JPH11153951A - 外国語発声学習教材及びその作成方法 - Google Patents

外国語発声学習教材及びその作成方法

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JPH11153951A
JPH11153951A JP33369497A JP33369497A JPH11153951A JP H11153951 A JPH11153951 A JP H11153951A JP 33369497 A JP33369497 A JP 33369497A JP 33369497 A JP33369497 A JP 33369497A JP H11153951 A JPH11153951 A JP H11153951A
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syllable
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vowel
foreign language
phonetic
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Norihiro Tanaka
典弘 田中
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 外国語発声学習教材において、外国語の文章
の単語を表音記号に変換し、表音記号を用いて表示され
た文章を、母音を中心とする音節に区分して表示するこ
とを課題とする。 【解決手段】 外国語発声学習教材であって、外国語の
文章の単語の文字が表音記号に変換され、表音記号を用
いて表示された文章が次の原則A,Bに従って音節に区
分され、ある音節と他の音節とが識別できる形態で、区
分された記号が音節を単位として縦書き又は横書きで表
示されたものである。 A.母音のみで1音節とし、又は母音に子音を付して1
音節とする。 B.音節の区分内で、子音は原則として母音の前に置
く。ただし、区切記号の直前の子音は母音の後に置く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、英語、ドイツ語、
中国語その他のすべての外国語の発声練習に用いる学習
教材に関する。
【0002】
【従来の技術】日本人が英語その他の外国語を学習する
場合、子音の発音が困難であるとして、単独子音を視覚
化し、子音部図形と母音部図形とを組み合わせて、音を
視覚的に表示する発音図形を用いた学習教材がある(例
えば特開平6−124063号公報参照)。この学習教
材においては、発音図形を発音記号又は単語の文字と併
記して、発音の学習をさせようとしている。
【0003】しかし、日本人にとって、英語等の外国語
の発声や聞き取りの困難さは、一つ一つの子音又は母音
の発音の問題よりも、むしろ複数の子音又は母音が結合
して発声される場合に、その発声音を聞き取ったり発声
したりすることが難しいことにある。その原因は、日本
語が、基本的には「母音」及び「子音+母音」という開
音節から組み立てられ、促音と「ン」の音を加えたもの
であるからであると考えられる。このように、日本語は
母音中心の言語であり、日本人は母音止めに慣れている
ため、子音が多く子音止めの外国語の発声や聞き取りに
戸惑っていると思われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、母音中心及び
母音止めという日本語の特殊性を生かし、外国語の母音
(語の構成要素としての音の単位で、一つのまとまった
音の感じを与えるものを母音止め(開音節)に組み替
え、組み替えられた(母音止め音節)毎)に区分して発
声することを考えた。また、単語の発音については、言
語の音を音声学的に標記する表音記号(例えば図6A〜
図6Cの発音記号表等に載せられた発音記号やローマ字
等の音標文字)のとおりに発音すればよいと考えた。本
発明は、外国語発声学習教材において、外国語の文章の
単語を表音記号に変換し、表音記号を用いて表示された
文章を、各単語毎に順次、母音を中心とする音節に区分
して表示することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するために、外国語発声学習教材において、外国語の
文章の単語の文字が表音記号に変換され、表音記号を用
いて表示された文章が次の原則A,Bに従って音節に区
分され、ある音節と他の音節とが識別できる形態で、区
分された記号が音節を単位として縦書き又は横書きで表
示されたことを第1構成とする。 A.母音のみで1音節とし、又は母音に子音を付して1
音節とする。 B.音節の区分内で、子音は原則として母音の前に置
く。ただし、区切記号の直前の子音は母音の後に置く。
なお、区切記号はピリオド、カンマ、クエッションマー
ク、コロン、セミコロン、エクスクラメーション・マー
ク、休止マークの総称である。 本発明は、外国語発声学習教材において、外国語の文章
の単語の文字が表音記号に変換され、表音記号を用いて
表示された文章が第1構成の原則A,Bに従って音節に
区分され、ある音節と他の音節とが識別できる形態で、
区分された記号が外国語の文章の文字の上側、下側、右
側又は左側に縦書き又は横書きで併記して表示されたこ
とを第2構成とする。本発明は、外国語発声学習教材に
おいて、外国語の文章の単語の文字が表音記号に変換さ
れ、表音記号を用いて表示された文章が第1構成の原則
A,Bに従って音節に区分され、さらに音節の区分内の
表音記号が発声音の強弱に応じて複数に分別され、ある
音節と他の音節とが識別でき、同時に発声音の強弱が判
別できる形態で、区分された記号が音節を単位として縦
書き又は横書きで表示されたことを第3構成とする。本
発明は、第1構成ないし第3構成のいずれか1つにおい
て、次の原則C,Dを付加したことを第4構成とする。
なお、原則Eを付加することができる。 C.子音のうちの鼻音・側音は例外的に母音と同様にし
て、本来の母音に続けて二重母音(重母音)として又は
1音節として扱うことができる。 D.文章中の区切記号であるピリオド、カンマ、クエッ
ションマーク、コロン、セミコロン、エクスクラメーシ
ョン・マーク、休止マークは、1音節として扱う。 E.音節中の表音記号を「母音」、「子音のうち該母音
と同一単語に属するもの」、「子音のうち該母音と同一
単語に属さないもの」の3種に分け、3種の表音記号を
それぞれ異なった色或いは1種のみ異なった色で表示
し、又は3種の表音記号についてそれぞれ異なった字体
或いは1種のみ異なった字体で表示する。 本発明は、外国語発声学習教材において、アルファベッ
トを用いて表現された外国語の文章の単語の文字が表音
記号に変換され、表音記号を用いて表示された文章が次
の原則AないしCに従って音節に区分され、アルファベ
ットの文章の文字が音節の区分に対応させて分割され、
ある分割された文字と他の分割された文字とが識別でき
る形態で、分割された文字が縦書き又は横書きで表示さ
れたことを第5構成とする。 A.母音のみで1音節とし、又は母音に子音を付して1
音節とする。 B.音節の区分内で、子音は原則として母音の前に置
く。ただし、区切記号の直前の子音は母音の後に置く。 C.子音のうちの鼻音・側音は例外的に母音と同様にし
て、本来の母音に続けて二重母音として又は1音節とし
て扱うことができる。 本発明は、外国語の単語とその表音記号との対照表を予
め記憶させておき、外国語の単語をこの対照表に従って
表音記号に変換し、表音記号と区切記号を順次に読み出
して母音記号に応じて音節に区分し、区分された音節の
直後の記号が長音記号のときはその記号を区分された音
節の末尾に加え、区分された音節の直後の記号が母音記
号のときは、区分された音節の末尾の記号とその母音記
号とによって二重母音となるか否かを判断し、二重母音
になるときはその母音記号を区分された音節の末尾に加
え、また区切記号に応じて区切記号の前の子音を直前の
音節の末尾におくことにより、請求項1ないし3のいず
れか一つの外国語発声学習教材を作成する方法を第1の
方法とする。本発明は、外国語の単語とその表音記号と
の対照表を予め記憶させておき、外国語の単語を文章の
順番に従いこの対照表に従って表音記号に変換し、表音
記号と区切記号を順次に読み出して母音記号に応じて音
節に区分し、区分された音節の直後の記号が長音記号、
鼻音記号又は側音記号のときはその記号を区分された音
節の末尾に加え、区分された音節の直後の記号が母音記
号のときは、区分された音節の末尾の記号とその母音記
号とによって二重母音となるか否かを判断し、二重母音
になるときはその母音記号を区分された音節の末尾に加
え、また区切記号に応じて区切記号の前の子音を直前の
音節の末尾におくことにより、請求項4又は5の外国語
発声学習教材を作成する方法を第2の方法とする。な
お、本発明において、外国語とは、英語、ドイツ語、フ
ランス語、中国語、朝鮮語、その他すべての国及び地域
において使用されている言語をいう。母音とは、単母
音、二重母音、鼻母音、半母音等、通常母音といわれて
いるものをいう。音節には、音節主音となる子音によっ
て構成されるものも含まれる。また、ここに字体とは、
他の文字と区別される特徴的な形をいい、文字の大きさ
や線の太さをも包含することとする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の外国語発声学習教材の実
施の形態1について説明する。学習すべき外国語の文章
を用意し、その文章の単語の文字のすべてを表音記号に
変換し、表音記号で表示された文章を単語毎に順次次の
原則A〜Eに従って母音止め音節に区分し、ある音節と
他の音節とが識別できる形態で、区分された記号を、母
音止め音節を単位として縦書き又は横書きで表示する。
表音記号として、英語の場合は図6A(三省堂発行の
「最新コンサイス英和辞典」の発音記号表より転載)の
表に示す記号、ドイツ語等の場合は図6B(小学館発行
の「独和大辞典」の発音記号表より転載)の表に示す記
号、その他の言語の場合は図6A、図6Bの他に図6C
(小学館発行の「独和大辞典」の発音記号表より転載)
を参照することとする。なお、「音節を単位として」と
は、音節内の表音記号が常に隣接して配置され、縦書き
で表示するときでも、音節内の表音記号を分離すること
なく、音節単位で順次に縦方向に配置することを意味す
る。また、表音記号にアクセント記号及びスラー(弧
線)を併記することができる。
【0007】A.母音(単母音、二重母音、鼻母音、半
母音)のみで1音節とし、又は母音に子音を付して1音
節とする。 B.音節の区分内で、子音は原則として母音の前に置
く。ただし、単語・文章の発声の自然さに従って子音
(特に鼻音・側音(図6A参照))を母音の後に置くこ
とができ、また区切記号(ピリオド、カンマ、クエッシ
ョンマーク、コロン、セミコロン、エクスクラメーショ
ン・マーク、休止マークの総称)の直前の子音は母音の
後に置く。 C.子音のうちの鼻音・側音は例外的に母音と同様にし
て、本来の母音に続けて二重母音(重母音)として又は
1音節として扱うことができる(鼻音・側音の音節主音
化)。ただし、このように扱うことにより、単語・文章
の発声の自然さが失われるときは、この限りではない。 D.文章中の記号であるピリオド、カンマ、クエッショ
ンマーク、コロン、セミコロン、エクスクラメーション
・マーク、休止マークは、1音節として扱う。 E.音節中の表音記号を「母音」、「子音のうち該母音
と同一単語に属するもの」、「子音のうち該母音と同一
単語に属さないもの」の3種に分け、3種の表音記号に
ついてそれぞれ異なった色或いは1種のみ異なった色で
表示し、又は3種の表音記号についてそれぞれ異なった
字体又は1種のみ異なった字体で表示する。
【0008】次に実例を用いて説明する。次の文章は
「タイム」ボキャブラリーBOOK2,SSC編の6頁
に記載された英文(一部省略)である。 Critics are second guessing the government's motiv
es in a decisionthat would permit 475 masterpieces
of Chinese art from the fabledNational Palace Mus
eum to be shipped to the U.S. for exhibition. Duri
ngthe 1949 communist takeover of the mainland, Chi
na's imperial collectionhundreds of thousands of a
rtworks and antiquities spanning 3,000 yearswas ca
rried off by fleeing Nationalists to Taiwan, where
it has becomean emblem of the island regime's leg
itimacy. Last week opponents of theloan staged a t
wo day round the clock vigil to press their claim
thatTaipei is endangering a priceless legacy to cu
rry favor with Washington.They fear the fragile tr
easures may be damaged or that China may try tocon
fiscate the hoard. At week's end the government ag
reed to withholdseven items and reconsider sending
others.
【0009】タイムの英文を前記原則A〜Eに従って音
節に区分し、左横書き(一番上の行を左から右へ読み、
次に2番目の行を左から右へ読む)で表現すると図1A
〜図1Bの表のとおりになり、ここでは左の音節と右の
音節とを縦細線で区分し、「子音のうち母音と同一単語
に属さないもの」の記号を小文字字で示し、アクセント
を示す記号を付した。また、タイムの英文を前記原則A
〜Eに従って音節に区分し、左縦書き(縦太線で区画さ
れた一番左の列を上から下へ読み、次に二番目の列を上
から下へ読む)で表現すると図2A〜図2Cの表のとお
りになり、ここでは上の音節と下の音節とを空白部分で
区分し、音節中の記号を「母音の前に置かれた子音」、
「母音」等、「母音の後に置かれた子音」の順に示し、
それらを縦細線で区分し、「子音のうち母音と同一単語
に属さないもの」の記号を小文字で示した。なお、例え
ば、図1Aの第2行目で第6区分に記載された記号は、
休止を示す記号である。
【0010】発声練習に際しては、先ず縦書きの表(図
2A〜図2C)を用いて、音節毎に明確に発声する練習
をする。各区分(表音記号及びピリオド等の記号で示
す)を1拍子として拍子をとりながら、ゆっくり発声
し、徐々にテンポを早める。音節の中には、子音が沢山
繋がっていて、初心者にはそれまでに発声した経験のな
い音もあるが、そうした音節を正しく発声する練習を行
う。次に横書きの表(図1A〜図1B)を用いて、アク
セントを明確かつ正しくつけ、スラーが付されたときに
は、その部分を滑らかに続けて(相対的に早く)発声す
る練習を行う。そして、最後に外国語の文章を見ながら
声を出して読む練習を行う。
【0011】本発明者は、前記の表を用いて何人かの生
徒に対して英語の発声練習を行ったが、音節の区分を1
拍子として発声することにより、日本人にとって英語の
発声が容易になり、英語特有のリズムに乗って、ネイテ
ィブと同様のスピードで正しく発声できることが判明し
た。例えば、前記のタイムの英文は51秒で読むのが目
標であるが、生徒は前記の表を用いた練習により、簡単
に目標を達成し、しかも非常に正確に発声できた。そし
て、子音が沢山繋がった音節が発声できるようになり、
音節の記号と外国語の単語との関係が分かるようになる
と、ヒヤリングの能力が向上し、外国語を耳で聞いて容
易に理解できるようになることも分かった。
【0012】本発明の外国語発声学習教材の実施の形態
2について説明する。図1A〜図2Cでは、区分された
記号のみが音節を単位として表示されていたが、外国語
の文字と記号とを併記して表示してもよい。外国語発声
学習教材の実施の形態2においては、外国語の文章の単
語の文字が表音記号に変換され、表音記号を用いて表示
された文章が実施の形態1の原則A〜Eに従って音節に
区分され、ある音節と他の音節とが識別できる形態で、
区分された記号が外国語の文章の文字の上側、下側、右
側又は左側に縦書き又は横書きで併記して表示される。
【0013】ジョン・グモー作詩作曲のリズム・オブ・
ザ・レインという曲を例にし、その歌詞の一部を前記原
則A〜Eに従って音節に区分し、左横書きで表示した表
を図3に示す。なお、図3の1行目の左から2区画目に
は、前記原則Cに従った例(鼻音「n」と子音「s」と
を1音節として扱った例)が示されている。図4には、
リズム・オブ・ザ・レインという曲の最初の部分を音譜
と歌詞(文字)と区分された記号とを併記して示した。
そして、市販の音楽テープで、この歌を聴いてみると、
歌と音節表示とが完全に一致していることが判明した。
従って、音節表示を見ながら発声すると、極めて正確に
歌うことができるようになる。
【0014】本発明の外国語発声学習教材の実施の形態
3について説明する。先ず実例をあげると、次の英文は
「結婚祝いのスピーチ」である。 Congratulations on your marriage!I have known the
bridegroom,John,for several years. He is a brilli
antworker and has everyone's trust as a result of
his dedicated work in mysection. I am sure that h
e will do as well in his family and marriedlife.On
ce again,my deepest congratulations to the both of
you,and the bestwishes on your marriage!
【0015】図5は、「結婚祝いのスピーチ」を実施の
形態3に従って表現した表である。外国語発声学習教材
の実施の形態3においては、外国語の文章の単語の文字
が表音記号に変換され、表音記号を用いて表示された文
章が実施の形態1の原則A〜Eに従って音節に区分され
る。そして、さらに音節の区分内の表音記号が発声音の
強弱に応じて3段階、5段階等の複数段階(ここでは3
段階)に分別され、ある音節と他の音節とが識別でき、
同時に発声音の強弱が判別できる形態で、区分された記
号が音節を単位として縦書き又は横書きで表示される。
図5では、左横書きで表示され、縦線が音節区分を示
し、横細線で分けた上・中・下の段が発声音の強・中・
弱を示し、横太線が横書きであることを示している。発
声練習に際しては、図5の表を用いて、音節毎に明確に
発声すると同時に発声音の強さ(高さではない)をも考
慮して練習をする。各区分を1拍子として拍子をとりな
がら、ゆっくり発声し、徐々にテンポを早める。
【0016】本発明の外国語発声学習教材の実施の形態
4について説明する。実施の形態4では、アルファベッ
トを用いて表現された外国語の文章の単語の文字が発音
記号等の表音記号に変換され、表音記号を用いて表示さ
れた文章が実施の形態1の原則AないしCに従って音節
に区分される。そして、アルファベットの文章の文字が
音節の区分に対応させて分割され、ある分割された文字
と他の分割された文字とが識別できる形態で、分割され
た文字が縦書き又は横書きで表示される。実例で説明す
ると、図4の英文を実施の形態4で表示すると次のよう
になる。この表現は実際の単語を無視しているが、発声
の練習には役立つものである。 Lis ten to the rhy thmo fthe fa lling rai
n . Te lling meju stwha ta foo lI' vebeen.
【0017】次に本発明の実施の形態1〜3の外国語発
声学習教材をコンピュータを用いて作成する第1の方法
について説明する。ただし、原則Cのうちの「子音のう
ちの鼻音・側音は例外的に母音と同様にして、1音節と
して扱う」点はコンピュータ処理に適しないので、この
点を除く次の原則A,B,C1 ,Dを満足させるものと
する。 A.母音(単母音、二重母音)のみで1音節とし、又は
母音に子音を付して1音節とする。 B.音節の区分内で、子音は原則として母音の前に置
く。ただし区切記号(ピリオド、カンマ、クエッション
マーク、コロン、セミコロン、エクスクラメーション・
マーク、休止マークの総称)の直前の子音は母音の後に
置く。 C1 .子音のうちの鼻音・側音については、その鼻音・
側音が母音の直後にあるときは母音の後におき、その母
音とともに音節を形成することとする。ただし、このよ
うに扱うことにより、単語・文章の発声の自然さが失わ
れるときは、この限りではない。 D.文章中の記号であるピリオド、カンマ、クエッショ
ンマーク、コロン、セミコロン、エクスクラメーション
・マーク、休止マークは、1音節として扱う。
【0018】図7A及び図7Bは、コンピュータを用い
て外国語発声学習教材を作成する方法を示すフローチャ
ートである。コンピュータは記号を1個づつ判別して処
理するので、ここで母音記号及び子音記号はすべて1個
の記号を意味し(母音記号1個は単母音の一部に該当
し、子音記号1個は子音の一部に該当する。)、母音を
表現するためには、2個の母音記号、1個の母音記号と
1個の長音記号「:」等が必要になり、破擦音等の子音
は子音記号2個で表現することとなる。また、外国語の
単語(複数形、過去形等の変形を含む)の文字とその発
音記号(表音記号の一種)との対称表を予め入力してお
く。変換直後の発音記号をメモリに格納し、母音記号と
結びつかない子音記号をレジスタ1に格納し、音節とし
て確認前の音節を仮音節としてレジスタ2に格納し、一
時記憶させるが、格納された記号を読みだすと、読みだ
された記号はメモリやレジスタには残らないこととす
る。なお、単語・文章の発声の自然さに従って母音なし
で1音節を作りたいときは、コンピュータによる作成の
後で手直しにより実現させることができる。
【0019】図7Aにおいて、ステップS1で外国語の
文章を入力し、空白、区切記号に基づいて単語、区切記
号に切り分け、切り分けられた単語の文字がステップS
2で発音記号に変換される。ステップS2では予め記憶
された単語の文字と発音記号の対照表を用いて検索し変
換し、変換後の発音記号と区切記号の記号を順次にステ
ップS3に送る。ステップS3では送り込まれた発音記
号(母音記号、子音記号及び長音記号)と区切記号をメ
モリに次々と格納し、一時記憶させる。そして、ステッ
プS4でメモリに格納された記号を、格納された順に1
個を読み出し、ステップS5へ送る。なお、ステップS
4における次の読み出しは、ラインAを通して信号がス
テップS4に入力されるのをまって行われる。
【0020】ステップS5で送り込まれた記号が区切記
号か否かが判断され、区切記号であると判断されたとき
はラインBを通して図7B(a) のステップS23へ進
み、区切記号ではない(母音記号、子音記号又は長音記
号)と判断されたときはステップS6へ進む。ステップ
S6でその記号が母音記号か否かが判断され、母音記号
ではない(子音記号又は長音記号)と判断されたときは
ラインCを通して図7B(b) のステップS17へ進む。
ステップS6でその記号が母音記号であると判断された
ときはステップS7へ進み、ステップS7でレジスタ2
(ステップS10参照)に一時記憶された仮音節がある
(格納されている)か否かが判断される。ステップS7
で一時記憶された仮音節があると判断されたときはステ
ップS12へ進み、一時記憶された仮音節がないと判断
されたときはステップS8へ進む。
【0021】ステップS8でレジスタ1(図7B(b) の
ステップS21参照)に一時記憶された子音記号がある
(格納されている)か否かが判断される。なお、この判
断のためにはレジスタ1から子音記号を読み出し、また
判断後にレジスタ1へ子音記号を格納する必要がある
が、ここではそのことを省略して説明する(以下同
様)。ステップS8で一時記憶された子音記号がないと
判断されたときはステップS11へ進み、一時記憶され
た子音記号があると判断されたときはステップS9へ進
む。ステップS9では、一時記憶された子音記号をレジ
スタ1から読み出し、読み出された子音記号を、送り込
まれた母音記号の前に加え、仮音節とする。なお、この
とき、子音記号はレジスタ1から読み出されたので、レ
ジスタ1には格納された子音記号は存在しない。次に、
ステップS10でレジスタ2に仮音節を格納し、一時記
憶させ、信号をラインAを通してステップS4へ送る。
ステップS11では、送り込まれた母音記号1個で仮音
節とし、ステップS10へ進む。(ステップS10で前
記と同様に処理される。)
【0022】ステップS12では、一時記憶された子音
記号がレジスタ1にあるか否かが判断され、子音記号が
あると判断されたときはステップS16へ進み、子音記
号がないと判断されたときはステップS13へ進む。ス
テップS13では、レジスタ2に格納された仮音節の末
尾に母音記号(送り込まれた母音記号)を加えると二重
母音になるか否かが判断される。ステップS13で二重
母音になると判断されたときは、ステップS14でレジ
スタ2から一時記憶された仮音節を読み出し、仮音節の
末尾に送り込まれた母音記号を加え(二重母音とな
る)、再び仮音節とし、ラインDを通してステップS1
0へ進む。
【0023】ステップS13で二重母音にならないと判
断されたときは、ステップS15でレジスタ2から一時
記憶された仮音節を読み出し、この仮音節が正規の音節
として確認されたので、仮音節の末尾に識別記号(例え
ば空白、縦線、横線)を加え、音節として出力する。ま
た、送り込まれた母音記号1個で仮音節とし、ラインD
を通してステップS10へ進む。なお、出力された音節
は信号として記憶され、適宜表示され、横書き又は縦書
きで印刷される。ステップS16では、レジスタ2から
一時記憶された仮音節を読み出し、仮音節の末尾に識別
記号を加え、音節として出力する。また、レジスタ1か
ら一時記憶された子音記号を読み出し、送り込まれた母
音記号の前に子音記号を加え、仮音節とし、ラインDを
通してステップS10へ進む。
【0024】図7B(b) において、ステップS17でラ
インCを通して送り込まれた記号が長音記号「:」か否
かが判断され、長音記号であると判断されたときはステ
ップS22へ進む。ステップS22で、レジスタ2から
一時記憶された仮音節を読み出し、仮音節の末尾に長音
記号を加え、再び仮音節とし、ラインDを通してステッ
プS10(図7A)へ進む。なお、ここで長音記号は必
ず母音記号の直後に位置することを前提としている。。
ステップS17で長音記号ではない(子音記号である)
と判断されたときは、ステップS18へ進む。
【0025】ステップS18で一時記憶された仮音節が
レジスタ2にあるか否かが判断され、仮音節がないと判
断されたときは、ステップS21でレジスタ1に子音記
号を格納し一時記憶させ(子音記号は複数個を格納可
能)、ラインAを通してステップS4(図7A)へ進
む。ステップS18で一時記憶された仮音節があると判
断されたときは、ステップS19へ進む。ステップS1
9で、送り込まれた子音記号が、鼻音記号又は側音記号
であるか否かが判断され、鼻音記号又は側音記号ではな
いと判断されたときはステップS21へ進む。ステップ
S19で送り込まれた子音記号が、鼻音記号又は側音記
号であると判断されたときは、ステップS20へ進む。
ステップS20では、レジスタ2から一時記憶された仮
音節を読み出し、仮音節の末尾に鼻音記号又は側音記号
を加え、再び仮音節とし、ラインDを通してステップS
10(図7A)へ進む。
【0026】図7B(a) において、ラインBを通してス
テップS23に区切記号が記号が送り込まれたとき、ス
テップS23でレジスタ2に一時記憶された仮音節があ
るか否かが判断される。ステップS23で仮音節がない
と判断されたときは、ステップS26で区切記号に識別
記号を加え、音節として出力し、ラインAを通してステ
ップS4へ進む。ステップS23で仮音節があると判断
されたときは、ステップS24へ進む。
【0027】ステップS24では、レジスタ1に一時記
憶された子音記号があるか否かが判断される。ステップ
S24で一時記憶された子音記号がないと判断されたと
きは、ステップS27へ進む。ステップS27では、レ
ジスタ2から一時記憶された仮音節を読み出し、仮音節
の末尾に識別記号を加え、音節として出力する。次に送
り込まれた区切記号に識別記号を加え、音節として出力
し、ラインAを通してステップS4へ進む。
【0028】ステップS24で一時記憶された子音記号
があると判断されたときは、ステップS25へ進む。ス
テップS25で、レジスタ2から一時記憶された仮音節
を読み出し、かつレジスタ1から一時記憶された子音記
号を読み出し、仮音節の末尾に子音記号を加え、更に識
別記号を加え、音節として出力する。次に送り込まれた
区切記号に識別記号を加え、音節として出力し、ライン
Aを通してステップS4へ進む。こうして得られた音節
を記憶し、横書きに印刷する(識別記号を縦線とする)
と図1Aのような表が得られ、また母音と区切記号を音
節の中央に位置させ、その前後に細縦線をおき、縦書き
に印刷すると図2Aのような表が作成される。
【0029】前記原則C1 で触れたように、単語・文章
の発声の自然さが失われないように、最終的には人間が
1つ1つチェックし手直しする必要がある。しかし、現
段階で判明しているものについては、コンピュータによ
りなるべく自然に近いものを作成することが望まれる。
そこで、自然なものに近づける1手段として、音節切信
号(例えば「レ」)を導入する。そして、音節切が必要
な単語には、単語と表音記号との対照表を作成するとき
に、音節切信号を加えておく。例えば、単語「a」
(「1つ」という意味のとき)の次に鼻音、側音が続い
て結びつくとき、原則C1 のとおり処理すると、発声音
が不自然になるので、単語「a」の表音記号の次に音節
切記号を加えておく。そして、図7AのステップS4と
ステップS5との間に、「音節切信号か」というステッ
プを加入し、音節切記号ではないと判断されたときはス
テップS5へ進む。音節切記号であると判断されたとき
は、レジスタ2から仮音節を読みだし(注:単語aの表
音記号が入っている)仮音節の末尾に識別記号を加え、
音節として出力し、ステップS4へ戻る。
【0030】次に、前記の「タイム」ボキャブラリーB
OOK2の英文を、図7A・図7Bのフローチャートに
従って外国語発声学習教材を作成する方法を説明する。
図8(a) は「タイム」の英文の最初の一部を示し、これ
らの文章はステップS1でコンピュータに入力され、ス
テップS2で図8(a) の単語の文字が発音記号に変換さ
れ、ステップS3でメモリに格納される。図8(b) はメ
モリに格納された発音記号の最初の部分を示し、説明の
ために図8(b) の記号に1〜19の番号を付ける。
【0031】1番目の記号(K)がステップS4から読
み出されると、1番目の記号は、ステップS5で区切記
号ではないと判断され、ステップS6で母音記号ではな
いと判断され、ステップS17で長音ではない(子音記
号である)と判断され、ステップS18でレジスタ2に
一時記憶された仮音節はないと判断され、ステップS2
1で1番目の子音記号はレジスタ1に格納され一時記憶
される。そして、ステップS21からラインAを通して
ステップS4に信号が入力され、ステップS4から2番
目の記号が読み出される。
【0032】2番目の記号(r)は、ステップS5で区
切記号ではないと判断され、ステップS6で母音記号で
はないと判断され、ステップS17で長音ではない(子
音記号である)と判断され、ステップS18でレジスタ
2に一時記憶された仮音節はないと判断され、ステップ
S21で2番目の子音記号はレジスタ1に、1番目の子
音記号に続けて格納され一時記憶される。そして、ステ
ップS21からラインAを通してステップS4に信号が
入力され、ステップS4から3番目の記号が読み出され
る。
【0033】3番目の記号(i)は、ステップS5で区
切記号ではないと判断され、ステップS6で母音記号で
あると判断され、ステップS7で仮音節がないと判断さ
れ、ステップS8でレジスタ1に一時記憶された子音記
号があると判断され、ステップS9で一時記憶された1
番目及び2番目の子音記号をレジスタ1から読み出し、
1番目及び2番目の子音記号を3番目の母音記号の前に
加え、仮音節とされる。この1〜3番目の記号からなる
仮音節は、ステップS10でレジスタ2に格納し、一時
記憶させ、ステップS10からラインAを通してステッ
プS4に信号が入力され、ステップS4から4番目の記
号が読み出される。
【0034】4番目の記号(t)は、ステップS5で区
切記号ではないと判断され、ステップS6で母音記号で
はないと判断され、ステップS17で長音ではない(子
音記号である)と判断され、ステップS18でレジスタ
2に一時記憶された仮音節があると判断され、ステップ
S19で鼻音記号又は側音記号ではないと判断され、ス
テップS21で4番目の子音記号はレジスタ1に格納さ
れ一時記憶される。そして、ステップS21からライン
Aを通してステップS4に信号が入力され、ステップS
4から5番目の記号が読み出される。
【0035】5番目の記号(i)は、ステップS5で区
切記号ではないと判断され、ステップS6で母音記号で
あると判断され、ステップS7で一時記憶された仮音節
がレジスター2にあると判断され、ステップS8でレジ
スタ1に一時記憶された子音記号があると判断され、ス
テップS12で一時記憶された4番目の子音記号がレジ
スタ1にあると判断され、ステップS16で、レジスタ
2から一時記憶された仮音節(1〜3番目の記号)を読
み出し、仮音節の末尾に識別記号(縦線)を加え、音節
として出力する。図8(c) に示すように、1〜3番目の
記号が並び、その次に識別記号の縦線が位置しており、
1〜3番目の記号により音節が構成されたことを示して
いる。また、レジスタ1から一時記憶された4番目の子
音記号を読み出し、送り込まれた5番目の母音記号の前
に子音記号を加え、仮音節とし、ステップS10で仮音
節をレジスタ2に格納し、ステップS10からラインA
を通してステップS4に信号が入力され、ステップS4
から6番目の記号が読み出される。
【0036】このようにして、図8(c) に示すような音
節の列が順次に作成される。作成された音節を印刷し
て、図1A・図1Bのように横書きにしたり、図2A〜
図2Cのように縦書きにしたり、図4のように英文と併
記したりすることができる。このようにコンピュータを
用いれば、実施の形態1〜4の外国語発声学習教材を短
期間で大量かつ安価に作成することができる。
【0037】次に本発明の実施の形態1〜3の外国語発
声学習教材をコンピュータを用いて作成する第2の方法
について説明する。第2の方法により、入力された言語
に基づいて発音記号もしくは表音文字(第2の方法の説
明においては、以下、「発音記号」という)を記憶させ
た辞書を検索し、入力された言語に対応する発音記号を
表示する言語学習装置において、文章を構成する一連の
発音記号を母音が各区切りの最後となるように区切って
発音記号、表音文字、図形及び音声を用いて表示する。
そして、一連の処理は下記の減速1〜10に基づき処理
されるが、発音記号辞書は、学習対象の言語の特性にあ
わせて最も自然な発音となるように人為的に変形する場
合もある。
【0038】原則1:単語を発音記号に変換する。 原則2:所有格のs、複数のs、過去及び過去分詞の
d,ed、母音の前の定冠詞theなど、発音が変化す
る部分は予め変化した発音記号に変換しておく。 原則3:母音以外はすべて子音扱いとする。 原則4:音節及び単語の末尾の母音の後の子音は、次に
くる単語もしくは音節の初め部分に結合する。 原則5:母音は子音なしでも、一音節を形成する。 原則6:子音は母音の前に配置して母音と共に一音節を
形成させるが、子音の後にピリオド、カンマ、ハイファ
ン等、文章の切れ目の記号があった場合、その子音を前
の音節に結合するように、区切る。 原則7:鼻音及び側音を母音と同様に扱うことができ
る。 原則8:鼻音及び側音を母音と同じ扱いをする場合、次
の原則〜を適用する。 音節の末尾に鼻音及び側音の発音記号がある場合
は、その鼻音及び側音は当該音節に結合する。 鼻音は二音連続して結合させない。 鼻音及び側音は、子音と組んで母音の役目をし一音
節を形成する場合がある。 原則9:発音記号に該当する文字、音声もしくは図形
を、原則1から原則8までに従って、各言語の文章もし
くは音声を整理して、言語発声学習用教材とすることが
できる。 原則10:ソフトの構成を図9に示す方法で組むことが
できる。1列の入力された単語を、2列の単語毎の発音
記号に変換する。2列の単語毎の発音記号を、3列の音
節毎に分ける。3列の音節毎に分けられた発音記号を、
前記原則2〜8に基づいて、4列のように配置する。
【0039】学習対象の外国語の文章が入力装置から入
力されると、始めに空白やピリオド等を目印にして単語
の切り分けを行う。次に切り分けられた単語を引数とし
て学習対象の言語に対応した発音記号を記憶させた発音
記号辞書を検索し、検索された一連の発音記号をメモリ
内のワークエリアに格納した後、母音が各区切りの最後
となるように区切る。区切られた発音記号を学習者が音
節として認識できるように空白やスラッシュ、罫線など
で区切って表示装置に表示する。
【0040】図10において、ステップS1で発音記号
を一文字づつ読み込み、ステップS2でカンマ、ピリオ
ド、その他の文章の区切り記号かどうかを判断し、N
O,YESのどちらかに振り分ける。ステップS2でY
ESと判断されたときは、ステップS10で強制区切り
(原則6参照)の実行処理が行われステップS11へ進
む。ステップS2でNOと判断されたときは、ステップ
S3で母音か否かの判断が行われ、YESのときはステ
ップS4で母音検出フラグを立て、ステップS1へ戻
る。ステップS3でNOと判断されたときは、ステップ
S5で長母音記号か否かの判断が行われ、YESのとき
はステップS8で母音止めを実行してステップS9へ進
む。ステップS5でNOと判断されたときは、ステップ
S6で母音フラグが立っているか否かの判断が行われ、
NOのときはステップS1へ戻る。ステップS6でYE
Sと判断されたときは、ステップS7で母音止めを実行
し、残った子音を次の音節に繰り越し、ステップS9で
母音検出フラグを倒しステップ1へ戻る。なお、ステッ
プS1からステップS4は多重母音処理ループであり、
ステップS4で多重母音の場合、フラグを重ね書きされ
るだけで、フラグの数は増やさない。
【0041】ステップS11で母音止めルーチンで処理
した最初の音節から順番に1音節ずつ読み込みを実行
し、ステップS12で区切り記号だけの音節か否かの判
断が行われる。ステップS12でNOと判断されたとき
は、ステップS14で先頭が鼻音か否かの判断が行わ
れ、NOと判断されたときは、当該音節の鼻音例外処理
を施す必要はないので、ステップS11へ戻り、次の1
音節を読み込む。ステップS14でYESと判断された
ときは、ステップS15で次は母音か否かの判断が行わ
れ、YESと判断されたときは、ステップS11へ戻
る。ステップS15でNOと判断されたときは、ステッ
プS16で鼻音を前の音節に移動させ、ステップS17
で当該音節は空か否かの判断が行われる。ステップS1
7でYESと判断されたときは、ステップS20へ進
み、ステップS17でNOと判断されたときは、ステッ
プS18で末尾は母音止めか否かの判断が行われる。ス
テップS18でYESと判断されたときは、ステップS
11へ戻る。ステップS18でNOと判断されたとき
は、ステップS19で残った子音を前の音節に移動し、
ステップS20で空の当該音節を削除し、ステップS1
1へ戻る。ステップS12でYESと判断されたとき
は、ステップS13で文末か否かの判断が行われ、YE
Sと判断されたときは終了し、NOと判断されたときは
ステップS1へ戻る。文頭から最初の区切り記号まで
と、区切り記号から次の区切り記号までをそれぞれ母音
止めを実行して鼻音例外処理を行う、という処理を文末
まで繰り返す。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1〜5に記載された外国
語発声学習教材を用いて発声練習を行うことにより、
日本人にとってきわめて容易に外国語の発声ができるよ
うになり、音節の区分を1拍子として発声するので、
外国語特有のリズムに乗ったリズミカルな発声が可能と
なり、音節と単語との関係が理解でき、外国語のヒヤ
リングも容易に行えるようになる、という格別の効果を
奏する。本発明の請求項6,7に記載された方法を用い
ると、短期間で大量かつ安価に外国語発声学習教材を作
成することができ、この外国語発声学習教材の普及に役
立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の実施の形態1の横書きの教材の一例
の一部分(前半)を示す図である。
【図1B】本発明の実施の形態1の横書きの教材の一例
の一部分(後半)を示す図である。
【図2A】本発明の実施の形態1の縦書きの教材の一例
の一部分(前部)を示す図である。
【図2B】本発明の実施の形態1の縦書きの教材の一例
の一部分(中部)を示す図である。
【図2C】本発明の実施の形態1の縦書きの教材の一例
の一部分(後部)を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1の横書きの教材の他の一
例の一部分を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2の横書きの教材の一例の
一部分を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3の横書きの教材の一例を
示す図である。
【図6A】国際音声字母による英語の発音記号表を示す
図である。
【図6B】国際音声字母によるドイツ語の発音記号表を
示す図である。
【図6C】国際音声字母による英語、ドイツ語以外の発
音記号表を示す図である。
【図7A】本発明の第1の方法に用いるフローチャート
の一部(主要部)である。
【図7B】本発明の第1の方法に用いるフローチャート
の一部(残部)である。
【図8】本発明の方法により図1Aの表を作成するため
の説明図である。
【図9】本発明の第2の方法により図1Aの表を作成す
るための説明図である。
【図10】本発明の第2の方法に用いるフローチャート
である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外国語の文章の単語の文字が表音記号に
    変換され、表音記号を用いて表示された文章が次の原則
    A,Bに従って音節に区分され、ある音節と他の音節と
    が識別できる形態で、区分された記号が音節を単位とし
    て縦書き又は横書きで表示された外国語発声学習教材。 A.母音のみで1音節とし、又は母音に子音を付して1
    音節とする。 B.音節の区分内で、子音は原則として母音の前に置
    く。ただし、区切記号の直前の子音は母音の後に置く。
  2. 【請求項2】 外国語の文章の単語の文字が表音記号に
    変換され、表音記号を用いて表示された文章が次の原則
    A,Bに従って音節に区分され、ある音節と他の音節と
    が識別できる形態で、区分された記号が外国語の文章の
    文字の上側、下側、右側又は左側に縦書き又は横書きで
    併記して表示された外国語発声学習教材。 A.母音のみで1音節とし、又は母音に子音を付して1
    音節とする。 B.音節の区分内で、子音は原則として母音の前に置
    く。区切記号の直前の子音は母音の後に置く。
  3. 【請求項3】 外国語の文章の単語の文字が表音記号に
    変換され、表音記号を用いて表示された文章が次の原則
    A,Bに従って音節に区分され、さらに音節の区分内の
    表音記号が発声音の強弱に応じて複数に分別され、ある
    音節と他の音節とが識別でき、同時に発声音の強弱が判
    別できる形態で、区分された記号が音節を単位として縦
    書き又は横書きで表示された外国語発声学習教材。 A.母音のみで1音節とし、又は母音に子音を付して1
    音節とする。 B.音節の区分内で、子音は原則として母音の前に置
    く。区切記号の直前の子音は母音の後に置く。
  4. 【請求項4】 次の原則C及びDを付加した請求項1な
    いし3のいずれか1つに記載の外国語発声学習教材。 C.子音のうちの鼻音・側音は例外的に母音と同様にし
    て、本来の母音に続けて二重母音として又は1音節とし
    て扱うことができる。 D.文章中の区切記号であるピリオド、カンマ、クエッ
    ションマーク、コロン、セミコロン、エクスクラメーシ
    ョン・マーク、休止マークは、1音節として扱う。
  5. 【請求項5】 アルファベットを用いて表現された外国
    語の文章の単語の文字が表音記号に変換され、表音記号
    を用いて表示された文章が次の原則AないしCに従って
    音節に区分され、アルファベットの文章の文字が音節の
    区分に対応させて分割され、ある分割された文字と他の
    分割された文字とが識別できる形態で、分割された文字
    が縦書き又は横書きで表示された外国語発声学習教材。 A.母音のみで1音節とし、又は母音に子音を付して1
    音節とする。 B.音節の区分内で、子音は原則として母音の前に置
    く。ただし、区切記号の直前の子音は母音の後に置く。 C.子音のうちの鼻音・側音は例外的に母音と同様にし
    て、本来の母音に続けて二重母音として又は1音節とし
    て扱うことができる。
  6. 【請求項6】 外国語の単語とその表音記号との対照表
    を予め記憶させておき、外国語の単語をこの対照表に従
    って表音記号に変換し、表音記号と区切記号を順次に読
    み出して母音記号に応じて音節に区分し、区分された音
    節の直後の記号が長音記号のときはその記号を区分され
    た音節の末尾に加え、区分された音節の直後の記号が母
    音記号のときは、区分された音節の末尾の記号とその母
    音記号とによって二重母音となるか否かを判断し、二重
    母音になるときはその母音記号を区分された音節の末尾
    に加え、また区切記号に応じて区切記号の前の子音を直
    前の音節の末尾におくことにより、請求項1ないし3の
    いずれか一つの外国語発声学習教材を作成する方法。
  7. 【請求項7】 外国語の単語とその表音記号との対照表
    を予め記憶させておき、外国語の単語を文章の順番に従
    いこの対照表に従って表音記号に変換し、表音記号と区
    切記号を順次に読み出して母音記号に応じて音節に区分
    し、区分された音節の直後の記号が長音記号、鼻音記号
    又は側音記号のときはその記号を区分された音節の末尾
    に加え、区分された音節の直後の記号が母音記号のとき
    は、区分された音節の末尾の記号とその母音記号とによ
    って二重母音となるか否かを判断し、二重母音になると
    きはその母音記号を区分された音節の末尾に加え、また
    区切記号に応じて区切記号の前の子音を直前の音節の末
    尾におくことにより、請求項4又は5の外国語発声学習
    教材を作成する方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010093594A (ko) * 2000-03-29 2001-10-29 장욱진 발음 기호에 의한 영어 학습 방법
JP2007521521A (ja) * 2004-01-08 2007-08-02 アンヘル・パラショス・オルエタ 音声識別と通しての言語学習を容易にするためのシステム,方法,コンピュータープログラム,データの集合
WO2012111890A1 (ko) * 2011-02-18 2012-08-23 Kim Young-Woo 시청각 학습 제어 방법 및 제어 시스템

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