JPH11152303A - ポリオレフィンの製造方法および製造装置 - Google Patents

ポリオレフィンの製造方法および製造装置

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JPH11152303A
JPH11152303A JP32118297A JP32118297A JPH11152303A JP H11152303 A JPH11152303 A JP H11152303A JP 32118297 A JP32118297 A JP 32118297A JP 32118297 A JP32118297 A JP 32118297A JP H11152303 A JPH11152303 A JP H11152303A
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polyolefin
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gas
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池 義 明 菊
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本 良 一 山
Norio Hattori
部 典 夫 服
Toshihiro Okano
野 俊 博 岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオレフィンを二段以上の多段重合方式で
気相重合を行う際に、一段目の反応槽で得られた粉体を
二段目の反応槽に輸送するのに、特別な昇圧手段を必要
としないポリオレフィンの製造方法および製造装置を提
供する。 【解決手段】 本発明に係るポリオレフィンの製造装置
は、ポリオレフィン粉体を得るための第一の反応槽1
と、第一の反応槽1から上記ポリオレフィン粉体を取り
出す取出ライン30と、取出ライン30にて取り出され
たポリオレフィン粉体と、この粉体中に含まれる触媒お
よび新たに供給されるガス状単量体とを用いて重合反応
を行う第二の反応槽11と、第二の反応槽11にガス状
単量体を供給するための供給ライン12と、取出ライン
30にて取り出されたポリオレフィン粉体を供給ライン
12から送られる搬送媒体により第二の反応槽11へ搬
送するための搬送ライン15とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも二つの
反応槽を連続して用いる多段気相重合方式によってポリ
オレフィンを製造する製造方法および製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、重合体を製造する際一つの重
合器で製造すると、得られる重合体の物性は、ある一定
範囲のものに限られる。また、市場要求が多様化するに
つれ、より複雑な物性を有する製品が望まれてくると、
重合器を複数連結し、各重合器で別の性質を有する重合
体を製造する方式が採用されるようになってきた。
【0003】この方式は、気相重合にも適用されるよう
になってきており、このような重合装置としては、例え
ば図2に示すように、第一の反応槽111および第二の
反応槽121を備える二段気相重合装置が挙げられる。
【0004】第一の反応槽111には、固体触媒Aが供
給ライン115より供給されるとともに、ガス状のオレ
フィンを供給ライン112からブロワー113を介して
第一の反応槽111の底部から供給する。この供給され
たガス状のオレフィンは、第一の反応槽111底部近傍
に配設した多孔板などからなる分散板117を通って、
流動床118を形成し、この流動床118を流動状態に
維持する。このとき、流動床118内で重合反応が行わ
れる。
【0005】そして、生成したポリマー粒子は、連続的
に抜き出され、パージビン131および132にて固気
分離される。このとき、弁133および134は適宜開
閉制御される。こうして得られるポリマー粉体は、弁1
35が開放されると、搬送ライン125に放出され、搬
送ラインを通って第二の反応槽121に送られるように
なっている。
【0006】また、流動床118を通過した未反応のガ
ス状オレフィンなどは、第一の反応槽111の上方部分
に設けられた減速領域119にて流速が低減されて、第
一の反応槽111の上部に設けられたガス出口を介して
第一の反応槽111外に排出される。この第一の反応槽
111より排出された未反応のガス状のオレフィンなど
は、循環ライン116を通って熱交換器(冷却装置)1
14で冷却されて、供給ライン112と合流し、ブロワ
ー113により再び第一の反応槽111内の流動床11
8内に連続的に供給されるようになっている。
【0007】一方、第二の反応槽121には、上記ポリ
マー粉体が第一の反応槽111から搬送ライン125を
介して送られ、またオレフィンガスが供給ライン122
よりブロワー123を介して供給される。このとき、第
二の反応槽121内では、上記ポリマー粉体と、オレフ
ィンガスと、ポリマー粉体に含まれる固体触媒ととも
に、流動床128が形成され、ここで更なる重合反応が
行われる。
【0008】得られるポリオレフィンは、ライン126
より連続的に抜き取られる。また、搬送ライン125
は、上記供給ライン122から分岐し、他端は上記第二
の反応槽121の上方に接続するものであり、供給ライ
ン122より送られるオレフィンを含むガスを、遠心式
ブロワー141などの昇圧手段により昇圧し、第一の反
応槽111から抜き出されたポリマー粉体を搬送して、
上記第二の反応槽121に導入する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の方法
では搬送ライン125に遠心式ブロワー等の昇圧設備を
用いることで設備費が大幅に上昇するばかりでなく、ポ
リマー粉体の搬送ライン、ブロワー軸封部のオイルユニ
ット等配管に係る設備が煩雑となる。
【0010】また、一般に遠心式ブロワー等の昇圧設備
を用いる場合には、機器の不調時の対応を考慮し、予備
の昇圧設備の準備が必要になる。したがって、各昇圧設
備について上述のような費用面、設備配管に係る煩雑化
などの問題が生じることになり、問題を複雑化してしま
う。
【0011】そこで、本発明は上述の実情に鑑みてなさ
れたものであり、ポリオレフィンを二段以上の多段重合
方式で気相重合を行う際に、一段目の反応槽で得られた
粉体を二段目の反応槽に搬送するのに、特別な昇圧手
段、設備配管を必要としないで、かつ、ポリマー粉体を
効率よく輸送できるポリオレフィンの製造方法および製
造装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るポリオレフィンの製造方法は、少なく
とも二つの反応槽を連続して用いる多段気相重合方式に
よってポリオレフィンを製造する方法において、第一の
反応槽でオレフィンを重合させてポリオレフィン粉体を
得る第一重合工程と、上記ポリオレフィン粉体を上記第
一の反応槽から取り出す取出工程と、上記取出工程にて
取り出したポリオレフィン粉体を搬送媒体によって上記
第一の反応槽に続く第二の反応槽へ搬送ラインを介して
搬送する搬送工程と、上記第二の反応槽にて上記ポリオ
レフィン粉体とここへ供給するガス状単量体とを用いて
重合反応を行う第二重合工程とを有し、上記第二の反応
槽へ供給される単量体を含むガスの一部を、上記搬送媒
体として用いて、上記第一の反応槽から上記第二の反応
槽に上記ポリオレフィン粉体を搬送する際における上記
搬送媒体の圧力損失を、上記第二の反応槽へ供給される
単量体を含むガスの上記第二の反応槽内で形成される流
動床およびこの流動床の下方に配設される分散板のそれ
ぞれにおける圧力損失の和より小さく設定することを特
徴としている。
【0013】また、上記第二の反応槽内が、流動床の上
記分散板からの高さと該分散板近傍の該第二の反応槽の
内径との比が2以上となるように構成されることが好ま
しい。
【0014】また、上記取出工程において、第一の反応
槽から取り出された生成物を固体部分と気体部分とに分
離し、固体部分であるポリオレフィン粉体を上記搬送ラ
インに送ることが好ましい。
【0015】また、上記搬送工程において、上記ポリオ
レフィン粉体を、上記第第二の反応槽内の上方部分に設
けられる上記流動床上部のガス領域に、導入することが
好ましい。
【0016】また、本発明に係るポリオレフィンの製造
装置は、少なくとも二つの反応槽を連続して用いる多段
気相重合方式によってポリオレフィンを製造する製造装
置であって、触媒を用いてオレフィンからポリオレフィ
ン粉体を得るための第一の反応槽と、上記第一の反応槽
から上記ポリオレフィン粉体を取り出す取出ラインと、
上記取出ラインにて取り出されたポリオレフィン粉体
と、ここへ供給されるガス状単量体とを用いて重合反応
を行う上記第一の反応槽に続く第二の反応槽と、上記第
二の反応槽にガス状単量体を供給するための供給ライン
と、上記供給ラインから分岐し、途中で上記取出ライン
の出口側と接続し、上記第二の反応槽の上方に他端が接
続してなり、上記取出ラインにて取り出されたポリオレ
フィン粉体を上記供給ラインから送られる搬送媒体によ
り上記第二の反応槽へ搬送するための搬送ラインとを備
え、上記第二の反応槽を、該第二の反応槽内に配設され
る分散板上に形成される流動床の該分散板からの高さ
と、該分散板近傍の該第二の反応槽の直径との比が、2
以上になるように構成し、上記搬送媒体の上記取出ライ
ンにて取り出されたポリオレフィン粉体を搬送する際に
おける圧力損失を、上記第二の反応槽に供給されるガス
状単量体の上記流動床および上記分散板のそれぞれにお
ける圧力損失の和より小さくすることを特徴としてい
る。
【0017】また、上記取出ライン上に、第一の反応槽
から取り出された生成物を固体部分と気体部分とに分離
する固気分離手段を配設することが好ましい。また、上
記搬送ライン上にあって、上記取出ラインとの接続点よ
り上記供給ライン側に、該供給ライン側から順に、上記
搬送媒体の流量を測定する流量測定手段と、該流量測定
手段の下流側に上記搬送媒体の流量を制御する弁とを配
設することが好ましい。
【0018】また、上記搬送ラインの一端を、上記第二
の反応槽内の上方部分に設けられる上記流動床上部のガ
ス領域に接続させることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るポリオレフィ
ンの製造方法および製造装置について、図面を参照しな
がら説明する。
【0020】なお、本発明において、「重合」という語
は単独重合のみならず、共重合をも包含した意味で用い
られることがあり、また「重合体」という語は、単独重
合体のみならず、共重合体をも包含した意味で用いられ
ることがある。
【0021】図1は、上記ポリオレフィンの製造装置の
構成の一例を示す概略図である。図1に示すように、こ
のポリオレフィンの製造装置は、触媒を用いてオレフィ
ンを重合させてポリオレフィン粉体を得るための第一の
反応槽1と、第一の反応槽1から上記ポリオレフィン粉
体を取り出す取出ライン30と、上記取出ライン30に
て取り出されたポリオレフィン粉体と、この粉体中に含
まれる触媒および新たに供給されるガス状単量体とを用
いて重合反応を行う第一の反応槽1に続く第二の反応槽
11と、第二の反応槽11にガス状単量体を供給するた
めの供給ライン12と、取出ライン30にて取り出され
たポリオレフィン粉体を供給ライン12から送られる搬
送媒体により第二の反応槽11へ搬送するための搬送ラ
イン15とを備えたものである。前記の搬送ライン15
は、供給ライン12から分岐し、途中で取出ライン30
の出口側と接続し、他端は第二の反応槽11の上方に接
続している。
【0022】ここで、第一重合器10は、第一の反応槽
1内にライン5から重合用固体触媒Aを供給するととも
に、ガス状単量体を供給ライン2からブロワー3により
第一の反応槽1の底部に吹き込み、ガス状単量体を分散
板7の上方に送る。分散板7の上方では、送られるガス
状単量体と、固体触媒Aとを用いて流動床8が形成さ
れ、この流動床(反応系)8を流動状態に維持しつつ、
該流動床8内での一段目の気相重合反応によって重合体
もしくは共重合体の粒子または粉体を得るように構成さ
れている。
【0023】ここで、ガス状単量体は、重合用固体触媒
の作用で重合する一種またはそれ以上の単量体(モノマ
ー、コモノマー)例えばオレフィンガスであり、重合系
へは水素のような分子量制御剤、窒素や炭化水素のよう
な不活性ガスとともに供給されてもよい。
【0024】一方、流動床8を通過した未反応のガス状
単量体は、第一の反応槽1の上方部分に設けられた減速
領域9にて流速が低減されて、第一の反応槽1の上部に
設けられたガス出口を介して第一の反応槽1外に排出さ
れるようになっている。
【0025】また、排出されたガス状単量体は、再び上
記流動床8内に供給される前にその重合反応熱を除去す
る必要があるため、循環ライン6上に熱交換器4を設け
て、この熱交換器4を通すことで冷却し、供給ライン2
と合流するようになっている。
【0026】また、流動床8内で重合反応が進んで生成
されたポリオレフィン粉体は、取出ライン30に送られ
る。取出ライン30は、一端が第一の反応槽1に、他端
が後述する搬送ライン15にそれぞれ接続しており、こ
こには第一の反応槽1側から弁23、パージビン21、
弁24、パージビン22および弁25が順に配設されて
いる。
【0027】取出ライン30に送られた第一の反応槽1
からの生成物は、二つのパージビン21、22にて固体
部分(ポリオレフィン粉体)と気体部分(ガス状単量体
等)とに分離(固気分離)され、弁25例えばロータリ
ーバルブの作動によりこの固気分離操作により得られた
固体部分のみが、搬送ライン15に放出される。このポ
リオレフィン粉体の固体部分は、後述する搬送媒体の流
れにより第二の反応槽11に送られる。
【0028】ここで、パージビンを二段に設けたのは、
固気分離を確実にするためであり、この段数には制限が
ない。また、気体部分は、例えば図示されないラインを
通って循環ライン6と合流させ、再度流動床8に供給す
ることができる。
【0029】また、第二の反応槽11は、第一の反応槽
1同様に、ガス状単量体を供給ライン12からブロワー
13により第二の反応槽11の底部に吹き込み、ガス状
単量体を分散板17の上方に送る。分散板17の上方で
は、送られるガス状単量体と、搬送ライン15から導入
されるポリオレフィン粉体と、このポリオレフィン粉体
に含まれる重合用固体触媒とを用いて流動床18が形成
され、この流動床18を流動状態に維持しつつ、該流動
床18内での更なる気相重合反応よって重合体もしくは
共重合体を得るように構成されている。
【0030】ここで、ガス状単量体は、上記と同様、重
合用固体触媒の作用で重合する一種またはそれ以上の単
量体(モノマー、コモノマー)であり、重合系へは水素
のような分子量制御剤、窒素や炭化水素のような不活性
ガスとともに供給されてもよい。
【0031】一方、流動床18を通過した未反応のガス
状単量体は、第二の反応槽11の上方部分に設けられた
減速領域19にて流速が低減されて、第二の反応槽11
の上部に設けられたガス出口を介して第二の反応槽11
外に排出されるようになっている。また、排出されたガ
ス状単量体は、再び上記流動床18内に供給される前に
その重合反応熱を除去する必要があるため、循環ライン
16上に熱交換器14を設けて、この熱交換器14を通
すことで冷却し、供給ライン12と合流するようになっ
ている。
【0032】そして、流動床18内で重合反応が進んで
生成されたポリオレフィンは、ライン40より取り出さ
れる。また、搬送ライン15は、上記ブロワー13の出
口側で供給ライン12から分岐し、途中で取出ライン3
0と接続し、さらに端部が上記第二の反応槽11の上
方、例えば流動床上部のガス領域に接続している。供給
ライン12からの分岐点から取出ライン30との接点と
の間には、順に搬送媒体の流量を測定する流量計31お
よび搬送媒体の流量を調節するための弁32が配設され
ている。
【0033】これら流量計31および弁32は、上記搬
送ライン中での上記搬送媒体の圧力損失を制御するため
に設けられており、この圧力損失を一定に保つために、
流量計31の測定結果に基づいて弁32の開度を調節し
て、搬送媒体の流量を制御するのが好ましい。なお、こ
の開閉制御は自動であっても手動であっても差し支えな
い。
【0034】ここで、上記ポリオレフィンの製造装置を
用いて行う上記ポリオレフィン製造方法について図1に
示す装置の作用に対応させて説明する。上記製造方法
は、第一の反応槽1でオレフィンを重合させてポリオレ
フィン粉体を得る第一重合工程と、上記ポリオレフィン
粉体を第一の反応槽1から取り出す取出工程と、上記取
出工程にて取り出したポリオレフィン粉体を搬送媒体に
よって第一の反応槽1に続く第二の反応槽11へ搬送ラ
イン15を介して搬送する搬送工程と、第二の反応槽1
1にて上記ポリオレフィン粉体の存在下でここへ供給す
るガス状単量体を用いて重合反応を行う第二重合工程と
を有する。
【0035】上記製造方法において、上記第一重合器1
0にて上述したように一段目の重合反応が行われ、ポリ
オレフィン粉体が生成されると、このポリオレフィン粉
体は取出ライン30に導入される。
【0036】この取出ライン30では、二つの固気分離
手段であるパージビン21、22によって固体部分と気
体部分とに分離し、分離処理されたポリオレフィン粉体
は弁25の作動により搬送ラインへ導入される。
【0037】搬送ライン15では、取出ライン30より
導入されたポリオレフィン粉体が、上記搬送媒体の流れ
により搬送され、上記第二の反応槽11の上方、例えば
流動床の上方、直胴部のガス領域に導入される。なお、
この搬送媒体は、第二の反応槽11に供給されるガス状
単量体等の一部である。
【0038】第二の反応槽11では、搬送ライン15か
ら導入されたポリオレフィン粉体と、この粉体中に含ま
れる固体触媒と、供給ライン12から送られるガス状単
量体とから、分散板17の上方にて流動床18が形成さ
れる。この流動床18が流動状態を保たれつつ、二段目
の重合が行われ、ポリオレフィンが得られてライン40
より取り出される。
【0039】ここで、第二の反応槽11は、上記分散板
17上に形成される流動床18の該分散板17からの流
動床の高さHと、該分散板17近傍の該第二の反応槽1
1の直胴部の直径Dとの比(H/D)が、2以上、好ま
しくは2〜6、より好ましくは3〜6になるように構成
される。
【0040】なお、流動床の高さHは、分散板17の直
上の圧力と、流動床上部のガス領域例えば減速領域の圧
力との差を測定し、この得られた差圧ΔPをポリオレフ
ィン粉体のパウダー嵩密度ADで割って得られる(ΔP
/AD)。
【0041】このようにすることで、上記搬送媒体の取
出ライン30にて取り出されたポリオレフィン粉体を搬
送する際における圧力損失ΔP1 を、第二の反応槽11
に供給されるガス状単量体の上記流動床18および上記
分散板17のそれぞれにおける圧力損失の和ΔP2 より
小さくする、すなわちΔP1 <ΔP2 とすることができ
る。
【0042】上記圧力損失ΔP1 は、より具体的には、
上記供給ライン12から上記搬送ライン15を介して供
給された搬送媒体の上記ポリオレフィン粉体搬送時にお
ける圧力損失、すなわち点aから点b間での粉体搬送圧
力損失である。また、上記圧力損失ΔP2 の和は、点d
から点c間での分散板圧力損失および流動床圧力損失の
和である。
【0043】このように、ΔP1 <ΔP2 とすることに
より、第二の反応槽11内の気体の圧力よりも、搬送ラ
イン15でポリオレフィン粉体を搬送中の気体の圧力の
方が高くなるため、搬送ラインにブロワーなどの特別な
昇圧手段、設備配管などを設けなくても、ポリオレフィ
ン粉体を取出ライン30から第二の反応槽11まで、円
滑に搬送することが可能になる。また、上述のように搬
送ライン15の一端を、第二の反応槽11内の直胴部の
ガス領域に接続させて、上記ポリオレフィン粉体を、上
記直胴部のガス領域に導入するように構成することで、
より効果的にポリオレフィン粉体を搬送させることがで
きる。
【0044】以上のように、本発明に係るポリオレフィ
ンの製造方法および装置を構成することで、第一の反応
槽1で生成したポリオレフィン粉体を、第二の反応槽1
1に供給する単量体を含むガスの一部を用いて、該第二
の反応槽11に搬送する際に、従来のような遠心ブロワ
ー等の昇圧手段を用いるのではなく、上記第二の反応槽
11に直接供給される単量体を含むガスの圧力損失と、
上記搬送に用いられる単量体を含むガスの圧力損失とを
調整した方法を用いているので、配管設備が簡便になる
とともに、設備費が低減され、さらに装置の操作も容易
になった。
【0045】また、本発明は、三段以上の多段気相重合
にも適用することができるのはもちろんである。この場
合には、特に装置構成の簡便化、設備費削減、装置の操
作を容易にするという点で有効である。
【0046】したがって、上述の製造装置を用いること
で、得られるポリオレフィンの性質を多様化する市場要
求に合わせて計画し、このようなポリオレフィンを簡便
な装置で、容易に、安価で製造することが可能になる。
【0047】なお、本発明の好ましい実施態様を説明し
てきたが、本発明はこれに限定されることはなく、本発
明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るポリオレフィンの製造方法
および製造装置によれば、一段目の反応槽で生成したポ
リオレフィン粉体を、二段目の反応槽に供給する単量体
を含むガスの一部を用いて、該二段目の反応槽に搬送す
る際に、従来のような遠心ブロワー等の昇圧手段を用い
るのではなく、上記二段目の反応槽に直接供給される単
量体を含むガスの圧力損失と、上記搬送に用いられる単
量体を含むガスの圧力損失とを調整した方法を用いてい
るので、配管設備が簡潔になるとともに、設備費が低減
され、さらに装置の操作も容易になる。
【0049】さらに、搬送ラインの一端を、第二の反応
槽内の流動床の上部、例えば直胴部のガス領域に接続さ
せて、上記ポリオレフィン粉体を、流動床へと導入する
ように構成することで、より効果的にポリオレフィン粉
体を搬送させることができる。
【0050】また、上記搬送ラインに流量計および弁を
配設し、流量計で測定される搬送媒体の流量に基づいて
弁の開度を調節することで、上記搬送に用いられるガス
状単量体の圧力損失を容易に調整することができる。
【0051】本発明によれば、得られるポリオレフィン
の性質を多様化する市場要求に合わせて計画し、このよ
うなポリオレフィンを簡便な装置で、容易に、安価で製
造することが可能になる。
【0052】
【実施例】本発明を以下の実施例にて、より具体的に説
明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
【0053】図1に示す装置を用いて、まず、第一の反
応槽1へ重合触媒およびエチレンガスを連続的に供給
し、80℃で重合を続けた。生成したエチレン重合体を
100kg/hrの割合で抜き出し、パージビン21、
22で固気分離した。得られたポリエチレン粉末を直径
0.05m、ガス流量100m3 /hrの搬送ライン1
5へと送り、第二の反応槽11へと供給した。
【0054】第二の反応槽11は、直径1mの直胴部を
有しており、底部からエチレンガスを2000m3 /h
rで吹き込み流動床を形成し、80℃で重合を進行させ
て、生成したエチレン重合体を160kg/hrの割合
で抜き出した。
【0055】このとき、分散板17近傍の圧力が20k
g/cm2 ・Gであり、および第二の反応槽11上部の
ガス圧力が20.14kg/cm2 ・Gであった。ま
た、ポリオレフィン粉体のパウダー嵩密度は460kg
/m3 であった。これにより、形成した流動床の高さH
は3mと算出され、H/D=3であった。
【0056】また、流動床の圧力損失が900mmH2
O、分散板17近傍での圧力損失が500mmH2 O、
すなわちd〜c間の圧力損失の和ΔP2 が1400mm
2Oであった。一方、a〜c間での圧力損失ΔP1
1000mmH2 Oであった。
【0057】このポリオレフィンの製造装置では、昇圧
手段を搬送ラインに用いることなく、円滑かつ効果的な
ポリオレフィン粉体搬送を行うことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のポリオレフィン製造方法を適
用した、本発明のポリオレフィン製造装置の一具体的態
様を示す模式図である。
【図2】図2は、従来のポリオレフィン製造装置を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 第一の反応槽 10 第一重合器 11 第二の反応槽 12 供給ライン 15 搬送ライン 20 第二重合器 21、22 パージビン 30 取出ライン 31 流量計 32 弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 野 俊 博 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石化エ ンジニアリング株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二つの反応槽を連続して用い
    る多段気相重合方式によってポリオレフィンを製造する
    方法において、 第一の反応槽でオレフィンを重合させてポリオレフィン
    粉体を得る第一重合工程と、 上記ポリオレフィン粉体を上記第一の反応槽から取り出
    す取出工程と、 上記取出工程にて取り出したポリオレフィン粉体を搬送
    媒体によって上記第一の反応槽に続く第二の反応槽へ搬
    送ラインを介して搬送する搬送工程と、 上記第二の反応槽にて上記ポリオレフィン粉体とここへ
    供給するガス状単量体とを用いて重合反応を行う第二重
    合工程とを有し、 上記第二の反応槽へ供給される単量体を含むガスの一部
    を、上記搬送媒体として用いて、上記第一の反応槽から
    上記第二の反応槽に上記ポリオレフィン粉体を搬送する
    際における上記搬送媒体の圧力損失を、上記第二の反応
    槽へ供給される単量体を含むガスの上記第二の反応槽内
    で形成される流動床およびこの流動床の下方に配設され
    る分散板のそれぞれにおける圧力損失の和より小さく設
    定することを特徴とするポリオレフィンの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第二の反応槽内が、流動床の上記分
    散板からの高さと該分散板近傍の該第二の反応槽の内径
    との比が2以上となるように構成されることを特徴とす
    る請求項1に記載のポリオレフィンの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記取出工程において、第一の反応槽か
    ら取り出された生成物を固体部分と気体部分とに分離
    し、固体部分であるポリオレフィン粉体を上記搬送ライ
    ンに送ることを特徴とする請求項1に記載のポリオレフ
    ィンの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記搬送工程において、上記ポリオレフ
    ィン粉体を、上記第二の反応槽内の上方部分に設けられ
    る上記流動床上部のガス領域に、導入することを特徴と
    する請求項1に記載のポリオレフィンの製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも二つの反応槽を連続して用い
    る多段気相重合方式によってポリオレフィンを製造する
    製造装置であって、 触媒を用いてオレフィンからポリオレフィン粉体を得る
    ための第一の反応槽と、 上記第一の反応槽から上記ポリオレフィン粉体を取り出
    す取出ラインと、 上記取出ラインにて取り出されたポリオレフィン粉体
    と、ここへ供給されるガス状単量体とを用いて重合反応
    を行う上記第一の反応槽に続く第二の反応槽と、 上記第二の反応槽にガス状単量体を供給するための供給
    ラインと、 上記供給ラインから分岐し、途中で上記取出ラインの出
    口側と接続し、上記第二の反応槽の上方に他端が接続し
    てなり、上記取出ラインにて取り出されたポリオレフィ
    ン粉体を上記供給ラインから送られる搬送媒体により上
    記第二の反応槽へ搬送するための搬送ラインとを備え、 上記第二の反応槽を、該第二の反応槽内に配設される分
    散板上に形成される流動床の該分散板からの高さと、該
    分散板近傍の該第二の反応槽の直径との比が、2以上に
    なるように構成し、 上記搬送媒体の上記取出ラインにて取り出されたポリオ
    レフィン粉体を搬送する際における圧力損失を、上記第
    二の反応槽に供給されるガス状単量体の上記流動床およ
    び上記分散板のそれぞれにおける圧力損失の和より小さ
    くすることを特徴とするポリオレフィンの製造装置。
  6. 【請求項6】 上記取出ライン上に、第一の反応槽から
    取り出された生成物を固体部分と気体部分とに分離する
    固気分離手段を配設することを特徴とする請求項5に記
    載のポリオレフィンの製造装置。
  7. 【請求項7】 上記搬送ライン上にあって、上記取出ラ
    インとの接続点より上記供給ライン側に、該供給ライン
    側から順に、 上記搬送媒体の流量を測定する流量測定手段と、 該流量測定手段の下流側に上記搬送媒体の流量を調節す
    る弁とを配設することを特徴とする請求項5に記載のポ
    リオレフィンの製造装置。
  8. 【請求項8】 上記搬送ラインの一端を、上記第二の反
    応槽内の上方部分に設けられる上記流動床上部のガス領
    域に接続させることを特徴とする請求項5に記載のポリ
    オレフィンの製造装置。
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