JPH11156285A - 非導電部材の静電塗装方法 - Google Patents

非導電部材の静電塗装方法

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JPH11156285A
JPH11156285A JP34415397A JP34415397A JPH11156285A JP H11156285 A JPH11156285 A JP H11156285A JP 34415397 A JP34415397 A JP 34415397A JP 34415397 A JP34415397 A JP 34415397A JP H11156285 A JPH11156285 A JP H11156285A
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JP
Japan
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paint
conductive member
electrostatic coating
primer layer
coating
Prior art date
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Pending
Application number
JP34415397A
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English (en)
Inventor
Koichi Akiyama
耕一 秋山
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非導電部材の静電塗装方法において、非導電
部材を効率良く静電塗装し、懸架手段に塗料が付着する
ことが無く生産性の高い非導電部材の静電塗装方法を提
供する。 【解決手段】 ディスク塗装機と非導電部材との間に高
電圧をかけ、形成されたコロナ放電界中に塗料を噴出さ
せ非導電部材を静電塗装する非導電部材の静電塗装方法
において、非導電部材にプライマー層を形成する第1の
工程と、表面にプライマー層が形成された非導電部材2
を懸架手段17によって懸架しさらに懸架手段17と非
導電部材2とを螺合しその上に螺合部12を絶縁性のカ
バー3にて覆う第2の工程と、上記表面にプライマー層
が形成された非導電部材2を静電塗装機16にて塗料を
塗布する第3の工程、とを有する非導電部材の静電塗装
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非導電部材の静電塗
装方法に係り、詳しくは非導電部材を効率良く静電塗装
し、さらに懸架手段の掃除を行うことなしに同一の懸架
手段を複数回に渡って使用できる非導電部材の静電塗装
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電塗装は、アースした被塗装物を陽極
とし、静電塗装機を陰極として、負の高電圧を与えるこ
とにより両極間に静電界を形成させると共に、霧化した
塗料粒子を負に帯電させて、陽極の被塗装物に静電吸着
させる塗装方法であり、静電気の力を利用するので、通
常の塗装に比べて塗料のロスが極めて少なく、優れた塗
着効率に特長がある。
【0003】また、霧化機構としては、圧縮空気によっ
て液状塗料を霧化させるエア霧化方式、液圧によるエア
レス霧化方式、あるいは回転するカップやディスクなど
の遠心力によって塗料を霧化させる回転霧化方式などの
ものが知られている。
【0004】前記電極は、通常被塗装物に対して−30
〜−90kV程度の負の高電圧に維持され、被塗装物と
の間に2〜4kV/cmの高電圧をかけてコロナ放電界
を形成させ、当該電界中に塗料を噴霧することにより、
塗料粒子を負に帯電させ、陽極の被塗装物との間にクー
ロン力による引力を発生させて塗料の塗着効率を高める
ようにしている。
【0005】従来の非導電部材の静電塗装方法では、被
塗装物を陽極に荷電するために金属製の懸架手段に被塗
装物を螺合し、さらに被塗装物に塗料の下塗りを施すこ
とによって、被塗装物に導電性を持たせ、金属製の懸架
手段と前処理を施した被塗装物とが通電性を有するよう
にし、被塗装物を陽極に荷電していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、複数回上記
の静電塗装を繰り返す間に被塗装物と懸架手段との接合
部近辺では塗料が懸架手段に付着する為、乾燥した塗料
が絶縁体となり複数回静電塗装を繰り返した後には懸架
手段の電気抵抗値が高くなり静電塗装の効果が小さくな
っていた。そのため、静電塗装が終わる都度、懸架手段
に付着した塗料を除去する必要があり、生産性の面で問
題があった。
【0007】本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、非導電部材を効率良く静電塗装し、さらに懸架
手段に付着した塗料の除去を行うことなしに同一の懸架
手段を複数回に渡って使用できる非導電部材の静電塗装
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ディスク塗装機と非導電部材との間に高電
圧をかけ、形成されたコロナ放電界中に塗料を噴出させ
非導電部材を静電塗装する非導電部材の静電塗装方法に
おいて、非導電部材にプライマー層を形成する第1の工
程と、表面にプライマー層が形成された非導電部材を懸
架手段によって懸架しさらに懸架手段と非導電部材とを
螺合しその上に螺合部を絶縁性のカバーにて覆う第2の
工程と、上記表面にプライマー層が形成された非導電部
材を静電塗装機にて塗料を塗布する第3工程、とを有す
る非導電部材の静電塗装方法である。請求項1記載の発
明によれば、上記螺合部を絶縁性のカバーにて覆うこと
により、静電塗装を終えるたびに螺合部に積層した塗料
を除去しなくても良く、生産効率を上げることができ、
さらに上記カバーが絶縁性であるので、カバー上に塗料
は殆ど積層しない為、カバーの掃除もしなくて済む。
【0009】請求項2記載の発明は、上記非導電部材が
ルーフラックであり、上記絶縁性のカバーが発泡体であ
る請求項1に記載の非導電部材の静電塗装方法である。
上記絶縁性のカバーが発泡体であることより、カバーを
より簡単に懸架手段に取り付けることができ、さらに絶
縁性の発泡体の表面には殆ど塗料は堆積せず、万一塗料
が発泡体の表面に付着したとしても発泡体中の気泡内に
塗料が吸収され滴り落ち螺合部に付着する様なことはな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しつつ説明する。図1は本発明に係る非導電部材の静電
塗装方法を示した概略図であり、図2は懸架手段と非導
電部材との螺合部を拡大した図である。図3は静電塗装
装置中で使用されるディスクを表わした詳細図である。
図4は静電塗装システムの全体図である。静電塗装シス
テム1は、静電塗装装置16、レシプロケータ10、懸
架手段17、エアーパイプ25、塗料缶35、塗料パイ
プ27、塗料ポンプ29、制御盤31、コンベヤ33と
から構成されている。
【0011】まず、全体の動作について簡単に説明する
と、制御盤31のスイッチを入れ、塗料ポンプ29を作
動させ塗料パイプ27を通り静電塗装装置16に塗料を
供給する。またこの時エアーパイプ25を通してエアー
も同時に静電塗装装置16に供給する。塗料を非導電部
材の適正な位置に塗装するためには補助エアーの作用が
必要となる。さらに非導電部材は前もって前処理として
塗料を塗布し導電性のプライマー層を形成した後、コン
ベヤ33の作動によって該静電塗装システム1内に運ば
れてくる。ここで、コンベヤ33は静電塗装装置16を
取り囲むように円形に配置されている。プライマー層と
して導電性の塗料を使用するが、上記塗料は導電性金属
粉末を含有した導電塗料、あるいはカーボンブラック、
カーボンファイバー、導電性マイカ等を練り込んだ塗料
を使用しても良い。
【0012】そして静電塗装装置16内の高電圧発生部
17の働きにより静電塗装装置16内で高電圧を発生さ
せ、被塗装物2との間で電界を発生させる。静電塗装装
置16としては電気遠心力エア、エアレス霧化式塗装機
等による方法がいずれも使用できるが、実施例としては
回転霧化方式である電気遠心力エア式塗装機を使用し
た。該塗装機は、ディスクを備えておりディスクに高回
転を付与することで、塗料を霧化させ、さらにディスク
の円周方向にエアを吹き出すことにより、塗料が被塗装
物により付着し易くしているものである。また、静電塗
装装置16内で発生させる印加電圧としては、−30k
V〜−90kVが好ましい。さらに静電塗装装置16内
に供給された塗料は、静電塗装装置16内のディスク9
が高回転数で回転する為に霧状となり、上記電界の影響
で霧状となった塗料は非導電部材へ付着する。ここで、
非導電部材に均一に塗料を付着させるために、レシプロ
ケータ10の働きによって静電塗装装置16は上下に移
動でき、非導電部材の上下をくまなく塗装することがで
きる。そして塗装が終わった非導電部材はコンベヤ33
の働きで次工程へ運ばれる。
【0013】静電塗装装置16は、図3に示すように高
電圧発生部17、塗料ON/OFF用バルブ19、エア
ーモータ15、ディスク9より構成される。まず制御盤
31内の低電圧電源から供給された電気は、高電圧発生
部17の作用によって高電圧電流となり、エアモータ1
5を通りデイスク9が高電圧に印加される。塗料缶35
より送られた塗料は塗料ポンプ29の作用で塗料パイプ
27を通り塗料ON/OFF用バルブ19を経てディス
ク9上に送られる。ディスク9はエアーモータ15の働
きで、高速に回転し、ディスク9上の塗料を霧状の均一
で細かい微粒子にする。ここで、静電塗装に使用する塗
料としてはウレタン系、アクリル系、アルキッド系、メ
ラミン系等、通常用いられている塗料がいずれも使用で
きる。ここでは、ウレタン系塗料と有機溶剤とを混合し
たものを用いる。そして非導電部材2とディスク9との
間で電界が発生することにより、負電圧に帯電した霧状
の塗料はクーロン力によって非導電部材2に付着する。
【0014】レシプロケータ10は、内蔵されたACサ
ーボモータ及びボールネジ11の作用で静電塗装装置1
6を上下動させ制御盤2によって静電塗装装置16の下
限を非導電部材2の下限に合わせて、静電塗装装置16
を上下動することによって、ムラなく非導電部材2に塗
料を塗布することができる。
【0015】懸架手段17は、1次ハンガー7および2
次ハンガー6、そして接合部12の支持板14から構成
されている。支持線5によってコンベヤ33に支持され
た1次ハンガー7に非導電部材2を支持板14にて係止
した2次ハンガー6を係合する。この時、2次ハンガー
6と非導電部材2との螺合部12には螺合部全体を覆う
ように絶縁性のカバー3にて覆いをする。このとき、螺
合部12にカバーをしなければ、螺合部に塗料が付着し
静電塗装を行うたびに支持板14や2次ハンガー6に付
着した塗料を取り除かないと螺合部に塗料が積層し乾燥
する為螺合部が絶縁体となってしまい、次の非導電部材
への塗料の付着量が少なくなる。
【0016】ここで、カバーとして絶縁性のカバーを使
用することによって、塗料が殆ど付着しないことより、
カバー3の上部から塗料が滴り落ち螺合部に付着するこ
ともない。カバー3としては、塩化ビニル製、紙製、ウ
レタンフォーム、ポリプロピレン樹脂発泡体が挙げられ
るが、発泡体であるウレタンフォームやポリプロピレン
樹脂発泡体であればカバーをより簡単に懸架手段に取り
付けることができ、さらに前記絶縁性の発泡体の表面に
はほとんど塗料は積層せず、万一塗料が発泡体の表面に
付着したとしても発泡体中の気泡内に塗料が吸収され滴
り落ちるようなことはない。そういった点からもカバー
3としては絶縁性の発泡体が最も好ましい。カバー3と
しては、形状や寸法等は特に規定しなく、螺合部を十分
覆うことができる大きさであれば良い。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ディスク塗装機
と非導電部材との間に高電圧をかけ、形成されたコロナ
放電界中に塗料を噴出させ非導電部材を静電塗装する非
導電部材の静電塗装方法において、非導電部材にプライ
マー層を形成する第1の工程と、表面にプライマー層が
築かれた非導電部材を懸架手段によって懸架しさらに懸
架手段と非導電部材とを螺合しその上に螺合部を絶縁性
のカバーにて覆う第2の工程と、上記表面にプライマー
層が築かれた非導電部材を静電塗装機にて塗料を塗布す
る第3工程、とを有する非導電部材の静電塗装方法であ
る。請求項1記載の発明によれば、上記螺合部を絶縁性
のカバーにて覆うことにより、静電塗装を終えるたびに
螺合部に積層した塗料を除去しなくても良く、生産効率
を上げることができ、さらに上記カバーが絶縁性である
ので、カバー上に塗料は殆ど積層しない為、カバーの掃
除もしなくて済む効果がある。
【0018】請求項2記載の発明は、上記非導電部材が
ルーフラックであり、上記絶縁性のカバーが発泡体であ
る請求項1に記載の非導電部材の静電塗装方法である。
請求項2記載の発明によると、上記絶縁性のカバーが発
泡体であることより、カバーをより簡単に懸架手段に取
り付けることができ、さらに発泡体の表面にはほとんど
塗料は積層せず、万一塗料が発泡体の表面に付着したと
しても発泡体中の気泡内に塗料が吸収され滴り落ちるよ
うなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非導電部材の静電塗装方法を示し
た概略図である。
【図2】懸架手段と非導電部材との接合部を拡大した図
である。
【図3】静電塗装装置中で使用されるディスクを表わし
た詳細図である。
【図4】静電塗装システムの全体図である。
【符号の説明】
1 静電塗装システム 2 非導電部材 3 カバー 4 静電ディスクタイプ塗装機 6 2次ハンガー 7 1次ハンガー 9 ディスク 10 レシプロケータ 11 ボールネジ 12 螺合部 13 セットナット 14 支持板 15 エアモータ 16 静電塗装装置 17 懸架手段 18 高電圧発生部 19 塗料ON/OFF用バルブ 25 エアーパイプ 27 塗料パイプ 29 塗料ポンプ 31 制御盤 33 コンベヤ 35 塗料缶

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク塗装機と非導電部材との間に高
    電圧をかけ、形成されたコロナ放電界中に塗料を噴出さ
    せ非導電部材を静電塗装する非導電部材の静電塗装方法
    において、 非導電部材にプライマー層を形成する第1の工程と、 表面にプライマー層が形成された非導電部材を懸架手段
    によって懸架しさらに懸架手段と非導電部材とを螺合し
    その上に螺合部を絶縁性のカバーにて覆う第2の工程
    と、 上記表面にプライマー層が築かれた非導電部材を静電塗
    装機にて塗料を塗布する第3の工程、 とを有することを特徴とする非導電部材の静電塗装方
    法。
  2. 【請求項2】 上記非導電部材がルーフラックであり、
    上記絶縁性のカバーが発泡体である請求項1記載の静電
    塗装方法。
JP34415397A 1997-11-28 1997-11-28 非導電部材の静電塗装方法 Pending JPH11156285A (ja)

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