JPH11152502A - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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Publication number
JPH11152502A
JPH11152502A JP31710997A JP31710997A JPH11152502A JP H11152502 A JPH11152502 A JP H11152502A JP 31710997 A JP31710997 A JP 31710997A JP 31710997 A JP31710997 A JP 31710997A JP H11152502 A JPH11152502 A JP H11152502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
heater
tight box
neutral point
heat treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31710997A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Nakamu
栄治 中務
Ippei Yamauchi
一平 山内
Masao Takeda
正夫 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Mectem Inc
Original Assignee
Shimadzu Mectem Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Mectem Inc filed Critical Shimadzu Mectem Inc
Priority to JP31710997A priority Critical patent/JPH11152502A/ja
Publication of JPH11152502A publication Critical patent/JPH11152502A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒータの給電のための構成を、構造簡略で安全
性や耐久性に優れたものとする。 【解決手段】ロッドヒータ2にスター結線によって三相
交流を給電し得るように構成し、各ロッドヒータ2の中
性点をタイトボックス3に電気的に接続するようにした
ので、中性点を結線するために別途に配線を炉外に引き
出すことが不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空脱脂焼結炉、
加圧焼結炉、シンタHIP炉等として好適に利用可能な
熱処理炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱処理炉は、内部に複数のヒータを配置
してそれらの内側に加熱空間を形成し、この加熱空間に
処理物を収容して加熱、熱処理を行うように構成され
る。このうち、例えば脱脂処理のように処理物からバイ
ンダ蒸気等が発生するようなものでは、これによる炉内
汚染を防止すべく、前記加熱空間にバインダ蒸発領域を
制限するタイトボックスを配置し、このタイトボックス
の周囲にヒータを設置して、このヒータによりタイトボ
ックスを介して処理物を間接加熱するようにしているの
が通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ヒータ
は、タイトボックスを周囲から均一加熱し得るように複
数箇所に周設され、それらのヒータに三相交流を給電す
るようにしているのが通例である。そして、この場合の
結線方法として、デルタ結線またはスター結線の何れか
が採用可能である。
【0004】ところが、デルタ結線による場合には、各
相間を接続するために円周方向に延びる渡りヒータが必
要になるため、例えば加熱空間を円周方向に複数の個室
に区切りたい場合等にも、渡りヒータが邪魔になって加
熱空間をうまく区切ることができないという不都合を生
じる。一方、スター結線による場合には、中性点を炉外
で結線するための配線引き回しのために、炉の電極挿入
部以外の箇所に孔を設けなければならず、炉に必要以上
に多くの貫通孔があき、シール構造等も複雑になる。ま
た、中性点を炉胴で結線することも可能であるが、断熱
材に貫通孔を設ける必要がある上に、通常ステンレス等
により構成される炉胴に通電されるため、発熱や電蝕が
発生して、熱ロスを始め安全性低下など様々な問題を生
じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、炉内に相互にスター結線された状態
で配置され内側に加熱空間を形成する複数のヒータと、
前記加熱空間に配置されるタイトボックスとを具備して
なる熱処理炉において、前記各ヒータの中性点をタイト
ボックスに電気的に接続したことを特徴とする。
【0006】このように構成すれば、中性点をタイトボ
ックスを介して結線することができ、別途に配線を炉外
に引き出す必要がなくなるため、炉に必要以上に多くの
貫通孔が生じる不具合や、炉胴が加熱され、或いは電蝕
が発生する不具合を有効に解消することができる。しか
も、タイトボックスに電流が流れ、ヒータの一部をなす
ため、加熱効率も有効に向上させることが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例の熱処理炉は、図1及び図2に示
すように、炉胴1の内部に、軸方向に延びるロッドヒー
タ2を円周方向に沿って配置し、これらのロッドヒータ
2により内側に加熱空間Hを形成するとともに、この加
熱空間Hにタイトボックス3を配置することにより構成
されている。
【0008】炉胴1は、ステンレンス製のもので、円周
方向の6箇所に貫通孔1aが設けてあり、その貫通孔1
aに封止状態で電極R1、S1、T1、R2、S2、T
2を差し込んでいる。これらの各電極は、絶縁板5によ
って炉胴1から電気的に絶縁されている。ロッドヒータ
2は、2本1組として円周方向に6組配置されているも
ので、2本のうち1本は前記電極R1、S1、T1、R
2、S2、T2に中央部を保持され、その両端部に設け
た渡りヒータ4を介してもう1本に電力を伝える構造と
なっている。また、炉胴1の内周には、前記電極R1、
S1、T1、R2、S2、T2を避けて断熱材6が周設
してあり、この断熱材6によってロッドヒータ2と共に
前記加熱空間Hを包囲し、有効な加熱効率を担保してい
る。
【0009】タイトボックス3は、円筒状をなすグラフ
ァイト製のもので、両端が断熱蓋3aによって閉止さ
れ、その状態で前記加熱空間Hの中央に配置されてい
る。このような構成において、本実施例は、図1〜図3
に示すように、前記電極R1、S1、T1を一組とし、
前記電極R2、S2、T2を他の一組として、炉外に配
置した図示しない三相交流電源にそれぞれ各三相がスタ
ー結線となるように接続するとともに、それらの中性点
Cとなる2本目のロッドヒータ2の中間部を導電部材7
を介してタイトボックス3の周壁に電気的に接続してい
る。
【0010】以上のような構成からなるものであると、
中性点Cをタイトボックス3を介して結線することがで
き、別途に配線を炉外に引き出す必要がなくなるため、
炉に必要以上に多くの貫通孔が開口する不具合を解消し
てシール構造を簡略化することができる。また、炉胴1
に中性点を接続する際の不当な加熱や電蝕の発生を防止
することができるので、加熱効率を始め安全性、信頼性
を有効に向上させることができる。さらに、このような
構成においては、タイトボックス3にも電流が流れ、ヒ
ータの一部をなすため、加熱効率を一層高める効果を期
待することができる。さらにまた、本実施例では、図示
のようにロッドヒータ2等をタイトボックス3の側部及
び下部に配置し、上部に設けない構成としているため、
炉内で対流が発生して炉の上部が局所加熱されることを
防止でき、炉内の均熱性も有効に向上させることが可能
となる。
【0011】なお、各部の具体的構成は、図示実施例の
みに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変形が可能となる。例えば、上記実施例は
スター結線を採用しており、デルタ結線のように各相間
を円周方向に接続する必要がなく、図4に展開して示す
ように各電極R1、S1、T1、R2、S2、T2とタ
イトボックス3との間が1つの独立した閉回路と等価に
なるので、ロッドヒータ2を渡りヒータ4と共に断熱材
やフォイル等で包囲して個室を形成することも容易とな
る。そして、このようにすれば、炉内に大きな対流が生
じることがなくなるため、炉の上部が下部に対して極端
に高温になるという温度ムラの発生を有効に防止するこ
とができる。また、上記実施例は二組の回路を持つが、
一組の電極R、S、Tを図5と図6に示すようにロッド
ヒータ2と渡りヒータ4を介してタイトボックス3に接
続するようにしてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、炉内に
相互にスター結線した状態で複数のヒータを配置し、こ
のヒータの内側に形成される加熱空間にタイトボックス
を配設して、各ヒータの中性点をタイトボックスに電気
的に接続したものである。このため、中性点を結線する
ために別途配線を炉外に引き出すことを不要にして、炉
に必要以上に多くの貫通孔が生じる不具合や、炉胴が加
熱され、或いは電蝕が発生する事態も有効に回避して、
炉の簡略化を図り、安全性や耐久性も有効に向上させる
ことができる。また、タイトボックスに電流を流し、ヒ
ータとして機能させることができるため、炉全体の加熱
効率も有効に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す横断面図。
【図2】同縦断面図。
【図3】同実施例の結線状態を示す図。
【図4】本発明の電気的な等価回路を示す図。
【図5】図3の変形例を示す図。
【図6】図4の変形例を示す図。
【符号の説明】
2…ロッドヒータ 3…タイトボックス C…中性点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉内に相互にスター結線された状態で配置
    され内側に加熱空間を形成する複数のヒータと、前記加
    熱空間に配置されるタイトボックスとを具備してなる熱
    処理炉において、前記各ヒータの中性点をタイトボック
    スに電気的に接続したことを特徴とする熱処理炉。
JP31710997A 1997-11-18 1997-11-18 熱処理炉 Withdrawn JPH11152502A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31710997A JPH11152502A (ja) 1997-11-18 1997-11-18 熱処理炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31710997A JPH11152502A (ja) 1997-11-18 1997-11-18 熱処理炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11152502A true JPH11152502A (ja) 1999-06-08

Family

ID=18084545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31710997A Withdrawn JPH11152502A (ja) 1997-11-18 1997-11-18 熱処理炉

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JP (1) JPH11152502A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7253857B1 (ja) * 2022-11-10 2023-04-07 有限会社 ベイテック 三相クリプトール炉

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7253857B1 (ja) * 2022-11-10 2023-04-07 有限会社 ベイテック 三相クリプトール炉

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201