間さえかければ、圧縮化デー
タを送ることができるため、ここでは通信インフラの通
信能力は問わないものとする。
【0099】このときの処理動作を図13に示す。
【0100】図13はデータの圧縮化を行う場合の処理
動作を示すフローチャートである。応用サービス提供部
20による応用サービスの提供に際し、情報交換装置1
0は、まず、端末情報管理部12から通信相手となる端
末機器の属性情報を取得し(ステップF11)、その属
性情報に基づいて端末機器の処理能力を判断する(ステ
ップF12)。
【0101】その結果、処理能力が高く、圧縮化データ
を解読する能力があることが判明すると(ステップF1
2のYES)、情報交換装置10は、情報交換プロセス
部11にて当該応用サービスの情報に圧縮化を施した後
(ステップF13)、その圧縮化されたサービス情報を
端末機器に送信する(ステップF14)。これにより、
端末側では、圧縮化データを伸張してからサービスを利
用することになる。
【0102】一方、端末機器の処理能力が低く、圧縮化
データを伸張する能力がない場合には(ステップF12
のNO)、情報交換装置10は当該応用サービスの情報
に圧縮化を施すことなく(ステップF15)、そのまま
送信する(ステップF14)。その際、圧縮化していな
い旨のメッセージをユーザに通知するようにしても良
い。
【0103】このように、データ圧縮化の機能を持たせ
ることで、データの送信を効率良く行うことができる。
この場合、端末属性から、どのような種類のデータ圧縮
化が可能かを判断して、適正な圧縮化を行うことができ
る。
【0104】尚、図13の例では、端末機器の処理能力
だけでデータ圧縮化が可能か否かを判断したが、その端
末機器が接続されている通信網の通信能力を含めてデー
タ圧縮化が可能か否かを判断するにしても良い。
【0105】さらに、端末機器の処理能力や通信インフ
ラの通信能力に応じて圧縮化のレベルを適宜変更するこ
ともできる。
【0106】次に、入出力機器を用いて応用サービスを
利用する場合について説明する。
【0107】ここで言う入出力機器とは、計算機以外の
ものを指し、図1の例では、携帯電話32、ポケットベ
ル(ページャ)33、FAX34、プリンタ42、イメ
ージリーダ43である。
【0108】図14は入出力機器を用いて応用サービス
を利用する場合の処理動作を示すフローチャートであ
る。利用者から応用サービスの利用を受ける旨の信号を
受信すると(ステップG11)、情報交換装置10は、
利用者情報管理部14を通じて利用者のユーザ認証を行
った後(ステップG12)、その利用者が使用している
機器の種類を判断する(ステップG13)。
【0109】ここで、利用者が入出力機器を使用してい
れば(ステップG13のYES)、情報交換装置10は
その入出力機器に応じた情報交換処理を行い(ステップ
G14)、その情報交換後のサービス情報を送信する
(ステップG15)。
【0110】具体的には、入出力機器が携帯電話32で
あれば、情報交換装置10は、音声処理機能を利用し、
例えばテキストデータを音声データに変え、ボイスメッ
セージとしてサービスの提供を行うことになる。
【0111】また、ポケットベル33であれば、所定文
字数分のメッセージデータに変えて送信したり、FAX
34であれば、テキストデータをイメージデータに変え
て送信するなど、それぞれの入出力機器に応じた特定の
制限範囲内でサービスの提供を行うようにする。
【0112】一方、利用者が使用しているものが入出力
機器ではなく、CPU処理能力を持つ端末機器であれば
(ステップG13のNO)、情報交換装置10は通常の
応用サービスを実行する(ステップG16)。即ち、各
端末機器毎にそれぞれの処理能力に応じた情報交換を行
ってサービスの提供を行う。
【0113】このように、入出力機器に応じた情報交換
を行うことで、例えば利用者がFAXなどを使用してい
る場合でも、それに応じた応用サービスの提供を行うこ
とができる。
【0114】尚、入出力機器と属性と通信インフラの属
性を合わせて、サーバからのサービス情報を情報交換す
ることも可能である。
【0115】以下、応用サービスとして提供されるサー
ビス情報がHTML(hypertext marku
p language)やSGML(Standard
Generalized Markup Langua
ge)などの構造化言語で記述されている場合について
説明する。尚、HTMLは、現在、インターネット上で
広く普及しているWWW(world wide we
b)で使用されている構造化言語(タグ言語)である。
また、SGMLは、CALS(Continuous
Acquisition and Lifecycle
Support)の普及に伴って今後普及すると考え
られる構造化言語である。
【0116】一般に、マルチメディアデータを含む文書
データの管理の1つとして、構造化文書による手法が考
えられている。この場合、文書データを構成する各部品
(テキストデータ、イメージデータ、動画データ、プロ
グラム等)はタグによって管理されており、閲覧用の装
置(ブラウザ)はこのタグを元に画面上に文書データを
表示することになる。したがって、構造化文書形式で記
述されたサービス情報を提供する際に、サーバ側でタグ
を分析すれば、サービス情報として提供される文書デー
タの持つ部品がどのような種類のものかを知ることがで
きる。
【0117】そこで、実際にデータを転送処理する前
に、構造化文書をタグ情報に基づいて解析し、各部品の
データサイズや付加情報などの属性情報(タグ情報のみ
では表示できない情報)を把握するとともに、端末機器
や通信インフラ等の属性に対応する形式を把握する情報
交換装置をサーバ側に実装する。この場合、情報交換装
置から生成される構造化文書には情報交換用のタグが挿
入される。
【0118】このように、構造化文書形式でデータ管理
を行うことにより、データの管理が容易となり、また、
情報交換作業でも文書部品の解析が容易となる。また、
HTMLなどの広く普及している構造化言語規約をベー
スとして情報交換装置を構築すれば、普及しているWW
Wシステムへの変更や影響を最小限にすることができ
る。
【0119】図15は構造化文書を想定した場合の応用
サービスを含めたシステム全体の構成を示す概念図であ
る。図中61は構造化文書管理部であり、各種アプリケ
ーションソフトウェア等の応用サービスとして提供され
るサービス情報を構造化文書形式で管理する。この構造
化文書管理部61は、図1の応用サービス提供部20に
設けられる。尚、ここでは応用サービス提供部20が予
め構造化文書形式で記述されたサービス情報を管理して
いる場合を示したが、後述するように、そのサービス情
報が非構造化文書形式であっても良い(図20参照)。
【0120】62は情報交換部であり、端末属性や通信
インフラの属性等に応じて情報交換を行う。この情報交
換部62は、図1の情報交換装置10に相当する。63
はネットワーク部であり、サーバと端末とを結ぶ各種通
信網を示す。このネットワーク部63は、図1の公衆網
30、有線LAN40、無線LAN50に相当する。6
4a〜64cはサーバからサービスの提供を受ける端末
機器であり、例えばPC(personal comp
uter)、NC(network compute
r)、PDA(personal digital a
ssistants)である。これらの端末機器64a
〜64cは、それぞれに通信インフラが異なり、また、
処理能力も異なる。図1では、携帯情報端末31やPC
41、携帯用PC51に相当する。
【0121】このような構成において、各種アプリケー
ションソフトウェア等の応用サービスは構造化文書形式
(例えばHTML文書)で構造化文書管理部61に管理
されている。ここで、構造化文書の一例を図16に示
す。
【0122】図16において、タグ66はそれ以降から
テキストデータがくることを示している。また、タグ6
7は文書書式情報を示しており、ここではセンタリング
(中央揃)を定義している。タグ68はフォント情報を
示しており、ここではサイズの大きいフォントを定義し
ている。タグ69は画像情報を示している。
【0123】情報交換部62は、この構造化文書を解析
し、その文書中に挿入されているタグ情報に基づいて当
該文書を構成する各部品の種類とそのデータサイズ等を
調べる。そして、各部品データを送信するに際し、端末
機器の処理能力や通信インフラの通信能力を調べ、その
能力に応じて情報交換を行う。
【0124】例えば、通信インフラのデータ伝送能力が
低いと判断された場合には、データ量が多い文書部品に
ついては情報交換(あるいはデータ圧縮)によって伝送
データの削減を図る。また、端末属性により、通信相手
となる端末機器に文書表示能力がないと判断される場合
には(ブラウザを搭載していない端末の場合)、端末側
で表示できるような形式に情報交換してデータ送信を行
うようにする。
【0125】さらに、情報交換の際に、利用者の嗜好に
応じて文書の表示体裁を合致させるようにデータの変更
を行う(利用者情報に基づく情報交換処理)。
【0126】次に、具体的な処理動作を説明する。
【0127】尚、ここでは、構造化文書形式のサービス
情報を応用サービス提供部20で管理している場合の動
作について説明するが、非構造化文書形式のサービス情
報を応用サービス提供部20で管理している場合につい
ては、図20を用いて後述するものとする。
【0128】まず、端末属性に応じた処理について説明
する。
【0129】図17は構造化文書を用いた場合の端末属
性に応じた処理動作を示すフローチャートである。図1
において、サーバ計算機1内の応用サービス提供部20
には構造化文書形式で記述されたサービス情報が管理さ
れている。ある端末機器からサーバ計算機1に対して文
書要求指示(サービス要求指示)があると、構造化文書
形式で記述されたサービス情報が応用サービス提供部2
0から情報交換装置10に渡される。これにより、情報
交換装置10は次のような情報交換処理を実行する。
【0130】即ち、情報交換装置10は、まず、当該サ
ービス情報を構成している構造化文書の解析を行う(ス
テップH11)。この場合、構造化文書ではタグ情報を
はじめとして規定されている構文によって各部品が定義
されており、情報交換装置10はこのタグ情報に基づい
て、当該文書を構成する各部品の種類とそのデータサイ
ズを調べる(ステップH12)。これは、例えば画像情
報がどこにどの程度あるのとか、プログラムがどこにど
の程度あるのかといったことを調べることである。
【0131】尚、このような文書解析による部品の分
解、検索、抽出、そして後述する情報交換といった一連
の処理は、情報交換プロセス部11内の情報交換実行部
113(図2)で行われる。
【0132】構造化文書の解析後、情報交換装置10は
端末情報管理部12から通信相手となる端末機器の属性
情報を取得し、その処理能力を調べる(ステップH1
3)。その結果、端末側の処理能力が低く、構造化文書
を表示する能力がないと判断された場合には、情報交換
装置10は当該構造化文書の各部品データをその端末が
表示できるような形式に変換する(ステップH14)。
【0133】即ち、画面制御機能が低い端末機器の場合
(ブラウザ機能を持たない端末)には、例えばサービス
情報として提供される情報が画像情報、特に動画情報の
とき、これをシンボル情報(当該画像を何らかの形で簡
略的に示したもの)に変えて送る。また、文書の書式情
報の場合には、それを空白文字あるいは改行に変えて送
り、文字種の場合には、端末が扱えないので無視する。
さらに、“Java”や“ActiveX”のようなク
ライアント(端末)側で動作するプログラムについて
は、端末が扱えないので無視し、その際にプログラムが
扱えない旨のメッセージを通知する。
【0134】このようにして、端末機器の処理能力に応
じた情報交換が行われると、情報交換装置10はその情
報交換後のサービス情報を端末機器が接続されている通
信網を介して送信する(ステップH15)。これによ
り、例えば構造化文書を表示する能力がない端末機器を
使用しているときでも、その端末にあった形式でサービ
ス情報の提供を受けることができるようになる。
【0135】次に、通信インフラの属性に応じた処理に
ついて説明する。
【0136】尚、通信インフラの属性による情報交換
は、各部品のデータサイズのみが重要となる。
【0137】図18は構造化文書を用いた場合の通信イ
ンフラの属性に応じた処理動作を示すフローチャートで
ある。図1において、サーバ計算機1内の応用サービス
提供部20には構造化文書形式で記述されたサービス情
報が管理されている。ある端末機器からサーバ計算機1
に対して文書要求指示(サービス要求指示)があると、
構造化文書形式で記述されたサービス情報が応用サービ
ス提供部20から情報交換装置10に渡される。これに
より、情報交換装置10は次のような情報交換処理を実
行する。
【0138】即ち、情報交換装置10は、まず、当該サ
ービス情報を構成している構造化文書の解析を行う(ス
テップI11)。この場合、構造化文書ではタグ情報を
はじめとして規定されている構文によって各部品が定義
されており、情報交換装置10はこのタグ情報に基づい
て、当該文書を構成する各部品の種類とそのデータサイ
ズを調べる(ステップI12)。これは、例えば画像情
報がどこにどの程度あるのとか、プログラムがどこにど
の程度あるのかといったことを調べることである。
【0139】尚、このような文書解析による部品の分
解、検索、抽出、そして後述する情報交換といった一連
の処理は、情報交換プロセス部11内の情報交換実行部
113(図2)で行われる。
【0140】構造化文書の解析後、情報交換装置10は
通信インフラ情報管理部15から通信相手となる端末機
器が接続されている通信インフラの属性情報を取得し、
その通信能力を調べる(ステップI13)。その結果、
通信インフラのデータ伝送能力が低いと判断された場合
には、情報交換装置10は当該構造化文書の各部品デー
タをその通信インフラのデータ伝送能力に合わせた形式
に変換する(ステップH14)。
【0141】即ち、例えばPHS(personal
handyphone system)データ通信網な
ど、データ伝送能力の低い通信インフラの場合には、例
えばサービス情報として提供される情報が画像情報、特
に動画情報のとき、これをコマ落しするなどして、情報
量を削減した形にして送る。
【0142】このようにして、通信インフラのデータ伝
送能力に応じた情報交換が行われると、情報交換装置1
0はその情報交換後のサービス情報を端末機器が接続さ
れている通信網を介して送信する(ステップI15)。
これにより、例えばデータ伝送能力の低い通信インフラ
を使用しているときでも、その通信インフラにあった形
式でサービス情報の提供を受けることができるようにな
る。
【0143】次に、端末属性と通信インフラの属性に応
じた処理について説明する。
【0144】図19は構造化文書を用いた場合の端末属
性と通信インフラの属性に応じた処理動作を示すフロー
チャートである。図1において、サーバ計算機1内の応
用サービス提供部20には構造化文書形式で記述された
サービス情報が管理されている。ある端末機器からサー
バ計算機1に対して文書要求指示(サービス要求指示)
があると、構造化文書形式で記述されたサービス情報が
応用サービス提供部20から情報交換装置10に渡され
る。これにより、情報交換装置10は次のような情報交
換処理を実行する。
【0145】即ち、情報交換装置10は、まず、当該サ
ービス情報を構成している構造化文書の解析を行う(ス
テップJ11)。この場合、構造化文書ではタグ情報を
はじめとして規定されている構文によって各部品が定義
されており、情報交換装置10はこのタグ情報に基づい
て、当該文書を構成する各部品の種類とそのデータサイ
ズを調べる(ステップJ12)。これは、例えば画像情
報がどこにどの程度あるのとか、プログラムがどこにど
の程度あるのかといったことを調べることである。
【0146】尚、このような文書解析による部品の分
解、検索、抽出、そして後述する情報交換といった一連
の処理は、情報交換プロセス部11内の情報交換実行部
113(図2)で行われる。
【0147】構造化文書の解析後、情報交換装置10は
端末情報管理部12から通信相手となる端末機器の属性
情報を取得し、その処理能力を調べる(ステップJ1
3)。その結果、端末側の処理能力が低く、構造化文書
を表示する能力がないと判断された場合には(ステップ
J14のYES)、情報交換装置10は当該構造化文書
の各部品データをその端末が表示できるような形式に変
換した後(ステップJ14)、その情報交換後のサービ
ス情報を端末機器が接続されている通信網を介して送信
する(ステップJ16)。
【0148】一方、端末側の処理能力が高く、構造化文
書を表示する能力があると判断された場合には(ステッ
プJ14のNO)、情報交換装置10は通信インフラ情
報管理部15から通信相手となる端末機器が接続されて
いる通信インフラの属性情報を取得する(ステップJ1
7)。そして、情報交換装置10はその属性情報に基づ
いて通信インフラの通信能力に応じた情報交換を行い
(ステップJ18)、その情報交換後のサービス情報を
端末機器が接続されている通信網を介して送信する(ス
テップJ16)。
【0149】このように、構造化文書形式で記述された
サービス情報を提供する場合でも、端末属性や通信イン
フラの属性に応じて情報交換を行うことにより、端末機
器の処理能力や、通信インフラの通信能力に合ったサー
ビス提供を行うことができるようになる。
【0150】尚、このような端末属性や通信インフラの
属性だけでなく、例えば図1のユーザインタフェース情
報管理部13を用いることにより、端末機器毎に固有の
操作方法を示すユーザインタフェース情報に基づいて情
報交換を行ったり、利用者情報管理部14を用いること
により、利用者毎に固有の操作方法を示す利用者情報に
基づいて情報交換を行うことも可能である。
【0151】さらに、データの暗号化や、データの圧縮
化を行ったり、FAXなどの入出力機器を使用している
場合にその入出力機器に応じた情報交換を行うなど、構
造化文書形式で記述されたサービス情報の提供に際し、
上述した全ての手法を適用することができるものであ
る。
【0152】また、上記の例では、予め構造化文書形式
で記述されているサービス情報を提供する場合について
説明したが、本発明はこれに限るものではなく、構造化
文書形式とは異なる形式(バイナリデータ)で記述され
たサービス情報であっても、本手法を適用することがで
きるものである。このときの処理動作を図20に示す。
【0153】図20は構造化文書形式以外のサービス情
報を対象とした場合の処理動作を示すフローチャートで
ある。尚、ここでは、端末属性に応じた情報交換する場
合について説明するが、通信インフラの属性や、さらに
ユーザインタフェース情報、利用者情報などに基づいて
情報交換する場合も同様である。
【0154】上記図17の処理と異なる点は、ステップ
K11、K12で示される構造化文書変換処理が追加さ
れている点である。これは、例えばバイナリ形式の情報
をHTMLなどの構造化文書形式に変換するための処理
である。この構造化文書変換処理も、情報交換プロセス
部11内の情報交換実行部113(図2)で行われる。
この場合、図1において、サーバ計算機1内の応用サー
ビス提供部20には非構造化文書形式で記述されたサー
ビス情報が管理されており、これを情報交換装置10で
構造化文書形式に変換することになる。
【0155】ある端末機器からサーバ計算機1に対して
文書要求指示(サービス要求指示)があると、構造化文
書形式とは異なる形式で記述されたサービス情報が応用
サービス提供部20から情報交換装置10に渡される。
これにより、情報交換装置10は次のような情報交換処
理を実行する。
【0156】即ち、情報交換装置10は、まず、そのサ
ービス情報を構成する部品を切り出す(ステップK1
1)。この場合、例えばバイナリーデータの文書情報で
は、トークンによって、例えば本分、フォント、書式、
その他の属性(日付、著者名等)などが管理されてい
る。したがって、トークンを調べることにより、各部品
を切り出すことができる。各部品を切り出すと、情報交
換装置10はこれらの部品をHTMLなどの構造化言語
で表現した構造化文書を作成する(ステップK12)。
【0157】このようにして、構造化文書を作成した後
は、その構造化文書を対象として図17で説明したよう
な処理を行う。
【0158】即ち、情報交換装置10はその構造化文書
の解析を行い(ステップK13)、当該文書を構成する
各部品の種類とそのデータサイズを調べる(ステップK
14)。そして、情報交換装置10は端末情報管理部1
2から通信相手となる端末機器の属性情報を取得し(ス
テップK15)、その属性情報に基づいて各部品データ
を情報交換する(ステップK16)。情報交換装置10
はその情報交換後のサービス情報を端末機器が接続され
ている通信網を介して送信する(ステップK17)。
【0159】このように、非構造化文書形式で記述され
たサービス情報を対象とした場合でも、そのサービス情
報を構造化文書形式に変換する処理を加えることで、上
記同様の効果が得られるものである。
【0160】尚、上記では、HAMLなどの構造化文書
を例にしたが、例えばOLE(object link
ing and embedding)など、各部品デ
ータで形成された文書であれば全てに適用可能である。
【0161】以下にサーバ計算機1内にて構造化言語を
用いて管理格納された文書データなどが修正・削除・追
加などの編集がなされ、例えばデータ転送能力の低い回
線を用いて端末側にデータコピーなどのデータ転送処理
について説明する。
【0162】ここで、端末側には前記編集前の文書デー
タが、事前にサーバ計算機1が設置されたオフィス内で
高速LANなどに接続され大量にデータコピーされて格
納されているものとする。また、サーバ計算機1内にて
管理格納された文書データ/ユーザデータなどに、例え
ば修正・削除・追加などの編集が行われると、データ更
新管理部118は、この編集された旨を示すバーション
アップ情報としての「版タグ」情報を自動的に挿入・更
新するよう構成されている。
【0163】次に、構造化言語を用いて管理格納された
文書データ/ユーザデータなどにおける修正・削除・追
加などの編集作業について、サーバ計算機1上のデータ
更新の流れを示す図21を参照して説明する。
【0164】利用者はサーバ計算機1内に格納管理され
た更新したいファイルを開く(ステップL11)。所望
のファイルが開かれると、利用者は修正・削除・追加な
どの編集作業を行い文書データや画像データなどの更新
を行う(ステップL12)。更新が行われると、データ
更新管理部118が更新された箇所毎にバーションアッ
プ/更新情報としての「版タグ」情報を自動的に更新・
付加する(ステップL13)。文書データや画像データ
などの更新が終了すると、開かれていたファイルはクロ
ーズされ、所定の記憶領域にて管理格納される(ステッ
プL14)。
【0165】尚、共有文書のタグについては、各利用者
毎に存在する利用者情報管理部14に付加情報を付ける
ようにしても良い。
【0166】上記のようにして更新された文書データに
ついて、例えばオフィス外の端末側からのコピー要求に
応じたサーバ計算機1上のデータコピー要求の受け付け
の流れを示す図22、及び端末上のデータコピー処理の
流れを示す図23を参照して説明する。
【0167】端末側から例えば所定のファイルのデータ
コピーの転送要求があると(ステップN11)、サーバ
計算機1はこの要求を受け付け(ステップM11)、該
当するファイルをオープンする。そして、所望のファイ
ルがオープンされると、データ修正・削除・追加などさ
れた箇所を含めた版タグ情報がサーバ計算機1から端末
側に送られる(ステップM12)。
【0168】端末側では変更タグを含む版タグを受信し
(ステップN12)、サーバ計算機1と端末のデータ差
分の照合・確認作業が行われ(ステップN13)、差分
データのみのコピー要求即ち版タグ情報が更新された箇
所のデータコピーの要求をサーバ計算機1に返す(ステ
ップN14)。
【0169】サーバ計算機1では、この返された要求を
受け付け(ステップM13)、必要な部分を端末側に送
信する(ステップM14)。この時、端末側の属性レベ
ルに応じて情報交換/データ圧縮作業が行われて送信さ
れても良い。一方、端末側では、サーバ計算機1から送
信されたデータを受信して該当部分を更新し(ステップ
N15)、データの版タグ情報を更新する(ステップN
16)。このようにすることにより、迅速且つ精度良く
必要な部分だけ(版の異なるものだけ)をコピー可能と
なる。
【0170】次に、例えば過去に送付したことのない動
画像データや静止画像データ或いは音声データなどのマ
ルチメディアデータなどの比較的データサイズの大きい
データで、今後も再送する可能性が高いもの(例えばア
イコン、音声メッセージ)に関するデータ転送処理につ
いて、図24を参照して説明する。ここで、前記大きい
データには、対応付けしたデータサイズの小さいシンボ
ルデータを割り当て(情報交換実行部113が実行)、
サーバ計算機1からは以降当該シンボルデータを送信す
るようにし、端末側ではそのシンボルデータを受け取っ
た際には当該データに対応する(マルチメディアデータ
など)元データを表示するよう構成している。
【0171】サーバ計算機1が例えば処理能力の低い端
末側からマルチメディアデータを含むある文書データの
転送要求を受け付けると(ステップP11)、所望のフ
ァイルをオープンし、マルチメディアデータに対応する
シンボルが登録されているか否かの判断を行う(ステッ
プP12)。
【0172】シンボル登録されていない場合は、データ
転送要否のチェックが行われる(ステップP13)。デ
ータ転送を行わない場合は(ステップP13の否)、処
理は終了する。
【0173】一方、データ転送を行う場合は(ステップ
P13の要)、前述の版タグ情報を含むデータ転送処理
が行われると共に(ステップP14)、マルチメディア
データに関するシンボル交渉(シンボルの割り付け処
理)がサーバ計算機1と端末側とで行われ(ステップP
15)、シンボル登録がなされる(ステップP16)。
これは、サーバ内利用者データ情報管理部114にて行
われる。
【0174】また、上記ステップ12にてマルチメディ
アデータに対応するシンボルが登録されている場合は、
データの修正・変更の確認判断が行われる(ステップP
17)。データ修正・変更がある場合は(ステップP1
7にYES)、上記ステップP13へと進む。一方、デ
ータ修正・変更がない場合は(ステップP17にN
O)、マルチメディアデータについては対応するシンボ
ルデータの送信が行われる(ステップP18)。
【0175】上述のようにオフィス内では高速LANな
どに接続してデータを大量にコピーし、その後は(外出
先などでは)自動的に差分データのみをコピーするとい
った本データ転送方法を用いることにより、一般に多く
の時間を要するデータコピーなどのデータ転送、特にデ
ータ転送能力の低い通信インフラを利用する場合、デー
タ転送時間の短縮と通信料金の低減、確実なデータ転送
が行える。
【0176】上述のようにしてデータ転送が行われたも
のの、例えば有線LANでの回線上のパケットの衝突に
起因する回線エラーや、相手側端末が使用中(通信中)
或いは相手側端末の電源がオフ状態による回線エラーと
なった場合の再送処理を図25を参照して説明する。
尚、回線エラーは、オペレーティングソフトウェア(O
S)/通信制御ソフトウェアからネットワーク情報を得
ることにより判明するものである。
【0177】再送処理/回線切断対応管理部153にて
データ転送のエラーが検出されると(ステップQ1
1)、当該エラー情報が再送管理部119に通知され、
相手側端末が使用中(通信中)または相手側端末の電源
がオフ状態による回線エラーとなったかの判断が成され
る(ステップQ12)。
【0178】相手側端末が使用中(通信中)または相手
側端末の電源がオフ状態による回線エラーの場合(ステ
ップQ12のYES)、再送管理部の管理の下で再送処
理/回線切断対応管理部153にて所定時間後にデータ
再送が行われる(ステップQ13)。そして、確実にデ
ータ転送が行われるまではデータ再送処理が所定時間毎
に行われる。ここで、再送時間間隔は任意に設定可能と
なるようにしても良い。
【0179】一方、相手側端末が使用中(通信中)また
は相手側端末の電源がオフ状態による回線エラーではな
い場合(ステップQ12のNO)、多数のパケット落ち
が生じる虞のある低品質回線などの通信網におけるエラ
ーあるとの判断が成される(ステップQ14)。
【0180】上記のようなエラーでない場合は(ステッ
プQ14のNO)、再送処理が行われることなく処理は
終了する。この時、転送エラーの旨のメッセージが端末
側に後で送信されるようにしておくと良い。一方、パケ
ット落ちによるエラーの場合は(ステップQ14のYE
S)、情報交換実行部113や圧縮/暗号処理部115
による制御のもとで情報交換(再加工など)/データ圧
縮によりデータサイズが縮小されて再送される(ステッ
プQ15)。
【0181】このようにすれば、データサイズが縮小さ
れているで、データ転送時間の短縮化を図れると共に、
確実且つ効率的にデータ転送が行える。
【0182】尚、情報交換/再送タイミングは、上記O
S/通信制御ソフトウェアからネットワーク情報によ
り、通信網を考慮して伝送直前で制御されるものであ
る。
【0183】さて、上述したような本システムにおい
て、例えば緊急情報といったような優先度の高い情報の
送信制御について、応用サービスとして電子メールシス
テムの場合を例として図26および図27を参照して以
下に説明する。
【0184】図26は、電子メールシステムで作成した
メールデータの構造化文書への流れを示す図であり、そ
の操作によって情報交換装置は緊急メール情報を入手す
る。また、図27は、その結果得られた情報をもとに緊
急メッセージ送信する流れを示す図である。
【0185】情報交換装置10は、応用サービスである
電子メールシステムが作成/送信したメールデータを受
け取る(ステップR11)。そして、このメールデータ
について、情報交換サービスが必要か否かを確認する
(ステップR12)。ここで、情報交換操作を必要とし
ない場合とは、情報交換装置が実装されたサーバ計算機
が単に電子メールの転送処理のみを実行する場合などが
該当する。
【0186】情報交換処理が利用されないと判断された
場合は(ステップR12のNO)、通常の電子メール処
理が実行される(ステップR13)。
【0187】他方、情報交換処理が実行される場合につ
いては、先ず到着した電子メールの属性読取り、即ち属
性が判断される(ステップR14)。ここで、電子メー
ルの属性とは具体的には、 ・電子メールの作成日付 ・作成者名 ・作成者の所属 ・題目 ・送信された包含された電子メールの本分の属性(テキ
ストデータ、マルチメディアデータなど) ・優先度(緊急通知度) などである。これらは、サーバ内利用者データ情報管理
部114のワークファイルに格納されており、メール本
分とは別のものである。
【0188】そして、電子メール送信者が緊急(優先度
が高い)に送信先に連絡したい場合は、この処理でその
度合いを示す情報部分が、他の属性から切り出されるこ
とになる。さらに、各部品を情報交換装置10が管理で
きる形式である構造化文書形式に変換する(ステップR
15)。次に、データ属性の確認として、受け付けた電
子メールが実際にどの程度の優先度で送信されたかを、
優先度管理部120が把握する(ステップR16)。こ
の場合、優先度は電子メールシステムのエンベロップ内
に定義されている場合だけではなく、題目(subje
ct)の先頭などに「緊急」/「至急」などの単語情報
が付されている場合も、緊急度が高いものとして処理さ
れる。ここまでの処理を実行することによって、情報交
換装置10は電子メールデータを管理し、且つその優先
度を把握できたことになる。
【0189】この後の処理の流れを図27を参照して説
明する。図27は、携帯電話使用者向けの緊急情報交換
/送信の流れを示す。この場合は、電子メールデータの
属性走査を行い、緊急連絡を行う場合について説明す
る。
【0190】先ず、電子メールデータを宛先アドレスに
対して送信しようと試みる(ステップS11)。ところ
が、相手端末が電源オフであったり或いは回線が切断さ
れている、または(相手側端末が電話回線などに繋がっ
ている場合などで)回線が使用中の場合は、電子メール
を送信することができない(ステップS12のNO)。
このような場合、送信しようとする電子メールの優先度
が高いかどうかを調べる(ステップS13)。
【0191】もし、緊急を要するといったように優先度
が非常に高く(ステップS13のYES)、且つ送信相
手側が携帯電話32やページャ33を持っている場合な
どは(ステップS14のYES)、この携帯電話32や
ページャ33への送信を試みる。ここで、相手側が携帯
電話などを持っているかどうかは、情報交換プロセス部
11が利用者情報管理部14に問い合わせることによ
り、判明する。宛先の相手が携帯電話をもっいる場合は
(ステップS14のYES)、必要に応じて題目やメー
ル本文の先頭1センテンスなどの緊急連絡内容、並びに
属性を読取り(ステップS15)、音声合成を考慮した
情報交換処理する(ステップS16)。この後、相手側
に情報を発信、即ち携帯電話32に電話をかける(ステ
ップS17)。尚、この場合、送信元に対して、情報交
換による変換/緊急通知を知ったことを通知するように
しても良い。また、情報発信の後、必要に応じてデータ
保存が成されるようにしても良い。
【0192】上述のようにすれば、緊急を要する優先度
の高い情報を迅速に伝送できるので、便利で且つ本情報
交換装置のさらなる有用性が高まる。また、メールのサ
ーバ計算機への蓄積を最小として、最も早い時間に相手
先に情報を通知できる。
【0193】ところで、上述したような本システムにお
いて、端末側に何等かの不都合が生じ、応用サービスの
提供を受けることができなくなることがある。即ち、情
報交換装置10は、基本的に各種の属性を静的に管理し
ている。しかし、システム内の属性は、動的に変化する
ことがある。例えば、通信インフラが無線LANのよう
に、高速で且つ品質が安定している場合においても、端
末側の応用サービスクライアントがメモリを確保できな
いなどして通常の処理が実行できない場合が想定され
る。また、端末側/他サーバのCPUの負荷が高いため
に、応用サービスが(許容時間内に)実行できない場合
も想定される。このような動的な要因に対応するための
情報交換処理が必要である。ここでは、端末側に設置さ
れた携帯プリンタの用紙を使い切ってしまったために、
サーバ計算機からの出力要求(印刷要求)がクライアン
ト側で処理できない場合を例に図28を参照して以下に
説明する。
【0194】図28は、プリンタ用紙切れ時のサーバ計
算機1の処理動作を示す図である。例えばプリンタ42
が情報交換されたサービスの提供を受け、印刷出力して
いる状況は、端末監視部110が監視把握している。用
紙切れによりプリンタ42からの印刷出力が中断する
と、この状況を端末監視部110が検出する(ステップ
T11)。すると、サーバ計算機1は、プリンタ42以
外に代替出力装置があるかどうかをサーバ内利用者デー
タ情報管理部114や利用者情報テーブル管理部142
から判断する(ステップT12)。
【0195】代替出力装置がある場合は(ステップT1
2のYES)、当該出力装置の利用が可能かどうかの判
断が端末監視部110にて行われる(ステップT1
3)。利用可能であれば(ステップT13のYES)、
この出力装置にて中断されたサービスの代替出力を実行
する(ステップT14)。この場合、必要に応じて代替
出力装置の属性に合致させた情報交換処理を行って出力
させるものである。もし、代替出力装置の利用不可能で
あれば(ステップT13のNO)、処理は強制終了す
る。この場合、後で、この旨を利用者に通知するように
しても良い。
【0196】一方、代替出力装置がない場合は(ステッ
プT12のNO)、例えばプリンタ42に接続されたP
C41に対し、中断したサービスに関するデータファイ
ルの転送/コピーを行うかどうかの判断が成される(ス
テップT15)。
【0197】端末監視部110は、ファイルコピーの指
示入力を検出すると(ステップT15のYES)、ファ
イル転送/コピー処理が実行される(ステップT1
6)。この場合、必要に応じて情報交換処理を行ってフ
ァイル転送/コピーされるものである。もし、ファイル
コピーしない場合は(ステップT15のNO)、再送す
るかどうかの判断が成される(ステップT17)。この
判断は、サーバ内利用者データ情報管理部114や利用
者情報テーブル管理部142を参照したり、或いは利用
者からの入力指示によるものである。
【0198】再送する場合(ステップT17のYE
S)、サーバ内利用者データ情報管理部114や利用者
情報テーブル管理部142を参照したり或いは利用者か
らの入力指示若しくは予め定められた時間にてタイマー
セットされて(ステップT18)、再送処理が実行され
る(ステップT19)。再送しない場合は(ステップT
17のNO)、出力中断した上記サービスはサーバ計算
機1内に保存される(ステップT20)。そして、この
旨が利用者にメッセージ通知される(ステップT2
1)。このとき、必要に応じて情報交換されて保存され
るようにしても良い。
【0199】上述のようにサーバ側で端末の状態を監視
することにより、端末側に不都合が生じた場合にあって
も、サービスの継続提供が可能となり、大変便利であ
る。
【0200】尚、上記図28のフローチャートにしたが
って説明した動作に関し、端末機器側では図29に示す
ような機能ブロックを有するものであっても良い。要す
るに、図30に示すように端末機器側にも端末エージェ
ント機能を設けても良いものである。すなわち、例えば
PC41には外部とのインタフェース機能を司る応用サ
ービスインタフェース部411と、この応用サービスイ
ンタフェース部411に接続されPC41内の各種エー
ジェント管理を行う端末エージェント管理部412と、
この端末エージェント管理部412と接続し各種応用サ
ービス情報の管理制御を行う応用サービス情報管理部4
13、前記端末エージェント管理部412に接続しオペ
レーティングシステムの管理を司るオペレーティングシ
ステム情報管理部414、前記端末エージェント管理部
412およびオペレーティングシステムと接続しインタ
フェース機能を司るオペレーティングシステムインタフ
ェース部415が内設されている。このように端末にも
簡単なエージェント機能を持たせると、よりインテリジ
ェントな制御が可能となるものである。
【0201】ところで、ネットワークコンピューティン
グ環境では、オリジナルデータを管理するサーバ計算機
と、オリジナルデータのコピーを管理する他のサーバ計
算機などがネットワーク内に存在する場合がある。ま
た、サーバ計算機のデータを端末にコピーして、利用者
は端末上のコピーしたデータを利用する場合も多々あ
る。このような場合、サーバ計算機上のオリジナルデー
タが更新された場合に、迅速に他のサーバ計算機や端末
に更新された旨を通知する必要がある。ところが、他の
サーバ計算機が保守中の場合や、端末の電源がオフの場
合などは、データ変更通知やデータを転送できない。ま
た、端末が移動通信網などのように伝送能力が低く、ま
た通信品質も有線LANなどと比較して劣っている場合
は、仮に一時的に相手方と通信可能であっても、データ
転送中に回線が切断してデータコピーが未完状態となる
虞がある。
【0202】そこで、本実施形態では上記不都合なこと
にも対応可能としたシステム構成となっている。即ち、
サーバ計算機1上のオリジナルデータが更新され、形態
端末機器に当該更新データの通知/転送処理を図31乃
至図33を参照して説明する。
【0203】先ず、サーバ計算機1に管理格納されたオ
リジナルデータ変更の流れを示す図31を参照して説明
する。ここで、データ更新時には、サーバ計算機1で文
書部品を管理するタグのバージョンが更新された後に、
データ部品が更新された旨を通知するデータ変更管理部
117が起動される。要するに、データ更新するファイ
ルを開き(ステップU11)、文書などを更新する(ス
テップU12)と共にタグも更新する(ステップU1
3)。更新が終了するとファイルはクローズされ(ステ
ップU14)、データ変更通知が起動される(ステップ
U15)。
【0204】このようにして、データ変更が行われる
と、データ変更通知のルーチンになる。この処理の流れ
を図32を参照して説明する。先ず、送信先機器の電源
のオン/オフ状態や回線切断状態が、データ変更管理部
117の制御の下で調べられる(ステップV11)。例
えば、送信先機器の電源がオン状態であれば(ステップ
V11のYES)、通信回線の伝送能力が調べられる
(ステップV12)。信頼性の高い伝送能力であれば
(ステップV12のYES)、データ転送の準備と必要
に応じた情報交換処理が行われ、情報を送信する(ステ
ップV13、V14)。一方、送信先機器の電源がオフ
状態であれば(ステップV11のNO)、または通信回
線の伝送能力が低ければ(ステップV12のNO)、図
33に示す処理に移行する(ステップV15)。
【0205】即ち、送信先利用者に変更通知が成され
(ステップW11)、利用者の指示を待つ(ステップW
12)。利用者の指示が更新情報の通知/転送を実施す
るものであれば(ステップW13のYES)、更新デー
タの通信/転送を実施する(ステップW12)。も
し、。利用者の指示が更新情報の通知/転送を実施する
ものでなければ或いは回答がない場合若しくは通知が不
可能な場合は(ステップW13のNO)、サーバ計算機
1の管理者にこの旨を通知し(ステップW14)、管理
者からの対応指示の処理を待ち(ステップW15)、こ
の指示にしたがった処理を実行する。
【0206】尚、上述した実施形態において記載した手
法は、コンピュータに実行させることのできるプログラ
ムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディスク1
82、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM
183、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書
き込んで各種装置に適用したり、通信媒体により伝送し
て各種装置に適用することも可能である。本装置を実現
するコンピュータ(サーバ計算機1)は、記録媒体に記
録されたプログラムを読み込み、このプログラムによっ
て動作が制御されることにより、上述した処理を実行す
る。
【0207】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ネットワ
ーク上に複数種類の端末機器が存在する場合において、
応用サービスとして提供されるサービス情報を各端末機
器の処理能力に応じた形式に情報交換して送ることで、
携帯性に優れているが、情報処理能力(運算能力)や画
面表示/ユーザインタフェース提供能力が他の端末機器
(PCなど)と比較して相対的に劣っている端末機器
(PDAなど)を用いて分散ネットワークコンピューテ
ィングシステムを構築することができ、端末側では、形
式は変わっても、他の端末機器と同じようなサービスを
受けることができるようになる。
【0208】さらに、複数種類の通信網が混在する場合
に、応用サービスとして提供されるサービス情報を各通
信網の通信能力に応じた形式に情報交換して送ること
で、通信インフラのデータ伝送速度/量/品質等の相対
的な差を吸収することができ、端末側では、形式は変わ
っても、他の端末機器と同じようなサービスを受けるこ
とができるようになる。
【0209】さらに、キャッシュとして利用することが
でき、例えば通信相手となる端末機器には簡略化された
データ送信のみ、つまり、キャッシュにデータが登録さ
れた旨を通知することで、データ量の損失を最小限に
し、また、サブネットワーク毎の特性を補うことができ
る。
【0210】また、情報交換機能を交換機/ルータ毎に
分散させることで、個々の負担を軽減することができ
る。
【0211】しかも、本発明によれば、サーバ側で端末
の状態を監視することにより、端末側に不都合が生じた
場合にあってもサービスの継続提供が可能となり、極め
て有用性が高く便利なものである。その上、端末側にも
エージェント機能を持たせてあるので、よりインテリジ
ェントな制御が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る分散ネットワークコ
ンピューティングシステムの構成を示すブロック図。
【図2】情報交換装置における情報交換プロセス部の内
部構成を示すブロック図。
【図3】情報交換装置における端末情報管理部の内部構
成を示すブロック図。
【図4】情報交換装置におけるユーザインタフェース情
報管理部の内部構成を示すブロック図。
【図5】情報交換装置における利用者情報管理部の内部
構成を示すブロック図。
【図6】情報交換装置における通信インフラ情報管理部
の内部構成を示すブロック図。
【図7】一般的な応用サービスの処理動作を示すフロー
チャート。
【図8】情報交換装置を用いた場合の応用サービスの処
理動作を示すフローチャート。
【図9】端末属性を決定するプロトコルシーケンスを示
す図。
【図10】端末属性に応じた情報交換の処理動作を示す
フローチャート。
【図11】通信インフラに応じた情報交換の処理動作を
示すフローチャート。
【図12】データの暗号化を行う場合の処理動作を示す
フローチャート。
【図13】データの圧縮化を行う場合の処理動作を示す
フローチャート。
【図14】入出力機器を用いて応用サービスを利用する
場合の処理動作を示すフローチャート。
【図15】構造化文書を想定した場合の応用サービスを
含めたシステム全体の構成を示す概念図。
【図16】構造化文書の一例を示す図。
【図17】構造化文書を用いた場合の端末属性に応じた
処理動作を示すフローチャート。
【図18】構造化文書を用いた場合の通信インフラの属
性に応じた処理動作を示すフローチャート。
【図19】構造化文書を用いた場合の端末属性と通信イ
ンフラの属性に応じた処理動作を示すフローチャート。
【図20】構造化文書形式以外のサービス情報を対象と
した場合の処理動作を示すフローチャート。
【図21】サーバ計算機上のデータ更新処理動作を示す
フローチャート。
【図22】サーバ計算機上のデータコピー要求/受付け
処理動作を示すフローチャート。
【図23】端末機器側のデータコピー処理動作を示すフ
ローチャート。
【図24】シンボルデータの送信処理動作を示すフロー
チャート。
【図25】データの再送処理動作を示すフローチャー
ト。
【図26】受信電子メールの属性抽出処理動作を示すフ
ローチャート。
【図27】携帯電話向けの情報交換処理動作を示すフロ
ーチャート。
【図28】プリンタ用紙切れ時のサーバ計算機の処理動
作を示すフローチャート。
【図29】端末側の機能ブロックを示す図。
【図30】端末エージェント機能を示す図。
【図31】オリジナルデータ変更の流れの処理動作を示
すフローチャート。
【図32】データ更新通知に係わる流れの処理動作を示
すフローチャート。
【図33】図32に関連し、データ更新通知に係わる流
れの処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…サーバ計算機 10…情報交換装置 11…情報交換プロセス部 12…端末情報管理部 13…ユーザインタフェース情報管理部 14…利用者情報管理部 15…通信インフラ情報管理部 20…応用サービス部 30…公衆網 31…携帯情報端末 32…携帯電話 33…ポケットベル 34…FAX 40…有線LAN 41…PC 42…プリンタ 43…イメージリーダ 50…無線LAN 51…携帯用PC 110…端末監視部 411…応用サービスインタフェース部 412…端末エージェント管理部 413…応用サービス情報管理部 414…オペレーティングシステム情報管理部 415…オヘレーティングシステムイタタフェース部

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種アプリケーションソフトウェア等の
    応用サービスを提供する情報処理装置と、 この情報処理装置から応用サービスの提供を受ける種々
    の端末機器並びに所定のエージェント機能を有する端末
    機器と、 上記情報処理装置と上記端末機器とを接続する通信網と
    からなる分散ネットワークコンピューティングシステム
    にあって、 ネットワークを相互接続するためのネットワーク接続手
    段と、 このネットワーク接続手段に設けられる情報交換装置で
    あって、 この情報交換装置は、 上記端末機器の処理能力を示す端末属性情報を管理する
    端末属性情報管理手段と、 この端末属性情報管理手段から通信相手となる端末機器
    の端末属性情報を取得し、応用サービスとして提供され
    るサービス情報を上記端末属性情報に基づいて特定の形
    式に変換する変換手段と、 この変換手段によって変換された上記サービス情報を上
    記通信網を介して送信する通信手段とを具備し、 この通信手段から上記サービス情報を上記エージェント
    機能を有する端末機器への送信の際、当該端末機器の状
    態を監視し、該監視情報に基づく送信制御を行う手段と
    を具備したこと特徴とする分散ネットワークコンピュー
    ティングシステム。
  2. 【請求項2】 各種アプリケーションソフトウェア等の
    応用サービスを提供する情報処理装置と、 この情報処理装置から応用サービスの提供を受ける端末
    機器並びに所定のエージェント機能を有する端末機器
    と、 上記情報処理装置と上記端末機器とを接続する通信網と
    からなる分散ネットワークコンピューティングシステム
    にあって、 ネットワークを相互接続するためのネットワーク接続手
    段と、 このネットワーク接続手段に設けられる情報交換装置で
    あって、 この情報交換装置は、 上記通信網の通信能力を示す通信インフラ情報を管理す
    る通信インフラ情報管理手段と、 この通信インフラ情報管理手段から通信相手となる端末
    機器が接続されている通信網の通信インフラ情報を取得
    し、応用サービスとして提供されるサービス情報を上記
    通信インフラ情報に基づいて特定の形式に変換する変換
    手段と、 この変換手段によって変換された上記サービス情報を上
    記通信網を介して送信する通信手段とを具備し、 この通信手段から上記サービス情報を上記エージェント
    機能を有する端末機器への送信の際、当該端末機器の状
    態を監視し、該監視情報に基づく送信制御を行う手段と
    を具備したこと特徴とする分散ネットワークコンピュー
    ティングシステム。
  3. 【請求項3】 各種アプリケーションソフトウェア等の
    応用サービスを提供する情報処理装置と、 この情報処理装置から応用サービスの提供を受ける端末
    機器並びに所定のエージェント機能を有する端末機器
    と、 上記情報処理装置と上記端末機器とを接続する通信網と
    からなる分散ネットワークコンピューティングシステム
    にあって、 ネットワークを相互接続するためのネットワーク接続手
    段と、 このネットワーク接続手段に設けられる情報交換装置で
    あって、 この情報交換装置は、 上記端末機器の処理能力を示す端末属性情報を管理する
    端末属性情報管理手段と、 上記通信網の通信能力を示す通信インフラ情報を管理す
    る通信インフラ情報管理手段と、 上記端末属性情報管理手段から通信相手となる端末機器
    の端末属性情報を取得すると共に、上記通信インフラ情
    報管理手段から同端末機器が接続されている通信網の通
    信インフラ情報を取得し、応用サービスとして提供され
    るサービス情報を上記端末属性情報および上記通信イン
    フラ情報に基づいて特定の形式に変換する変換手段と、 この変換手段によって変換された上記サービス情報を上
    記通信網を介して送信する通信手段とを具備し、 この通信手段から上記サービス情報を上記エージェント
    機能端末機器への送信の際、当該端末機器の状態を監視
    し、該監視情報に基づく送信制御を行う手段とを具備し
    たこと特徴とする分散ネットワークコンピューティング
    システム。
  4. 【請求項4】 上記端末機器は、ネットワーク上に複数
    存在することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請
    求項3記載の分散ネットワークコンピューティングシス
    テム。
  5. 【請求項5】 上記通信網は、ネットワーク上に複数存
    在することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求
    項3記載の分散ネットワークコンピューティングシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 上記端末機器および上記通信網は、ネッ
    トワーク上に複数存在することを特徴とする請求項1、
    請求項2、又は請求項3記載の分散ネットワークコンピ
    ューティングシステム。
  7. 【請求項7】 上記端末機器は、サーバコンピュータと
    して動作/機能することを特徴とする請求項1、請求項
    2、又は請求項3記載の分散ネットワークコンピューテ
    ィングシステム。
  8. 【請求項8】 上記ネットワーク接続手段は、ネットワ
    ーク上に複数存在し、 これらのネットワーク接続手段に上記情報交換装置とし
    ての各機能を分散化して設けたことを特徴とする請求項
    1、請求項2、又は請求項3記載の分散ネットワークコ
    ンピューティングシステム。
  9. 【請求項9】 上記ネットワーク接続手段は、上記情報
    処理装置に一体に設けられ、 上記情報処理装置と共に統合サーバを構成することを特
    徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3記載の分散
    ネットワークコンピューティングシステム。
  10. 【請求項10】 上記情報交換装置は、上記情報処理装
    置および上記ネットワーク接続手段とは独立してネット
    ワーク上に設けられることを特徴とする請求項1、請求
    項2、又は請求項3記載の分散ネットワークコンピュー
    ティングシステム。
  11. 【請求項11】 上記情報交換装置は、上記端末機器毎
    に固有の操作方法を示すユーザインタフェース情報を管
    理するユーザインタフェース情報管理手段を有し、 上記変換手段は、このユーザインタフェース情報管理手
    段から通信相手となる端末機器に対応するユーザインタ
    フェース情報を取得し、応用サービスとして提供される
    サービス情報を上記ユーザインタフェース情報に基づい
    て特定の形式に変換することを特徴とする請求項1、請
    求項2又は請求項3記載の分散ネットワークコンピュー
    ティングシステム。
  12. 【請求項12】 上記情報交換装置は、利用者毎に固有
    の操作方法を示す利用者情報を管理する利用者情報管理
    手段を有し、 上記変換手段は、この利用者情報管理手段から通信相手
    となる端末機器に対応する利用者情報を取得し、応用サ
    ービスとして提供されるサービス情報を上記利用者情報
    に基づいて特定の形式に変換することを特徴とする請求
    項1、請求項2又は請求項3記載の分散ネットワークコ
    ンピューティングシステム。
  13. 【請求項13】 上記情報交換装置は、 上記端末属性情報に基づいてデータの暗号化が可能か否
    かを判断する暗号化判断手段と、 この暗号化判断手段によってデータの暗号化が可能であ
    ると判断された場合に、応用サービスとして提供される
    サービス情報を暗号化する暗号化手段とを具備したこと
    を特徴とする請求項1記載の分散ネットワークコンピュ
    ーティングシステム。
  14. 【請求項14】 上記暗号化手段は、上記端末機器の処
    理能力に応じて暗号化のレベルを変更することを特徴と
    する請求項13記載の分散ネットワークコンピューティ
    ングシステム。
  15. 【請求項15】 上記情報交換装置は、 上記通信インフラ情報に基づいてデータの暗号化が可能
    か否かを判断する暗号化判断手段と、 この暗号化判断手段によってデータの暗号化が可能であ
    ると判断された場合に、応用サービスとして提供される
    サービス情報を暗号化する暗号化手段とを具備したこと
    を特徴とする請求項2記載の分散ネットワークコンピュ
    ーティングシステム。
  16. 【請求項16】 上記暗号化手段は、上記通信網の通信
    能力に応じて暗号化のレベルを変更することを特徴とす
    る請求項15記載の分散ネットワークコンピューティン
    グシステム。
  17. 【請求項17】 上記情報交換装置は、 上記端末属性情報および上記通信インフラ情報に基づい
    てデータの暗号化が可能か否かを判断する暗号化判断手
    段と、 この暗号化判断手段によってデータの暗号化が可能であ
    ると判断された場合に、応用サービスとして提供される
    サービス情報を暗号化する暗号化手段とを具備したこと
    を特徴とする請求項3記載の分散ネットワークコンピュ
    ーティングシステム。
  18. 【請求項18】 上記暗号化手段は、上記端末機器の処
    理能力および上記通信網の通信能力に応じて暗号化のレ
    ベルを変更することを特徴とする請求項17記載の分散
    ネットワークコンピューティングシステム。
  19. 【請求項19】 上記情報交換装置は、 上記端末属性情報に基づいてデータの圧縮化が可能か否
    かを判断する圧縮化判断手段と、 この圧縮化判断手段によってデータの圧縮化が可能であ
    ると判断された場合に、応用サービスとして提供される
    サービス情報を圧縮化する圧縮化手段とを具備したこと
    を特徴とする請求項1記載の分散ネットワークコンピュ
    ーティングシステム。
  20. 【請求項20】 上記圧縮化手段は、上記端末機器の処
    理能力に応じて圧縮化のレベルを変更することを特徴と
    する請求項19記載の分散ネットワークコンピューティ
    ングシステム。
  21. 【請求項21】 上記情報交換装置は、 上記通信インフラ情報に基づいてデータの圧縮化が可能
    か否かを判断する圧縮化判断手段と、 この圧縮化判断手段によってデータの圧縮化が可能であ
    ると判断された場合に、応用サービスとして提供される
    サービス情報を圧縮化する圧縮化手段とを具備したこと
    を特徴とする請求項2記載の分散ネットワークコンピュ
    ーティングシステム。
  22. 【請求項22】 上記圧縮化手段は、上記通信網の通信
    能力に応じて圧縮化のレベルを変更することを特徴とす
    る請求項21記載の分散ネットワークコンピューティン
    グシステム。
  23. 【請求項23】 上記情報交換装置は、 上記端末属性情報および上記通信インフラ情報に基づい
    てデータの圧縮化が可能か否かを判断する圧縮化判断手
    段と、 この圧縮化判断手段によってデータの圧縮化が可能であ
    ると判断された場合に、応用サービスとして提供される
    サービス情報を圧縮化する圧縮化手段とを具備したこと
    を特徴とする請求項3記載の分散ネットワークコンピュ
    ーティングシステム。
  24. 【請求項24】 上記圧縮化手段は、上記端末機器の処
    理能力および上記通信網の通信能力に応じて圧縮化のレ
    ベルを変更することを特徴とする請求項23の分散ネッ
    トワークコンピューティングシステム。
  25. 【請求項25】 ネットワークを相互接続するためのネ
    ットワーク接続装置に情報交換機能を設け、 情報処理装置から応用サービスとして提供されるサービ
    ス情報を所定のエージェント機能を有する端末機器に送
    信する際に、 上記ネットワーク接続装置側で当該端末機器の処理能力
    を判断し、 その処理能力に応じて上記サービス情報を特定の形式に
    変換した後、 この変換された上記サービス情報を上記通信網を介して
    上記エージェント機能を有する端末機器への送信の際、
    当該端末機器の状態を監視し、 該監視情報に基づいて上記サービス情報の伝送制御する
    ことを特徴とする情報交換方法。
  26. 【請求項26】 ネットワークを相互接続するためのネ
    ットワーク接続装置に情報交換機能を設け、 情報処理装置から応用サービスとして提供されるサービ
    ス情報を所定のエージェント機能を有する端末機器に送
    信する際に、 上記ネットワーク接続装置側で当該端末機器が接続され
    た通信網の通信能力を判断し、 その通信能力に応じて上記サービス情報を特定の形式に
    変換し、 この変換された上記サービス情報を上記通信網を介して
    上記エージェント機能を有する端末機器への送信の際、
    当該端末機器の状態を監視し、 該監視情報に基づいて上記サービス情報の伝送制御する
    ことを特徴とする情報交換方法。
  27. 【請求項27】 ネットワークを相互接続するためのネ
    ットワーク接続装置に情報交換機能を設け、 情報処理装置から応用サービスとして提供されるサービ
    ス情報を所定のエージェント機能を有する端末機器に送
    信する際に、 上記ネットワーク接続装置側で当該端末機器の処理能力
    および当該端末機器が接続された通信網の通信能力を判
    断し、 その処理能力および通信能力に応じて上記サービス情報
    を特定の形式に変換し、 この変換された上記サービス情報を上記通信網を介して
    上記エージェント機能を有する端末機器への送信の際、
    当該端末機器の状態を監視し、 該監視情報に基づいて上記サービス情報の伝送制御する
    ことを特徴とする情報交換方法。
  28. 【請求項28】 請求項25、請求項26、又は請求項
    27記載の情報交換方法のプログラム情報を格納し、情
    報処理装置に搭載されて動作することを特徴とする情報
    交換方法の記憶媒体。
  29. 【請求項29】 所定のエージェント機能を有する端末
    機器の処理能力を示す端末属性情報を管理する端末属性
    情報管理手段と、 この端末属性情報管理手段から通信相手となる端末機器
    の端末属性情報を取得し、応用サービスとして提供され
    るサービス情報を上記端末属性情報に基づいて特定の形
    式に変換する変換手段と、 この変換手段によって変換された上記サービス情報を通
    信網を介して送信する通信手段とを具備し、 この通信手段から上記サービス情報を上記エージェント
    機能を有する端末機器への送信の際、当該端末機器の状
    態を監視し、該監視情報に基づく送信制御を行う手段と
    を具備したこと特徴とする情報交換装置。
  30. 【請求項30】 通信網の通信能力を示す通信インフラ
    情報を管理する通信インフラ情報管理手段と、 この通信インフラ情報管理手段から通信相手となる所定
    のエージェント機能を有する端末機器が接続されている
    通信網の通信インフラ情報を取得し、応用サービスとし
    て提供されるサービス情報を上記通信インフラ情報に基
    づいて特定の形式に変換する変換手段と、 この変換手段によって変換された上記サービス情報を上
    記通信網を介して送信する通信手段とを具備し、 この通信手段から上記サービス情報を上記エージェント
    機能を有する端末機器への送信の際、当該端末機器の状
    態を監視し、該監視情報に基づく送信制御を行う手段と
    を具備したこと特徴とする情報交換装置。
  31. 【請求項31】 所定のエージェント機能を有する端末
    機器の処理能力を示す端末属性情報を管理する端末属性
    情報管理手段と、 通信網の通信能力を示す通信インフラ情報を管理する通
    信インフラ情報管理手段と、 上記端末属性情報管理手段から通信相手となる端末機器
    の端末属性情報を取得すると共に、上記通信インフラ情
    報管理手段から同端末機器が接続されている通信網の通
    信インフラ情報を取得し、応用サービスとして提供され
    るサービス情報を上記端末属性情報および上記通信イン
    フラ情報に基づいて特定の形式に変換する変換手段と、 この変換手段によって変換された上記サービス情報を上
    記通信網を介して送信する通信手段とを具備し、 この通信手段から上記サービス情報を上記エージェント
    機能を有する端末機器への送信の際、当該端末機器の状
    態を監視し、該監視情報に基づく送信制御を行う手段と
    を具備したこと特徴とする情報交換装置。
JP9165451A 1997-06-23 1997-06-23 分散ネットワークコンピューティングシステム、及び同システムに用いられる情報交換方法、この方法を格納した記憶媒体、情報交換装置 Pending JPH1115766A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003512666A (ja) * 1999-10-21 2003-04-02 トゥーローム インコーポレイテッド インテリジェント・ハーベスティング及びナビゲーション・システム、及び方法
US6928424B2 (en) 2000-07-04 2005-08-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Contents retrieval system and contents retrieval program storage medium
WO2005081154A1 (ja) * 2004-02-20 2005-09-01 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. 装置間連携方法、装置連携制御システム、装置連携制御プログラム及び端末装置
JP2016218704A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 株式会社リコー 情報処理装置、機器、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム

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