JPH11156241A - 電気集塵装置 - Google Patents

電気集塵装置

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JPH11156241A
JPH11156241A JP32746197A JP32746197A JPH11156241A JP H11156241 A JPH11156241 A JP H11156241A JP 32746197 A JP32746197 A JP 32746197A JP 32746197 A JP32746197 A JP 32746197A JP H11156241 A JPH11156241 A JP H11156241A
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JP
Japan
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hood
main body
gas flow
dust collecting
flow passage
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32746197A
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English (en)
Inventor
Fumiyasu Nagai
文康 永井
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転性、保守性及び安全性の向上に寄与する
ことができる電気集塵装置を提供する。 【解決手段】 電離荷電手段10と集塵手段20を格納
するとともに、ガス流通路4を形成する本体2と、ガス
流通路4と連通した集塵手段20の電気絶縁部22を包
囲するように設けたフード24と、本体2の両側面に設
けた少なくとも1つの外気吸引口26と、フード24と
外気吸引口26を密着させるシール材25を備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、電気集塵装置に
関し、更に詳細には、ディーゼルエンジン用排ガス浄化
装置に用いる電気集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、施設内の限定された空間に配置
されたディーゼルエンジンの多量に発生する排ガスは、
排気または給気によって外部の新鮮な空気を導入して排
ガスを希釈し、環境濃度を下げる全体換気で行われてき
たが、施設内の限定された空間では、十分な全体換気を
行うことができなかった。このため、排ガスの発散源の
側に設けたフードで周囲の空気を吸引し、その気流で排
ガスを吸引除去する局所排気が行われ、吸引された排ガ
スは、そのまま外気に放出していた。
【0003】 しかしながら、都市周辺部のように住宅
地域に施設が隣接している場合や環境問題の高まりによ
って、排ガスの清浄化が必要不可欠となっている。
【0004】 ディーゼルエンジンの排ガスの主成分
は、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(パティキュレ
ート)である。ここで、粒子状物質(パティキュレー
ト)とは、黒煙(すす)を中心として他に、未燃の燃料
や潤滑油のミストである可溶性有機物質(SOF)、燃
料中に含まれる硫黄が燃焼して生成する微量のサルフェ
ート(硫酸ミスト等)及び大気中に存在する水分等から
なる複合体であり、粒径は50%以上が0.5μm以下
である。
【0005】 そして、ディーゼルエンジンの排ガスを
清浄化する方法の一つとして、前置集塵器(プレダスタ
ー)付の電気集塵装置が提案されている。これは、予め
前置集塵器(プレダスター)で、ディーゼルエンジンの
排ガス中に含まれる粒子状物質中の黒煙や火の粉等とい
った数ミクロン以上の粒子状物質を十分除去することに
より、電気集塵装置の負荷の軽減と集塵率の低下を防止
することを目的としたものである。
【0006】 ここで用いる電気集塵装置は、直流高電
圧によりコロナ放電を起こさせてガス中の粒子を放電部
で荷電し、クーロン力により粒子を対向電極(集塵極
部)に捕集、凝集させる集塵方式であり、特に空気清浄
を目的とするため、放電極として、人体に有害なオゾン
や窒素酸化物(NOx)の発生の少ない正コロナを用い
るとともに、荷電形式として、図5に示すように、電離
荷電部と集塵部との電界を分けた二段式のものである。
【0007】 しかしながら、前記の方法では、長期連
続運転を実現しながら、前置集塵器(プレダスター)
で、粒子状物質中の黒煙を完全に取り除くことは困難で
あるため、黒煙の一部が電気集塵装置に導入されてしま
う。この黒煙中には、良導体(見掛け電気抵抗率:10
4Ω・cm以下)であるカーボンが含まれている。そし
て、この飛散したカーボンが、例えば、図4に示すよう
に、陰極6と陽極8を絶縁するための電気絶縁部22に
付着することにより、絶縁不良による短絡を引き起こす
ため、電気集塵装置のトラブルが多発していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、このよう
な従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、電気集塵装置の電気絶縁部
に、粒子状物質中のカーボンの付着を防止することによ
り、絶縁不良による短絡を防止することができるため、
運転性、保守性および安全性に優れた電気集塵装置を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、直流高電圧によってコロナ放電を発生させ、ガス
中の粒子を荷電するための電離荷電手段と、荷電された
粒子をクーロン力により対向電極に捕集、凝集させるた
めの集塵手段を有する二段式の電気集塵装置であって、
電離荷電手段と集塵手段を格納するとともに、ガス流通
路を形成する本体と、該ガス流通路と連通した集塵手段
の電気絶縁部を包囲するように設けたフードと、該本体
の両側面に設けた少なくとも1つの外気吸引口と、該フ
ードと該外気吸引口を密着させるシール材を備えたこと
を特徴とする電気集塵装置が提供される。
【0010】 また、本発明では、ガス流通路内の圧力
が、−50〜−200mmAqの負圧であることが好ま
しい。
【0011】
【発明の実施の形態】 本発明の電気集塵装置は、直流
高電圧によってコロナ放電を発生させ、ガス中の粒子を
荷電するための電離荷電手段と、荷電された粒子をクー
ロン力により対向電極に捕集、凝集させるための集塵手
段を有する二段式の電気集塵装置であって、電離荷電手
段と集塵手段を格納するとともに、ガス流通路を形成す
る本体と、該ガス流通路と連通した集塵手段の電気絶縁
部を包囲するように設けたフードと、該本体の両側面に
設けた少なくとも1つの外気吸引口と、該フードと該外
気吸引口を密着させるシール材を備えたものである。
【0012】 これにより、電気集塵装置の電気絶縁部
に、粒子状物質中のカーボンの付着を防止することによ
り、絶縁不良による短絡を防止することができるため、
運転性、保守性および安全性に優れた電気集塵装置を提
供することができる。
【0013】 以下、図面に基づき本発明を詳細に説明
する。図1は、本発明の電気集塵装置の一例を示す分解
斜視図である。図1に示すように、本発明の電気集塵装
置の主要な特徴としては、直流高電圧によってコロナ放
電を発生させ、ガス中の粒子を荷電するための電離荷電
手段10と、荷電された粒子をクーロン力により対向電
極に捕集、凝集させるための集塵手段20と、電離荷電
手段10と集塵手段20を格納するとともに、ガス流通
路4を形成する本体2と、ガス流通路4と連通した集塵
手段20の電気絶縁部22を包囲するように設けたフー
ド24と、本体2の両側面に設けた少なくとも1つの外
気吸引口26と、フード24と外気吸引口26を密着さ
せるシール材25を備えたことである。
【0014】 尚、本発明の電気集塵装置1には、電離
荷電手段10と集塵手段20に高電圧を与えるためのパ
ワーパック30(変圧器及び整流器の集合体)と、処理
ガスを吸引するためのファン32、更に必要に応じてプ
レフィルター34及びアフターフィルター36が備えら
れている。
【0015】 上記のように本発明の電気集塵器装置
は、図2に示すように、本体2の両側面に設けた外気吸
引口26から清浄な外気Xを局所的かつ定常的な吸引気
流をつくり、集塵手段20の電気絶縁部22からガス流
通路4へ清浄な外気Xを流入させることにより、集塵手
段20より飛散したカーボンCの電気絶縁部22への接
触及び付着を防止することができるため、電気絶縁部2
2の絶縁不良による短絡を防止することができる。
【0016】 このとき、集塵手段20の電気絶縁部2
2からガス流通路4へ清浄な外気Xを流入させるために
は、ガス流通路内の圧力を負圧にするとともに、本体2
の両側面(2a)とフード24との気密性を十分に確保
することが重要であり、本体2の両側面とフード24の
間にシール材25を挟み込むことにより、気密性を確保
している。これは、気密性が十分でない場合、外気吸引
口26から清浄な外気Xを吸引することができないた
め、集塵手段20より飛散したカーボンCを電気絶縁部
22から十分に除去することができないからである。
【0017】 また、ガス流通路4内の圧力を、−50
〜−200mmAqの負圧にすることにより、集塵手段
20より飛散したカーボンCを、確実にガス流通路4内
に保持することができるため、好ましい。
【0018】 本発明の電気集塵装置の集塵手段に設け
られたフード24の形状および大きさは、特に限定され
ないが、例えば、図3に示すように、ガス流通路4と連
通した集塵手段20の電気絶縁部22を包囲するように
設けることが、清浄な外気Xの吸引効果を向上させる上
で重要である。
【0019】 また、本発明の電気集塵装置の本体の両
側面に設けられた外気吸引口26は、図1〜2に示すよ
うに、通気抵抗をある程度確保できるような大きさであ
るとともに、本体2の両側面(2a)に少なくとも1つ
設けることが重要である。これは、外気吸引口26を設
けない場合、フード24内の空気が、ガス流通路4内に
吸引され、フード24内が負圧状態となるが、ガス量の
変動により加圧状態となる場合もあるため、電気絶縁部
22にカーボンが付着し、絶縁不良による短絡が発生し
やすくなるからである。
【0020】 本発明の電気集塵装置で用いるシール材
25は、フード24との気密性を完全にするために、フ
ード24の大きさよりもやや大きめにすることが好まし
く、更に本体2と集塵手段20のフード24との気密性
の確保と電気的接触を防止するため、ネオプレンゴムを
用いることがより好ましい。
【0021】
【実施例】 以下、本発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。図6に示す粒子状物質捕集装置を用いて、デ
ィーゼルエンジンの排ガス中に含まれる粒子状物質の捕
集を行うことにより、それぞれの電気集塵装置の耐久試
験を行った。その結果を表1に示す。
【0022】 尚、条件は、以下に示す通りである。
1.粒子状物質捕集装置 (a) 衝突慣性力集塵装置40に用いる邪魔板44と
して、最大気孔径:400μ、気孔率:31.5%、圧
力損失:50mmAq、通気量:1900L/MIN
[1本当り]であるセラミックフィルター(形状:30
0mm×300mm×30mm)を用いた。 (b) 電気集塵装置50として、図1に示す本発明の
電気集塵装置(実施例)、本発明の電気集塵装置(図1
参照)であって、外気吸引口26を塞いだもの(比較例
1)及び従来の電気集塵装置[SSP−300PE(U
AS社製電気集塵機)](比較例2)をそれぞれ用い
た。尚、このときの電気集塵装置のガス流通路内の圧力
は、実施例では、−90mmAq、比較例1〜2では、
−100mmAqであった。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の電気集
塵装置は、電気集塵装置の電気絶縁部に、粒子状物質中
のカーボンの付着を防止することにより、絶縁不良によ
る短絡を防止することができるため、運転性、保守性お
よび安全性の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気集塵装置の一例を示す分解斜視
図である。
【図2】 本発明の電気集塵装置における本体と集塵手
段との間隙部での状態を示す部分断面説明図である。
【図3】 本発明の電気集塵装置の電離荷電・集塵手段
の一例を示すものであり、(a)は、概略斜視図、
(b)は、概略側面図、(c)は、概略平面図である。
【図4】 従来の電気集塵装置における本体と集塵手段
との間隙部での状態を示すものであり、(a)は、部分
断面説明図、(b)は、(a)の要部の部分拡大説明図
である。
【図5】 電気集塵装置(二段式)の原理を示す説明図
である。
【図6】 電気集塵装置の耐久試験に用いた粒子状物質
捕集装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
2…本体(電気集塵装置)、2a…本体の側面、4…ガ
ス流通路、5…間隙部、6…陰極、8…陽極、10…電
離荷電手段、20…集塵手段、22…電気絶縁部、24
…フード、25…シール材、26…外気吸引口、30…
パワーパック、32…ファン、34…プレフィルター、
36…アフターフィルター、40…衝突慣性力集塵装
置、42…排ガス入口、44…邪魔板(セラミックフィ
ルター)、46…ホッパ、50…電気集塵装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流高電圧によってコロナ放電を発生さ
    せ、ガス中の粒子を荷電するための電離荷電手段と、荷
    電された粒子をクーロン力により対向電極に捕集、凝集
    させるための集塵手段を有する二段式の電気集塵装置で
    あって、 電離荷電手段と集塵手段を格納するとともに、ガス流通
    路を形成する本体と、 該ガス流通路と連通した集塵手段の電気絶縁部を包囲す
    るように設けたフードと、 該本体の両側面に設けた少なくとも1つの外気吸引口
    と、 該フードと該外気吸引口を密着させるシール材と、を備
    えたことを特徴とする電気集塵装置。
  2. 【請求項2】 ガス流通路内の圧力が、−50〜−20
    0mmAqの負圧である請求項1に記載の電気集塵装
    置。
JP32746197A 1997-11-28 1997-11-28 電気集塵装置 Withdrawn JPH11156241A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064805A1 (ja) * 2004-12-17 2006-06-22 Munekatsu Furugen ディーゼルエンジンの排気ガス用電気式処理方法およびその装置
CN115003900A (zh) * 2020-08-20 2022-09-02 富士电机株式会社 电气集尘机

Cited By (3)

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WO2006064805A1 (ja) * 2004-12-17 2006-06-22 Munekatsu Furugen ディーゼルエンジンの排気ガス用電気式処理方法およびその装置
JPWO2006064805A1 (ja) * 2004-12-17 2008-06-12 宗勝 古堅 ディーゼルエンジンの排気ガス用電気式処理方法およびその装置
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