JPH11153462A - 流出液量検出機構及びそれを用いた流れ分析計 - Google Patents

流出液量検出機構及びそれを用いた流れ分析計

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JPH11153462A
JPH11153462A JP32087197A JP32087197A JPH11153462A JP H11153462 A JPH11153462 A JP H11153462A JP 32087197 A JP32087197 A JP 32087197A JP 32087197 A JP32087197 A JP 32087197A JP H11153462 A JPH11153462 A JP H11153462A
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liquid
pipe
effluent
detecting
pressure loss
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Makoto Satoda
誠 里田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FIA、イオンクロマトグラフ等の流れ分析
計における排液管の排液口よりの低流量の流出液量を簡
便な機構で検知することができる流出液量検出機構を提
供する。 【解決手段】 大気開放の排液口4を有する排液管2に
設けられ、排液管内を流れる液体に圧力損失を与える圧
力損失付与手段と、圧力損失付与手段の上流側において
排液管に設置され、排液管内を流れる液体の圧力損失付
与手段の前後における差圧を検出する差圧検出手段とを
備え、前記差圧検出手段で検出した液体の差圧から排液
管の排液口よりの流出液量を検知する流出液量検出機構
とする。圧力損失付与手段は、例えば、内径の小さいキ
ャピラリ管8によって構成することができる。差圧検出
手段は、例えば、圧力損失付与手段の上流側において排
液管に接続され、その上端部11が排液管の排液口より
上方に位置して排液管内を流れる液体の一部が内部を上
昇する液柱管10によって構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FIA、イオンク
ロマトグラフ等の流れ分析計に好適に使用される流出液
量検出機構、及び、この機構を用いた流れ分析計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】FIA、イオンクロマトグラフ等の流れ
分析計では、低流量で試料液、試薬液、溶離液等の液体
を流しつつ分析を行う。この場合、流れ分析計では、上
記液体の流量が分析に影響を与えるため、液体の流量を
チェックすることが重要である。流れ分析計において液
体の流量を調べる方法としては、従来、電磁流量計等に
よって液体の流量を測定する方法、及び、圧力センサに
よって液体の圧力を測定し、この圧力から流量を求める
方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】流れ分析計において液
漏れが発生した場合には、排液口よりの流出液量が低下
するため、排液口よりの流出液量を常時監視することが
望ましい。しかし、流れ分析計における低流量の流出液
量を測定できるような電磁流量計は少なく、かつ高価で
ある。また、電磁流量計では、検出部からの信号を表示
する表示部を別に用意しなければならず、機構が複雑に
なる。
【0004】一方、圧力センサによって排液口よりの流
出液量を監視することは難しい。すなわち、流れ分析計
では圧力センサは送液用のポンプに取り付けられている
のが通常であるため、イオンクロマトグラフではカラム
の下流側における液漏れを検知することが難しく、FI
Aでは複数個のポンプによる液の流れが合流するために
1つのポンプの圧力モニタで液体の圧力を検出するだけ
では検出結果の解釈が難しい。また、圧力センサを排液
口付近に取り付けることは理論的には可能であるが、こ
の場合には測定範囲の条件から圧力センサの背圧を大き
くする必要がある。しかし、排液口の上流側には検出器
が設置されており、この検出器の耐圧性はそれほど高く
ないのが一般的であるから、圧力センサの背圧を大きく
することは実際には困難である。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、排液口よりの低流量の流出液量を簡便な機構で検知
することができ、したがってFIA、イオンクロマトグ
ラフ等の流れ分析計における排液口よりの流出液量を検
知するのに好適に使用することができる流出液量検出機
構、及び、該機構を用いた流れ分析計を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、大気開放の排液口を有する排液管に設けら
れ、排液管内を流れる液体に圧力損失を与える圧力損失
付与手段と、該圧力損失付与手段の上流側において排液
管に設置され、排液管内を流れる液体の圧力損失付与手
段の前後における差圧を検出する差圧検出手段とを備
え、前記差圧検出手段で検出した液体の差圧から排液管
の排液口よりの流出液量を検知することを特徴とする流
出液量検出機構を提供する。
【0007】また、本発明は、上記流出液量検出機構を
用いて排液管の排液口よりの流出液量を検知することを
特徴とする流れ分析計を提供する。
【0008】本発明においては、排液管に圧力損失付与
手段を設け、この圧力損失付与手段によって排液管内を
流れる液体に送液抵抗を付与して圧力損失を与え、圧力
損失付与手段の上流側における液体の圧力を高くする。
この場合、排液管の排液口は大気開放で圧力一定とみな
せるため、圧力損失付与手段の上流側において、排液管
内を流れる液体の圧力損失付与手段の前後における差圧
を検出すれば、その差圧は排液口よりの流出液量と相関
を有することになる。したがって、本発明によれば、差
圧検出手段で検出した液体の差圧から排液管の排液口よ
りの流出液量を推定することができ、これにより低流量
の流出液量を簡便な機構で検知できるものである。
【0009】本発明において、圧力損失付与手段は、例
えば、排液管内の流路を絞る絞り手段によって構成する
ことができる。この場合、上記絞り手段は、排液管の一
部を内径の小さいキャピラリ管にしたり、排液管にニー
ドルバルブ等の流路を絞ることのできるバルブを設置し
たりすることにより構成できるが、これらに限定される
ものではない。また、圧力損失付与手段は、排液管自体
の内径を小さくすることによっても構成できる。すなわ
ち、差圧検出手段で検出可能な差圧が排液管自体によっ
て排液管内を流れる液体に付与されるのであれば、排液
管の一部の内径を小さくしたり、ニードルバルブ等で流
路を絞ったりする必要はない。
【0010】差圧検出手段の構成にも限定はなく、例え
ば、排液管の圧力損失付与手段より上流側に圧力センサ
を設置し、この圧力センサで液体の差圧を検出すること
もできる。しかし、差圧検出手段は、後述する実施形態
例に示すように、圧力損失付与手段の上流側において排
液管に接続され、その上端部が排液管の排液口より上方
に位置して排液管内を流れる液体の一部が内部を上昇す
る液柱管によって構成することが、装置構成の簡素化等
の点で好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】第1実施形態例 図1は、本発明に係る流出液量検出機構の一実施形態例
を示す断面図である。図1において、2は排液管を示
す。この排液管2の排液口4は、大気に開放されてい
る。また、排液管2の一部(流出側端部)は、排液管2
の主管6よりも内径の小さいキャピラリ管8に形成さ
れ、このキャピラリ管8によって圧力損失付与手段が構
成されている。キャピラリ管8は、排液管2内の流路を
絞ることにより排液管2内を流れる液体に圧力損失を与
え、キャピラリ管8(圧力損失付与手段)の上流側、す
なわち主管6内を流れる液体の圧力を高くするものであ
る。この場合、排液口4は大気開放で圧力一定とみなせ
るため、キャピラリ管8によって排液管2内を流れる液
体に付与された圧力損失は、排液口4よりの流出液量と
相関を有する。なお、主管6とキャピラリ管8とは別体
に形成したものを連結してもよく、一体に形成してもよ
い。
【0012】排液管2の主管6には、透明又は半透明の
上方に延びる液柱管10が接続されている。液柱管10
は、上端部11が排液管2の排液口4より上方に位置
し、主管6内を流れる液体の一部が内部を上昇する。こ
の液柱管10は、キャピラリ管8の両端の差圧(圧力損
失)に相当する位置まで主管6内を流れる液体が上昇す
るもので、その液面高さと排液口4よりの流出液量とは
相関を有するから、該液面高さから排液口4よりの流出
液量を検知することができる。この場合、液柱管10内
の液面高さ(排液口4からの高さ)は、100〜100
0mm程度とすることが望ましい。なお、主管6と液柱
管10とは別体に形成したものを連結してもよく、一体
に形成してもよい。
【0013】液柱管10の上部には流路切替バルブ12
が介装され、流路切替バルブ12には空気導入管14が
接続され、空気導入管14には空気源16が接続されて
いる。また、空気導入管14には開閉バルブ18が介装
されている。排液管2に液を流し始めるときには、キャ
ピラリ管8内に液が入りにくく、液の全量が液柱管10
内に流入してくる場合がある。それを防ぐために、流路
切替バルブ12を空気導入管14側にし、開閉バルブ1
8を閉じた状態で液を流し始める。そうすると、液はキ
ャピラリ管8内に流れる。キャピラリ管8の中に液が充
満した後、流路切替バルブ12を袋体側(後述)に切り
替えると、キャピラリ管8の両端の差圧に相当する位置
まで主管6内を流れる液体が液柱管10内を上昇する。
したがって、本例では、流路切替バルブ12、空気導入
管14及び開閉バルブ18によって、排液管内を流れる
液体が液柱管内に流入しないようにする液体流入防止手
段が構成されている。なお、本例では流路切替バルブ1
2を液柱管10の上部に設置したが、液柱管10の下部
に設置することも可能である。
【0014】また、液柱管10内を上昇する液体に空気
層が混入した場合、液柱管10内の液面高さと排液口4
よりの流出液量との相関が損なわれる可能性がある。し
たがって、液柱管10内を上昇する液体に空気が混入し
たときには、流路切替バルブ12を空気導入管14側に
し、開閉バルブ18を開いて空気源16から液柱管10
内に空気を導入し、液柱管10内に存在する液を排液管
2内に押し出す。したがって、本例では、流路切替バル
ブ12、空気導入管14、空気源16及び開閉バルブ1
8によって、液柱管内にガスを流入させて液柱管内に存
在する液を排液管内に押し出す液押出手段が構成されて
いる。
【0015】液柱管10の上端には、袋体20が取り付
けられている。液柱管10の端部が大気オープン(開
放)の場合、液柱管10内の液が蒸発してその組成が変
化し、液柱管10内の液面高さと排液口4よりの流出液
量との相関が損なわれる可能性がある。しかし、液柱管
10の端部を閉じてしまうと、内部に密閉された空気の
圧力に抗して液が上昇するため、大気オープンのときと
比較して液面の高さが変わってしまう。そこで、液柱管
10内の液の蒸発を防ぎ、かつ液柱管10の上端部付近
の空気層の圧力を大気圧とするため、液柱管10の上端
に袋体20を取り付けてある。この袋体20により、液
柱管10内への外部からのごみの混入も防止できる。
【0016】液柱管10の流路切替バルブ12より下方
には、光源22と受光部24とからなる液面検出機構が
設置されている。この液面検出機構は、液柱管10内の
液面を光学的に検知するためのものである。光源22と
しては、LED、白熱ランプ、蛍光灯等が用いられる。
受光部24は、リニアアレイ方式のイメージセンサやフ
ォトダイオードアレイなどを使用すれば、液面変動を連
続的に検出し、その分解能に相当する精度で排液口4よ
りの流出液量を検知することが可能である。また、CC
Dカメラ等を用いて液柱管10内の液面を画像として取
り込み、画像処理を行って液面変動を連続的に検出する
ことも可能である。
【0017】一方、厳密な流出液量を知る必要がない場
合には、液面を1点だけで検出する液面検出機構を使用
すれば、液面検出機構を流量変動アラームとして使うこ
とができる。この場合、液面は、光センサ、導電率計等
を用いて検出することも可能である。ただし、液面を1
点だけで検出する液面検出機構を上下に動かしてスキャ
ンすることにより、排液口4よりの流出液量を知ること
も可能である。また、本例では液柱管10は透明又は半
透明であるため、液面検出機構を設けずに排液口4より
の流出液量の変動を知ることもできる。
【0018】キャピラリ管8の液出口下方には受水槽2
6が設置され、受水槽26には液流出管28が連結され
ている。受水槽26は、キャピラリ管8の液出口を大気
開放にするために排出液を受けるもので、この受水槽2
6から液を装置外に排出する。キャピラリ管8から直接
装置外に液を排出できる場合には、この受水槽26は不
要である。
【0019】本例の流出液量検出機構では、例えば下記
のようにして排液口4よりの流出液量を検知する。 (1)排液管2に液を流し始める場合、流路切替バルブ
12を空気導入管14側にし、開閉バルブ18を閉じて
おく。そうすると、液はキャピラリ管8内に流れる。キ
ャピラリ管8の中に液が充満し、かつ流し始めに液に含
まれている気泡がなくなった後、流路切替バルブ12を
袋体20側に切り替えると、キャピラリ管8の両端の差
圧に相当する位置まで主管6内を流れる液体が液柱管1
0内を上昇する。
【0020】(2)液柱管10内の液面を液面検出機構
によって検知し、その液面高さから排液口4よりの流出
液量を検知する。例えば、液面高さから上記流出液量を
計算したり、液面高さと上記流出液量との検量線を作成
し、それに当てはめて流出液量を求める。厳密な流出液
量を知る必要がない場合には、液面高さの上昇あるいは
低下を検出する機構を設けると、流量変動を検出するこ
とができる。
【0021】排液管2を流れる液の組成が変わると、液
の粘性が変わるので、液面高さと流出液量との関係は変
化する。したがって、液面高さが適正な範囲になるよう
に、キャピラリ管8の径及び長さを調整する。この関係
を表す式は、例えば次のようなものである。
【数1】
【0022】(3)液柱管10内を上昇する液体に空気
が混入したときには、流路切替バルブ12を空気導入管
14側にし、開閉バルブ18を開いて空気源16から液
柱管10内に空気を導入し、液柱管10内に存在する液
を混入した空気ごと排液管2内に押し出す。そして、バ
ルブ18を閉じて液がキャピラリ管8に充満するまで待
機した後にバルブ12を袋体20側に戻す。なお、この
動作は定期的に行ってもよい。
【0023】第1実施形態例の流出液量検出機構は、例
えば下記のような変更が可能である。 液柱管は、排液管との接続箇所から下方に向けて延
び、さらに上方に向けて延びるものとすることができ
る。これにより、排液管内を流れる液に気泡が混入した
場合でも、この気泡が液柱管内に入ることを防止でき
る。この場合、下方とは斜め下方も含む。このような液
柱管としては、例えば図2に示すものが挙げられる。図
2(a)の液柱管10は、排液管2との接続箇所からい
ったん真下に延び、さらに真上に延びるものである。た
だし、この液柱管10は、排液管2との接続箇所(特に
下流側の角)に気泡が付くおそれがある。図2(b)の
液柱管10は、排液管2との接続箇所からいったん後方
斜め下方に延び、さらに真上に延びるものである。この
液柱管10は、液が流入する方向が排液管2内の液の流
れと逆なので、排液管2との接続箇所に気泡が付きにく
く、また気泡が付いても排液管2内の液の流れに乗って
流出しやすい。図2(c)の液柱管10は、斜めにした
排液管2に接続されているもので、排液管2との接続箇
所からいったん前方斜め下方に延び、さらに真上に延び
るものである。この液柱管10は、排液管2が排液口4
に向けて上向傾斜しているので、気泡が付いても上昇し
て離脱しやすい。図2(d)の液柱管10は、液柱管1
0との接続箇所の内径を大きくした排液管2に接続され
ているもので、排液管2との接続箇所からいったん前方
斜め下方に延び、さらに真上に延びるものである。この
液柱管10は、接続箇所における排液管2の内径が大き
いので、気泡が付きにくい。
【0024】排液管内を流れる液体が液柱管内に流入
しないようにする液体流入防止手段として、液柱管10
の上端開口部を閉塞する着脱可能な蓋を設けることがで
きる。これにより、簡単な構成によって、排液管2に液
を流し始めるときにキャピラリ管8内に液が入りにくく
なることを防止できる。蓋は、キャップ式、ねじ式、す
り合わせ式等のものとすることができる。
【0025】液柱管内にフロートを入れることができ
る。これにより、液柱管内の液面の視認性の向上、光学
式液面検出機構による液面検知の信頼性向上を図ること
ができる。
【0026】液柱管内にガスを流入させて液柱管内に
存在する液を排液管内に押し出す液押出手段として、液
柱管に注射筒を接続し、注射筒によって液柱管内に空気
を流入させる構成を採用できる。
【0027】液柱管を板に取り付けて、マグネット等
で上記板を分析計筺体に簡単に取り付けられるようにす
ることができる。
【0028】第2実施形態例 図3は、図1に示した流出液量検出機構を用いて排液管
の排液口よりの流出液量を検知するようにしたFIA分
析装置の一例を示すフロー図である。このFIA分析装
置において、40は試料導入流路、42はインジェク
タ、44は計量管、46はサンプリングポンプ、48は
キャリヤ液導入流路、50は第1試薬導入流路、52は
第2試薬導入流路、54、56、58はそれぞれ送液ポ
ンプ、60は検出器、2は排液管、62は図1に示した
流出液量検出機構を示す。
【0029】第3実施形態例 図4は、図1に示した流出液量検出機構を用いて排液管
の排液口よりの流出液量を検知するようにしたイオンク
ロマトグラフ装置の一例を示すフロー図である。このイ
オンクロマトグラフ装置において、70は試料導入流
路、72はインジェクタ、74は計量管、76はサンプ
リングポンプ、78は溶離液導入流路、80は送液ポン
プ、82はカラム、84は検出器、2は排液管、62は
図1に示した流出液量検出機構を示す。
【0030】
【実施例】実験例1 図1に示した流出液量検出機構を使用し、液柱管10内
の液面高さと排液口4よりの流出液量との関係を調べ
た。各管の性状、排液管に流す液の組成は下記の通りと
した。この場合、排液口4よりの流出液量が1.7mL
/minのときに、液柱管10内の液面高さ(排液口4か
らの高さ)は380mmであった。 ・排液管2の主管6:PEEK(ポリエーテルエーテル
ケトン)製、内径0.5mm。 ・キャピラリ管8:PEEK製、内径0.5mm、長さ
150mm。 ・液柱管10:PFA(パーフルオロアルコキシアルカ
ン)製、内径2mm、外径3mm ・液組成:塩酸、塩化ヒドロキシルアンモニウム、TP
TZ及び酢酸アンモニウムの混合液。
【0031】実験例2 排液管に流す液として純水を用いたこと以外は、実験例
1と同様にして実験を行った。結果を図5に示す。図5
から、液柱管10内の液面高さと排液口4よりの流出液
量とは、流出液量が小さい領域においては近似的に直線
関係にあることが分かる。
【0032】
【発明の効果】本発明の流出液量検出機構は、差圧検出
手段で検出した液体の圧力から排液管の排液口よりの流
出液量を推定することができ、これにより低流量の流出
液量を簡便な機構で検知することができる。この場合、
圧力損失付与手段で排液管内を流れる液体に与える圧力
損失を調整することにより、低流量の流出液量を感度良
く検知することができ、また脈流を検知することも可能
である。したがって、本発明の流出液量検出機構をFI
A、イオンクロマトグラフ等の流れ分析計に適用すれ
ば、ポンプの送液状態や液漏れを簡便に監視することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流出液量検出機構の一実施形態例
を示す断面図である。
【図2】液柱管の例を示す正面図である。
【図3】図1に示した流出液量検出機構を用いて排液管
の排液口よりの流出液量を検知するようにしたFIA分
析装置の一例を示すフロー図である。
【図4】図1に示した流出液量検出機構を用いて排液管
の排液口よりの流出液量を検知するようにしたイオンク
ロマトグラフ装置の一例を示すフロー図である。
【図5】液柱管内の液面高さと排液口よりの流出液量と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2 排液管 4 排液口 6 主管 8 キャピラリ管 10 液柱管 12 流路切替バルブ 14 空気導入管 16 空気源 18 開閉バルブ 20 袋体 22 光源 24 受光部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気開放の排液口を有する排液管に設け
    られ、排液管内を流れる液体に圧力損失を与える圧力損
    失付与手段と、該圧力損失付与手段の上流側において排
    液管に設置され、排液管内を流れる液体の圧力損失付与
    手段の前後における差圧を検出する差圧検出手段とを備
    え、前記差圧検出手段で検出した液体の差圧から排液管
    の排液口よりの流出液量を検知することを特徴とする流
    出液量検出機構。
  2. 【請求項2】 差圧検出手段が、圧力損失付与手段の上
    流側において排液管に接続され、その上端部が排液管の
    排液口より上方に位置して排液管内を流れる液体の一部
    が内部を上昇する液柱管である請求項1に記載の流出液
    量検出機構。
  3. 【請求項3】 排液管内を流れる液体が液柱管内に流入
    しないようにする液体流入防止手段を設けた請求項2に
    記載の流出液量検出機構。
  4. 【請求項4】 液柱管内にガスを流入させて液柱管内に
    存在する液を排液管内に押し出す液押出手段を設けた請
    求項2又は3に記載の流出液量検出機構。
  5. 【請求項5】 液柱管の上端部に内部が液柱管内と連通
    する袋体を連結した請求項2、3又は4に記載の流出液
    量検出機構。
  6. 【請求項6】 液柱管が、排液管との接続箇所から下方
    に向けて延び、さらに上方に向けて延びるものである請
    求項2〜5のいずれか1項に記載の流出液量検出機構。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の流
    出液量検出機構を用いて排液管の排液口よりの流出液量
    を検知することを特徴とする流れ分析計。
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Cited By (5)

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