JPH11153046A - 発電装置、及びこれを利用したコージェネレーションシステム - Google Patents

発電装置、及びこれを利用したコージェネレーションシステム

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JPH11153046A
JPH11153046A JP9320846A JP32084697A JPH11153046A JP H11153046 A JPH11153046 A JP H11153046A JP 9320846 A JP9320846 A JP 9320846A JP 32084697 A JP32084697 A JP 32084697A JP H11153046 A JPH11153046 A JP H11153046A
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JP
Japan
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humidity
gas engine
air
temperature
gas
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JP9320846A
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Toshio Kamioka
敏男 上岡
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SHINKO ZOKI KK
Shinko Engineering Co Ltd
Original Assignee
SHINKO ZOKI KK
Shinko Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 希薄燃焼ガスエンジンを用いたコージェネレ
ーションシステムにおいて、常に安定した状態で、客先
の要求に応じたNOxの排気レベルの低減化を達成する
とともに、ガスエンジンの性能を安定させること。 【解決手段】 湿度検出センサーS2は、ガスエンジン
11が吸い込む空気の湿度を検出する。この検出された
湿度に基づいて、ECU117は、NOxの排出レベル
が予め定める範囲を越えて変化しないように、ガスエン
ジン11に対する空気過剰率を増減させる。その結果、
常に安定した状態で、客先の要求に応じたNOxの排出
レベルの低減化を達成するとともに、ガスエンジン11
の性能を安定させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希薄燃焼ガスエン
ジンを用いて発電を行う発電装置、及びこれを利用した
コージェネレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】アメニティニーズの高まりとともに、2
1世紀を指向したエネルギー利用の多様化の1つとし
て、コージェネレーションシステムの普及が加速しつつ
ある。
【0003】かかるコージェネレーションシステムと
は、予め定める動力源を用いて発電を行うとともに、動
力源の廃熱で熱供給を行うものである。
【0004】この種のコージェネレーションシステムと
しては、動力源として希薄燃焼ガスエンジンを用いた発
電装置を利用したものが主流となっている。このガスエ
ンジンの具体的な燃料としては、都市ガス、LPG(Liq
uefied Petroleum Gas) 、及び天然ガス等が挙げられ
る。
【0005】上記ガスエンジンによるコージェネレーシ
ョンシステムの特徴は、燃料の供給管理が容易である
点、排気ガスが比較的クリーンで排気ガス公害の心配
があまりない点、及びオーバーホール期間が長く、長
寿命で、メンテネンスコストを低減することができる
点、等にある。
【0006】近時、地球環境の保全の観点から、大気汚
染の問題が盛んに叫ばれるようになり、コージェネレー
ションシステムにおいても、ガスエンジンの窒素酸化物
(以下、「NOx」という。)の排出レベルを現在の3
00ppmから将来的には150ppm以下まで低減す
ることが客先より要求されている。
【0007】そこで、現在では、上記NOxの排出レベ
ルの低減化を達成するべく、以下のような、ガスエンジ
ンを用いた発電装置が提案されている。
【0008】1つは、燃料ガスの温度、及びガスエンジ
ンが吸い込む空気の温度をそれぞれ検出し、これら検出
された燃料ガスの温度、及びガスエンジンが吸い込む空
気の温度の両者の相対的な関係に基づいて、負荷に応じ
た空燃比(燃料ガスと空気との混合比)を保つように制
御するようにしたものである(以下、「従来技術1」と
いう。)。
【0009】もう1つは、混合気(燃料ガスと空気とを
混合したもの)の燃焼温度が、インレットマニホールド
(INLET MANIFOLD)の空気温度に応じて変化するに伴っ
て、NOxの排出レベルが変化することを考慮して、N
Oxの排出レベルが予め定める範囲内で変化するよう
に、空燃比を制御するようにしたものがある(以下、
「従来技術2」という。)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1、及び従来技術2においては、ガスエンジンが
吸い込む空気の湿度の影響を受けて、NOxの排出レベ
ルが変化したり、ガスエンジンの性能が安定しなかった
りする。
【0011】具体的には、夏場に調整されたガスエンジ
ンを使用している場合には、冬場においては、ガスエン
ジンが吸い込む空気の湿度が低い、すなわち空気が乾燥
してるため、NOxの排出レベルが増加する。一方、冬
場に調整されたガスエンジンを使用している場合には、
夏場においては、ガスエンジンが吸い込む空気の湿度が
高い、すなわち空気が湿っているため、混合気が過度に
希薄された状態で燃焼することとなり、ガスエンジンの
運転状態が不安定となる。
【0012】そこで、常に安定した状態で、客先の要求
に応じたNOxの排出レベルの低減化を達成するととも
に、ガスエンジンの性能を安定させるようにすることが
要望されている。
【0013】上記の要望に対処するため、本願発明者
は、ガスエンジンのNOxの排出レベルは、ガスエンジ
ンが吸い込む空気の湿度に反比例して変化することに着
目し、ガスエンジンが吸い込む空気の湿度を検出し、こ
の検出した湿度を基に、ガスエンジンの窒素酸化物の排
出レベルが予め定める範囲を越えて変化しないように、
ガスエンジンに対する空気過剰率(実際の混合比と理論
混合比との比)を増減させればよいのではないかと着想
した。
【0014】本発明は、上記着想に基づきなされたもの
で、常に安定した状態で、客先の要求に応じた窒素酸化
物の排出レベルの低減化を達成するとともに、ガスエン
ジンの性能を安定させることができる発電装置、及びコ
ージェネレーションシステムを提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係る発電装置は、ガスエン
ジンを用いて発電を行うものであって、上記ガスエンジ
ンが吸い込む空気の湿度を検出する湿度検出手段と、こ
の湿度検出手段にて検出された湿度を基に、上記ガスエ
ンジンの窒素酸化物の排出レベルが予め定める範囲を越
えて変化しないように、上記ガスエンジンに対する空気
過剰率を増減させる空気過剰率制御手段とを含むことを
特徴とするするものである。
【0016】上記構成において、湿度検出手段は、ガス
エンジンが吸い込む空気の湿度を検出する。この検出さ
れた湿度に基づいて、空気過剰率制御手段は、窒素酸化
物の排出レベルが予め定める範囲を越えて変化しないよ
うに、ガスエンジンに対する空気過剰率を増減させる。
その結果、常に安定した状態で、客先の要求に応じた窒
素酸化物の排出レベルの低減化を達成するとともに、ガ
スエンジンの性能を安定させることができる。
【0017】請求項2に記載の発明に係る発電装置は、
請求項1に記載の発電装置において、上記空気過剰率制
御手段は、予め設定された標準湿度を記憶しており、こ
の記憶されている標準湿度と、上記湿度検出手段にて検
出された湿度との両者の差を基に、上記ガスエンジンに
対する空気過剰率の増減率を決定することを特徴とする
ものである。
【0018】上記構成において、湿度検出手段にてガス
エンジンが吸い込む空気の湿度が検出されると、空気過
剰率制御手段は、予め記憶されている標準湿度と、上記
湿度検出手段にて検出された湿度とを比較し、この比較
の結果得られた両者の差に基づいて、ガスエンジンに対
する空気過剰率の増減率を決定する。そのため、ガスエ
ンジンの窒素酸化物の排出レベルを予め定めるレベル範
囲内で一定に保つことができる。その結果、より一層確
実に、常に安定した状態で、客先の要求に応じた窒素酸
化物の排出レベルの低減化を達成するとともに、ガスエ
ンジンの性能を安定させることができる。
【0019】請求項3に記載の発明に係る発電装置は、
請求項1又は2に記載の発電装置において、上記空気過
剰率制御手段は、停電を含む非常状態に陥ったことを条
件として、上記ガスエンジンに対する空気過剰率を減少
させることを特徴とするものである。
【0020】上記構成において、停電を含む非常状態に
陥ると、空気過剰率制御手段は、ガスエンジンに対する
空気過剰率を減少させる。その結果、非常状態に陥って
も、常用発電時よりも燃料リッチ側でガスエンジンを運
転しながら、安定した発電を行うことができる。
【0021】請求項4に記載のコージェネレーションシ
ステムは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発電装置
を利用してコージェネレーション発電を行うものであっ
て、上記ガスエンジンの廃熱で熱供給を行うことを特徴
とするものである。
【0022】上記構成において、上記ガスエンジンを用
いて発電を行うとともに、上記ガスエンジンの廃熱で熱
供給を行う。その結果、将来の地球環境を見据えた客先
の要求をクリアした状態で、コージェネレーション発電
を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】実施の形態1. [構成]図1は本発明の実施の形態1に係るコージェネ
レーションシステムの構成を簡略化して示す図である。
【0025】(全体構成)図1を参照して、本実施の形
態1のコージェネレーションシステムは、希薄燃焼ガス
エンジン11、及び発電機12を備えた発電装置10を
利用してコージェネレーション発電を行うものであっ
て、ガスエンジン11を動力源として発電機12を駆動
させて発電を行うとともに、ガスエンジン11の排気ガ
ス、及び冷却水の廃熱で熱供給を行うようになってい
る。
【0026】具体的には、上記コージェネレーションシ
ステムは、発電装置10の他に、発電装置10のガス
エンジン11の排気ガスを利用して蒸気を発生する排気
ガスボイラー20と、高温ガスの顕熱を水に伝え、蒸
気を発生する蒸気ボイラー30と、排気ガスボイラー
20、及び蒸気ボイラー30にて、それぞれ、発生した
蒸気を集めて分配するヘッダー40と、ヘッダー40
にて分配された蒸気を吸収冷凍サイクルにより冷凍する
蒸気吸収冷凍機50と、ヘッダー40にて分配された
蒸気を加熱し、予め定める温度範囲に保つ熱交換器60
と、発電装置10のガスエンジン11の冷却水の温度
を加熱し、予め定める温度範囲に保つジャケット冷却水
熱交換器70と、ヘッダー40にて分配された蒸気が
与えられており、ジャケット冷却水熱交換器70にて生
成された温水を貯える貯湯曹80とを備え、最終段階
で、冷房、及び暖房、並びに給湯が行われるようになっ
ている。
【0027】(希薄燃焼ガスエンジンの構成)図2は希
薄燃焼ガスエンジンの要部構成を示すブロック図であ
る。
【0028】図2を参照して、希薄燃焼ガスエンジン1
1は、図外の燃料供給源から供給されきた燃料ガスの
供給量を自動的に調整するプレッシャーレギュレーター
(PRESSURE REGULATOR)111と、ガスエンジン11が
吸い込む空気中の浮遊物や空気中に巻き上げられた異物
がガスエンジン11内に吸い込まれるのを防止するエア
フィルター(AIR FILTER)112と、プレッシャーレギ
ュレーター111と燃料ガス供給管Aを介して接続され
るとともに、エアフィルター112と接続管Bを介して
接続されており、燃料ガスと空気とを混合して混合気を
生成するミキサー(MIXER) 113と、ミキサー113
と接続管Cを介して接続されており、排気タービンを使
用してミキサー113にて生成された混合気の流れを加
速することによって加圧して過給効果を得るターボチャ
ージャー(TC:TURBOCHARGER) 114と、ターボチャー
ジャー114と接続管Dを介して接続されており、ター
ボチャージャー114にて加圧された後の混合気の温度
を下げるインタークーラー(INTERCOOLER) 115と、
インタークーラー115と導入管Eを介して接続されて
おり、インタークーラー115にて温度が低下され且つ
過給圧が増加された混合気を図外の各シリンダーヘッド
(CYLINDER HEAD)の吸気ポートに分配して送り込むイン
レットマニーホールド(INLET MANIFOLD)116と、制
御中枢を司るECU(ELECTRONIC CONTROL UNIT) 117
と、ECU117からの制御信号に基づき、プレッシ
ャーレギュレーター111の燃料ガス供給動作を制御す
るポジショナー(POSITIONER)118とを備えている。
【0029】プレッシャーレギュレーター111は、ダ
イヤフラム形調整弁であって、燃料供給源、及び燃料
ガス供給管Aに接続されており、弁孔1111aが形成
されている弁本体1111と、弁孔1111aを開閉
する弁子1112と、弁子1112を支持する弁棒1
113と、弁棒1113に接続されており、弁子11
12を上下方向に移動させるダイヤフラム1114a、
及びダイヤフラム1114aを上方に付勢するばね11
14bを有しているダイヤフラムケース1114とを備
えている。ダイヤフラムケース1114のダイヤフラム
1114aより下側は、細管V1を介して接続管Bに接
続されており、ガスエンジン11が吸い込む空気の吸い
込み圧(以下、「吸気圧」という。)が導入されるよう
になっている。一方、ダイヤフラムケース1114のダ
イヤフラム1114aと対応する位置には、細管V2を
介してポジヨナー118の圧力供給ポートaに接続され
ており、燃料ガスの供給に際して生じる正圧(POSITIVE
PRESSURE) 、及び負圧(NEGATIVE PRESSURE)のうちいず
れか一方が選択的に導入されるようになっている。
【0030】燃料ガス供給管Aの途中部には、ガスエン
ジン11の性能調整時に燃料ガスの供給量を調整するた
めのメインアジャスティングスクリュー(MAIN ADJUSTIN
NG SCREW) 90が設けられている。メインアジャスティ
ングスクルリュー90の上流側は、細管V3を介してポ
ジヨナー118の正圧導入ポートbに接続されており、
ポジヨナー118内に燃料ガスの供給に際して生じる正
圧が導入されるようになっている。一方、メインアジャ
スティングスクルリュー90の下流側は、細管V4を介
してポジヨナー118の負圧導入ポートcに接続されて
おり、ポジヨナー118内に燃料ガスの供給に際して生
じる負圧が導入されるようになっている。燃料ガス供給
管Aの細管V4との接続部位より下流側には、燃料ガス
の温度を検出する燃料ガス温度検出センサーS1が設け
られている。この燃料ガス温度検出センサーS1として
は、サーミスタ等の温度検出素子が適用される。
【0031】エアフィルター112の入り口側には、ガ
スエンジン11が吸い込む空気の湿度を検出する湿度検
出センサーS2が設けられている。この湿度検出センサ
ーS2としては、伸縮式湿度センサー、乾湿球湿度セン
サー、露天センサ、及び電気抵抗式湿度センサー等の各
種の湿度検出素子が適用される。なお、湿度検出センサ
ーS2は、絶対湿度、及び相対湿度のうちいずれを検出
するものであってもよい。一方、エアフィルター112
の出口側、すなわち接続管Bには、ガスエンジン11が
吸い込む空気の温度を検出する吸気温度検出センサーS
3が設けられている。この吸気温度検出センサーS3と
しては、サーミスタ等の温度検出素子が適用される。
【0032】導入管Eの途中部には、インレットマニー
ホールド116に導入される混合気の導入量を調整する
スロットルバルブ(THROTTLE VALVE)100が設けられて
いる。このスロットルバルブ100は、ガバナーアクチ
ュエーター(GOV.ACT:GOVERNOR ACTUATOR) 110に機械
的に接続されており、アクセルの踏み込み量に応じて、
ガバナーアクチュエーター110がスロットルバルブ1
00のスロットル量を調整するようになっている。
【0033】インレットマニーホールド116には、イ
ンレットマニーホールド116の空気温度を検出するマ
ニーホールド空気温度検出センサーS4が設けられてい
る。このマニーホールド空気温度検出センサーS4とし
ては、サーミスタ等の温度検出素子が適用される。
【0034】ECU117は、CPU、データRAM、
及びプログラムROMを含み、予めROMに記憶されて
いるプログラムに従って制御を行う。ECU117に
は、ガスエンジン11の負荷に対応して出力されるパワ
ーシグナル(POWER SIGNAL)、図外の商用電源の停電を含
む非常事態に陥ったことに伴って出力されるエマージェ
ンシーシグナル(EMERGENCY SIGNAL)、並びに燃料ガス温
度検出センサーS1、湿度検出センサーS2、吸気温度
検出センサーS3、及びマニーホールド空気温度検出セ
ンサーS4の各検出シグナルが与えられており、これら
シグナルに基づいて、ECU117は、ポジヨナー11
8の駆動を制御する。特に、ECU117のRAMは、
燃料ガス温度検出センサーS1にて検出された燃料ガ
ス温度と、吸気温度検出センサーS3にて検出された吸
気温度との相対的な大小関係、燃料ガス温度と吸気温度
との両者の差ΔT1(+),ΔT1(−)、及びこの両
者の差ΔT1(+),ΔT1(−)を吸収し得る、プレ
ッシャーレギュレーター111の弁子1112の開度に
応じたパルス数の3者の相関関係を表す第1のデータテ
ーブル、マニーホールド空気温度検出センサーS4に
て検出されたインレットマニーホールド116の空気温
度を基にして求めた温度変化量ΔT2(+),ΔT2
(−)、及びこの温度変化量ΔT2(+),ΔT2
(−)を吸収し得る、プレッシャーレギュレーター11
1の弁子1112の開度に応じたパルス数の2者の相関
関係を表す第2のデータテーブル、並びに標準湿度
と、吸気湿度検出センサーS2にて検出された湿度との
相対的な大小関係、標準湿度と吸気湿度との両者の差Δ
H(+),ΔH(−)、及びこの両者の差ΔH(+),
ΔH(−)を吸収し得る、プレッシャーレギュレーター
111の弁子1112の開度に応じたパルス数の3者の
相関関係を表す第3のデータテーブルを記憶している。
ここに、標準湿度は、常に安定した状態で、法規制に準
じた窒素酸化物(以下、「NOx」という。)の排出レ
ベルの低減化を達成すること、及びガスエンジン11の
性能を安定させることの両者を考慮して、設定されたも
のであって、ROMに予め記憶されている。
【0035】ポジヨナー118は、ピストン1181と
アクチュエーター1182とを組み合わせたものであっ
て、ECU117から出力されたコントロールパワーパ
ルス(CONTROL POWER PULSE) に基づいて、アクチュエー
ターがピストン1181を上下移動させ、ピストン11
81のストロークがコントロールパワーパルスに対して
一定の関数関係になるように位置決めするようになって
いる。
【0036】[動作]本実施の形態1のコージェネレー
ションシステムのコージェネレーション発電に係る動作
について説明する。
【0037】図1を参照して、希薄燃焼ガスエンジン1
1を動力源として発電機12を駆動させて発電を行うと
ともに、ガスエンジン11の排気ガス、及び冷却水の廃
熱で熱供給を行う。具体的には、排気ガスボイラー20
は、発電装置10のガスエンジン11の排気ガスを利用
して蒸気を発生する。また、蒸気ボイラー30は、高温
ガスの顕熱を水に伝え、蒸気を発生する。これら排気ガ
スボイラー20、及び蒸気ボイラー30にて、それぞ
れ、発生した蒸気は、ヘッダー40に集められる。一
方、ジャケット冷却水熱交換器70は、発電装置10の
ガスエンジン11の冷却水の温度を加熱し、予め定める
温度範囲に保つ。このジャケット冷却水熱交換器70に
て生成された温水は、貯湯曹80に貯えられる。そし
て、ヘッダー40に集められた蒸気は、それぞれ、蒸気
吸収冷凍機50、熱交換器60、及び貯湯曹80に分配
される。蒸気吸収冷凍機50は、ヘッダー40にて分配
された蒸気を吸収冷凍サイクルにより冷凍する。一方、
熱交換器60は、ヘッダー40にて分配された蒸気を加
熱し、予め定める温度範囲に保つ。このような熱供給経
路を経た後、最終的に、冷房、及び暖房、並びに給湯が
達成される。
【0038】図2を参照して、ガスエンジン11による
コージェネレーション発電を行うに際し、ガスエンジン
11の燃料ガスは、プレッシャーレギュレーター111
にて、供給量を自動的に調整された後、燃料ガス供給管
Aを通ってミキサー113に供給される。一方、ガスエ
ンジン11が吸い込む空気は、エアフィルター112に
より、その中の浮遊物や巻き上げられた異物が除去され
る。その後、エアフィルター112にて浮遊物や異物が
除去された空気は、接続管Bを通ってミキサー113に
導かれる。そうすると、ミキサー113は、燃料ガスと
空気とを混合して混合気を生成する。このミキサー11
3にて生成された混合気は、接続管Cを通ってターボチ
ャージャー114に導かれる。ターボチャージャー11
4は、ミキサー113にて生成された混合気を過給す
る。具体的には、排気タービンを使用してミキサー11
3にて生成された混合気の流れを加速することによって
加圧して過給効果を得る。このターボチャージャー11
4にて過給された混合気は、接続管Dを通ってインター
クーラー115に導かれる。インタークーラー115
は、ターボチャージャー114にて加圧された後の混合
気の温度を下げる。このインタークーラー115にて温
度が低下され且つ過給圧が増加された混合気は、導入管
Eを通ってインレットマニーホールド116に導入され
る。その後、インレットマニーホールド116に導入さ
てた混合気は、各シリンダーヘッドの吸気ポートに分配
して送り込まれる。
【0039】このとき、ガスエンジン11内において
は、吸気圧の変化に応じて空燃比を制御すること、
燃料ガスの温度、及びガスエンジン11が吸い込む空気
の温度の両者の相対的な関係に基づいて、負荷に応じた
空燃比を保つように制御すること、インレットマニホ
ールド116の空気温度(混合気温度)の変化に伴う混
合気の燃焼温度の変化に応じて空燃比を制御すること、
並びにびガスエンジン11が吸い込む空気の湿度の変
化に応じてガスエンジン11に対する空気過剰率を制御
すること、により、ガスエンジン11のNOxの排出レ
ベルを予め定める範囲を越えて変化しないようにするよ
うになっている。
【0040】(吸気圧の変化に応じた空燃比の制御)吸
気圧が高くなると、空気過剰率が上がる。このように、
空気過剰率が上がると、NOxの排出レベルは、予め定
める範囲を越えて下がる。このとき、高くなった吸気圧
は、細管V1を通ってプレッシャーレギュレーター11
1に導かれる。この導かれた吸気圧の影響を受けて、プ
レッシャーレギュレーター111のダイヤフラム111
4aは、吸気圧が高くなった分だけ弁子1112を上方
向に移動させる。そうすると、弁子1112の開度は、
吸気圧が高くなった分だけ大きくなる。これにより、プ
レッシャーレギュレーター111からは、吸気圧が高く
なった分だけ供給量を増加させた状態で燃料ガスが供給
されることになる。そのため、空気過剰率は、燃料ガス
の供給量が増加された分だけ減少する。換言すると、空
燃比が燃料ガスの供給量増加分だけ下がる。これに伴っ
て、NOxの排出レベルは、予め定める範囲を越えない
程度に上がることになる。かかる動作は、ダイヤフラム
1114aがばね1114bにより上方に付勢されてい
るので、速やかに行われる。
【0041】一方、エアフィルター112の目詰まり等
によって吸気圧が低くなると、空気過剰率が下がる。こ
のように、空気過剰率が下がると、NOxの排出レベル
は、予め定める範囲を越えて上がる。このとき、低くな
った吸気圧は、細管V1を通ってプレッシャーレギュレ
ーター111に導かれる。この導かれた吸気圧の影響を
受けて、プレッシャーレギュレーター111のダイヤフ
ラム1114aは、ばね1114bの付勢に抗して、吸
気圧が低くなった分だけ弁子1112を下方向に移動さ
せる。そうすると、弁子1112の開度は、吸気圧が低
くなった分だけ小さくなる。これにより、プレッシャー
レギュレーター111からは、吸気圧が低くなった分だ
け供給量を減少させた状態で燃料ガスが供給されること
になる。そのため、空気過剰率は、燃料ガスの供給量が
減少された分だけ増加する。換言すると、空燃比が燃料
ガスの供給量減少分だけ上がる。これに伴って、NOx
の排出レベルは、予め定める範囲を越えない程度に下が
ることになる。
【0042】(燃料ガス温度、及び吸気温度の両者の相
対的な関係に基づいた空燃比の制御)かかる制御は、E
CU117によって行われる。すなわち、燃料ガス温度
検出センサーS1、及び吸気温度検出センサーS3から
の各検出シグナルが与えられると、ECU117は、燃
料ガス温度検出センサーS1にて検出された燃料ガス温
度と、吸気温度検出センサーS3にて検出された吸気温
度との相対的な関係に基づいて、ポジヨナー118の駆
動を制御してプレッシャーレギュレーター111による
燃料ガスの供給量を調整する。
【0043】具体的には、ECU117は、燃料ガス温
度と吸気温度とを比較し、両者の大小関係を判別すると
ともに、両者の差ΔT1(+),ΔT1(−)を求め
る。このとき、燃料ガス温度の方が吸気温度よりも高い
場合には、空気過剰率は上がり、NOx排出レベルは下
がる。そこで、ECU117は、RAMに記憶されてい
る第1のデータテーブルを読み出し、この読み出した第
1のデータテーブル中から、燃料ガス温度の方が吸気温
度よりも高いこと、及び両者の差がΔT1(+)である
ことの双方に対応するパルス数(ΔT1(+)を吸収し
得る、プレッシャーレギュレーター111の弁子111
2の開度に応じたもの)を検索する。その後、ECU1
17は、検索したパルス数に応じたコントロールパワー
パルスをポジヨナー118のアクチュエーター1182
に与える。そうすると、ポジヨナー118のアクチュエ
ーター1182は、ピストン1181のストロークが入
力されたコントロールパワーパルスに対して一定の関数
関係になるように上方向に移動させた状態で位置決めす
る。これにより、ポジヨナー118の負圧導入ポートc
と圧力供給ポートaとが連通し、負圧が細管V2を通っ
て、プレッシャーレギュレーター111に導かれる。そ
うすると、この導かれた負圧の影響を受けて、プレッシ
ャーレギュレーター111のダイヤフラム1114a
は、燃料ガス温度と吸気温度との両者の差ΔT1(+)
に対応した分だけ弁子1112を上方向に移動させる。
そうすると、弁子1112の開度は、燃料ガス温度と吸
気温度との両者の差ΔT1(+)に対応した分だけ大き
くなる。これにより、プレッシャーレギュレーター11
1からは、燃料ガス温度と吸気温度との両者の差ΔT1
(+)に対応した分だけ供給量を増加させた状態で燃料
ガスが供給されることになる。そのため、空気過剰率
は、燃料ガスの供給量が増加された分だけ減少する。換
言すると、空燃比が燃料ガスの供給量増加分だけ下が
る。これに伴って、NOxの排出レベルは、予め定める
範囲を越えない程度に上がることになる。かかる動作
は、ダイヤフラム1114aがばね1114bにより上
方に付勢されているので、速やかに行われる。
【0044】一方、燃料ガス温度の方が吸気温度よりも
低い場合には、空気過剰率は下がり、NOx排出レベル
は上がる。そこで、ECU117は、RAMに記憶され
ている第1のデータテーブルを読み出し、この読み出し
た第1のデータテーブル中から、燃料ガス温度の方が吸
気温度よりも低いこと、及び両者の差がΔT1(−)で
あることの双方に対応するパルス数(ΔT1(−)を吸
収し得る、プレッシャーレギュレーター111の弁子1
112の開度に応じたもの)を検索する。その後、EC
U117は、検索したパルス数に応じたコントロールパ
ワーパルスをポジヨナー118のアクチュエーター11
82に与える。そうすると、ポジヨナー118のアクチ
ュエーター1182は、ピストン1181のストローク
が入力されたコントロールパワーパルスに対して一定の
関数関係になるように下方向に移動させた状態で位置決
めする。これにより、ポジヨナー118の正圧導入ポー
トbと圧力供給ポートaとが連通し、正圧が細管V2を
通って、プレッシャーレギュレーター111に導かれ
る。そうすると、この導かれた正圧の影響を受けて、プ
レッシャーレギュレーター111のダイヤフラム111
4aは、ばね1114bの付勢に抗して、燃料ガス温度
と吸気温度との両者の差ΔT1(−)に対応した分だけ
弁子1112を下方向に移動させる。そうすると、弁子
1112の開度は、燃料ガス温度と吸気温度との両者の
差ΔT1(−)に対応した分だけ小さくなる。これによ
り、プレッシャーレギュレーター111からは、燃料ガ
ス温度と吸気温度との両者の差ΔT1(−)に対応した
分だけ供給量を減少させた状態で燃料ガスが供給される
ことになる。そのため、空気過剰率は、燃料ガスの供給
量が減少された分だけ増加する。換言すると、空燃比が
燃料ガスの供給量減少分だけ上がる。これに伴って、N
Oxの排出レベルは、予め定める範囲を越えない程度に
下がることになる。
【0045】(インレットマニホールドの空気温度の変
化に応じた空燃比の制御)かかる制御は、ECU117
によって行われる。すなわち、マニーホールド空気温度
検出センサーS4からの検出シグナルが与えられると、
ECU117は、検出されたインレットマニホールド1
16の空気温度を基にして温度変化量ΔT2(+),Δ
T2(−)を求め、この求めた温度変化量ΔT2
(+),ΔT2(−)に基づいて、ポジヨナー118の
駆動を制御してプレッシャーレギュレーター111によ
る燃料ガスの供給量を調整する。
【0046】具体的には、インレットマニーホールド1
16の空気温度(混合気温度)が上がると、混合気の燃
焼温度が上がる。このように、混合気の燃焼温度が上が
ると、NOxの排出レベルは、予め定める範囲を越えて
上がる。このとき、ECU117は、検出されたインレ
ットマニホールド116の空気温度を基にして温度変化
量ΔT2(+)を求める。そうすると、ECU117
は、RAMに記憶されている第2のデータテーブルを読
み出し、この読み出した第2のデータテーブルの中か
ら、温度変化量ΔT2(+)に対応したパルス数(温度
変化量ΔT2(+)を吸収し得る、プレッシャーレギュ
レーター111の弁子1112の開度に応じたもの)を
検索する。その後、ECU117は、検索したパルス数
に応じたコントロールパワーパルスをポジヨナー118
のアクチュエーター1182に与える。そうすると、ポ
ジヨナー118のアクチュエーター1182は、ピスト
ン1181のストロークが入力されたコントロールパワ
ーパルスに対して一定の関数関係になるように下方向に
移動させた状態で位置決めする。これにより、ポジヨナ
ー118の正圧導入ポートbと圧力供給ポートaとが連
通し、正圧が細管V2を通って、プレッシャーレギュレ
ーター111に導かれる。そうすると、この導かれた正
圧の影響を受けて、プレッシャーレギュレーター111
のダイヤフラム1114aは、ばね1114bの付勢に
抗して、温度変化量ΔT2(+)に対応した分だけ弁子
1112を下方向に移動させる。そうすると、弁子11
12の開度は、温度変化量ΔT2(+)に対応した分だ
け小さくなる。これにより、プレッシャーレギュレータ
ー111からは、温度変化量ΔT2(+)に対応した分
だけ供給量を減少させた状態で燃料ガスが供給されるこ
とになる。その結果、空気過剰率は、燃料ガスの供給量
が減少された分だけ減少する。換言すると、空燃比が燃
料ガスの供給量減少分だけ上がる。これに伴って、NO
xの排出レベルは、予め定める範囲を越えない程度に下
がることになる。
【0047】一方、インレットマニーホールド116の
空気温度(混合気温度)が下がると、混合気の燃焼温度
が下がる。このように、混合気の燃焼温度が下がると、
NOxの排出レベルは、予め定める範囲を越えて下が
る。このとき、ECU117は、検出されたインレット
マニホールド116の空気温度を基にして温度変化量Δ
T2(−)を求める。そうすると、ECU117は、R
AMに記憶されている第2のデータテーブルを読み出
し、この読み出した第2のデータテーブルの中から、温
度変化量ΔT2(−)に対応したパルス数(温度変化量
ΔT2(−)を吸収し得る、プレッシャーレギュレータ
ー111の弁子1112の開度に応じたもの)を検索す
る。その後、ECU117は、検索したパルス数に応じ
たコントロールパワーパルスをポジヨナー118のアク
チュエーター1182に与える。そうすると、ポジヨナ
ー118のアクチュエーター1182は、ピストン11
81のストロークが入力されたコントロールパワーパル
スに対して一定の関数関係になるように上方向に移動さ
せた状態で位置決めする。これにより、ポジヨナー11
8の負圧導入ポートcと圧力供給ポートaとが連通し、
負圧が細管V2を通って、プレッシャーレギュレーター
111に導かれる。そうすると、この導かれた負圧の影
響を受けて、プレッシャーレギュレーター111のダイ
ヤフラム1114aは、温度変化量ΔT2(−)に対応
した分だけ弁子1112を上方向に移動させる。そうす
ると、弁子1112の開度は、温度変化量ΔT2(−)
に対応した分だけ大きくなる。これにより、プレッシャ
ーレギュレーター111からは、温度変化量ΔT2
(−)に対応した分だけ供給量を増加させた状態で燃料
ガスが供給されることになる。その結果、空気過剰率
は、燃料ガスの供給量が増加された分だけ増加する。換
言すると、空燃比が燃料ガスの供給量増加分だけ下が
る。これに伴って、NOxの排出レベルは、予め定める
範囲を越えない程度に上がることになる。かかる動作
は、ダイヤフラム1114aがばね1114bにより上
方に付勢されているので、速やかに行われる。
【0048】(吸気湿度の変化に応じた空気過剰率の制
御)かかる制御は、ECU117によって行われる。す
なわち、ECU117は、湿度検出センサーS2からの
検出シグナルが与えられると、湿度検出センサーS2に
て検出された湿度を基に、ガスエンジン11の窒素酸化
物の排出レベルが予め定める範囲を越えて変化しないよ
うに、ガスエンジン11に対する空気過剰率を増減させ
る。
【0049】図3は吸気湿度の変化に応じたNOx排出
レベルの制御動作の原理を説明するための図である。
【0050】具体的には、吸気湿度が上がると、NOx
の排出レベルが予め定める範囲を越えて下がる一方、吸
気湿度が下がると、NOxの排出レベルが予め定める範
囲を越えて上がる。このとき、図3を参照して、ECU
117は、ROMに予め記憶されている標準湿度と、湿
度検センサーにて検出された湿度との両者の差ΔH
(+),ΔH(−)を基に、ガスエンジン11に対する
空気過剰率の増減率を決定する。
【0051】詳細には、図2、及び図3を参照して、E
CU117は、標準温度と吸気湿度とを比較し、両者の
大小関係を判別するとともに、両者の差ΔH(+),Δ
H(−)を求める。このとき、吸気湿度がH2であっ
て、吸気湿度の方が標準湿度よりも高い場合には、NO
x排出レベルは下がる。そこで、ECU117は、RA
Mに記憶されている第3のデータテーブルを読み出し、
この読み出した第3のデータテーブル中から、吸気湿度
の方が標準湿度よりも高いこと、及び両者の差がΔH
(+)であることの双方に対応するパルス数(ΔH
(+)を吸収し得る、プレッシャーレギュレーター11
1の弁子1112の開度に応じたもの)を検索する。そ
の後、ECU117は、検索したパルス数に応じたコン
トロールパワーパルスをポジヨナー118のアクチュエ
ーター1182に与える。そうすると、ポジヨナー11
8のアクチュエーター1182は、ピストン1181の
ストロークが入力されたコントロールパワーパルスに対
して一定の関数関係になるように上方向に移動させた状
態で位置決めする。これにより、ポジヨナー118の負
圧導入ポートcと圧力供給ポートaとが連通し、負圧が
細管V2を通って、プレッシャーレギュレーター111
に導かれる。そうすると、この導かれた負圧の影響を受
けて、プレッシャーレギュレーター111のダイヤフラ
ム1114aは、標準湿度と吸気湿度との両者の差ΔH
(+)に対応した分だけ弁子1112を上方向に移動さ
せる。そうすると、弁子1112の開度は、標準湿度と
吸気湿度との両者の差ΔH(+)に対応した分だけ大き
くなる。これにより、プレッシャーレギュレーター11
1からは、標準湿度と吸気湿度との両者の差ΔH(+)
に対応した分だけ供給量を増加させた状態で燃料ガスが
供給されることになる。そのため、空気過剰率は、燃料
ガスの供給量が増加された分だけ減少する。換言する
と、空燃比が燃料ガス供給量の増加分だけ下がる。これ
に伴って、NOxの排出レベルは、予め定める範囲を越
えない程度に上がることになる。かかる動作は、ダイヤ
フラム1114aがばね1114bにより上方に付勢さ
れているので、速やかに行われる。
【0052】一方、吸気湿度がH1であって、吸気湿度
の方が標準湿度よりも低い場合には、NOx排出レベル
は上がる。そこで、ECU117は、RAMに記憶され
ている第3のデータテーブルを読み出し、この読み出し
た第3のデータテーブル中から、吸気湿度の方が標準湿
度よりも低いこと、及び両者の差がΔH(−)であるこ
との双方に対応するパルス数(ΔH(−)を吸収し得
る、プレッシャーレギュレーター111の弁子1112
の開度に応じたもの)を検索する。その後、ECU11
7は、検索したパルス数に応じたコントロールパワーパ
ルスをポジヨナー118のアクチュエーター1182に
与える。そうすると、ポジヨナー118のアクチュエー
ター1182は、ピストン1181のストロークが入力
されたコントロールパワーパルスに対して一定の関数関
係になるように下方向に移動させた状態で位置決めす
る。これにより、ポジヨナー118の正圧導入ポートb
と圧力供給ポートaとが連通し、正圧が細管V2を通っ
て、プレッシャーレギュレーター111に導かれる。そ
うすると、この導かれた正圧の影響を受けて、プレッシ
ャーレギュレーター111のダイヤフラム1114a
は、ばね1114bの付勢力に抗して、標準湿度と吸気
湿度との両者の差ΔH(−)に対応した分だけ弁子11
12を下方向に移動させる。そうすると、弁子1112
の開度は、標準湿度と吸気湿度との両者の差ΔH(−)
に対応した分だけ小さくなる。これにより、プレッシャ
ーレギュレーター111からは、標準湿度と吸気湿度と
の両者の差ΔH(−)に対応した分だけ供給量を減少さ
せた状態で燃料ガスが供給されることになる。そのた
め、空気過剰率は、燃料ガスの供給量が減少された分だ
け増加する。換言すると、空燃比が燃料ガス供給量の減
少分だけ上がる。これに伴って、NOxの排出レベル
は、予め定める範囲を越えない程度に下がることにな
る。
【0053】ところで、近時、規制緩和が盛んに叫ばれ
るようになり、この規制緩和によって、発電関係の分野
においても、常用発電装置10に非常用発電機能を付加
することが認められるようになった。
【0054】(非常発電)そこで、本実施の形態1の発
電装置10においても、常用発電機能に加えて非常用発
電機能を付与している。つまり、ECU117は、商用
電源の停電を含む非常状態に陥ったことを条件として、
ガスエンジン11に対する空気過剰率を減少させるよう
になっている。
【0055】具体的には、図2を参照して、商用電源の
停電を含む非常状態に陥ったことに伴って、エマージェ
ンシーシグナルが与えられると、ECU117は、常用
発電時よりも燃料リッチ側でガスエンジン11を運転し
ながら、安定した発電を行え得るパルス数に対応したコ
ントロールパワーパルスをポジヨナー118のアクチュ
エーター1182に与える。そうすると、ポジヨナー1
18のアクチュエーター1182は、ピストン1181
のストロークが入力されたコントロールパワーパルスに
対して一定の関数関係になるように上方向に移動させた
状態で位置決めする。これにより、ポジヨナー118の
負圧導入ポートcと圧力供給ポートaとが連通し、負圧
が細管V2を通って、プレッシャーレギュレーター11
1に導かれる。そうすると、この導かれた負圧の影響を
受けて、プレッシャーレギュレーター111のダイヤフ
ラム1114aは、弁子1112を上方向に移動させ
る。そうすると、弁子1112の開度は、大きくなる。
これにより、プレッシャーレギュレーター111から
は、供給量を増加させた状態で燃料ガスが供給されるこ
とになる。そのため、空気過剰率は、燃料ガスが増加さ
れた分だけ減少することになる。
【0056】[作用効果]すなわち、本実施の形態1に
よると、以下の作用効果を奏する。
【0057】湿度検出センサーS2は、ガスエンジン
11が吸い込む空気の湿度を検出する。この検出された
湿度に基づいて、ECU117は、NOxの排出レベル
が予め定める範囲を越えて変化しないように、ガスエン
ジン11に対する空気過剰率を増減させる。その結果、
常に安定した状態で、客先の要求に応じたNOxの排出
レベルの低減化を達成するとともに、ガスエンジン11
の性能を安定させることができる。
【0058】湿度検出センサーS2にてガスエンジン
11が吸い込む空気の湿度が検出されると、ECU11
7は、予め記憶されている標準湿度と、湿度検出センサ
ーS2にて検出された湿度とを比較し、この比較の結果
得られた両者の差に基づいて、ガスエンジン11に対す
る空気過剰率の増減率を決定する。そのため、ガスエン
ジン11のNOxの排出レベルを予め定めるレベル範囲
内で一定に保つことができる。その結果、より一層確実
に、常に安定した状態で、客先の要求に応じたNOxの
排出レベルの低減化を達成するとともに、ガスエンジン
11の性能を安定させることができる。
【0059】停電を含む非常状態に陥ると、ECU1
17は、ガスエンジン11に対する空気過剰率を減少さ
せる。その結果、非常状態に陥っても、常用発電時より
も燃料リッチ側でガスエンジン11を運転しながら、安
定した発電を行うことができる。
【0060】上記ガスエンジン11を用いて発電を行
うとともに、上記ガスエンジン11の排気ガス、及び冷
却水の廃熱で熱供給を行うようになっている。その結
果、将来の地球環境を見据えた客先の要求をクリアした
状態で、コージェネレーション発電を行うことができ
る。
【0061】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。
【0062】例えば、上記実施の形態1においては、ガ
スエンジンの排気ガス、及び冷却水の廃熱で熱供給を行
うコージェネレーションシステムについて記載したが、
本発明を、ガスエンジンの排気ガスのみの廃熱で熱供給
を行うコージェネレーションシステム、あるいはガスエ
ンジンの冷却水のみの廃熱で熱供給を行うコージェネレ
ーションシステムに適用しても、本発明の目的は十分に
達成し得る。
【0063】また、発電装置のガスエンジンの構成につ
いても、上記実施の形態1において例示したものに限ら
れず、希薄燃焼ガスエンジンであれば、どうのうな構成
のものであっても、本発明を適用することができる。
【0064】その他、本発明の請求の範囲内での種々の
設計変更、及び修正を加え得ることは勿論である。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
に記載の発明によると、ガスエンジンが吸い込む空気の
湿度を検出し、この検出された湿度に基づいて、窒素酸
化物の排出レベルが予め定める範囲を越えて変化しない
ように、ガスエンジンに対する空気過剰率を増減させる
結果、常に安定した状態で、客先の要求に応じた窒素酸
化物の排出レベルの低減化を達成するとともに、ガスエ
ンジンの性能を常に安定させることができる。
【0066】請求項2に記載の発明によると、湿度検出
手段にてガスエンジンが吸い込む空気の湿度が検出され
ると、予め記憶されている標準湿度と、検出された湿度
とを比較し、この比較の結果得られた両者の差に基づい
て、ガスエンジンに対する空気過剰率の増減率を決定す
るため、ガスエンジンの窒素酸化物の排出レベルを予め
定めるレベル範囲内に一定に保つことができる結果、よ
り一層確実に、常に安定した状態で、客先の要求に応じ
たの排出レベルの低減化を達成するとともに、ガスエン
ジンの性能を安定させることができる。
【0067】請求項3に記載の発明によると、停電を含
む非常状態に陥ると、ガスエンジンに対する空気過剰率
を減少させる結果、非常状態に陥っても、常用発電時よ
りも燃料リッチ側でガスエンジンを運転しながら、安定
した発電を行うことができる。
【0068】請求項4に記載の発明によると、上記ガス
エンジンを用いて発電を行うとともに、上記ガスエンジ
ンの廃熱で熱供給を行う結果、将来の地球環境を見据え
た客先の要求をクリアした状態で、コージェネレーショ
ン発電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るコージェネレーシ
ョンシステムの構成を簡略化して示す図である。
【図2】希薄燃焼ガスエンジン11の要部構成を示すブ
ロック図である。
【図3】吸気湿度の変化に応じたNOx排出レベルの制
御動作の原理を説明するための図である。
【符号の説明】
10 発電装置 11 ガスエンジン 117 ECU S1 湿度検出センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H02P 9/04 H02P 9/04 J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスエンジンを用いて発電を行うもので
    あって、 上記ガスエンジンが吸い込む空気の湿度を検出する湿度
    検出手段と、 この湿度検出手段にて検出された湿度を基に、上記ガス
    エンジンの窒素酸化物の排出レベルが予め定める範囲を
    越えて変化しないように、上記ガスエンジンに対する空
    気過剰率を増減させる空気過剰率制御手段とを含むこと
    を特徴とする発電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発電装置において、 上記空気過剰率制御手段は、予め設定された標準湿度を
    記憶しており、この記憶されている標準湿度と、上記湿
    度検出手段にて検出された湿度との両者の差を基に、上
    記ガスエンジンに対する空気過剰率の増減率を決定する
    ことを特徴とする発電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の発電装置におい
    て、 上記空気過剰率制御手段は、停電を含む非常状態に陥っ
    たことを条件として、上記ガスエンジンに対する空気過
    剰率を減少させることを特徴とする発電装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の発電
    装置を利用してコージェネレーション発電を行うもので
    あって、 上記ガスエンジンの廃熱で熱供給を行うことを特徴とす
    るコージェネレーションシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105451A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Chubu Plant Service Co Ltd ガスコージェネ設備
JP2017002764A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 アルコール・ガソリン混合燃料のエンジン制御装置

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JP2017002764A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 アルコール・ガソリン混合燃料のエンジン制御装置

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