JPH1115497A - 氏名読み音声合成装置 - Google Patents
氏名読み音声合成装置Info
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- JPH1115497A JPH1115497A JP9162694A JP16269497A JPH1115497A JP H1115497 A JPH1115497 A JP H1115497A JP 9162694 A JP9162694 A JP 9162694A JP 16269497 A JP16269497 A JP 16269497A JP H1115497 A JPH1115497 A JP H1115497A
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Abstract
力する場合、特殊な漢字や特殊な読み・特殊なアクセン
トを持つ氏名は、正しく音声変換出来ないことが多かっ
た。そのため、氏名を含む文章を利用する分野では、音
声合成技術を適用するのが難しかった。本発明は、氏名
を含む文書の音声合成の精度を高めることを目的とす
る。 【解決手段】氏名専用の氏名辞書1−6及び氏名判定部
2−4を設け、一般の文文章解析に先だって氏名判定す
ることにより、氏名の判定・読み・アクセントに関し
て、精度の高い音声合成を可能とした。
Description
文章から音声を合成する装置において、特に氏名の読み
上げ精度の向上を図った新しい音声合成装置に関する。
近年、コンピュータのハードウェアの進歩と共に、音声
合成技術が進歩し、その利用分野も急速に広がってい
る。しかし、文章が固定的であるような音声合成は、容
易になってきているが、文章が可変で、特に氏名等の固
有名詞を含む文章の音声合成は、その読みや発音の特殊
性・多様性から、精度の高い音声合成は難しかった。そ
のため、氏名等の固有名詞の精度の高い音声合成技術が
求められている。
的な日本語音声合成装置の構成図である。処理部2の中
の文章解析部2−1では、事前に記録媒体に記録された
日本語文章1−1に対し、基本辞書1−2を参照しなが
ら単語の同定を行い、読みやアクセントを決定する。基
本辞書1−2内には、一般語に混じって氏名単語も格納
されており、氏名単語も一般単語と区別せず、文章解析
部2−1で文章の解析を行っている。解析されたデータ
は、波形生成部2−2で、音声素片1−3を用いて音声
信号に変換され、スピーカ3を通じて音声が出力され
る。
出願公開番号「昭 63-49799 」に開示された音声合成装
置の構成図である。本従来例では、事前に記録媒体に記
録された日本語文章1−1に対して、以下のような処理
を行っている。 (1)文章解析部2−1において、一般語辞書1−4を
参照して、読みやアクセントを付与するとともに、同表
記で読みやアクセントの異なる固有名詞が存在する場合
は同形語フラグを付与する。 (2)固有名詞接続検定部2−3において、同形語フラ
グのたった語が固有名詞辞書に「姓」として存在し、そ
の後に「名」が続く場合、「姓」としての読みやアクセ
ントを付与し直す。
いて、日本語文章は非常に多様で複雑であり、それに正
確な読みとアクセントを付与するためには、文章解析部
は、膨大で極めて複雑な処理を行う必要がある。そのた
め、文章解析プログラムの解析ミスのメンテナンスや新
機能の追加作業等に多大な労力を要する。このため、文
章解析のプログラムは出来る限り分割し、個々のプログ
ラムを簡素化することが望ましい。
から十数万語必要であるが、この他に、氏名を正確に読
むためには、氏名単語の語彙数として、数十万語が必要
である。ところが、辞書の登録語彙数が多くなるほど、
辞書のアクセス時間が長くなるが、従来例1では、一般
単語と氏名単語が混在しているため、文章解析の処理速
度が遅くなるという問題がある。
固有名詞を判別して同形語フラグを立てるようにしてい
るため、解析精度の向上は望めても、処理速度の向上に
は向かないという問題がある。従って、本発明は、氏名
辞書と一般語辞書を分割することによる処理の高速化と
氏名判定を文章解析に先立って行うことによる解析精度
の向上を目的とするものである。
成を図5に示すように、辞書を氏名の表記・読みなどの
氏名情報を格納する氏名辞書1−6と一般語の辞書であ
る基本辞書1−2に分け、氏名が含まれているかどうか
を判定する氏名判定部2−4を、文章解析部2−1の前
段に設けることで、より早い処理速度とより高い精度
で、入力された日本語文章から氏名を抽出し、正しく読
み上げることを可能とした。また、氏名判定部2−4
を、一般単語の文章解析部2−1の前処理とすること
で、氏名判定部2−4を使用するか否かによらず、文章
解析部2−1の出力を波形入力部の入力とすることを可
能とした。
である。まず、ステップ1でキーボード等から入力され
て記録媒体に記録されている日本語文章1−1を入力
し、氏名辞書1−6を用いて解析して、文章中に氏名が
あるか判定する。氏名が有る場合はステップS2に制御
を渡し、氏名がなければステップ3に制御を渡す。ステ
ップS2では、氏名辞書1−6を用いて氏名の読み情報
を付加し、ステップS1に制御を戻して、氏名がなくな
るまでS1〜S2の氏名判定処理をくり返す。日本語文
章1−1中に氏名が無くなり、ステップ3の文章解析部
2−1に制御が渡ると、氏名判定部2−4で氏名部分の
み変換された日本語文章を入力して、文章解析部2−1
が基本辞書1−2を用いて、氏名以外の日本語文章を読
み情報に変換し、ステップS4の波形生成部2−2に制
御を移す。ステップ4の波形生成部2−2では、日本語
文章を変換して生成された読み情報を入力にし、音声素
片1−3を用いて音声を合成し、ステップS5で、合成
した音声をスピーカー3を用いて出力する。
名辞書1−6について説明する。表記は、姓または名と
して用いられている単語であり、該辞書のキーとなる。
読みはその表記(氏名)の読みかたである。姓名は、姓
として用いられるか、名として用いられるかを示す。姓
名優先は、その表記が姓としても名としても使用される
場合、どちらで使用されることが多いかを示す。頻度
は、その表記が使用される頻度を表し、読みが複数ある
場合にどの読みを使うのが望ましいか判定するために使
用する。氏名/一般優先は、単漢字について、その漢字
が氏名として使われるか、一般単語として使われるかの
優先情報を示す。その他の情報は、実施例に応じてその
他の氏名情報が記録される。
は、氏名辞書1−6と同様である。音声素片1−3は、
単音の読みである発音とその音声パターンである。発音
は、該辞書のキーである。氏名専用漢字辞書は、キーと
なる表記のみで構成される。氏名接頭語接尾語辞書は、
接頭語または接尾語の表記とその読みと接頭語か接尾語
かを示す語から構成される。キーは、表記である。
キストエディタ等で記録媒体等に記録された日本語文章
1−1を入力にして、氏名判定部2−4が、氏名が含ま
れているかどうかを判定する。氏名であると判定された
単語又は単語列は、氏名辞書1−6に含まれる読み・ア
クセント等の読み情報を付加され、文章解析部2−1に
渡される。文章解析部2−1は、氏名以外の日本語文章
部分を基本辞書1−2を用いて読み・アクセント等の読
み情報に変換し、波形生成部2−2に渡す。波形生成部
2−2は、変換後の日本語文章の読み情報をもとに、音
声素片1−3をもちいて音声信号に変換し、スピーカー
3によって出力する。
る。漢字を読み情報に変換する例をあげると、例えば
「渋谷」という氏名単語に、「<発音:シブ’タニ>」
等のように、読みと発音を表す読み情報文字列に付加す
る。アポストロフィーは、アクセントを表す。氏名辞書
で姓と定義された単語と名と定義された単語が連続して
いる時は、その単語列を氏名(姓+名)とみなす。
ある場合は、使用頻度の高い読みを採用する。また、氏
名判定部2−4で、氏名(姓+名)と判定された単語列
が、姓と名の組み合わせを複数持つ場合は、それぞれの
姓と名の出現頻度情報を合わせて判定し、その単語列の
読みを決定する。出現頻度は、氏名データベース等に出
現した数の実測値や予想される出現数等が考えられる。
郎」と「時」+「任太郎」の組み合わせが考えられる。
「時」・「時任」・「任太郎」・「太郎」の出現頻度
を、それぞれ20・50・50・70とすると、姓名の
出現頻度の和は、「時任」+「太郎」は50+70=1
20、「時」+「任太郎」は20+50=70となり、
よりスコアの高い「時任」+「太郎」の組み合わせであ
ると見なす。ここであげたスコアの計算方法は、ほんの
一例であり、必ずしもこの方法に限るものではない。
書1−6に登録された文字数の異なる複数の単語と一致
する文字列が存在する場合は、氏名判定部2−4は、表
記が一番長い単語の読みをつける。例えば、「健一郎」
という文字列は、氏名辞書中に「健」「健一」「健一
郎」という名が存在するが、この場合は、表記の一番長
い「健一郎」を名として判定する。
や「,」等で羅列された単語群が存在する場合に、その
単語群の予め指定した割合以上が氏名と判定された場合
は、他の単語も氏名とみなし、氏名辞書1−6の読み情
報を優先してもよい。氏名判定部2−4の判定結果のみ
を用いて、氏名判定を行うのではなく、文章解析部2−
1の整合性をとる方法も考えられる。氏名判定部2−4
では氏名候補として変換し、文章解析部2−1で整合性
がとれれば氏名を確定する。即ち、氏名判定部2−4で
は、氏名であると確定せず、氏名と判定した単語には、
氏名候補として、読み情報を付加して変換する。文章解
析部2−1では、氏名候補単語とその前後の文章との整
合性を判断し、整合性に問題が無ければ氏名候補単語を
氏名として確定する。整合性がとれない場合は、氏名で
ないとみなし、一般単語として基本辞書を用いて読み情
報に変換する。 日本語文章1−1中に氏名辞書1−6
の読み情報を使用する単語を予め指定してある場合は、
指定された単語のみ氏名辞書1−6を使用して、読み情
報に変換してもよい。
は、日本語文章1−1中に氏名辞書1−6の読み情報を
優先する氏名読み優先区間を指定しておき、指定された
区間中に存在する単語は氏名辞書1−6の読み情報を優
先させて変換してもよい。
語の辞書を使用することにより、氏名か一般語かの判別
精度をより高めた実施例である。氏名接頭語接尾語辞書
1−7は、「亡き」「故」等の氏名の頭につく氏名接頭
語と、「さん」「様」「殿」等の氏名の後ろに付く氏名
接尾語の表記と読み等の情報を持った辞書である。この
辞書を検索することにより、氏名か一般名詞か判定する
際に、氏名接頭語が頭に付く単語又は氏名接尾語が後ろ
に付く単語を、氏名と判断することが可能となり、より
精度の高い氏名判定が可能となる。それ以外の処理は、
実施例1と同様である。
と名のどちらに付く方が多いかを示す姓名優先情報を持
たせることにより、姓と名のどちらにも存在する表記、
例えば「南」「秋江」「金子」等の表記で、姓か名か判
定困難な場合でも、姓か名かを判定する精度が高まる。
字辞書を使用することにより、氏名か一般語かの判定精
度をより高めた実施例である。氏名専用辞書1−8は、
氏名にのみ使用される「宏」「晋」等の漢字の表記のみ
を持った辞書である。氏名判定部2−4で氏名を判定す
る際に、氏名専用漢字1−8を使用している単語又は単
語列があると、それを氏名と判定し、氏名辞書1−6に
設定されている読み情報に変換し、文章解析部2−1に
渡す。氏名専用漢字を持たない単語の処理は、実施例1
と同様である。
られる場合と一般単語に用いられる場合のどららが多い
かの優先情報を持たせて、氏名かどうかを判定する場合
の実施例である。基本辞書1−2内に存在する漢字1文
字毎の読み情報を持つ単漢字辞書1−9(基本辞書の一
部)に、氏名に用いられる場合と一般単語に用いられる
場合のどららが多いかの優先情報を持たせ、氏名か一般
単語か判断しにくい場合は、この優先情報をもとに氏名
か否かを判定する。氏名に使用されることの多い漢字と
は、「嶋」「也」等である。以下の処理は、実施例1と
同様である。
指定によって正しい読みを指定する場合の実施例であ
る。ユーザが読みを入力する方法は、読みが複数ある場
合、ユーザ読み指定部が複数の読み情報を提示し、ユー
ザが選択する選択入力方式や直接読み情報を入力する直
接入力方式等の逐次入力方式と、ユーザが予め指定した
希望の読みを蓄積しておき、変換時にそれを使用する一
括入力方式および、それらの組み合わせによる入力方法
が考えられる。
に、どの読みを優先するかを、ユーザ読み蓄積辞書1−
10に登録されているユーザ読み情報を参照しながら読
みを決定し、ユーザ読み情報の登録がない場合は、ユー
ザに読みを問い合わせする一括入力方式と逐次入力方式
の組み合わせの実施例である。氏名判定時に読みが複数
ある氏名が現れた場合、氏名判定部2−4は読み情報を
付加せず、ユーザに読みを指定させる指示情報に変換
し、ユーザ読み指定部2−5に渡す。ユーザ読み指定部
2−5では、指示情報があるとユーザ読み蓄積辞書1−
10にアクセスし、該当する単語が存在する場合はその
読み情報に変換し、存在しない場合は逐次入力方式で、
ユーザに問い合わせて、キーボード4等の入力装置から
読み情報を入力させる。ユーザ読み蓄積辞書の中身は、
氏名辞書と同様である。それ以降の処理は、実施例1と
同じである。
の単語は氏名と見なさない場合の実施例である。あらか
じめ、指定文字数保持部2−6に、短くて氏名と見なさ
ない文字数を指定しておく。氏名判定部2−4におい
て、氏名判断する際に、指定文字数保持部2−6を参照
して、あらかじめ指定した文字数以下の場合は、その単
語を氏名でないと判定することにより、氏名判定処理の
高速化を図る。指定された文字数以下の単語は、基本辞
書を用いて変換される。
た日本語文章に含まれる氏名を、氏名専用の辞書と判定
部を設けることにより、より高い精度で正しく読みあげ
ることを可能とし、正確な氏名読み上げを必要とする場
合と、特に正確な氏名読み上げを必要としないが、高速
処理を求められる場合の使い分けが可能となる。
理構成を示す図である。
構成を示す図である。
ャートである。
す図である。
構成を示す図である。
ある。
ある。
ある。
ある。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 事前に記録媒体に記録された日本語文章
を入力にして、それを解析して読み情報に変換する文章
解析部と、文章解析結果を音声信号に変換する波形生成
部を持つ音声合成装置において、該文章解析部の処理に
先立って、氏名部分を判定する氏名判定部と、氏名の表
記・読み・アクセント等の情報を持つ氏名辞書を設ける
ことにより、文章解析の前に氏名と判定した語に読みを
示す読み指定文字列を付加することを特徴とする音声合
成装置。 - 【請求項2】 請求項1において、氏名にのみ付く接頭
語と接尾語の表記・読み等の読み情報を持つ氏名接頭語
接尾語辞書を設け、入力した文章中に氏名の接頭語が現
れた場合はその直後の単語又は単語列を、氏名の接尾語
が現れた場合はその直前の単語又は単語列を、氏名であ
ると判定することを特徴とする音声合成装置。 - 【請求項3】 請求項1において、ユーザの指定によっ
て氏名の読みが指定された場合は、読みが複数あって
も、その読みを優先させることを特徴とする音声合成装
置。 - 【請求項4】 事前に記録媒体に記録された日本語文章
を入力にして、それを解析して読み情報に変換する文章
解析部と、文章解析結果を音声信号に変換する波形生成
部を持つ音声合成装置において、該文章解析部の処理に
先立って、氏名部分の候補をあげる氏名判定部と、氏名
の表記・読み等の情報を持つ氏名辞書を設けることによ
り、文章解析の前に氏名候補とした語に読みと発音を示
す読み発音指定文字列を付加し、氏名候補としてあげら
れた語が、文章解析時に前後の語と整合性がとれる場合
は氏名と確定し、整合性がとれない場合は、氏名として
の読み情報の代わりに、基本辞書を使用して一般語とし
ての読み発音指定文字列を付加することを特徴とする音
声合成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16269497A JP3371761B2 (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 氏名読み音声合成装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3371761B2 JP3371761B2 (ja) | 2003-01-27 |
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ID=15759529
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