JPH11155603A

JPH11155603A - 履物

Info

Publication number: JPH11155603A
Application number: JP32860897A
Authority: JP
Inventors: Harumi Ishihara; 晴美石原
Original assignee: FESTA KK
Current assignee: FESTA KK
Priority date: 1997-11-28
Filing date: 1997-11-28
Publication date: 1999-06-15

Abstract

(57)【要約】【課題】マッサージ効果と同時に衛生的又は精神的効
果をも発揮する履物を提供する。【解決手段】スリッパ１は、足載置面２の土踏まず部
に膨出部３を形成し、この膨出部３内に医薬品又は芳香
品４を収容した袋体５を内蔵して形成した。又、膨出部
３の一側には開口部７を形成し、この開口部７を弾性材
６により収縮自在とした。これより、膨出部３により足
裏の土踏まず部をマッサージでき、医薬品又は芳香品４
により衛生的又は精神的効果を発揮できる。また、医薬
品又は芳香品４を容易に交換できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、マッサージ効果と
同時に衛生的又は精神的効果をも発揮するスリッパ、サ
ンダル等の履物に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、サンダルの足載置面に多数の突起
部を設け、足裏の通気性を良くすると共に、足裏に刺激
を与えることにより血行を良くして健康増進を図るよう
に工夫されたものがあった。また、最近では、履物の足
載置面に抗菌物質を散在させて衛生効果を発揮するよう
に工夫されたものも開発されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
サンダル等の履物には、履物の形状を変更して健康増進
効果を発揮したり、履物に薬剤を混入して衛生的効果を
発揮する、というものはあっても、これら効果を同時に
発揮するものはなかった。又、これら効果を簡易な構成
で同時に発揮し、しかも、これら効果を長期に渡って発
揮するようにしたものもなかった。

【０００４】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、マッサージ効果と同時に衛生的又は
精神的効果をも発揮し、しかも、これら効果を簡易な構
成で、長期に渡って発揮するようにした履物を提供せん
とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の履物は、足載置面の土踏まず部に膨出部を
形成し、この膨出部内に医薬品又は芳香品を内蔵したこ
とを特徴とする。かかる構成によれば、膨出部により足
裏の土踏まず部をマッサージできるとともに、医薬品又
は芳香品により衛生的又は精神的効果を発揮できる。

【０００６】前記膨出部を一側に開口部を形成したもの
とすれば、医薬品又は芳香品を交換でき、前記膨出部を
前記開口部を弾性材により収縮自在とした布製とすれ
ば、医薬品又は芳香品を交換し易く、しかも、膨出部よ
り容易に脱出させないようにすることができ、好まし
い。

【０００７】前記医薬品又は芳香品を袋体に収容したも
のとすれば、粉体、粒体、液体等形状が一定しないも
の、色が移り易いもの等も使用することができ、好まし
い。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態をスリッパに
適用した場合について、図面を参照して説明する。

【０００９】図１及び図２に示したスリッパ１は、足載
置面２の土踏まず部２ａ（人がスリッパを履いた時にそ
の人の土踏まずの下方に位置する部分）に膨出部３を設
け、この膨出部３内に医薬品又は芳香品４を収納した袋
体５を交換可能に挿入してある。

【００１０】膨出部３は、布製であり、かかと側縁３ａ
を除く周縁を縫着、接着その他の固着手段で足載置面２
に固着してポケット状とし、該かかと側縁３ａにゴム等
の弾性材６を配設してポケット開口部７を収縮自在と
し、このポケット内に医薬品又は芳香品４を収納した袋
体５を挿入して膨出状としてある。ポケット開口部に弾
性材を配設することにより、医薬品又は芳香品４を収納
した袋体５の出し入れが容易であるばかりか、膨出部３
の形状を、歩行の邪魔にならず、しかもスリッパを履い
た人の土踏まずに調度良い刺激を与えられる山形状に形
成することができる。なお、膨出部３は、布製に限定す
るものではなくゴム製であってもよいし、また、開口部
７を設けることなく、上記ポケット内に袋体５を膨出部
３内に挿入してポケット開口部を固着して封鎖するよう
にしてもよい。

【００１１】土踏まず部２ａに膨出部３を設けているの
で、歩行の邪魔にならず、しかも足裏、特にツボの集中
する土踏まずをマッサージできる。膨出部３は、人の土
踏まずの形状、寸法に対応させて形成するが、例えば長
さ６ｃｍ〜７ｃｍ、巾３ｃｍ〜４．５ｃｍ、高さ１．５
ｃｍ〜２ｃｍに形成する。

【００１２】医薬品又は芳香品４は、用途に応じて適宜
選択すればよい。例えば、ハーブやハーブの精油を含浸
させた素材は、殺菌性、静菌性、抗カビ性などに優れ、
抗菌剤や防虫剤、脱臭剤、芳香剤として好適である。具
体的には、シナモンやクローブ、或いはシソ科のハーブ
例えばオレガノ、タイム、セージ、バジル、ローズマリ
ー、ラベンダーなどを乾燥させ、これらを単独で又は組
み合わせて適宜な量となし、細かく粉砕して用いること
ができる。また、これらハーブを蒸留して得られた精油
を、上記粉砕したハーブや合成樹脂或いはその他の機能
材に含浸させて用いることができる。茶葉なども脱臭、
抗菌効果がある。いぐさ、レモングラスなどは、芳香
性、衛生、通気性にすぐれているばかりか、クッション
性もあって疲労回復にも効果的である。また、備長炭な
どの木炭や活性炭、ゼオライトなどの素材は、特に脱臭
作用に優れ、脱臭剤として好適であり、また、木材のお
が粉、とりわけヒノキチオールが含まれるヒバ、ヒノキ
のおが粉は抗菌剤や消臭剤、芳香剤として好適である。
抗菌剤や脱臭剤などの機能材を形成するため、乳酸菌や
酵母菌、光合成細菌などの多種類の微生物を共存させた
複合培養液を用いてもよい。また、吸湿性素材として高
吸水性ポリマーを充填してもよい。

【００１３】医薬品又は芳香品４を収納する袋体５は、
膨出部３の開口部から医薬品又は芳香品自体は漏らさ
ず、かつ医薬品又は芳香品４の有効成分は外部に放射で
きるように、布材、網材、紙材などから形成することが
できる。なお、袋体としなくても、医薬品又は芳香品４
をこれらの素材で包むようにしてもよいし、また、医薬
品又は芳香品４の種類によっては、袋体などで包むこと
なくそのまま膨出部３に内蔵させることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としてのスリッパの一例を示
す上面図である。

【図２】図１のスリッパの断面図である。

【符号の説明】

１スリッパ２足載置面３膨出部４医薬品又は芳香品５袋体６弾性材７開口部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】足載置面の土踏まず部に膨出部を形成
し、この膨出部内に医薬品又は芳香品を内蔵したことを
特徴とする履物。
【請求項２】前記膨出部は、一側に開口部を形成して
なるものである請求項１に記載の履物。
【請求項３】前記膨出部は、前記開口部を弾性材によ
り収縮自在とした布よりなることを特徴とする請求項２
に記載の履物。
【請求項４】前記医薬品又は芳香品は、袋体に収容し
たものであることを特徴とする請求項１乃至３に記載の
履物。
【請求項５】前記医薬品は、防臭剤、消臭剤、吸湿剤
又は抗菌剤であることを特徴とする請求項１乃至４に記
載の履物。
【請求項６】前記履物は、スリッパであることを特徴
とする請求項１乃至５に記載の履物。